JPH05154117A - 携帯型心電計 - Google Patents

携帯型心電計

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JPH05154117A
JPH05154117A JP3319073A JP31907391A JPH05154117A JP H05154117 A JPH05154117 A JP H05154117A JP 3319073 A JP3319073 A JP 3319073A JP 31907391 A JP31907391 A JP 31907391A JP H05154117 A JPH05154117 A JP H05154117A
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waveform
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Hisahiro Fujita
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】心拍数・トレンドグラフの表示画面とイベント
波形の表示画面との相関関係を把握しやすくし、心臓疾
患の診断を迅速かつ的確に行えるようにする。 【構成】心拍数・トレンドグラフ100の表示画面にイ
ベント記録時刻に対応してイベントマークd6 を表示
し、データ記憶時刻を同一に保った状態で心拍数・トレ
ンドグラフ100の表示画面からイベント波形200の
表示画面にダイレクトに切り換える一方、その逆に、イ
ベント波形200の表示画面から心拍数・トレンドグラ
フ100の表示画面にダイレクトに切り換えるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常時的に患者の心電図
データを測定してその心電図データから求めた心拍数・
トレンドデータを記憶するとともに、患者が動悸,胸痛
などの症状を自覚したときにイベントスイッチを操作す
ることで自覚症状前後の心電図データを記憶し(イベン
ト記録)、かつ、必要に応じて、心拍数・トレンドグラ
フや自覚症状時の心電図波形(イベント波形)として再
生表示するように構成された携帯型心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の携帯型心電計においては、心拍
数・トレンドデータは、患者の自覚症状の有無に関係な
く例えば24時間とか48時間とかの長時間にわたって
連続的に記憶され、医師による診断に際して、液晶表示
画面等に心拍数・トレンドグラフとして表示することに
より、心臓疾患の定量的診断に利用される。一方、自覚
症状前後の心電図データは、例えば自覚症状前1分から
自覚症状後1分までの合計2分間にわたって記憶され、
心電図波形として表示することにより、心臓疾患の定性
的診断に利用される。
【0003】従来の携帯型心電計においては、再生表示
に際して、表示画面に心拍数・トレンドグラフを呼び出
す処理とイベント波形を呼び出す処理とが互いに独立し
て全く別個に行われるようになっていた。
【0004】心拍数・トレンドグラフの表示モードには
それ独自の一定の手順があり、また、イベント波形の表
示モードにもそれ独自の一定の手順がある。
【0005】初期画面から一定の手順を踏んで心拍数・
トレンドグラフを表示させ、定量的診断を行った後、イ
ベント波形の表示モードに切り換えるには、心拍数・ト
レンドグラフの表示モードを終了させる。そして、再び
初期画面から一定の手順を踏んでイベント波形を表示さ
せ、定性的診断を行う。
【0006】次に、再び、心拍数・トレンドグラフの表
示モードに切り換えるには、イベント波形の表示モード
を終了させて初期画面に戻し、もう一度最初から一定の
手順を踏んで心拍数・トレンドグラフを表示させる。再
度、イベント波形の表示モードに切り換えるには、心拍
数・トレンドグラフの表示モードを終了させて、初期画
面からもう一度一定の手順を踏んでイベント波形を表示
させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の携
帯型心電計にあっては、心拍数・トレンドグラフの表示
処理とイベント波形の表示処理とが全く別個に行われて
おり、心拍数・トレンドグラフの表示画面ではイベント
記録の時点が全く判らなかったり、心拍数・トレンドグ
ラフの表示画面からイベント波形の表示画面にダイレク
トに切り換え、あるいはその逆に、イベント波形の表示
画面から心拍数・トレンドグラフの表示画面にダイレク
トに切り換えることができないといった具合に、両者の
相関関係が非常に把握しにくいものとなっていた。
【0008】そして、そのため、自覚症状が心臓疾患に
由来するものであるのかどうかの判断、由来する場合に
