JPH0516014A - 多刃カツタによる鏡面切削装置 - Google Patents

多刃カツタによる鏡面切削装置

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JPH0516014A
JPH0516014A JP17006391A JP17006391A JPH0516014A JP H0516014 A JPH0516014 A JP H0516014A JP 17006391 A JP17006391 A JP 17006391A JP 17006391 A JP17006391 A JP 17006391A JP H0516014 A JPH0516014 A JP H0516014A
Authority
JP
Japan
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cutter
cutting
blade
mirror
grindstone
Prior art date
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Pending
Application number
JP17006391A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Nakagawa
威雄 中川
Ichiro Takahashi
一郎 高橋
Hitoshi Omori
整 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP17006391A priority Critical patent/JPH0516014A/ja
Publication of JPH0516014A publication Critical patent/JPH0516014A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の刃を有するカッタを用いて高能率かつ
高精度の鏡面加工を達成する鏡面切削装置を提供する。
更に、カッタの送りから生ずる固有の面粗さを回避し、
在来の汎用機械を使用して、鏡面加工を達成する鏡面切
削装置を提供する。 【構成】 複数の切削用刃(32)を有するカッタ(3
0)と、該カッタの使用中、少なくとも周期的に前記切
削用刃を研削加工してその刃先(34)を揃える砥石
(40)とからなる鏡面切削装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鏡面切削装置に関し、
更に詳しくは、複数の刃を有する多刃カッタによる鏡面
切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、加工技術の発展および高能率・高
精度化の要求に伴い、切削による鏡面加工(以下鏡面切
削という)の実現が、能率と精度を飛躍的に向上させる
点で注目されている。従来行われていた鏡面切削は、通
常一枚の刃、例えば1つの単結晶ダイヤモンドを用い専
用の精密加工機を使用して微小送り量で加工面粗さを小
さくして、鏡面切削が行われている。また、一枚刃によ
る切削では加工能率が低いので複数の刃を有するカッタ
(以下、多刃カッタという)による鏡面切削も一枚刃と
同様に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、従来の鏡面切
削における刃物は、その先端がV字に尖っており、切削
時に被削材に接触する部分は一点にすぎないため、その
加工面は刃の送りから生ずる固有の面粗さを避けること
ができない。一枚刃による鏡面切削の場合には図6
(A)に示すように切削時の刃先が一定の軌跡を示し、
微小送りが可能な高精度な専用加工機械テーブルを必要
としていた。従って、一枚刃では加工能率が悪く、また
汎用機械が使えなかった。
【0004】一方多刃カッタを用いた鏡面切削では、加
工面に対して各刃先の位置的な不揃い(刃振れ)があ
り、図6(B)に示すように刃先のばらつきを生じ、そ
の加工面の粗さは一枚刃による加工に比較して悪化する
という欠点があった。つまり、加工能率は向上するが表
面粗さが悪くなり、鏡面が得られにくいという問題があ
った。従って、多刃カッタ、例えば周知のフライスカッ
タを用いて、かつ汎用機械を使用して鏡面切削を実現す
ることが従来から要望されている。
【0005】本発明は、これらの問題点に鑑み、複数の
刃を有するカッタを用いて高能率かつ高精度の鏡面加工
を達成する鏡面切削装置を提供することを目的とする。
本発明は、更に、カッタの送りから生ずる固有の面粗さ
を回避することができる鏡面切削装置を提供することを
目的とする。本発明は、更に、在来の汎用機械を使用し
て、鏡面加工を達成する鏡面切削装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】従ってカッタの刃振れを
なくし、上記目的を達成するため、本発明によれば、複
数の切削用刃を有するカッタと、該カッタの使用中、少
なくとも周期的に前記切削用刃を研削加工してその刃先
を揃える砥石とからなる鏡面切削装置が提供される。
【0007】更に、本発明によれば、前記カッタは、フ
ライスカッタであるのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明による装置によれば、機上で各刃先を研
削加工し位置が揃えられる。更に、この刃先の研削加工
により、逃げ角のない加工面と平行な刃(以下副切れ刃
という)が形成される。更に、カッタの使用中も、砥石
により少なくとも周期的に切削用刃が研削加工されて刃
先が揃えられる。
【0009】本発明による多刃カッタは、刃振れの発生
が長時間阻止されるので、刃振れによる面粗さの悪化を
阻止することができる。また副切れ刃により、カッタの
送りから生ずる固有の凸部を切削することができる。し
たがって、図6(C)に示すように、一枚刃と同等以上
の面粗さが実現できる。また、本発明に使用する多刃カ
ッタとして、在来のフライスカッタを使用することがで
きるので、在来の汎用機械を使用することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に本発明による多刃カッタによる鏡面切削装
置を全体的に示す。主軸頭10と、機械テーブル20
は、在来の汎用機械であり、互いに間隔を隔てて設けら
れている。主軸頭10と機械テーブル20は、互いに相
対的に上下、左右、前後に移動することができるように
なっている。
【0011】主軸頭10の下方には、円板状のカッタ3
0が垂直軸のまわりに回転可能に取付けられている。カ
ッタ30は、複数のチップすなわち刃32を有し、この
刃32は、カッタ30の下面外周に等間隔に固定されて
いる。機械テーブル20の上面には、周知の仕方で加工
