JPH05139158A - 車両用ウインドモールデイングとその製造方法 - Google Patents

車両用ウインドモールデイングとその製造方法

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JPH05139158A
JPH05139158A JP3334346A JP33434691A JPH05139158A JP H05139158 A JPH05139158 A JP H05139158A JP 3334346 A JP3334346 A JP 3334346A JP 33434691 A JP33434691 A JP 33434691A JP H05139158 A JPH05139158 A JP H05139158A
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decorative lip
corner
extrusion
vehicle
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Yukihiko Yada
幸彦 矢田
Katsuaki Nagai
克昭 永井
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モール本体のコーナモール部における装飾リ
ップ背面の切込溝が原因となる波打ち変形を防止する。 【構成】 車体パネル1の窓開口部と、窓開口部に組付
けられるウインドガラス5との間の隙間に嵌装されてそ
の隙間を覆う車両用ウインドモールディングであって、
前記隙間に嵌込まれる支持脚12と、支持脚12からウ
インドガラス面に向けて張出された装飾リップ13とを
それぞれ有するアッパーモール部11a、コーナモール
部11b及び両サイドモール部11cを連続して一体に
備えたモール本体11を押出し成形によって形成する。
モール本体11のうちのサイドモール部11cにのみ、
その装飾リップ13背面と支持脚12の側面との少なく
とも一方に切込溝15を凹設する。サイドモール部11
cの装飾リップ13の背面側には、その装飾リップ13
をウインドガラス面から所定高さ突出させて水切り用の
案内溝28を構成する水切部材21を付設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用ウインドモール
ディングとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の雨天走行時において、その車両の
ウインドガラスに付着した雨水はサイドガラスに横流れ
して視界を悪くする場合がある。このため、従来、ウイ
ンドモールディングは、アッパモールと左右の両サイド
モールと、これらを接合するコーナモールとの計5部品
によって構成される。そして、サイドモールには水切り
用のせきをなす案内溝が形成され、ウインドガラスの側
縁に向けて流れる雨水を前記案内溝によってウインドガ
ラスの上方又は下方へ向けて案内するようになっている
のが一般的であった。このような車両用ウインドモール
ディングにおいては、部品点数や組付け工数が多くなる
ばかりでなく、アッパモールと左右の両サイドモールと
は断面形状が異なるため、それぞれ別個の押出し成形型
にて成形しなければならない。さらに、コーナモールに
おいては通常、プレス成形によって成形しなければなら
ない。このため、ウインドモールディングの製作や組付
けコストが高くなる。
【0003】ウインドモールディングの構成部品の点数
を減少して製作・組付けのコスト低減を図るため、例え
ば、特開昭63−212121号公報に開示されたもの
が知られている。これにおいては、アッパモール部、コ
ーナモール部及び両サイドモール部を連続して一体に有
する押出し成形品のモール本体と、前記モール本体のサ
イドモール部の装飾リップ(突条)の背面側に付設さ
れ、その装飾リップをウインドガラス面の外方へ突出さ
せて水切り用のせきをなす水切部材(射出成形部)とに
よりウインドモールディングが構成されている。また、
モール本体の押出成形と同時に、そのアッパモール、コ
ーナモール部及び両サイドモール部にわたってその装飾
リップ背面に切込溝が凹設される。そして、モール本体
のサイドモール部における装飾リップの背面に、切込溝
の部分で装飾リップを開いて、切込溝に係合するように
水切部材(射出成形部)が固着される構造になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のものにおいて、車体パネルの窓開口部とウインドガ
ラスとの間の隙間にモール本体を装着する際、モール本
体のコーナモール部においては前記隙間のコーナ部に沿
って屈曲されながら嵌込まれる。このとき、コーナモー
ル部の装飾リップ背面の切込溝の部分に前記屈曲による
応力が集中して作用する。これによってコーナモール部
の装飾リップがその切込溝の内側(装飾リップの先端
側)において波打ちする。そして、装飾リップの波打ち