はその発生機序の解明、重症度の判定、投薬効果の確認
等の所要の処置を迅速に、また、的確に行う上で大きな
障害となっていた。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、心拍数・トレンドグラフの表示画面
とイベント波形の表示画面との相関関係を把握しやすく
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯型心電
計は、患者から得られた心電図データに基づいて心拍数
・トレンドデータを作成する手段と、その心拍数・トレ
ンドデータを時刻情報とともに記憶する手段と、イベン
トスイッチの操作時にその操作の前後の一定時間の心電
図データをイベント波形データとして時刻情報とともに
記憶する手段と、トレンド表示モードの選択によって表
示画面上に心拍数・トレンドグラフを表示する手段と、
波形表示モードの選択によって表示画面上にイベント波
形を表示する手段とを備えた携帯型心電計において、心
拍数・トレンドグラフの表示画面にイベント記録時刻に
対応した位置にイベントマークを表示する手段と、デー
タ記憶時刻を同一に保った状態で心拍数・トレンドグラ
フの表示画面からイベント波形の表示画面にダイレクト
に切り換える手段と、その逆に、データ記憶時刻を同一
に保った状態でイベント波形の表示画面から心拍数・ト
レンドグラフの表示画面にダイレクトに切り換える手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】心拍数・トレンドグラフを表示している状態で
イベントマークをイベント記録時刻に位置対応させて表
示するから、どのような心拍数トレンドのときにイベン
ト記録が行われたがおおよそ判る。
【0012】データ記憶時刻を同一に保った状態で、心
拍数・トレンドグラフの表示画面とイベント波形の表示
画面とを相互にダイレクトに切り換えられるようにした
ので、心拍数・トレンドグラフとイベント波形との相関
関係が素早くかつ明確に把握できるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る携帯型心電計の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は携帯型心電計の主要部の電気的構成
を示すブロック線図である。
【0015】図において、2は患者に装着する体表面電
極、4は体表面電極2によってピックアップされた心電
図信号を増幅する心電アンプ、6は増幅されたアナログ
の心電図信号をディジタルの心電図データに変換するA
/Dコンバータ、8はマイクロコンピュータの中央処理
装置であって全体の制御を司るCPU、10はプログラ
ムを格納しているROM、12はワーキングメモリとし
てのRAM、14はCPU8によって駆動制御される液
晶ドライバ、16は微細な液晶表示素子を縦横にマトリ
ックスに並べて各種のデータを数値,グラフ,波形のい
ずれでも表示できるように構成された液晶表示装置、1
8は各種の操作を入力するためのタッチキー、20は患
者が動悸,胸痛などの自覚症状を感じたときに押し操作
するイベントスイッチである。タッチキー18は、液晶
表示装置16のキー表示に合わせて透明板に形成されて
いる。
【0016】RAM12は、A/Dコンバータ6でサン
プリングされた心電図データを時刻情報とともにCPU
8を介してメモリループ方式で一時的に格納する記憶領
域を有している。CPU8は、RAM12に一時的に格
納された心電図データに基づいて心拍数を算出する機能
を有している。そして、RAM12は、算出によって得
られた心拍数・トレンドデータを時刻情報とともに記憶
する領域を有している。CPU8は、イベントスイッチ
20の押し操作に伴って、その操作の前後1分間ずつの
合計2分間分の心電図データをイベント波形データとし
てRAM12に記憶させる機能を有している。RAM1
2は、少なくとも2心拍分以上の心電図データと、48
時間分の心拍数・トレンドデータを記憶するに足るだけ
の容量をもつものとして構成されている。
【0017】図2〜図4はRAM12のメモリマップを
示す。
【0018】RAM12は、図2に示すように、本体側
RAM12aと、バッテリバックアップされたICカー
ド側RAM12bとからなる。本体側RAM12aはサ
ンプリングした少なくとも2心拍分の心電図データを一
時的に格納しておくエリアをもつ波形計測用バッファ領
域となっている。
【0019】ICカード側RAM12bは、心電図デー
タの測定が開始された時刻やイベント記録された時刻な
どを格納しておくヘッダ部12b1 (詳細は図3を参
照)、イベント0として安静時のQRSデータや波形デ
ータを格納するエリア12b2 、イベントAとして1回
目のイベント記録時のQRSデータや波形データを格納
するエリア12b3 、イベントBとして2回目のイベン
