JPH05159774A - リチウム二次電池 - Google Patents
リチウム二次電池Info
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- JPH05159774A JPH05159774A JP3349553A JP34955391A JPH05159774A JP H05159774 A JPH05159774 A JP H05159774A JP 3349553 A JP3349553 A JP 3349553A JP 34955391 A JP34955391 A JP 34955391A JP H05159774 A JPH05159774 A JP H05159774A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リチウム合金からなる負極と、有機溶媒を用
いた電解液と、金属酸化物を正極活物質とする正極とを
備えたリチウム二次電池において、深い深度の放電時の
正極活物質の可逆性の低下を防止して、充放電可逆性の
優れたリチウム二次電池を提供する。 【構成】 負極にリチウムを25〜60モル%含むリチ
ウム合金を用い、電気化学的に負極のリチウムの容量を
正極の容量よりも過剰に設定し、その過剰のリチウム量
をリチウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に
規制する。
いた電解液と、金属酸化物を正極活物質とする正極とを
備えたリチウム二次電池において、深い深度の放電時の
正極活物質の可逆性の低下を防止して、充放電可逆性の
優れたリチウム二次電池を提供する。 【構成】 負極にリチウムを25〜60モル%含むリチ
ウム合金を用い、電気化学的に負極のリチウムの容量を
正極の容量よりも過剰に設定し、その過剰のリチウム量
をリチウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に
規制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム合金からなる
負極と、有機溶媒を用いた電解液と、金属酸化物を正極
活物質とする正極とを備えたリチウム二次電池に係わ
り、さらに詳しくは、その負極のリチウム合金中のリチ
ウム量を正極活物質量およびリチウム合金の組成に応じ
て特定したリチウム二次電池に関するものである。
負極と、有機溶媒を用いた電解液と、金属酸化物を正極
活物質とする正極とを備えたリチウム二次電池に係わ
り、さらに詳しくは、その負極のリチウム合金中のリチ
ウム量を正極活物質量およびリチウム合金の組成に応じ
て特定したリチウム二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウム合金からなる負極を備えたリチ
ウム二次電池では、正極に金属酸化物を正極活物質とし
て用いたものが多用されている(たとえば、特開平3−
17564号公報)。これは、金属酸化物が他の正極活
物質に比べて資源的に豊富で安価であるという理由によ
るものである。
ウム二次電池では、正極に金属酸化物を正極活物質とし
て用いたものが多用されている(たとえば、特開平3−
17564号公報)。これは、金属酸化物が他の正極活
物質に比べて資源的に豊富で安価であるという理由によ
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような金属酸化物を正極活物質として用いたリチウム二
次電池では、リチウム電位近くまで深い放電を行った場
合、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損なわれ、充放
電容量が低下するという問題がある。
ような金属酸化物を正極活物質として用いたリチウム二
次電池では、リチウム電位近くまで深い放電を行った場
合、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損なわれ、充放
電容量が低下するという問題がある。
【0004】本発明は、従来のリチウム二次電池が持っ
ていた深い深度の放電時に正極活物質の可逆性が低下す
るという問題点を解決し、充放電可逆性の優れたリチウ
ム二次電池を提供することを目的とする。
ていた深い深度の放電時に正極活物質の可逆性が低下す
るという問題点を解決し、充放電可逆性の優れたリチウ
ム二次電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、負極のリチウ
ム合金中のリチウム量を特定することにより、正極活物
