JPH08190867A - 管球のアーク溶接方法及び溶接装置 - Google Patents

管球のアーク溶接方法及び溶接装置

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JPH08190867A
JPH08190867A JP1859095A JP1859095A JPH08190867A JP H08190867 A JPH08190867 A JP H08190867A JP 1859095 A JP1859095 A JP 1859095A JP 1859095 A JP1859095 A JP 1859095A JP H08190867 A JPH08190867 A JP H08190867A
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current
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wire rod
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JP1859095A
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Tadashi Seki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】管球の導電端部と金属線材とを簡単な機構で極
く短時間でアーク溶接すると同時に,導電端部又は口金
ピン先端部の小孔をを完全にシールして管球の信頼性を
向上させること。 【構成】管球内部からその口金部の導電端部1Dの小孔
を通して外へ突出する金属線材1Eを導電端部1Dに接
続する方法において、溶接機電源の一方の極性の端子に
接続された通電部材12(11)と金属線材1Eとが接
触し、その状態で先ず溶接機のアークトーチ16と金属
線材1Eの先端との間に電気アークを形成して金属線材
1Eの先端部から溶融させ、金属線材1Eが通電部材1
2(11)又はその近傍まで溶融して来た段階で通電部
材12(11)と金属線材1Eとが離れ、その後さらに
アークトーチ16と金属線材1Eとの間に電気アークを
持続させて金属線材1Eを口金部の導電端部1Dに接続
すると共に前記小孔を密閉することを特徴とする管球の
アーク溶接方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,白熱電球、ボール状の
蛍光灯などの管球、特に管球内部からその口金部外に突
出する金属線材のアーク溶接方法及び溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、製造工程の途中における白熱電
球などの管球は、その内部のフィラメントに接続された
金属線材が口金部の導電端部の中央部の小孔を通して外
部に延びており、その外部に延びている部分を適当な長
さに切断して口金部の導電端部にハンダ付けして,接続
を確実なものにすると同時に,前記小孔をハンダ材料で
塞いでシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように,管
球内部から外面まで延びる金属線材をハンダ付け,ろう
付けによって固定する場合には,ハンダなどに含まれる
フラックスの影響を除去するための洗浄工程が必要であ
り、管球の導電端部と金属線材,あるいは口金ピン先端
部と金属線材とが合金となっておらないので,発熱など
によって時間の経過と共にそれらの間が酸化され,接触
抵抗が増大して更に発熱を大きくするという問題が発生
することもある。また,ハンダ付け,ろう付けの場合に
はハンダ又はろう材を供給する必要があり,コストが高
くなるという欠点があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点を解決
し,管球の導電端部と金属線材とを簡単な機構で極く短
時間でアーク溶接すると同時に,導電端部又は口金ピン
先端部の小孔を密閉するのに適したアーク溶接方法及び
溶接装置を提供することを目的としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】前述のような問題を解決
するため,第1の発明では、管球内部からその口金部の
導電端部の小孔を通して外へ突出する金属線材を前記口
金部の導電端部に接続する方法において、溶接機電源の
一方の極性の端子に接続された通電部材と前記金属線材
とが接触し、その状態で先ず溶接機のアークトーチと前
記金属線材の先端との間に電気アークを形成して前記金
属線材の先端部から溶融させ、前記金属線材が前記通電
部材又はその近傍まで溶融して来た段階で前記通電部材
