JPH05154091A - 可撓管装置 - Google Patents

可撓管装置

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JPH05154091A
JPH05154091A JP3324688A JP32468891A JPH05154091A JP H05154091 A JPH05154091 A JP H05154091A JP 3324688 A JP3324688 A JP 3324688A JP 32468891 A JP32468891 A JP 32468891A JP H05154091 A JPH05154091 A JP H05154091A
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JP
Japan
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tube
bending
bending operation
wire
shrinkable tube
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JP3324688A
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English (en)
Inventor
Sakae Takehata
榮 竹端
Yorio Matsui
頼夫 松井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外径を大きくし、挿入性を損ねるこ
となく、充分な湾曲が得られ、湾曲部と挿入部の接合が
確実に行える可撓管装置を提供することを目的とする。 【構成】先端湾曲部3を形成する柔軟な第1のチューブ
4の後端に、前記第1のチューブ4より比較的硬質な第
2のチューブ6の先端を接続し、前記第1のチューブ4
に前記先端湾曲部を湾曲駆動する形状記憶合金製の湾曲
操作ワイヤ10を配設するとともに、前記第1のチュー
ブ4及び第2のチューブ6の少なくとも一方の一部の外
周面に固定用熱収縮チューブ29を設け、この固定用熱
収縮チューブ29を含めて前記第1のチューブ4と第2
のチューブ6にわたりそれを熱収縮チューブ16で被覆
した。熱収縮チューブ16の収縮後の内径を柔軟な第1
のチューブ4の外径と略等しくすることにより、湾曲操
作ワイヤ10の摺動抵抗を増加することなく、第1のチ
ューブ4と第2のチューブ6を確実に接続・固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカテーテル、内
視鏡、レーザプローブ、加温プローブ等のように、生体
腔等の中に挿入されて使用される可撓管装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、医療用のカテーテルや内視鏡にあ
っては、その挿入部の先端側付近に湾曲部を構成し、そ
れを湾曲操作するようにしたものが多い。挿入部の湾曲
部を湾曲する従来の方式としては、体腔内に挿入される
挿入部内に湾曲操作用ワイヤを挿通し、このワイヤの先
端を挿入部の先端に固定する一方、このワイヤの基端を
手元側操作部に設置した湾曲操作機構のプーリ等に連結
し、操作ノブの手操作に伴い、湾曲操作用ワイヤを牽引
することにより、挿入部の湾曲部をその牽引する向きへ
湾曲させるものであった。
【0003】ところが、湾曲操作用ワイヤの牽引操作に
伴い挿入部の先端部側を湾曲操作させる方式にあって、
例えば血管内視鏡のように挿入部の外径寸法が小さい細
径な場合には、そのワイヤをガイドする管部材等を組み
込むことが困難であり、そのワイヤを挿入部内に直接に
配置する。
【0004】挿入部が体腔内に挿入された際、この挿入
部がその体腔形状に合わせて複雑に屈曲された状態で
は、その湾曲操作用ワイヤも同じく蛇行してしまう。こ
の状態で、牽引操作しても正確な湾曲操作が困難になる
虞れが多い。
