JP2000085165A - 印刷方法 - Google Patents

印刷方法

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JP2000085165A
JP2000085165A JP26209898A JP26209898A JP2000085165A JP 2000085165 A JP2000085165 A JP 2000085165A JP 26209898 A JP26209898 A JP 26209898A JP 26209898 A JP26209898 A JP 26209898A JP 2000085165 A JP2000085165 A JP 2000085165A
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Shinzo Shimomura
新蔵 下村
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を所定のブロックに分けて印刷する場合
の印刷画像におけるブロックの継ぎ目に生じ得るスジ等
の除去軽減及び継ぎ目の顕在化低減等を図る。 【解決手段】 各色の区間が650ライン分のインクフ
ィルム7を用いてロール状に蓄えられた印刷用紙1に1
000ライン分の画像を印刷する。まず、1ブロック目
の印刷でY(イエロー)のライン画像を600ライン
分、M(マゼンダ)のライン画像を550ライン分、C
(シアン)のライン画像を650ライン分順次重ねて印
刷し、続く2ブロック目の印刷で各色の残りのライン画
像を印刷する。又、ブロックの継ぎ目については、交互
に位置する櫛状の画像を各ブロックで印刷し、それらが
組み合わさって継ぎ目部分の画像となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに塗布さ
れたインクを印刷用紙に転写して印刷を行う印刷方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタの印刷方式においては、ロール
紙を印刷用紙として使用し、これに対してフィルムに塗
布されたインクを熱転写することによって印刷を行うも
のが知られている。この印刷方式は、ロール状に蓄えら
れた印刷用紙を巻き出し先端側から順次給紙してインク
フィルムと共に搬送し、インクフィルムに対してサーマ
ルヘッドから熱を加えることによって印刷用紙の短手方
向の印刷像ラインを順次熱転写していくもので、印刷用
紙の長手方向に任意の長さの画像を印刷できるという特
徴を有している。
【0003】一方、カラープリンタ等では、イエロー
(Y)、マゼンダ(M)及びシアン(C)の各色或いは
これらとブラック(Bk)等の各色のインクがそれぞれ
塗布された区間を順次配列したインクフィルムを用い、
印刷用紙を往復移動させて各色の画像1ページ分の印刷
を順次重ねて行う面順次方式の印刷によりカラー印刷を
実現している。このように各色のインク塗布領域が区間
分割されているインクフィルムを用いて上述したロール
紙を使用するカラー印刷を行う場合、各色毎に印刷画像
領域相当のインクフィルムをロール紙に重ねて使用する
ので、画像1ページの印刷に同ページ分相当の各色のイ
ンク塗布領域が必要となる。これに対しては、インクフ
ィルムにおける1色毎の区間長を印刷可能とすべき画像
の長さと同じ長さにすれば対処することができるが、短
い画像を印刷する場合に使用しないインクフィルムが多
く出てしまうといったデメリットがある。
【0004】そこで、従来においては、印刷しようとす
る画像の最長サイズよりも短い区間長で色分けされたイ
ンクフィルムを用意しておき、その区間長よりも長い画
像を印刷する場合にあっては、画像をインクフィルムに
おける1色当たりの区間長のブロックに分け、ブロック
毎に上記面順次の印刷を順に行うことにより、1色当た
りの区間長よりも長いサイズの画像を印刷することとし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に画像をブロック毎に印刷する方法においては、続くブ
ロックの印刷時に前回印刷したブロックにおける最終印
刷像ラインの次のライン位置にインクフィルムの位置を
合わせなければならない。
【0006】しかし、かかる位置合わせを完全なものと
することはプリンタ機構の機械的ないし物理的構造等か
らして困難であるため、上記従来の印刷方法には、印刷
された画像においてブロックとブロックの継ぎ目にスジ
が目立ったり、色の変化が目立ったりするという問題が
あった。この問題を解決するための対策としてはプリン
タ機構の精度を上げることが考えられるが、上述したよ
うに各色を面順次で印刷する方式の場合、印刷用紙を往
復移動させる機械的構造を含まざるを得ないため、位置
合わせの誤差を完全になくすことはできない。
【0007】更に、上記従来の印刷方法では各ブロック
