JPH05155124A - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

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Publication number
JPH05155124A
JPH05155124A JP32415991A JP32415991A JPH05155124A JP H05155124 A JPH05155124 A JP H05155124A JP 32415991 A JP32415991 A JP 32415991A JP 32415991 A JP32415991 A JP 32415991A JP H05155124 A JPH05155124 A JP H05155124A
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JP
Japan
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ink
area
ink film
usage
rewinding
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Application number
JP32415991A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Inoue
信浩 井上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インクフィルムに塗布されたインクの使用効率
を高め、無駄を減少することを可能とする。 【構成】多数のインク領域のうちの使用済みのインク領
域の使用状況に関する、例えば未使用領域が残留してい
るインク領域までのインクフィルム4の巻戻し量および
前記未使用領域の位置等の情報を格納する、例えば次使
用エリア番号メモリ12および巻戻し量情報メモリ13
と、記録を行った際に当該記録での前記インクフィルム
4の使用状況に応じ、次使用エリア番号メモリ12およ
び巻戻し量情報メモリ13に格納された情報を更新する
例えば情報更新手段9bとを備え、さらに記録を行う際
には分割使用制御手段9aにより、次使用エリア番号メ
モリ12および巻戻し量情報メモリ13に格納された情
報に基づいて、記録すべき画像のサイズよりも大きい未
使用領域を有するインク領域を使用して記録を行わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数色(例えば、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色)の画像を、
各色ごとに順次記録することによってカラー画像の記録
を行うカラープリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタは、インクフィルムに塗
布されたカラーインクをサーマルヘッドで溶融または昇
華して記録用紙に転写することによってカラー画像の記
録を行う。
【0003】ここでインクフィルムは図5に示すよう
に、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色
のインクが塗布された領域4Y,4M,4C,4Kが順
々に設けられている。ここでこれらの領域4Y,4M,
4C,4Kは、それぞれ所定の画像サイズ(例えばA4
判)よりも若干大きなサイズを有している。かくして、
これらのイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの
各色のインクを用いて、各色の画像を1枚の記録用紙に
順次記録することによりカラー画像が記録される。
【0004】ところで、このようなカラープリンタで記
録する画像のサイズは必ずしも単一ではなく、インクフ
ィルムに形成されたインク領域のサイズに比較して小さ
なサイズの画像を記録する場合もある。このようにイン
ク領域のサイズよりも小さなサイズの画像を記録する場
合、従来のカラープリンタでは図6に破線で示すように
各インク領域4Y,4M,4C,4Kのうちの一部のみ
を使用する。
【0005】そして従来のカラープリンタでは、このよ
うに各インク領域の一部のみが使用された場合でも、当
該インク領域は使用済みとして扱われる。従って、各イ
ンク領域中に未使用な部分が多く残ることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のカ
ラープリンタは、一部でも使用されたインク領域は使用
済みとし以降の記録では使用しないため、無駄が多いも
