JPH05130970A - 湾曲可能な可撓管装置 - Google Patents

湾曲可能な可撓管装置

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JPH05130970A
JPH05130970A JP3299021A JP29902191A JPH05130970A JP H05130970 A JPH05130970 A JP H05130970A JP 3299021 A JP3299021 A JP 3299021A JP 29902191 A JP29902191 A JP 29902191A JP H05130970 A JPH05130970 A JP H05130970A
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JP
Japan
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circuit
shape memory
memory alloy
sma
wire
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JP3299021A
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Kazuhiro Takahashi
和裕 高橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓管内の形状記憶合金と形状記憶合金駆動
回路とを直接接続することなく電力を供給し、感電など
の危険性を防止する。 【構成】 商用電源に接続された電源回路より制御回路
34とSMAドライブ回路35とに直流電圧が供給され
る。制御回路34は操作入力回路としてのジョイスティ
ック20aの指示により形状記憶合金(SMA)ワイヤ
6への通電量を制御する。SMAドライブ回路35は、
制御回路34の出力を基にカテーテル2内に配置された
形状記憶合金ワイヤ6へ電力を供給して通電加熱する。
これにより、形状記憶合金ワイヤ6が伸縮し、カテーテ
ル2が湾曲する。SMAドライブ回路35の出力側とカ
テーテル2内の形状記憶合金ワイヤ6とは絶縁トランス
42によって分離されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶合金を用いた
駆動手段によって湾曲動作を行う湾曲可能な可撓管装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内等の直接観察できない部位を観察
するため、細長で可撓性の挿入部を有し、挿入部先端部
に対物光学系を配置して被写体像を得る内視鏡や、細径
の内視鏡などをチャンネル内に挿通するカテーテル等の
可撓管が従来より広く用いられている。
【0003】これらの可撓管部を有する可撓管装置にお
いて、挿入部の一部を駆動して湾曲動作させることによ
り目的の部位を観察するものがあり、前記挿入部の駆動
手段としては、湾曲操作ワイヤを挿入部内に配設し、こ
のワイヤを押し引きして湾曲させる手段とか、挿入部内
に形状記憶合金で構成された部材を配設し、前記形状記
憶合金を通電加熱することにより変形させて湾曲させる
手段などが用いられている。
【0004】前記形状記憶合金を用いた挿入部の駆動手
段として、特開昭62−26041号公報には、形状記
憶合金ワイヤを内視鏡挿入部内に設け、この形状記憶合
金ワイヤを通電加熱して伸縮させるものが開示されてい
る。この装置においては、先端側でU字型に折れ曲がっ
た形状記憶合金ワイヤを細径の可撓管部内に配置し、光
源装置などの駆動装置から前記形状記憶合金ワイヤへ電
力を直接供給して通電加熱するようにしている。これに
より、形状記憶合金ワイヤが可撓管部の軸方向に伸縮
し、可撓管部先端が湾曲するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の可撓管装置では、形状記憶合金ワイヤへ直
接電源が接続されているため、制御装置等に異常状態、
例えばショート等が発生した場合は、形状記憶合金ワイ
ヤに大電流が流れてしまうという不具合があった。この
ため、術者や患者に感電などの害を与える恐れがあっ
た。
【0006】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、形状記憶合金を含む可撓管内の電気回路と形状
記憶合金駆動回路とを直接接続することなく電力を供給
し、駆動回路等の異常時における術者や患者への感電な
どの危険性を防止することができる湾曲可能な可撓管装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による湾曲可能な
可撓管装置は、管腔内に挿入される細長の可撓管と、前
記可撓管内に配置され、通電加熱することにより変形す
る形状記憶合金を有して前記可撓管を湾曲させるアクチ
ュエータと、前記形状記憶合金へ通電加熱用の電力を供
給する形状記憶合金駆動回路と、前記形状記憶合金駆動
回路の出力電力を前記形状記憶合金に供給する電力供給
線と、前記形状記憶合金駆動回路の出力段側と前記形状
記憶合金を含む可撓管内の電気回路とを分離する絶縁回
路とを備えたものである。
【0008】
【作用】形状記憶合金駆動回路により、電力供給線を介
して可撓管内に配置されたアクチュエータの形状記憶合
金に通電加熱用の電力を供給する。このとき、形状記憶
合金駆動回路の出力段側と前記形状記憶合金を含む可撓