ト記録時のQRSデータや波形データを格納するエリア
12b4 、および、48時間のうちに算出されるべき心
拍数・トレンドデータとして、それぞれ、24時間分を
1画面に表示する場合の心拍数・トレンドデータを2回
分格納するエリア12b5 、60分間分を1画面に表示
する場合の心拍数・トレンドデータを48回分格納する
エリア12b6 、10分間分を1画面に表示する場合の
心拍数・トレンドデータを288回分格納するエリア1
2b7 などを有している。エリア12b2 〜12b4
イベント用バッファ領域となっている。
【0020】エリア12b5 〜12b7 のデータ構造は
それぞれ図4の(a)〜(c)に示すとおりであり、心
拍数HRの最大値,最小値,平均値,個数をそれぞれ所
定時間12分間ごと、30秒間ごと、5秒間ごとに格納
するようになっている。
【0021】微細な液晶表示素子を縦横にマトリックス
に並べて各種のデータを数値,グラフ,波形のいずれで
も表示できるようにした液晶表示装置16における表示
例を図5〜図7に示す。
【0022】この表示画面にはタッチキー18における
各種のキーに対応した表示も行われるようになってい
る。
【0023】図5は心拍数・トレンドグラフ100の表
示例であり、d1 は心拍数HRを表すための縦軸の表
示、d2 は時間を表すための横軸の表示、d3 は横軸d
2 に垂直な直線状カーソル、d4 は直線状カーソルd3
を移動操作したり、表示データを移動したり、表示画面
をスクロールしたりするためのカーソル操作キーであ
る。このうち、d4-1 ,d4-2 は1ドット単位で移動さ
せる右方向移動キーと左方向移動キー、d4-3 ,d4-4
は1画面単位でスクロールさせる右方向早送りキーと左
方向早送りキーである。
【0024】d5 は直線状カーソルd3 が位置している
時刻の表示、d6 はイベント記録時刻に対応した位置に
表示されるイベントマーク、d7 は画面に表示中の心拍
数・トレンドグラフ100が10分間トレンドなのか6
0分間トレンドなのか24時間トレンドなのかを示すと
ともに(図5の場合は10分間トレンド)、1回押し操
作するごとに、図7の(a)〜(c)のように、24時
間トレンド→60分間トレンド→10分間トレンド→2
4時間トレンドのようにサイクリックに表示を切り換え
ていくためのキーである。d8 は画面に表示中の心拍数
・トレンドグラフ100が48時間分のうちの前半の2
4時間分(1日目)のものなのか後半の24時間分(2
日目)のものなのかを示すとともに(図7の(b)の場
合は2日目、それ以外の場合は1日目)、1回押し操作
するごとに、1日目→2日目→1日目のようにサイクリ
ックに表示を切り換えていくためのキーである。d9
心拍数・トレンドグラフ100のうち直線状カーソルd
3 が一致している部分での平均心拍数を示す表示であ
る。
【0025】そして、d10は表示モードを図5の心拍数
・トレンドグラフ100の表示画面から図6に示すイベ
ント波形200の表示画面に切り換える波形キーであ
る。この場合、直線状カーソルd3 をイベントマークd
6 に一致させてから波形キーd10を押し操作するものと
する。
【0026】図6はイベント波形200の表示例であ
り、d11は表示中のイベント波形200がイベントスイ
ッチ20を押し操作した時刻からの変位時間を示す表示
であり、「+」が付くときはイベントスイッチ20が押
し操作された後での変位時間、「−」が付くときはイベ
ントスイッチ20が押し操作される前での変位時間であ
る。そして、d12は表示モードを図6のイベント波形2
00の表示画面から図5の心拍数・トレンドグラフ10
0の表示画面に切り換えるトレンドグラフキーである。
【0027】次に、この実施例の携帯型心電計の動作を
図8〜図13に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0028】電源の投入によってCPU8による制御動
作が開始される。体表面電極2によってピックアップさ
れ心電アンプ4によって増幅された心電図信号はA/D
コンバータ6に入力される。CPU8は、ROM10か
ら読み込んだプログラムに従って次のような制御動作を
行う。
【0029】電源投入によって液晶表示装置16には、
タッチキー18として測定キー,再生キーの表記が表示
される。
【0030】まず、ステップS1で、タッチキー18に
おける測定キーが操作されたかどうかを判断し、その操
作があったと判断したときにはステップS2〜S8のル
ーチンを実行する。そうでなければステップS9でタッ
チキー18における再生キーが操作されたかどうかを判
断し、操作されたと判断したときにはステップS10に
進み、そうでなければステップS1に戻る。
【0031】ステップS10では、イベント再生キーか
トレンド再生キーのいずれか一方が押し操作されるのを