と前記金属線材とが離れ、その後さらに前記アークトー
チと前記金属線材との間に電気アークを持続させて前記
金属線材を前記口金部の導電端部に接続すると共に前記
小孔を密閉することを特徴とする管球のアーク溶接方法
を提供するものである。
【0006】前述のような問題を解決するため,第2の
発明では、管球内部からその口金部の導電端部の小孔を
通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端部に
接続する方法において、前記金属線材を成形機でほぼ真
っ直ぐにすると共に、所定の長さに切断し、次に前記金
属線材は固定電位に電気的に接続された通電部材と接触
し、その状態で先ず溶接機のアークトーチと前記金属線
材の先端との間に電気アークを形成してその金属線材を
先端部から溶融させ、前記金属線材が前記通電部材まで
溶融して来た段階で該通電部材と前記金属線材との間を
離し、その後さらに前記アークトーチと前記金属線材と
の間に電気アークを持続させて前記金属線材を前記口金
部の導電端部に接続すると共に前記小孔を密閉すること
を特徴とする管球のアーク溶接方法を提供するものであ
る。
【0007】前述のような問題を解決するため,第3の
発明では、前記溶接機のアークトーチと前記金属線材と
の間に形成される電気アークにより流れる電流を、前記
金属線材の溶融の途中て増大させることを特徴とする前
記第1の発明又は第2の発明に記載の管球のアーク溶接
方法を提供するものである。
【0008】前述のような問題を解決するため,第4の
発明では、前記溶接機のアークトーチと前記金属線材と
の間隔を、該金属線材の溶融にかかわらずほぼ一定に保
持することを特徴とする前記第1の発明又は第2の発明
に記載の管球のアーク溶接方法を提供するものである。
【0009】前述のような問題を解決するため,第5の
発明では、管球内部からその口金部の導電端部の小孔を
通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端部に
接続する装置において、溶接機電源の一方の極性の端子
に電気的に接続されており、前記口金部の導電端部に接
触しながら前記金属線材に対して接触、非接触となるよ
う運動する通電部材を備え、前記金属線材の先端に接触
しないようアークトーチを位置させ、前記通電部材を動
作させて前記金属線材に接触させ、その状態で前記アー
クトーチと前記金属線材の先端との間に電気アークを形
成してその金属線材を通して前記通電部材とアークトー
チ間に電流を流すことにより前記金属線材を先端部から
溶融させ、前記金属線材が前記通電部材まで溶融して来
た段階で前記通電部材を前記口金部の導電端部に接触さ
せた状態で前記金属線材から離し、その後さらに前記ア
ークトーチと前記金属線材との間に電気アークを持続さ
せて、その金属線材及び前記口金部の導電端部を通して
前記通電部材とアークトーチ間に電流を流すことによ
り、前記金属線材を前記口金部の導電端部に接続すると
共に前記小孔を密閉することを特徴とする管球のアーク
溶接装置を提供するものである。
【0010】前述のような問題を解決するため,第6の
発明では、管球内部からその口金部の導電端部の小孔を
通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端部に
接続する装置において、溶接機電源の一方の極性の端子
に電気的に接続され、前記金属線材に対して接触し得る
よう運動する第1の通電部材と、溶接機電源の一方の極
性の端子に電気的に接続され、前記口金部の導電端部に
接触し得るよう運動する第2の通電部材と、前記金属線
材の先端に接触しないよう位置する第1のアークトーチ
と前記金属線材の溶融部分に接触しないよう位置する第
2のアークトーチとを備え、前記第1の通電部材を動作
させて前記金属線材に接触させ、その状態で前記第1の
アークトーチと前記金属線材の先端との間に電気アーク
を形成してその金属線材を通して前記第1の通電部材と
アークトーチ間に電流を流すことにより前記金属線材を
先端部から溶融させ、前記金属線材が前記第1の通電部
材又は近傍まで溶融して来た段階で前記管球を移動させ
て前記第2の通電部材にそのその口金部の導電端部を接
触させ、前記第2のアークトーチと前記金属線材の溶融
部分との間に電気アークを形成して、その金属線材及び
前記口金部の導電端部を通して前記第2の通電部材とア
ークトーチ間に電流を流すことにより、前記金属線材を
前記口金部の導電端部に接続すると共に前記小孔を密閉
することを特徴とする管球のアーク溶接装置を提供する
ものである。
【0011】
【実施例】以下図面により本発明の実施例を説明する。
先ず図1により白熱電球のような管球の溶接について本
発明の一実施例を説明する。一般に,白熱電球又はボー