【0005】そこで、前述のような問題を解消するため
に、例えば特開平3−86143号公報に示すように、
可撓性のある多孔チューブに温度変化に応じて収集・伸
長する線状の形状記憶合金からなる湾曲駆動用ワイヤを
多孔チューブの軸方向に沿って組み込み、前記湾曲操作
ワイヤに通電用リード線を接続し、このリード線の他端
に通電量制御部を接続した湾曲操作装置が提案されてい
る。
【0006】一方、湾曲部の湾曲性を向上させるため、
未公開のものではあるが、特願平3−141382号及
び特願平3−88830号の出願のものでは、挿入部の
湾曲部を特に柔軟な多孔チューブとし、さらに、この柔
軟な多孔チューブの後端に、比較的硬質な多孔チューブ
を接続して、挿入部の部材を構成している。
【0007】そして、前記形状記憶合金線材は、湾曲部
を構成する柔軟な多孔チューブ内のルーメンに配設され
ており、また、柔軟なチューブの一部の硬度を高くする
ことと、軟柔な多孔チューブと比較的硬質な多孔チュー
ブを接続固定することのためにその両者にわたって熱収
縮チューブが被覆されている。つまり、この熱収縮チュ
ーブは、湾曲部の基端側の湾曲を規制する役割と、軟柔
なチューブと比較的柔軟なチューブを接続固定するため
の役割を担っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、柔軟なチュ
ーブと比較的柔軟なチューブに被嵌する熱収縮チューブ
を締め付けてその両者を確実に接続固定しようとする
と、その熱収縮チューブの収縮後の内径を極力小さくし
なければならない。しかし、収縮後の内径を小さくする
と、柔軟なチューブのルーメンが押し潰される。その結
果、柔軟なチューブのルーメン内に配設された前記形状
記憶合金線材の摺動抵抗が増大し、十分な湾曲が得られ
なくなってしまう。逆に、摺動抵抗を小さくするように
収縮後の熱収縮チューブの内径が大きくなるように設計
すると、柔軟チューブと比較的柔軟なチューブの接続固
定が不十分となってしまう。
【0009】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、外径を大きくし、挿入性
を損ねることなく、充分な湾曲が得られ、2つの多孔チ
ューブの接合が確実に行える可撓管装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決する手段及び作用】本発明の可撓管装置
は、先端湾曲部を形成する柔軟な第1のチューブと、こ
の第1のチューブの後端に先端を接続し前記第1のチュ
ーブより比較的硬質な第2のチューブと、前記第1のチ
ューブに配設され前記先端湾曲部を湾曲駆動する形状記
憶合金製の長尺な湾曲駆動用部材と、前記第1のチュー
ブ及び第2のチューブの少なくとも一方の一部の外周面
に形成された凹凸部と、この凹凸部を含めて前記第1の
チューブと第2のチューブにわたりそれを被覆する熱収
縮チューブとを具備したものである。
【0011】しかして、熱収縮チューブの収縮後の内径
を柔軟な第1のチューブの外径と略等しくすることがで
き、これにより形状記憶合金製の湾曲駆動用部材の摺動
抵抗を増加することなく、第1のチューブと第2のチュ
ーブを確実に接続・固定することができる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜5を参照しつつ本発明の第1の
実施例を説明する。この実施例は医療用チューブとして
のカテーテル1に係り、このカテーテル1は、図3で示
すように、挿入部2と、この挿入部2の基端に設けられ
た分岐部30と、この分岐部30から延設された2本の
基端チューブ32,33とからなる。2本の基端チュー
ブ32,33の各内孔は、図2で示すように、挿入部2
のチャンネル28と連通している。
【0013】一方の基端チューブ32の端部には処理具
挿入口金34が取り付けられている。他方の基端チュー
ブ33の端部には送水用口金35が取り付けられてい
る。そして、処理具挿入口金34からは処理具や内視鏡
55等が、カテーテル1のチャンネル28内へ導入でき
