JPH05154917A - ワークの加熱・接合方法 - Google Patents

ワークの加熱・接合方法

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JPH05154917A
JPH05154917A JP13700392A JP13700392A JPH05154917A JP H05154917 A JPH05154917 A JP H05154917A JP 13700392 A JP13700392 A JP 13700392A JP 13700392 A JP13700392 A JP 13700392A JP H05154917 A JPH05154917 A JP H05154917A
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JP
Japan
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electrode rod
work
rod
works
electrode
Prior art date
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JP13700392A
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English (en)
Inventor
Tokuyoshi Abe
徳喜 阿部
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TECHNO SYST KK
Yosetsu Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
TECHNO SYST KK
Yosetsu Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性の接着部材によりワーク相互の接合
を簡単にし、その作業効率の向上を図る。 【構成】 この発明のワークの加熱・接合方法は、ワー
ク受けとしての固定電極ロッド40とピンチロッドとし
ての第1電極ロッド20との間にワーク相互を挟持し、
この状態を維持しつつ、第1電極ロッド20を接触抵抗
により通電発熱させて、接着部材を加熱溶融させ、この
後、第1電極ロッド20の通電を停止し、第1電極ロッ
ド20を冷却水により強制冷却して、溶融状態にある接
着部材の冷却固化を促進してワーク相互の接合をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一方のワークを加熱
溶融させてワーク相互の接合をなすワークの加熱・接合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】接合作業を必要とするワークの1つとし
て、例えば被覆リード線を巻回してなるボビンがある。
このボビンの被覆リード線は外側の端末側が解け易いこ
とから、被覆リード線の巻回部にその端末を仮止め接着
しておくのが好ましい。従来、この仮止め接着には、そ
の接着材としてホットメルト樹脂が使用されており、こ
のホットメルト樹脂をはんだごてにより加熱溶融して、
これらの接着を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のはん
だごては、その発熱温度を一定に維持するのが困難であ
るから、加熱時、ホットメルト樹脂を溶融し過ぎてしま
い、この溶融樹脂からはんだごてを外す際、その溶融樹
脂が糸を引くようにしてはんだごてに付着してしまう不
具合がある。
【0004】また、はんだごての使用は、常時、その把
持に作業者の片手が占用されてしまうから、他方の片手
のみでは接合すべきワーク相互の取扱いが難しく、作業
効率の向上を図れないことにもなる。この発明は、上述
した事情に基づいてなされたもので、作業効率を高め、
且つ、安定した接合作業を行うことができるワークの加
熱・接合方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、通電
発熱と強制冷却とが可能なピンチロッドとワーク受けを
備え、これらの間にワーク相互を挟持し、ピンチロッド
の通電発熱により熱可塑性の接着部材を加熱溶融し、こ
の後、ピンチロッドの通電発熱を停止してピンチロッド
