JPH0515878B2 - - Google Patents

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JPH0515878B2
JPH0515878B2 JP14573187A JP14573187A JPH0515878B2 JP H0515878 B2 JPH0515878 B2 JP H0515878B2 JP 14573187 A JP14573187 A JP 14573187A JP 14573187 A JP14573187 A JP 14573187A JP H0515878 B2 JPH0515878 B2 JP H0515878B2
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shield machine
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tunnel
underground
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Yoji Azuma
Hisao Arai
Akihiro Pponda
Kazuo Myazawa
Tokuji Nakajima
Shigeru Nishitake
Yoshitaro Tsuji
Shigeki Iba
Masahiko Sugyama
Akio Niwa
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Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、1本のトンネルを2台のシールド
機を用いてトンネルの両端部から掘削して途中で
接合する際のシールド・トンネルの地中接合工法
及びその装置に関するものである。
「従来の技術」 従来、この種のシールド・トンネルの地中接合
方法としては第9図に示すようなものが知られて
いる。
第9図において符号Gは両端側から掘削してき
たシールド・トンネルの接合部付近の地山であ
り、地山G内では紙面に対して右側に一方のトン
ネルTaを掘削したシールド機1と、左側に他方
のトンネルTbを掘削したシールド機2とが所定
の間隔(約30cm程度)の地山Giを残した状態で
向かい合つている。シールド機1,2の後方に形
成されたトンネルTa,Tbの壁面は、セグメント
3a,3bによつて覆工が行なわれている。ま
た、シールド機1,2の先端部には、スキンプレ
ート1a,2bに対して所定の傾斜角(α=17゜
〜25゜)で、また周方向に所定のピツチで地山G
内に穿孔式凍結管4a,4bが設置されていると
ともに、スキンプレート1a,2bおよび最前部
のセグメント3a,3bには、その全内周面に貼
り付け式凍結管(図示略)が設置されている。こ
れら穿孔式凍結管4a,4bおよび貼り付け式凍
結管は、凍結プラント(図示略)に接続されてい
る。
そして、前記スキンプレート1a,2bに設置
された穿孔式凍結管4a,4b及び貼り付け式凍
結管に、凍結プラントから移送されるブラインを
循環させ、これにより、トンネル接合部の地山
Giを囲むようにスキンプレート1a,2bの外
周部の地山に凍土Gfを形成した後、シールド機
1,2の前部5a,5bを解体し、次いで、前記
シールド機1,2間に残された地山Giを掘削し
てトンネルTaとトンネルTbとを貫通させ、その
貫通部の壁面を覆工することによりシールド・ト
ンネルを完成させるようにしている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、上記従来のシールド・トンネルの接
合方法においては、両方のシールド機1,2が接
触せず、シールド機1,2相互間に通常30cm程度
の〓間ができることになり、止水や土留が完全と
は言い難く、したがつて安全性や施工性に難があ
ること、また、補助工法として主に採用される凍
結工法は多くの工費や工期を要するとともに、海
底下での施工時においては塩分の混入した凍土の
強度が充分でないこと、凍結時の凍土膨張および
解凍時の地盤沈下の影響があること、凍土の管理
が難しいこと、等の問題点があつた。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、トンネル接合部における止水や土留を確実に
行い得て、安全性および施工性に優れ、かつ、工
