JP3791064B2 - 通帳発行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行等における通帳発行装置に係り、特に通帳が印字満了になった時に、通帳の表裏表紙に夫々使用済み情報を印字することができる通帳発行装置、及び複数科目に対応する通帳の場合に、一方の科目の印字満了に伴う使用済み情報を印字したときに、一旦通帳を閉じて表紙側から他方の科目の使用済み情報を印字するページまで捲るようにした通帳発行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は現金自動預金支払い機(Automatic Teller Machine:以下ATMという)等の自動取引装置や記帳機等に組み込まれ、通帳1aに取引データを印字する通帳プリンタの内部側面図を示す。以下、顧客が操作する記帳機を例として説明する。
【0003】
図において、2aは挿入口、3aは搬送路、4aは固定された磁気ヘッドH1を備えたリードライト(以下R/Wという)部、5aは印字ヘッド50及びプラテン51を備えたプリンタ部、6はシャッタを示す。
【0004】
R1〜R3は送りローラで図示省略したモータに連結されている。また、S1は挿入口2aの通帳1aの有無を検出するセンサ、7は、図10(a) に示す通帳1aのページマーク及び既印字行 (取引年月日の印字) を検出する読取センサ、S2は通帳1aの端部の検出及び位置決めをするセンサである。
【0005】
R/W部4aは、挿入口2aに続く搬送路3aの下側に配置され、図10(b) の通帳1aの裏表紙に示す磁気ストライプ (以下MSという) が、磁気ヘッドH1の上面を通過する時に、MSに記録された口座番号、残高等のデータを読み取り、取引後にデータ(取引後の残高)を更新記録する。
【0006】
記帳機は図示していないホストコンピュータ (以下ホストという)に回線で接続されている。
このような構成を有しており、次にカード取引や振込等による未記帳データを印字する場合を例として作用を説明する。まず、顧客が通帳1aを挿入口2aから矢印A方向に挿入すると、センサS1の検出によりシャッタ6が開き、送りローラR1〜R3が駆動して通帳1aの搬送が開始される。
【0007】
R/W部4aまで搬送された通帳1aのMSから磁気ヘッドH1で記録データを読み取り、図示していない制御部へ送られ、通帳1aは更に搬送される。
読取センサ7によってページを確認すると共に、既印字行を読み取って前回印字した最終行の次の行(即ち、印字可能行)をプリンタ部5にセットする。
【0008】
するとMSからの読取データがホストへ送信され、ホストの顧客ファイルから応答された未記帳データをプリンタ部5aで通帳1aに印字する。
複数行の印字を行うときに、途中でページの最終行に到達すると、通帳1aを図示していないページ捲り部へ送って、次のページに捲って再びプリンタ部5aで印字が継続される。
【0009】
印字が終了すると通帳1aを矢印B方向に搬送し、R/W部4aでMSの記録データを更新した後、通帳1aを挿入口2aへ排出する。顧客が通帳1aを挿入口2aから抜き取るとセンサS1の検出が解除されてシャッタ6が閉鎖する。
【0010】
以上は、記帳機により普通預金の通帳1aに記帳する場合を説明したが、ATM等において、現金の払出しや預金等の場合に同様の取引データが通帳1aに印字される。
【0011】
いずれの場合も、最終印字ページの最終印字行まで印字が終了して「印字満了」になると、預金残高及び印字満了情報がMSに書き込まれて通帳1aは挿入口2aへ送出されると共に、新規通帳への切り換えを促す画面が表示される。
【0012】
そこで、顧客は通帳1aを通帳発行装置へ挿入して新規通帳1bの発行を受ける。通帳1aには、一冊で複数の取引科目 (普通預金、定期預金、当座預金、積立預金等の複数の組み合わせ) に対応するものがある。例えば、総合口座の通帳では、定期預金(第1の取引科目)と普通預金(第2の取引科目)の二科目が異なる印字ページ領域に記帳されるように構成されている。
【0013】
即ち、図11に示すように、表表紙と裏表紙の内側に夫々の取引科目の約定が印刷されており、表表紙側の中紙を捲ったページを定期預金の印字ページとし、次の中紙を捲ったページ以降を普通預金の印字ページとしている。定期預金の印字ページ数は少なく、普通預金の印字ページ数は通常入出金頻度が多いので多く設定されている。
【0014】
この場合、印字を行う方向に二種類あり、1つは図12(a) 及び(b) に示すように、裏表紙に1つで二科目に対応するのMS(シングルMS)が設けられ、定期預金印字、普通預金印字共に表表紙側から捲ったページに印字する。
【0015】
もう1つは、図13(a) 及び(b) に示すように、表表紙に定期預金に対応するMS1と裏表紙に普通預金に対応するMS2(ダブルMS)が設けられ、普通預金は表表紙側から捲ったページに印字し、定期預金は裏表紙側から捲ったページに印字する。銀行によっていずれか一方が採用されている。
【0016】