待ち、トレンド再生キーが操作されたと判断したときに
はステップS11〜S16のルーチン(図10参照)を
実行し、イベント再生キーが操作されたと判断したとき
にはステップS18〜S22のルーチン(図12参照)
を実行する(詳しくは後述する)。
【0032】電源の投入の後、一般的には、最初に測定
キーが入力操作される。したがって、ステップS2に進
んでA/Dコンバータ6を制御し、A/Dコンバータ6
が入力した増幅後の心電図信号を一定時間ごとにサンプ
リングし、A/D変換によってディジタルの心電図デー
タに変換し、CPU8に取り込む。そして、CPU8
は、ステップS3で、連続してサンプリングされた心電
図データを時刻情報とともにRAM12における本体側
RAM12aに転送しメモリループ方式で一時的に格納
する。
【0033】このメモリループ方式でのデータ格納動作
の詳しいフローを図9に示す。ステップS3−1では、
CPU8は、A/Dコンバータ6によってディジタルに
変換された後の心電図データをRAM12における本体
側RAM12aの波形計測用バッファ領域に転送して一
時的に格納する。ステップS3−2では、イベントスイ
ッチ20の操作に基づくイベント記憶が完了したかどう
かを判断し、完了していないときにはステップS3−3
に進むが、完了しているときには図8のステップS4
(R波頂点のサーチ)にスキップする。
【0034】ステップS3−3では、CPU8は、RA
M12におけるICカード側RAM12bのイベント用
バッファ領域に対して、常に現在を起点としてその前の
最新1分間の心電図データが確保された状態で格納され
るように更新記憶していく。
【0035】その記憶内容はイベントスイッチ20が操
作されるまでは常に変化している。
【0036】さて、ステップS3−4でイベントスイッ
チ20が操作されたかどうかを判断し、操作されていな
いときにはステップS4にスキップするが、操作された
ときにはステップS3−5に進んでRAM12のICカ
ード側RAM12bにおける最新1分間の心電図データ
の更新記憶を中止し、そのとき記憶されている最新1分
間の心電図データを時刻情報とともにRAM12におけ
るICカード側RAM12bのイベント用バッファ領域
において固定的に記憶する。そして、さらにその後1分
間の心電図データを時刻情報とともに追加して固定的に
記憶する。
【0037】以上によって、患者が動悸や胸痛などの自
覚症状を感じてイベントスイッチ20を操作したとき
に、その前後1分間ずつの合計2分間の心電図データが
イベント波形データ(発作時心電図データ)として時刻
情報とともにRAM12におけるICカード側RAM1
2bに記憶されたことになる。そして、ステップS3−
6でイベント記憶完了のフラグを立てた後、ステップS
4に進む。
【0038】ここで、フローの説明を図8に戻す。
【0039】CPU8は、ステップS4で、RAM12
から読み出した心電図データに基づいて心電図波形の解
析を行って1心拍の区切りとなるR波頂点に相当するデ
ータをサーチする。R波頂点は、心電図波形の特徴点で
あるQRS群中の最も鋭い立ち上がりをもつ部分であ
る。そのR波頂点のサーチの方法としては、例えば、あ
る時点での心電図データの値がそれ以前の1心拍内での
心電図データ群の最大値の7割を超え、かつ、極大点で
あることを条件に判定することで実現できる。
【0040】R波頂点であると認識するとステップS5
に進み、そうでなければステップS7,S8を経てステ
ップS2にリターンし、以下、ステップS2〜S4,S
7,S8を繰り返す。
【0041】R波頂点を見つけ出すとステップS5に進
み、心拍数を算出する。すなわち、1回前の心拍のR波
頂点から今回の心拍のR波頂点までの時間の逆数を求め
て、これを心拍数とする。その時間は、両R波頂点間に
おける〔サンプリング数×サンプリング周期〕によって
求められる。
【0042】次いで、CPU8は、ステップS6で心拍
数のデータを時刻情報とともにRAM12におけるIC
カード側RAM12bに転送して格納する。
【0043】以上で1心拍分についての心拍数・トレン
ドデータが算出されICカード側RAM12bに格納さ
れたことになる。このような心拍数・トレンドデータの
算出・格納をタッチキー18における中止キーが操作さ
れるか、測定開始から48時間が経過するまで繰り返し
続行する。すなわち、ステップS7でタッチキー18に
おける中止キーが操作されたと判断したときには、ステ
ップS1にリターンし、また、ステップS8で測定時間
が48時間を経過したと判断したときは、電源を自動的
にOFFにして心電図データの測定を終了する。
【0044】中止キーが途中で操作されない限り、最大
48時間分にわたる各心拍ごとの心拍数・トレンドデー
タが時刻情報とともにRAM12におけるICカード側
RAM12bに格納されることになる。