によって同装飾リップとウインドガラスとの間に隙間が
生じ、シール不良を招くとともに、見栄えも悪化される
という不具合が生じる。
【0005】この発明の目的は、上記した従来の問題点
に鑑み、モール本体のコーナモール部における装飾リッ
プ背面の切込溝が原因となる波打ち変形を防止すること
ができる車両用ウインドモールディングと、そのウイン
ドモールディングを容易に製造することができる製造方
法とを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の車両用モールディングは、車
体パネルの窓開口部と、前記窓開口部に組付けられるウ
インドガラスとの間の上側、上側コーナ部及び左右両側
の隙間に嵌装されてその隙間を覆う車両用ウインドモー
ルディングであって、前記隙間に嵌込まれる支持脚と、
前記支持脚からウインドガラス面に向けて張出された装
飾リップとをそれぞれ有するアッパモール部、コーナモ
ール部及び両サイドモール部を連続して一体に備えたモ
ール本体を押出し成形によって形成し、前記モール本体
のうちのサイドモール部にのみ、その装飾リップ背面と
支持脚の側面との少なくとも一方に切込溝を凹設し、さ
らに、前記サイドモール部の装飾リップの背面側には、
その装飾リップをウインドガラス面から所定高さ突出さ
せて水切り用の案内溝を構成する水切部材を付設した。
この発明の請求項2の車両用モールディングの製造方法
は、押出成形用ダイには、支持脚と装飾リップとを有す
るモール本体の断面形状に対応する押出し用開口が形成
され、前記ダイの押出用開口に対し前記装飾リップ背面
と支持脚の側面との少なくとも一方に対応する部分に溝
成形具が進退可能に配設された押出成形装置を用いて車
両用ウインドモールディングを製造する方法であって、
前記ダイの押出開口から前記モール本体を構成するサイ
ドモール部、コーナモール部、アッパーモール部、コー
ナモール部及びサイドモール部を順次連続して一直線状
に押出し成形するモール本体の押出し工程において、前
記モール本体の両サイドモール部が前記押出用開口から
押出されるときにのみ、前記溝成形具を前進させ、同モ
ール本体の両コーナモール部及びアッパモール部が押出
されるときには、前記溝成形具を後退させることで、前
記両サイドモール部にのみ、その装飾リップ背面と支持
脚の側面との少なくとも一方に切込溝を凹設する。
【0007】
【作用】上記したように構成される請求項1の車両用ウ
インドモールディングによれば、車体パネルの窓開口部
とウインドガラスとの間の上側、上側コーナ部及び左右
両側の隙間にモール本体が、その支持脚において嵌込ま
れて装着される。モール本体のサイドモール部において
は、その装飾リップの背面に付設される水切部材によっ
て同サイドモール部の切込溝によって薄肉とされた部分
を支点として円滑に弾性変形され、これによってサイド
モール部の装飾リップがウインドガラス面から所定高さ
突出される。従って前記ウインドガラス面、水切部材及
びサイドモール部の装飾リップによって水切り用の案内
溝が良好に構成される。このため、ウインドガラスの側
縁に向けて流れる雨水は前記案内溝によってウインドガ
ラスの上方又は下方へ案内されることとなり、前記雨水
がサイドガラスに横流れする不具合が防止される。モー
ル本体のコーナモール部においては前記隙間の上側コー
ナ部に沿って屈曲されながら嵌込まれる。前記コーナモ
ール部には切込溝が凹設されていないため、そのコーナ
モール部を屈曲するときに、同コーナモール部の装飾リ
ップの背面に応力が局部的に集中して作用することが防
止される。従って、前記隙間のコーナ部に沿ってコーナ
モール部の装飾リップが波打つことなく円滑に屈曲され
る。さらに、コーナモール部及びアッパーモール部の支
持脚の側面にも切込溝が凹設されていないため、切込溝
が原因となる支持脚の不測の弾性変形が防止される。ま
た、請求項2の車両用ウインドモールディングの製造方
法によれば、モール本体を押出し成形する工程におい
て、その両サイドモール部が押出されると同時に、前進
位置にある溝成形具によって両サイドモール部にのみ切
込溝が形成される。
【0008】
【実施例】
(実施例1)この発明の実施例1の車両用モールディン
グを図1〜図4に従って説明する。図1と図2におい
て、車体パネル1の窓開口部2周縁の窓枠3にはダムラ
バー4に支持された状態でウインドガラス5がコーキン
グ材のような接着剤6によって固定されている。前記窓
枠3とウインドガラス5との間の上側、上側コーナ部及
び左右両側の隙間S1,S2,S3にはウインドモール
ディング10が装着されている。ウインドモールディン
グ10は、モール本体11、水切部材21、及び固定部
材31を主体として構成されている。
【0009】モール本体11は、軟質樹脂、ゴム等の押
出し成形によって一体成形されるもので、支持脚12
と、その支持脚12からウインドガラス5のガラス面に
向けて張出された装飾リップ13とをそれぞれ有するア
ッパモール部11a、コーナモール部11b及び左右の
