JPH05154648A - ワークのはんだ付け方法 - Google Patents

ワークのはんだ付け方法

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JPH05154648A
JPH05154648A JP13700592A JP13700592A JPH05154648A JP H05154648 A JPH05154648 A JP H05154648A JP 13700592 A JP13700592 A JP 13700592A JP 13700592 A JP13700592 A JP 13700592A JP H05154648 A JPH05154648 A JP H05154648A
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JP
Japan
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electrode rod
work
rod
solder
terminal
Prior art date
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Application number
JP13700592A
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English (en)
Inventor
Tokuyoshi Abe
徳喜 阿部
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TECHNO SYST KK
Yosetsu Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
TECHNO SYST KK
Yosetsu Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの前処理に引き続き、はんだ付けを実
施可能とする。 【構成】 ワークのはんだ付け方法は、ピンチロッドと
しての第1電極ロッド20とワーク受けとしての固定電
極ロッド40との間に端子W10と被覆リード線W9を重
ねて挟持し、これらロッド20,40間に端子W10を介
してフュージング電流を流して被覆リード線W9の被膜
を剥離、この後、第1電極ロッドの発熱により、はんだ
を加熱溶融してから、第1電極ロッドの発熱を停止して
強制冷却し、溶融はんだの冷却固化をなすようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークのはんだ付け
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワークとしての端子に被覆リード
線をはんだ付けする前には、この被覆リード線の被覆を
予め剥離しておく必要があり、また、ワークが線材同士
などの場合にあっては、そのはんだ付けの前に、これら
線材を溶接などにより仮止めしておかないと、はんだ付
け不良を招く場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それ故、従来の場合、
その前処理が必要となるワークの場合には、そのはんだ
付け作業が煩雑となり、作業効率が著しく低下するもの
となっている。この発明は、上述した事情に基づいてな
されたもので、その目的とするところは、ワークの前処
理に引き続き、そのはんだ付けを行うことができるワー
クのはんだ付け方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、通電
発熱と強制冷却とが可能なピンチロッドと導電性を有し
たワーク受けを備え、これらの間にワーク相互を重ねて
挟持し、ピンチロッドとワーク受けとの間にワークを介
し所定の電流を流して、この電流によりワークの前処理
を行い、この後、ピンチロッドの発熱により、はんだを
加熱溶融してからピンチロッドの通電発熱を停止し、こ
のピンチロッドの強制冷却により、溶融はんだを冷却固
化してワーク相互のはんだ付けをなすようになってい
る。
【0005】
【作用】上述したはんだ付け方法によれば、ピンチロッ
ドとワーク受けとの間にワークが挟持されている状態
で、先ず、ワークを通じてピンチロッドとワーク受けと
