JPH08138631A - 管球のアーク溶接装置及び溶接方法 - Google Patents

管球のアーク溶接装置及び溶接方法

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JPH08138631A
JPH08138631A JP30548294A JP30548294A JPH08138631A JP H08138631 A JPH08138631 A JP H08138631A JP 30548294 A JP30548294 A JP 30548294A JP 30548294 A JP30548294 A JP 30548294A JP H08138631 A JPH08138631 A JP H08138631A
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metal wire
arc
tube
wire rod
base
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JP30548294A
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Tadashi Seki
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Origin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非常に短い溶接時間で,管球の導電端部又は口
金ピンと金属線材とをアーク溶接すると同時に,導電端
部又は口金ピン先端部の小孔を塞ぐことができる。 【構成】管球内部からその口金部の導電端部の小孔を通
して外へ突出する金属線材に接触しないよう位置するア
ークトーチと、前記管球の口金部の導電端部に接触して
位置し、前記金属線材の断面積よりも大きくかつ前記管
球内部からその口金部の導電端部の径よりも小さい径を
もつ透孔を備えた通電部材と、前記アークトーチと前記
金属線材との間に電気アークを形成するのに必要な電力
を供給する電源装置とを備えたことを特徴とする管球の
アーク溶接装置及び溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,白熱電球、蛍光灯又は
放電灯などの管球、特に管球内部からその口金部外に突
出する金属線材のアーク溶接装置及び溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、製造工程の途中における白熱電
球は、その内部のフィラメントに接続された金属線材が
口金部の導電端部の中央部の小孔を通して僅かに突出し
ており、その突出部分を口金部の導電端部にハンダ付け
して,接続を確実なものにすると同時に,前記小孔を塞
いでいる。また、蛍光灯など管球にあっては、口金部の
絶縁端部から一本以上の口金ピンがその口金部の絶縁端
部面に対してほぼ垂直に延びており、そして内部の電極
部材に通ずる一本以上の金属線材がそれぞれの口金ピン
内部を通してその先端の小孔から外部へ延び、カシメな
どの方法によって金属線材を口金ピン先端部に固定する
と同時に,口金ピンの先端の小孔をシールすることが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように,管
球内部から外面まで延びる金属線材をハンダ付け,ろう
付け,又はカシメによって固定する場合には,管球の導
電端部と金属線材,あるいは口金ピン先端部と金属線材
とが合金となっておらないので,発熱などによって時間
の経過と共にそれらの間が酸化され,接触抵抗が増大し
て更に発熱を大きくするという問題が発生することもあ
る。また,ハンダ付け,ろう付けの場合にはハンダ又は
ろう材を供給する必要があり,コストが高くなるという
欠点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点を解決
し,管球の導電端部と金属線材,あるいは口金ピン先端
部と金属線材とをアーク溶接すると同時に,導電端部又
は口金ピン先端部の小孔を塞ぐのに適したアーク溶接装