るようになっている。また、送水用口金35には冷却水
を吸引する吸引口35aと例えばカテーテル1のチャン
ネル28内に挿通されたガイドワイヤ54を導出できる
ガイドワイヤ導出口35bが設けられている。
【0014】図1の(a)に示すように、挿入部2は、
先端湾曲部3を形成するシリコン樹脂からなる比較的柔
軟な第1の多孔チューブ4と、この第1の多孔チューブ
4の後端にその先端を接合し、前記第1の多孔チューブ
4より比較的硬質なテフロンなどからなる第2の多孔チ
ューブ6とで構成されている。そして、後述するよう
に、第1の多孔チューブ4には、上下に対向する2箇所
にそれぞれ湾曲操作ワイヤ10が配設されており、この
2つの湾曲操作ワイヤ10によってこれを配設した第2
の多孔チューブ4の部分を上下方向に湾曲させるように
なっている。湾曲操作ワイヤ10は形状記憶合金によっ
て形成されている。
【0015】前記第1の多孔チューブ4と第2の多孔チ
ューブ6は、同じ断面形状を有するとともに、それぞれ
の内部中央付近に、内視鏡55や処置具等を挿通、ある
いは送液を行うチャンネル孔28が形成され、各チュー
ブ4,6のチャンネル孔28の各部分は接合部20にお
いて接続されて連通している。このように挿入部2の全
長にわたり、チャンネル28を形成している。
【0016】また、第1の多孔チューブ4における後端
部の一部には、上下に対向した2個所に切欠き部24が
設けられており、この各切欠き部24において、第1の
多孔チューブ4の周壁部の上下部分に形成した左右に対
向する一対の通孔25a,25bの一端がそれぞれ開口
露出している。第2の多孔チューブ6の周壁上下部内に
も左右に対向した一対の(図示しない)通孔が設けられ
ている。そして、第1の多孔チューブ4の通孔25a,
25bと第2の多孔チューブ6の通孔は、接合部20に
おいて、対応したもの同士が互いに一致して連通してい
る。
【0017】第1の多孔チューブ4の通孔25a,25
bには、湾曲操作ワイヤ10がそれぞれ挿入されてい
る。この湾曲操作ワイヤ10は、線状の形状記憶合金に
よって形成されている。この湾曲操作ワイヤ10の形状
記憶合金は、例えば加熱することによってその長さが収
縮し、冷却することによって伸長して元の長さに復元す
る2方向性の形状記憶効果を備えたものである。もっと
も、1方向性のものであってもよい。
【0018】この湾曲操作ワイヤ10は、略中央部位か
ら折り返されてその両端の折り返した折返しワイヤ構成
部分10a,10bを、両通孔25a,25b内に挿入
している。そして、この湾曲操作ワイヤ10の中央折返
し部10cは、第1の多孔チューブ4の切欠き部24内
またはその端部で固定される。そして、この切欠き部2
4には、湾曲操作ワイヤ10が外部に露出しないように
シリコン樹脂22が装填され、このシリコン樹脂22の
外周が第1の多孔チューブ4の外周面と略面一となるよ
うに形成されている。
【0019】第1のチューブ4の外周面において、前記
通孔25a,25bが位置する部位には、一対の穿孔
(図示しない。)が設けられている。この一対の穿孔
は、互いに第1の多孔チューブ4の軸方向に離間して設
けられている。そして、湾曲操作ワイヤ10の両折返し
ワイヤ構成部分10a,10bの各端部は、前記一対の
穿孔のうち、前側の穿孔から第1の多孔チューブ4の外
部へ導かれ、さらに、その端部は、第2の多孔チューブ
6の通孔内を挿通されるとともに接合部20を跨いで第
1の多孔チューブ4の通孔25a,25b内に挿入され
て前記後側の穿孔からカテーテル1の外部へ導出された
通電用リード線8の先端にリング状のかしめ部材12を
用いて接続される。また、2つの多孔チューブ4,6の
通孔25,26内にわたり、第1の多孔チューブ4と第
2の多孔チューブ6との接合部20付近における各多孔
チューブ4,6の通孔25,26の内部には、電気絶縁
用にシリコン樹脂が充填され、その通孔25,26を閉
塞している。
【0020】湾曲操作ワイヤ10と通電用リード線8と
を接続するリング状のかしめ部材12のリング内では、