このような通帳1aの複数の科目中の1つの科目が印字満了になったときには、その他の科目も一緒に繰越処理をする必要がある。即ち、総合口座の通帳1aで、普通預金が印字満了になって新規通帳1bに切り換える場合には、通帳1aの両取引科目を使用済み処理し、新規通帳1bに普通預金の繰越処理をすると共に、新規通帳1bに定期預金の記載も繰越処理(すべての印字の転記)をする。
【0017】
図14に通帳発行装置の概要を示す。通帳発行装置は、通帳処理部8、ページ捲り部9a、通帳ホッパ部10a及び退避部12で構成され、図示していないホストに回線で接続されている。
【0018】
通帳処理部8は上記の記帳機とほぼ同様の構成を有している。即ち、挿入口2A、搬送路3A、R/W部4A及びプリンタ部5A、読取センサ7aを備えている。
ページ捲り部(開閉手段)9aは、通帳1a或いは新規通帳1bの表紙捲り、中紙捲り (ページ捲り) 及び表紙閉じを行う。ページ捲り部9aの機構については、本出願人による特願平3−293539号公報「ページ捲り機構」及び特願平2−283223号公報「通帳閉じ機構」に提案されている。
【0019】
このページ捲り機構は、開いた通帳1aのページ捲りする側の中央部を下から押し上げて、捲るページを捲りローラの回転で摩擦によって捲るものである。また、通帳を閉じ機構は、開いた通帳1aの片側を下方から押し上げて、先端が捲りローラの上方に位置するように、捲りローラを回転させながら通帳1aを閉じる方向に移動させるものである。
【0020】
通帳ホッパ部(新規通帳供給部)10aは、搬送路3Aから分岐した搬送路3Bに連結し、複数種類の通帳1aと夫々同じ構成の新規通帳1bが閉じた状態で種類別に集積して格納され、夫々繰出しローラ11aを備え、繰出しローラ11aの回転によって新規通帳1bが一冊づつ搬送路3Bへ繰り出される。通帳1aの種類には、例えば、普通預金、定期預金、当座預金、積立預金、普通預金と定期預金の総合口座等がある。
【0021】
退避部12は、搬送路3Aの終端に設けられ、繰越印字が済んだ印字満了の通帳1aを退避させる。
搬送路3A,3B の分岐点にゲートG1が設けられ、常態ではゲートG1は図示していないスプリングに付勢されて水平に位置し、プリンタ部5Aから退避部12へ退避する通帳1aをガイドし、通帳ホッパ部10aから繰り出された新規通帳1bはスプリングの弾力に抗してゲートG1が押し開いて搬送路3Aへ送られる。
【0022】
このような構成を有するので、図12で説明した総合口座(ここでは、普通預金と定期預金)でシングルMSの通帳1aの普通預金が印字満了となった場合について作用を説明する。
【0023】
(1) 通帳1aを印字満了ページを開いて挿入口2Aへ挿入すると、搬送路3Aを搬送されR/W部4AでMSから口座番号等を読み取り、読取センサ7aが印字最終ページの最終印字行の印字済みを読み取って印字満了を認識し、図示していない操作部から入力された暗証番号を確認すると、口座番号及び印字満了信号をホストへ送信する。
【0024】
(2) ホストからの繰越応答情報により、プリンタ部5Aで、図15(a) に示すように、最終印字行の下の余白に使用済みを示す情報として「繰越」を印字する。
(3) 通帳1aをページ捲り部9aへ送り、定期預金の印字ページまで一枚づつ中紙を捲り戻し、通帳1aを通帳処理部8に戻して読取センサ7aにより定期預金印字ページ及び最終印字行を確認して、プリンタ部5Aで、(b) に示すように、その最終印字行の下の余白に「繰越」を印字する。
【0025】
(4) 次に通帳1aをページ捲り部9aへ送って、表表紙側を閉じた後、プリンタ部5Aで、図16(a) に示すように、表表紙に「繰越済み」を印字する。そこで通帳1aを退避部12へ送って退避させる。
【0026】
(5) 通帳ホッパ部10aの該当する総合口座の新規通帳1bを繰り出して、プリンタ部5Aで表紙に顧客氏名、口座番号等を印字し、次いでページ捲り部9aへ送って表表紙と中紙を捲って定期預金の印字ページを開く。
【0027】
(6) 新規通帳1bを通帳処理部8に戻して読取センサ7aにより定期預金印字ページを確認し、プリンタ部5Aで、定期預金の印字ページにホストから送られる定期預金金額等の繰越転記データを印字する。
【0028】
(7) 新規通帳1bを再びページ捲り部9aへ送って中紙を捲ってから、新規通帳1bを通帳処理部8に戻して読取センサ7aにより普通預金の最初の印字ページを確認し、プリンタ部5Aで一行目に繰越情報、即ち、年月日、繰越金額等を印字する。
【0029】
(8) 新規通帳1bと退避部12に退避していた通帳1aを挿入口2Aに送出する。
このようにして、シングルMSの場合の印字満了になった通帳1a及び新規通帳1bの繰越処理が行われる。
【0030】
一方、ダブルMSの通帳1aの場合に印字満了になった通帳1a及び新規通帳1bの繰越処理は、通帳1aの一方の取引科目の印字満了で使用済み情報を印字した後、他方の取引科目にも使用済み情報の印字を行うために、通帳1aの前後を逆にする必要がある。新規通帳1bも一方の取引科目の繰越処理を行った後、他方の取引科目の繰越処理を行う必要がある。このため、上記の通帳発行装置では、通帳1a或いは新規通帳1bを途中で一旦挿入口2Aから送出して、顧客が前後を反転させて再挿入する方法が取られている。
【0031】