ル形状の蛍光灯のような管球1の外観は,主にガラス材
料からなる管球部1Aと,一方の電極の役割を果たす口
金部材1Bと,ガラス材料のような電気絶縁材料からな
る電気絶縁部1Cにより口金部材1Bから電気絶縁され
た他方の電極の役割を果たす導電端部1Dとからなる。
このような管球1は製造工程の途中で,管球1内に封入
されたフィラメント電極(図示せず)に接続された金属
線材1Eの先端部が導電端部1Dの孔(図示せず)から
突出しており,本発明はその突出した金属線材1Eの部
分を,極く簡単かつ短時間で他部材に影響を与えること
なく管球1の導電端部1Dにアーク溶接するものであ
る。
【0012】一般に管球1はその導電端部1Dを上方に
して受台2に載置されて順次搬送され(搬送機構は図示
せず),所定位置で停止すると,ベース部材3の下方か
らシリンダ装置のような上下動装置4がスプリングのよ
うな弾性部材5を介して受台2を上方向に押し上げ,所
定位置で停止する。ベース部材3には一対の固定垂直支
持部材6,7が対向するように配置され固定される。一
方の固定垂直支持部材6には,固定垂直支持部材6と直
角の方向,つまりベース部材3と平行の方向に延びる固
定側クランプ部材8が固定される。他方の固定垂直支持
部材7には,固定垂直支持部材7と直角の方向,つまり
ベース部材3と平行の方向にシリンダロッド9Aが伸縮
し得るシリンダ装置9が固定されており,そのシリンダ
ロッド9Aの先端部に可動側クランプ部材10が取り付
けられる。
【0013】また固定側クランプ部材8,可動側クラン
プ部材10の上面それぞれには,プラス側の電極となる
通電部材11,12が固定されており,通電部材11,
12はアーク溶接機13における溶接機電源(図示せ
ず)のプラス電源端子(図示せず)に接続されたプラス
側導体14に接続される。ここで通電部材11は固定側
クランプ部材8の上面に固定された垂直支承部分11B
とこの部分11Bから水平方向に延びる通電部分11A
とからなり,通電部材12は可動側クランプ部材10の
上面に固定された垂直支承部分12Bとこの部分12B
から水平方向に延びる通電部分12Aとからなる。アー
ク溶接機13のマイナス電源端子(図示せず)に接続さ
れたマイナス側導体15には,プラズマアークトーチの
ようなアークトーチ16の陰極棒(図示せず)が接続さ
れる。このアークトーチ16は通常のものであり,マイ
ナス側導体15に接続される陰極棒とそれを囲みプラス
側導体14に接続されるノズルからなる。
【0014】固定側クランプ部材8と可動側クランプ部
材10は,それぞれ管球1の口金部1Bを2か所以上で
安定に把持するのに適したクランプ面を有する。可動側
クランプ部材10は,管球1が受台2に載置された状態
で上下動装置4により上方向に押し上げられる過程で
は,未だシリンダ装置9のシリンダロッド9Aが後退位
置にあるので,図示位置に比べて幾分右側に位置する
が、通電部材11,12が管球1の導電端部1Dに接触
する位置にある。したがって,管球1が上昇する過程で
固定側クランプ部材8又は可動側クランプ部材10に衝
突する事故が起こりにくい。そして,管球1が受台2に
載置された状態で上下動装置4により上方向に押し上げ
られ所定位置で停止すると,通電部材11,12それぞ
れの通電部分11A、12Aが管球1の導電端部1Dに
接触し、シリンダ装置9が作動し,そのシリンダロッド
9Aが図示左方向に前進して,固定側クランプ部材8と
可動側クランプ部材10とで管球1の口金部1Bを位置
決めして軽くクランプする。
【0015】このように固定側クランプ部材8と可動側
クランプ部材10とで管球1の口金部材1Bを位置決め
して軽くクランプした状態で,通電部材11,12の通
電部分11Aと12Aそれぞれの端面が口金部の導電端
部1Dに接触すると共に、可動の通電部材12が金属線
材1Eに接触し,アークトーチ16のマイナス電位に対
してこれらをプラス電位に保持する。ここで口金部の導
電端部1Dの小孔(図示せず)の径は金属線材1Eの径
よりもかなり大きい場合もあるので、少なくとも通電部
材11,12の通電部分11Aと12Aのいずれかを口
金部の導電端部1Dと金属線材1Eに接触させて電気ア
ークを形成するための通路を確保する必要がある。この
ような状態で、口金部の小孔(図示せず)から突出した
金属線材1Eは,一般に10〜25mmの長さに切断さ
れており、管球1が溶接位置に保持された状態では,金
属線材1Eの先端はアークトーチ16の下端面の真下の
数mm乃至5〜6mmの位置にある。
【0016】この状態で溶接機13を動作させると,ア
ークトーチ16の陰極棒(図示せず)と金属線材1Eの
先端部との間に電気アークが形成され,電流はアーク溶
接機13のプラス電源端子(図示せず)→プラス側導体
