JPH05155248A - 自動車用ファスナー及びその製造方法 - Google Patents

自動車用ファスナー及びその製造方法

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JPH05155248A
JPH05155248A JP34890291A JP34890291A JPH05155248A JP H05155248 A JPH05155248 A JP H05155248A JP 34890291 A JP34890291 A JP 34890291A JP 34890291 A JP34890291 A JP 34890291A JP H05155248 A JPH05155248 A JP H05155248A
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fastener
molding
straight
extrusion
corner
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JP34890291A
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Yukihiko Yada
幸彦 矢田
Toshikazu Ito
俊和 伊藤
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モールディング固定用ファスナーのストレー
ト部の剛性を高めつつ、コーナー部での良好な装着性を
確保するとともに、運搬性の向上を図ることを可能とす
る。 【構成】 ファスナー5のストレート部5A,5Cを、
硬質性材料P1により構成して必要な剛性を得るととも
に、コーナー部5Bを柔軟性材料P2により構成して曲
げ作業性を容易化してなるファスナーを、全長にわたっ
て一連一体に押出成形したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドモールディン
グ等の各種モールディングを車体パネル側に固定するた
めに用いられる自動車用ファスナー及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体パネルに対して、
ウインドモールディング等の長尺状押出部材からなるモ
ールディングが数多く装着されている。モールディング
を車体パネル側により確実に装着するために、従来から
ファスナーがしばしば用いられている。ファスナーの従
来例としては、実開昭57−59110号公報、実開昭
58−18812号公報あるいは実開昭61−1157
14号公報等に提案されたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなファスナー
は、通常、モールディングとの係合及び車体パネル側へ
の装着性を考慮して、全長が比較的硬い合成樹脂材から
成形されている。したがってファスナーを直線状態にて
装着する場合には何ら問題を生じることはないが、コー
ナー部分に対してファスナーを湾曲させつつ装着する場
合には、硬い合成樹脂では所定の形状に曲げることが困
難となって装着性に問題を生じている。
【0004】そのため例えば、実開昭60−54620
号公報等に記載があるように、コーナー部への装着部分
に対して事前の曲げ加工を施すことが従来から提案され
ている。しかしながらファスナーに対し事前加工を施す
こととすると、製造工数及び生産コストの増大を招来
し、さらにはファスナーの保管及び運搬時に、加工後の
曲げ状態で収容せざるを得なくなり、大きな収容スペー
スを要すること等からコスト増大を招く。
【0005】そこで本発明は、良好な装着性及び運搬性
を得ることができ、しかも簡易に連続成形することがで
きるようにした自動車用ファスナー及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる自動車用ファスナーは、モールディング
を支持するように車体パネルに装着される長尺状の押出
成形品からなるものであって、直線状態にて装着される
ストレート部と、湾曲状態にて装着されるコーナー部と
を備えた自動車用ファスナーにおいて、上記ストレート
部とコーナー部とを合わせた全長が、一連の押出成形部
材からなるとともに、前記コーナー部は、ストレート部
に比して柔軟性を有する材料からなる構成を有してい
る。
【0007】また本発明にかかる自動車用ファスナーの
製造方法は、モールディングを支持するように車体パネ
ルに装着されるファスナーを、ダイにより押出成形する