費や工期を改善し得るシールド・トンネルの地中
接合工法、およびその工法を実施する際に用いて
有効な地中接合装置を提供することを目的として
いる。
「問題点を解決するための手段」 上記の目的を達成するために、第1の発明は、
前部に設けられたカツタ装置により地山を掘削し
つつ内部で一次覆工用のセグメントを組み立てな
がら地中を推進するシールド機を2台用いること
によつて、築造すべきトンネルをその両端側から
掘削してそれらを途中で接合する際のシールド・
トンネルの地中接合工法であつて、前記シールド
機の少なくとも一方のスキンプレートの先端部内
側にこのシールド機の軸線方向に移動自在な内筒
を配設しておくとともに、双方のシールド機のカ
ツタ装置には径方向に伸縮自在な先端刃を設け、
それら2台のシールド機をそれらの間に所定距離
の地山を残して対向させた後に、双方のシールド
機のカツタ装置の先端刃を径方向外側に伸張させ
た状態で各トンネルを拡径しつつ、かつモルタル
またはセメントペースト等の止水注入材をその拡
径部に注入しつつ掘進させた後、両トンネルが貫
通する直前において、前記他方のシールド機のカ
ツタ装置を縮小し後退させてスキンプレートの内
側に収納するとともに、前記一方のシールド機の
カツタ装置を縮小し前記内筒とともに前進させる
ことによつて残りの地山を掘削して両トンネルを
貫通させると同時に両シールド機のスキンプレー
ト相互間を前記内筒によつて内側から塞ぎ、その
後、前記2台のシールド機のスキンプレートおよ
び前記内筒を残したままシールド機を解体し、さ
らに、前記スキンプレートの内面にコンクリート
を打設して前記接合部の壁面を覆工することを特
徴としている。
また、第2の発明は、前部に設けられたカツタ
装置により地山を掘削しつつ内部で一次覆工用の
セグメントを組み立てながら地中を推進するシー
ルド機を2台一組として備え、築造すべきトンネ
ルの両端部からそれぞれトンネルを掘削してそれ
らを途中で接合する構造の地中接合装置であつ
て、前記シールド機の少なくとも一方のスキンプ
レートの先端部内側に、このシールド機の軸線方
向に移動自在な内筒がを配設されており、前記双
方のシールド機のカツタ装置には径方向に伸縮自
在とされている先端刃がそれぞれ備えられている
とともに、これらのカツタ装置にはモルタルまた
はセメントペースト等の止水注入材をこれらのカ
ツタ装置の径方向外側に向かつて吐出する止水材
注入手段が備えられ、かつ、これらのカツタ装置
はそれぞれシールド機の軸線方向に移動自在とさ
れていることを特徴としている。
「実施例」 以下、本発明の実施例を第1図ないし第8図を
参照しながら説明する。これらの図において第9
図に示した構成要素と同一の要素については同一
符号を付してある。
まず、第1図ないし第3図を参照してこの発明
の一実施例の地中接合装置の構成を説明する。こ
の地中接合装置は2台のシールド機、すなわち第
1図および第2図に示す第1のシールド機Aと、
第3図に示す第2のシールド機Bから構成されて
いるものである。
第1図、第2図に示す第1のシールド機Aは、
その内部で一次覆工用のセグメント3a…を組み
立てながら地中を推進することによつて、トンネ
ルTaを第1図において右から左に向かつて掘削
するものである。
この第1のシールド機Aは、円筒状に形成され
たスキンプレート10aと、このスキンプレート
10aの先端部の内側に収納されていて、第1の
シールド機Aの軸線方向に摺動自在な掘削装置本
体11aとを主な構成要素としている。
スキンプレート10aは筒状に形成されたもの
であつて、その先端部内側には補助リング12a
が設けられ、この補助リング12aの背面(トン
ネルTaの後方側)には周方向に間隔をおいて複
数の推進ジヤツキ13a…が配設されており、こ
れらの推進ジヤツキ13a…の先端は既に組み立
てられた上記のセグメント3a…に当接してい
て、これにより、これらの推進ジヤツキ13a…
を作動させることによつて、この第1のシールド
機Aはセグメント3a…から反力をとつて前進で
きるようにされている。第1図において符号14
は推進ジヤツキ13…を覆うカバーである。
前記掘削装置本体11aは、カツタ装置15a
と、このカツタ装置15aを支持するための支持
装置16とから構成されている。支持装置16
は、スキンプレート10aの内径よりやや小径と
されていて上記の補助リング12aの前方側に位
置している内筒17と、補助リング12aの内方