【0045】中止キーが操作された後、あるいは、48
時間が経過して電源を再投入したときには、通常は、ス
テップS1の判断が否定的となり、図8に示すステップ
S9に進む。すなわち、タッチキー18において再生キ
ーが操作されるのを待ってステップS10に進む。ステ
ップS10では、トレンド再生キーかイベント再生キー
のいずれかが操作されるのかを待つ。
【0046】ステップS10でトレンド再生キーが操作
されたと判断すると、図10に示すステップS11に進
んでRAM12におけるICカード側RAM12bから
心拍数・トレンドデータをCPU8に読み込み、ステッ
プS12で心拍数・トレンドデータを心拍数・トレンド
グラフの表示データのかたちに変換する。この心拍数・
トレンドグラフというのは、横軸に時間をとり、縦軸に
心拍数をとって、心拍数の時間的変動を示すグラフとし
たものである。
【0047】そして、CPU8は、ステップS13で心
拍数・トレンドグラフの表示データを液晶ドライバ14
に転送し、ステップS14で液晶ドライバ14を制御し
て液晶表示装置16に心拍数・トレンドグラフ100を
表示する。ステップS15でイベントマークd6 をイベ
ント記録時刻に基づいて表示する。このような表示は、
ステップS16において波形キーd10が操作されたと判
断するまで、あるいは、ステップS17において中止キ
ーが操作されたと判断するまで続けられる。
【0048】波形キーd10の操作によって行われる動作
の詳しいルーチンを図11に示し、以下に説明する。
【0049】心拍数・トレンドグラフ100の表示中に
おいて、記録されているイベント波形200を再生表示
しようとする場合には、カーソル操作キーd4 を操作し
て直線状カーソルd3 をイベントマークd6 の位置まで
移動させ一致させる必要がある。ただし、イベントマー
クd6 はいつも表示されているとは限らない。
【0050】イベント記録が48時間の測定において最
大2回までしか行われないので、24時間トレンド、6
0分間トレンド、あるいは、10分間トレンドのいずれ
の場合においても、イベントマークd6 が表示されない
ことがある。60分間トレンドや10分間トレンドでは
むしろ表示されないケースの方が多い。そこで、カーソ
ル操作キーd4 を操作することにより、イベントマーク
6 が表示されるようになるまで画面をスクロールする
のである。そして、その後、1ドット単位で直線状カー
ソルd3 を移動させてイベントマークd6 に一致させる
のである。
【0051】CPU8は、ステップS16−1で、直線
状カーソルd3 がイベントマークd6 に一致したかどう
かを判断する。一致していないときはステップS17に
進むが、一致したときは、ステップS16−2に進んで
表示画面が10分間トレンドの表示画面に切り換えられ
たかどうかを判断する。すなわち、心拍数・トレンドグ
ラフ100の表示画面をイベント波形200の表示画面
に切り換えるのは、10分間トレンドからのみであり、
60分間トレンドや24時間トレンドからは切り換えら
れないようにしてある。1ドットの分解能が粗いため不
正確になるからである。
【0052】そこで、医師は、直線状カーソルd3 の位
置はそのままにして、キーd7 を操作して10分間トレ
ンドの表示画面に切り換える。10分間トレンドの表示
画面においては、波形キーd10が表示されるようにな
る。また、直線状カーソルd3 とイベントマークd6
がずれておれば修正し、一致させる。それから波形キー
10を押し操作する。
【0053】CPU8は、ステップS16−2で、10
分間トレンドの表示画面に切り換わったかどうかを判断
し、切り換わったと判断したときは、ステップS16−
3に進んで波形キーd10が押し操作されたかどうかを判
断する。
【0054】以上のステップS16−1〜S16−3の
各判断が否定的になるときは、ステップS17を経てス
テップS11にリターンし、同様のことを繰り返す。や
がて、ステップS16−3の判断が肯定的となり、ステ
ップS16−4へと進む。
【0055】ステップS16−4で、CPU8は、IC
カード側RAM12bのヘッダ部12b1 (図3参照)
に格納されている測定開始時刻を読み出し、その測定開
始時刻に基づいて、現在表示中の10分間トレンドの表
示画面がどの時刻からの10分間トレンド表示画面かを
算出し、さらに、直線状カーソルd3 の表示位置時刻を
算出する。
【0056】次いで、ステップS16−5で、上記の直
線状カーソルd3 の表示位置時刻とヘッダ部12b1
おけるイベントAまたはイベントBのイベント記録時刻
とを比較し、一致する方のイベントを選択する。そし
て、ステップS16−6で、上記の選択したイベントの
波形データ格納エリア(12b3 または12b4 )にお
けるイベント波形データのうちの先頭のデータのアドレ
スを求める。それから、イベント波形の表示画面に切り