ものであって、直線状態にて装着されるストレート部
と、湾曲状態にて装着されるコーナー部とを成形するよ
うにした自動車用ファスナーの製造方法において、上記
ファスナーの全長を、ダイを通して一連に押出成形する
ものであって、当該ファスナーのコーナー部を押出成形
する際には、ストレート部を成形する際よりも柔軟性を
有する材料にて押出を行うようにした構成を有してい
る。
【0008】
【作用】このような構成を有する各手段によれば、硬質
性材料によってストレート部の剛性が高められると同時
に、軟質性材料によってコーナー部における曲げ性が得
られるようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず図1に表わされているように、自動車
のフロント側のウインドガラス1の周縁部には、長尺状
の押出シール部材からなるモールディングを構成する本
体モール2が、図示されていないファスナーを介して装
着されている。これら本体モール2及びファスナーは、
前記ウインドガラス1の上縁部とルーフパネル3との間
の隙間に装着されているアッパーモール2A及びアッパ
ーファスナーと、ウインドガラス1の両側縁部とピラー
パネル4との間の隙間に装着されているサイドモール2
C及びサイドファスナーと、これらアッパー側とサイド
側とを湾曲状に連結しているコーナーモール2B及びコ
ーナーファスナーとを有しており、各モール2A,2
C,2B及び各ファスナーは、後述するようにして一体
連続的に押出成形されている。
【0011】上記本体モール2は、ゴム、合成樹脂等の
弾性材料を、後述する成形装置によって長尺帯状に一体
に押出成形してなるものであり、全長にわたって同一の
材料により同一の横断面形状に成形されている。この本
体モール2は、図2に示されているように、ルーフパネ
ル3及びピラーパネル4の各表面とウインドガラス1の
表面との間を、車外側(図2上側)から覆う装飾部21
を備えているとともに、この装飾部21の裏面側から車
内側(図2下側)に向かって二股状に延出する脚部22
及びガラス支持片23を備えている。そしてこれら装飾
部21と脚部22とガラス支持片23とによって、長手
方向に直交する横断面形状が略Kの字状になされてい
る。
【0012】装飾部21の内周側(図2右側)部分21
aは、ウインドガラス1の車外側表面上に延びるリップ
状部材に成形されているとともに、外周側(図2左側)
部分21bの先端部は、車体パネル3,4に対し所定の
間隔をあけるように対面している。これら装飾部21の
内周側部分21a及び外周側部分21bは、モールの全
長にわたって均一な肉厚及び形状に設定されている。
【0013】また前記脚部22及びガラス支持片23
は、ウインドガラス1の周縁部と、ルーフパネル3及び
ピラーパネル4との間隙部分に介挿されている。脚部2
2は、車体パネル3,4側に固定されたファスナー5に
対し、後述する構造にて係合されている。一方ガラス支
持片23の先端部分は、ウインドガラス1の車内側(図
2下面側)に圧接されており、当該ガラス支持片23と
前述した装飾部21の内周側部分21aとの間に、ウイ
ンドガラス1の周端部分が挾持されている。
【0014】前記ファスナー5は、横断面略釣針状形状
に成形された押出部材からなっており、コーナー部を除
いて長手方向に均一な横断面形状になされている。すな
わちこのファスナー5は、車体パネル3,4の窓開口部
に対し後述する構造にて固定されており、横断面略Uの
字状に形成された係止部51内に、上記装飾部21の脚
部22が車外側(図示上側)から挿入されている。上記
係止部51は、略U字状の空間を画成する一対の壁部か
ら構成されており、これら一対の壁部のうちの外周側
(図2左側)の壁部を構成する支柱部52は、車体パネ
ル3,4の壁面に沿うようにして車外側に延出されてい
る。そしてその延出端部分に、リップ状部材からなるシ
ール部53が略T字状をなすように一体に設けられてい
る。
【0015】上記シール部53の外周側リップ部は、車
体パネル3,4の車外側(図2上側)表面に当接されて
いるとともに、内周側リップ部は、前記本体モール2に
おける装飾部21の車外側(図2上側)表面に当接され
ている。またこのシール部53の直下部分には、リップ
状の突片54が内周側(図2右側)に向かって突出成形
されており、当該突片54の先端部分が、前記本体モー
ル2の装飾部21と脚部22との付け根部分に設けられ
た窪部22aの内壁に圧接・嵌合されている。また上記
突片54の形成部分には、インサート材としてのアルミ
箔55が埋設されている。
【0016】さらに前記ファスナー5の係止部51を構