に位置している支持筒18と、内筒17の後端縁
と支持筒18の先端縁とを連結している環状の第
1の仕切板19と、支持筒18の先端縁から内側
に向かつて突出している環状の第2の仕切板20
とにより構成されていて、この第2の仕切板20
の内側に上記のカツタ装置15aを回転自在に支
持するようにされている。
そのカツタ装置15aは、第2図に示すように
中心軸21aから放射状に延びる4本のスポーク
22a…を有しているとともに、各スポーク22
aに連結棒23を介して駆動筒24が固定されて
おり、この駆動筒24が上記の第2の仕切板20
の内側に図示しない軸受け部材を介して回転自在
に支持されている。その駆動筒24の内側には円
盤状の第3の仕切板25が固定されていて、その
中心部を上記の中心軸21aが貫通している。そ
して、駆動筒24の外面にはギヤ25が形成され
ていて、このギア25に、前記支持筒18の内面
に固定されている2台のモータ26,26の回転
軸に固定されているギア27,27が噛合してお
り、これらのモータ26,26を同期させて駆動
することによつて、カツタ装置15aは中心軸2
1aを中心として回転できるようにされている。
このような構成のカツタ装置15aは、いわゆる
スポーク型の中間支持タイプといわれる形式のも
のである。
上記のカツタ装置15aの各スポーク22aの
先端部には、径方向に伸縮自在な先端刃28a…
がそれぞれ取り付けられている。これらの先端刃
28a…は、縮小したときにスポーク22a内に
収納されるとともに、最大限に伸張したとき(第
1図、第2図に示す状態)にはその先端がスキン
プレート10aより外側に突出するようにされて
いる。
また、カツタ装置15aの中心軸21a内には
注入管29aが通されており、その注入管29a
から分岐された分岐管30a…がそれぞれ各スポ
ーク22a内に通されており、各分岐管30a…
の先端部は、第2図に示すように正面視において
いずれも径方向外側に向くようにされているとと
もに、第1図に示すように側面視においては半数
はやや前方側に、また半数はやや後方側に向くよ
うにされている。上記の注入管29aには、モル
タルあるいはセメントペースト等の止水注入材を
高圧で供給するための止水材供給源装置(図示
略)が接続されているとともに、ベントナイト等
の作泥材を供給するための作泥材供給源装置(図
示略)がそれぞれ接続されていて、止水注入材ま
たは作泥材のいずれか一方が選択的に注入管29
a、各分岐管30a…を通してカツタ装置15a
の径方向外側に向かつて吐出されるようになつて
いる。上記の注入管29a、各分岐管30a…、
止水材供給源装置(図示略)は、止水材注入手段
31aを構成しているものである。
上記のカツタ装置15aとその支持装置16か
ら構成されている掘削装置本体11aは、通常時
においては図示しない固定手段によつてスキンプ
レート10aに対して固定されていて、それらは
前記推進ジヤツキ13a…を駆動することによつ
て一体となつて前進するようにされているととも
に、その固定手段を解除して図示しない掘削装置
本体用の駆動装置を駆動することによつて、掘削
装置本体11aはスキンプレート10aに対して
相対的に前後方向に移動できるように構成されて
いる。
また、スキンプレート10aと前記内筒17と
の間の〓間には、たとえばウレタン製のリツプシ
ール等の止水手段(図示略)が設けられている上
に、推進中には注油管(図示略)によりグリス等
が給脂されるようになつており、これによりその
〓間に水や土砂等が侵入することを防止するよう
にされている。
一方、第3図に示す前記第2のシールド機B
は、第1のシールド機Aと同様にその内部で一次
覆工用のセグメント3b…を組み立てながら地中
を推進することによつて、トンネルTbを第3図
において左から右に向かつて掘削するものであ
る。この第2のシールド機Bは、第1のシールド
機Aにおけるスキンプレート10aと同径のスキ
ンプレート10bと、このスキンプレート10b
の先端部の内側に収納されていて、第2のシール
ド機Bの軸線方向に摺動自在なカツタ装置15b
とを主な構成要素としている。
上記スキンプレート10bの内側には補助リン
グ12bが設けられていて、この補助リング12
bに推進ジヤツキ13b…の基端が固定され、そ
れらの推進ジヤツキ13b…の先端はセグメント
3b…に当接し、これにより、この第2のシール
ド機Bは第1のシールド機Aと同様にセグメント
