JPH05156234A - 止水用材料 - Google Patents

止水用材料

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JPH05156234A
JPH05156234A JP3348040A JP34804091A JPH05156234A JP H05156234 A JPH05156234 A JP H05156234A JP 3348040 A JP3348040 A JP 3348040A JP 34804091 A JP34804091 A JP 34804091A JP H05156234 A JPH05156234 A JP H05156234A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 不織布などの支持基材上に、加水分解性シリ
ル基を有する樹脂と水不溶性吸水性ポリマーからなる吸
水性被膜が形成されてなる止水用材料。 【効果】 この止水性材料を使用した光ファイバーケー
ブルや電線ケーブルは止水性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、止水用材料に関する。
さらに詳しくは、光ファイバーケーブル内や電線ケーブ
ル内への水の流入を防止するのに有用な止水用材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバーケーブルや電線ケー
ブルは地下に埋設されるケースが増加しており、高い水
走り防止性能が要求されている。従来、これらケーブル
内の水走りを防止する方法としては、ゼリー状の材料
をケーブルに充填する方法、ポリアクリル酸塩部分架
橋物などの吸水性樹脂粉末をケーブルの間隙に充填する
方法、吸水性樹脂を水溶性の溶剤型接着剤で基材に保
持させたものを止水剤として用いる方法〔特開平2−3
3116号公報〕、吸水性樹脂をゴム系バインダーで
基材固着させたものを止水剤として用いる方法〔特開平
3−31390号公報〕などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゼリー
状の材料を充填する方法や吸水性樹脂の粉末を充填する
方法ではケーブル接続時、充填材料が脱落し易いため、
作業性が悪いという欠点がある。また、吸水性樹脂を水
溶性の溶剤型接着剤や、ゴム系バインダーを用いて基材
に保持させたものを用いる方法では、吸水性樹脂表面に
水溶性樹脂やゴム系バインダーの被膜が形成されて、こ
れが吸水性樹脂の吸水性を阻害するため、十分な止水性
能が得られないという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記各問
題点が改善された止水用材料を得るべく鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、支持基材
上に加水分解性シリル基を有する樹脂(A)、吸水性樹
脂(B)及び必要により他の被膜形成性樹脂(C)から
なる吸水性被膜が形成されてなることを特徴とする止水
用材料;並びに、この止水用材料がケ−ブル外被と光フ
ァイバ−との間に介在してなる光ファイバ−ケーブルで
ある。
【0005】本発明において、該シリル基を有する樹脂
(A)としては、例えば該シリル基を有するビニル系樹
脂(A−1)、該シリル基を有するウレタン樹脂(A−
2)及びこれらの結合したものが挙げられる。これらは
併用してもよい。
【0006】加水分解性シリル基を有するビニル系樹脂
(A−1)としては例えばアルコキシシリル基を有する
ビニル系単量体(イ)とその他のビニル系単量体(ロ)
との共重合体が挙げられる。
【0007】アルコキシシリル基を有するビニル系単量
体(イ)としては、例えばアルコキシシリル基を有する
ビニルシラン[ビニルメチルジメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど];並び
に、アルコキシシリル基を有する(メタ)アクリロキシ
アルキルシラン[γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシ
ラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシランな
ど]が挙げられる。
【0008】その他のビニル系単量体(ロ)としては、
例えば(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル(ア
ルキル基の炭素数は1〜20)[(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルなど];
(2)芳香族ビニル系単量体(スチレン、α−メチルス
チレン、α−クロロスチレンなど);(3)ハロゲン化
ビニル系単量体(塩化ビニルなど);(4)アルキルま
たはシクロアルキルビニルエーテル(メチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテルなど);(5)ビ
ニルエステル(酢酸ビニルなど);(6)ニトリル基含
有ビニル系単量体(アクリロニトリルなど);(7)ア