成する一対の壁部のうちの内周側(図2右側)の壁部を
構成する副支柱部56は、前記本体モール2の脚部22
とガラス支持片23との間の部分を車外側に向かって延
出しており、その先端部分に鍵形状に設けられた係止片
57に対して、前述した装飾部21の脚部22に同じく
鍵形状に設けられた係合片22bが嵌合されるようにな
っている。
【0017】一方特に図3及び図4に示されているよう
に、前記ファスナー5は、ウインドガラス1の上縁部と
ルーフパネル3との間の隙間にほぼ直線状に固定される
ストレート部としてのアッパーファスナー5Aと、ウイ
ンドガラス1の両側縁部とピラーパネル4との間の隙間
にほぼ直線状に固定される同じくストレート部としての
サイドファスナー5Cと、これらアッパーファスナー5
Aとサイドファスナー5Cとを湾曲状に連結しているコ
ーナー部としてのコーナーファスナー5Bとを、一連一
体に有している。そして上述したファスナー5の副支柱
部56及び係止片57は、アッパーファスナー5A及び
サイドファスナー5Cのみに設けられており、コーナー
ファスナー5Bには設けられていない。すなわちファス
ナー5は、後述する成形装置によってまず図3のよう
に、全長にわたって均一な横断面形状に一旦押出成形さ
れ、その後図4及び図5に示されているように、コーナ
ーファスナー5Bにおける副支柱部56及び係止片57
が、所定の切除工程によって除去されている。
【0018】ここでアッパーファスナー5A及びサイド
ファスナー5Cは、比較的硬質性を有する材料P1から
構成されているとともに、コーナーファスナー5Bは、
上記アッパーファスナー5A及びサイドファスナー5C
の材料P1に比して、より柔軟性を有する材料P2から
構成されている。硬質性を有する材料P1としては、例
えばガラス繊維を折り込んだ材料が用いられる。
【0019】このような本体モール2及びファスナー5
を用いたウインドガラス1の車体側取付構造を次に説明
する。ルーフパネル3及びピラーパネル4に設けられた
ガラス取付用開口部の内周縁部は、ウインドガラス1を
受け入れるように室内側に向かって階段状をなすように
折り曲げられており、折曲壁3a,4aを介してフラン
ジ部3b,4bが設けられている。折曲壁3a,4aの
立上り高さは、全周にわたって均一になされている。
【0021】まず上記車体パネル3,4側にファスナー
5が固定される。ファスナー5の固定にあたっては、車
体パネル3,4の折曲壁3a,4aとフランジ部3b,
4bとの角部にファスナー5の係止部51が当接するよ
うにして位置決めが行われるとともに、ファスナー5の
支柱部52が、車体パネル3,4の折曲壁3a,4aに
対して両面テープ58により接着固定される。
【0022】このときコーナーファスナー5Bは、車体
パネル側の湾曲面に沿って所定の曲率に湾曲させられる
こととなるが、上述のようにコーナーファスナー5Bが
柔軟性を有する材料P2から構成されているため、曲げ
装着作業は極めて容易かつ良好に行われるとともに、曲
げ周長の差によるシワ発生等の不具合は生じることがな
い。一方ストレート部としてのアッパーファスナー5A
及びサイドファスナー5Cは、上述したように比較的硬
質性を有する材料P1からなっているため、固定する際
の位置決めあるいは押込等の作業は良好に行われる。
【0023】次に、ウインドガラス1の裏面側あるいは
車体パネル3,4のフランジ部3b,4b上に、帯状の
ダムラバー6が固着されるとともに、このダムラバー6
の外周側に接着剤7が押出によって充填される。そして
ウインドガラス1が車内側に向かって押圧されることに
よって、ウインドガラス1は車体パネル3,4のフラン
ジ部3b,4b上に全周略均一の高さに固着される。こ
のとき当該ウインドガラス1の車外側表面と、車体パネ
ル3,4の表面との間には、折曲壁3a,4aの立上り
高さに対応した全周均一な段差が形成される。
【0024】この状態で、ウインドガラス1の周縁部と
車体パネル3,4との間に形成された隙間内に、本体モ
ール2が嵌挿され、当該本体モール2の脚部22がファ
スナー5の係止部51内に嵌着される。また本体モール
2の装飾部21とガラス支持片23との間部分に、ウイ
ンドガラス1の周縁部が挟み込まれる。
【0025】なお本体モール2は、本実施例のように予
めウインドガラス1を窓枠側に挿入しておいた上で、ウ
インドガラス1の周端縁と車体パネル3,4との間の隙
間内に挿入するようにしてもよいし、ウインドガラス1
に本体モール2を装着した状態で取り付けるようにして
もよい。
【0026】次に、上述したファスナー5を成形する装
置を説明する。まず図6に示されているように、コイラ