3b…から反力をとつて前進できるようにされて
いる。
上記の補助リング12bの内側には円盤状の仕
切板35が固定され、この仕切板35の中心部に
上記カツタ装置15bの中心軸21bが図示しな
い駆動源によつて回転自在にかつ前後方向に移動
自在に支持されている。
このカツタ装置15bも第1のシールド機Aに
おけるカツタ装置15aと同様に、4本のスポー
ク22b…、および伸縮自在な先端刃28b…を
有し、また、中心軸21bおよび各スポーク22
b…の内部には止水材注入手段31bを構成して
いる注入管29b、分岐管30b…が通されてい
て、それらの分岐管30bの先端部は半数がやや
前方に、半数がやや後方に向くようにされている
が、この第2のシールド機Bにおいては、カツタ
装置15bの中心軸21bが上記仕切板35に対
して直接的に支持された構成とされている。すな
わちこのカツタ装置15bは、いわゆるスポーク
型のセンターシヤフトタイプといわれる形式のも
のである。そして、そのカツタ装置15bは通常
の掘削時においては図示しない固定手段によつて
仕切板35すなわちスキンプレート10bに対し
て固定され、その固定手段を解除して図示しない
カツタ装置駆動装置を駆動することによつてスキ
ンプレート10bに対して相対的に前後方向に移
動できるようにされている。
以上でこの実施例の地中接合装置の構成を説明
したが、次に、この装置による地中接合工法の作
業手順を、第4図ないし第8図を参照して説明す
る。
(i) まず、第4図に示すように、第1のシールド
機Aにより右から左に向かつてトンネルTaを
掘削するとともに、第2のシールド機Bにより
左から右に向かつてトンネルTbを掘削してい
く。なお、両トンネルTa,Tbの軸線がほぼ合
致するように、両シールド機A,Bの相対位置
を確認しつつ掘進を行う。
この際、両カツタ装置15a,15bの各ス
ポーク22a…,22b…をそれぞれスキンプ
レート10a,10bの前方に位置させておく
とともに、先端刃28a…,28b…を若干伸
張させておいて掘削径をスキンプレート10
a,10bの外径にほぼ等しくし、また、注入
管29a,29bに作泥材たとえばベントナイ
トを供給してその作泥材を分岐管30a…,3
0b…から吐出しつつ掘削を行う。これによ
り、スキンプレート10a,10bを容易に掘
進させることができるとともに、作泥材が滑材
として作用して先端刃28a…,28b…の摩
耗が抑制される。
そして、接合地点において第1のシールド機
Aと第2のシールド機Bとを、所定長さ(たと
えば2〜3m程度)の地山Giを残して対向さ
せる。
(ii) 次に、第5図に示すように、両カツタ装置1
5a,15bの先端刃28a…,28b…を最
大限に伸張させてスキンプレート10a,10
bの外側に突出させることにより、両トンネル
Ta,Tbを拡径しつつ掘進を続けて、残りの地
山Giを掘削していく。
この際、注入管29a,29bに作泥材に代
えて止水注入材たとえばモルタルまたはセメン
トペーストを止水材供給源装置(図示略)から
供給し、その止水材を分岐管30a…,30b
…から径方向外側に向かつて吐出させて両トン
ネルTa,Tbの拡径部40に高圧で注入しつ
つ、掘削を行う。
これにより、止水材はカツタ装置15a,1
5bの回転とともに拡径部40全体に注入され
るとともに、注入された止水材と掘削ずりとが
先端刃28a…,28b…によつて混練されて
拡径部40が全周にわたつて地盤改良され、止
水材が硬化した後には接合部周辺の地山Gの止
水性が充分に確保される。なお、止水材は第5
図中の矢印で示すように半数ずつの分岐管30
a…,30b…からやや前方およびやや後方に
向くように吐出されるので、カツタ装置15
a,15bの回転に伴つて一度に広い範囲にわ
たつて止水材を注入することができる。
(iii) 第1、第2のシールド機A,Bがたとえば
600〜700mm程度にまで接近して両トンネルTa,
Tbが貫通直前に達したら、双方のシールド機
A,Bの掘進を停止させる。そして、第1のシ
ールド機Aの掘削装置本体11aとスキンプレ
ート10aとの間の固定手段、および第2のシ
ールド機Bのカツタ装置15bとスキンプレー
ト10bとの間の固定手段をそれぞれ解除する
とともに、第2のシールド機Bのカツタ装置1
5bの先端刃28b…を縮小してスポーク22
b…内に収納する。第1のシールド機Aのカツ
タ装置15aの先端刃28a…は、そのままに