を強制冷却することで、溶融した接着部材の冷却固化し
てワーク相互の接合をなすようになっている。
【0006】
【作用】上述したワークの加熱・接合方法によれば、ワ
ーク受けとピンチロッドと間にワーク相互を挟持した状
態を維持しつつ、ピンチロッドの通電発熱により、接着
部材の加熱溶融が行われ、この後、ピンチロッドへの通
電を停止するだけでピンチロッドの強制冷却がなされ
て、溶融状態にある接着部材の冷却固化が促進されるこ
とになる。
【0007】
【実施例】図1及び図2を参照すると、この発明の方法
を実施するのに適した加熱・接合装置が示されている。
この装置は、矩形をなしたベース2を備えており、この
ベース2上にはフレーム4が固定されている。このフレ
ーム4は上方に向けて延びる箱形をなし、図2でみて、
ベース2の右側部分即ちベース2の後部に位置付けられ
ている。
【0008】フレーム4の正面からは、プレスアーム6
が突出されており、このプレスアーム6はフレーム4の
上部に位置付けられ、そして、ベース2の前方に向かっ
て水平に延びている。プレスアーム6はフレーム4内の
駆動機構8によって上下方向に移動可能となっている。
それ故、フレーム4の正面壁には、プレスアーム4の上
下動を許容するためのスロット10が形成されている。
駆動機構8に関しては後述する。
【0009】プレスアーム6の先端部には、サポート1
2を介して可動電極ユニット14が取り付けられてい
る。一方、ベース2の前部には、サポート16を介し
て、ワーク受けとしての固定電極ユニット18が取り付
けられている。可動電極ユニット14は、ピンチロッド
として、鉛直に延びる第1電極ロッド20を備えてお
り、この第1電極ロッド20は、ウォータジャケット2
2を介してサポート12に連結されている。
【0010】図2から明かなように、可動電極ユニット
14は、更に、第2電極ロッド24を備えている。この
第2電極ロッド24は、ウォータジャケット26を介し
て、ブラケット28に取り付けられており、このブラッ
ケット28は前述したサポート12に連結されている。
第2電極ロッド24は、傾斜した姿勢に保持されてお
り、第2電極ロッド24の下端は第1電極ロッド20の
下端部に接触されている。
【0011】第1電極ロッド20と第2電極ロッド24
との間の接触部の詳細は図3に示されいる。図3から明
かなように、ウォータジャケット22から露出した第1
電極ロッド20の下端部は、段付き形状をなし、上側か
ら大径部30と小径部32とを有している。この実施例
の場合、小径部32の下端面は、平坦面となっている。
第1電極ロッド20に於ける大径部30の外周面には、
穴36が斜め下方に向かうようにして形成されている。
この穴36には、第2電極ロッド24の下端部が嵌合さ
れ、これにより、第2電極ロッド24が第1電極ロッド
20に密着されて、これら第1及び第2電極ロッド2
0,24は相互に電気的に接続されている。
【0012】第1及び第2電極ロッド20,24を電気
的に接続するにあたり、第1電極ロッド20の穴36は
必ずしも必要ではない。即ち、図4及び図5に示されて
いるように、第2電極ロッド24の端面が第1電極ロッ
ド20に於ける大径部30の外周面に合致する円弧状の
凹面38として形成されていれば、第2電極ロッド凹面
38を第1電極ロッド20の大径部30に当てがうだけ
も、これら第1及び第2電極ロッド20,24を相互に
電気的に接続することができる。
【0013】前述した固定電極ユニット18は、固定電
極ロッド40を備えており、この固定電極ロッド40
は、ウォータジャケット42を介してサポート16に取
り付けられている。固定電極ロッド40は、第1電極ロ
ッド20に対して同軸上に位置して、鉛直方向に延びて
おり、その上端面は第1電極ロッド20の下端面に対向
している。
【0014】電極ロッド20,24,40のウォータジ
ャケット22,26,42は、同様な構造を有してお
り、それ故、ここでは、図6を参照して、ウォータジャ
ケット22についてのみ説明する。ウォータジャケット
22は、中空の円筒形状をなしており、このウォータジ
ャケット22の下端部には、雄ねじ部41が形成されて
いる。雄ねじ部41には、リテーナ42が裸着されてお
り、このリテーナ42は、ウォータジャケット22に対
して、前述した第1電極ロッド20を保持している。即
ち、リテーナ42には、ウォータジャケット22の雄ね
じ部41がねじ込まれるねじ穴43が形成されており、