ー11から巻き出されたインサート材55は、フォーミ
ングロール12、検出装置13を通して押出成形金型
(ダイス)14に供給され、樹脂と一体にて上述した横
断面形状に押出成形される。押し出されたファスナー素
材は、冷却槽15を通して引取機16によって切断装置
17に送り込まれ、そこで所定長さに切断が行われる。
【0027】このとき上記検出装置13で検出されたイ
ンサート材55の送り量は、制御装置18に印加されて
おり、その入力信号に基づいて、上記押出成形金型14
及び切断装置17の動作タイミングが決定され、制御装
置18から各装置14,17に動作信号が出力されてい
る。なお検出装置13の配設位置は、素材の進行量ある
いは移動量を検知することができる位置であればどこで
も良く、例えば引取機16の前後いずれであっても配置
することができる。
【0028】上記押出成形金型14に設けられたダイ
は、図7ないし図14に示されているような押出材料の
切替機構を備えている。すなわち押出成形金型14の第
1ダイ141には、押出成形口141aが前端面側に開
口するように形成されているとともに、この押出成形口
141aに続く押出流路141bの基部側には、溜め部
141cが設けられている。そしてこの溜め部141c
に対面するようにして、第2のダイ142が押出方向と
直交する方向に往復移動可能に装着されている。当該第
2のダイ142には、ほぼ平行に延在する一対の切替流
路142a,142bが備えられており、これら一対の
切替流路142a,142bのうちのいずれかが、第2
のダイ142の往復平行移動によって、上記第1ダイ1
41の溜め部141cに向かって択一的に開口されるよ
うになっている。
【0029】さらに上記第1のダイ141には、一対の
材料供給流路141d,141e及び一対の材料排出流
路141f,141gが形成されている。これらの材料
供給流路141d,141e及び一対の材料排出流路1
41f,141gは、前記第2のダイ142の切替流路
142a,142bを挾んで対向するように配置されて
おり、材料供給流路141d,141eは、切替流路1
42a,142bに対して常時開口されているととも
に、材料排出流路141f,141gは、切替流路14
2a,142bに対して択一的に開口されるように設け
られている。上記一方の材料供給流路141dからは、
アッパーファスナー5A及びサイドファスナー5Cを成
形するための硬質性材料P1が送給されているととも
に、他方の材料供給流路141eからは、コーナーファ
スナー5Bを成形するための柔軟性材料P2が送給され
ている。
【0031】そしてまずアッパーファスナー5A及びサ
イドファスナー5Cを成形する場合には、第1ダイ14
1と第2ダイ142とが、図8ないし図11に示された
位置関係にセットされる。このとき第2ダイ142の一
方側の切替流路142aが、第1ダイ141の溜め部1
41cに開口されるとともに、他方側の切替流路142
bは閉塞状態におかれる。これによって図中矢印で示さ
れているように、材料供給流路141dから切替流路1
42aに送給された硬質性材料P1のみが、第1ダイ1
41の押出流路141bを通って押出成形口141aか
ら押し出されていく。またこのとき他方側の切替流路1
42bは、材料排出流路141gに連通されており、材
料供給流路141eから切替流路142bに送給された
軟質性材料P2は、材料排出流路141gを通って外部
所定位置に排出される。
【0032】次にコーナーファスナー5Bを成形する場
合には、第1のダイ141と第2のダイ142とが、図
12ないし図14に示された位置関係に切り替えセット
される。これにより第2のダイ142の他方側の切替流
路142bが、第1ダイ141の溜め部141cに開口
されるとともに、一方側の切替流路142aが閉塞状態
におかれる。これによって図中矢印で示されているよう
に、材料供給流路141eから切替流路142bに送給
された軟質性材料P2のみが、第1ダイ141の押出流
路141bを通って押出成形口141aから押し出され
ていく。またこのとき一方側の切替流路142aは、材
料排出流路141fに連通されており、材料供給流路1
41dから切替流路142aに送給された硬質性材料P
1は、材料排出流路141fから外部所定位置に排出さ
れていく。なおコーナーファスナー5Bの不要部分は、
所定の切断工程において切除される。
【0033】次に図15乃至図17に示された第2実施
例にかかる本体モール20及びファスナー50を説明す
る。本実施例における本体モール20も、ゴム、合成樹
脂等の弾性材料を長尺帯状に一体に押出成形してなるも