或いは上記通帳発行装置に回転機構を付加して、装置内で自動的に前後を反転させる装置もある。この場合の回転機構は、通帳1a或いは新規通帳1bを開いた状態で水平に180 度回転させるものである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来方法によれば、
▲1▼印字満了になった通帳の表表紙だけに「繰越済み」印字を行っており、顧客の保管場所等で通帳が、図16(b) に示すように、裏返しになっていると、「繰越済み」印字が見えないので、新規通帳との区別が付かず、急ぐ時などには間違えて取り出してしまい、銀行等へ行ってから気が付くようなことがあり甚だ不便である。
【0033】
▲2▼また、印字満了になったシングルMSの通帳の普通預金の最終印字行の下の余白に「繰越」印字をした後、中紙を一枚づつ定期預金の印字ページまで捲ってから、「繰越」の印字をしているので、捲るページ数が多く処理時間が長く掛かり、顧客の待ち時間が長くなっている。
【0034】
▲3▼ダブルMSの通帳の使用済み情報の印字処理及び新規通帳の繰越情報の印字処理の際に、処理途中で通帳及び新規通帳を一旦挿入口から送出して顧客が前後を反転させて再挿入する方法では、手間が掛かるため顧客の負担になっている。
【0035】
また、顧客の手間を省くために、装置内に回転機構を設けて通帳及び新規通帳を開いた状態で水平に180 度回転させる方法では、回転機構が大きくなるため装置が大型になっている。
という問題点がある。
【0036】
本発明は、使用済み通帳の判別が容易になって使用中通帳と間違えることがなくなり、また、新規通帳の発行処理時間を短縮することができ、装置を小型化することができる通帳発行装置を提供することを目的としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】
図1及び図2は本発明の原理説明図で、図1は請求項1に対応し、図2は請求項5に対応している。
【0038】
図1(a) の構成図及び(b) の作用図において、24は上位装置、
1は取引の印字が満了した通帳、
2は通帳1を挿入する挿入口、
1Aは通帳1に対応する新規通帳、
10は新規通帳1Aを格納し、繰出し手段11を有する新規通帳供給部、
11は新規通帳供給部10に設けられ、格納された新規通帳1Aを繰り出す繰出し手段、
3は挿入口2から挿入された通帳1及び新規通帳供給部10から繰り出された新規通帳1Aが搬送される搬送路、
9は通帳1及び新規通帳1Aを開閉する開閉手段、
4は通帳1及び新規通帳1Aの磁気ストライプに磁気情報を読み書きする磁気リードライト部、
5は上位装置24からの繰越情報に基づいて、通帳1及び新規通帳1Aに印字するプリンタ部、
15は挿入口2から挿入された通帳1から磁気リードライト部4によって磁気情報を読み取り、プリンタ部5により印字満了印字行の直近の余白に使用済み情報を印字し、開閉手段9によって通帳1を閉じてプリンタ部5により通帳1の一方の表紙に使用済み情報を印字し、開閉手段9によって通帳1の表裏を反転させて、プリンタ部5により他方の表紙に使用済み情報を印字し、新規通帳供給部10より新規通帳1Aを繰り出して、新規通帳1Aに繰越情報をプリンタ部5によって印字すると共に、通帳1からの磁気情報を磁気リードライト部4により書き込んで、通帳1及び新規通帳1Aを挿入口2へ送出するように制御する制御手段である。
【0039】
従って、通帳1の表表紙だけでなく、裏表紙にも使用済み情報を印字することができるので、新規通帳1Aと間違えることがなく利便性を高めることができる。
請求項2:通帳1の前後を反転する回転手段を備え、制御手段15は、開閉手段9により通帳1を閉じて一方の表紙にプリンタ部5により使用済み情報を印字したときに、回転手段によって通帳1の前後を反転し、開閉手段9により通帳1の表裏を反転させて、プリンタ部5によって他方の表紙に使用済み情報を印字するように制御する構成である。
【0040】
従って、通帳1の表表紙と裏表紙の使用済み情報の印字の向きを開き方向に対して同方向にすることができるので、表表紙と裏表紙の双方に文字や絵等がある場合に使用済み情報の印字の向きが同じ方向に揃って見易くなる。
【0041】
請求項3:通帳1を閉じた状態で前後を反転する回転手段を備え、通帳1は複数の取引科目に対応する印字ページを有し、表裏の表紙に、開いたときの中心点に対して対称位置に複数の取引科目に夫々対応する磁気ストライプを有し、制御手段15は、通帳1の印字満了となった取引科目に対応する磁気ストライプから磁気情報を読み取り、印字満了印字行の直近の余白に使用済み情報を印字し、通帳1を閉じて一方の表紙に使用済み情報を印字したときに、回転手段によって通帳1の前後を反転させ、開閉手段9により通帳1の表裏を反転させて、他の取引科目に対応する磁気ストライプから磁気情報を読み取り、他方の表紙及び他の取引科目の最終印字行の直近の余白に使用済み情報を夫々印字するように制御する構成である。
【0042】
複数の取引科目に対応する、例えば、普通預金と定期預金の総合口座のダブルMSの通帳1では、一方の取引科目(通常普通預金の場合が多い)の印字満了で使用済み情報を印字した後、他方の取引科目にも使用済み情報の印字を行うために、閉じた通帳1を回転手段によって前後を回転させ、開閉手段9によって表裏を反転させるようにしている。
