JPH0515604B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の技術分野 本発明は、物品倉庫等において物品を品種別に
格納している保管棚からオーダーごとに物品を取
り出すと同時にオーダ別に仕分けをする物品の取
出仕分装置に関する。

従来の技術 従来行われている上記の如き物品取出仕分作業
は、保管棚の前に設けたコンベヤにより個別オー
ダケースが搬送されて所定出庫位置に到着する
と、個別オーダケースの固有ナンバーを自動検出
するか、或は人為的にインプツトすることで、保
管棚から取出すべき物品情報をコントロールユニ
ツトから呼び出す。これにより保管棚前面に出庫
物品の品種（収納位置）と数量が表示され、作業
員はこの表示をみて物品を保管棚から取出してケ
ースに入れる。取出終了後に押釦を押すと次に出
庫すべき物品の収納位置と数量が表示され、以下
順次同様の操作を表示が消えるまで続けるか又は
完了押釦を押すかして、個別オーダケースをコン
ベヤで次の保管棚の方へ移送するのである。

しかし、上記従来方式では単位時間当りの処理
件数が比較的少数に限定され、またコンベヤが入
出庫作業の妨げとなるばかりでなく、保管棚のレ
イアウトの変更が困難であるという大きな欠点が
ある。処理件数向上のためには同一物品に対する
オーダをできるだけまとめて一括出庫し、別の仕
分装置でオーダ別に仕分ける方式もあるが、仕分
装置を必要とし、設備費がかさむ欠点がある。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上記欠点をもつ保管棚前面のコンベヤ
を廃し、更に物品のオーダ別仕分けと出庫作業と
同時に行つて仕分装置を省略したものである。

問題点を解決するための手段 本発明においては、多数の収納部を有する保管
棚を搬送台車の通路に沿つて配列し、各収納部に
は個別取出表示器を、また適当数の収納部を含む
保管棚ブロツクごとに、搬送台車の固有ナンバー
コードを読取る検出器及び当該保管棚ブロツク内
の各収納部ごとの取出物品数を順次表示する取出
数表示器を設け、搬送台車にはこれを仕分先別に
仕切つた積込部の各々に個別積込数表示器を設
け、またホストCPUが入力受註データから計算
した取出物品の品種別及び仕向先別数のうち所要
のデータを搬送台車の固有ナンバーコードの検出
信号により入力して記憶し、且つ、上記各表示器
の表示を取出作業者の操作により順次品種別に切
換制御するコントロールユニツトを１個以上の保
管棚ブロツクの群ごとに設けて、個別積込数表示
器の表示は光学的手段を介してコントロールユニ
ツトから切換制御するのである。

作 用 到来した搬送台車の固有ナンバーコードを検出
器が読取ると、検出信号がコントロールユニツト
をへてホストCPUに入力し、当該搬送台車に積
込むべき物品の収納部を管轄するコントロールユ
ニツトは上記物品に関する必要データをホスト
CPUから入力して記憶すると同時に、上記各表
示器に物品ごとに収納位置、取出数を表示させ、
搬送台車には赤外線カプラ等を通じて信号を送
り、個別積込数表示器に仕向先別数を表示させ
る。

作業者は収納部から取出した物品を搬送台車の
個別積込数表示器が点灯している積込部に表示数
だけ投入していけばよく、作業者が計算した合計
積込数が取出数表示器の表示数と一致すれば、仕
向先別積込数が正確であるというチエツクにな
る。取出数表示器、個別積込数表示器、個別取出
表示器の各表示は搬送台車への前記搬入終了後に
取出作業者が終了押釦を操作することによつて次
の取出物品に関する表示に順次切換つていく。

実施例 第１図において、縦横に仕切られた保管棚１は
適当数づつブロツクＡ，Ｂ，Ｃ…等に分けられ、
多数の品種別収納部２（２ａ，２ｂ，２ｃ…）を
有する。保管棚１の前面は搬送台車３の通路とな
つており、各ブロツクＡ，Ｂ，Ｃ…ごとに、搬送
台車３の固有ナンバーコード４の検出器５と
CRTモニタ６とが通路際に、また各収納部２ａ，
２ｂ…等から取出すべき物品の品種別数量を示す
取出数表示器７が保管棚１の上部に夫々設けら
れ、更に数ブロツクごとに１個のコントロールユ
ニツト８が設けられる。

搬送台車３は縦横に仕切られた仕向先別積込部
９を有し、各積込部９にその仕向先に対して積込
むべき物品の数を品種ごとに順次表示する個別積
込数表示器１０を設ける。これらの個別積込数表
示器１０は搬送台車３に内蔵するバツテリを電源
とし、コントロールユニツト８から赤外線カプラ
を介して送られる信号により制御される。搬送台
車３に個別積込数表示器１０を設ける代りに、通
路際に個別積込数表示板１１を設置し、これに積
込部９と同様の升目を画いて対応する個別積込数
表示器を設けてもよい。