一方、第1電極ロッド20に於ける大径部30の上部
は、ウォータジャケット22の下端部に嵌合され、これ
により、大径部30のフランジ44は、ウォータジャケ
ット22とリテーナ42との間で挟持されている。ま
た、フランジ44とウォータジャケット22の下端との
間には、シール45が配置されている。
【0015】図6から明かなように、第1電極ロッド2
0の大径部30と小径部32とは、別部材からなってお
り、小径部32は大径部30に嵌合して取り付けられて
いる。大径部30内には、上端が開口した穴46が形成
されており、この穴46はウォータジャケット22の内
部に連通している。ウォータジャケット22の上端には
供給コネクタ47がねじ込まれており、この供給コネク
タ47の下端はウォータジャケット22内に露出し、そ
の下端には、ウォータジャケット22内に配置された供
給パイプ48の上端が接続されている。供給パイプ48
は、ウォータジャケット22内及び第1電極ロッド20
の大径部30内を同軸上に延び、その下端開口は、小径
部32の上端に近接して対向されている。更に、ウォー
タジャケット22の上部の外周面には、排出コネクタ4
9がねじ込まれており、この排出コネクタ49はウォー
タジャケット22内に連通している。
【0016】従って、供給コネクタ47が冷却水供給源
(図示しない)に可撓性を有した供給チューブ52(図
1参照)接続される一方、排出コネクタ49が排水系の
可撓性を有した排出チューブ54(図1参照)を介して
接続されれば、供給コネクタ47からウォータジャケッ
ト22内の供給パイプ48に冷却水が供給され、そし
て、この供給パイプ48の下端開口から第1電極ロッド
20の小径部32の上端に向けて、冷却水が噴出される
ことにより、第1電極ロッド20の小径部32を効率良
く冷却することができる。なお、供給給パイプ48から
噴出された冷却水は、大径部30の穴46及びウォータ
ジャケット22内を上方に向かって流れることにより、
ウォータジャケット22から排出コネクタ49及び排出
チューブ54を介して排出される。
【0017】ウォータジャケット26,42もまた、ウ
ォータジャケット22と同様に、供給コネクタ及び排出
コネクタを有しており、これら供給コネクタ及び排出コ
ネクタは、供給チューブ52及び排出チューブ54に夫
々接続されている。前述した電極ロッド20,24,4
0は、モリブデン、タングステン、タングステン合金等
の金属材料、例えば、イットリウム、トリウム、セリウ
ム、ジルコニウム等を含有したタングステン合金からな
っている。
【0018】前述した駆動機構8の詳細は図7に示され
ている。この駆動機構8はプレスアーム6を支持する駆
動コラム56を備えており、この駆動コラム56は、プ
レスアーム6の基端部を鉛直方向に貫通して延びてい
る。プレスアーム6に於ける基端部の下面には、円筒形
のガイド58が固定されており、駆動コラム56は、ガ
イド58を摺動自在にして貫通して下方に延びている。
従って、駆動コラム56の上下動は、ガイド58によっ
て案内されている。
【0019】ガイド58よりも下方に位置した駆動コラ
ム56の部位には、フランジ60が一体にして形成され
ており、このフランジ60とガイド58との間には、圧
縮コイルばねからなる第1支持ばね62が配置されてい
る。この第1支持ばね62は、プレスアーム6を上方に
向けて付勢している。一方、駆動コラム56は、レバー
64を介してフレーム4側に支持されている。即ち、レ
バー64の一端は、フレーム4側のブラケット66に支
持ピン68を介して支持されており、それ故、レバー6
4は、上下方向に揺動自在となっている。レバー64の
中央部には、連結ピン70を介して駆動コラム56の下
端が連結されており、更に、レバー64の他端は、フレ
ーム4の一部分から引張ばね72によって懸架されてい
る。引張ばね72は、レバー64の他端を上方に向けて
付勢しており、これにより、レバー64は、上方に向け
て回動した位置にあり、この結果、駆動コラム60、即
ち、プレスアーム6もまた、上昇位置に押し上げられて
いる。
【0020】レバー64の他端には、更に、ワイヤ74
の一端が連結されており、このワイヤ74の他端は、ペ
ダル76に連結されている。この実施例の場合、ワイヤ
74は、ベース2に形成した開口78、また、装置全体
が載置される作業テーブル(図示しない)を通じて下方
に延びている。従って、作業者がペダル76を踏み込め