のとなっている。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、インクフィル
ムに塗布されたインクの使用効率を高め、無駄を減少で
きるカラープリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、多数のイ
ンク領域のうちの使用済みのインク領域の使用状況に関
する、例えば未使用領域が残留しているインク領域まで
のインクフィルムの巻戻し量および前記未使用領域の位
置等の情報を格納する、例えば次使用エリア番号メモリ
および巻戻し量情報メモリなどの記憶手段と、記録を行
った際に当該記録での前記インクフィルムの使用状況に
応じ、前記記憶手段に格納された情報を更新する例えば
情報更新手段などの更新手段とを備え、記録を行う際
に、前記記憶手段に格納された情報に基づいて、記録す
べき画像のサイズよりも大きい未使用領域を有するイン
ク領域があるか否かを検索し、該当するインク領域があ
るときには当該インク領域を使用して記録を行わせるよ
うにした。
【0009】第2の発明は、第1の発明において記録す
べき画像のサイズよりも大きい未使用領域を有するイン
ク領域までの前記インクフィルムの巻戻し量が所定値を
越える場合、当該インク領域を使用しないようにした。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、多数のインク領域のう
ち、部分的に使用されて未使用領域が残留しているイン
ク領域に関する情報が記憶手段に保持される。そして記
録を行う場合、記録すべき画像のサイズよりも大きい未
使用領域を有するインク領域が前記記憶手段に格納され
た情報に基づいて検索され、該当するインク領域があれ
ば当該インク領域を用いて記録が行われる。従って、1
つのインク領域が記録すべき画像のサイズに応じて分割
使用されることになる。
【0011】また第2の発明によれば、記録すべき画像
のサイズよりも大きい未使用領域を有するインク領域ま
でのインクフィルムの巻戻し量が所定値を越えるインク
領域の使用がなされない。従って、記録すべき画像のサ
イズよりも大きい未使用領域を有するインク領域までイ
ンクフィルムの巻戻しを行う時間は所定時間以内に抑え
られる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係るカラープリンタの構
成を示す図である。図中、1は多数の発熱抵抗体を記録
幅(例えばA4幅)に亙って一次元配列してなるライン
形のサーマルヘッドであり、バネ2によってプラテンロ
ーラ3に圧接されている。プラテンローラ3は、図示し
ないモータによって回転駆動される。そして、サーマル
ヘッド1とプラテンローラ3との間には、インクフィル
ム4が挾持されている。
【0013】インクフィルム4は、図5に示した一般的
なインクフィルムであり、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各インクを塗布した領域4Y,4M,4
C,4Kが順に形成されている。なお、インクフィルム
4にはこの領域4Y,4M,4C,4Kの1つずつの計
4領域を1ブロックとし、多数のブロックが形成されて
いる。そしてその両端は、ロール状に巻き取られてい
る。またインクフィルム4は、ガイドシャフト5a,5
b,5cによって、その経路が図示の如く規定されてい
る。
【0014】6は記録紙である。この記録紙6は、給紙
ローラ7によって搬送され、サーマルヘッド1とプラテ
ンローラ3との間をインクフィルム4に重ねて挿通され
る。サーマルヘッド1とプラテンローラ3との間を通過
した記録紙6は、排紙ローラ8によっても搬送される。
【0015】9は、当該カラープリンタを制御する制御
部である。この制御部9には、エリア数設定メモリ1
0、戻し限界量設定メモリ11、次使用エリア番号メモ
リ12、巻戻し量情報メモリ13、ヘッドドライバ14
およびモータドライバ15がそれぞれ接続されている。
【0016】エリア数設定メモリ10は、インクフィル
ム4に形成されたインク領域の1つを分割使用する場合
の分割数(以下、エリア数と称する)の設定値(エリア
数設定値)を格納するためのメモリである。なおエリア
数設定値は任意に設定されるものであり、本実施例では
「4」に設定される。
【0017】戻し限界量設定メモリ11は、分割使用す
るインク領域(以下、分割使用領域と称する)を次に使
用する場合におけるインクフィルム4の巻戻し量の限界
値(戻し限界量設定値)を格納するためのメモリであ
る。なお戻し限界量設定値は、分割使用領域を再度使用
するための準備時間(インクフィルム4の巻戻し時間)
が長くなってプリントに要する時間が長くなってしまう
ことを防ぐために、インクフィルム4の巻戻し量の最大
値を規定する値であり、必要に応じて任意に設定される