両サイドモール部11cを連続して一体に備えている。
そして、前記モール本体11が押出成形されると同時
に、両サイドモール部11cの装飾リップ13の背面側
にのみ切込溝15が凹設される。さらに、モール本体1
1の長手方向には、同モール本体11の伸縮を防止する
ための剛性を有する芯金16が内設されている。
【0010】前記左右の両サイドモール部11cにおい
て、その装飾リップ13の背面側には、水切部材21が
配設されている。前記水切部材21は、図1と図4に示
すように、サイドモール部11cの下端から上端部付近
にわたる長さを有し、装飾リップ13の背面に接着剤等
によって固着される平板状の支持部23と、該支持部の
幅方向一端部に設けられるせき部22とを一体に備えて
いる。さらに、せき部22には、装飾リップ13の背面
と対向する側において装飾リップ13背面の切込溝15
を開いて係合することで装飾リップ13をウインドガラ
ス5のガラス面外方へ所定高さ突出させる係合部22a
と前記切込溝15が開かれた状態でその装飾リップ13
の先端寄り背面に当接する当接部22bとがそれぞれ突
設されている。
【0011】また、図1に示すように、せき部22の係
合部22a及び当接部22bは同せき部22の上部付近
からその上縁に向かって、ガラス面からの高さが逐次に
低くされた傾斜状をなしており、これによってモール本
体11のサイドモール部11cの装飾リップ13とコー
ナモール部11bの装飾リップ13との間の段差が解消
されている。
【0012】図1に示すように、前記窓枠3の上側、上
側コーナ部及び左右両側の側壁面3aには、その壁面に
沿って長尺な固定部材31が取付けられている。この固
定部材31は軟質樹脂、ゴム等の押出成形によって一体
に形成される。さらに、固定部材31は窓枠3周囲の車
体パネル1外面に密接するリップ部32を備えかつ窓枠
3の側壁面に両面接着テープ33によって固定される保
持壁34と、その保持壁34の奥側から係止溝35をも
ってU字状に折り返された狭持片36とを一体に備えて
おり、保持壁34にはモール本体11の支持脚12に形
成された係止片14に係合して抜止めをなす抜止め突起
37が突設されている。そして、図3と図4に示すよう
に、前記固定部材31の係止溝35にはモール本体11
の支持脚12が抜止めされて嵌め込まれるようになって
いる。
【0013】この実施例は上述したように構成される。
従って、窓枠3とウインドガラス5との間の上側、上側
コーナ部及び左右両側の隙間S1,S2,S3にウイン
ドモールディング10を装着する場合、予め、窓枠3の
側壁面3aに沿って両面接着テープ33によって固定部
材31が取付けられる。また、モール本体11の左右の
両サイドモール部11cにおける装飾リップ13の背面
にはその切込溝15を開きながら水切部材21のせき部
22における係合部22aを係合させて装飾リップ13
をその切込溝15によって薄肉とされた部分を支点とし
て撓ませた状態のもとで前記装飾リップ13の背面に水
切部材21が接着剤等によって固着される。ここで、モ
ール本体11のアッパモール部11a、コーナモール部
11b及び左右の両サイドモール部11cの支持脚12
が前記固定部材31の係止溝35にそれぞれ嵌込まれる
ことで、前記モール本体11の支持脚12の係止片14
が固定部材31の保持壁34の抜止め突起37に係合し
て抜止めされる。
【0014】前述したように、モール本体11が装着さ
れた状態において、アッパモール部11aでは、図3に
示すように、その装飾リップ13の先端部がウインドガ
ラス5に当接する。また、左右の両サイドモール部11
cにおいては、図4に示すように、その装飾リップ13
が水切部材21のせき部22によってウインドガラス5
のガラス面から所定高さだけ突出される。そして、前記
ガラス面、せき部22及び装飾リップ13先端部により
案内溝28が構成される。したがって、ウインドガラス
5の左右両側部に向けて流れる雨水は、前記案内溝28
に案内されてウインドガラス5の上方又は下方へ流れ
る。このため、前記雨水がサイドガラスに横流れするこ
とが防止され、車両サイド部の視界が確保される。
【0015】さて、モール本体11のコーナモール部1
1bにおいては、前記上側コーナ部の隙間S2に沿って
屈曲されながらその支持脚12が固定部材31の係止溝
35内に嵌込まれる。図1と図3に示すように、前記コ
ーナモール部11bにおける装飾リップ13の背面側に
は切込溝15が凹設されていないため、コーナモール部
11bを屈曲するときに同コーナモール部11bの装飾
リップ13の背面に応力が局部的に集中して作用するこ
とが防止される。従って、上側コーナ部の隙間S2に沿
ってコーナモール部11bの装飾リップ13が円滑に屈
曲される。これによってコーナモール部11bの装飾リ
ップ13に波打ち変形が発生することが防止され、同装
飾リップ13の先端部がウインドガラス5のガラス面に
隙間なく当接することから、シール性が確保され、かつ
見栄えが悪化されることがない。