【0043】
従って、閉じた通帳1を前後を反転させ、且つ表裏を反転させることにより、表裏の表紙に同方向に使用済み情報の印字ができ、また、複数の取引科目の一方の取引科目を表表紙側、他方の取引科目を裏表紙側から夫々開いて夫々の印字ページに使用済み情報の印字を行うような通帳1に対応することができる。また、通帳1を閉じた状態で前後を回転させるので、開いた状態で回転させるよりも回転手段が小さくて済み、装置の小型化を図ることができる。
【0044】
請求項4:新規通帳1Aを閉じた状態で前後を反転する回転手段を備え、新規通帳1Aは、複数の取引科目に夫々対応する印字ページを有し、表裏の表紙に、新規通帳1Aを開いたときの中心点に対して対称位置に複数の取引科目に夫々対応する磁気ストライプを有し、制御手段15は、新規通帳1Aの一つの取引科目に対応する磁気情報が該当する磁気ストライプに書き込まれ、一つの取引科目に対応する繰越情報が該当する印字開始ページに印字されたときに、開閉手段9により新規通帳1Aを他の取引科目に対応する磁気ストライプが磁気リードライト部4側にくるように閉じてから、回転手段によって前後を反転させて、他の取引科目に対応する繰越情報を磁気ストライプに書き込み、他の取引科目に対応する繰越情報を該当する印字開始ページに印字するように制御する構成である。
【0045】
複数の取引科目に対応する、例えば、普通預金と定期預金の総合口座のダブルMSの通帳1では、表表紙側から開いたときは普通預金、裏表紙側から開いたときは定期預金として、複数の取引科目に夫々1つづつ対応する複数の磁気ストライプを備えたものがある。
【0046】
そこで、印字満了した通帳1に対応する新規通帳1Aの一方の取引科目(通常普通預金の場合が多い)の磁気ストライプに繰越情報を書き込んだ後、他方の取引科目の磁気ストライプにも繰越情報の書込みを行うために、閉じた新規通帳1Aを回転手段によって前後を回転させ、開閉手段9によって表裏を反転させるようにしている。
【0047】
従って、閉じた新規通帳1Aを前後を反転させ、且つ表裏を反転させることにより、表裏の表紙の磁気ストライプに繰越情報を同方向に書き込むことができ、且つ複数の取引科目の一方の取引科目を表表紙側、他方の取引科目を裏表紙側から夫々開いて夫々の印字ページに繰越情報の印字を行うような新規通帳1Aに対応することができる。また、新規通帳1Aを閉じた状態で前後を回転させるので、開いた状態で回転させるよりも回転手段が小さくて済み、装置の小型化を図ることができる。
【0048】
図2(a) の構成図及び(b) の作用図において、24は上位装置、
1は少数の印字ページが設定された第1の取引科目及び該第1の取引科目の印字ページの後に多数の印字ページが設定された第2の取引科目に夫々対応する通帳、
2は第2の取引科目の印字が満了した際に通帳1を挿入する挿入口、
1Aは通帳1に対応する新規通帳、
10は新規通帳1Aを格納し、繰出し手段11を有する新規通帳供給部、
11は新規通帳供給部10に設けられ、格納された新規通帳1Aを繰り出す繰出し手段、
3は挿入口2から挿入された通帳1及び新規通帳供給部11から繰り出された新規通帳1Aが搬送される搬送路、
9は通帳1及び新規通帳1Aを開閉する開閉手段、
4は通帳1及び新規通帳1Aの磁気ストライプに磁気情報を読み書きする磁気リードライト部、
5は上位装置24からの繰越情報に基づいて、通帳1及び新規通帳1Aに印字するプリンタ部、
15は挿入口2から挿入された通帳1から磁気リードライト部4によって磁気情報を読み取り、プリンタ部5により第2の取引科目の印字満了印字行の直近の余白に使用済み情報を印字し、開閉手段9によって通帳1を閉じて、表紙側からページを開いて第1の取引科目の最終既印字ページに使用済み情報を印字し、開閉手段9によって通帳1を閉じてプリンタ部5により通帳1の表紙に使用済み情報を印字し、新規通帳供給部10より新規通帳1Aを繰り出して、新規通帳1Aにプリンタ部5で繰越情報を印字すると共に、磁気リードライト部4で通帳1からの磁気情報を書き込んで、通帳1及び新規通帳1Aを挿入口2へ送出するように制御する制御手段である。
【0049】
例えば、定期預金(第1の取引科目)と普通預金(第2の取引科目)を一緒にした総合口座の通帳1の場合、定期預金がページの前の方に位置し、普通預金はページの後ろの方になっているものが多い。また、印字満了で使用済みが発生するのは通常普通預金側である。
【0050】
このため、普通預金の最終ページで使用済み印字をした後、定期預金側の印字最終位置にも使用済みの印字を行うが、このページまで1枚づつ捲り戻すと捲り時間が長く掛かる。
【0051】
これは、通常印字した普通預金のページから定期預金の最終既印字ページまでの捲り回数が、表表紙から定期預金の最終既印字ページまでの捲り回数より多いからである。そこで、開閉部9で一旦表表紙側から通帳1を閉じて、再度表表紙側から定期預金のページを開き直すことで、短い時間で所定ページを開くようにしている。
【0052】