しておく。
(iv) そして、第2のシールド機Bのカツタ装置1
5bを図示しない駆動装置によつて後退させて
スキンプレート10bの内側に収納すると同時
に、第1のシールド機Aの掘削装置本体11a
(すなわちカツタ装置15aと支持装置16)
を図示しない駆動装置によつて前進させて、先
端刃28a…を伸張させた状態のまま残りの地
山Giを掘削していく。この際、分岐管30a
…からの止水材の注入はそのまま継続する。そ
して、先端刃28a…が第2のシールド機Bの
スキンプレート10bに接触する直前において
先端刃28a…を縮小してスポーク22a…内
に収納し、カツタ装置15aを第2のシールド
機Bのスキンプレート10b内に進入させる。
これにより、第6図に示すように、両シール
ド機A,B間に残されていた地山Giが全て掘
削されて両トンネルTa,Tbが貫通し、それと
同時に第1のシールド機Aの支持装置16の内
筒17が両スキンプレート10a,10bの先
端相互間にまたがつてそれらの間にわずかに残
る〓間は内側から塞がれるとともに、注入され
た止水材がスキンプレート10a,10bと内
筒17との間にも充填され、したがつて、接合
部の止水および土留を確実に行うことができ
る。
(v) 止水材が充分に硬化したら、第7図に示すよ
うに、スキンプレート10a,10bおよび内
筒17のみを残して両シールド機A,Bを解体
する。
(vi) そして最後に、第8図に示すように、スキン
プレート10a,10bの内側の壁面にコンク
リート41を打設すれば、接合部の施工が完了
してシールド・トンネルが完成する。
以上の手順によれば、両側から掘削されてきた
トンネルTa,Tbが貫通すると同時に両スキンプ
レート10a,10b間の〓間が内筒17によつ
て内側から塞がれるとともに、止水注入材によつ
て接合部周辺の地山Gの地盤改良がなされるの
で、双方のシールド機1,2相互間に〓間を残し
たままで貫通させる従来の接合工法に比して止水
や土留をより確実に行うことができ、このため、
安全性および施工性を向上させることができる。
また、上記のように止水注入材によつて地盤改良
を行つて止水性を確保することは、従来において
主に採用されている凍結工法に比して工費や工期
の点で有利であるし、凍結工法を採用した場合に
生じる凍土膨張や解凍時の地盤沈下等の問題が生
じることもない。
なお、上記実施例においては、モルタルまたは
セメントペーストを止水注入材として用いること
としたが、止水注入材は地山Gの地質に応じて最
適なものを適宜選択して用いれば良い。また、通
常の掘削時において作泥材が不要であれば省略し
て良い。
また、上記実施例においては、第1のシールド
機Aのカツタ装置15aをスポーク型中間支持タ
イプとし、第2のシールド機Bのカツタ装置15
bをスポーク型センターシヤフトタイプとした
が、双方のカツタ装置をいずれも中間支持タイプ
あるいはセンターシヤフトタイプとしても何等支
障はないし、双方またはいずれか一方のカツタ装
置を、スポーク型に代えて面板型とすることも可
能である。
さらに、上記実施例における第1のシールド機
Aでは、カツタ装置15aと内筒17を有する支
持装置16とにより掘削装置本体11aを構成
し、その掘削装置本体11aをスキンプレート1
0aに対して移動させることでカツタ装置15a
と内筒17とを一体で移動させるように構成した
が、カツタ装置15aと内筒17とを各別に移動
させるように構成しても良い。その場合、カツタ
装置15aの移動に同期させて内筒17を移動さ
せれば良い。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、第1の発明の地
中接合工法によれば、両側から掘進してきた両ト
ンネルを拡径しつつ、かつその拡径部に止水注入
材を注入しつつ掘削し、両トンネルを貫通させる
と同時に内筒によつて両シールド機のスキンプレ
ート相互間を塞ぐようにしたので、内筒によつて
接合部の止水や土留がなされるばかりでなく、止
水注入材によつて接合部周辺の地山の地盤改良が
なされて止水や土留を確実に行うことができ、こ
のため、安全性および施工性を充分に向上させる
ことができ、しかも、凍結工法に比して工費や工
期を削減することができるという効果を奏する。
また、第2の発明の地中接合装置によれば、少
なくとも一方のシールド機に備えられた内筒を移
動させることによつて両スキンプレート間の〓間
