JPH0515666B2 - - Google Patents
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- JPH0515666B2 JPH0515666B2 JP58162179A JP16217983A JPH0515666B2 JP H0515666 B2 JPH0515666 B2 JP H0515666B2 JP 58162179 A JP58162179 A JP 58162179A JP 16217983 A JP16217983 A JP 16217983A JP H0515666 B2 JPH0515666 B2 JP H0515666B2
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
(イ) 技術分野
この発明は主たる結晶形が正方晶ジルコニアで
あり、平均粒形が1μ以下で、且つ抗折力が100
Kg/mm2以上であることを特徴とする高強度ジルコ
ニア焼結体の製造法に関するものである。 (ロ) 技術背景 従来から転移強化高強度セラミツク材料とし
て、部分安定化ジルコニア(PSZ)はよく知られ
ている。 特にY2O3を固溶した正方晶ジルコニア焼結体
は、抗折力が150Kg/mm2に達するとされている
(窯業協会、昭和54年年会講演予稿集)。 しかしながら、これはホツトプレス焼結法によ
つて達成されたものであつて、焼結体形状に対す
る制約が大きいだけでなく、製造コストも高いも
のになつているのである。 さらにCaO、MgOなどを安定化剤として添加
する場合は、緻密化するに必要な温度領域で、
ZrO2の粒成長が著しく、高価なY2O3を代替えす
ることは不可能とされている。 即ち、高強度ジルコニア焼結体(ここでは抗折
力が100Kg/mm2以上の焼結体とする)は極めて限
定された高コストの条件で製造されるにすぎない
のである。 そこで、他の従来例として、例えば特開昭57−
130717号公報に示すように、安定化剤と酸化ジル
コニウム粉末との配合工程、型押し工程、焼結工
程を経て、平均粒径が2μ以下で、且つ伸線材と
の親和性を低く抑えることができるジルコニア質
伸線用ダイスの製造方法が開示されている。 この従来法によれば、従前のホツトプレス焼結
法よりも製造コストを低減できるが、ジルコニア
質焼結体の強度が十分でないという欠点がある。 しかもこの従来方法では、型押し工程の加圧力
を500Kg/cm2以上の範囲に限定する必要があり、
500Kg/cm2以下の低加圧下においては焼結体の緻
密性が損なわれるという欠点もある。 この発明の目的は、上記従来の課題を解決する
ためになされたもので、予備焼結の雰囲気を真空
雰囲気とすることにより、平均粒径が1μ以下で
且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高強度のZrO2
焼結体を得る方法を提供することにある。 (ハ) 発明の開示 本発明者らは、鋭意研究の末、型押圧体の予備
焼結を大気雰囲気中ではなく真空雰囲気中で行な
えば、平均粒径の微小化と抗折力の向上の両方を
同時に満足するZrO2焼結体が得られるのが判つ
た。 さらに、引き続く研究により、真空雰囲気中で
予備焼結させる場合、型押し工程における加圧力
を200〜1000Kg/cm2とすれば、最も高い強度が得
られることを見いだしてこの発明を完成するに至
つたものである。 即ち、この発明の高強度ジルコニア焼結体の製
造法における要件は、原料の配合量、型押圧力、
予備焼結条件及び熱間静水圧プレス(HIP)条件
などを最適範囲に規定することであり、特に予備
焼結の雰囲気を真空雰囲気とし、型押圧工程での
加圧力を200〜1000Kg/cm2とすることによつて、
平均粒径が1μ以下で、主たる結晶形が正方晶で
あり、且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高強度
のZrO2焼結体を得るものである。 以下、この発明を詳細に説明する。 まず原料組成についてのべると、Y2O3、CaO、
MgOなどの2〜10モルまたは酸化雰囲気中、加
熱処理によつて容易に酸化物に転換しうる化合
物、例えば水酸化物、炭酸化物、塩化物などで、
これらの酸化物に換算した量で2〜10モルを酸化
ジルコニウム粉末に添加または固溶させる。 上記の酸化物の使用量を2〜10モルに限定する
のは、2モル以下では安定化が不十分で単斜晶
ZrO2が生成するため、またこれによつて焼結体
にクラツクが発生するので好ましくなく、さらに
10モル以上を使用すると、立方晶ZrO2のみとな
つて、正方晶ZrO2に起因する転移強化の発現が
みられないためである。 なお使用する原料粉末の平均粒径は、0.5μ以上
のものを用いると緻密でかつ平均粒径1μ以下の
焼結体を得ることが困難であるので0.5μ以下が好
ましい。 次に型押し工程については、型押し方法は金型
プレス、静水圧プレスの何れの方法を用いてもよ
いが、型押圧力は200〜1000Kg/cm2である。これ
は200Kg/cm2以下では粒子同志の接着が不十分で
緻密化が難しく、また1000Kg/cm2以上では型押体
内のガストラツプ、2次粒子のブリツジ形成など
によつて焼結体密度が却つて低下するためであ