ば、レバー64は、引張ばね72の付勢力に抗して下方
に回動され、これより、駆動コラム56は、プレスアー
ム6とともに降下される。
【0021】駆動コラム56のフランジ60の下方に
は、フランジ60に対して対向するようにブラケット8
0が配置されており、このブラケット80は、フレーム
4側に取り付けらている。ブラケット80には、ねじか
らなるストッパ82がブラケット80にねじ込まれてお
り、このストッパ82の一端は、ブラケット80から駆
動コラム56のフランジ60に向かって突出されてい
る。ストッパ82の一端とフランジ60との間の間隔
は、駆動コラム56の下降ストロークを規制しており、
この下降ストロークは、ストッパ82のねじ込みストロ
ークにより調整することができる。
【0022】一方、駆動コラム56の上端部は、プレス
アーム6の上方、即ち、フレーム4の上方に向けて突出
している。駆動コラム56の上端部は、縮径されたねじ
部84として形成されており、このねじ部84には、キ
ャップナット86が取り付けられている。このキャップ
ナット86とプレスアーム6との間には、駆動コラム6
0を囲むようにしてカバーパイプ88が配置されてお
り、このカバーパイプ88と駆動コラム56との間に
は、圧縮コイルばねからなる第2支持ばね90が配置さ
れている。第2支持ばね90は、カバーパイプ88とプ
レスアーム6との間に架け渡されており、これにより、
カバーパイプ88、即ち、キャップナット86とプレス
アーム6とは、互いに離間する方向に付勢されている。
それ故、駆動コラム56の軸方向でみた場合、プレスア
ーム6は、第1及び第2支持ばね62,90によって上
下方向から付勢されており、これにより、プレスアーム
6は、駆動コラム56の所定の軸方向位置に位置付けら
れている。ここで、第2支持ばね90の付勢力は、第1
支持ばね62の付勢力よりも大きく設定されている。
【0023】次に、図8を参照すれば、前述した電極ロ
ッド20,24,40への通電制御回路が示されてい
る。この通電制御回路はコントローラ92を備えてお
り、このコントローラ92は商用電源94に接続されて
いる。一方、コントローラ92にはトランス96即ちそ
の一次コイル98に接続されており、トランス96の二
次コイル100の一端は、給電ライン102を介して第
1電極ロッド20に接続されており、二次コイル100
の他端は、給電ライン104を介して第2電極ロッド2
4に接続されている。また、この実施例の場合、二次コ
イル100の他端は、固定電極ロッド40に給電ライン
106を介して接続されている。
【0024】更に、コントローラ92には、リミットス
イッチ108,ランプ110及び接着材送給装置112
が夫々電気的に接続されている。リミットスイッチ10
8は、図7に示されているように、プレスアーム6の基
端部の近傍に位置付けられて、フレーム4側に固定され
ている。リミットスイッチ108は、プレスアーム6が
下降されたときにオン作動され、そのオン信号をコント
ローラ92に出力する。
【0025】接着材送給装置112は、図1に示されて
いるように、フレーム4の側方に配置されている。送給
装置112はフレーム114を備えており、このフレー
ム114の正面には、軸116が突出されており、この
軸116には、取り外し可能にしてリール118が取り
付けられている。リール118には、帯状をなした熱可
塑性の接着材が巻回されている。接着材としては、ポリ
アミドやEVA又は、ナイロン12に可塑材を添加した
ホットメルト樹脂が好適する。
【0026】更に、フレーム114には、フィードロー
ラ122及びピンチローラ124が回転自在に取り付け
られており、リール118の接着材120は、フィード
ローラ122とピンチローラ124との間を通じて引き
出されている。フィードローラ122とピンチローラ1
24を通過した接着材120は、ガイド126を通じて
案内されて、前述した固定電極ロッド40即ちワーク受
け近傍の所定の位置まで導かれている。
【0027】フィードローラ122は、駆動モータ12
8に連結されており、この駆動モータ128は、コント
ローラ92からの指令信号を受けて、フィードローラ1
22を正逆回転させることができる。フィードローラ1
22の正逆回転により、リール118からの接着材の帯
120の繰り出し、逆にリール118への接着材の帯の
巻取りが可能となっている。