質の金属酸化物の可逆性が損なわれない範囲でのみ使用
可能にすることによって、電池の充放電可逆性を高めた
ものである。
ム合金中のリチウム量を特定することにより、正極活物
質の金属酸化物の可逆性が損なわれない範囲でのみ使用
可能にすることによって、電池の充放電可逆性を高めた
ものである。
【0006】すなわち、本発明は、負極にリチウムを2
5〜60モル%含むリチウム合金を用い、電気化学的に
負極のリチウムの容量を正極の容量よりも過剰に設定し
たリチウム二次電池において、過剰のリチウム量をリチ
ウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に規制す
ることによって、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損
なわれないようにし、充放電可逆性の優れたリチウム二
次電池を提供したものである。
5〜60モル%含むリチウム合金を用い、電気化学的に
負極のリチウムの容量を正極の容量よりも過剰に設定し
たリチウム二次電池において、過剰のリチウム量をリチ
ウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に規制す
ることによって、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損
なわれないようにし、充放電可逆性の優れたリチウム二
次電池を提供したものである。
【0007】上記過剰のリチウム量がリチウム合金中の
他の元素の量に対して25モル%より多い場合は、リチ
ウムが過剰すぎ、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損
なわれる領域まで放電することが起こり得る。しかし、
過剰のリチウム量がリチウム合金中の他の元素の量に対
して25モル%以下であれば、負極電位が放電末期の分
極によって上昇するため、正極活物質の金属酸化物が可
逆性を失う電位にまで低下しないので、充放電可逆性の
優れたリチウム二次電池が得られる。
他の元素の量に対して25モル%より多い場合は、リチ
ウムが過剰すぎ、正極活物質の金属酸化物の可逆性が損
なわれる領域まで放電することが起こり得る。しかし、
過剰のリチウム量がリチウム合金中の他の元素の量に対
して25モル%以下であれば、負極電位が放電末期の分
極によって上昇するため、正極活物質の金属酸化物が可
逆性を失う電位にまで低下しないので、充放電可逆性の
優れたリチウム二次電池が得られる。
【0008】上記過剰のリチウム量と0V放電後の放電
容量の保持率との関係を示すと、図2に示す通りであ
る。
容量の保持率との関係を示すと、図2に示す通りであ
る。
【0009】電池は、後記の実施例1と同様の構成のリ
チウム二次電池であり、充放電条件なども実施例1の場
合と同様である。
チウム二次電池であり、充放電条件なども実施例1の場
合と同様である。
【0010】図2の横軸は負極中の過剰リチウムの他の
元素に対する割合(モル%)であり、これは正確に表現
すると、負極のリチウム合金中のリチウム量から正極活
物質の金属酸化物と電気化学的に反応するリチウム量を
差し引いたリチウム量のリチウム合金中のリチウム以外
の元素に対する割合である。
元素に対する割合(モル%)であり、これは正確に表現
すると、負極のリチウム合金中のリチウム量から正極活
物質の金属酸化物と電気化学的に反応するリチウム量を
差し引いたリチウム量のリチウム合金中のリチウム以外
の元素に対する割合である。
【0011】そして、図2の縦軸は0V放電後の放電容
量の保持率であり、これは深い深度での放電による正極
活物質の金属酸化物の可逆性の低下を調べる基準となる
ものであって、可逆性が低下しないように0V放電に代
えて2Vまで放電した後、0V放電後と同様に充電−放
電を行なった場合の放電容量に対する保持率で示してい
る。
量の保持率であり、これは深い深度での放電による正極
活物質の金属酸化物の可逆性の低下を調べる基準となる
ものであって、可逆性が低下しないように0V放電に代
えて2Vまで放電した後、0V放電後と同様に充電−放
電を行なった場合の放電容量に対する保持率で示してい
る。
【0012】図2に示すように、0V放電後の放電容量
の保持率は負極中の過剰リチウムの他の元素に対する割
合が低くなるほど高くなり、負極中の過剰リチウムの他
の元素に対する割合が25モル%で0V放電後の放電容
量の保持率が90%になり、負極中の過剰リチウムの他
の元素に対する割合が20モル%で0V放電後の放電容
量の保持率が100%に達する。
の保持率は負極中の過剰リチウムの他の元素に対する割