る。 要するに型押圧力を200〜1000Kg/cm2の範囲内
と限定することがこの発明で高密度ジルコニア焼
結体を得る不可欠の要件である。 次に、予備焼結工程について説明すると、最終
的に平均粒径が1μ以下で、主たる結晶形が正方
晶であり、且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高
強度のZrO2焼結体を得るために、その焼結雰囲
気は10Torr以下の真空雰囲気であることが必要
であり、10-2Torr以下とすると好ましい結果が
得られる。なお、真空雰囲気中で焼成することに
よつて、型押圧体の脱ガス効果も向上する。 また焼結温度条件としては1300〜1600℃が好ま
しい。これは1300℃以下では緻密化が不十分であ
り、また1600℃以上では焼結体の粒成長が著し
く、かつ強度の低下が大きいためである。さらに
焼結体としては、相対密度93%以上の閉気孔のみ
としておく必要がある。 最後のHIP工程の条件としては、200Kg/cm2以
上の圧力下でなければ緻密化の効果がない。 またこの時の温度条件も1300℃〜1600℃の範囲
内とする必要がある。即ち1300℃以下では緻密化
が進行せず、1600℃以上では粒成長が著しくて却
つて強度が低下し好ましくないためである。 以上詳述したように、この発明は予備焼成の雰
囲気を真空雰囲気中とし、型押圧工程での加圧力
を200〜1000Kg/cm2とすることによつて、はじめ
て平均粒径1μ以下の正方晶ZrO2結晶からなり、
抗折力が100Kg/mm2以上の複雑形状でしかも高強
度のZrO2焼結体を得ることを可能にしたもので
あつて、実用上極めて有用な発明であるというこ
とができるのである。 以下実施例によりこの発明を詳細に説明する。 実施例 1 ZrO2粉末と第1表に示す平均粒径0.1μの安定
化剤との混合粉末に10重量%のカンフルを添加
し、500Kg/cm2の圧力で金型を使用して型押しし、
4mm×5mm×45mmの型押体を得た。 次いでこの型押体を10-2Torrの真空炉で1450
℃×2時間焼結したのち、さらにアルゴンガス中
1000Kg/cm2の圧力下で1400℃、1時間HIPプレス
を行つた。 かくして得られた焼結体を平研し、3mm×4mm
×36mmの試片を得た。 これらの試片について30mmスパンでの抗折力、
平均粒径、X線回折による正方晶ZrO2量比率な
どの測定を行つたところ第1表の結果が得られ
た。 なお、平均粒径は破断面のSEM観察、正方晶
ZrO2量比は正方晶ZrO2(111)、単斜晶ZrO2(111)
+(111)、立方晶(400)の比から算出したもの
である。 また表中*印はY2O3に換算したモル数である。
あり、平均粒形が1μ以下で、且つ抗折力が100
Kg/mm2以上であることを特徴とする高強度ジルコ
ニア焼結体の製造法に関するものである。 (ロ) 技術背景 従来から転移強化高強度セラミツク材料とし
て、部分安定化ジルコニア(PSZ)はよく知られ
ている。 特にY2O3を固溶した正方晶ジルコニア焼結体
は、抗折力が150Kg/mm2に達するとされている
(窯業協会、昭和54年年会講演予稿集)。 しかしながら、これはホツトプレス焼結法によ
つて達成されたものであつて、焼結体形状に対す
る制約が大きいだけでなく、製造コストも高いも
のになつているのである。 さらにCaO、MgOなどを安定化剤として添加
する場合は、緻密化するに必要な温度領域で、
ZrO2の粒成長が著しく、高価なY2O3を代替えす
ることは不可能とされている。 即ち、高強度ジルコニア焼結体(ここでは抗折
力が100Kg/mm2以上の焼結体とする)は極めて限
定された高コストの条件で製造されるにすぎない
のである。 そこで、他の従来例として、例えば特開昭57−
130717号公報に示すように、安定化剤と酸化ジル
コニウム粉末との配合工程、型押し工程、焼結工
程を経て、平均粒径が2μ以下で、且つ伸線材と
の親和性を低く抑えることができるジルコニア質
伸線用ダイスの製造方法が開示されている。 この従来法によれば、従前のホツトプレス焼結
法よりも製造コストを低減できるが、ジルコニア
質焼結体の強度が十分でないという欠点がある。 しかもこの従来方法では、型押し工程の加圧力
を500Kg/cm2以上の範囲に限定する必要があり、
500Kg/cm2以下の低加圧下においては焼結体の緻
密性が損なわれるという欠点もある。 この発明の目的は、上記従来の課題を解決する
ためになされたもので、予備焼結の雰囲気を真空
雰囲気とすることにより、平均粒径が1μ以下で
且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高強度のZrO2
焼結体を得る方法を提供することにある。 (ハ) 発明の開示 本発明者らは、鋭意研究の末、型押圧体の予備
焼結を大気雰囲気中ではなく真空雰囲気中で行な
えば、平均粒径の微小化と抗折力の向上の両方を
同時に満足するZrO2焼結体が得られるのが判つ
た。 さらに、引き続く研究により、真空雰囲気中で
予備焼結させる場合、型押し工程における加圧力
を200〜1000Kg/cm2とすれば、最も高い強度が得
られることを見いだしてこの発明を完成するに至