【0028】上述した装置で取り扱う部品はW3、W4
は、図9及び図10に示されており、これらの図から明
かなように部品W3、W4は、ボビン190に被覆リード
線が巻回した電気部品である。一方の部品W3は、被覆
リード線の端部192がボビン190の一対の端子19
4に夫々はんだ付けされており、他方の部品W4は、そ
の被覆リード線の一端部192が自由になっている。
【0029】この種の部品W3,W4にあっては、その被
覆リード線の端部192がボビン190から解け易く、
このため、図9及び図10に示されているように、被覆
リード線の端部192をホットメルト樹脂からなる接着
材196により、被覆リード線の巻回部198に対して
接着するのが好ましい。それ故、部品W3、W4の取扱い
が容易になるように、例えば部品W4の場合にあって
は、ワーク受け即ち固定電極ロッド40の上面が図11
に示される如く縁円弧面202として形成され、この円
弧面202に部品W4の巻回部198を安定して受け取
り可能となっている。
【0030】次に、上述の装置を使用して実施されるワ
ークの加熱・接合方法について説明する。先ず、可動電
極ユニット14の第1及び第2電極ロッド20、24
は、冷却水により常時冷却状態にある。このような状態
で、作業者は部品W4をワーク受け即ち固定電極ロッド
40の円弧面202上に乗せて、この部品W4を保持す
る。このとき、部品W4の被覆リード線の端部192
は、その巻回部198と第1電極ロッド20との間で挟
持可能となるように位置付けられている。
【0031】この状態で、部品W4上に向けて、接着材
送給装置112から接着材の帯120が供給され、この
帯120の先端部と部品W4の巻回部198との間にそ
の被覆リード線の端部192が挟まれるようになる。こ
の後、作業者によって、図7のペダル76が踏み込まれ
ると、レバー64が引張ばね72の付勢力に抗して下方
に回動され、これにより、駆動コラム56はプレスアー
ム6とともに下降される。即ち、可動電極ユニット14
の第1電極ロッド20が固定電極ロッド40に向けて下
降される。
【0032】従って、第1電極ロッド20の下端と部品
W4の巻回部198との間に被覆リード線の端部192
及び接着材の帯120の先端部が挟み付けられる。一
方、プレスアーム6が下降されると、リミットスイッチ
108がオン作動され(図7参照)、コントローラ92
はトランス96を介して所定時間だけ、第1及び第2電
極ロッド20、24に通電する。従って、第1及び第2
電極ロッド20、24は、冷却水による冷却に抗し、こ
れらの接触抵抗により急速に発熱し、この結果、接着材
の帯120の先端部が加熱されて溶融される。この加熱
溶融と同時に、接着材送給装置112のリールに120
が接着材の帯120が巻き取られると、図12に示され
ているように部品W4の巻回部198上に所定量の接着
材196が残されることになる。即ち、このとき、帯2
04の先端部は、第1電極ロッド20により部品W4の
巻回部198に向けて押圧されているから、接着材の帯
120の切断は良好になされる。
【0033】なお、第1電極ロッド20の発熱時点は、
この第1電極ロッド20が接着材の帯120の先端部と
接触した時点であっても良いが、上述したように第1電
極ロッド20の下降過程から、この第1電極ロッド20
を発熱させれば、第1電極ロッド20の加熱に要する時
間を短縮することができる。第1電極ロッド20の発
熱、即ち、接着材196の加熱が所定時間だけ維持され
ると、第1及び第2電極ロッド20,24への通電が停
止され、この後、所定の冷却時間だけ、第1及び第2電
極ロッド20,24は、そのウォータジャケット22,
26内の冷却水により強制的に冷却される。従って、溶
融状態にある接着材196は急速に固化される。コント
ローラ40は所定の冷却時間が経過すると、ランプ11
0を点灯させて、作業者に作業の完了を知らせ、作業者
はランプ110の点灯を確認して、ペダル76の踏み込
みを解除する。この結果、駆動コラム56は引張ばね7
2の復帰力により上昇し、プレスアーム6即ち可動電極
ユニット14の第1電極ロッド20もまた上昇し、被覆
リード線の端部192は、接着材196により、部品W
4の巻回部198に固定される。なお、プレスアーム6
の上昇により、リミットスイッチ108がオフ作動され
ると、この時点でランプ110は消灯される。
【0034】上述した接着材196は、第1電極ロッド