置及び溶接方法を提供することを目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】前述のような問題を解決
するため,第1の発明では、管球内部からその口金部の
導電端部の小孔を通して外へ突出する金属線材に接触し
ないよう位置するアークトーチと、前記管球の口金部の
導電端部に接触して位置し、前記金属線材の断面積より
も大きくかつ前記管球内部からその口金部の導電端部の
径よりも小さい径をもつ透孔を備えた通電部材と、前記
アークトーチと前記金属線材との間に電気アークを形成
するのに必要な電力を供給する電力供給部とを備えたこ
とを特徴とする管球のアーク溶接装置を提供するもので
ある。
【0006】前述のような問題を解決するため,第2の
発明では、金属材料からなる1つ以上の通電部材に形成
された透孔の中心軸線にほぼ合致するように、管球内部
からその口金部の導電端部の小孔を通して外へ突出する
金属線材を位置させ、アークトーチを前記通電部材に形
成された透孔の中心軸線にほぼ合致するように前記金属
線材の上方に位置させ、前記アークトーチと前記金属線
材間に電気アークを形成することにより前記金属線材を
前記管球の口金部の導電端部に溶接すると同時に,その
前記小孔を塞ぐことを特徴とする管球のアーク溶接方法
を提供するものである。
【0007】前述のような問題を解決するため,第3の
発明では、管球の口金部の絶縁端部に設けられた1つ以
上の口金ピン先端部の小孔それぞれを通して外へ突出す
る金属線材に接触しないよう位置するアークトーチと、
前記1つ以上の口金ピンの断面積と同程度以上でかつ前
記管球内部からその口金部の上端面に備えられた口金部
1の導電端部材の径よりも小さい径をもつ透孔を備えた
通電部材と、前記アークトーチと前記金属線材との間に
電気アークを形成するのに必要な電力を供給する電力供
給部とを備えたことを特徴とする管球のアーク溶接装置
を提供するものである。
【0008】前述のような問題を解決するため,第4の
発明では、金属材料からなる1つ以上の通電部材に形成
された1つ以上の透孔の中心軸線にほぼ合致するように
管球の1つ以上の口金ピンが位置し、アークトーチは前
記通電部材に形成されたそれぞれの透孔にほぼ合致する
ように、管球内部からその1つ以上の口金ピン先端の小
孔を通して突出する前記金属線材の上方に位置し、前記
アークトーチと前記金属線材間に電気アークを形成する
ことにより前記金属線材の突出部分を前記管球の口金ピ
ン先端部に溶接すると同時に,その前記小孔を塞ぐこと
を特徴とする管球のアーク溶接方法を提供するものであ
る。
【0009】前述のような問題を解決するため,第5の
発明では、ガラス材料又は他の電気絶縁材料と口金部材
との境界において管球内部から外部へ延びる金属線材を
前記口金部材に機械的に押し当てると共に,前記金属線
材が外部に延びる箇所の近傍領域における前記ガラス材
料又は他の電気絶縁材料を少なくとも機械的に覆い,ア
ークトーチは前記金属線材近傍で離れた位置にあり、該
アークトーチと前記金属線材間に電気アークを形成する
ことにより前記金属線材を前記管球の口金部材に溶接す
ることを特徴とする管球のアーク溶接方法を提供するも
のである。
【0010】
【実施例】以下図面により本発明の実施例を説明する。
先ず図1により白熱電球のような管球の溶接について本
発明の一実施例を説明する。一般に,白熱電球又はボー
ル形状の蛍光灯のような管球1の外観は,主にガラス材
料からなる管球部1Aと,一方の電極の役割を果たす口
金部材1Bと,ガラス材料のような電気絶縁材料からな
る電気絶縁部1Cにより口金部材1Bから電気絶縁され
た他方の電極の役割を果たす導電端部1Dとからなる。
このような管球1は製造工程の途中で,管球1内に封入
されたフィラメント電極(図示せず)に接続された金属
線材1Eの先端部が導電端部1Dの孔(図示せず)から
突出しており,本発明はその突出した金属線材1Eの先
端部を,他部材に影響を与えることなく管球1の導電端
部1Dにアーク溶接するものである。
【0011】一般に管球1はその導電端部1Dを上方に
して受台2に載置されて順次搬送され(搬送機構は図示
せず),所定位置で停止すると,ベース部材3の下方か
らシリンダ装置のような上下動装置4がスプリングのよ
うな弾性部材5を介して受台2を上方向に押し上げ,所