従って、複数の取引科目に対応する通帳1の、第2の取引科目の印字満了で使用済み情報を印字したページから、第1の取引科目の印字最終ページまでの捲り回数が少なくなるので、処理が迅速に行われ、顧客の待ち時間を短縮することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、従来例で説明した通帳発行装置に本発明を適用した実施例を図3〜図8を参照して説明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0054】
図3の通帳発光装置の内部側面図に示すように、通帳発行装置のページ捲り部9aの手前に搬送路3Aから分岐する搬送路3Cが設けられている。搬送路3Cには図示省略した送りローラが配置され、終端に回転部13が設けられている。
【0055】
搬送路3A,3C の分岐点にはゲートG2が設けられ、ゲートG2は常態では水平に位置し、通帳1aを搬送路3Aから搬送路3Cへ送る時、及び搬送路3Cから搬送路3Aへ戻す時には、ゲートG2を図中2点鎖線で示すように下方に回動させて通帳1aをガイドする。
【0056】
回転部13は、通帳1a或いは新規通帳1b (以下通帳1aで説明する) を閉じた状態で前後を反転させる機構である。即ち、図4(a) の平面図及び(b) の側面図に示すように、回転部13は、長孔131a,131b を有する円板130 、中心軸132 、ベルト機構133 及び昇降機構134 で構成されている。
【0057】
中心軸132 は、上端で円板130 を保持し、鍔部135 を有する上部とモータM1に連結する下部に二分され、スリット136 と嵌入板137 で上下方向が摺動自在に嵌められて接続され、回転方向に係合している。
【0058】
ベルト機構133 は、同軸のプーリP1a,P1b 、プーリP2a,P2b にベルトB1,B2 が夫々掛けられ、常態ではベルトB1,B2 の上面が円板130 の長孔131a,131b より僅か上にくるように配置されている。プーリP1a,P2a の軸はモータM1に連結されている。従って、搬送路3Cを矢印方向に送られてきた通帳1aを、ベルト機構133 の駆動で、(a) に2点鎖線で示すように、ベルトB1,B2 上へ載置することができる。
【0059】
昇降機構134 は、中心軸132 の鍔部135 の下側に一端が接触し、中間部が支点で回動自在に支持されたレバー138 、スプリング139 及びレバー138 の他端に連結されたプランジャーマグネットPMで構成され、プランジャーマグネットPMの励磁で、(b) に2点鎖線で示すように、円板130 が上昇し、励磁解除で元の位置まで降下する。
【0060】
円板130 が上昇するとベルトB1,B2 は長孔131a,131b より下に位置し、ベルトB1,B2 上にあった通帳1aは円板130 によって持ち上げられる。この時中心軸131 の上部のスリット136 が上昇するだけで、中心軸132 の上部と下部の連結は保たれているので、モータM2の駆動によって円板130 を回転させることができる。
【0061】
このような構成を有するので、閉じた状態の通帳1aが回転部13へ搬送されてくると、円板130 上に載置されてモータM2の駆動で180 度回転して停止し、ベルト機構133 の駆動で矢印D方向に搬送路3Cへ送出する。
【0062】
図5の制御ブロック図において、14はCPU、15aはROM、16は搬送機構、17は操作表示部、18〜22は駆動回路、23はインタフェース回路、24aはホスト( 上位装置) を示す。
【0063】
CPU14は、ROM15aに格納された制御プログラムに従って各部を制御する。ROM15aは、繰越処理制御部(制御手段)150、搬送制御部151 、R/W制御部152 、印字制御部153 、通帳捲り制御部154 、通帳繰出し制御部155 、回転制御部156 及び通信制御部157 の制御プログラムを備えている。
【0064】
繰越処理制御部150 は、通帳1aの種類を判別すると共に、種類に応じた複数の繰越処理モードのプログラムを有している。即ち、挿入口2Aから開いた印字満了の通帳1aが挿入されると起動し、搬送制御部151 、R/W制御部152 、印字制御部153 、通帳捲り制御部154 、通帳繰出し制御部155 及び通信制御部157 に指令して、MSより磁気情報を読み取り、通帳1aの種類を判別し、操作表示部17から入力された顧客の暗証番号がホスト24aに確認されると、該当する種類に応じた繰越処理モードにより、ホスト24aから受信した情報によって通帳1aの最終印字ページに「繰越」を印字し、他の取引科目があれば、その科目の最終印字行の下の余白に「繰越」を印字し、通帳1aを閉じて表裏表紙に「繰越済み」印字を行って、退避部12へ退避させる。
【0065】
次に新規通帳1bを繰り出して、表表紙に顧客氏名、口座番号等を印字し、表表紙側から開いて対応する取引科目(複数の取引科目があれば夫々)の印字開始ページに繰越情報(繰越金額等)を印字すると共に、MSに磁気情報を書き込んで、通帳1aと新規通帳1bを送出する。
【0066】
この制御は、複数の取引科目の通帳1a(及び新規通帳1b) がシングルMSかダブルMSによって、印字満了になった通帳1aの処理が次のように異なる。
