JPH05159139A - プリペイドカードの端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の端末装置は、一台の端末装置で前方
排出型と後方排出型の両方の機能を有し、簡単な手続で
切替えることを可能とすることを目的とする。 【構成】 プリペイドカードを挿入する挿入口を有する
筐体２と、該筐体内に搭載され挿入されたプリペイドカ
ードの搬送やデータの読書き処理を行う内部機構とから
なるプリペイドカードの端末装置において、上記筐体２
の挿入口２１を有する面に対向する面に、上記プリペイ
ドカードの排出口２２を有するパネル又は上記排出口２
２を有しないパネルのいずれかを着脱自在に設けてな
り、上記内部機構は、上記プリペイドカードを上記排出
口２２より排出する後方排出と上記挿入口２１より排出
する前方排出とを切替自在に行う搬送系３を備える。ま
た、上記排出口２２を挟む両側に、２枚の板ばね２３を
該排出口に平行に設け、かつ該板ばね２３の先端を互い
に当接させてなる逆止弁を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリペイドカードに対
しデータの読書き処理を行う端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリペイドカードを挿入し、データの読
書き処理を行って排出する端末装置は、上記プリペイド
カードの搬送経路に着目すると２つの型に分けられる。
第１の型はプリペイドカードの挿入口よりデータ処理の
終ったプリペイドカードを排出するもの（以下、この型
を前方排出型と書く）、第２の型は挿入口とは別途に設
けた排出口よりデータ処理の終ったプリペイドカードを
排出するもの（以下、この型を後方排出型と書く）であ
る。

【０００３】これらの端末装置は、端末装置の設置場所
や取扱うデータの内容等の運用形態に基づいて使い分け
られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の端末装置では、プリペイドカードの運用形態の変更に
より端末装置を前方排出型のものから後方排出型のもの
に、あるいは後方排出型のものから前方排出型のものに
変更する必要が生じた場合、全ての端末装置を設置し直
さなければならず、極めて煩雑だった。

【０００５】本発明の端末装置は、一台の端末装置で前
方排出型と後方排出型の両方の機能を有し、簡単な手続
で切替えることを可能としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明はプリペイドカードを挿入する挿入口を有す
る筐体と、該筐体内に搭載され挿入されたプリペイドカ
ードの搬送やデータの読書き処理を行う内部機構とから
なるプリペイドカードの端末装置において、上記筐体の
挿入口を有する面に対向する面に、上記プリペイドカー
ドの排出口を有するパネル又は上記排出口を有しないパ
ネルのいずれかを着脱自在に設けてなり、上記内部機構
は、上記プリペイドカードを上記排出口より排出する後
方排出と上記挿入口より排出する前方排出とを切替自在
に行う搬送系を備えたことを特徴とする。

【０００７】第２項の発明は第１項の発明において、上
記排出口を挟む両側に、２枚の板ばねを該排出口に平行
に設け、かつ該板ばねの先端を互いに当接させてなる逆
止弁を設けたことを特徴とする。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。第１図は本発明の一実施例に係る端末装置
の概略構成を示す断面図である。

【０００９】本実施例の端末装置１は、筐体２と、筐体
２に搭載された内部機構とからなる。内部機構は、プリ
ペイドカード４を搬送する搬送系３と、プリペイドカー
ド４に対してデータの読書き処理を行うデータ処理系
（図示せず）、及びこれらを操作する操作系（図示せ
ず）とを備えてなる。

【００１０】上記筐体２は、前面にプリペイドカード４
の挿入口２１を有すると共に、後面のパネルを着脱自在
としてある。そして後面に取付けられるべきパネルとし
てプリペイドカード４の排出口２２を有するパネル２ａ
と、排出口２２を有しないパネル２ｂとが用意される。
これらのパネル２ａ，２ｂは端末装置１の使用態様に応
じて筐体２に取付けられる。