14→通電部材12(11)→金属線材1E→アークト
ーチ16の陰極棒→マイナス側導体15→アーク溶接機
13のマイナス電源端子(図示せず)を流れる。その電
気アークにより金属線材1Eの先端部は溶融し,図2に
示すように表面張力により溶融部分は丸まり、下方に溶
融が進行する。その溶融部分が通電部材12又はその近
傍に達するとき、シリンダ装置9が動作して、図2
(B)に示すように通電部材12を右側へ動かし元の位
置に戻す。このとき通電部材11と12の少なくともい
ずれか一方は金属線材1Eの溶融部分に接触しない程度
の位置で管球1の口金部の導電端部1Dに接触してい
る。通電部材11と12をこのような位置に設定するこ
とにより、口金部の薄い導電端部1D及びガラスのよう
な電気絶縁部1Cへの熱的悪影響を最小限に抑えること
ができる。
【0017】次にそのままの位置にアークトーチ16を
固定して本溶接を行っても、1秒程度の時間で溶接を行
えるが、さらに所要時間を短縮するために同図(C)に
示すように、アークトーチ16を金属線材1Eの溶融部
分から数mm乃至5〜6mm離れた位置まで降下させな
がら溶接を行った。これにより金属線材1Eを通してい
た小孔も完全に塞がれ、管球のシーリングも同時に行え
ることは勿論のこと、金属線材1Eの径の大きさに対し
て電流値を選定することにより、1秒未満の短時間で溶
接が行えることを確認した。また、アークトーチ16を
固定し、管球を金属線材1Eの溶融部分がアークトーチ
16から数mm乃至5〜6mm離れた位置まで上昇させ
ながら溶接を行っても同様な溶接結果が得られた。つま
り、金属線材1Eの先端部からの溶融にかかわらずアー
クトーチ16と金属線材1Eとの間隔をほぼ一定に保持
することにより、より短い溶接時間で良好な溶接結果を
得ることができる。
【0018】さらにまた、図2(B)での金属線材1E
の溶融は第1のアークトーチで行い、同図(C)の本溶
接は次の工程位置に設置した第2のアークトーチで行う
ことにより、さらに製造ラインにおけるこの溶接工程に
要する時間を短縮できる。この場合には、図2(B)で
示す溶融工程と同図(C)に示す本溶接工程とに間に管
球の搬送時間があるので、口金部の導電端部1D及び電
気絶縁部1Cへの熱的影響を小さくでき、したがって、
固定側の通電部材11がプラス側導体14に接続されて
いて、かつ導電端部1Dに接触していれば、通電部材1
2の後退位置を任意に設定することができる。また、図
3に示すように通電部材11と12に代えて先端にV字
状の切り込みを有する板状構造の可動の通電部材12だ
けでも前記実施例と全く同様に溶接を行える。
【0019】別の方法として電流値を工程の途中で増大
することも、悪影響を生じることなく時間を短縮する有
効な方法であることを確認した。先ず、第1の例として
アークトーチ16を一定位置に固定し、アークトーチ1
6と金属線材1E間に形成される電気アークにより流れ
る電流値を初期に10Aに設定し、最終電流値を15A
に設定してほぼ直線的に電流を増加させて、前述のとお
り金属線材1Eの溶融させ、本溶接を連続して行った結
果、アークトーチの位置と電流値を初期のものに固定し
た場合に比べて20〜30%程度溶接時間を短縮でき、
良好な溶接結果を得た。
【0020】第2の例としてアークトーチ16を一定位
置に固定し、アークトーチ16と金属線材1E間に形成
される電気アークにより流れる電流値を初期に10Aに
設定し、通電部材12を前述のように図中右側に後退さ
せて本溶接を行う行うとき電流値を10Aから15Aに
増大させて、前述のとおり金属線材1Eの溶融、本溶接
を連続して行った結果、アークトーチの位置と電流値を
初期のものに固定した場合に比べて20〜30%程度溶
接時間を短縮でき、やはり良好な溶接結果を得ることが
できた。
【0021】上記実施例では通電部材11を固定、通電
部材12を可動で説明したが、双方とも可動とし、金属
線材1Eを口金部の導電端部1Dの小孔中央に位置決め
するように双方の通電部材で金属線材1Eを挟むことに
より、さらに一層口金部の小孔のシーリングを確実に行
える。また、双方の通電部材が電気アークの熱の大部分
を口金部の導電端部1Dから遮蔽するので、さらに口金
部の導電端部1D及び電気絶縁部1Cへの熱的影響を小
さくできる。
【0022】以上述べたように金属線材1Eを溶融させ
その溶融金属材料で口金部の小孔のシーリングを行うに
は、金属線材1Eが口金部の小孔からほぼ真っ直ぐに伸
びていることが必要である。しかし実際の場合には、金
属線材1Eは種々の方向に曲がっており、またその長さ
も所望のものでない場合が多い。したがって、溶接の前
工程に図4に示すような切断手段を有する線材成形機を
備えれば便利である。この装置は、主として固定側成形
