JPH05159215A - 磁気ヘッドチップの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドチップの製造方法

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JPH05159215A
JPH05159215A JP3321628A JP32162891A JPH05159215A JP H05159215 A JPH05159215 A JP H05159215A JP 3321628 A JP3321628 A JP 3321628A JP 32162891 A JP32162891 A JP 32162891A JP H05159215 A JPH05159215 A JP H05159215A
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magnetic head
head chip
heat
adhesive
processing jig
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JP3321628A
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Yuji Maehata
裕二 前畑
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の磁気ヘッドチップの加工用
治具からの取り外し・反転・加工用治具への再接着を一
括して行うことができ、少ない生産工数で極めて高い生
産性、作業性を有し、低原価で、量産性に優れた磁気ヘ
ッドチップの製造方法の提供を目的とする。 【構成】 本発明の磁気ヘッドチップの製造方法は、磁
気ヘッドチップ1の各側面a,bの研摩工程において、
第一及び第二の加工用治具4,6の接着面に塗着される
各熱軟化性接着剤5,7の溶融粘度差を利用して行う構
成からなり、特に溶融粘度差としては、10cp以上好
ましくは20cp以上であればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピューターの補助記
憶装置である磁気ディスク装置やビデオテープレコーダ
ー等に用いられる磁気ヘッドの基礎となる磁気ヘッドチ
ップの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置やビデオテープ
レコーダー等の磁気ヘッドを用いた機器が急速に普及
し、磁気ヘッドの需要が増加し、磁気ヘッドの基礎とな
る磁気ヘッドチップにおいても、その生産性の向上が強
く求められている。
【0003】以下に従来の磁気ヘッドチップについて説
明する。図3は従来の磁気ヘッドチップの外観斜視図で
ある。
【0004】1は磁性材料等を加工して作製された磁気
ヘッドチップ、aは磁気ヘッドチップ1の第一側面、b
は磁気ヘッドチップ1の第二側面である。
【0005】以上のように構成された従来の磁気ヘッド
チップについて、以下その製造方法を図4を用いて説明
する。
【0006】図4(a)は従来の磁気ヘッドチップの第
一側面の研磨工程を示す模式図、図4(b)は第一側面
を研磨後加工用治具から取り外した磁気ヘッドチップの
正面図、図4(c)は第二側面の研磨工程を示す模式図
である。
【0007】まず、図4(a)に示すように、点線で示
された個々の磁気ヘッドチップ1の第二側面bを熱軟化
性接着剤3を用いて加工用治具2上に接着し、露出した
磁気ヘッドチップ1の第一側面aを研磨する。
【0008】次いで、図4(b)に示すように、磁気ヘ
ッドチップ1を加工用治具2より取り外し、図4(c)
に示すように、点線で示された個々の磁気ヘッドチップ
1を反転させて研磨済の第一側面aを熱軟化性接着剤3
を用いて加工用治具2上に接着し、未研磨の第二側面b
を研磨し、磁気ヘッドチップ1の両側面の研磨を完了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、磁気ヘッドチップの一側面を研磨した後、
一度磁気ヘッドチップを個々に加工用治具より取り外
し、磁気ヘッドチップを反転させ、再度個々に加工用治
具へ接着し、磁気ヘッドチップの他の側面を研磨する方