【００１１】排出口２２を有するパネル２ａには、排出
口２２を挟む両側に２枚の板ばね２３を排出口２２に平
行に設けてある。板ばね２３は先端を互いに当接してあ
り、これによって逆止弁を構成している。従って、排出
口２２からプリペイドカード４を挿入することはできな
い。

【００１２】上記搬送系３は、プリペイドカード４を搬
送する搬送ローラ３１，３２と、搬送ローラ３１，３２
を駆動するモータ（図示せず）と、プリペイドカード４
を位置決めする載置台３３とを有してなる。搬送ローラ
３１，３２は操作系の命令に基づいて図中の矢印方向あ
るいはその反対方向へ回転する。これによってプリペイ
ドカード４の後方排出及び前方排出を自在に行うことが
できる。

【００１３】操作系は、図示しない光センサ等によって
挿入口２１にプリペイドカード４が挿入されたことを検
知し、予め記憶したプログラムに従って搬送系３を操作
する。また、操作系は後方排出を行うための操作プログ
ラムと前方排出を行うための操作プログラムとを記憶し
ており、スイッチの切替えによって自由に選択すること
ができる。

【００１４】次に本実施例の作用について第２図を参照
して説明する。プリペイドカード４を挿入口２１に挿入
すると（ステップＳ１）、操作系がこれを検知して搬送
ローラ３１を第１図に示す矢印方向に回転させ、プリペ
イドカード４を筐体２内へ引込み載置台３３上に載せ
る。そして、プリペイドカード４のデータの読書き処理
を行った後（ステップＳ２）、プリペイドカード４を排
出する。

【００１５】ここで、操作系において後方排出を選択す
るスイッチがＯＮとなっているときは（ステップＳ
３）、操作系が搬送ローラ３２を第１図に示す矢印方向
へ回転させ、プリペイドカード４を排出口２２より排出
する（ステップＳ４）。

【００１６】一方、操作系において後方排出を選択する
スイッチがＯＦＦとなっているときは（ステップＳ
３）、操作系が搬送ローラ３１を第１図に示す矢印の反
対方向へ回転させ、プリペイドカード４を挿入口２１よ
り排出する（ステップＳ５）。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明の端末装置
は、プリペイドカードの排出口を有するパネルと上記排
出口を有しないパネルとを後面に着脱自在に設けてなる
筐体と、プリペイドカードの後方排出と前方排出とを切
替自在に行う搬送系とを備えたことにより、搬送系の動
作を切替え、後面のパネルを交換するという簡単な手続
で後方排出型と前方排出型の変更を行うことができ、プ
リペイドカードの運用形態の変更等に容易に対応するこ
とができるという効果がある。

【００１８】また、第２項の発明は、排出口に逆止弁を
設けたことにより、端末装置を後方排出型とした場合に
プリペイドカードを排出口から挿入することができず、
誤操作を防止することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る端末装置の概略構成を
示す断面図である。

【図２】図１の端末装置の動作を示すフローチャートで
ある。

【図３】図１の端末装置の概観を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 端末装置 ２ 筐体 ３ 搬送系 ２１ 挿入口 ２２ 排出口 ２３ 板ばね

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリペイドカードを挿入する挿入口を有
   する筐体と、該筐体内に搭載され挿入されたプリペイド
   カードの搬送やデータの読書き処理を行う内部機構とか
   らなるプリペイドカードの端末装置において、 上記筐体の挿入口を有する面に対向する面に、上記プリ
   ペイドカードの排出口を有するパネル又は上記排出口を
   有しないパネルのいずれかを着脱自在に設けてなり、 上記内部機構は、上記プリペイドカードを上記排出口よ
   り排出する後方排出と上記挿入口より排出する前方排出
   とを切替自在に行う搬送系を備えたことを特徴とするプ
   リペイドカードの端末装置。
2. 【請求項２】 上記排出口を挟む両側に、２枚の板ばね
   を該排出口に平行に設け、かつ該板ばねの先端を互いに
   当接させてなる逆止弁を設けたことを特徴とする請求項
   １に記載のプリペイドカードの端末装置。