定位置で停止する。ベース部材3には一対の固定垂直支
持部材6,7が対向するように配置され固定される。一
方の固定垂直支持部材6には,固定垂直支持部材6と直
角の方向,つまりベース部材3と平行の方向に延びる固
定側クランプ部材8が固定される。他方の固定垂直支持
部材7には,固定垂直支持部材7と直角の方向,つまり
ベース部材3と平行の方向にシリンダロッド9Aが伸縮
し得るシリンダ装置9が固定されており,そのシリンダ
ロッド9Aの先端部に可動側クランプ部材10が取り付
けられる。また固定側クランプ部材8,可動側クランプ
部材10の上面それぞれには,プラス側の電極となる通
電部材11,12が固定されており,通電部材11,1
2はアーク溶接機13における電力供給部(図示せず)
のプラス電源端子(図示せず)に接続されたプラス側導
体14に接続される。アーク溶接機13のマイナス電源
端子(図示せず)に接続されたマイナス側導体15に
は,プラズマアークトーチのようなアークトーチ16の
陰極棒(図示せず)が接続される。このアークトーチ1
6は通常のものであり,マイナス側導体15に接続され
る陰極棒とそれを囲みプラス側導体14に接続されるノ
ズルからなる。
【0012】固定側クランプ部材8と可動側クランプ部
材10は,それぞれ管球1の口金部1Bを2か所以上で
安定に把持するのに適したクランプ面8A,10Aを有
する。可動側クランプ部材10は,管球1が受台2に載
置された状態で上下動装置4により上方向に押し上げら
れる過程では,未だシリンダ装置9のシリンダロッド9
Aが後退位置にあるので,図示位置に比べて幾分右側に
位置する。したがって,管球1が上昇する過程で固定側
クランプ部材8又は可動側クランプ部材10に衝突する
事故が起こりにくい。そして,管球1が受台2に載置さ
れた状態で上下動装置4により上方向に押し上げられ所
定位置で停止すると,シリンダ装置9が作動し,そのシ
リンダロッド9Aが図示左方向に前進して,固定側クラ
ンプ部材8のクランプ面8Aと可動側クランプ部材10
のクランプ面10Aとで管球1の口金部1Bを位置決め
して軽くクランプする。
【0013】通電部材11は固定側クランプ部材8の上
面に固定された垂直支承部分11Aとこの部分11Aか
ら水平方向に延びる通電部分11Bとからなり,通電部
材12は可動側クランプ部材10の上面に固定された垂
直支承部分12Aとこの部分12Aから水平方向に延び
る通電部分12Bとからなる。通電部材11と12は,
それら先端中央部が半円状に欠削されており,前述のよ
うに,固定側クランプ部材8のクランプ面8Aと可動側
クランプ部材10のクランプ面10Aとで管球1の口金
部材1Bを位置決めして軽くクランプした状態では,通
電部材11,12の先端の端面が実質的に接触し,この
とき通電部材11と12の接触部中央には,金属線材1
Eの露出先端部を中心とする穴Hが形成される。この穴
Hの径は,例えば4〜5mm程度であり,金属線材1E
の径よりも大きく,口金部の導電端部1Dの径よりも小
さく,好ましくは他部分への電気アークによる熱の影響
をできるだけ避け,かつ金属線材1Eの溶融物が通電部
材11と12に接触しないという面から金属線材1Eの
溶融面積よりも若干大きい程度が好ましい。
【0014】上述したように,管球1の口金部材1Bが
固定側クランプ部材8のクランプ面8Aと可動側クラン
プ部材10のクランプ面8Bとで位置決めされ軽くクラ
ンプされた状態では,口金部の導電端部1Dの孔から外
部に突出する金属線材1Eの先端部をこれに接触しない
ように通電部材11と12が囲む。この状態で上下動装
置4が再度作動して,管球1の口金部の導電端部1Dが
通電部材11と12の下面に接触するまで管球1を押し
上げ,溶接位置に保持する。ここで管球1の導電端部1
Dに接触し,その孔(図示せず)から突出した金属線材
1Eの先端部は,一定の長さとなるよう切断されたり,
丸められている。したがって,管球1が溶接位置に保持
された状態では,金属線材1Eの先端はアークトーチ1
6の下端面の真下数mm乃至5〜6mmの位置にある。
【0015】この状態で溶接機13を動作させると,ア
ークトーチ16の陰極棒と金属線材1Eの先端部との間
に電気アークが形成され,電流はアーク溶接機13のプ
