JPH05157962A - 撮影レンズ - Google Patents

撮影レンズ

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JPH05157962A
JPH05157962A JP34862391A JP34862391A JPH05157962A JP H05157962 A JPH05157962 A JP H05157962A JP 34862391 A JP34862391 A JP 34862391A JP 34862391 A JP34862391 A JP 34862391A JP H05157962 A JPH05157962 A JP H05157962A
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裕志 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主としてビデオカメラ、スチルビデオカメラ
に用いるF2、画角50°程度の絞り前置型のレンズ系
に関する。 【構成】 物体側より順に、第1レンズ群は両凸の単レ
ンズ、第2レンズ群は両凹の単レンズ、第3レンズ群は
負レンズと正レンズを接合してなるメニスカスレンズ、
第4レンズ群は正の単レンズの4群5枚で構成され、絞
りが第1レンズ群の前方に配置される。このように、比
較的物体側寄りの第2レンズ群を負とし、第3レンズ群
を物体側に凹面を向けたメニスカスレンズにすることに
よって十分なバックフォーカスを確保し、また、絞りを
第1レンズ群の前方に配置することにより、結像面から
射出瞳までの距離が長くとれることになり、テレセント
リック性を持たせることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は撮影レンズ、特に主と
してビデオカメラ、スチルビデオカメラに用いる絞り前
置型のレンズ系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオカメラ、スチルビデオカメ
ラにおいては、レンズ系と撮像素子の間に、光の高周波
成分をカットするためのローパスフィルターや色分解系
の光学部材を配置することが多く、そのための空間を確
保するために、レンズ系は長いバックフォーカスを必要
とする。また、撮像素子の前方に色分解系としてストラ
イプフィルターあるいはモザイクフィルター等を配置す
る場合には、テレセントリック性を良好とし、レンズ系
の最終面から射出され上記フィルターに入射する光束の
主光線と、レンズ系の光軸との成す角度が、像高に依存
せずになるべく小さいことが色にじみを防ぐ上で重要で
ある。
【0003】物体側から正、負、負と正の接合、正の4
群5枚のレンズで構成され、バックフォーカスが長い撮
影レンズ系は、例えば、特開昭63−75718号公
報、特開昭54−48232号公報、特公昭60−34
724号公報等に見られる。しかし、特開昭63−75
718号公報記載のものは、撮影画角(2ω)が38°
程度と本発明のものより狭く、本発明のものとは、用途
が違うものである。また、特開昭54−48232号公
報記載のもの及び、特公昭60−34724号公報記載
のものは、それぞれ、F2.5、F2.8と本発明のも
のよりやや暗く、また、いずれも、銀塩写真用のカメラ
レンズとして開発されたものであり、これを画面サイズ
の小さいビデオカメラやスチルビデオカメラに用いよう
とすると、レンズの縁厚や軸上芯厚が薄くなり、加工上
の問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、Fナンバ
ー2、撮影画角(2ω)が50°程度であり、バックフ
ォーカスが十分に長く、しかも、各射出光束の主光線と
光軸とのなす角度が小さい、収差補正の良好になされた
レンズ系を実現しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、本発明の撮影レンズは、物体側より順に、第1レン
ズ群は両凸の単レンズ、第2レンズ群は両凹の単レン
ズ、第3レンズ群は負レンズと正レンズを接合してなる
メニスカスレンズ、第4レンズ群は正の単レンズの4群
5枚で構成され、絞りが第1レンズ群の前方に配置さ