つたものである。 即ち、この発明の高強度ジルコニア焼結体の製
造法における要件は、原料の配合量、型押圧力、
予備焼結条件及び熱間静水圧プレス(HIP)条件
などを最適範囲に規定することであり、特に予備
焼結の雰囲気を真空雰囲気とし、型押圧工程での
加圧力を200〜1000Kg/cm2とすることによつて、
平均粒径が1μ以下で、主たる結晶形が正方晶で
あり、且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高強度
のZrO2焼結体を得るものである。 以下、この発明を詳細に説明する。 まず原料組成についてのべると、Y2O3、CaO、
MgOなどの2〜10モルまたは酸化雰囲気中、加
熱処理によつて容易に酸化物に転換しうる化合
物、例えば水酸化物、炭酸化物、塩化物などで、
これらの酸化物に換算した量で2〜10モルを酸化
ジルコニウム粉末に添加または固溶させる。 上記の酸化物の使用量を2〜10モルに限定する
のは、2モル以下では安定化が不十分で単斜晶
ZrO2が生成するため、またこれによつて焼結体
にクラツクが発生するので好ましくなく、さらに
10モル以上を使用すると、立方晶ZrO2のみとな
つて、正方晶ZrO2に起因する転移強化の発現が
みられないためである。 なお使用する原料粉末の平均粒径は、0.5μ以上
のものを用いると緻密でかつ平均粒径1μ以下の
焼結体を得ることが困難であるので0.5μ以下が好
ましい。 次に型押し工程については、型押し方法は金型
プレス、静水圧プレスの何れの方法を用いてもよ
いが、型押圧力は200〜1000Kg/cm2である。これ
は200Kg/cm2以下では粒子同志の接着が不十分で
緻密化が難しく、また1000Kg/cm2以上では型押体
内のガストラツプ、2次粒子のブリツジ形成など
によつて焼結体密度が却つて低下するためであ
る。 要するに型押圧力を200〜1000Kg/cm2の範囲内
と限定することがこの発明で高密度ジルコニア焼
結体を得る不可欠の要件である。 次に、予備焼結工程について説明すると、最終
的に平均粒径が1μ以下で、主たる結晶形が正方
晶であり、且つ抗折力が100Kg/mm2以上である高
強度のZrO2焼結体を得るために、その焼結雰囲
気は10Torr以下の真空雰囲気であることが必要
であり、10-2Torr以下とすると好ましい結果が
得られる。なお、真空雰囲気中で焼成することに
よつて、型押圧体の脱ガス効果も向上する。 また焼結温度条件としては1300〜1600℃が好ま
しい。これは1300℃以下では緻密化が不十分であ
り、また1600℃以上では焼結体の粒成長が著し
く、かつ強度の低下が大きいためである。さらに
焼結体としては、相対密度93%以上の閉気孔のみ
としておく必要がある。 最後のHIP工程の条件としては、200Kg/cm2以
上の圧力下でなければ緻密化の効果がない。 またこの時の温度条件も1300℃〜1600℃の範囲
内とする必要がある。即ち1300℃以下では緻密化
が進行せず、1600℃以上では粒成長が著しくて却
つて強度が低下し好ましくないためである。 以上詳述したように、この発明は予備焼成の雰
囲気を真空雰囲気中とし、型押圧工程での加圧力
を200〜1000Kg/cm2とすることによつて、はじめ
て平均粒径1μ以下の正方晶ZrO2結晶からなり、
抗折力が100Kg/mm2以上の複雑形状でしかも高強
度のZrO2焼結体を得ることを可能にしたもので
あつて、実用上極めて有用な発明であるというこ
とができるのである。 以下実施例によりこの発明を詳細に説明する。 実施例 1 ZrO2粉末と第1表に示す平均粒径0.1μの安定
化剤との混合粉末に10重量%のカンフルを添加
し、500Kg/cm2の圧力で金型を使用して型押しし、
4mm×5mm×45mmの型押体を得た。 次いでこの型押体を10-2Torrの真空炉で1450
℃×2時間焼結したのち、さらにアルゴンガス中
1000Kg/cm2の圧力下で1400℃、1時間HIPプレス
を行つた。 かくして得られた焼結体を平研し、3mm×4mm
×36mmの試片を得た。 これらの試片について30mmスパンでの抗折力、
平均粒径、X線回折による正方晶ZrO2量比率な
どの測定を行つたところ第1表の結果が得られ
た。 なお、平均粒径は破断面のSEM観察、正方晶
ZrO2量比は正方晶ZrO2(111)、単斜晶ZrO2(111)
+(111)、立方晶(400)の比から算出したもの
である。 また表中*印はY2O3に換算したモル数である。
【表】
上表からこの発明のすぐれていることが認めら
れた。 実施例 2 実施例1と第1表中、試料番号1に示した
ZrO2とY2O33モルの組成の混合粉末を型押圧を
種々変えて型押体を得たのち、さらに実施例1と
同様にして焼結体を得た。 得られた焼結体について抗折力を測定し、型押
圧による変化をみたところ図面に示す結果が得ら
れ、型押圧力200〜1000Kg/cm2の範囲で抗折力が
高い値を示すことが認められた。 実施例 3 実施例1の第1表中、試料番号1に示した
ZrO2とY2O3モルの組成の混合粉末について真空
雰囲気中での焼結条件を種々かえた以外は実施例
1と同様にして焼結体を得、その特性値を比較し
たところ第2表の結果を得た。なお*印はこの発
明の請求範囲外である。