20の発熱により瞬時に溶融された後、第1電極ロッド
20の強制冷却により急速に固化するから、被覆リード
線に於ける端部192の接着作業を短時間に実施するこ
とができる。また、接着材196は、第1電極ロッド2
0により押圧されているから、被覆リード線の端部19
2を部品W4の巻回部198に確実に接着されることに
なる。しかも、このとき、接着材196は、図13中実
線で示されているように平坦な状態となって部品W4に
付着する。従って、図13中一点鎖線で示されているよ
うに、接着材196が盛り上がり、部品W4の両端のフ
ランジから外側にはみ出るようなことはない。
【0035】第1電極ロッド20が接着材196から離
れるとき、接着材196の一部が第1電極ロッド20に
付着するような場合には、図14に示されているよう
に、第1電極ロッド20の強制冷却後で且つ第1電極ロ
ッド20を上昇させる直前に、第1電極ロッド20を再
度短時間だけ発熱させてから、第1電極ロッド20上昇
させるようにしてもよい。即ち、この場合、第1及び第
2電極ロッド20、24は、2段階にして通電発熱させ
ることになる。このようにすれば、第1電極ロッド20
を上昇させるとき、接着材196の表面側のみを僅かに
溶融状態にでき、接着材196の付着を防止しつつ、接
着材196から第1電極ロッド20を良好に離すことが
できる。なお、第1電極ロッド20の再発熱を実施する
にあたっては、接着材196が溶融し過ぎて、第1電極
ロッド20の上昇に伴い、接着材196が糸を引かない
ようしなければならない。
【0036】この発明の方法は、上述した部品W3に対
しても同様に実施できるのは勿論のこと、図15に示さ
れているように金属プレートからなるワークW5,W6で
あっても、この発明を使用することで、これらワークを
接着材196により同様にして接合することができる。
この場合、接着材196はワークW5を介して加熱溶融
及び冷却されることになる。ワークが金属プレートの場
合、固定電極ロッド40の上端面は平坦であるのが好ま
しく、また、固定電極ロッド40のウォータジャケット
42にも冷却水を流すようにすれば、接着材196の冷
却を固定電極ロッド40側からも実施可能となる。
【0037】なお、ワークW5,W6が接着性を有した熱
可塑性樹脂からなる場合には、ワーク自体を接着材とし
て使用でき、接着材の供給は不要となる。更に、上述の
方法によれば、従来、瞬間接着剤を使用してワーク相互
の接着を実施していた分野、例えば、ケミカルシューズ
の上部分と底部分と間の接着や、スピーカのコーンの接
着にも適用可能となり、この場合、装置がハンディタイ
プの小型なものであれば、その適用範囲は更に拡大す
る。
【0038】また、この発明の方法は、ワークの熱かし
めにも適用可能である。この種のワークW7は、図16
に示されているように、熱可塑性樹脂からなる基板20
4と、この基板204の背面から一体に突出されたピン
206を有している。一方、ワークW7が取り付けられ
るワークW8はプレートからなっており、このワークW8
にはピン206を貫通可能とする孔208を有してい
る。このようなワークW7,W8は、ワークW8の孔20
8にワークW7のピン206を貫通させて、互いに重ね
合わせ、この状態で、ワークW7,W8は、装置のワーク
受け上に載置される。従って、この場合には、ワーク受
けとして固定電極ロッド40の代わりに図16に示され
ているように平坦な支持台210を使用することができ
る。
【0039】支持台210上にワークW7、W8が重ねて
載置されるとき、ワークW8から突出したピン206
は、第1電極ロッド20の下面に対向するように位置付
けられている。また、この発明を使用して熱かしめを行
う場合、図16に示されているように第1電極ロッド2
0の下端面が半球状の凹面212に形成されているのが
好ましい。
【0040】上述の状態で、通電発熱された第1電極ロ
ッド20が下降されると、ピン206の先端は、第1電
極ロッド20により加熱され、そして、溶融したピン2
06の先端部は、第1電極ロッド下面の凹面212によ
り押し潰されてるようにして成形される。この後、第1
電極ロッド20の通電発熱が停止され、第1電極ロッド
20が冷却水により強制的に冷却されると、溶融状態に
あるピン206の先端部は急速に固化され、そして、第
1電極ロッド20が上昇されることにより、ピン206
の熱かしめを介して、ワーク相互の接合がなされること