合が低くなるほど高くなり、負極中の過剰リチウムの他
の元素に対する割合が25モル%で0V放電後の放電容
量の保持率が90%になり、負極中の過剰リチウムの他
の元素に対する割合が20モル%で0V放電後の放電容
量の保持率が100%に達する。
【0013】したがって、0V放電後の放電容量の保持
率を90%以上に保つためには、負極中の過剰リチウム
の他の元素に対する割合を25モル%以下にすることが
必要であり、より高い保持率を得るためには、負極中の
過剰リチウムの他の元素に対する割合を20モル%以下
にすることが好ましい。
率を90%以上に保つためには、負極中の過剰リチウム
の他の元素に対する割合を25モル%以下にすることが
必要であり、より高い保持率を得るためには、負極中の
過剰リチウムの他の元素に対する割合を20モル%以下
にすることが好ましい。
【0014】本発明において、負極のリチウムの容量を
正極の容量よりも過剰に設定しているのは、一般に正極
は、負極と同じ電気化学当量を持つには負極より大きな
体積を必要とするので、正極を過剰にすると、小形電池
では限られた体積内で電気容量を最大限に発揮すること
ができないからである。
正極の容量よりも過剰に設定しているのは、一般に正極
は、負極と同じ電気化学当量を持つには負極より大きな
体積を必要とするので、正極を過剰にすると、小形電池
では限られた体積内で電気容量を最大限に発揮すること
ができないからである。
【0015】本発明において、負極のリチウムの容量を
正極の容量よりも過剰に設定するという表現は、上記の
ような正極の容量が負極のリチウムの容量よりも過剰に
なる場合を排除するという意味であって、負極のリチウ
ムの容量をかぎりなく正極の容量に近づけて設定した場
合であってもよいし、また、極端な場合には、負極のリ
チウムの容量を正極の容量に等しく設定した場合でもよ
い。
正極の容量よりも過剰に設定するという表現は、上記の
ような正極の容量が負極のリチウムの容量よりも過剰に
なる場合を排除するという意味であって、負極のリチウ
ムの容量をかぎりなく正極の容量に近づけて設定した場
合であってもよいし、また、極端な場合には、負極のリ
チウムの容量を正極の容量に等しく設定した場合でもよ
い。
【0016】本発明のリチウム二次電池において、負極
を構成するリチウム合金としては、たとえば、リチウム
−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−イ
ンジウム合金、リチウム−ガリウム合金、リチウム−イ
ンジウム−ガリウム合金や、これらにマンガン、鉄、亜
鉛、ケイ素などを添加したものなどを用いることができ
る。
を構成するリチウム合金としては、たとえば、リチウム
−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−イ
ンジウム合金、リチウム−ガリウム合金、リチウム−イ
ンジウム−ガリウム合金や、これらにマンガン、鉄、亜
鉛、ケイ素などを添加したものなどを用いることができ
る。
【0017】そして、これらのリチウム合金中、リチウ
ムとアルミニウムとを主成分とするリチウム合金が、負
極の可逆性およびコストの面から特に好ましい。
ムとアルミニウムとを主成分とするリチウム合金が、負
極の可逆性およびコストの面から特に好ましい。
【0018】本発明において、リチウム合金中のリチウ
ム量は25〜60モル%であることが必要である。リチ
ウム量がリチウム合金中で25モル%より少ない場合
は、負極中にリチウム以外の元素が占める割合が多くな
って電気容量が低下し、また60モル%より多い場合に
は、リチウム合金の長所である可逆性が低下するととも
に、デンドライトが生じやすくなるなどの問題がある。
ム量は25〜60モル%であることが必要である。リチ
ウム量がリチウム合金中で25モル%より少ない場合
は、負極中にリチウム以外の元素が占める割合が多くな
って電気容量が低下し、また60モル%より多い場合に
は、リチウム合金の長所である可逆性が低下するととも
に、デンドライトが生じやすくなるなどの問題がある。
【0019】リチウム二次電池用の正極活物質の金属酸
化物としては、マンガン、バナジウム、コバルト、モリ
ブデン、ニッケルなどの酸化物が使用可能であり、マン
ガンは4価−3価の間、バナジウムは5価−4価の間、
コバルトは4価−3価の間、モリブデンは4価−3価の
間、ニッケルは4価−3価の間でそれぞれ充放電が可能
である。特にマンガン含有酸化物は他のものに比べて資
源的に豊富で安価であり、なかでも、LiMn2 O4 、
LiMn3 O6 などのLiを含むリチウムマンガン複合