ミド基含有ビニル系単量体[(メタ)アクリルアミド、
クロトンアミド、N−メチロールアクリルアミド、フマ
ル酸ジアミドなど];(8)エポキシ基含有ビニル系単
量体[(メタ)アクリル酸グリシジルなど];(9)ふ
っ素置換アルキル基を有するビニル系単量体[パーフル
オロオクチルエチル基などのパーフルオロアルキル基含
有(メタ)アクリル酸エステル、C8F17(CH)11OCOCH=CHC
OOCH3などのパーフルオロアルキル基含有マレイン酸エ
ステル、C7F15CH2OCH=CH2などのパーフルオロアルキル
基含有ビニルエーテルなど];(10)ポリジメチルシロ
キサン基含有ビニル系単量体{CH2=CHCOO(CH2)3[Si(CH
3)2O]nSi(CH3)3,CH2=C(CH3)COOC6H4[Si(CH3)2O]nSi
(CH3)3,CH2=C(CH3)COO(CH2)3[Si(CH3)2O]nSi(CH3)3 CH2=C(CH3)COO(CH2)3[Si(C6H5)2O]nSi(CH3)3など(各
式中n=0〜130)}; (11)不飽和モノまたはポリカルボン酸類[(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸、ソルビン酸、マレイン酸、イタ
コン酸、ケイ皮酸など];(12)脂肪族または芳香族ビ
ニルスルホン酸[ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、
ビニルトルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸な
ど];(13)(メタ)アクリルスルホン酸[(メタ)ア
クリル酸スルホエチル、(メタ)アクリル酸スルホプロ
ピルなど];並びに(14)ポリオキシエチレン基含有ビ
ニル系単量体[CH2=C(R)COOCH2CH2O(CH2CH2O)lH,CH2=C
(R)COOCH2CH2CH2O(CH2CH2O)lH,CH2=C(R)COOCH2CH2O(CH
2CH2O)lR’,CH2=C(R)COOCH2CH2CH2O(CH2CH2O)lR’ (各式中、R=HまたはCH3、l=1〜200、R’=C1〜C10
のアルキル基);CH2=C(R)COO(EO/PO)mH,CH2=C(R)COO
(EO/PO)mR’ (両式中、R=HまたはCH3 、m=1〜200、EOはオキ
シエチレン基、POはオキシプロピレン基、EO/PO>2
(モル比)、R’=C1〜C10のアルキル基]が挙げられ
る。
【0009】これらその他のビニル系単量体(ロ)とし
て例示したもののうちで好ましいものは、アニオン性、
もしくは非イオン性親水基含有ビニル系単量体[上記
(11)〜(14)]であり、特に好ましいものはポリオキ
シエチレン基含有ビニル系単量体(14)である。その他
のビニル系単量体(ロ)は二種以上併用してもよい。該
シリル基を有するビニル系樹脂(A−1)を構成する
(イ)と(ロ)の割合は、(イ)は通常0.01〜60
重量%、好ましくは0.5〜30重量%、(ロ)は通
常40〜99.99重量%、好ましくは70〜99.5
重量%である。(イ)が0.01重量%未満であると樹
脂組成物の塗工性が不良となりまた被膜の吸水速度が小
さくなり、60重量%を越えると被膜の吸水速度が小さ
くなり実用化に耐えなくなる。
【0010】加水分解性シリル基を有するビニル系樹脂
(A−1)の製法を例示すると、(イ)及び(ロ)を有
機溶剤中ラジカル開始剤の存在下でラジカル重合するこ
とにより(A−1)が得られる。この有機溶剤としては
トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、酢酸n−ブチル、セロソルブアセテー
ト、二塩化エチレンまたはこれらの二種以上の混合物を
用いるとよい。有機溶剤と(イ)及び(ロ)の合計との
重量比は、通常0.2:2〜2:1、好ましくは0.
5:1〜5:1である。
【0011】ラジカル開始剤としては、アゾ系化合物
(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニ
トリルなど)を用いるとよい。ラジカル開始剤の使用量
は(イ)及び(ロ)の合計重量に対し、通常0.001〜20
%、好ましくは0.1〜10%である。また、場合によ
ってはラジカル開始剤とともに連鎖移動剤(n−ラウリ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、メルカプ
トプロピオン酸、t−ドデシルメルカプタン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシランなど)を加え分子量を調
節することができる。ラジカル重合反応の反応温度は通
常50〜150℃、好ましくは70〜130℃である。
反応時間は通常1〜10時間であり、好ましくは2〜7
時間である。重合の終点は赤外吸収スペクトルの二重結
合の吸収(1648cm-1)が消滅することによって、ま
たはガスクロマトグラフィーを使い未反応の単量体が減
少することによって確認できる。重合反応により生成す
る樹脂は有機溶剤に溶解もしくは沈澱した状態で得られ
る。この樹脂は必要により蒸発による溶剤の除去,濾