れ、次の各条件を満足することを特徴とする。 (1) n1 > 1.75 (2) ν4−ν3>10 (3) 0.75<r1/f<2.05 (4) −0.85<r3/f<−0.45 (5) 0.45<r4/f<1.20 (6) 2.35<f1.2/f<3.6 ただし、 n1 :第1レンズ群の屈折率 n3 :第3レンズ群の負レンズの屈折率 n4 :第3レンズ群の正レンズの屈折率 ν3 :第3レンズ群の負レンズのアッベ数 ν4 :第3レンズ群の正レンズのアッベ数 f :全系の焦点距離 r1 :第1レンズ群の物体側の面の曲率半径 r3 :第2レンズ群の物体側の面の曲率半径 r4 :第2レンズ群の像側の面の曲率半径 f1.2:第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離で
ある。
【0006】
【作用】この発明のレンズ系では、負レンズを比較的物
体側寄りの第2レンズ群として配置し、第3レンズ群を
物体側に凹面を向けたメニスカスレンズにすることによ
って十分なバックフォーカスを確保し、また、第3レン
ズ群を負レンズと正レンズの接合レンズとすることによ
って、球面収差を良好に補正している。また、絞りを第
1レンズ群の前方に配置することにより、結像面から射
出瞳までの距離が長くとれることになり、結果的にレン
ズ系の最終面から射出する各光束の主光線と光軸とのな
す角度が小さくなり、ビデオカメラやスチルビデオカメ
ラに好適となると同時に、製造時には、各レンズを順
次、レンズ枠に落とし込んでいけばよいのでコストダウ
ンにもつながる。
【0007】以下、各条件式について説明する。条件式
(1)は、主に球面収差を良好に補正するためのもので
ある。この式の下限を超えると、球面収差が補正不足と
なる。
【0008】条件式(2)は、色収差、特に倍率色収差
を補正するためのもので、この式の範囲を外れると、d
線に対して、g線の像が小さくなる。
【0009】条件式(3)は球面収差を良好に補正する
ためのもので、この式の下限を超えて第1レンズ群の物
体側の面の曲率がきつくなると、負レンズである第2レ
ンズ群で光線高が低くなるため、この面r1で発生した
高次の負の球面収差が補正しきれなくなる。逆に、上限
を超えて曲率がゆるくなった場合には、球面収差が補正
過剰となる。
【0010】条件式(4)は、第1レンズ群で発生した
球面収差を補正するための条件で、下限を超えて第2レ
ンズ群の物体側の面の曲率がゆるくなると、球面収差が
補正不足となり、逆に上限を超えると補正過剰となる。
【0011】条件式(5)は、非点収差を良好に補正す
るためのものである。上限を超えて、第2レンズ群の像
側の面の曲率がゆるくなると、子午像面がアンダーに倒
れ、逆に下限を超えて曲率がきつくなると、子午像面が
オーバーになる。
【0012】条件式(6)は、十分なバックフォーカス
を確保しつつ歪曲収差を良好に補正するためのものであ
る。上限を超えて第1レンズ群、第2レンズ群の合成焦
点距離が大となると、後方のレンズ群で正の屈折力を強
くしなければならなくなり、負の歪曲収差が大きくな
る。逆に下限を超えると、十分なバックフォーカスを確
保できなくなる。
【0013】
【実施例】次に本発明の撮影レンズの実施例を示す。こ
こでfは全系の焦点距離、rはレンズ各面の曲率半径、
dはレンズ厚またはレンズ間隔、ndは屈折率、νdはア
ッベ数を示す。また、レンズ系の像側にカバーガラスを
装着しており、これを共に示す。
【0014】実施例1 f=9.10 2ω=50°24′ Fナンバー=
2.03 1/f=1.17 r3/f=−0.63 r4/f=0.71 f1.2/f=2.62 結像面から射出瞳までの距離:+206.5mm (結像面から見て、射出瞳は物体と反対の方向にあ
る。)絞りは第1面から物体側に1.5mmの位置
【0015】実施例2 f=9.09 2ω=50°26′ Fナンバー=
2.03 1/f=1.15 r3/f=−0.61 r4/f=0.72 f1.2/f=3.38 結像面から射出瞳までの距離:+389.6mm (結像面から見て、射出瞳は物体と反対の方向にあ
る。)絞りは第1面から物体側に1.5mmの位置
【0016】実施例3 f=9.09 2ω=49.58′ Fナンバー=
2.03 1/f=1.05 r3/f=−0.60 r4/f=0.78 f1.2/f=3.07 結像面から射出瞳までの距離:238.2mm (結像面から見て、射出瞳は物体と反対の方向にあ
る。)絞りは第1面から物体側に1.5mmの位置
【0017】実施例4 f=9.10 2ω=50°21′ Fナンバー=
2.03 1/f=1.95 r3/f=−0.55 r4/f=1.16 f1.2/f=2.85 結像面から射出瞳までの距離:238.2mm (結像面から見て、射出瞳は物体と反対の方向にあ
る。)絞りは第1面から物体側に1.75mmの位置
【0018】実施例5 f=9.09 2ω=49°55′ Fナンバー=