される被削材22が固定される。被削材22と機械テー
ブル20の間には、加工負荷を計測できるように加重計
24を介在させるのが好ましい。
【0012】主軸頭10の下面には、更に、砥石40を
有する砥石駆動装置42が取付けられている。この駆動
装置42は、図2に示すように、砥石40を垂直軸のま
わりに回転させ、かつ砥石40の上面を、カッタ30の
刃32の刃先34に接触させるように上下移動できるよ
うになっている。図1から明らかなように、図中右端に
位置するカッタ30の刃32だけが、砥石40により研
削されるが、カッタ30を回転させることにより、少な
くとも周期的にすべての刃32を研削加工して、その刃
先34を揃えることができる。
【0013】使用において、カッタ30を回転させ、次
いで砥石駆動装置42により、砥石40を回転させて、
砥石40を刃先34の下面に押付ける。これにより、刃
32が研削加工されその刃先34が揃えられる。この切
削加工により、刃先34の刃振れがなくなり、また、図
3に示すように、刃先34には逃げ角0°の平坦部(副
切れ刃)が形成される。
【0014】次いで、砥石40により刃先34を研削す
る状態のまま、機械テーブル20又は主軸頭10を上下
方向及び水平方向に移動させて、カッタ30による被削
材22上面の加工を開始する。カッタ30の刃先34
は、刃振れがないため刃振れによる面粗さの悪化を阻止
することができる。又、逃げ角のない副切れ刃により、
刃の送りにより表面に残る凸部を切削することができ
る。
【0015】鏡面切削を連続して続けると、副切れ刃の
平坦面の磨耗及び被削材22の融着が生じ、刃先34の
刃振れが発生する傾向があるが、この刃振れの発生は、
砥石40が刃先34を常時研削加工することにより、阻
止される。 実施例1 切削機械に縦型マシニングセンタ、切削工具に10枚刃
のスローアウェイ式正面フライスを使用し、表1に示す
装置により、アルミ合金の鏡面切削を実施した。その結
果を図4に示す。
【0016】図4において、(A)は同一の機械を使用
する通常の加工による加工面粗さを示しており、20μ
m以上の面粗さがある。一方(B)は、本発明による装
置による加工面粗さを示しており、1μm前後の粗さで
ある。この結果から、本発明による装置により鏡面切削
が可能であることがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 実施例1と同一の装置により、鏡面切削を切削回数(パ
ス)320回まで連続して実施し、そのうち切削回数2
00回から300回までは、砥石40による刃先34の
研削を中断して行った。この結果得られた結果を図5に
示す。図5において、横軸は切削回数であり、縦軸に
は、一番下に2回の試験による面粗さが別の記号で示さ
れている。更に図中上方には、粗さパターンが切削回数
1、100、200、300、320回に対応して示さ
れている。
【0019】図5から明らかなように、砥石40による
刃先34の研削を中断した切削回数200回から300
回の間に、面粗さが悪化している。又、刃先34の研削
の中断前の200回まで、及び刃先34の研削を再開後
の320回では面粗さが1μm前後で安定している。従
って、本発明による装置が、鏡面切削の長期連続的使用
に効果があることがわかる。
【0020】
【効果】本発明によれば、機上で各刃先を研削加工し位
置を揃えることにより、刃先の刃振れがなくなる。更
に、刃先の研削加工により、逃げ角のない加工面と平行
な刃(副切れ刃)が形成されるため、この副切れ刃によ
り、カッタの送りから生ずる固有の面粗さをなくすこと
ができる。従って、一枚刃と同等以上の面粗さが実現で
きる。
【0021】更に、本発明によれば、カッタの使用中、
砥石により少なくとも周期的に切削用刃が研削加工され
て刃先が揃えられるため、使用中の面粗さの悪化を回避
することができる。また、本発明に使用する多刃カッタ
として、在来のフライスカッタを使用することができる
ので、在来の汎用機械を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置を全体的に示す図である。
【図2】本発明による砥石と刃との関係を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明による多刃カッタの刃先を詳細に示す図
である。
【図4】本発明の装置による面粗さを通常の加工による
面粗さと比較して示す図である。
【図5】本発明の装置による面粗さを切削回数に対応さ
せて示す図である。
【図6】一枚刃カッタ、従来の多刃カッタ、及び本発明
による装置による切削面を模式的に示す図である。
【符号の説明】 10 主軸頭 20 機械テーブル 22 被削材 24 荷重計 30 カッタ 32 刃 34 刃先 40 砥石 42 砥石駆動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の切削用刃を有するカッタと、 該カッタの使用中、少なくとも周期的に前記切削用刃を
    研削加工してその刃先を揃える砥石とからなる鏡面切削
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カッタは、フライスカッタである、
    請求項1に記載の装置。
JP17006391A 1991-07-10 1991-07-10 多刃カツタによる鏡面切削装置 Pending JPH0516014A (ja)

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JP17006391A JPH0516014A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 多刃カツタによる鏡面切削装置

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JP17006391A JPH0516014A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 多刃カツタによる鏡面切削装置

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JPH0516014A true JPH0516014A (ja) 1993-01-26

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JP17006391A Pending JPH0516014A (ja) 1991-07-10 1991-07-10 多刃カツタによる鏡面切削装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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