の間に所定の電流を流してワークの前処理が実施され、
この後、ピンチロッドの発熱を利用してはんだの加熱溶
融、そして、ピンチロッドの強制冷却により溶融はんだ
の冷却固化がなされる。
【0006】
【実施例】図1及び図2を参照すると、この発明の方法
を実施するのに適した装置が示されている。この装置
は、矩形をなしたベース2を備えており、このベース2
上にはフレーム4が固定されている。このフレーム4は
上方に向けて延びる箱形をなし、図2でみて、ベース2
の右側部分即ちベース2の後部に位置付けられている。
【0007】フレーム4の正面からは、プレスアーム6
が突出されており、このプレスアーム6はフレーム4の
上部に位置付けられ、そして、ベース2の前方に向かっ
て水平に延びている。プレスアーム6はフレーム4内の
駆動機構8によって上下方向に移動可能となっている。
それ故、フレーム4の正面壁には、プレスアーム4の上
下動を許容するためのスロット10が形成されている。
駆動機構8に関しては後述する。
【0008】プレスアーム6の先端部には、サポート1
2を介して可動電極ユニット14が取り付けられてい
る。一方、ベース2の前部には、サポート16を介し
て、ワーク受けとしての固定電極ユニット18が取り付
けられている。可動電極ユニット14は、ピンチロッド
として、鉛直に延びる第1電極ロッド20を備えてお
り、この第1電極ロッド20は、ウォータジャケット2
2を介してサポート12に連結されている。
【0009】図2から明かなように、可動電極ユニット
14は、更に、第2電極ロッド24を備えている。この
第2電極ロッド24は、ウォータジャケット26を介し
て、ブラケット28に取り付けられており、このブラッ
ケット28は前述したサポート12に連結されている。
第2電極ロッド24は、傾斜した姿勢に保持されてお
り、第2電極ロッド24の下端は第1電極ロッド20の
下端部に接触されている。
【0010】第1電極ロッド20と第2電極ロッド24
との間の接触部の詳細は図3に示されいる。図3から明
かなように、ウォータジャケット22から露出した第1
電極ロッド20の下端部は、段付き形状をなし、上側か
ら大径部30と小径部32とを有している。この実施例
の場合、小径部32の下端面は、平坦面となっている。
第1電極ロッド20に於ける大径部30の外周面には、
穴36が斜め下方に向かうようにして形成されている。
この穴36には、第2電極ロッド24の下端部が嵌合さ
れ、これにより、第2電極ロッド24が第1電極ロッド
20に密着されて、これら第1及び第2電極ロッド2
0,24は相互に電気的に接続されている。
【0011】第1及び第2電極ロッド20,24を電気
的に接続するにあたり、第1電極ロッド20の穴36は
必ずしも必要ではない。即ち、図4及び図5に示されて
いるように、第2電極ロッド24の端面が第1電極ロッ
ド20に於ける大径部30の外周面に合致する円弧状の
凹面38として形成されていれば、第2電極ロッド凹面
38を第1電極ロッド20の大径部30に当てがうだけ
も、これら第1及び第2電極ロッド20,24を相互に
電気的に接続することができる。
【0012】前述した固定電極ユニット18は、固定電
極ロッド40を備えており、この固定電極ロッド40
は、ウォータジャケット42を介してサポート16に取
り付けられている。固定電極ロッド40は、第1電極ロ
ッド20に対して同軸上に位置して、鉛直方向に延びて
おり、その上端面は第1電極ロッド20の下端面に対向
している。
【0013】電極ロッド20,24,40のウォータジ
ャケット22,26,42は、同様な構造を有してお
り、それ故、ここでは、図6を参照して、ウォータジャ
ケット22についてのみ説明する。ウォータジャケット
22は、中空の円筒形状をなしており、このウォータジ
ャケット22の下端部には、雄ねじ部41が形成されて
いる。雄ねじ部41には、リテーナ42が裸着されてお
り、このリテーナ42は、ウォータジャケット22に対
して、前述した第1電極ロッド20を保持している。即
ち、リテーナ42には、ウォータジャケット22の雄ね
じ部41がねじ込まれるねじ穴43が形成されており、
一方、第1電極ロッド20に於ける大径部30の上部
は、ウォータジャケット22の下端部に嵌合され、これ
により、大径部30のフランジ44は、ウォータジャケ
ット22とリテーナ42との間で挟持されている。ま