折返しワイヤ構成部分10a,10bの少なくとも一方
の端部と通電用リード線8の端部とがそれぞれ挿入さ
れ、互いに重合され、この状態でかしめ部材12を圧潰
することにより、かしめるようになっている。なお、各
かしめ部材12は、第1の多孔チューブ4の軸方向に互
い違いにずれて設けられており、かしめ部材12が1個
所に偏ってその部分のカテーテル1の一部のみの径が極
端に大きくならないようにしている。
【0021】また、第1の多孔チューブ4の後端部と第
2の多孔チューブ6の先端部にわたりその外周には、接
合部20を跨ぎ熱収縮性のチューブ16が被覆されてい
る。この熱収縮チューブ16はかしめ部材12も覆うと
ともに、第1の多孔チューブ4との間でそのかしめ部材
12を挟み込み、湾曲操作ワイヤ10の折返しワイヤ構
成部分10a,10bの両端を第1の多孔チューブ4に
対して固定している。
【0022】さらに、熱収縮チューブ16により被覆さ
れている第2の多孔チューブ6の先端部における外周面
には、リング帯状の固定用熱収縮チューブ29が被覆さ
れており、その固定用熱収縮チューブ29上に前記熱収
縮チューブ16が被覆されている。そして、この固定用
熱収縮チューブ29により生じる突起により、凹凸部を
形成し、これにより熱収縮チューブ16が強く締まり、
確実に固定される結果、第1の多孔チューブ4と第2の
多孔チューブ6を確実に接続・固定することができる。
【0023】このとき、収縮後の熱収縮チューブ16の
内径は、第1の多孔チューブの外径とほぼ等しくなる様
に製作されている。このため、固定用熱収縮チューブ2
9の部分以外の部分における各多孔チューブ4,6の外
周を強く締め付けない。
【0024】通電用リード線8の基端側部分は第2の多
孔チューブ6の通孔内を通じて基端側へ導かれ、分岐部
30内に達している。そして、図2に示すように、通電
用リード線8の基端は、分岐部30内を通り、その分岐
部30に突設されたステンレスパイプ66内に導かれ、
テフロンで外周を被覆された別のリード線62に半田付
け等の手段60によって接続されている。導出用リード
線62はステンレスパイプ66の後端に接続されたポリ
ウレタンチューブ64内に挿通されて案内され、図3に
示すように、湾曲操作ワイヤ10の通電量を制御する通
電制御装置40にカテーテル接続コネクタ47を介して
接続される。
【0025】また、ステンレスパイプ66の分岐部30
より突出した部位の外周およびポリウレタンチューブ6
4の先端部外周には熱収縮チューブ16が被覆されてい
る。なお、ステンレスパイプ66の分岐部30内に位置
する部位は、分岐部30を成形用型に樹脂を流し込むこ
とによって成形する際、通電用リード線8が樹脂によっ
て分岐部30の端部に流されてしまうことを防止し得る
作用をなす。また、ステンレスパイプ66の分岐部30
内に埋め込まれる部位の外周面には、複数の穿孔66a
が設けられており、分岐部30の成形時、穿孔66aか
らステンレスパイプ66内に侵入した樹脂によって通電
用リード線8をステンレスパイプ66内において固定す
るようにしている。
【0026】一方、通電制御装置40には、湾曲操作ワ
イヤ10への通電を警告する通電加熱表示LED49が
設けられている。さらに、通電制御装置40には、冷却
水タンク41に蓄えられた冷却水(生理食塩水)をカテ
ーテル1のチャンネル28内に送るポンプ42が設けら
れている。ポンプ42にはカテーテル1の基端チューブ
33の端部に設けられた送水口金35の吸引口35aに
接続された送水チューブ53が接続している。しかも、
この通電制御装置40には、ポンプ42を駆動させるポ
ンプスイッチ45と、ポンプ42の出力を調整するポン
プ出力調整つまみ46と、ポンプ42の動作を警告する
ポンプ動作警告LED48が設けられている。さらに、
通電制御部40には、使用されるカテーテル1が1方向
湾曲のものか2方向湾曲のものかで切換えられるカテー
テル仕様切換えスイッチ43とこの通電制御装置40を
始動させる電源スイッチ50が設けられている。