ラス電源端子(図示せず)→プラス側導体14→通電部
材11と12→口金部の導電端部1D→金属線材1E→
アークトーチ16の陰極棒→マイナス側導体15→アー
ク溶接機13のマイナス電源端子(図示せず)を流れ
る。その電気アークにより金属線材1Eの先端部は溶融
し,管球1の口金部の導電端部1Dの孔を塞ぎ,管球1
内を完全にシールする。この溶接の際,通電部材11と
12の通電部分11B,12Bは,アークトーチ16の
陰極棒と金属線材1Eの先端部との間に形成される電気
アークの熱が出来るだけ管球1の口金部の導電端部1D
などに広がらないよう,熱の遮断と冷却の双方も行う構
造になっている。したっがて,ガラス材料などからなる
電気絶縁部1Cを破損することなく,金属線材1Eの先
端部を管球1の口金部の導電端部1Dに溶接してその孔
を塞ぐことが可能になったのである。
【0016】さてここで,順次搬送されて来る管球1の
停止位置が比較的正確な場合には,固定側クランプ部材
8と可動側クランプ部材10は中央に管球1の口金部材
1Bをガイドするガイド穴を有する単一の固定ガイド部
材であっても良い。この場合にも固定ガイド部材は電気
絶縁材料からなるのが好ましく,前記ガイド穴は管球1
の口金部材1Bをガイドし易く,かつ正確に位置決めで
きるように下側が大径で上側が口金部1Bの径より若干
大きな径をもつテーパーガイド壁面を有するのが良い。
また,この場合には通電部材11と12の通電部分11
B,12Bも中央部に金属線材1Eを囲む穴を備えた単
一の金属板から構成されても良い。また,可動の通電部
分12Bの先端部分を湾曲させたり,あるいは丸めるこ
とにより,口金部の導電端部1Dに対する通電部分12
Bの係合が容易になる。
【0017】次に図2により他の一実施例について説明
する。図1に示した記号と同一の記号は図1の部材に相
当する部材を示すものとする。この実施例は,長管状の
蛍光灯の両端面それぞれに対し垂直に延びる口金ピンの
孔から突出する金属線材を口金ピンに溶接してその孔を
完全に塞ぐことを特徴としている。
【0018】長尺の蛍光灯のような管球1は,主にガラ
ス材料からなる長管状の管球部1Aと,金属材料からな
る口金部材1Bと,ガラス材料のような電気絶縁材料に
より口金部1Bから電気絶縁され,かつ互いに電気絶縁
された口金ピン1C,1Dからなる。このような管球1
は製造工程の途中で,管球1内に封入されたフィラメン
ト電極(図示せず)に接続された金属線材1E,1Fの
先端部が口金ピン1C,1Dの孔(図示せず)から突出
しており,本発明はその突出した金属線材1E,1Fの
先端部を,他部材に影響を与えることなく口金ピン1
C,1Dにアーク溶接して,金属線材1E,1Fを口金
ピン1C,1Dに固着させると同時に,それらの先端の
孔をシールするものである。
【0019】クランプ作用も行う一対の通電部材11,
12は管球1の口金ピン1C,1Dに正確に対応する箇
所に,共働して口金ピン1C,1Dの径よりも若干大き
い径の貫通孔H1,H2を形成するように向き合う位置
に半円筒状の溝備える。通電部材11は枠部材17に固
定されており,可動の通電部材12は枠部材17に固定
されたシリンダ装置9のシリンダロッド9Aの先端に取
り付けられている。可動の通電部材12はシリンダロッ
ド9Aの前進,後退運動に伴い一対のガイドレール1
8,19に沿って前進,後退を行う。なお,20,21
は均一なクランプ力を与えるためのスプリングであり,
枠部材17の支柱部などは図示するのを省略している。
通電部材11,12は,溶接時に口金ピン1C,1Dに
加えられる熱を良好に放熱するので,口金ピン1C,1
Dを通してガラス材料のような電気絶縁材料からなる電
気絶縁端部に伝達される熱は小さく,したがって,電気
絶縁端部が熱により破損されることはない。
【0020】前記実施例と同様に,順次搬送されて来る
管球1の停止位置が比較的正確な場合には,通電部材1
1,12は図3に示すように,管球1の口金ピン1C,
1Dが接触しながら挿入される貫通孔11A,11Bを
持つ単一の通電部材11であっても良い。これら貫通孔
11A,11Bに口金ピン1C,1Dがそれぞれ挿通し
易いように,一方の側に貫通孔11A,11Bを中心と
するテーパー面11a,11bを有する。また,通電部