例えば、普通預金と定期預金の総合口座でシングルMSの通帳1aの場合の繰越処理モードでは、開いて挿入された通帳1aのMSから磁気情報を読み取り、普通預金の印字ページの最終印字行の下の余白に「繰越」を印字し、表表紙が上にくるように一旦閉じて、表表紙に「繰越済み」を印字し、表表紙側から捲って定期預金の印字ページ最終印字行の下の余白に「繰越」を印字して、裏表紙が上にくるように閉じてから前後を反転して、裏表紙に「繰越済み」を印字して、通帳1aを退避部12に退避させる。
【0067】
また、普通預金と定期預金の総合口座でダブルMSの通帳1aの場合の繰越処理モードでは、開いて挿入された通帳1aの裏表紙のMS(図13(b) で説明したMS2)から磁気情報を読み取り、普通預金の印字ページの最終印字行の下の余白に「繰越」を印字し、表表紙が上にくるように一旦閉じて、表表紙に「繰越済み」を印字し、前後を反転し、表裏を反転して、裏表紙に「繰越済み」を印字し、表表紙のMS(図13(a) で説明したMS1)から磁気情報を読み取り、裏表紙側から捲って定期預金の印字ページ最終印字行の下の余白に「繰越」を印字して、通帳1aを退避部12に退避させる。
【0068】
搬送制御部151 は、搬送路3A〜3C上のすべての送りローラR4〜R6等で成る搬送機構16を制御する。即ち、挿入口2Aから挿入された印字満了の通帳1aの搬送、通帳ホッパ部10aから繰り出された新規通帳1bの搬送を制御する。
【0069】
R/W制御部152 は、R/W部4Aを制御し、通帳1aのMSからの口座番号等の繰越情報の読み取り、新規通帳1bのMSへの繰越情報の書込みを制御する。
印字制御部153 は、プリンタ部5Aによる通帳1aの印字満了の印字ページ及び表裏表紙への印字と、新規通帳1bの表紙、印字ページへの印字とを制御する。
【0070】
通帳捲り制御部154 は、ページ捲り部9aによる通帳1a及び新規通帳1bの表紙捲り及びページ捲り(通帳閉じを含む)を制御する。
通帳繰出し制御部155 は、新規通帳1bを繰り出すために、通帳ホッパ部10aの繰出しローラ11aを回転制御する。
【0071】
回転制御部156 は、回転部13のベルト機構133 、プランジャーマグネットPMの励磁/励磁解除、及びモータM1の回転を制御する。即ち、通帳1a或いは新規通帳1bのベルトB1,B2 上への載置、円板130 の180 度回転、及び送出を行う。
【0072】
通信制御部157 は、インタフェース回路23を介してホスト24aと交信して、R/W4Aが通帳1aのMSから読み取った口座番号等のホスト24aへの送信、及びホスト24aから応答される繰越情報、顧客名等の印字情報の送受信を制御する。
【0073】
搬送機構16は、搬送路3A〜3C、読取センサ7a、送りローラR4〜R6等、図示省略モータ及び駆動回路で構成され、搬送制御部151 の制御で通帳1a及び新規通帳1bを搬送する。
【0074】
操作表示部17は、ディスプレイ170 及びタッチパネル171 で構成され、ディスプレイ170 は顧客に対する操作ガイダンス及び操作釦を表示し、タッチパネル171 により顧客の暗証番号がタッチ入力される。
【0075】
このような構成及び機能を有するので、次に図6及び図7のフローチャートにより作用を説明する。
1)複数の取引科目を有する通帳でシングルMSの場合
例えば、普通預金と定期預金の二科目の総合口座でシングルMSの通帳、即ち、図12で説明した通帳1aの普通預金が印字満了になった場合を例として、図6により説明する。
【0076】
(1) まず、顧客が印字満了ページを開いた通帳1aを挿入口2Aへ挿入して、ガイダンスに従って暗証番号を入力すると、R/W部4AでMSから口座番号等の磁気情報を読み取り、読取センサ7aで最終印字ページの最終印字行まで読んで印字満了を認識し、暗証番号と口座番号をホスト24aへ送って確認し、口座番号に対応するホスト24aからの繰越応答情報により、プリンタ部5Aで最終印字行の下の余白に「繰越」を印字する。(図15(a))
(2) そこで、通帳1aをページ捲り部9aで表表紙側から閉じて、プリンタ部5Aで表表紙に「繰越済み」を印字する。(図16(a))
(3) 次に、繰越応答情報中に定期預金の(預け入れがなく)繰越情報がなければ、(6) 〜のフローを行う。
【0077】
(4) 繰越応答情報中に定期預金の繰越情報があれば、ページ捲り部9aで表表紙側から捲って定期預金の印字ページを開いて、プリンタ部5Aで最終印字行の下の余白に「繰越」を印字する。(図15(b))
(5) ページ捲り部9aで裏表紙側から閉じて、回転部13で通帳1aを180 度回転して前後を反転し、図8に示すように、プリンタ部5Aで裏表紙に「繰越済み」を印字する。
【0078】
(6) 通帳1aを退避部12へ退避させる。
(7) 次いで、繰出しローラ11aの駆動により通帳1aに対応する新規通帳1bを通帳ホッパ部10aから繰り出して、プリンタ部5Aで表表紙に顧客氏名及び口座番号等を印字する。
【0079】
(8) 繰越応答情報中に定期預金の預け入れ情報がなければ、ページ捲り部9aで表表紙側から普通預金の印字開始ページを開き、(11)〜のフローを行う。
(9) 繰越応答情報中に定期預金の預け入れ情報があれば、ページ捲り部9aで表表紙側から定期預金の印字開始ページを開き、印字開始行に定期預金の繰越情報を印字する。
【0080】
(10)ページ捲り部9aで更に普通預金の印字開始ページまで開く。