のであり、全長にわたって同一の材料により同一の横断
面形状に成形されている。この本体モール20は、図1
5に示されているように、車体パネル3,4の各表面と
ウインドガラス1の表面との間を、車外側(図15上
側)から覆う装飾部201を備えているとともに、この
装飾部201の裏面側から車内側(図15下側)に向か
って延出する脚部202を備えている。脚部202の車
内側端には、ガラス支持片203が内周側すなわちウイ
ンドガラス1側に突出し圧接するように設けられている
とともに、弾性リップ片204が外周側に突出するよう
に設けられている。ウインドガラス1は、上記装飾部2
01とガラス支持片203との間に挟み込まれている。
【0034】装飾部201の内周側(図15右側)部分
201aは、ウインドガラス1の車外側表面上に延びる
リップ状部材に成形されているとともに、外周側(図1
5左側)部分201bの先端部は、車体パネル3,4に
対し所定の間隔をあけて対面している。これら装飾部2
01の内周側部分201a及び外周側部分201bは、
モール全長にわたって均一な肉厚及び形状に設定されて
いる。
【0035】また前記脚部202は、車体パネル3,4
側に固定されたファスナー50に対して、後述するよう
にして係合されている。ファスナー50は、横断面略L
字形状に成形された押出部材からなっており、全長にわ
たって均一な横断面形状になされている。このファスナ
ー50は、車体パネル3,4の窓開口部に対し上述した
第1実施例と同様にして固定されているが、第1実施例
におけるような横断面略Uの字状の係止部は備えていな
い。このファスナー50の支柱部502は、車体パネル
3,4の壁面に沿って車外側に延出されており、そして
その延出端部分に、リップ状部材からなるシール部50
3が略T字状をなすように成形されている。
【0036】上記シール部503の外周側は、車体パネ
ル3,4の車外側(図15上側)表面に当接されている
とともに、内周側は、前記本体モール20における装飾
部201の車外側(図15上側)表面に当接されてい
る。このシール部503の直下部分には、突片504が
内周側(図15右側)に向かって突出されており、当該
突片504の下側部分に、前記本体モール2の装飾部2
01に設けられた弾性リップ片204が圧接・嵌合され
ている。また上記突片504の形成部分及び車内側の先
端部分には、インサート材としてのワイヤー505,5
06が埋設されている。
【0037】このようなファスナー50は、上記第1実
施例と同様に、ウインドガラスの上縁部とルーフパネル
との間に固定されるストレート部としてのアッパーファ
スナー50Aと、ウインドガラスの両側縁部とピラーパ
ネルとの間に固定される同じくストレート部としてのサ
イドファスナー50Cと、これらアッパーファスナー5
0Aとサイドファスナー50Cとを湾曲状に連結してい
るコーナー部としてのコーナーファスナー50Bとを有
しており、これらファスナー50A,50B,50C
は、一体連続的に押出成形されている。このファスナー
50は、前述した成形装置と同様の装置によって図16
のように、全長にわたって均一な横断面形状に一旦押出
成形され、装着を行う際には、図17に示されているよ
うに、コーナーファスナー50Bにおいて曲げが行われ
る。
【0038】ここで前記シール部503は、ファスナー
50の全長にわたって比較的柔軟性を有する材料P3か
ら構成されているが、その他の部分については、アッパ
ーファスナー50A、サイドファスナー50C及びコー
ナーファスナー50Bにおいてそれぞれ構成材質が変え
られている。すなわちアッパーファスナー50A及びサ
イドファスナー50Cの支柱部502は、比較的硬質性
を有する材料P1から構成されているとともに、コーナ
ーファスナー50Bの支柱部502は、上記アッパーフ
ァスナー50A及びサイドファスナー50Cにおける材
料P1に比してより柔軟性を有する材料P2から構成さ
れている。硬質性を有する材料P1としては、例えばガ
ラス繊維を折り込んだ材料が用いられる。
【0039】このような本体モール20及びファスナー
50を用いたウインドガラス1の車体側取付構造は、上
述した第1実施例と同様であるので説明を省略する。本
実施例においても、コーナーファスナー50Bは、車体
パネル側の湾曲面に沿って所定の曲率に湾曲させられる
こととなるが、上述のようにコーナーファスナー50B
が柔軟性を有する材料P2から構成されているため、曲
げ装着作業は極めて容易かつ良好に行われるとともに、
曲げ周長の差によるシワ発生等の不具合は生じることが