過,洗浄,乾燥などの方法により単離することができ
る。
【0012】加水分解性シリル基を有するウレタン樹脂
(A−2)としては、例えばポリイソシアネートとポリ
オール成分(特に好ましくは、ポリオキシエチレン鎖を
有する親水性ポリオールを含有するポリオール成分)を
反応して生成するNCO末端プレポリマーにγ-アミノ
プロピルトリメトキシシランを反応させたものや、同様
のものを反応して生成するOH末端プレポリマーにγ-
イソシアネートプロピルトリエトキシシランを反応させ
たものが挙げられる。使用する原料、製造条件等は特開
昭58−29818号公報の記載と同様でよい。これら
の加水分解性シリル基を有する樹脂(A)の分子量は特
に制限されないが通常1,000〜100,000、好
ましくは3,000〜60,000である。(A)は大
気中に暴露されると常温で網状組織を形成し硬化する。
【0013】吸水性樹脂(B)としては、例えばデン
プンもしくはセルロース(a)と、カルボキシル基やスル
ホン酸基を有する水溶性単量体もしくは加水分解により
水溶性となる単量体から選ばれる1種以上の単量体(b)
と、架橋剤(c)とを必須成分として重合させ、必要によ
り加水分解を行うことにより得られる吸水性樹脂が挙げ
られる。上記に例示した吸水性樹脂の製造に用いられる
(a)、(b)および(c)の詳細、(a)、(b)および(c)の割合、
製造法および吸水性樹脂の具体例は特開昭52-25886号、
特公昭53-46199号、特公昭53-46200号および特公昭55-2
1041号公報に記載されている。
【0014】上記に例示した以外の吸水性樹脂として
は、例えば(a)と(b)とを重合させ、加水分解したもの
(デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分
解物、セルロース−アクリロニトリルグラフト重合物の
加水分解物など);(a)の架橋物(カルボキシメチル
セルロースの架橋物など);(b)と(c)との共重合体を
必要により加水分解したもの(架橋ポリアクリルアミド
の部分加水分解物、架橋されたアクリル酸−アクリルア
ミド共重合体、架橋されたスルホン化ポリスチレン、特
開昭52-14689号および特開昭52-27455号公報記載のビニ
ルエステル−不飽和カルボン酸共重合体ケン化物、架橋
されたポリアクリル酸塩、架橋されたアクリル酸−アク
リル酸エステル共重合体、架橋されたイソブチレン−無
水マレイン酸共重合体、および架橋されたカルボン酸変
性ポリビニルアルコール);並びに、(b)のうち自己
架橋性を有するものの重合物(ポリアクリル酸塩の自己
架橋体など)が挙げられる。また以上例示した吸水性樹
脂は2種以上併用してもよい。
【0015】これら(B)として例示した吸水性樹脂の
うち、好ましいものは、、並びにとして例示したも
ののうち、架橋ポリアクリルアミドの部分加水分解物、
架橋されたアクリル酸−アクリルアミド共重合体、架橋
されたポリアクリル酸(塩)、架橋されたアクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体、架橋されたイソブチレン−
無水マレイン酸共重合体、および架橋されたカルボン酸
変性ポリビニルアルコールである。
【0016】(B)の純水に対する吸水性能は、通常50
ml/g以上、好ましくは100〜1,000ml/gである。
【0017】本発明において、該吸水性被膜は、該シリ
ル基を有する樹脂(A)、吸水性樹脂(B)及び必要に
より他の被膜形成性樹脂(C)からなり、(A)と
(B)の重量比は通常0.1〜30:5〜99.0、好ましくは0.
5〜20:10〜80である。(A)が0.1未満であると塗工時
の被膜形成性が不十分となり、30を越えると被膜の吸水
性が低くなる。
【0018】該吸水性被膜中には、必要により他の被膜
形成性樹脂(C)や各種添加剤(界面活性剤、浸透剤、
シリル基の加水分解触媒など)を含有していてもよい。
他の被膜形成性樹脂(C)としては塗料、コーティング
材として一般に用いられている各種の樹脂が挙げられ
る。たとえば、ラッカー系、アクリルラッカー系、熱硬
化アクリル系、アルキッド系、メラミン系、エポキシ
系、ウレタン系、エステル系、シリコン系、フッソ系な
どの樹脂が挙げられる。これら他の被膜形成性樹脂
(C)を用いる場合、好ましいものはウレタン系樹脂お
よびアクリル系樹脂である。
【0019】本発明において支持基材としては、紙、不
織布、プラスチックシート、糸、紐、ヤーンなどが挙げ
られる。これらのうち、好ましいものは、ポリエステル
系合成繊維、ポリプロピレン系合成繊維、アクリル系合
成繊維などを原料とする不織布である。
【0020】該吸水性被膜中の各成分の割合は重量基準
で通常以下の通りである。 シリル基含有樹脂 (A) 0.1〜30 部 吸水性樹脂 (B) 5 〜99.9 部 他の被膜形成性樹脂 (C) 0 〜20 部 界面活性剤 0 〜 5 部 その他添加剤 0 〜40 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100 部
【0021】本発明の止水用材料の製法を例示すると、
上記各成分を含有する塗料を基材上に塗布、乾燥して硬