(11)プリンタ部5Aで印字開始行に普通預金の繰越情報を印字する。
(12)R/W部4Aで新規通帳1bのMSに磁気情報を書き込む。
【0081】
(13)新規通帳1bと退避部12に退避中の通帳1aを挿入口2Aへ送出する。
このようにして、複数の取引科目を有する通帳1aでシングルMSの場合の繰越処理を行うことができる。
【0082】
2)複数の取引科目を有する通帳でダブルMSの場合
例えば、普通預金と定期預金の二科目の総合口座でダブルMS(MS1及びMS2)の通帳、即ち、図13で説明した通帳1aの普通預金が印字満了になった場合を例として、図7により説明する。
【0083】
(1) まず、顧客が印字満了ページを開いた通帳1aを挿入口2Aへ挿入して、ガイダンスに従って暗証番号を入力すると、R/W部4Aで裏表紙のMS2を読み取り、読取センサ7aで最終印字ページ及び最終印字行を読んで印字満了を認識し、暗証番号と口座番号をホスト24aへ送って確認し、口座番号に対応するホスト24aからの普通預金の繰越応答情報により、プリンタ部5Aで最終印字行の下の余白に「繰越」を印字する。
【0084】
(2) そこで、通帳1aをページ捲り部9aで表表紙側から閉じて、プリンタ部5Aで表表紙に「繰越済み」を印字する。
(3) 回転部13で通帳1aを180 度回転して前後を反転し、ページ捲り部9aで通帳1aの表裏を反転して、プリンタ部5Aで裏表紙に「繰越済み」を印字する。
【0085】
(4) R/W部4Aで表表紙のMS1を読む。
(5) MSに定期預金の預け入れがなければ、(7) 〜のフローを行う。
(6) MSに定期預金の預け入れがあれば、口座番号等の磁気情報をホスト24aへ送り、ページ捲り部9aで裏表紙側から定期預金の印字ページを開いて、口座番号に対応するホスト24aからの定期預金の繰越応答情報により、プリンタ部5Aで最終印字行の下の余白に「繰越」を印字する。
【0086】
(7) 通帳1aを退避部12へ退避させる。
(8) 次いで、繰出しローラ11aの駆動により通帳1aに対応する新規通帳1bを通帳ホッパ部10aから繰り出して、プリンタ部5Aで表表紙に顧客氏名及び口座番号等を印字する。
【0087】
(9) ページ捲り部9aで表表紙側から普通預金の印字開始ページを開いてプリンタ部5Aで繰越情報を印字する。
(10)R/W部4Aで裏表紙のMS2に普通預金の繰越情報を書き込む。
【0088】
(11)繰越応答情報中に定期預金の預け入れ情報がなければ、(14)のフローを行う。
(12)繰越応答情報中に定期預金の預け入れ情報があれば、ページ捲り部9aで表裏紙側から閉じて、回転部13で前後を反転し、再び裏表紙側から定期預金の印字ページを開いて、プリンタ部5Aで繰越情報を印字する。
【0089】
(13)R/W部4Aで新規通帳1bの表表紙側のMS1に定期預金の磁気情報を書き込む。
(14)新規通帳1bと退避部12に退避中の通帳1aを挿入口2Aへ送出する。
【0090】
このようにして、複数の取引科目を有する通帳1aでダブルMSの場合の繰越処理を行うことができる。
上記図6及び図7のフローチャートの説明における、ホスト24aからの繰越応答情報中に定期預金の預け入れ情報がない場合の手順は、普通預金単独の通帳の繰越処理と同じになる。
【0091】
以上説明したように、普通預金と定期預金の総合口座の通帳1aで、普通預金が印字満了になった時の新規通帳1bへ切り換える繰越処理において、通帳1aの表表紙と裏表紙の両方に開き方向に対して同方向に、使用済み情報として「繰越済み」を印字することができるので、従来方法のように、表表紙だけに「繰越」を印字していた場合の、裏返しの通帳を見て使用中の通帳と間違えて銀行を持参するという間違いを無くすことができ、しかも、表表紙と裏表紙に文字や絵等がある場合に同方向の印字で見易くなる。
【0092】
また、シングルMSの通帳1aの普通預金の印字満了ページに「繰越」を印字したときに、定期預金の印字最終ページを開くのに、一旦表表紙側から閉じてから、表表紙側から捲ることによって、捲り枚数が僅かですむので、処理時間を短縮することができる。
【0093】
更に、回転部13が通帳1aを閉じた状態で前後を反転させる機構であるので、通帳1aを開いた状態で前後を回転させる方法に較べて、小さくすることができるので、装置の小型化を図ることができる。
【0094】
上記実施例では、複数の取引科目を有する通帳として、普通預金と定期預金の二科目の場合を説明したが、他の取引科目を組み合わせた通帳でも良く、例えば、普通預金と積立預金、普通預金と貸付信託預金等の通帳でも良く、同様の効果が得られる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、
▲1▼印字満了の通帳の表表紙と裏表紙の両方に使用済み情報を印字することができるので、使用済み通帳を新規通帳と間違えることがなく利便性を高めることができる。
【0096】
▲2▼印字満了の通帳を閉じた状態で前後を回転させることにより、印字の向きを開き方向に対して同方向にすることができるので、表表紙と裏表紙に文字や絵等がある場合に、使用済み情報の印字の向きを同じ方向に揃えることができて見易い。また、通帳を開いた状態で回転させるよりも回転手段が小さくて済み、装置の小型化を図ることができる。