を容易に塞ぐことができ、また、カツタ装置に径
方向に伸縮自在な先端刃を備えたとともに、止水
注入材を径方向外側に吐出する止水材注入手段を
備えた構成としたから、先端刃を伸張させること
によつて接合部の拡径を容易に行えることができ
るとともに、拡径部全体に容易にかつ確実に止水
材を注入でき、さらに、注入された止水材と掘削
ずりとが先端刃によつて混練されるので接合部周
辺の地山を充分に地盤改良することができるとい
う効果を奏し、上記の工法を実施する際に用いて
極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明に係わる地中接
合装置の一実施例を示すもので、第1図は第1の
シールド機の側断面図、第2図はその正面図、第
3図は第2のシールド機の側断面図である。第4
図ないし第8図はこの発明に係わる地中接合工法
の一実施例の施工手順を工程順に説明するための
図である。第9図は従来の凍結工法を用いたシー
ルド・トンネルの地中接合工法を示すトンネルの
側断面図である。 G……地山、Ta,Tb……トンネル、A……第
1のシールド機、B……第2のシールド機、3
a,3b……セグメント、10a,10b……ス
キンプレート、15a,15b……カツタ装置、
17……内筒、28a,28b……先端刃、29
a,29b……注入管、30a,30b……分岐
管、31a,31b……止水材注入手段、40…
…拡径部、41……コンクリート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 前部に設けられたカツタ装置により地山を掘
    削しつつ内部で一次覆工用のセグメントを組み立
    てながら地中を推進するシールド機を2台用いる
    ことによつて、築造すべきトンネルをその両端側
    から掘削してそれらを途中で接合する際のシール
    ド・トンネルの地中接合工法であつて、前記シー
    ルド機の少なくとも一方のスキンプレートの先端
    部内側にこのシールド機の軸線方向に移動自在な
    内筒を配設しておくとともに、双方のシールド機
    のカツタ装置には径方向に伸縮自在な先端刃を設
    け、それら2台のシールド機をそれらの間に所定
    距離の地山を残して対向させた後に、双方のシー
    ルド機のカツタ装置の先端刃を径方向外側に伸張
    させた状態で各トンネルを拡径しつつ、かつモル
    タルまたはセメントペースト等の止水注入材をそ
    の拡径部に注入しつつ掘進させた後、両トンネル
    が貫通する直前において、前記他方のシールド機
    のカツタ装置を縮小し後退させてスキンプレート
    の内側に収納するとともに、前記一方のシールド
    機のカツタ装置を縮小し前記内筒とともに前進さ
    せることによつて残りの地山を掘削して両トンネ
    ルを貫通させると同時に両シールド機のスキンプ
    レート相互間を前記内筒によつて内側から塞ぎ、
    その後、前記2台のシールド機のスキンプレート
    および前記内筒を残したままシールド機を解体
    し、さらに、前記スキンプレートの内面にコンク
    リートを打設して前記接合部の壁面を覆工するこ
    とを特徴とするシールド・トンネルの地中接合工
    法。 2 前部に設けられたカツタ装置により地山を掘
    削しつつ内部で一次覆工用のセグメントを組み立
    てながら地中を推進するシールド機を2台一組と
    して備え、築造すべきトンネルの両端部からそれ
    ぞれトンネルを掘削してそれらを途中で接合する
    構造の地中接合装置であつて、前記シールド機の
    少なくとも一方のスキンプレートの先端部内側
    に、このシールド機の軸線方向に移動自在な内筒
    が配設されており、前記双方のシールド機のカツ
    タ装置には径方向に伸縮自在とされている先端刃
    がそれぞれ備えられているとともに、これらのカ
    ツタ装置にはモルタルまたはセメントペースト等
    の止水注入材をこれらのカツタ装置の径方向外側
    に向かつて吐出する止水材注入手段が備えられ、
    かつ、これらのカツタ装置はそれぞれシールド機
    の軸線方向に移動自在とされていることを特徴と
    するシールド・トンネルの地中接合装置。
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