毎に順に印刷を行っていくので、インクフィルムに熱を
加えるサーマルヘッドの蓄熱温度が各ブロックの境目で
若干異なる場合が生じる。このため、特に、一様な色が
表現されている画像を印刷すると、ブロックの継ぎ目が
目立つという問題もあった。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、画像を所定のブロックに分けて印刷する場合に
おいて、印刷画像におけるブロックの継ぎ目に生じ得る
スジや色の変化等を除去軽減することができ、かつ、継
ぎ目の顕在化等を低減することができる印刷方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
印刷する画像を複数の印刷ブロックに分割し、インクフ
ィルムに配列塗布された複数の異なるインクを印刷用紙
へ順次重ねて転写して各印刷ブロックを印刷する印刷方
法において、第1の印刷ブロックを、前記異なるインク
の各々の転写終端位置を異ならせて印刷し、前記第1の
印刷ブロックに隣接する第2の印刷ブロックを、前記異
なるインクの各々を当該インクの前記転写終端位置以下
に転写して印刷することを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、印刷する画像を複
数の印刷ブロックに分割し、インクフィルムに塗布され
たインクを印刷用紙へ転写して各印刷ブロックを印刷す
る印刷方法において、第1の印刷ブロックの終端側を、
インクの転写進行方向へ櫛状に延びた第1の部分画像と
して印刷し、前記第1の印刷ブロックに隣接する第2の
印刷ブロックの始端側を、前記転写進行方向と逆方向へ
櫛状に延び、前記第1の部分画像と交互に配置される第
2の部分画像として印刷することを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の印
刷方法において、前記第1の印刷ブロックの終端側を、
前記異なるインクの各々を転写して形成される各々イン
クの転写進行方向へ櫛状に延びた第1の部分画像として
印刷し、前記第2の印刷ブロックの始端側を、前記異な
るインクの各々を転写して形成される各々前記転写進行
方向と逆方向へ櫛状に延び、前記第1の部分画像と交互
に配置される第2の部分画像として印刷することを特徴
としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。初めに、本発明による印刷
方法の適用対象となる前提構成について説明しておく。
図1は、その前提構成の一例であるプリンタの機械的構
成を示す図である。
【0013】図1において、1はロール状に蓄えられた
印刷用紙であり、芯部分が回転軸2に取り付けられてい
る。回転軸2は、印刷用紙1の巻き取り時には回転駆動
力が作用して図中矢印Aの方向へ回転し、印刷用紙1が
後述する搬送機構により搬送されるときには回転制動力
が作用しつつ図中矢印Bの方向へ回転し、印刷用紙1が
一定の緊張を保って送り出されるようになっている。
【0014】3、4は印刷用紙1の搬送を案内するロー
ラであり、印刷用紙1の一端はこれらのローラ3、4を
介してプラテンローラ5とサーマルヘッド6との間に形
成された間隙へ案内されている。同間隙にはインクフィ
ルム7も案内されており、プラテンローラ5が図示せぬ
ソレノイドの動作によって位置変位し、印刷時に印刷用
紙1とインクフィルム7を接触させた状態でサーマルヘ
ッド6に当接させるようになっている。
【0015】サーマルヘッド6は、図の紙面垂直方向に
ライン状に配列された複数の微小な発熱体を有してお
り、それらの各発熱体に印刷濃度等に応じたパルス電流
が図示せぬパルス発生器から供給されるようになってい
る。これら各発熱体は、印刷時に供給されるパルス電流
に応じた熱量でインクフィルム7のインクを印刷用紙1
上に熱転写し、これにより印刷されるライン状のドット
がライン画像を構成し、そのライン画像が印刷用紙1の
長手方向に順次印刷されて印刷画像が構成される。
【0016】インクフィルム7は、巻き出しローラ8a
内に未使用部分が収納され、既に使用された部分が巻き
取りローラ8b内に収納されている。ここで、インクフ
ィルム7に塗布されているインクは図2に示すような配
列構成となっている。尚、この図においてはインクフィ
ルム7の一部しか見えていないが、全体の構成は符号
〜の3区間が図中左右方向に多数連続配置されたもの
となっており、その左方向部分が巻き取りローラ8b内
に収納され、右方向部分が巻き出しローラ8a内に収納
されている。
【0017】図2において、はイエロー(以下、
「Y」という。)のインクが塗布された区間であり、
はマゼンダ(以下、「M」という。)のインクが塗布さ
れた区間であり、はシアン(以下、「C」という。)
のインクが塗布された区間である。インクフィルム7
は、これら3色のインクが図示のように繰り返し連続し
て配列された構成となっており、短手方向の長さ(フィ