化させることにより本発明の止水用材料が得られる。塗
料の製法としては、上記各成分に適当な溶剤を加えて通
常の攪拌混合または混合装置(ボールミル、ニーダー、
サンドグラインダー、ロールミル、フラットストンミル
など)を用いて分散、混合し、さらに必要により、シリ
ル基含有樹脂(A)の加水分解性シリル基を互いに架橋
させることにより得られる。この架橋をさせた方が塗料
および塗布膜の吸水速度や経時安定性が向上するため好
ましい。また塗料を基材上に塗布後この架橋をさせても
よい。加水分解性シリル基の架橋の方法としては、塗料
または塗布膜の加熱や、塗料中への触媒の添加が挙げら
れる。加熱の条件としては通常40℃から120℃、好
ましくは、60℃〜80℃である。触媒としては、塩酸、硫
酸、酢酸、リン酸などの酸、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどのアルカリ、ジブチル錫ジブチレート、ジ
ブチル錫ジラウレートなどのジブチル錫ジアルキレート
などが挙げられる。基材上に上記塗料を塗布する方法と
しては、塗料を必要により適当な溶剤で希釈して粘度を
調整し、例えばブレードコーター、エアナイフコータ
ー、ロールコーター、カーテンコーター、バーコータ
ー、グラビアコーターなど任意の塗布手段により、基材
の少なくとも一方の面に約5〜200g/m2(固形分)の割合
で塗布する。ついで常温または加熱乾燥することによっ
て被膜が得られる。加熱する場合、温度は通常40〜180
℃、好ましくは60〜150℃である。上記塗料の成分用や
希釈用に用いる溶剤としては、ヘプタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、トルエン、キシレン、メタノール、プロ
パノール、アセトン、ブタノン、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブなどが挙げられる。
【0022】本発明の光ファイバーケーブルは、本発明
の止水用材料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介
在してなるものであるが、以下その一例を示す図面を用
いて説明する。図1はスロットタイプの本発明の水走り
防止型光ファイバーケーブルの断面図である。このケー
ブルは、中心部にコアとしてのテンションメンバー4
と、その周りに設けられたスロットを有するスロット型
スペーサー5と、そのスロット内に敷設された光ファイ
バー2と、スロット型スペーサー5の回りに設けられた
本発明の止水用材料1と、外被3よりなる。この止水用
材料1はテープ状で、コーティング面を下側(内側)に
向けてスロット型スペーサー5の表面を覆うようにぐる
ぐる巻きつけられている。なお、大型の光ファイバーケ
ーブルの場合は、図1に例示したようなケーブルが更に
複数の本数束となり、その外側がテープ状の本発明の止
水用材料で更にぐるぐる巻きつけられ、且つケ−ブル外
被で包まれた二重構造とすればよい。またこの場合、複
数の本数の束のすき間にPP製ヤーンを基材とし、この
基材上に前記吸水性被膜が形成された本発明の止水用材
料を介在させてもよい。
【0023】
【作用】図1に例示するような構成の本発明の光ファイ
バーケーブルは、外被にひび割れが生じて水が進入した
際、本発明の止水用材料の表面の塗膜中の吸水性樹脂が
速やかに吸水膨潤して塗膜の外へ脱落し、速やかにスロ
ット内の空隙を埋めて水走りを防止することができる。
【0024】
【実施例】以下製造例、比較製造例及び実施例により本
発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。以下%は重量%を表す。 製造例 1 イソプロパノール100gを300mlの四つ口コルベ
ンに仕込み攪拌しながら83℃に加熱した。メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオキシド8モル付加
物80g,γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン 1g,メタクリル酸メチル2−ヒドロキシエチル
19g,n−ラウリルメルカプタン 2g及びアゾビス
イソバレロニトリル(以下AIVNという)2gの混合
溶液を3時間かけて滴下した。2時間同温度で反応させ
た後、AIVN0.2gを追加し、更に2時間反応させ
た。この様にしてイソプロパノール50%溶液の共重合
体Aを得た。
【0025】製造例 2 メタノールのエチレンオキシド9モル付加物のメタクリ
ル酸エステル 73g,γ-メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン 5g,アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル22g,n−ラウリルメルカプタン 1g,AIV
N2gを使用し製造例1と同様にして重合し、メチルエ
チルケトン(以下MEKという)50%溶液の共重合体
Bを得た。
【0026】製造例 3 メタクリル酸2-ヒドロキシエチルのエチレンオキシド12
モル付加物 50g,アクリル酸 10g,メタクリル