ものである。
【0018】次使用エリア番号メモリ12は、分割使用
領域を次に使用する場合において使用すべきエリアのエ
リア番号(次使用エリア番号)を格納するためのメモリ
である。巻戻し量情報メモリ13は、分割使用領域を次
に使用する場合に、使用するインク領域を印字位置に位
置させるのに要するインクフィルム4の巻戻し量に関す
る情報(巻戻し量情報)を格納するためのメモリであ
る。
【0019】ヘッドドライバ14は、制御部9から与え
られる画像データに基づいてサーマルヘッド1の駆動を
行う。モータドライバ15は、制御部9の制御の下にフ
ィルム送りモータ16の駆動制御を行い、インクフィル
ム4の送り制御を行う。
【0020】ところで制御部9は例えばマイクロコンピ
ュータを主制御回路として有するものであり、カラープ
リンタにおける周知の一般的な制御手段に加えて、分割
使用制御手段9a、情報更新手段9b、分割領域使用禁
止制御手段9cおよび画像データ処理手段9dを有して
いる。ここで分割使用制御手段9aは、インクフィルム
4の各インク領域を、必要に応じて複数のエリアに分割
して使用するよう制御するものである。情報更新手段9
bは、分割使用制御手段9aでの制御内容に応じ、次使
用エリア番号メモリ12および巻戻し量情報メモリ13
に格納された次使用エリア番号および巻戻し量情報を更
新するものである。分割領域使用禁止制御手段9cは、
印字位置に位置させるのに要するインクフィルム4の巻
戻し量が戻し限界量設定値以上となった分割使用領域の
使用を禁止する制御を行うものである。画像データ処理
手段9dは、外部から供給される画像データを、インク
フィルム4を分割使用するのに必要な形態の画像データ
に変換するデータ処理を行うものである。
【0021】次に以上のように構成されたカラープリン
タの動作を、制御部9の制御手順に従って、かつインク
フィルム4の使用状況の実例を引用しながら説明する。
なおここでは、インクフィルム4はA4サイズに対応す
るサイズを有し、A4サイズまたはA6サイズの画像の
記録を行うものとして説明する。
【0022】まず、インクフィルム4が新しいものに交
換されると、制御部9は図2に示すようにステップaに
おいて、次使用エリア番号メモリ12に格納された次使
用エリア番号を「1」に、また巻戻し量情報メモリ13
に格納された巻戻し量情報を「0」にそれぞれ初期設定
する。このときには、図3(a)に示すように、インク
フィルム4の第1ブロックの先端P1が記録開始位置に
位置する。なお図3中で、SPで示す三角形が記録開始
位置を示す。
【0023】こののち制御部9はステップbにおいて、
プリントの開始が指示されるのを待つ。そして、外部か
らプリントの開始が指示されると、制御部9は処理をス
テップcに移行し、プリントする画像がA6サイズであ
るか否かの判断を行う。
【0024】ここで、プリントする画像がA5サイズで
あると、制御部9は処理をステップcからステップdに
移行し、このステップdにおいて通常のプリント処理を
行う。この通常のプリント処理は、インクフィルム4の
1ブロックの全てを使用し、周知の手順により記録紙6
への画像のプリントを行う。かくしてこの通常のプリン
ト処理が終了したのちには、インクフィルム4の第1ブ
ロックの各インク領域は、図3(b)に示すように使用
済みとなる。なお図3において、網かけがなされている
部分は使用済みであることを示している。そして記録開
始位置SPは、第2ブロックの先端P2となっている。
【0025】続いて制御部9はステップeにおいて、巻
戻し量情報が「0」であるか否かの判断を行い、巻戻し
量情報が「0」でなければ、ステップfにおいて巻戻し
量情報を+1したのち、ステップgに移行する。また巻
戻し量情報が「0」であれば、そのままステップgに移
行する。図3(b)の状態では、元の巻戻し量情報は
「0」であるので、巻戻し量情報は「0」のままとされ
る。
【0026】制御部9はステップgでは、巻戻し量情報
と戻し限界量設定値との比較を行い、巻戻し量情報が戻
し限界量設定値以下となっているか否かの判断を行う。
ここで巻戻し量情報が戻し限界量設定値以下であればそ
のままで、また巻戻し量情報が戻し限界量設定値を越え
ていれば、ステップhにおいて次使用エリア番号および
巻戻し量情報をそれぞれ初期状態、すなわち「1」およ
び「0」に設定したのち、ステップbに戻る。なお、戻
し限界量設定値は例えば「数十」に設定されるため、図
3(b)の状態では巻戻し量情報は戻し限界量設定値以
下であり、制御部9はステップgからそのままステップ
bに移行する。
【0027】続いて、A6サイズの画像のプリントが生
じると、制御部6は処理をステップcからステップiに
移行する。制御部9はステップiでは、インクを巻戻し