酸化物は可逆性が良好であることから特に好ましい。
化物としては、マンガン、バナジウム、コバルト、モリ
ブデン、ニッケルなどの酸化物が使用可能であり、マン
ガンは4価−3価の間、バナジウムは5価−4価の間、
コバルトは4価−3価の間、モリブデンは4価−3価の
間、ニッケルは4価−3価の間でそれぞれ充放電が可能
である。特にマンガン含有酸化物は他のものに比べて資
源的に豊富で安価であり、なかでも、LiMn2 O4 、
LiMn3 O6 などのLiを含むリチウムマンガン複合
酸化物は可逆性が良好であることから特に好ましい。
【0020】そして、正極は、上記の金属酸化物に必要
に応じて導電助剤、結着剤などを添加、混合し、加圧成
形することによって作製されたものが用いられる。
に応じて導電助剤、結着剤などを添加、混合し、加圧成
形することによって作製されたものが用いられる。
【0021】電解液には、たとえば、LiClO4 、L
iPF6、LiBF4 、LiCF3 SO3 、LiC4 F
9 SO3 などの電解質の1種または2種以上を、1,2
−ジメトキシエタン、プロピレンカーボネート、エチレ
ンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカー
ボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキソランなどの有機溶媒の単独または2種
以上の混合溶媒に溶解した有機電解液が用いられる。
iPF6、LiBF4 、LiCF3 SO3 、LiC4 F
9 SO3 などの電解質の1種または2種以上を、1,2
−ジメトキシエタン、プロピレンカーボネート、エチレ
ンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカー
ボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、
1,3−ジオキソランなどの有機溶媒の単独または2種
以上の混合溶媒に溶解した有機電解液が用いられる。
【0022】
【実施例】つぎに実施例をあげて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0023】実施例1 負極にリチウムを30モル%含むリチウム−アルミニウ
ム合金(リチウム量が2.15×10-3モルで、他の元
素の量が5.00×10-3モルであるもの)を用い、正
極には二酸化マンガン100mg(1.15×10-3モ
ル)と導電助剤としての黒鉛と結着剤としてのポリテト
ラフルオロエチレンとを重量比100:10:1の比率
で混合し、加圧成形したものを用いた。
ム合金(リチウム量が2.15×10-3モルで、他の元
素の量が5.00×10-3モルであるもの)を用い、正
極には二酸化マンガン100mg(1.15×10-3モ
ル)と導電助剤としての黒鉛と結着剤としてのポリテト
ラフルオロエチレンとを重量比100:10:1の比率
で混合し、加圧成形したものを用いた。
【0024】負極のリチウム−アルミニウム合金中の二
酸化マンガンと電気化学的に反応するリチウム量は、二
酸化マンガンと同量であるから(つまり、リチウムと二
酸化マンガンとの反応は、MnO2 +Li→LiMnO
2の反応式で進行する)、過剰のリチウム量、つまり、
負極のリチウム−アルミニウム合金中のリチウム量
(2.15×10-3モル)から二酸化マンガンと電気化
学的に反応するリチウム量(1.15×10-3モル)を
差し引いたリチウム量は、1.00×10-3モルであり
(つまり、2.15×10-3モル−1.15×10-3モ
ル=1.00×10-3モルである)、負極のリチウム−
アルミニウム合金中の他の元素(5.00×10-3モ
ル)に対して20モル%である。
酸化マンガンと電気化学的に反応するリチウム量は、二
酸化マンガンと同量であるから(つまり、リチウムと二
酸化マンガンとの反応は、MnO2 +Li→LiMnO
2の反応式で進行する)、過剰のリチウム量、つまり、
負極のリチウム−アルミニウム合金中のリチウム量
(2.15×10-3モル)から二酸化マンガンと電気化
学的に反応するリチウム量(1.15×10-3モル)を
差し引いたリチウム量は、1.00×10-3モルであり
(つまり、2.15×10-3モル−1.15×10-3モ
ル=1.00×10-3モルである)、負極のリチウム−
アルミニウム合金中の他の元素(5.00×10-3モ
ル)に対して20モル%である。
【0025】電解液としてはプロピレンカーボネートと
1,2−ジメトキエタンとの容量比1:1の混合溶媒に
LiPF6 を1モル/l溶解させたものを用い、セパレ