た、フランジ44とウォータジャケット22の下端との
間には、シール45が配置されている。
【0014】図6から明かなように、第1電極ロッド2
0の大径部30と小径部32とは、別部材からなってお
り、小径部32は大径部30に嵌合して取り付けられて
いる。大径部30内には、上端が開口した穴46が形成
されており、この穴46はウォータジャケット22の内
部に連通している。ウォータジャケット22の上端には
供給コネクタ47がねじ込まれており、この供給コネク
タ47の下端はウォータジャケット22内に露出し、そ
の下端には、ウォータジャケット22内に配置された供
給パイプ48の上端が接続されている。供給パイプ48
は、ウォータジャケット22内及び第1電極ロッド20
の大径部30内を同軸上に延び、その下端開口は、小径
部32の上端に近接して対向されている。更に、ウォー
タジャケット22の上部の外周面には、排出コネクタ4
9がねじ込まれており、この排出コネクタ49はウォー
タジャケット22内に連通している。
【0015】従って、供給コネクタ47が冷却水供給源
(図示しない)に可撓性を有した供給チューブ52(図
1参照)接続される一方、排出コネクタ49が排水系の
可撓性を有した排出チューブ54(図1参照)を介して
接続されれば、供給コネクタ47からウォータジャケッ
ト22内の供給パイプ48に冷却水が供給され、そし
て、この供給パイプ48の下端開口から第1電極ロッド
20の小径部32の上端に向けて、冷却水が噴出される
ことにより、第1電極ロッド20の小径部32を効率良
く冷却することができる。なお、供給給パイプ48から
噴出された冷却水は、大径部30の穴46及びウォータ
ジャケット22内を上方に向かって流れることにより、
ウォータジャケット22から排出コネクタ49及び排出
チューブ54を介して排出される。
【0016】ウォータジャケット26,42もまた、ウ
ォータジャケット22と同様に、供給コネクタ及び排出
コネクタを有しており、これら供給コネクタ及び排出コ
ネクタは、供給チューブ52及び排出チューブ54に夫
々接続されている。前述した電極ロッド20,24,4
0は、モリブデン、タングステン、タングステン合金等
の金属材料、例えば、イットリウム、トリウム、セリウ
ム、ジルコニウム等を含有したタングステン合金からな
っている。
【0017】前述した駆動機構8の詳細は図7に示され
ている。この駆動機構8はプレスアーム6を支持する駆
動コラム56を備えており、この駆動コラム56は、プ
レスアーム6の基端部を鉛直方向に貫通して延びてい
る。プレスアーム6に於ける基端部の下面には、円筒形
のガイド58が固定されており、駆動コラム56は、ガ
イド58を摺動自在にして貫通して下方に延びている。
従って、駆動コラム56の上下動は、ガイド58によっ
て案内されている。
【0018】ガイド58よりも下方に位置した駆動コラ
ム56の部位には、フランジ60が一体にして形成され
ており、このフランジ60とガイド58との間には、圧
縮コイルばねからなる第1支持ばね62が配置されてい
る。この第1支持ばね62は、プレスアーム6を上方に
向けて付勢している。一方、駆動コラム56は、レバー
64を介してフレーム4側に支持されている。即ち、レ
バー64の一端は、フレーム4側のブラケット66に支
持ピン68を介して支持されており、それ故、レバー6
4は、上下方向に揺動自在となっている。レバー64の
中央部には、連結ピン70を介して駆動コラム56の下
端が連結されており、更に、レバー64の他端は、フレ
ーム4の一部分から引張ばね72によって懸架されてい
る。引張ばね72は、レバー64の他端を上方に向けて
付勢しており、これにより、レバー64は、上方に向け
て回動した位置にあり、この結果、駆動コラム60、即
ち、プレスアーム6もまた、上昇位置に押し上げられて
いる。
【0019】レバー64の他端には、更に、ワイヤ74
の一端が連結されており、このワイヤ74の他端は、ペ
ダル76に連結されている。この実施例の場合、ワイヤ
74は、ベース2に形成した開口78、また、装置全体
が載置される作業テーブル(図示しない)を通じて下方
に延びている。従って、作業者がペダル76を踏み込め
ば、レバー64は、引張ばね72の付勢力に抗して下方
に回動され、これより、駆動コラム56は、プレスアー
ム6とともに降下される。