情報で示されるブロック分巻き戻すようモータドライバ
15を制御する。ここで図4(b)の状態であった場合
には巻戻し量情報は「0」であるので、インクフィルム
の巻戻しは行われず、ステップiの処理後も図4(b)
の状態となっている。
【0028】続いて制御部9はステップjにおいて、次
使用エリア番号に基づいて画像データの処理を行う。な
お、この処理は、画像データ処理手段9dによってなさ
れる。
【0029】以下、この画像データの処理につき説明す
る。まず本実施例では、インクフィルム4は図4に示す
ように各領域を均等に4分割して使用するものとなって
いる。すなわち、イエロー領域4Yは、4Y-1,4Y-2,4Y
-3,4Y-4の4つの分割領域に、マゼンタ領域4Mは、4M
-1,4M-2,4M-3,4M-4の4つの分割領域に、シアン領域
4Cは、4C-1,4C-2,4C-3,4C-4の4つの分割領域に、
ブラック領域4Kは、4K-1,4K-2,4K-3,4K-4の4つの
分割領域にそれぞれ分割される。そして4Y-1,4M-1,4C
-1,4K-1の各分割領域にエリア番号「1」が、4Y-2,4M
-2,4C-2,4K-2の各分割領域にエリア番号「2」が、4Y
-3,4M-3,4C-3,4K-3の各分割領域にエリア番号「3」
が、4Y-4,4M-4,4C-4,4K-4の各分割領域にエリア番号
「4」がそれぞれ割り当てられる。
【0030】ところでサーマルヘッド1およびヘッドド
ライバ14はA4サイズの画像を記録するよう構成され
ているため、これらにはA4サイズの画像データを与え
る必要がある。このため、例えばエリア番号「1」の場
合には、このエリア番号「1」が割り当てられた分割領
域に対応する位置に外部から与えられるA6サイズの画
像データを配するとともに、他の分割領域に対応する位
置には、ドットの非形成を示す例えば「0」データを配
する。これにより、A4サイズの画像データを生成する
のである。なお、図3(b)の状態では、次使用エリア
番号は「1」となっているので、分割領域4Y-1,4M-1,
4C-1,4K-1に対応する位置に元の画像データ(A6サイ
ズ)を配したA4サイズの画像データが生成される。以
上のステップjの処理は、画像データ処理手段9dによ
ってなされる。
【0031】次に制御部9はステップkにおいて、ステ
ップjで作成した画像データを用いてのプリント処理を
行う。かくして、図3(b)の状態からこのプリント処
理を行うと、図3(c)に示すように、インクフィルム
4の第2ブロックの各インク領域のうち、エリア番号
「1」の分割領域のみが使用される。そしてプリント処
理の終了後には、印字開始位置SPは第3ブロックの先
端P3に位置している。
【0032】このプリント処理の終了後、制御部9はス
テップlにおいて、次使用エリア番号を+1する。従っ
て、図3(c)の状態では、次使用エリア番号は「2」
となる。
【0033】続いて制御部9はステップmにおいて、次
使用エリア番号とエリア数設定値とを比較し、次使用エ
リア番号がエリア数設定値よりも大きいか否かの判断を
行う。ここで図3(c)の状態では、次使用エリア番号
は「2」であり、エリア数設定値「4」よりも大きい。
このように次使用エリア番号がエリア数設定値よりも大
きければ、制御部9は処理をステップmからステップn
に移行する。制御部9はステップnでは、巻戻し量情報
が「0」であるか否かの判断を行う。ここで図3(c)
の状態では、巻戻し量情報が「0」である。従って制御
部9は処理をステップnからステップoに移行する。制
御部9はステップoでは、巻戻し量情報を「1」とした
のち、ステップbに戻る。
【0034】さて、続いてA6サイズの画像のプリント
が生じると、制御部6はステップi乃至ステップkの処
理を前述と同様にして行い、画像のプリントを行う。た
だし、図3(c)の状態では巻戻し量情報は「1」とな
っているので、ステップkでのプリント処理に先立っ
て、インクフィルム4が1ブロック分巻き戻され、図3
(d)に示す状態となる。また図3(c)(d)の状態
では次使用エリア番号は「2」となっているので、ステ
ップjでは分割領域4Y-2,4M-2,4C-2,4K-2に対応する
位置に元の画像データ(A6サイズ)を配したA4サイ
ズの画像データが生成され、インクフィルム4の第2ブ
ロックの各インク領域のうち、エリア番号「2」の分割
領域のみが使用されることになる。かくして、ステップ
kでのプリント処理の終了後には、図3(e)に示す状
態となる。
【0035】こののち、ステップlにおいて次使用エリ
ア番号が+1され、図3(e)の状態では次使用エリア
番号は「3」となる。従って、次使用エリア番号がエリ
ア数設定値よりも大きく、ここでも制御部9は処理をス
テップmからステップnに移行する。しかし巻戻し量情