ルム幅)がサーマルヘッド6と当接するライン長(ない
し印刷用紙1の幅)と略一致し、長手方向の長さ(各色
の区間長)が上記ライン画像の所定ライン数分の長さと
なっている。
【0018】さて、図1に戻ると、巻き出しローラ8a
には回転制動用のブレーキ9が設けられ、一定の緊張を
保ってインクフィルム7が巻き出されるようになってい
る。巻き出しローラ8aから出たインクフィルム7は、
ローラ10を介して上記間隙へ印刷用紙1と共に案内さ
れ、間隙出口で印刷用紙1から剥離されて巻き取りロー
ラ8bに巻き取られるようになっている。11はDCモ
ータであり、このDCモータ11の回転駆動力が所定の
ローラを介して巻き取りローラ8bへ供給され、これに
より上記インクフィルム7の巻き取り動作が行われる。
【0019】12はペーパフィード用のパルスモータ、
13はペーパフィードローラである。印刷用紙1はこれ
らの間に案内されており、パルスモータ12の駆動力に
よって送り出され、ローラ14を介して排紙されるよう
になっている。
【0020】上述の搬送機構とは、回転軸2、ローラ
3、4、パルスモータ12、ペーパフィードローラ13
及びローラ14によって構成されている部分であり、こ
れらによって印刷用紙1が排紙側へ送り出され、又、回
転軸2側へ戻される。尚、このような印刷用紙の戻り機
構は、一般のカラープリンタ等においても既に採用され
ている技術である。
【0021】以上のような前提構成を踏まえ、以下に本
発明の一実施形態による印刷方法について説明する。こ
こでは、印刷しようとする画像の上記ライン画像数を1
000ラインとし、インクリボン7の各色の区間長を6
50ライン分とした場合を例として説明を行う。この場
合においては、インクフィルム7で一度に印刷できる各
色の最大ライン数が650ラインであるので、これを超
える1000ライン分の画像を以下のように2つのブロ
ックに分けてY、M、Cの3色を面順次で印刷する。
【0022】まず、パルスモータ12とDCモータ11
を駆動し、印刷用紙1の印刷先頭位置とインクフィルム
7のY区間の先頭位置とを合わせる。そして、その合
わせた先頭位置をサーマルヘッド6の発熱体位置まで移
動させ、プラテンローラ5によりインクフィルム7を印
刷用紙1と接触した状態でサーマルヘッド6に当接させ
る。
【0023】続いて、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のYについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図3(a)に示すようにY
のライン画像を600ライン分まで印刷する。この図で
は、左右方向が印刷用紙1の長手方向に相当し、印刷用
紙1の短手方向に延びたYのライン画像が600ライン
分印刷されていることを模式的に示してある。尚、以下
においては、印刷用紙1の長手方向、短手方向をそれぞ
れ単に「長手方向」、「短手方向」と略記する。又、以
下の各図においても左右方向は長手方向に相当する。
【0024】ここで、Yの600ラインの終端側にある
20ラインの部分については、すべてのドットを印刷せ
ず、印刷されるドットが図示のように長手方向に櫛状の
画像を形成するように印刷する。例えば、ライン画像中
の奇数番目か偶数番目のいずれか一方に位置するドット
のみを印刷する。
【0025】このようにして最初の1ブロック目のYを
印刷する。そして、その印刷が完了した後に、プラテン
ローラ5を印刷時位置から解除して印刷用紙1とインク
フィルム7をそれぞれ別個に移動可能な状態とする。
【0026】次に、回転軸2を回転駆動させて印刷用紙
1を600ライン分の長さだけ巻き取り、印刷用紙1の
上記印刷先頭位置を再びサーマルヘッド6の発熱体位置
へ戻す。又、このとき同時にDCモータ11を駆動して
インクフィルム7を巻き取りローラ8b側へ巻き取り、
同発熱体位置にM区間の先頭を位置させる。これによ
り、印刷用紙1の印刷先頭位置とインクフィルム7のM
区間の先頭位置とを合わせ、プラテンローラ5により
再びインクフィルム7を印刷用紙1と接触した状態でサ
ーマルヘッド6に当接させる。
【0027】その後、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のMについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図3(b)に示すようにM
のライン画像を550ライン分まで印刷する。この図
は、短手方向に延びたMのライン画像が550ライン分
印刷されていることを模式的に示しているが、この時点
ではYのライン画像が同じ先頭位置から既に600ライ
ン分印刷されているので、図示のMはそのYに重ねて印
刷されることになる。
【0028】ここで、Mの550ラインの終端側にある
20ラインの部分については、上述したYの印刷同様、
すべてのドットを印刷せずに印刷ドットが図示のような