【0020】駆動コラム56のフランジ60の下方に
は、フランジ60に対して対向するようにブラケット8
0が配置されており、このブラケット80は、フレーム
4側に取り付けらている。ブラケット80には、ねじか
らなるストッパ82がブラケット80にねじ込まれてお
り、このストッパ82の一端は、ブラケット80から駆
動コラム56のフランジ60に向かって突出されてい
る。ストッパ82の一端とフランジ60との間の間隔
は、駆動コラム56の下降ストロークを規制しており、
この下降ストロークは、ストッパ82のねじ込みストロ
ークにより調整することができる。
【0021】一方、駆動コラム56の上端部は、プレス
アーム6の上方、即ち、フレーム4の上方に向けて突出
している。駆動コラム56の上端部は、縮径されたねじ
部84として形成されており、このねじ部84には、キ
ャップナット86が取り付けられている。このキャップ
ナット86とプレスアーム6との間には、駆動コラム6
0を囲むようにしてカバーパイプ88が配置されてお
り、このカバーパイプ88と駆動コラム56との間に
は、圧縮コイルばねからなる第2支持ばね90が配置さ
れている。第2支持ばね90は、カバーパイプ88とプ
レスアーム6との間に架け渡されており、これにより、
カバーパイプ88、即ち、キャップナット86とプレス
アーム6とは、互いに離間する方向に付勢されている。
それ故、駆動コラム56の軸方向でみた場合、プレスア
ーム6は、第1及び第2支持ばね62,90によって上
下方向から付勢されており、これにより、プレスアーム
6は、駆動コラム56の所定の軸方向位置に位置付けら
れている。ここで、第2支持ばね90の付勢力は、第1
支持ばね62の付勢力よりも大きく設定されている。
【0022】次に、図8を参照すれば、前述した電極ロ
ッド20,24,40への通電制御回路が示されてい
る。この通電制御回路はコントローラ92を備えてお
り、このコントローラ92は商用電源94に接続されて
いる。一方、コントローラ92にはトランス96即ちそ
の一次コイル98に接続されており、トランス96の二
次コイル100の一端は、給電ライン102を介して第
1電極ロッド20に接続されており、二次コイル100
の他端は、給電ライン104を介して第2電極ロッド2
4に接続されている。また、この実施例の場合、二次コ
イル100の他端は、固定電極ロッド40に給電ライン
106を介して接続されている。
【0023】更に、コントローラ92には、リミットス
イッチ108,ランプ110及びはんだ送給装置112
が夫々電気的に接続されている。リミットスイッチ10
8は、図7に示されているように、プレスアーム6の基
端部の近傍に位置付けられて、フレーム4側に固定され
ている。リミットスイッチ108は、プレスアーム6が
下降されたときにオン作動され、そのオン信号をコント
ローラ92に出力する。
【0024】はんだ送給装置112は、図1に示されて
いるように、フレーム4の側方に配置されている。送給
装置112はフレーム114を備えており、このフレー
ム114の正面には、軸116が突出されており、この
軸116には、取り外し可能にしてリール118が取り
付けられている。リール118には、糸状をなしたはん
だが巻回されている。
【0025】更に、フレーム114には、フィードロー
ラ122及びピンチローラ124が回転自在に取り付け
られており、リール118のはんだ120は、フィード
ローラ122とピンチローラ124との間を通じて引き
出されている。フィードローラ122とピンチローラ1
24を通過したはんだ120は、ガイド126を通じて
案内されて、前述した固定電極ロッド40即ちワーク受
け近傍の所定の位置まで導かれている。
【0026】フィードローラ122は、駆動モータ12
8に連結されており、この駆動モータ128は、コント
ローラ92からの指令信号を受けて、フィードローラ1
22を正逆回転させることができる。フィードローラ1
22の正逆回転により、リール118からのはんだ12
0の繰り出し、逆にリール118へのはんだの巻取りが
可能となっている。
【0027】上述した装置ではんだ付けされるワークと
して、被覆リード線W9と端子W10は図9に夫々示され
ている。この実施例の場合、端子W10は被覆リード線W
9を挟持するための挟持片216を有している。次に、