部材20、可動側成形部材21、可動側成形部材21の
上面に固定された刃のようなカット部材22、及び可動
側成形部材21を往復運動させるシリンダのような駆動
装置23とからなる。
【0023】固定側成形部材20は、先端にV字状の切
り込み20Aが形成された2枚以上の成形板を間隔をお
いて各V字状の切り込み20Aが一致するよう積み重ね
配置したものからなる。可動側成形部材21も固定側成
形部材20とほぼ同様な構造で、固定側成形部材20の
V字状の切り込み20Aとは逆方向のV字状の切り込み
21Aが先端に形成された1枚以上の成形板からなり、
固定側成形部材20の成形板の間を前進、後退して双方
のV字状の切り込み20Aと21Aの最深部に金属線材
1Eを挟んで成形を行い、ほぼ真っ直ぐにする。そして
駆動装置23により可動側成形部材21が更に前進する
過程で、その上面に固定されたカット部材22が固定側
成形部材20の最上位に位置する成形板の上面との間で
金属線材1Eを切断する。
【0024】このような切断機能付きの線材成形機を溶
接位置の前段に備えることにより、管球の口金部の小孔
から延びる金属線材が曲がっていようが、長さが異なっ
ていようが、金属線材1Eを管球の口金部の導電端部1
Dに対してほぼ垂直に真っ直ぐ所定の長さだけ延ばすこ
とができ、したがってアークトーチとの位置関係を容易
に設定ができ、本発明を実現する上で大いに効果があ
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,
1.0秒以下の非常に短い溶接時間で,管球の導電端部
と金属線材,あるいは口金ピン先端部と金属線材とをア
ーク溶接すると同時に,導電端部又は口金ピン先端部の
小孔を密閉することができる。したがって,高速の量産
化ラインに採用するのに適しているばかりでなく,金属
線材と,口金部の導電端部又は口金ピンあるいは口金部
材とを合金化させて接続しているので,長い年月を経て
も錆が生ずることもなく,したがってそれらの間の抵抗
が増大する問題も生じない。また、熱に弱い導電端部と
それに接触している電気絶縁物への熱的悪影響を最小限
に抑えることができるので、管球の信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管球用アーク溶接方法及び溶接装置の
実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図3】本発明を実現するのに用いられる治具の一例を
示す図である。
【図4】本発明を実現するのに用いられる装置の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1・・・・管球 1A・・・管球
部 1B・・・口金部材 1C・・・電気
絶縁部 1D・・・導電端部 1E・・・金属
線材 2・・・・受台 3・・・・ベー
ス部材 4・・・・上下動装置 5・・・・弾性
部材 6,7・・垂直支持部材 8,10・・ク
ランプ部材 9・・・・シリンダ装置 11,12・・
通電部材 13・・・アーク溶接機 14・・・プラ
ス側導体 15・・・マイナス側導体 16・・・アー
クトーチ 20・・・固定側成形部材 21・・・可動
側成形部材 22・・・カット部材 23・・・駆動
装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管球内部からその口金部の導電端部の小
    孔を通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端
    部に接続する方法において、 溶接機電源の一方の極性の端子に接続された通電部材と
    前記金属線材とが接触し、 その状態で先ず溶接機のアークトーチと前記金属線材の
    先端との間に電気アークを形成して前記金属線材の先端
    部から溶融させ、 前記金属線材が前記通電部材又はその近傍まで溶融して
    来た段階で前記通電部材と前記金属線材とが離れ、 その後さらに前記アークトーチと前記金属線材との間に
    電気アークを持続させて前記金属線材を前記口金部の導
    電端部に接続すると共に前記小孔を密閉することを特徴
    とする管球のアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】 管球内部からその口金部の導電端部の小
    孔を通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端
    部に接続する方法において、 前記金属線材を成形機でほぼ真っ直ぐにすると共に、所
    定の長さに切断し、 次に前記金属線材は固定電位に電気的に接続された通電
    部材と接触し、 その状態で先ず溶接機のアークトーチと前記金属線材の