【0027】なお、カテーテル1は、図1の(c)に示
すように、第1の多孔チューブ4の周壁部内の1箇所の
みに一対の通孔25a,25bを有して、ここに湾曲操
作ワイヤ10を配設した1方向湾曲のものであってもよ
い。
【0028】図3に示すように、前記通電制御装置40
のジョイスティック接続コネクタ44には、ケーブル5
9を介してジョイスティック51が接続されている。こ
のジョイスティック51は、その操作部51aを2方向
へ移動させる操作が可能になっており、通常時は中立の
位置、すなわち、移動軌道の中央位置で保持されるよう
になっている。また、ジョイスティック51には通電を
停止させる緊急停止スイッチ52が設けられている。
【0029】そして、通電制御装置40の湾曲制御部7
1は、これに接続された前記ジョイスティック51の操
作移動量に応じたパルス幅を持つパルス電流をリード線
62,8を介して湾曲操作ワイヤ10に通電し、湾曲操
作ワイヤ10を所望の温度に加熱させる自動制御を行
う。ジョイスティック51の操作部51aを一方向に移
動操作すると、カテーテル1の一方の湾曲操作ワイヤ1
0に通電され、また、ジョイスティック51の操作部5
1aを他の方向に移動操作すると、カテーテル1内の他
方の湾曲操作ワイヤ10に通電される。
【0030】図4は、通電制御装置40に組み込まれる
湾曲制御部71の構成を示す。すなわち、これは、ジョ
イスティック51などの湾曲操作部72より目標値とし
て出力された角度信号が、加算器73を介してPIDコ
ントローラ74に入力される。PIDコントローラ74
からの所定の信号に応じてPWMジェネレータ75は、
前記PIDコントローラ74からの信号に応じて、パル
ス発振する信号のパルス幅を変化させる。ドライブ回路
76はそのパルス信号のパルス幅に応じて湾曲操作ワイ
ヤ10に通電する電力量を変化する。
【0031】一方、抵抗値検出回路77では、前記湾曲
操作ワイヤ10の抵抗値を逐次検出する。サンプルホー
ルド回路78はその値に応じて前記加算器73に加える
フィードバック信号を生成する。加算器73では、前記
角度信号とサンプルホールドされた抵抗値のフィードバ
ック信号との差を求め、前記PIDコントローラ74へ
出力する。つまり、湾曲制御部71はフィードバック制
御により湾曲操作ワイヤ10に通電してそれを駆動す
る。
【0032】図5は前記ドライブ回路76と抵抗値検出
回路77の一例を具体的に示す。すなわち、前記湾曲操
作ワイヤ(R1 )10、ダミー抵抗R2 が直列接続さ
れ、このダミー抵抗R2 が電解効果(FE)型トランジ
スタQのドレイン側に接続される。前記湾曲操作ワイヤ
(R1)10及びダミー抵抗R2 の回路に対して並列に
2つの抵抗R3 ,R4 が接続されて、ブリッジ回路を構
成している。
【0033】そして、先端湾曲部3を所望の方向へ湾曲
させる場合、湾曲操作部72から角度信号を湾曲制御部
71へ出力する。すると、この湾曲制御部71の加算器
26にて前記ジョイステイック51からの角度信号と、
抵抗値検出回路77で検出した湾曲操作ワイヤ10の抵
抗値に基づく現在の湾曲部3の湾曲角度信号との偏差信
号が求められ、PIDコントローラ74はその偏差信号
に応じた信号をPWMジェネレータ75へ出力する。P
WMジェネレータ75は、PIDコントローラ74から
の信号に応じたパルス幅に変調してパルス信号をドライ
ブ回路76へ出力する。
【0034】ここで、図5で示すように、前記PWMジ
ェネレータ75から出力されたパルス信号が、前記ドラ
イブ回路76におけるトランジスタQのゲートに、抵抗
5を介して印加される。すると、電界効果トランジス
タQが、オンとなり、ブリッジ回路を構成する湾曲操作
ワイヤ(R1 )10とダミー抵抗R2 に通電がなされ、
増幅器OPを通じて前記湾曲操作ワイヤ10に通電さ
れ、その湾曲操作ワイヤ10が次第に加熱されていく。
この結果、その湾曲操作ワイヤ10が記憶形状である軸
方向に収縮した形状へ変態し、この湾曲操作ワイヤ10
を組込む先端湾曲部3を所望の方向へ湾曲させる。な