【0097】
▲3▼上記▲1▼及び▲2▼は、ダブル磁気ストライプを有する少なくとも1つの取引科目が印字満了した通帳及び新規通帳にも対応することができる。
▲4▼複数の取引科目に対応する通帳の、一方の取引科目の印字満了で使用済み情報を印字したページから、他の取引科目の印字最終ページまでの捲り回数が少なくなるので、処理が迅速に行われ、顧客の待ち時間を短縮することができる。
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に対応する原理説明図
【図2】 本発明の請求項5に対応する原理説明図
【図3】 本発明の実施例を示す通帳発行装置を示す内部側面図
【図4】 実施例の回転ブロック図を示す構成図
【図5】 実施例の制御ブロック図
【図6】 実施例のフローチャート(その1)
【図7】 実施例のフローチャート(その2)
【図8】 実施例の説明図
【図9】 通帳プリンタの概要を示す内部側面図
【図10】 通帳の構成を示す説明図
【図11】 複数取引科目の通帳のページ構成を示す斜視図
【図12】 複数取引科目のシングルMSの通帳の説明図
【図13】 複数取引科目のダブルMSの通帳の説明図
【図14】 本発明が適用される通帳発行装置の概要を示す内部側面図
【図15】 通帳の繰越印字を示す説明図
【図16】 通帳の繰越済み印字を示す説明図
【符号の説明】
1,1a は通帳、 1A,1b は新規通帳、 2,2a,2Aは挿入口、
3,3a,3A〜3Cは搬送路、 4,4a,4AはR/W部、 5,5a,5Aはプリンタ部、
9は開閉手段、 9aはページ捲り部、 10は回転手段、
15は制御手段、 15aはROM、 24は上位装置、
24aはホスト、 150 は繰越処理制御部

Claims (4)

  1. 取引の印字が満了した通帳を挿入する挿入口と、
    該通帳に対応する新規通帳を格納し、該新規通帳を繰り出す繰出し手段を有する新規通帳供給部と、
    挿入口から挿入された通帳及び新規通帳供給部から繰り出された新規通帳が搬送される搬送路と、
    通帳及び新規通帳を開閉する開閉手段と、
    通帳及び新規通帳の磁気ストライプに磁気情報を読み書きする磁気リードライト部と、 上位装置からの繰越情報に基づいて、通帳及び新規通帳に印字するプリンタ部と、
    挿入口から挿入された通帳から磁気リードライト部によって磁気情報を読み取り、プリンタ部により印字満了印字行の直近の余白に使用済み情報を印字し、開閉手段によって通帳を閉じてプリンタ部により一方の表紙に使用済み情報を印字し、開閉手段によって通帳の表裏を反転させて、プリンタ部により他方の表紙に使用済み情報を印字し、新規通帳供給部より新規通帳を繰り出して、新規通帳に繰越情報をプリンタ部によって印字すると共に、通帳からの磁気情報を磁気リードライト部により書き込んで、通帳及び新規通帳を挿入口へ送出するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする通帳発行装置。
  2. 前記通帳の前後を反転する回転手段を備え、
    前記制御手段は、前記開閉手段により通帳を閉じて通帳の一方の表紙にプリンタ部により使用済み情報を印字したときに、回転手段によって通帳の前後を反転し、開閉手段により通帳の表裏を反転させて、プリンタ部によって他方の表紙に使用済み情報を印字するように制御する事を特徴とする請求項1の通帳発行装置。
  3. 前記通帳を閉じた状態で前後を反転する回転手段を備え、
    前記通帳は、複数の取引科目に対応する印字ページを有し、表裏の表紙に、開いたときの中心点に対して対称位置に複数の取引科目に夫々対応する磁気ストライプを有し、
    前記制御手段は、通帳の印字満了となった取引科目に対応する磁気ストライプから磁気情報を読み取り、印字満了印字行の直近の余白に使用済み情報を印字し、通帳を閉じて一方の表紙に使用済み情報を印字したときに、前記回転手段によって通帳の前後を反転させ、前記開閉手段により通帳の表裏を反転させて、他の取引科目に対応する磁気ストライプから磁気情報を読み取り、他方の表紙及び他の取引科目の最終印字行の直近の余白に使用済み情報を夫々印字するように制御する事を特徴とする請求項1の通帳発行装置。
  4. 前記新規通帳を閉じた状態で前後を反転する回転手段を備え、
    新規通帳は、複数の取引科目に夫々対応する印字ページを有し、表裏の表紙に、新規通帳を開いたときの中心点に対して対称位置に複数の取引科目に夫々対応する磁気ストライプを有し、
    前記制御手段は、新規通帳の一つの取引科目に対応する磁気情報が該当する磁気ストライプに書き込まれ、該一つの取引科目に対応する繰越情報が該当する印字開始ページに印字されたときに、前記開閉手段により新規通帳を他の取引科目に対応する磁気ストライプが磁気リードライト部側に来るように閉じてから、前記回転手段によって前後を反転させて、他の取引科目に対応する繰越情報を磁気ストライプに書き込み、他の取引科目に対応する繰越情報を該当する印字開始ページに印字するように制御することを特徴とする請求項1の通帳発行装置。
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