材11の他方の面には電気アークが通電部材11の一部
分に形成されないように,やはり貫通孔11A,11B
を中心とするテーパー面11a’,11b’を有する。
この構造は簡単であり,クランプ部材が動く必要がない
ので,溶接工程の高速化に適している。
【0021】次に図4により,管球のガラス材料からな
る管球部と口金部材との境界において管球内部から外部
に延びる金属線材を口金部材に溶接する実施例を述べ
る。図1乃至図3に於ける記号と同一の記号は相当する
部材を示す。この実施例で扱う管球はその口金部材1B
と管球部1Aとの境界から管球部1Aの一部分にわたっ
て,合成樹脂材料からなるカバー1Fを備えている。こ
のようなカバー1Fは熱に弱い。管球の製造工程の途中
では,管球部1Aと口金部材1Bとの境界において金属
線材1Eが管球内部から外部に延びており,その金属線
材1Eを前記境界近傍の口金部材1Bに接続する必要が
ある。従来はこの接続をろう付けで行っていたが,ろう
付け作業に時間を要するので,短時間で接続が容易なア
ーク溶接方法を採用したいが,単にアーク溶接したので
は,主に金属線材1Eが細く,かつ湾曲していること,
及びカバー1Fが熱に弱いという理由から,満足の行く
アーク溶接が行えなかった。
【0022】したがって,この実施例では口金部材1B
と管球部1Aとの境界近傍からカバー1Fの一部分を覆
うと共に,その境界から外部に延びる金属線材1Eの根
元部分を押さえる補助手段22を管球1に一時的に押し
当ててアーク溶接を行うことを特徴としている。補助手
段22は好ましくは熱伝導の良好な金属板を,管球1の
口金部材1Bと管球部1Aとの境界近傍からカバー1F
の一部分を覆い,その形状にほぼ合致するようなような
形状に加工されており,その境界近傍の口金部材1Bを
も覆って金属線材1Eの根元部分を押さえる構造になっ
ている。アークアークトーチ16は口金部材1B及び金
属線材1Eに接触せずに,円筒状の口金部材1Bの放射
内方向を向いている。通電部材11と12は管球1の口
金部材1Bを両側からクランプする作用も行い,通電部
材11が固定で,通電部材12は可動であり,シリンダ
装置9により図面で左右に動き,管球1の口金部材1B
をクランプしたり,開放する。
【0023】通電部材11と12が管球1の口金部材1
Bをクランプした状態で,溶接機13が動作を開始する
と,アークが金属線材1Eとアークトーチ16との間で
形成される。金属線材1Eの溶融部分は10mm程度以
下であるので,その先端部側を溶融させることにより,
熱と表面張力で金属線材1Eの溶融物は口金部材1Bと
管球部1Aとの境界至近の口金部材1Bに集中し,そこ
で溶接が行われる。この際に補助手段22はアークによ
る熱の遮断と金属線材1Eの押さえを行うことは勿論の
こと,金属線材1Eの熱をその根元側から放熱から行う
ので,比較的細い金属線材1Eでも良好に口金部材1B
に溶接できるのである。なお,この実施例においては補
助手段22を環状のものにしたが,その半分程度のも
の,あるいは数分の1程度の大きさのものでも勿論良
い。
【0024】なお,以上の実施例では管球1の管球部を
下側にして溶接したが,図示の管球をほぼ90度倒した
状態にして溶接しもよいことは勿論である。特に蛍光灯
のような長尺の管球の場合には製造工程の面で有利なこ
とが多い。また,図1においては通電部材11,12を
クランプ部材8,10に固定したが,別な支持物で支承
するようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,
0.5〜1.0秒という非常に短い溶接時間で,管球の
導電端部と金属線材,あるいは口金ピン先端部と金属線
材とをアーク溶接すると同時に,導電端部又は口金ピン
先端部の小孔を塞ぐことができる。したがって,高速に
量産かラインに採用するのに適しているばかりでなく,
金属線材と,口金部の導電端部又は口金ピン或いは口金
部材とを合金化させて接続しているので,長い年月を経
ても錆が生ずることもなく,したがってそれらの間の抵
抗が増大する問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管球を溶接するアーク溶接装置及び溶