法をとっているために、手間がかかり、多くの生産工数
を要し、作業性が悪く、原価を上げるという問題点があ
った。また磁気ヘッドチップを再度加工用治具へ接着す
る際に、正しく研磨済面を加工用治具への接着面として
いるか個々に確認を要し、煩雑で生産性に欠けるという
問題点があった。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、複数の磁気ヘッドチップの加工用治具からの取り外
し・反転・加工用治具への再接着を一括して行うことが
でき、少ない生産工数で極めて高い生産性、作業性を有
し、低原価で、量産性に優れた磁気ヘッドチップの製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の磁気ヘッドチップの製造方法は、磁気ヘ
ッドチップの各側面の研磨工程において、熱軟化性接着
剤の溶融粘度差を利用して行う構成を有し、請求項2の
磁気ヘッドチップの製造方法は請求項1において、前記
溶融粘度差が10cp以上好ましくは20cp以上から
なる構成を有している。ここで、熱軟化性接着剤として
は、ロジン等や密ロウを混合したワックス(商品名:エ
レクトロンワックス,日化精工(株))等が用いられ
る。
【0012】
【作用】この構成によって、第一の加工用治具上で磁気
ヘッドチップの一側面を研磨した後、加熱するだけで第
二の加工用治具へ各々の磁気ヘッドチップを一括して移
動させ、第二の加工用治具上で磁気ヘッドチップの他の
側面を研磨することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1(a)は本発明の一実施例における磁
気ヘッドチップの第一側面の研磨工程を示す模式図であ
り、図1(b)は第二の加工用治具を磁気ヘッドチップ
の第一側面に接着する工程を示す模式図であり、図1
(c)は第一の加工用治具の剥離工程を示す模式図であ
り、図1(d)は第二側面の研磨工程を示す模式図であ
る。
【0015】1は磁気ヘッドチップ、aは磁気ヘッドチ
ップ1の第一側面、bは磁気ヘッドチップの第二側面で
あり、これらは従来例と同様なもので同一の番号を付
し、説明を省略する。4は磁気ヘッドチップ1の第一側
面aを研磨する際に磁気ヘッドチップ1を固定する第一
の加工用治具、5は磁気ヘッドチップ1を第一の加工用
治具4上に接着し溶融粘度の低い第一の熱軟化性接着
剤、6は磁気ヘッドチップ1の第二側面bを研磨する際
に磁気ヘッドチップ1を固定する第二の加工用治具、7
は磁気ヘッドチップ1を第二の加工用治具6上に接着し
溶融粘度の高い第二の熱軟化性接着剤である。
【0016】まず図1(a)において、点線で示された
各々の磁気ヘッドチップ1の第二側面bを、薄く均一に
塗着された第一の熱軟化性接着剤5を用いて第一の加工
用治具4上に接着する。次いで、第一側面aを研磨加工
する。
【0017】次に図1(b)において、第一の加工用治
具4を反転させ、第一の熱軟化性接着剤5を加熱・溶融
させる。一方、第二の加工用治具6上には第一の熱軟化
性接着剤より溶融粘度の高い第二の熱軟化性接着剤7を
塗着し、第二の熱軟化性接着剤7を第一熱軟化性接着剤
5の加熱温度と同等若しくはそれより低い温度で加熱・
溶融させる。次いで、第二の加工用治具6を第二の熱軟
化性接着剤7を介して磁気ヘッドチップ1の研磨済みの
第一側面aに接着させる。
【0018】次に図1(c)において、第一の加工用治
具4を上方へ移動させる。ここで、第二の熱軟化性接着
剤7の溶融粘度が第一の熱軟化性接着剤5の溶融粘度よ
り大きいため、第一の加工用治具4は磁気ヘッドチップ
1の第二側面bから剥離する。一方、磁気ヘッドチップ
1は、第二の加工用治具6上に接着されている。
【0019】最後に図1(d)において、磁気ヘッドチ
ップ1の未研磨の第二側面bを研磨し、磁気ヘッドチッ
プ1の両側面の研磨を完了する。
【0020】以下に本実施例で用いられる熱軟化性接着
剤の特性について説明する。図2は温度と熱軟化性接着
剤の溶融粘度との関係を示すグラフである。
【0021】cは低溶融粘度の第一の熱軟化性接着剤5
の特性曲線、dは高溶融粘度の第二の熱軟化性接着剤7
の特性曲線、eは第一の熱軟化性接着剤5が溶融し始め
る軟化点、fは第二の熱軟化性接着剤7の軟化点、gは