お、湾曲制御装置71の方式は、オープンループ制御で
あってもよい。
【0035】次に、前記構成のカテーテル1について、
十二指腸スコープを併用し、膵管へ挿入する場合の使用
方法について説明する。まず、十二指腸スコープを十二
指腸の乳頭近くまで挿入する。さらに、ガイドワイヤ5
4を十二指腸スコープの鉗子口から単独で挿通してその
先端を乳頭に挿入し、さらに膵管まで挿入する。
【0036】ついで、ガイドワイヤ54の手元側を、カ
テーテル1の挿入部2の先端からそのチャンネル28内
に挿入し、基端チューブ33を通じて送水用口金35の
ガイドワイヤ導出口35bより外部に突き出させる。そ
の後、カテーテル1の挿入部2をガイドワイヤ54に沿
わせて生体内の所望部位まで導入する。そして、例え
ば、処理具挿入口金34の挿入口よりチャンネル28内
に導入した内視鏡55を用いて所望の作業を行うもので
ある。
【0037】このとき、カテーテル1は十二指腸スコー
プの鉗子起上台で、大きく屈曲させられ、膵管内でも複
雑に曲げられ、この状態で進退させられる。こうした作
業においてカテーテル1を湾曲させる際には、ジョイス
ティック51の操作部51aを一方に操作して通電制御
装置40からパルス電流をリード線62,8を通じて湾
曲させたい方向の湾曲操作ワイヤ10に通電し、湾曲操
作ワイヤ10を一定の温度まで加熱させる。
【0038】この際、過度の加熱を防止するために、通
電制御装置40に設けられたポンプ42により冷却水タ
ンク41に蓄えられた冷却水(生理食塩水)をカテーテ
ル1のチャンネル28内に送水し、先端湾曲部3として
の第1の多孔チューブ4の先端部付近を冷却してもよ
い。
【0039】そして、通電加熱された前記湾曲操作ワイ
ヤ10は軸方向に収縮する。カテーテル挿入部2の先端
湾曲部3としての第1の多孔チューブ4は、収縮する湾
曲操作ワイヤ10によって、この湾曲操作ワイヤ10先
端の固定された中央折返し部10cが、後端のかしめ固
定された折り返しワイヤ構成部分10a,10bの先端
部に対して引っ張り操作され、第1の多孔チューブ4の
湾曲操作ワイヤ10が配設された部位が、収縮する湾曲
操作ワイヤ10側に向けて湾曲される。
【0040】この場合、第1の多孔チューブ4の湾曲量
は、ジョイスティック51の操作部51aの移動量に応
じて適宜設定できる。また、ジョイスティック51の操
作部51aが中立位置に戻されると、湾曲操作ワイヤ1
0への通電が停止される。そのため、この状態では、湾
曲操作ワイヤ10の温度が低下し、収縮形状の湾曲操作
ワイヤ10は伸長して元の長さに復元するので、第1の
多孔チューブ4もその弾性力により湾曲した状態から元
の直線状に戻ることとなる。
【0041】なお、湾曲操作ワイヤ10が異常に加熱さ
れ、生体に損傷を与える危険がある場合には、ジョイス
ティック51に設けられた緊急停止スイッチ51を押
し、通電加熱を停止させることもできる。
【0042】したがって、前記構成のカテーテルによれ
ば、第1の多孔チューブ4は、熱収縮チューブ16によ
り硬度を高くされるが、締めつけ力は大きくなく、その
ルーメンは圧迫されず、そのルーメンからなる前記通孔
25a,25bに挿通される湾曲操作ワイヤ10の摺動
抵抗は大きくならない。一方、第2の多孔チューブ6の
先端部付近の外周面の一部には、固定用熱収縮チューブ
29により突起部分が形成され、この突起部分で熱収縮
チューブ16が強く固定され、第1の多孔チューブ4と
第2の多孔チューブ6が確実に接続固定される。また、
一部分にのみ突起部分が形成されるだけであるので、挿
入部1の挿通性を悪化することがほぼない。
【0043】しかして、この構成によれば、この固定用
熱収縮チューブ29により生じる突起により、熱収縮チ
ューブ16が熱収縮した際に強く締まり確実に固定され
る。その結果、第1の多孔チューブ4と第2の多孔チュ
ーブ6が確実に接続・固定することができる。さらに、
収縮後の熱収縮チューブ16の内径は、第1の多孔チュ
ーブ4及び第1の多孔チューブ4の外径とほぼ等しくな