れた。 実施例 2 実施例1と第1表中、試料番号1に示した
ZrO2とY2O33モルの組成の混合粉末を型押圧を
種々変えて型押体を得たのち、さらに実施例1と
同様にして焼結体を得た。 得られた焼結体について抗折力を測定し、型押
圧による変化をみたところ図面に示す結果が得ら
れ、型押圧力200〜1000Kg/cm2の範囲で抗折力が
高い値を示すことが認められた。 実施例 3 実施例1の第1表中、試料番号1に示した
ZrO2とY2O3モルの組成の混合粉末について真空
雰囲気中での焼結条件を種々かえた以外は実施例
1と同様にして焼結体を得、その特性値を比較し
たところ第2表の結果を得た。なお*印はこの発
明の請求範囲外である。
【表】
【表】
実施例 4
実施例1の第1表中、試料番号1に示した
ZrO2とY2O33モルの組成の混合粉末についてHIP
条件を種々かえた以外は実施例1と同様にして焼
結体を得た。 そしてこの焼結体の特性値を比較したところ第
3表の結果を得た。 なお*印はこの発明の請求範囲外である。
ZrO2とY2O33モルの組成の混合粉末についてHIP
条件を種々かえた以外は実施例1と同様にして焼
結体を得た。 そしてこの焼結体の特性値を比較したところ第
3表の結果を得た。 なお*印はこの発明の請求範囲外である。
【表】
【表】
以上何れの実施例においても、この発明の方法
によれば高強度ZrO2焼結体が容易に得られるこ
とが認められた。
によれば高強度ZrO2焼結体が容易に得られるこ
とが認められた。
図面は型押圧力による抗折力の変化を示すグラ
フである。
フである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) Y2O3、CaO、MgOから選ばれた1種以
上を2〜10モル、または加熱処理によつてこれ
らの酸化物に転換可能な物質を該酸化物に換算
して2〜10モルを安定化剤として含有する平均
粒径0.5μ以下のZrO2粉末を調整する原料配合
工程 (b) 200〜1000Kg/cm2の加圧力で型押しする型押
し工程 (c) 10Torr以下の真空雰囲気中で1300〜1600℃
にて予備焼結し、相対密度93%以上の焼結体を
得る予備焼結工程 (d) 200Kg/cm2以上の加圧力下、1300〜1600℃に
て熱間静水圧プレスする焼成工程 上記(a)〜(d)の工程によつて平均粒径1μ以下で、
主たる結晶形が正方晶ZrO2からなり、且つ抗折
力が100Kg/mm2以上である高強度のZrO2焼結体を
得ることを特徴とする高強度ジルコニア焼結体の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58162179A JPS6054972A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 高強度ジルコニア焼結体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58162179A JPS6054972A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 高強度ジルコニア焼結体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6054972A JPS6054972A (ja) | 1985-03-29 |
JPH0515666B2 true JPH0515666B2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=15749512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58162179A Granted JPS6054972A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 高強度ジルコニア焼結体の製造法 |
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JP (1) | JPS6054972A (ja) |
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Citations (1)
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-
1983
- 1983-09-02 JP JP58162179A patent/JPS6054972A/ja active Granted
Patent Citations (1)
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JPS57130717A (en) * | 1981-02-06 | 1982-08-13 | Nippon Kagaku Togyo Kk | Zirconia die for drawing and its manufacture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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