接方法の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の他の一実施例を説明するための図であ
る。
【図3】本発明のアーク溶接装置の一実施例の一部分を
示す図である。
【図4】本発明の他の一実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・管球 1A・・・管球
部 1B・・・口金部材 1C・・・電気
絶縁部 1D・・・導電端部 1E,1F・・
金属線材 2・・・・受台 3・・・・ベー
ス部材 4・・・・上下動装置 5・・・・弾性
部材 6,7・・垂直支持部材 8,10・・ク
ランプ部材 9・・・・シリンダ装置 11,12・・
通電部材 13・・・アーク溶接機 14・・・プラ
ス側導体 15・・・マイナス側導体 16・・・アー
クトーチ 22・・・補助手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管球内部からその口金部の導電端部の小
    孔を通して外へ突出する金属線材に接触しないよう位置
    するアークトーチと、 前記管球の口金部の導電端部に接触して位置し、前記金
    属線材の断面積よりも大きくかつ前記管球内部からその
    口金部の導電端部の径よりも小さい径をもつ透孔を備え
    た通電部材と、 前記アークトーチと前記金属線材との間に電気アークを
    形成するのに必要な電力を供給する電力供給部とを備え
    たことを特徴とする管球のアーク溶接装置。
  2. 【請求項2】 金属材料からなる1つ以上の通電部材に
    形成された透孔の中心軸線にほぼ合致するように、管球
    内部からその口金部の導電端部の小孔を通して外へ突出
    する金属線材を位置させ、アークトーチを前記通電部材
    に形成された透孔の中心軸線にほぼ合致するように前記
    金属線材の上方に位置させ、前記アークトーチと前記金
    属線材間に電気アークを形成することにより前記金属線
    材を前記管球の口金部の導電端部に溶接すると同時に,
    その前記小孔を塞ぐことを特徴とする管球のアーク溶接
    方法。
  3. 【請求項3】 管球の口金部の絶縁端部に設けられた1
    つ以上の口金ピン先端部の小孔それぞれを通して外へ突
    出する金属線材に接触しないよう位置するアークトーチ
    と、 前記1つ以上の口金ピンの断面積と同程度以上でかつ前
    記管球内部からその口金部の上端面に備えられた口金部
    1の導電端部の径よりも小さい径をもつ透孔を備えた通
    電部材と、 前記アークトーチと前記金属線材との間に電気アークを
    形成するのに必要な電力を供給する電力供給部とを備え
    たことを特徴とする管球のアーク溶接装置。
  4. 【請求項4】 金属材料からなる1つ以上の通電部材に
    形成された1つ以上の透孔の中心軸線にほぼ合致するよ
    うに管球の1つ以上の口金ピンが位置し、アークトーチ
    は前記通電部材に形成されたそれぞれの透孔にほぼ合致
    するように、管球内部からその1つ以上の口金ピン先端
    の小孔を通して突出する前記金属線材の上方に位置し、
    前記アークトーチと前記金属線材間に電気アークを形成
    することにより前記金属線材の突出部分を前記管球の口
    金ピン先端部に溶接すると同時に,その前記小孔を塞ぐ
    ことを特徴とする管球のアーク溶接方法。
  5. 【請求項5】 ガラス材料又は他の電気絶縁材料と口金
    部材との境界において管球内部から外部へ延びる金属線
    材を前記口金部材に機械的に押し当てると共に,前記金
    属線材が外部に延びる箇所の近傍領域における前記ガラ
    ス材料又は他の電気絶縁材料を少なくとも機械的に覆
    い,アークトーチは前記金属線材近傍で離れた位置にあ
    り、該アークトーチと前記金属線材間に電気アークを形
    成することにより前記金属線材を前記管球の口金部材に
    溶接することを特徴とする管球のアーク溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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