るように製作されているため、固定用熱収縮チューブ2
9の部分以外の部分における各多孔チューブ4,6の外
周を強く締め付けない。特に、第1の多孔チューブ4に
ついて、これが強く締め付けられないので、第1のチュ
ーブ4の内部に形成されている前記通孔25a,25b
が押し潰されたり変形したりしない。したがって、この
通孔25a,25bに挿通する湾曲操作ワイヤ10の両
折返しワイヤ構成部分10a,10bの円滑な動きが確
保されるので、充分な湾曲操作が行われる。
【0044】なお、前述した固定用熱収縮チューブ29
の代わりに金属製のリングを用いることにより、固定を
より確かにしても良い。この場合、リングが造影機能を
有するため、X線透視下において、その位置及び形状の
確認が容易になる長所が生じる。図6ないし図8は本発
明の第2実施例を示す。なお、前述した第1の実施例と
同じ個所には、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0045】図6で示すように、湾曲操作ワイヤ10の
一方の折返しワイヤ構成部分10aは、第1の多孔チュ
ーブ4において、かしめ部材12により固定され、他方
の折返しワイヤ構成部分10bは第2の多孔チューブ6
においてかしめ部材12により固定される。他方の湾曲
操作ワイヤ10の両折返しワイヤ構成部分10a,10
bも同様に設けられている。ここで、接合面20におい
ては、通電用リード線8と湾曲操作ワイヤ10bが挿通
されているのが、通電用リード線8は被覆されているた
め、互いに電気的に短絡する危険性はない。
【0046】このようにすると、第1の多孔チューブ4
と第2の多孔チューブのそれぞれにかしめ部材12によ
る突起ができるため、このかしめ部材12による凹凸部
によって前記熱収縮チューブ16の固定が確実に行え
る。
【0047】図7は湾曲制御部71の構成を示してお
り、これは、湾曲操作部72から加算器73に入力する
信号は、第2のPWMジェネレータ79にも入力され
る。この第2のPWMジェネレータ79は、図8の
(a)で示すように、湾曲操作部72からの入力の信号
の大きさに応じて、オン期間TONとオフ期間TOFF が設
定され、ゲート80を通じて湾曲操作ワイヤ10に通電
される出力を制御する。
【0048】また、湾曲操作部72からの信号は、前述
したと同様に加算器73を通じてPIDコントローラ7
4にも入力され、こちらのフィードバックループでは湾
曲操作ワイヤ10の抵抗値を検出してフィードバック制
御が行なわれる。さらに、このフィードバックループに
は、図8の(b)で示すように、湾曲操作部72からの
入力と、抵抗値検出回路77の出力を比較してオン期間
ONとオフ期間tOFFが決定される。オープンループ
で、およその湾曲角をコントロールし、フィードバック
ループで、湾曲操作ワイヤ10が異常に過熱されること
がないように自動制御される。このときの駆動波形の関
係を図8において示す。
【0049】このようにすれば、通電加熱において、カ
テーテル1の固体差によるバラツキがあっても、オープ
ンループ内で大まかなコントローラを可能とし、フィー
ドバックループで精度の高い制御により異常過熱が防止
できる効果がある。
【0050】図9ないし図11は、本発明の第3の実施
例を示すものである。この実施例は、第1の多孔チュー
ブ4の外周部において、熱収縮チューブ16で被覆され
る部分に、切欠き部82を設け、この切欠き部82によ
り熱収縮チューブ16を確実に固定するようにしたもの
である。また、第2の多孔チューブ6には、前述した第
1の実施例と同様に固定用熱収縮チューブ29を設けて
熱収縮チューブ16を確実に固定する固定する。図10
で示すように、上下に対向して前記同様の切欠き部82
を一対設けている。この構成によれば、第1の多孔チュ
ーブ4に切欠き部82を設けたから、熱収縮チューブ1
6の収集後の内径を第1、第2の多孔チューブ4,6の
外径よりも小さくでき、熱収縮チューブ16がその多孔
チューブ4の外径よりも小さい径まで収縮させても、多