酸メチル 30g,γ-メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン 10g,n-ラウリルメルカプタン 1g,A
IVN 2gを使用し製造例1と同様にして重合し、酢
酸n-ブチル50%溶液の共重合体Cを得た。
【0027】製造例 4 酢酸n−ブチル 80gを300mlの四つ口コルベン
に仕込み110℃に加熱し、キシレン20g,メタクリ
ル酸メチル 53.7g,アクリル酸n−ブチル31
g,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル15g,メタク
リル酸0.3g、アゾビスイソブチロニトリル1.7g
の混合溶液を3時間かけて滴下しその後7時間反応さ
せた。分子量10,000のアクリル系被膜形成性重合
体Dを得た。
【0028】実施例1〜5及び比較例1,2 表1の様に各成分を配合し70℃で3時間加熱混合して
各塗料を得た。これをバーコーターでポリエステル系不
織布(目付け90g/m2)に塗布し、105℃で3分
間乾燥して固形分で100g/m2の被膜を有する試験
サンプルを得た。その物性試験例を表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】注)サンウエットIM−5000MPS: 三洋化成工業(株)製吸水性樹脂 アクリル酸Na部分架橋型吸水性樹脂(粉末) サンプレンIB−1700D : 三洋化成工業(株)製ウレタン系塗料用樹脂 ポリエステル系ウレタン樹脂 固形分 30%、溶剤 MEK
【0031】
【表2】
【0032】注)測定法 1)吸水速度(sec) 10cm×10cmの大きさに裁断した試験サンプルを
塗布面を上向きにして水平な台の上に置き、サンプルの
ほぼ中央部に上から1mlの人工海水〔アクアマリン;八
洲薬品(株)製〕をピペットで垂らし、人工海水の全量
が吸水されるまでの時間を測定した。 2)吸水量 ナイロン製の網袋(250メッシュ)の中に10cm×
10cmの大きさに裁断した試料片を入れ、これを袋ご
と人工海水中に浸した。1時間後に袋ごと空中に引き上
げ、静置して重力で15分間水切りしたのち、重量を測
定して吸水量を求めた。(網袋のみを用いて上記と同様
の操作を行い、この分の重量をブランクとして差し引い
た) 3)塗工性 ○ : 不織布と塗膜との接着性が良好、かつ塗布表面
がなめらかである。 × : 不織布と塗膜との接着性が不良、かつ塗布表面
も凹凸が多い。
【0033】
【発明の効果】 (1)本発明の止水用材料は水と接触した場合の吸水速
度・吸水量が非常に大きい。 (2)本発明の止水用材料は基材と塗膜の接着性がよい
ため、光ファイバーケーブルや電線ケーブルに使用する
場合、作業時に塗膜が剥がれ落ちることがなく、作業性
に優れる。 (3)本発明の止水材料を使用した光ファイバーケーブ
ルや電線ケーブルは、水走り防止性に優れる。 以上の効果を奏することから本発明の止水用材料は光フ
ァイバーケーブルなどのケーブル用止水用材料として有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の止水材料の使用例を示すスロッ
トタイプの水走り防止型光ファイバーケーブルの断面図
である。
【番号の説明】
1 本発明の止水材料 2 光ファイバー 3 外被 4 スロット型スペーサー 5 テンションメンバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 本発明の止水材料 2 光ファイバー 3 外被4 テンションメンバー 5 スロット型スペーサー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材上に加水分解性シリル基を有す
    る樹脂(A)、吸水性樹脂(B)及び必要により他の被
    膜形成性樹脂(C)からなる吸水性被膜が形成されてな
    ることを特徴とする止水用材料。
  2. 【請求項2】 (A)が、更にアニオン性および/また
    は非イオン性親水基を有する樹脂である請求項1記載の
    止水用材料。
  3. 【請求項3】 該親水基がポリオキシエチレン基である
    請求項2記載の止水用材料。
  4. 【請求項4】 (A)が加水分解性シリル基を有するビ
    ニル系樹脂である請求項1〜3のいずれか記載の止水用
    材料。
  5. 【請求項5】 該吸水性被膜中の(A)、(B)及び
    (C)の重量比率が0.5〜20:10〜80:0〜20である請求
    項1〜4のいずれか記載の止水用材料。
  6. 【請求項6】 該吸水性被膜中の(A)の加水分解性シ
    リル基が、更に互いに架橋した構造とされてなる請求項
    1〜5のいずれか記載の止水用材料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の止水用材
    料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介在してなる
    光ファイバ−ケーブル。
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