換えるため図12のステップS18へと進む。
【0057】すなわち、10分間トレンドの心拍数・ト
レンドグラフ100の表示画面からイベント波形200
の表示画面にダイレクトに切り換えるのである。
【0058】このようにステップS16での波形キーd
10の操作有りの判断によって、あるいは、ステップS1
0でのイベント再生キーの操作有りの判断によって、ス
テップS18に進み、ICカード側RAM12bのイベ
ント用バッファ領域からイベント波形データ(発作時心
電図データ)をCPU8に読み込み、ステップS19で
イベント波形データを表示データに変換する。そして、
ステップS20でイベント波形の表示データを液晶ドラ
イバ14に転送し、ステップS21で液晶ドライバ14
を制御してイベント波形200を液晶表示装置16に表
示する。この表示は、ステップS22においてトレンド
グラフキーd12が操作されたと判断するか、あるいは、
ステップS23においてタッチキー18における中止キ
ーが操作されたと判断するまで続けられる。中止キーが
操作されるとステップS1にリターンする。
【0059】医師は、液晶表示装置16にイベント波形
200を表示させることで、そのときの自覚症状が心臓
疾患に由来するものかどうかの定性的診断を迅速かつ正
確に行うことができる。
【0060】トレンドグラフキーd12の操作による動作
の詳しいルーチンを図13に示し、以下に説明する。
【0061】ステップS22−1において、CPU8
は、例えば図6に示すイベント波形200の表示画面に
おけるトレンドグラフキーd12が操作されたかどうかを
判断する。操作されなかったときは、ステップS23を
経てステップS18にリターンするが、操作されたと判
断したときはステップS22−2に進む。ステップS2
2−2では、表示中のイベント波形200の記録情報を
ICカード側RAM12bのヘッダ部12b1 から読み
込み、ステップS22−3で、その記録情報に含まれる
イベント波形200についての記録時刻に基づいて、そ
の時刻が含まれる10分間トレンドデータの先頭アドレ
スをICカード側RAM12bにおいて検索する。
【0062】ステップS22−3のイベント波形200
についての記録時刻が含まれるかどうかについて、図1
4を用いて説明する。
【0063】10分間トレンドは、測定開始時刻より、
「10分間1画面」の割合で画面切り換えが行われる。
したがって、48時間分のトレンド記録は288画面分
に相当する。これに対して、60分間トレンドは、測定
開始時刻より、「1時間1画面」の割合で画面切り換え
が行われ、48時間分のトレンド記録は48画面分に相
当し、両者の割合は相違している。24時間トレンド
は、「24時間1画面」の割合で画面切り換えが行わ
れ、48時間分のトレンド記録は2画面分に相当し、全
二者と相違している。
【0064】ちなみに、24時間トレンドでの表示中に
おいて直線状カーソルd3 を任意の位置に移動した後、
その直線状カーソルd3 を含む60分間トレンドの表示
画面に切り換えるには、直線状カーソルd3 の時間位置
が測定開始後どのくらい経過した時間なのかを求め、そ
の時間に相当するある1つの60分間トレンドを表示す
ることが必要である。同様に、60分間トレンドでの表
示中で直線状カーソルd3 を任意に移動した後、その直
線状カーソルd3 を含む10分間トレンドの表示画面に
切り換えるには、直線状カーソルd3 の時間位置が測定
開始後どのくらい経過した時間なのかを求め、その時間
に相当するある1つの10分間トレンドを表示すること
が必要である。
【0065】さて、ステップS22−3の判断である表
示中のイベント波形200がどの10分間トレンド表示
画面に属しているかは、イベント波形200の記録時刻
によって求めることができる。その記録時刻は該当する
10分間トレンドの先頭の時刻と次の10分間トレンド
の先頭の時刻との間に存在する。このことに基づいて該
当する10分間トレンドのデータが格納されている先頭
のアドレスを求め、そのアドレスに従ってICカード側
RAM12bを検索するのである。そして、これが終わ
ると、今度は、ステップS11以下のルーチンに戻る。
すなわち、イベント波形200の表示画面から10分間
トレンドの心拍数・トレンドグラフ100の表示画面に
ダイレクトに切り換えるのである。
【0066】以上のように、心拍数・トレンドグラフ1
00と同時にイベントマークd6 を該当する時刻位置に
表示するので、イベント記録時の前後の心拍数トレンド
の状況が把握しやすい。
【0067】また、ステップS16とステップS22と
により、従来例のように初期画面(ステップS1,S
9,S10相当)にいちいち戻ることなく、10分間ト
レンドの心拍数・トレンドグラフ100の表示画面から
ダイレクトにイベント波形200の表示画面に切り換え
ることができるとともに、その逆に、イベント波形20