ない。一方ストレート部としてのアッパーファスナー5
0A及びサイドファスナー50Cは、上述したように比
較的硬質性を有する材料P1からなっているため、固定
する際の位置決め等は良好に行われる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、直線状に装
着されるファスナーのストレート部に硬質性材料を用い
ることによって、当該ストレート部の剛性を高めている
とともに、曲げ状態で装着されるファスナーのコーナー
部に軟質性材料を用いることによって、コーナー部にお
ける曲げ性を良好に確保してなるものであり、これらス
トレート部とコーナー部とを一連一体に押出成形してな
るから、ファスナーの装着にあたって、ストレート部と
コーナー部との何れに対しても良好な装着作業性及び運
搬性を得ることができるとともに、ファスナーの生産性
及び有用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車の前部を表わした
外観斜視説明図である。
【図2】図1中のA−A線に沿う横断面図である。
【図3】本発明の第1実施例におけるファスナーの押出
直後かつ切除前の状態を表わした外観斜視説明図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例におけるファスナーの装着
曲げ状態を表わした外観斜視説明図である。
【図5】図4中のB−B線に沿う横断面図である。
【図6】図1ないし図5に表わされたファスナーの押出
成形装置の全体を表わした側面説明図である。
【図7】図6に表わされた押出成形装置のダイを表わし
た外観斜視図である。
【図8】図7中のD−D線に沿う水平断面図である。
【図9】図7中のE−E線に沿う水平断面図である。
【図10】図8中のF−F線に沿う横断面図である。
【図11】図8中のG−G線に沿う横断面図である。
【図12】図8に表わされた押出成形装置の移動状態を
表わした横断面図である。
【図13】図10に表わされた押出成形装置の移動状態
を表わした横断面図である。
【図14】図11に表わされた押出成形装置の移動状態
を表わした横断面図である。
【図15】本発明の他の実施例におけるファスナーの構
造を表わした図2相当の横断面図である。
【図16】本発明の他の実施例におけるファスナーの構
造を表わした図3相当の外観斜視説明図である。
【図17】図16に表されたファスナーの装着曲げ状態
を表わした外観斜視説明図である。
【図18】図17中のH−H線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドガラス 3,4 車体パネル 2,20 本体モール 21,201 装飾部 22,202 脚部 5,50 ファスナー 5A,50A アッパーファスナー 5B,50B コーナーファスナー 5C,50C サイドファスナー 51,501 係止部 52,502 支柱部 53,503 シール部 14 押出成形ダイ 141 第1ダイ 142 第2ダイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールディングを支持すべく車体パネル
    に固定される長尺状の押出成形品からなるものであっ
    て、直線状態にて装着されるストレート部と、湾曲状態
    にて装着されるコーナー部とを備えた自動車用ファスナ
    ーにおいて、 上記ストレート部とコーナー部とを合わせた全長が、一
    連一体の押出成形部材からなるとともに、前記コーナー
    部は、ストレート部に比して柔軟性を有する材料からな
    ることを特徴とする自動車用ファスナー。
  2. 【請求項2】 モールディングを支持すべく車体パネル
    に固定されるファスナーを、ダイにより押出成形するも
    のであって、 直線状態にて装着されるストレート部と、湾曲状態にて
    装着されるコーナー部とを備えたファスナーの押出を行
    うようにした自動車用ファスナーの製造方法において、 上記ファスナーの全長を、ダイを通して一連一体に押し
    出してなり、当該ファスナーのコーナー部を押出成形す
    る際には、ストレート部を押出成形する際よりも柔軟性
    を有する材料を用いて押出を行うようにしたことを特徴
    とする自動車用ファスナーの製造方法。
JP34890291A 1991-12-05 1991-12-05 自動車用ファスナー及びその製造方法 Withdrawn JPH05155248A (ja)

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