2.03 1/f=0.91 r3/f=−0.65 r4/f=0.58 f1.2/f=2.47 結像面から射出瞳までの距離:360.0mm (結像面から見て、射出瞳は物体と反対の方向にあ
る。)絞りは第1面から物体側に1.5mmの位置
【0019】
【発明の効果】本発明は、その実施例及び収差図から明
らかなように、F2程度と明るく、画角も50°に達し
ながら、テレセントリック性を備え、しかも十分なバッ
クフォーカスとレンズ厚みを有し、ビデオカメラやスチ
ルビデオカメラ用レンズとして好適な撮影レンズを得た
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影レンズの実施例1のレンズ断面図
【図2】本発明の撮影レンズの実施例2のレンズ断面図
【図3】本発明の撮影レンズの実施例3のレンズ断面図
【図4】本発明の撮影レンズの実施例4のレンズ断面図
【図5】本発明の撮影レンズの実施例5のレンズ断面図
【図6】本発明の撮影レンズの実施例1の収差曲線図
【図7】本発明の撮影レンズの実施例2の収差曲線図
【図8】本発明の撮影レンズの実施例3の収差曲線図
【図9】本発明の撮影レンズの実施例4の収差曲線図
【図10】本発明の撮影レンズの実施例5の収差曲線図
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、第1レンズ群は両凸の
    単レンズ、第2レンズ群は両凹の単レンズ、第3レンズ
    群は負レンズと正レンズを接合してなるメニスカスレン
    ズ、第4レンズ群は正の単レンズの4群5枚で構成さ
    れ、絞りが第1レンズ群の前方に配置され、次の各条件
    を満足することを特徴とする撮影レンズ。 (1) n1 > 1.75 (2) ν4−ν3>10 (3) 0.75<r1/f<2.05 (4) −0.85<r3/f<−0.45 (5) 0.45<r4/f<1.20 (6) 2.35<f1.2/f<3.6 ただし、 n1 :第1レンズ群の屈折率 n3 :第3レンズ群の負レンズの屈折率 n4 :第3レンズ群の正レンズの屈折率 ν3 :第3レンズ群の負レンズのアッベ数 ν4 :第3レンズ群の正レンズのアッベ数 f :全系の焦点距離 r1 :第1レンズ群の物体側の面の曲率半径 r3 :第2レンズ群の物体側の面の曲率半径 r4 :第2レンズ群の像側の面の曲率半径 f1.2:第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦点距離で
    ある。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671080A (en) * 1993-12-22 1997-09-23 Olympus Optical Co., Ltd. Optical system scanning with a mirror for electronic image pickup apparatus
US6717748B2 (en) 2002-02-20 2004-04-06 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Low-cost, single focus lens
US6724547B2 (en) 2001-11-16 2004-04-20 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Single-focus lens
US6747810B2 (en) 2002-02-20 2004-06-08 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Single focus lens having short overall length
US6762890B2 (en) 2002-02-13 2004-07-13 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Single focus lens
US6985306B2 (en) 2002-12-27 2006-01-10 Nidec Copal Corporation Photographing lens
US6992840B2 (en) 2002-12-27 2006-01-31 Nidec Copal Corporation Photographing lens

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