0の表示画面から10分間トレンドの心拍数・トレンド
グラフ100の表示画面にダイレクトに切り換えること
ができる。
【0068】したがって、心拍数・トレンドグラフ10
0とイベント波形200との相関関係を素早く明確に把
握することができる。このことは、イベント波形200
のもとになった自覚症状が心臓疾患に由来するものであ
るか否かの判断や、それが心臓疾患に由来するものであ
るとき、その発生機序の解明、重症度の判定、投薬効果
の確認等の所要の処置を迅速に、また、的確に行う上で
きわめて有利なものとなる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る携帯型心電
計によれば、心拍数・トレンドグラフと同時にイベント
マークを該当する時刻位置に表示するので、イベント記
録時の前後の心拍数トレンドの状況を把握しやすくでき
る。また、同じ時刻を基準とした状態で心拍数・トレン
ドグラフの表示画面とイベント波形の表示画面とを相互
にダイレクトに切り換えるようにしたので、心拍数・ト
レンドグラフとイベント波形との相関関係を素早く明確
に把握でき、自覚症状が心臓疾患に由来するものである
のかどうかの判断、由来する場合にはその発生機序の解
明、重症度の判定、投薬効果の確認等の所要の処置を迅
速に、また、的確に行う上できわめて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る携帯型心電計の主要部
の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図3】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図4】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図5】実施例における心拍数・トレンドグラフの表示
例である。
【図6】実施例におけるイベント波形の表示例である。
【図7】実施例における心拍数・トレンドグラフの表示
例である。
【図8】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図9】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図10】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図11】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図12】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図13】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図14】実施例におけるトレンド表示の分解能の変化
例を示す図である。
【符号の説明】
2 体表面電極 4 心電アンプ 6 A/Dコンバータ 8 CPU 10 ROM 12 RAM 12a 本体側RAM 12b ICカード側RAM 14 液晶ドライバ 16 液晶表示装置 18 タッチキー 20 イベントスイッチ 100 心拍数・トレンドグラフ 200 イベント波形 d3 直線状カーソル d6 イベントマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8119−4C A61B 5/04 312 U

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者から得られた心電図データに基づい
    て心拍数・トレンドデータを作成する手段と、 その心拍数・トレンドデータを時刻情報とともに記憶す
    る手段と、 イベントスイッチの操作時にその操作の前後の一定時間
    の心電図データをイベント波形データとして時刻情報と
    ともに記憶する手段と、 トレンド表示モードの選択によって表示画面上に心拍数
    ・トレンドグラフを表示する手段と、 波形表示モードの選択によって表示画面上にイベント波
    形を表示する手段とを備えた携帯型心電計において、 心拍数・トレンドグラフの表示画面にイベント記録時刻
    に対応した位置にイベントマークを表示する手段と、 データ記憶時刻を同一に保った状態で心拍数・トレンド
    グラフの表示画面からイベント波形の表示画面にダイレ
    クトに切り換える手段と、 その逆に、データ記憶時刻を同一に保った状態でイベン
    ト波形の表示画面から心拍数・トレンドグラフの表示画
    面にダイレクトに切り換える手段とを備えたことを特徴
    とする携帯型心電計。
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