ータとしてはポリプロピレン不織布を用い、図1に示す
リチウム二次電池を組み立てた。
1,2−ジメトキエタンとの容量比1:1の混合溶媒に
LiPF6 を1モル/l溶解させたものを用い、セパレ
ータとしてはポリプロピレン不織布を用い、図1に示す
リチウム二次電池を組み立てた。
【0026】図1に示す電池について説明すると、1は
負極、2は正極、3はセパレータ、4はステンレス鋼製
の負極缶、5はステンレス鋼製の正極缶、6はポリプロ
ピレン製の環状ガスケットである。
負極、2は正極、3はセパレータ、4はステンレス鋼製
の負極缶、5はステンレス鋼製の正極缶、6はポリプロ
ピレン製の環状ガスケットである。
【0027】負極1は上記特定のリチウム量を持つリチ
ウム−アルミニウム合金からなるものであり、正極2は
二酸化マンガンを正極活物質として含む加圧成形体から
なるものであって、セパレータ3はポリプロピレン不織
布からなるものである。
ウム−アルミニウム合金からなるものであり、正極2は
二酸化マンガンを正極活物質として含む加圧成形体から
なるものであって、セパレータ3はポリプロピレン不織
布からなるものである。
【0028】なお、図1には図示していないが、負極1
や正極2には、ニッケル網、ステンレス鋼網などの集電
体を用いてもよい。たとえば、集電体を負極缶4の内面
にスポット溶接しておき、その集電体に負極1を圧着し
てもよいし、また、正極合剤を加圧成形して正極2を作
製する際に集電体を配設してもよい。
や正極2には、ニッケル網、ステンレス鋼網などの集電
体を用いてもよい。たとえば、集電体を負極缶4の内面
にスポット溶接しておき、その集電体に負極1を圧着し
てもよいし、また、正極合剤を加圧成形して正極2を作
製する際に集電体を配設してもよい。
【0029】つぎに、上記実施例1の電池を抵抗1kΩ
で10日間放電を行い、電池電圧がほぼ0Vとなるよう
にし、ついで1mA/cm2 の定電流で3.3Vまで充
電を行った後、1mA/cm2 の定電流で2.0Vまで
放電を行った。
で10日間放電を行い、電池電圧がほぼ0Vとなるよう
にし、ついで1mA/cm2 の定電流で3.3Vまで充
電を行った後、1mA/cm2 の定電流で2.0Vまで
放電を行った。
【0030】この時の放電容量を、抵抗1kΩで電池電
圧が2Vになるまで放電し、その後は0Vまで放電を行
った場合と同様に1mA/cm2 の定電流で3.3Vま
で充電を行った後、1mA/cm2 の定電流で2Vまで
行った場合と比較したところ、前出の図2に示すよう
に、放電容量の低下はほとんど認められず、この実施例
1の電池は、深い深度の放電を行った場合でも、正極活
物質の二酸化マンガンの可逆性が損なわれず、充放電可
逆性の優れたリチウム二次電池であることが明らかにさ
れた。
圧が2Vになるまで放電し、その後は0Vまで放電を行
った場合と同様に1mA/cm2 の定電流で3.3Vま
で充電を行った後、1mA/cm2 の定電流で2Vまで
行った場合と比較したところ、前出の図2に示すよう
に、放電容量の低下はほとんど認められず、この実施例
1の電池は、深い深度の放電を行った場合でも、正極活
物質の二酸化マンガンの可逆性が損なわれず、充放電可
逆性の優れたリチウム二次電池であることが明らかにさ
れた。
【0031】比較例1 負極にリチウムを37モル%含むリチウム−アルミニウ
ム合金を用い、負極のリチウム−アルミニウム合金中の
リチウム量を2.90×10-3モルにしたほかは、実施
例1と同様にして図1に示す構造のリチウム二次電池を
作製した。
ム合金を用い、負極のリチウム−アルミニウム合金中の
リチウム量を2.90×10-3モルにしたほかは、実施
例1と同様にして図1に示す構造のリチウム二次電池を
作製した。
【0032】この比較例1の電池における負極のリチウ
ム−アルミニウム合金中のリチウム量から正極活物質の
二酸化マンガンと電気化学的に反応するリチウム量を差
し引いたリチウム量は、負極のリチウム−アルミニウム
合金中の他の元素に対して35モル%になる。
ム−アルミニウム合金中のリチウム量から正極活物質の
二酸化マンガンと電気化学的に反応するリチウム量を差
し引いたリチウム量は、負極のリチウム−アルミニウム
合金中の他の元素に対して35モル%になる。
【0033】この比較例1の電池を前記実施例1の電池
と同様に充放電したところ、劣化が著しく、放電容量が
0V放電に代えて2V放電を行った場合の50%しか得
られなかった。
と同様に充放電したところ、劣化が著しく、放電容量が
0V放電に代えて2V放電を行った場合の50%しか得
られなかった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、負極