報は「1」となっており、「0」ではなくなっているの
で、ここでは制御部9は処理をステップnからステップ
pに移行する。制御部9はステップpでは、インクフィ
ルム4を「巻戻し量情報の値−1]ブロック分送るよ
う、モータドライバ15を制御する。なお、図3(e)
に示す状態では、巻戻し量情報は「1」であるためイン
クフィルム4の送りはなされず、図3(e)に示す状態
のままとなる。こののち、制御部9は処理をステップb
に戻る。
【0036】さて、以上のように分割使用したブロック
が生じている状態でA4のプリントが生じると、ステッ
プd乃至ステップhにおいて前述と同様に、全く未使用
な第3ブロックを用いてプリント処理がなされ、図3
(f)に示す状態となる。ただしこのときには、分割使
用したブロックが生じているため、巻戻し量情報は
「0」以外となっている。このため、制御部9は処理を
ステップeからステップfに移行し、このステップfに
おいて巻戻し情報を+1する。従って図3(f)の状態
では、巻戻し量情報は「2」となる。
【0037】さらにこの図3(f)に示すような状態で
A6サイズのプリントが生じると、まずステップiにお
いて、第4ブロック(図示せず)の先端P4から2ブロ
ック分巻き戻されて、印字開始位置SPが図3(g)に
示すように第2ブロックの先端P2に合わせられる。そ
してステップj乃至ステップkの処理を前述と同様にし
て行い、画像のプリントを行う。ただし、図3(g)の
状態では次使用エリア番号は「3」となっているので、
ステップjでは分割領域4Y-3,4M-3,4C-3,4K-3に対応
する位置に元の画像データ(A6サイズ)を配したA4
サイズの画像データが生成され、インクフィルム4の第
2ブロックの各インク領域のうち、エリア番号「3」の
分割領域のみが使用されることになる。さらに、ステッ
プl乃至ステップpの処理がなされるが、ここでは巻戻
し量は「2」であるから、ステップpにおいてはインク
フィルム4が1ブロック分送られる。従って、ステップ
pの処理終了後には、印字開始位置SPは第4ブロック
(図示せず)の先端P4に位置し、図3(h)の状態と
なる。すなわち、第4ブロック(図示せず)を用いての
プリント処理の待機位置となる。
【0038】そして以上の処理を繰り返し、第2ブロッ
クの4つの分割領域が全て使用されると、ステップlに
おいて次使用エリア番号が「5」となる。すなわち、次
使用エリア番号がエリア数設定値を上回る。これにより
制御部9は処理をステップもからステップqに移行す
る。制御部9はステップqでは、インクフィルム4を
「巻戻し量情報の値−1」ブロック分送るよう、モータ
ドライバ15を制御し、インクフィルム4の全く使用し
ていないブロックの先端を記録開始位置SPに合わせ
る。さらに制御部9はステップrにおいて、次使用エリ
ア番号および巻戻し量情報をそれぞれ初期状態、すなわ
ち「1」および「0」に設定したのち、ステップbに戻
る。かくして、図3(a)に示すのと同様な初期状態
(ただし、ブロックはことなる)に戻り、以降では前述
と同様な処理が繰り返される。
【0039】また、第2ブロックの4つの分割領域が全
て使用されるまでに、A4サイズのプリントが戻し限界
量設定値で示される枚数分行われると、制御部9はステ
ップhにおいて次使用エリア番号および巻戻し量情報を
それぞれ初期状態、すなわち「1」および「0」に設定
したのち、ステップbに戻る。これにより、第2ブロッ
クの分割使用に関する情報が破棄され、以降では第2ブ
ロックの使用はなされない。
【0040】このように本実施例によれば、分割使用し
たブロックおよび当該ブロックを次に使用する場合に使
用するエリアを覚えておき、再びA6サイズをプリント
する場合にはインクフィルム4を巻戻して分割使用した
ブロックの未使用部分を使用するので、インクフィルム
4のインクを効率良く使用することができる。
【0041】また本実施例では、インクフィルム4の使
用が進み、分割使用するブロックまでの巻戻し量が所定
の戻し限界利用設定値を上回った場合には、当該ブロッ
クに未使用な分割領域が残っていたとしても以降では使
用しないので、プリント開始に先立つインクフィルム4
の巻戻し時間が長くなることによりプリントに要する時
間が長くなってしまうことを防止できる。
【0042】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、インクフィルム4の
1つのインク領域を4分割して使用するものとしている
が、インクフィルム4の分割の仕方は任意であって良
い。これは、前記実施例のように均等に分割しなくても
良く、種々のサイズを1つのインク領域中に設定しても
良い。またインクフィルム4の分割の仕方は前記実施例
のように固定的に設定する必要はなく、プリントすべき