【0016】次に、前述したように構成される実施例1
の車両用モールディングの製造方法を図5〜図10にし
たがって説明する。まず、図5に示すように、コイラ5
1に巻回されたインサート用の芯金16はフォーミング
ローラ52及び送りローラ53を通して押出成形装置4
1の成形用ダイ42に供給される。成形用ダイ42に
は、図9に示すように、前記芯金16に対応する芯金通
路43が内設されており、該通路43は、ダイ42の材
料流路44に連通される。材料流路44は、ダイ42の
前端面に開口する押出用開口45に連通されている。そ
して、芯金16がインサートされた状態で材料流路44
の材料が押出用開口45から押出されることで、所望と
する断面形状のモール本体11が形成される。
【0017】ダイ42の前側には、図6に示すように、
作動シリンダ46によって進退動され、案内板47によ
って進退案内される溝成形具48が組付けられている。
この溝成形具48の先端部には押出し用開口45から連
続して一体に押出されるモール本体11のサイドモール
部11c背面に対し突入及び退避される溝成形部49が
切込溝15に対応する形状に形成されている。そして、
モール本体11の両サイドモール部11cに対応する部
分が押出されるときに、図8に示すように前記溝成形具
48が前進端まで前進されることで、装飾リップ13の
背面に前記溝成形具48の溝成形部49によって切込溝
15が凹設される。また、モール本体11の両コーナモ
ール部11b及びアッパモール部11aに対応する部分
が押出されるときには、図7に示すように、溝成形具4
8は退避位置に保持される。
【0018】すなわち、図5に示すように、送りローラ
53において、エンコーダ等で検出された芯金16の送
り量に対応する電気信号は制御装置54に入力され、そ
の入力信号に基づいて、前記溝成形具48の作動シリン
ダ46及び後述する切断装置57の動作タイミングが決
定される。そして、制御装置54から出力される動作信
号に基づいて作動シリンダ46が作動され、溝成形具4
8が進退されることでモール本体11の両サイドモール
部11cにのみ、その装飾リップ13の背面に切込溝1
5が凹設される。
【0019】前記したようにして、押出用開口45から
連続して押出されて形成されたモール本体11は、冷却
槽55を通して引取装置56によって引取られ、切断装
置57に送り込まれる。そして、前記制御装置54の動
作信号に基づいて切断装置57が作動されることで、前
記連続したモール本体11が所定長さに切断され、これ
によって図10に示すような一直線状のモール本体11
が得られる。一方、固定部材31は前記モール本体11
とは別個に成形用ダイによって押出し成形される。さら
に、水切部材21は、合成樹脂の射出成形によって形成
される。そして、前記モール本体11,固定部材31及
び水切部材21を備えたウインドモールディング1は、
車体パネル1の窓枠3に装着される。
【0020】(実施例2)次に、この発明の実施例2を
図11〜図14に従って説明する。この実施例2におい
ては車体パネル1の窓枠3に対して固定部材31を用い
ることなくモール本体11を装着する構成にしたもので
ある。すなわち、この実施例2において、図11に示す
ように、ウインドモールディング10はモール本体11
と水切部材21とを主体として構成されている。モール
本体11は、支持脚12と、その支持脚12からウイン
ドガラス5のガラス面に向けて張出された装飾リップ1
3と、車体パネル1の外面に向けて張出された外側リッ
プ17とをそれぞれ有するアッパモール部11a、コー
ナモール部11b及び左右の両サイドモール部11cを
連続して一体に備えている。さらに、モール本体11の
支持脚12は、その先端からウインドガラス5の同縁部
背面に向けて延出されて同ウインドガラス5の周面部背
面に係合される係止片18と、支持脚12の先端寄り外
側面から延出されて窓枠3の側壁面3aに弾性変形して
密接するシール片19とをそれぞれ備えている。
【0021】また、この実施例2においても、実施例1
とほぼ同様にして、前記モール本体11が押出成形され
ると同時に、両サイドモール部11cの装飾リップ13
の背面側にのみ、切込溝15が凹設される。そして、両
サイドモール部11cの装飾リップ13の背面側には、
水切部材21が配設されている。前記水切部材21は、
図11と図13に示すように、サイドモール部11cの
下端から上端部付近にわたる長さを有するせき部22と
脚片24とを一体に備えている。前記せき部22には、
装飾リップ13の背面と対向する側において、装飾リッ
プ13の切込溝15を開いて係合することで装飾リップ
13をウインドガラス5のガラス面外方へ所定高さ突出
させる係合部22aと、前記切込溝15が開かれた状態
でその装飾リップ13の先端寄り背面に当接する当接部
22bとがそれぞれ突設されている。
【0022】また、前記水切部材21の脚片24は、そ
のせき部22の背面側からサイドモール部11cの支持
脚12に沿って延出されており、同脚片24の先端部は