のリチウム合金中のリチウム量を正極活物質量およびリ
チウム合金の組成に応じて特定することによって、深い
深度の放電時における正極活物質の金属酸化物の可逆性
の低下を防止し、充放電可逆性の優れたリチウム二次電
池を提供することができた。
のリチウム合金中のリチウム量を正極活物質量およびリ
チウム合金の組成に応じて特定することによって、深い
深度の放電時における正極活物質の金属酸化物の可逆性
の低下を防止し、充放電可逆性の優れたリチウム二次電
池を提供することができた。
【図1】本発明のリチウム二次電池の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】負極中の過剰リチウムの他の元素に対する割合
と0V放電後の放電容量の保持率との関係を示す図であ
る。
と0V放電後の放電容量の保持率との関係を示す図であ
る。
1 負極 2 正極 3 セパレータ
Claims (5)
- 【請求項1】 リチウムを25〜60モル%含むリチウ
ム合金からなる負極と、有機溶媒を用いた電解液と、金
属酸化物を正極活物質とする正極とを備え、電気化学的
に負極のリチウムの容量を正極の容量よりも過剰に設定
したリチウム二次電池において、過剰のリチウム量をリ
チウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に規制
したことを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項2】 リチウムを25〜60モル%含むリチウ
ム合金からなる負極と、有機溶媒を用いた電解液と、金
属酸化物を正極活物質とする正極とを備え、電気化学的
に負極のリチウムの容量を正極の容量よりも過剰に設定
したリチウム二次電池において、過剰のリチウム量をリ
チウム合金中の他の元素に対して25モル%以下に規制
し、1回の完全放電−充電処理による放電容量の保持率
が90%以上であることを特徴とするリチウム二次電
池。 - 【請求項3】 リチウム合金中の他の元素の主成分がア
ルミニウムである請求項1または2記載のリチウム二次
電池。 - 【請求項4】 金属酸化物がマンガン含有酸化物である
請求項1、2または3記載のリチウム二次電池。 - 【請求項5】 マンガン含有酸化物がリチウムマンガン
複合酸化物である請求項4記載のリチウム二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3349553A JPH05159774A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リチウム二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3349553A JPH05159774A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リチウム二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05159774A true JPH05159774A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18404500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3349553A Pending JPH05159774A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | リチウム二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05159774A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114097109A (zh) * | 2020-05-08 | 2022-02-25 | 株式会社Lg新能源 | 无锂电池及其制备方法 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP3349553A patent/JPH05159774A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114097109A (zh) * | 2020-05-08 | 2022-02-25 | 株式会社Lg新能源 | 无锂电池及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011211 |