各収納部２ａ，２ｂ…には、当該収納部から物
品を取出すべきことを示す個別取出表示器１２
（ランプ等）を設ける。該表示器１２に取出数ま
で表示することもできるが、その場合は取出数表
示器７は不要となる。

第２図は本発明の作用説明図である。ホスト
CPU１３には、全ブロツクに亘り取出さるべき
物品の品種別、オーダ別数量、即ち受註データが
読込まれており、ホストCPU１３は搬送台車３
の固有ナンバーコードに対しオーダ別取出数を計
算処理し、検出器５の検出コードに従つて処理結
果をオンライン又はオフラインにて該当品種を取
扱つている対応するコントロールユニツト８へ転
送し、そこに蓄積する。

前述のように検出器５が搬送台車３の固有ナン
バーコード４を読取ると、コントロールユニツト
８は搬送台車３に対して当該ブロツクのどの収納
部２の物品を先に取出すべきかを個別取出表示器
１２に表示するとともに、当該収納部２から取出
すべき全数を取出数表示器７に表示し、またシグ
ナルカプラ１４を介して当該搬送台車３の個別積
込数表示器１０に個別取出表示器１２に表示され
た物品の仕向先別数を表示させる。

取出作業者は上記各表示に従い収納部２から物
品を取出して所定の積込部９に入れる。表示器１
０の表示数合計は表示器７の表示数と等しく、取
出数をチエツクするに役立つ。表示数だけ積込み
を終つたならば作業員は取出終了押釦スイツチ１
５を押す。これにより上記表示器７，１０，１２
は次に取出すべき物品に対する表示に切換わる。
取出作業を全部終了すると、搬送台車３は次のロ
ツクへ移送される。CRTモニタ６は当該ブロツ
クに関する各種の情報をモニタする。

搬送台車３は手押台車、自走台車、フロアコン
ベヤ牽引台車等の軌道走行台車のいずれでもよ
く、保管棚１には固定ラツク、移動ラツクその他
の任意の棚を用いることができる。

コントロールユニツトとしては、検出器５の検
出信号に対し各収納部２から取出すべき物品の仕
向先別数量、及びその合計数をホストCPU１３
から入力して記憶する記憶装置と、表示器７，１
０，１２の表示をスイツチ１５の操作により順次
切換えていく順序制御装置とを具えていればよ
く、周知の回路構成をもつて組立てることができ
るから、詳細な説明は省略する。

発明の効果 本発明は上記構成を有し、保管棚から取出すべ
き物品の詳細データはコントロールユニツトに記
憶されて、取出作業員の押釦操作により物品ごと
に逐次表示器に収納部と仕向先別数量及びその全
数が表示されるので、収納部を迅速容易に見出し
うる上に伝票類を見て物品取出しを行う必要がな
く、作業能率を格段に向上しうる上に、保管棚前
面にコンベヤがないので、取出作業が容易でしか
も保管棚のレイアウトの変更が自由であり、ま
た、各収納部の取出物品全部を搬送台車の所定積
込部にその表示数づつ積込めば、自然に数量チエ
ツクがなされるので、取出しとオーダ別仕分けと
を同時に簡単正確に行うことができて仕分装置が
不要となり、設備費を節約することができる等の
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のレイアウトを示す斜視図、第
２図は作用説明図である。 １…保管棚、２…収納部、３…搬送台車、４…
固有ナンバーコード、５…検出器、７…取出数表
示器、８…コントロールユニツト、９…仕向先別
積込部、１０…個別積込数表示器、１２…個別取
出表示器、１３…ホストCPU、Ａ，Ｂ，Ｃ…保
管棚ブロツク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の収納部を有する保管棚を搬送台車の通
   路に沿つて配列し、各収納部には個別取出表示器
   を、また適当数の収納部を含む保管棚ブロツクご
   とに、搬送台車の固有ナンバーコードを読取る検
   出器及び当該保管棚ブロツク内の各収納部ごとの
   取出物品数を順次表示する取出数表示器を設け、
   搬送台車にはその仕向先別積込部ごとに個別積込
   数表示器を設け、１個以上の保管棚ブロツクの群
   ごとに、物品の仕向先別品種及び数量を記憶し検
   出器の検出信号により個別取出表示器と取出数表
   示器と個別積込数表示器とを作動開始させ且つ品
   種別取出終了信号により前記各表示器の表示を順
   次品種別に切換えるコントロールユニツトを設
   け、個別積込数表示器の表示は光学的手段を介し
   てコントロールユニツトから切換制御することを
   特徴とする、物品の取出仕分装置。