になる。
【0041】ワークW7,W8の具体的な例は、図17に
示されている。この例では、ワークW7は、基板204
と、この基板204上に取り付けられた多数の電気回路
部品(図示しない)と、電気回路部品を覆う樹脂モール
ド214とからなっている。一方、ワークW8は、プリ
ント基板からなり、このプリント基板は、ワークW7に
対して電気的に接続される回路パターンを有したもので
ある。
【0042】この発明の方法は、第1電極ロッド20の
形状及び大きさを考慮することで、プリント基板上の狭
い箇所でも、熱かしめ作業を実施することができる。更
に、上述した各実施例にあっては、固定電極ロッド40
に通電する必要がないから、この固定電極ロッド40と
トランス96と間を電気的に接続しておく必要もない
し、ワーク受けとしては前述したように単なる支持台で
あってもよい。
【0043】また、実施例では、ペダル76の踏み込み
により可動電極ユニット14の下降動作をなすようにし
たが、図7に2点鎖線で示してあるようにエアシリンダ
144のピストンロッド146をレバー64に連結し、
エアシリンダ144により可動電極ユニット14即ち第
1電極ロッ20の下降動作をなすようにしてよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のワーク
の加熱・接合方法によれば、ピンチロッドの通電発熱に
より、熱可塑性材からなる接着部材を加熱溶融でき、ま
た、ピンチロッドの通電を停止するだけで、このピンチ
ロッドを介して溶融した接着部材を強制的に冷却固化で
きるから、熱可塑性の接着部材を使用したワーク相互の
接合を容易に行うことができる。また、ピンチロッドへ
の通電を制御するだけで、接着部材の加熱溶融をその材
質に応じて適切に制御可能であるから、接着部材による
ワーク相互の接合を安定して行え、しかも、ワーク受け
とピンチロッドとの間にワーク相互を挟持した状態で、
その加熱・接合作業を行えることから、作業効率の向上
をも図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置の正面図であ
る。
【図2】図1の装置の側面図である。
【図3】図2の第1及び第2電極ロッドの接触部分を示
した断面図である。
【図4】図3の接触部分の変形例を示した断面図であ
る。
【図5】図4の接触部分を示した横断面図である。
【図6】第1電極ロッドのウォータジャケットを示した
断面図である。
【図7】可動電極ユニットの駆動機構を示した側面図で
ある。
【図8】図1の装置の通電制御回路を示した図である。
【図9】図1の装置が取り扱う部品の一例を示した斜視
図である。
【図10】部品の他の例を示した斜視図である。
【図11】図1の装置に図10の部品が装着された状態
を示した図である。
【図12】図11の状態から装置が作動した状態を示し
た図である。
【図13】図10の部品において、その被覆リード線と
巻回部との接合部を示した拡大図である。
【図14】1作業サイクル当たりの第1電極ロッドの温
度制御を示したグラフである。
【図15】他のタイプのワークを示した図である。
【図16】熱かしめにより接合されるワークの組み合わ
せを示した図である。
【図17】熱かしめ後のワーク相互の接合部を示した断
面図である。
【符号の説明】
14 可動電極ユニット 20 第1電極ロッド 22,26 ウォータジャケット 24 第2電極ロッド 40 固定電極ロッド 92 コントローラ 96 トランス 108 リミットスイッチ 110 ランプ 112 接着材送給装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電発熱と強制冷却とが可能なピンチロ
    ッドとワーク受けを備え、これらの間にワーク相互を挟
    持し、ピンチロッドの通電発熱により熱可塑性の接着部
    材を加熱溶融し、この後、ピンチロッドの通電発熱を停
    止して、ピンチロッドの強制冷却により、溶融した接着
    部材を冷却固化してワーク相互の接合をなすことを特徴
    とするワークの加熱・接合方法。
JP13700392A 1991-05-28 1992-05-28 ワークの加熱・接合方法 Pending JPH05154917A (ja)

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