孔チューブ4が強く締め付けられないので、その第1の
チューブ4の内部に形成されている前記通孔25a,2
5bが押し潰されたり変形したりしない。したがって、
この通孔25a,25bに挿通する湾曲操作ワイヤ10
の両折返しワイヤ構成部分10a,10bの円滑な動き
が確保されるので、充分な湾曲操作が行われる。また、
この構成ではあまり精度を要求されない。このため、コ
ストダウン及び組立性の向上が図れる。
【0051】また、通電制御部71は、図11の(a)
で示すように、PWMジェネレータ75及び抵抗値検出
回路77等を用いたフィードバックループに、タイマ8
4を組み合わせた方式としている。タイマ84は、PW
Mジェネレータ75のオン時間の積算時間が所定の時間
に達するとトリガーされ、一定時間のTOFF の休止パル
スを出力し、通電が停止する。このようにすると、一定
時間当りの印加電力を制限することができるため、異常
な過熱を防止できる。
【0052】なお、前述した固定用熱収縮チューブ29
を第1の多孔チューブ4の一部外周またはその両方に設
けてもよい。また、第1〜3の実施例において、いずれ
もカテーテルについて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、内視鏡やレーザーやEHL等の処理具等の可撓管で
あっても同様に行える。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湾
曲部を構成する柔軟なチューブとその後端に接続される
比較的柔軟なチューブを被覆する熱収縮チューブとの間
に凹凸を設けることにより、両チューブの接続・固定が
確実に行え、湾曲性能及び挿通性を損なうことがなく実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例におけるカテー
テルの斜視図、(b)はその先端部の縦断面図、(c)
はそのカテーテルの変形例の先端部の縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例におけるカテーテルの手
元側分岐部の断面図。
【図3】本発明の第1の実施例のシステムの構成を示す
斜視図。
【図4】本発明の第1の実施例における湾曲制御装置の
制御部のブロック図。
【図5】本発明の第1の実施例における湾曲制御装置の
ドライブ回路の回路構成図。
【図6】本発明の第2の実施例におけるカテーテルの斜
視図。
【図7】本発明の第2の実施例における湾曲制御装置の
制御部のブロック図。
【図8】本発明の第2の実施例における湾曲制御装置の
駆動信号の波形図。
【図9】本発明の第3の実施例におけるカテーテルの斜
視図。
【図10】本発明の第3の実施例におけるカテーテルの
先端部の縦断面図。
【図11】(a)は本発明の第3の実施例における湾曲
制御装置の制御部のブロック図、(b)は同じく第3の
実施例における湾曲制御装置の駆動信号の波形図。
【符号の説明】
1…カテーテル、2…挿入部、3…先端湾曲部、4…第
1の多孔チューブ、6…第2の多孔チューブ、10…湾
曲操作ワイヤ、10a,10b…折返しワイヤ構成部
分、12…かしめ部材、16…熱収縮チューブ、29…
固定用熱収縮チューブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端湾曲部を形成する柔軟な第1のチュ
    ーブと、この第1のチューブの後端に先端を接続し前記
    第1のチューブより比較的硬質な第2のチューブと、前
    記第1のチューブに配設され前記先端湾曲部を湾曲駆動
    する形状記憶合金製で湾曲駆動用部材と、前記第1のチ
    ューブ及び第2のチューブの少なくとも一方の一部の外
    周面に形成された凹凸部と、この凹凸部を含めて前記第
    1のチューブと第2のチューブにわたりそれを被覆する
    熱収縮チューブとを具備したことを特徴とする可撓管装
    置。
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