被覆リード線W9と端子W10とのはんだ付け方法につい
て説明する。先ず、可動電極ユニット14の第1及び第
2電極ロッド20,24及び固定電極ロッド40は冷却
水により常時冷却状態にある。このような状態で、作業
者は、図10に示されるように被覆リード線W9及び端
子W10を互いに重ね合わして状態で固定電極ロッド40
上に載置する。このとき、端子W10の挟持片216は開
いた状態にある。
【0028】この状態から、作業者によって図7のペダ
ル76が踏み込まれると、レバー64が引張ばね72の
付勢力に抗して下方に回動され、これにより、駆動コラ
ム56はプレスアーム6とともに下降される。即ち、可
動電極ユニット14の第1電極ロッド20が下降され
る。このようにして第1電極ロッド20が下降される
と、プレスアーム6によってリミットスイッチ108が
オン作動され(図7参照)、コントローラ92はトラン
ス96を介して所定時間だけ、第1及び第2電極ロッド
20,24に通電する。従って、第1及び第2電極ロッ
ド20,24は、冷却水による冷却に抗し、これらの接
触抵抗により急速に発熱することになる。
【0029】一方、第1電極ロッド20の下降により、
この第1電極ロッド20は、端子W10の挟持片216を
押し曲げ、これにより、被覆リード線W9は図11に示
されているように端子W10と挟持片216との間に機械
的に所定の圧力で挟持される。このとき、端子W10及び
挟持片216が第1電極ロッド20によって急速に加熱
され、しかも、第1電極ロッド20が挟持片216に接
触した以後は、第1電極ロッド20と固定電極ロッド4
0との間に端子W10を介して所定の電流、即ち、フュー
ジング電流が流れるから、この固定電極ロッド40から
の発熱によっても端子W10が加熱されることになる。従
って、端子W10と挟持片216との間に挟持された被覆
リード線W9の被膜部分は加熱されて炭化し、これによ
り、被覆リード線W9と端子W10とは電気的に接続され
ることになる。図12には、被膜材料の炭化により発生
したごみ218が示されいる。
【0030】この後、はんだ送給装置112が駆動さ
れ、はんだが端子W10と挟持片216との間に供給され
る。このようにて供給されたはんだは溶融しながら、端
子W10と挟持片216との間から前述したごみ218を
押し出して除去し、図13に示されているように、端子
W10と被覆リード線W9との間には溶融したはんだ22
0のみが残る。
【0031】この後、第1及び第2電極ロッド20,2
4への通電が停止されると、これら第1及び第2電極ロ
ッド20,24、また固定電極ロッド40は冷却水によ
り強制的に冷却されるから、これらロッドにより、溶融
したはんだ220もまた急速に冷却固化固化される。第
1及び第2電極ロッド20,24への通電停止から遅れ
て、はんだ送給装置112によりはんだ120の戻し動
作がなされ、これにより、はんだ120は端子W10側か
ら切り離されることになる。
【0032】この後、コントローラ40は所定の冷却時
間が経過すると、ランプ110を点灯させて、作業者に
作業の完了を知らせ、作業者はランプ110の点灯を確
認して、ペダル76の踏み込みを解除する。この結果、
駆動コラム56は引張ばね72の復帰力により上昇し、
プレスアーム6即ち可動電極ユニット14の第1電極ロ
ッド20もまた上昇し、端子W10と被覆リード線W9と
の間のはんだ付けが完了する。
【0033】なお、プレスアーム6の上昇により、リミ
ットスイッチ108がオフ作動されると、この時点でラ
ンプ110は消灯される。上述したように被覆リード線
W9と端子W10とを取り扱う場合、この発明の方法を適
用すれば、被覆リード線W9の被覆を予め剥離すること
なく、これら被覆リード線W9と端子W10とをはんだ付
けすることができる。
【0034】更に、この発明の方法は、第1及び固定電
極ロッド20,40間に流れる電流を制御することによ
り、ワーク相互をスポット溶接して仮止めした後、これ
らワーク相互のはんだ付けをなすこともできる。例え
ば、図14を参照すると、ワークとしてプレートW14
と、線材W15との組み合わせが示されている。この場
合、プレートW14と線材W15とは、第1及び固定電極ロ
ッド20,40間に挟持されることにより、スポット溶
接される。この後、第1電極ロッド20が僅かに線材W
15から一旦離されて、はんだ226が供給され、そし