画像を記録できる未使用分を有したインク領域を検索し
て当該インク領域を使用するなどのようにランダムに使
用しても良い。この場合には、分割使用するインク領域
における使用済み領域を座標値などのデータで記憶して
おくことにより実現することができる。
【0043】また上記実施例では、分割使用するインク
領域までの巻戻し量が所定の戻し限界利用設定値を上回
った場合には、当該インク領域に未使用な分割領域が残
っていたとしても以降では使用しないようにしている
が、分割使用するインク領域までの巻戻し量が大きくな
っても当該インク領域を使用するようにしても良い。こ
のほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実
施が可能である。
【0044】
【発明の効果】第1の発明によれば、多数のインク領域
のうちの使用済みのインク領域の使用状況に関する、例
えば未使用領域が残留しているインク領域までのインク
フィルムの巻戻し量および前記未使用領域の位置等の情
報を格納する、例えば次使用エリア番号メモリおよび巻
戻し量情報メモリなどの記憶手段と、記録を行った際に
当該記録での前記インクフィルムの使用状況に応じ、前
記記憶手段に格納された情報を更新する例えば情報更新
手段などの更新手段とを備え、記録を行う際に、前記記
憶手段に格納された情報に基づいて、記録すべき画像の
サイズよりも大きい未使用領域を有するインク領域があ
るか否かを検索し、該当するインク領域があるときには
当該インク領域を使用して記録を行わせるようにしたの
で、インクフィルムに塗布されたインクの使用効率を高
め、無駄を減少できるカラープリンタとなる。
【0045】また第2の発明によれば、前記第1の発明
において記録すべき画像のサイズよりも大きい未使用領
域を有するインク領域までの前記インクフィルムの巻戻
し量が所定値を越える場合、当該インク領域を使用しな
いようにしたので、前記第1の発明と同様にインクフィ
ルムに塗布されたインクの使用効率を高め、無駄を減少
した上で、インクフィルムの巻戻し時間が長くなって記
録速度が低下することを防止できるカラープリンタとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るカラープリンタの要
部構成を示す図。
【図2】 図1中の制御部9の処理手順を示すフローチ
ャート。
【図3】 インクフィルム4の使用状況の一例を示す
図。
【図4】 インクフィルム4を分割使用する場合に設定
される分割領域を示す図。
【図5】 従来技術を説明する図。
【図6】 従来技術を説明する図。
【符号の説明】
1…サーマルヘッド、4…インクフィルム、6…記録
紙、9…制御部、9a…分割使用制御手段、9b…情報
更新手段、9c…分割領域使用禁止制御手段、9d…画
像データ処理手段、10…エリア数設定メモリ、11…
戻し限界量設定メモリ、12…次使用エリア番号メモ
リ、13…戻し量情報メモリ、14…ヘッドドライバ、
15…モータドライバ、16…フィルム送りモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 33/54 7318−2C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクのそれぞれを塗布したイ
    ンク領域を多数有するインクフィルムを用い、このイン
    クフィルムに塗布された前記複数色のインクを記録用紙
    に適宜転写することによりカラー画像を記録するカラー
    プリンタにおいて、 前記多数のインク領域のうちの使用済みのインク領域の
    使用状況に関する情報を格納する記憶手段と、 記録を行った際に当該記録での前記インクフィルムの使
    用状況に応じ、前記記憶手段に格納された情報を更新す
    る更新手段と、 記録を行う際に、前記記憶手段に格納された情報に基づ
    いて、記録すべき画像のサイズよりも大きい未使用領域
    を有するインク領域があるか否かを検索する検索手段
    と、 この検索手段によって該当するインク領域が検出された
    ときには当該インク領域を使用して記録を行わせる制御
    手段とを具備したことを特徴とするカラープリンタ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、検索手段によって検出され
    たインク領域までの前記インクフィルムの巻戻し量が所
    定値を越える場合、当該インク領域を使用しないことを
    特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ。
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