櫛状画像となるように印刷する。このようにして最初の
1ブロック目のMを印刷し、その印刷完了後、上記同様
にして印刷用紙1とインクフィルム7をそれぞれ別個に
移動可能な状態とする。
【0029】次に、回転軸2を回転駆動させて印刷用紙
1を550ライン分の長さだけ巻き取り、印刷用紙1の
印刷先頭位置を再び発熱体位置へ戻し、同時にDCモー
タ11を駆動してインクフィルム7を巻き取り、同発熱
体位置にC区間の先頭を位置させる。これにより、印
刷用紙1の印刷先頭位置とインクフィルム7のC区間
の先頭位置とを合わせ、プラテンローラ5により再びイ
ンクフィルム7を印刷用紙1と接触した状態でサーマル
ヘッド6に当接させる。
【0030】その後、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のCについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図3(c)に示すようにC
のライン画像を650ライン分まで印刷する。この図
は、短手方向に延びたCのライン画像が650ライン分
印刷されていることを模式的に示しているが、この時点
では同じ先頭位置から既にYが600ライン分、Mが5
50ライン分印刷されているので、図示のCはそれらY
及びMに重ねて印刷されることになる。
【0031】ここで、Cの650ラインの終端側にある
20ラインの部分については、上述したY及びMの印刷
同様、印刷ドットが図示のような櫛状画像となるように
印刷する。このようにして最初の1ブロック目のCを印
刷し、その印刷完了後、上記同様にして印刷用紙1とイ
ンクフィルム7をそれぞれ別個に移動可能な状態とす
る。
【0032】以上のようにして最初の1ブロック目の
Y、M、Cを印刷し、続いて2ブロック目の印刷を行
う。2ブロック目の印刷では、まず、回転軸2を回転駆
動させて印刷用紙1を70ライン分の長さだけ巻き取
り、印刷用紙1の印刷先頭位置から580ライン分後方
の位置を発熱体位置に位置させる。又、同時にDCモー
タ11を駆動してインクフィルム7を巻き取り、同発熱
体位置に次のY区間の先頭を位置させる。このように
して2ブロック目のYの印刷開始位置とインクフィルム
7の次のY区間の先頭位置とを合わせ、プラテンロー
ラ5により再びインクフィルム7を印刷用紙1と接触し
た状態でサーマルヘッド6に当接させる。
【0033】その後、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のYについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図4(a)に示すようにY
のライン画像を印刷画像の最終ライン(1000ライ
ン)まで印刷する。尚、この図では、短手方向に延びた
Yのライン画像が20+400ライン分印刷されている
ことを模式的に示してある。
【0034】ここで、印刷用紙1の印刷先頭位置から6
00ラインの終端側20ライン、すなわち、580ライ
ンから600ラインまでの20ラインについては、上記
1ブロック目の印刷で図3(a)のようなYの櫛状画像
が既に印刷されている。このため、2ブロック目の印刷
では、この20ラインの部分(図4(a)でいえば左端
部分の20ライン)については、1ブロック目の印刷で
印刷しなかったYのドットのみを印刷し、1ブロック目
で印刷したYの櫛状画像と組合わさって同20ラインの
部分のYが完全に印刷されるようにする。
【0035】例えば、1ブロック目の印刷でライン画像
中の奇数番目に位置するドットのみを印刷した場合には
2ブロック目の印刷で偶数番目に位置するドットのみを
印刷し、1ブロック目の印刷で偶数番目に位置するドッ
トのみを印刷した場合には2ブロック目の印刷で奇数番
目に位置するドットのみを印刷するようにする。
【0036】ブロックの継ぎ目についてはこのようにし
て印刷し、次いで最終の1000ラインまでの400ラ
インを印刷する。これにより、2ブロック目のYの印刷
を完了し、印刷画像中のYの印刷をすべて終了する。
【0037】次に、印刷用紙1とインクフィルム7を上
記同様移動可能にし、回転軸2を回転駆動させて印刷用
紙1を470ライン分の長さだけ巻き取り、印刷用紙1
の印刷先頭位置から530ライン分後方の位置を発熱体
位置に位置させる。又、同時にDCモータ11を駆動し
てインクフィルム7を巻き取り、同発熱体位置に次のM
区間の先頭を位置させる。これにより、2ブロック目
のMの印刷開始位置とインクフィルム7の次のM区間
の先頭位置とを合わせ、プラテンローラ5により再びイ
ンクフィルム7を印刷用紙1と接触した状態でサーマル
ヘッド6に当接させる。
【0038】その後、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のMについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図4(b)に示すようにM