サイドモール部11cの支持脚12先端と係止片18と
の間に形成された係合溝に挿入されて係止されている。
【0023】その他の部分は実施例1と同様にして構成
されるため、同一部材及び部分に対して同一符号を付記
し、その説明は省略する。従って、この実施例2におい
ても実施例1とほぼ同様の作用をなす。また、実施例2
のモール本体11は、図14に示す成形用ダイ42及び
溝成形具48を用いて押出し成形される。
【0024】次に、この発明の実施例3を図15〜図1
8にしたがって説明する。この実施例3においては、実
施例2と略同様にして車体パネル1の窓枠3に対して固
定部材31を用いることなくモール本体11を装着する
構成にしたものである。また、この実施例3において
は、モール本体11のサイドモール部11cの装飾リッ
プ13を背面に替えて支持脚12の外側面の略中央高さ
位置に切込溝15が押出成形と同時に形成されたもので
ある。また、モール本体11のサイドモール部11cの
装飾リップ13背面には、図16と図17に示すよう
に、水切部材21が接着剤などで固着される。そして、
図16と図17に示すように、窓枠3とウインドガラス
5との間の左右両側の隙間S3に両サイドモール部11
cの支持脚12を嵌込むことで、その装飾リップ13背
面の水切部材21がウインドガラス5のガラス面に密接
した状態において、支持脚12がその切込溝15によっ
て薄肉とされた部分を支点として窓枠3に向けて弾性変
形する。これによって、両サイドモール部11cの装飾
リップ13は、その水切部材21によってウインドガラ
ス5のガラス面から所定高さだけ突出され、前記ガラス
を、水切部材21及び装飾リップ13先端部により案内
溝28が構成される。
【0025】また、モール本体11のアッパーモール1
1a及びコーナモール部11bにおいては、その支持脚
12に切込溝15が凹設されていないため、これらアッ
パーモール11a及びコーナモール部11bの各支持脚
12を窓枠3とウインドガラス5との間の隙間に嵌込む
ときに、同支持脚12が不測に弾性変形されることがな
いため、装着不良を防止できる。その他の部分は実施例
2と略同様に構成されるため、同一部材及び部分に対し
同一符号を付記してその説明は省略する。また、実施例
3のモール本体11は、図18に示す成形用ダイ42及
び溝成形具48を用いて押出し成形される。なお、上記
実施例1,2及び3においては、モール本体11とは別
個に水切部材21を形成したが、これに限るものではな
く、射出成形用金型にモール本体11のサイドモール部
11cを、その切込溝15を開いてセットし、そのサイ
ドモール部11cの装飾リップ13の背面に水切部材2
1を射出成形してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
モール本体のコーナモール部においては、その装飾リッ
プの背面に切込溝が凹設されていないため、そのコーナ
モール部を屈曲するときに、同コーナモール部の装飾リ
ップの背面に応力が局部的に集中して作用することを防
止できる。この結果、コーナモール部の装飾リップが波
打つことなく円滑に屈曲されるためその装飾リップの波
打ち変形によるシール不良や見栄えの悪化を防止するこ
とができる。また、この発明の請求項2の車両用モール
ディングの製造方法によれば、モール本体を押出し成形
する工程において、その両サイドモール部が押出される
と同時に切込溝を形成することができるため、前記車両
用ウインドモールディングを容易にかる安価に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用ウインドモールディングを分
解して示す斜視図である。
【図2】車体パネルの窓枠にウインドモールディングを
装着した状態を簡略化して示す斜視図である。
【図3】図2のIII−III線側断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】車両用ウインドモールディングの製造装置を簡
略化して示す説明図である。
【図6】押出用ダイを示す正面図である。
【図7】押出用ダイからモール本体のアッパーモール部
又はコーナモール部に対応する部分が押出される状態を
示す正面図である。
【図8】同じくサイドモール部に対応する部分が押出さ
れる状態を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】押出成形装置によって押出し成形されたモー
ル本体と、そのサイドモール部に対して配設される水切
部材とを分解して示す斜視図である。
【図11】実施例2の車両用ウインドモールディングを
分解して示す斜視図である。
【図12】同じく側断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線平断面図であ
る。
【図14】押出用ダイを示す正面図である。
【図15】実施例3の車両用ウインドモールディングを