斜線部で示された作業可能温度範囲である。
【0022】図2から明らかなように、第二の熱軟化性
接着剤7の溶融温度を、第一の熱軟化性接着剤5の溶融
温度と同一の温度にすれば、一つの熱源によって第一の
熱軟化性接着剤5及び第二の熱軟化性接着剤7を同時に
加熱することができ、生産コストを低減させることがで
きる。また第二の熱軟化性接着剤7の溶融温度を、第一
の熱軟化性接着剤5の溶融温度より低い温度にすれば、
第一の熱軟化性接着剤5と第二の熱軟化性接着剤7との
溶融粘度差が大きくなり、作業性を向上させることがで
きるので好ましいことがわかる。尚、第二の熱軟化性接
着剤7を溶融させる温度を、第一の熱軟化性接着剤5を
溶融させる温度よりも高い温度にすると、第一の熱軟化
性接着剤5と第二の熱軟化性接着剤7との溶融粘度差が
小さくなり、作業性を悪化させてしまうので好ましくな
いが、この場合であっても、第二の熱軟化性接着剤7の
溶融粘度が第一の熱軟化性接着剤5の溶融粘度よりも1
0cp以上好ましくは20cp以上高ければ、容易に作
業を行うことができる。
【0023】尚、本実施例では、二種の熱軟化性接着剤
を用い、その溶融粘度差を利用しているが、図2から明
らかなように、同種の熱軟化性接着剤であっても、温度
を上下させることにより溶融粘度を調整できるので、第
一の熱軟化性接着剤5と第二の熱軟化性接着剤7を同種
の熱軟化性接着剤とし、第二の熱軟化性接着剤7の溶融
温度を第一の熱軟化性接着剤5の溶融温度より低い温度
にすることで溶融粘度差を持たせてもよい。この場合、
熱軟化性接着剤が一種で済むため生産コストを低減させ
ることができる。
【0024】以上のように本実施例によれば、磁気ヘッ
ドチップの加工用治具からの取り外し・反転・加工用治
具への再接着を一括して行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一及び第二の
加工用治具を用い、第一及び第二の熱軟化性接着剤の溶
融粘度差によって各々の磁気ヘッドチップを第一の加工
用治具から第二の加工用治具へと移動させることによっ
て、複数の磁気ヘッドチップの加工用治具からの取り外
し・反転・加工用治具への再接着を一括して行うことが
でき、生産工数、生産コストを著しく低減させることの
できる量産性に優れた磁気ヘッドチップの製造方法を実
現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例における磁気ヘッドチ
ップの第一側面の研磨工程を示す模式図 (b)本発明の一実施例における第二の加工用治具の接
着工程を示す模式図 (c)本発明の一実施例における第一の加工用治具の剥
離工程を示す模式図 (d)本発明の一実施例における磁気ヘッドチップの第
二側面の研磨工程を示す模式図
【図2】温度と熱軟化性接着剤の溶融粘度の関係を示す
グラフ
【図3】従来の磁気ヘッドチップの外観斜視図
【図4】(a)従来の磁気ヘッドチップの第一側面の研
磨工程を示す模式図 (b)従来の第一側面を研磨後加工用治具から取り外し
た磁気ヘッドチップの正面図 (c)従来の磁気ヘッドチップの第二側面の研磨工程を
示す模式図
【符号の説明】
1 磁気ヘッドチップ 2 従来の加工用治具 3 従来の熱軟化性接着剤 4 第一の加工用治具 5 第一の熱軟化性接着剤 6 第二の加工用治具 7 第二の熱軟化性接着剤 a 磁気ヘッドチップの第一側面 b 磁気ヘッドチップの第二側面 c 第一の熱軟化性接着剤の特性曲線 d 第二の熱軟化性接着剤の特性曲線 e 第一の熱軟化性接着剤の軟化点 f 第二の熱軟化性接着剤の軟化点 g 作業可能温度範囲

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドチップの各側面の研磨工程にお
    いて、熱軟化性接着剤の溶融粘度差を利用して行うこと
    を特徴とする磁気ヘッドチップの製造方法。
  2. 【請求項2】前記溶融粘度差が10cp以上好ましくは
    20cp以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    磁気ヘッドチップの製造方法。
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