のライン画像を印刷画像の最終ラインまで印刷する。こ
の図は、短手方向に延びたMのライン画像が20+45
0ライン分印刷されていることを模式的に示している
が、この時点ではYの印刷が終了しているので、図示の
MはそのYに重ねて印刷されることになる。
【0039】ここで、530ラインから550ラインま
での20ラインについては、上記1ブロック目の印刷で
図3(b)のようなMの櫛状画像が既に印刷されてい
る。このため、上記Yの場合同様、2ブロック目の印刷
では、この20ラインの部分(図4(b)左端部分の2
0ライン)については、1ブロック目の印刷で印刷しな
かったMのドットのみを印刷し、1ブロック目で印刷し
たMの櫛状画像と組合わさって同20ラインの部分のM
が完全に印刷されるようにする。
【0040】このようにしてMのブロックの継ぎ目を印
刷した後に最終の1000ラインまでの450ラインを
印刷し、2ブロック目のMの印刷を完了して印刷画像中
のMの印刷をすべて終了する。
【0041】次に、印刷用紙1とインクフィルム7を上
記同様移動可能にし、回転軸2を回転駆動させて印刷用
紙1を370ライン分の長さだけ巻き取り、印刷用紙1
の印刷先頭位置から630ライン分後方の位置を発熱体
位置に位置させる。又、同時にDCモータ11を駆動し
てインクフィルム7を巻き取り、同発熱体位置に次のC
区間の先頭を位置させる。これにより、2ブロック目
のCの印刷開始位置とインクフィルム7の次のC区間
の先頭位置とを合わせ、プラテンローラ5により再びイ
ンクフィルム7を印刷用紙1と接触した状態でサーマル
ヘッド6に当接させる。
【0042】その後、パルスモータ12により印刷用紙
1を前方へ送りつつ、印刷しようとする画像のCについ
ての画像データに基づいてサーマルヘッド6からインク
フィルム7へ順次熱を加え、図4(c)に示すようにC
のライン画像を印刷画像の最終ラインまで印刷する。こ
の図は、短手方向に延びたCのライン画像が20+35
0ライン分印刷されていることを模式的に示している
が、この時点ではY及びMの印刷が終了しているので、
図示のCはそのY及びMに重ねて印刷されることにな
る。
【0043】ここで、630ラインから650ラインま
での20ラインについては、上記1ブロック目の印刷で
図3(c)のようなCの櫛状画像が既に印刷されてい
る。このため、上記Y及びMの場合同様、2ブロック目
の印刷では、この20ラインの部分(図4(c)左端部
分の20ライン)については、1ブロック目の印刷で印
刷しなかったCのドットのみを印刷し、1ブロック目で
印刷したCの櫛状画像と組合わさって同20ラインの部
分のCが完全に印刷されるようにする。
【0044】このようにしてCのブロックの継ぎ目を印
刷した後に最終の1000ラインまでの350ラインを
印刷し、2ブロック目のCの印刷を完了して印刷画像中
のCの印刷をすべて終了する。
【0045】以上の印刷手順により1000ライン分の
Y、M、Cを重ねて印刷し、印刷用紙1をローラ14側
へ送り出して排紙する。これにより、1000ラインの
カラー印刷画像が得られる。ここで、各ブロックにおい
て印刷するY、M、Cの長さを互いに異ならせ、1つの
色についてのブロックの境目では他の2つの色が連続し
て印刷されるようにしているので、かかるY、M及びC
が重なることにより少々の位置ずれが生じてもスジや色
の変化等は目立たない。
【0046】又、各色のブロックの継ぎ目については、
ライン方向に一様に画像を切断するのではなく、各ブロ
ックの印刷時に交互に位置することとなる櫛状画像を印
刷し、それらを組み合わせることによって継ぎ目部分の
画像を形成するようにしているので、各色のブロックの
境目は目立たなくなる。
【0047】尚、上述した実施形態は1000ラインの
画像を各色の区間長が650ライン分のインクフィルム
によって印刷する場合であったが、本発明はこのような
形態に限られるものではなく、任意のライン数の画像を
各色の区間長が任意のライン数分のインクフィルムで印
刷する場合に適用することができる。又、上記実施形態
ではブロックの境目における各色のずれを50ライン程
度としたが、このずらすライン数は適宜任意に設定する
ことができるものであり、上述した例には限られない。
【0048】更に、画像のブロックへの分割は2分割に
限られることはなく、任意の分割数で上記同様の印刷方
法を実行してもよく、ブロックの継ぎ目の櫛状画像につ
いても20ライン分に限られるものではなく、適宜任意
のライン数に設定してよい。
【0049】又、インクフィルムの区間については、上
記実施形態ではY、M、Cの3色のインクが塗布された
区間としたが、他の色のインクや色以外の他の性状が異
なるインクが塗布されたインクフィルムを用いる場合に
あっても、上記同様の手順で本発明による印刷方法を実
行することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷ブロック毎に複数の異なるインクを印刷用紙へ順次重
ねて転写して印刷を行う場合において、各インクの転写
終端位置を異ならせて第1の印刷ブロックを印刷し、こ
れに隣接する第2の印刷ブロックを前記転写終端位置以
下に各インクを転写して印刷することとしたので、印刷
位置の若干のずれ等が生じても印刷される画像において
は印刷ブロックの境目のスジや色の変化等は目立たなく
なる。これにより、印刷画像におけるブロックの継ぎ目
に生じ得るスジや色の変化等を除去軽減することができ
るという効果が得られる。
【0051】又、本発明によれば、印刷ブロック毎にイ
ンクを印刷用紙へ転写して印刷を行う場合において、第
1の印刷ブロックの終端側を櫛状の部分画像とし、これ
に隣接する第2の印刷ブロックの始端側を前記部分画像
と交互に配置される櫛状の部分画像とすることとしたの
で、印刷ブロックの境目は目立たなくなる。これによ
り、印刷ブロックの継ぎ目の顕在化等を低減することが
できるという効果が得られる。
【0052】特に、請求項3記載の発明によれば、複数
の異なるインクを用いて印刷を行う場合において、第1
の印刷ブロックで各インクの転写終端位置を異ならせ、
これに隣接する第2の印刷ブロックを前記転写終端位置
以下に印刷すると共に、各々の異なるインクによる印刷
について第1の印刷ブロックの終端側を櫛状画像とし、
第2の印刷ブロックの始端側をそれらと交互に配置され
る櫛状画像とすることとしたので、印刷画像における印
刷ブロックの境目のスジや色の変化等は目立たなくな
り、かつ、印刷ブロックの境目自体も目立たなくなる。
これにより、ブロックの継ぎ目に生じ得るスジや色の変
化等を除去軽減することができ、かつ、継ぎ目の顕在化
等を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による印刷方法の適用対象となる前提
構成の一例であるプリンタの機械的構成を示す図であ
る。
【図2】 同プリンタにおけるインクフィルム7の構成
を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態による印刷方法で印刷さ
れる各色の1ブロック目の印刷画像を示す図である。
【図4】 同印刷方法で印刷される各色の2ブロック目
の印刷画像を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷用紙 6 サーマルヘッド 7 インクフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷する画像を複数の印刷ブロックに分
    割し、インクフィルムに配列塗布された複数の異なるイ
    ンクを印刷用紙へ順次重ねて転写して各印刷ブロックを
    印刷する印刷方法において、 第1の印刷ブロックを、前記異なるインクの各々の転写
    終端位置を異ならせて印刷し、 前記第1の印刷ブロックに隣接する第2の印刷ブロック
    を、前記異なるインクの各々を当該インクの前記転写終
    端位置以下に転写して印刷することを特徴とする印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 印刷する画像を複数の印刷ブロックに分
    割し、インクフィルムに塗布されたインクを印刷用紙へ
    転写して各印刷ブロックを印刷する印刷方法において、 第1の印刷ブロックの終端側を、インクの転写進行方向
    へ櫛状に延びた第1の部分画像として印刷し、 前記第1の印刷ブロックに隣接する第2の印刷ブロック
    の始端側を、前記転写進行方向と逆方向へ櫛状に延び、
    前記第1の部分画像と交互に配置される第2の部分画像
    として印刷することを特徴とする印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷方法において、 前記第1の印刷ブロックの終端側を、前記異なるインク
    の各々を転写して形成される各々インクの転写進行方向
    へ櫛状に延びた第1の部分画像として印刷し、 前記第2の印刷ブロックの始端側を、前記異なるインク
    の各々を転写して形成される各々前記転写進行方向と逆
    方向へ櫛状に延び、前記第1の部分画像と交互に配置さ
    れる第2の部分画像として印刷することを特徴とする印
    刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009234085A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
WO2011125134A1 (ja) 2010-04-09 2011-10-13 三菱電機株式会社 熱転写プリント装置

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