て、第1電極ロッド20により線材W15を再びプレート
W14に押圧した状態で、第1及び固定電極ロッド20,
40の強制冷却がなされて、はんだ226の固化がなさ
れ、これにより、図15に示されているように、プレー
トW14と線材W15とのはんだ付けがなされる。
【0035】上述したように、プレートW14と線材W15
とをスポット溶接により仮付けした後に、これらをはん
だ付けを実施するようにすれば、プレートW14と線材W
15との間の熱伝導率が大きくなるから、溶融はんだの回
りが良好となり、はんだ付けの強度は著しく向上する。
しかも、はんだ付けの溶接との組み合わせにより、これ
らプレートW14と線材W15との間の電気的な接続は確実
なものとなる。
【0036】更に、この発明の方法によれば、図16に
示されているように線材W15同士の接続をも可能である
のは勿論のこと、溶接が困難である銅と銅、また、銅と
真ちゅうとの組み合わせであっても、スポット溶接によ
る仮付けは可能であるから、その仮付けの後に、これら
のはんだ付けが可能となる。上述の実施例では、ペダル
76の踏み込みにより第1電極ロッド20の下降動作を
なすようにしたが、第1電極ロッド20による端子のか
しめに大きな力を必要とする場合にあっては、図7に2
点鎖線で示してあるようにエアシリンダ144のピスト
ンロッド146をレバー64に連結し、エアシリンダ1
44により第1電極ロッド20の下降動作をなすように
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のワーク
のはんだ付け方法によれば、ワーク相互のはんだ付けを
実施する前に、ピンチロッドとワーク受けとの間にワー
クを通じ所定の電流を流することで、ワークの前処理を
行い、この後、引き続き、ピンチロッドの発熱及び強制
冷却により、ワーク相互のはんだ付けをなすことができ
る。従って、前処理が必要なワークであっても、この発
明の方法を使用すれば、そのはんだ付けを簡単且つ迅速
に行え、その作業効率を向上できるなどの優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置の正面図であ
る。
【図2】図1の装置の側面図である。
【図3】図2の第1及び第2電極ロッドの接触部分を示
した断面図である。
【図4】図3の接触部分の変形例を示した断面図であ
る。
【図5】図4の接触部分を示した横断面図である。
【図6】第1電極ロッドのウォータジャケットを示した
断面図である。
【図7】可動電極ユニットの駆動機構を示した側面図で
ある。
【図8】図1の装置の通電制御回路を示した図である。
【図9】ワークとして端子と被覆リード線との組み合わ
せを示した斜視図である。
【図10】装置の一部を拡大して示した図である。
【図11】図10の状態から装置が次の段階に作動した
状態を示す図である。
【図12】図11の状態から次の段階に移行した状態を
示す図である。
【図13】図12の状態から装置が次の段階に作動した
状態を示す図である。
【図14】ワークとしてプレートと線材の組み合わせを
示した図である。
【図15】はんだ付け後のプレートと線材とを示した斜
視図である。
【図16】ワークとして線材同士の組み合わせを示した
斜視図である。
【符号の説明】
14 可動電極ユニット 20 第1電極ロッド 22,26 ウォータジャケット 24 第2電極ロッド 40 固定電極ロッド 92 コントローラ 96 トランス 108 リミットスイッチ 110 ランプ 112 はんだ送給装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電発熱と強制冷却とが可能なピンチロ
    ッドと導電性を有したワーク受けを備え、これらの間に
    ワーク相互を重ねて挟持し、ピンチロッドとワーク受け
    との間にワークを介し所定の電流を流して、この電流に
    よりワークの前処理を行い、この後、ピンチロッドの通
    電発熱により、はんだを加熱溶融してからピンチロッド
    の通電発熱を停止し、このピンチロッドの強制冷却によ
    り、溶融はんだを冷却固化してワーク相互のはんだ付け
    をなすことを特徴とするワークのはんだ付け方法。
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