    先端との間に電気アークを形成してその金属線材を先端
    部から溶融させ、 前記金属線材が前記通電部材まで溶融して来た段階で該
    通電部材と前記金属線材との間を離し、 その後さらに前記アークトーチと前記金属線材との間に
    電気アークを持続させて前記金属線材を前記口金部の導
    電端部に接続すると共に前記小孔を密閉することを特徴
    とする管球のアーク溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記溶接機のアークトーチと前記金属線
    材との間に形成される電気アークにより流れる電流を、
    前記金属線材の溶融の途中て増大させることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の管球のアーク溶接方
    法。
  4. 【請求項4】 前記溶接機のアークトーチと前記金属線
    材との間隔を、該金属線材の溶融にかかわらずほぼ一定
    に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の管球のアーク溶接方法。
  5. 【請求項5】 管球内部からその口金部の導電端部の小
    孔を通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端
    部に接続する装置において、 溶接機電源の一方の極性の端子に電気的に接続されてお
    り、前記口金部の導電端部に接触しながら前記金属線材
    に対して接触、非接触となるよう運動する通電部材を備
    え、 前記金属線材の先端に接触しないようアークトーチを位
    置させ、 前記通電部材を動作させて前記金属線材に接触させ、 その状態で前記アークトーチと前記金属線材の先端との
    間に電気アークを形成してその金属線材を通して前記通
    電部材とアークトーチ間に電流を流すことにより前記金
    属線材を先端部から溶融させ、 前記金属線材が前記通電部材まで溶融して来た段階で前
    記通電部材を前記口金部の導電端部に接触させた状態で
    前記金属線材から離し、 その後さらに前記アークトーチと前記金属線材との間に
    電気アークを持続させて、その金属線材及び前記口金部
    の導電端部を通して前記通電部材とアークトーチ間に電
    流を流すことにより、前記金属線材を前記口金部の導電
    端部に接続すると共に前記小孔を密閉することを特徴と
    する管球のアーク溶接装置。
  6. 【請求項6】 管球内部からその口金部の導電端部の小
    孔を通して外へ突出する金属線材を前記口金部の導電端
    部に接続する装置において、 溶接機電源の一方の極性の端子に電気的に接続され、前
    記金属線材に対して接触し得るよう運動する第1の通電
    部材と、 上記溶接機電源の一方の極性の端子に電気的に接続さ
    れ、前記口金部の導電端部に接触し得るよう運動する第
    2の通電部材と、 前記金属線材の先端に接触しないよう位置する第1のア
    ークトーチと前記金属線材の溶融部分に接触しないよう
    位置する第2のアークトーチとを備え、 前記第1の通電部材を動作させて前記金属線材に接触さ
    せ、 その状態で前記第1のアークトーチと前記金属線材の先
    端との間に電気アークを形成してその金属線材を通して
    前記第1の通電部材とアークトーチ間に電流を流すこと
    により前記金属線材を先端部から溶融させ、 前記金属線材が前記第1の通電部材又は近傍まで溶融し
    て来た段階で前記管球を移動させて前記第2の通電部材
    にそのその口金部の導電端部を接触させ、 前記第2のアークトーチと前記金属線材の溶融部分との
    間に電気アークを形成して、その金属線材及び前記口金
    部の導電端部を通して前記第2の通電部材とアークトー
    チ間に電流を流すことにより、前記金属線材を前記口金
    部の導電端部に接続すると共に前記小孔を密閉すること
    を特徴とする管球のアーク溶接装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6554670B1 (en) 1999-05-21 2003-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for capping lamps
CN117943652A (zh) * 2024-03-26 2024-04-30 山西星心半导体科技有限公司 一种led灯泡针脚焊接机

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