示す側断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線断面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 車体パネル 2 窓開口部 3 窓枠 5 ウインドガラス 10 ウインドモールディング 11 モール本体 11a アッパモール部 11b コーナモール部 11c サイドモール部 12 支持脚 13 装飾リップ 15 切込溝 21 水切部材 41 押出成形装置 42 成形用ダイ 48 溝成形具
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用ウインドモールディングを分
解して示す斜視図である。
【図2】車体パネルの窓枠にウインドモールディングを
装着した状態を簡略化して示す斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線側断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】車両用ウインドモールディングの製造装置を簡
略化して示す説明図である。
【図6】押出用ダイを示す正面図である。
【図7】押出用ダイからモール本体のアッパーモール部
又はコーナモール部に対応する部分が押出される状態を
示す正面図である。
【図8】同じくサイドモール部に対応する部分が押出さ
れる状態を示す正面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】押出成形装置によって押出し成形されたモー
ル本体と、そのサイドモール部に対して配設される水切
部材とを分解して示す斜視図である。
【図11】実施例2の車両用ウインドモールディングを
分解して示す斜視図である。
【図12】同じく側断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線平断面図である。
【図14】押出用ダイを示す正面図である。
【図15】実施例3の車両用ウインドモールディングを
示す側断面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 線断面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】押出用ダイを示す正面図である。
【符号の説明】 1 車体パネル 2 窓開口部 3 窓枠 5 ウインドガラス 10 ウインドモールディング 11 モール本体 11a アッパモール部 11b コーナモール部 11c サイドモール部 12 支持脚 13 装飾リップ 15 切込溝 21 水切部材 41 押出成形装置 42 成形用ダイ 48 溝成形具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの窓開口部と、前記窓開口部
    に組付けられるウインドガラスとの間の上側、上側コー
    ナ部及び左右両側の隙間に嵌装されてその隙間を覆う車
    両用ウインドモールディングであって、 前記隙間に嵌込まれる支持脚と、前記支持脚からウイン
    ドガラス面に向けて張出された装飾リップとをそれぞれ
    有するアッパモール部、コーナモール部及び両サイドモ
    ール部を連続して一体に備えたモール本体を押出し成形
    によって形成し、 前記モール本体のうちのサイドモール部にのみ、その装
    飾リップ背面と支持脚の側面との少なくとも一方に切込
    溝を凹設し、 さらに、前記サイドモール部の装飾リップの背面側に
    は、その装飾リップをウインドガラス面から所定高さ突
    出させて水切り用の案内溝を構成する水切部材を付設し
    たことを特徴とする車両用ウインドモールディング。
  2. 【請求項2】 押出成形用ダイには、支持脚と装飾リッ
    プとを有するモール本体の断面形状に対応する押出し用
    開口が形成され、前記ダイの押出用開口に対し前記装飾
    リップ背面と支持脚の側面との少なくとも一方に対応す
    る部分に溝成形具が進退可能に配設された押出成形装置
    を用いて車両用ウインドモールディングを製造する方法
    であって、 前記ダイの押出開口から前記モール本体を構成するサイ
    ドモール部、コーナモール部、アッパーモール部、コー
    ナモール部及びサイドモール部を順次連続して一直線状
    に押出し成形するモール本体の押出し工程において、 前記モール本体の両サイドモール部が前記押出用開口か
    ら押出されるときにのみ、前記溝成形具を前進させ、同
    モール本体の両コーナモール部及びアッパモール部が押
    出されるときには、前記溝成形具を後退させることで、
    前記両サイドモール部にのみ、その装飾リップ背面と支
    持脚の側面との少なくとも一方に切込溝を凹設すること
    を特徴とする車両用モールディングの製造方法。
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