管内の電気回路とは絶縁回路によって分離されており、
形状記憶合金は形状記憶合金駆動回路の出力段側と直接
接続されることなく電力が供給される。前記形状記憶合
金は通電加熱することにより変形し、これにより前記可
撓管が湾曲する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、図
1は湾曲駆動装置の構成を示すブロック図、図2は図1
中の制御回路、及び形状記憶合金駆動回路の詳細の構成
を示す回路図、図3は可撓管装置全体の構成を示す説明
図、図4は可撓管部先端の構成を示す説明図、図5は図
4において形状記憶合金を含む面での断面を示す断面
図、図6は形状記憶合金駆動回路の他の例を示す回路図
である。
【0010】図3に示すように、第1実施例の可撓管装
置1は、湾曲可能なカテーテル2を駆動装置3に接続し
て構成されている。カテーテル2の挿入部4は、図4に
示すように、可撓性を有するマルチルーメンチューブか
らなり、細径スコープ,ガイドワイヤ等の挿通や送液,
吸引等を行うためのチャンネル5が設けられている。ま
た、挿入部4には、形状記憶合金を配設するための管路
(ルーメン)が設けられており、湾曲用のアクチュエー
タとして先端側がU字型に折り曲げられた形状記憶合金
ワイヤ(以下、SMAワイヤと記す)6が2本配置され
ている。このSMAワイヤ6は、駆動装置3に接続され
る通電用リード線7とカシメ部8で接続されている。前
記2本のSMAワイヤ6を通電加熱して伸縮させること
によって、挿入部4の先端部を2方向に湾曲させるよう
になっている。
【0011】前記SMAワイヤ6は、図5に示すよう
に、2つのSMAワイヤ配置用ルーメン9内を挿通する
ように先端側で折れ曲がって配置されている。SMAワ
イヤ6の先端部は、2つのルーメン9間に設けられた溝
部10内を通るように配置され、先端部が露出しないよ
うに充填材11で封止されて固定されている。そして、
SMAワイヤ6の後端側は、カシメ部8で通電用リード
線7と接続され、固定されている。この挿入部4の軸と
ずれた位置に設けられたSMAワイヤ6が軸方向に伸縮
することにより、挿入部4が湾曲するようになってい
る。
【0012】なお、前記SMAワイヤ6は、Ti−Ni
合金やCu−Zn−Al合金等の素材により構成される
が、中でもTi−Ni合金が好適である。
【0013】前記カテーテル2は、手元側の分岐部12
で手元側チューブA13,手元側チューブB14,通電
ケーブル15の3本に分岐されている。通電ケーブル1
5は駆動装置3に設けられた通電コネクタ16に接続さ
れ、通電加熱用の電力が駆動装置3より通電ケーブル1
5を介してカテーテル2内のSMAワイヤ6へ供給され
るようになっている。手元側チューブA13,手元側チ
ューブB14は、前記挿入部4のチャンネル5に連通し
ており、口金13a,14aよりそれぞれガイドワイヤ
やファイバスコープ等を挿入して、これらを挿入部4の
先端部まで挿通できるように構成されている。また、手
元側チューブA13には、口金13aの側方からシリコ
ン等で構成された送水チューブ17が延設されており、
SMAワイヤ6及びカテーテル2表面の温度を下げる冷
却用水が駆動装置3から送水チューブ17を介して供給
されるようになっている。このため、図示しないが、口
金13aの内部は弾性部材等が設けられて水密構造とな
っており、ファイバスコープ等を挿入した状態で口金1
3aから冷却水が流出しないようになっている。なお、
手元側チューブA13へファイバスコープ等を挿入しな
い場合は、キャップを口金13aへ取り付け水密状態を
保持する。
【0014】前記送水チューブ17は、駆動装置3の側
面部に設けられた平型のポンプ18に接続されており、
このポンプ18には冷却用の生理食塩水が入ったボトル
19が接続されている。ポンプ18は、送水チューブ1
7を圧迫して水を押し出すようになっており、ボトル1
9内の生理食塩水がポンプ18によって冷却水として手
元側チューブA13へ送水され、カテーテル2内へ送ら
れる。これにより、通電加熱されたSMAワイヤ6が冷
却されるようになっている。
【0015】また、駆動装置3には、カテーテル2の先
端部の湾曲動作を指示するジョイスティック等で構成さ
れた操作入力回路20が、信号ケーブル21,コネクタ
22を介して接続されている。なお、操作入力回路20
は、ジョイスティックだけでなく、トラックボール,マ
ウス,ボタンスイッチ,スライドスイッチ等で構成する
ことができる。
【0016】次に、図1及び図2を参照して駆動装置3
の構成について説明する。駆動装置3には、絶縁トラン
ス等からなる絶縁回路31が設けられ、1次側に外部の
商用電源32が直接接続される。絶縁回路31の2次側
は前記SMAワイヤ6への駆動電力を供給する電源回路
33が接続されており、商用電源32からの電力が絶縁
回路31を介して電源回路33に供給されるようになっ
ている。ここで、絶縁回路31の1次側(商用電源32
側)を1次回路、2次側(電源回路33側)を2次回路
と称する。電源回路33は、SMAワイヤ6への通電量
を制御する制御回路34、及びSMAワイヤ6へ加熱用
電力を供給するSMAドライブ回路35に接続されてい
る。電源回路33はスイッチングレギュレータ等で構成
されており、商用電源32からの100Vの交流電圧を
例えば+15Vの直流電圧に変換し、制御回路34及び
SMAドライブ回路35に供給するようになっている。
【0017】制御回路34には操作入力回路20が接続
されており、操作入力回路20の指示に応じて電力をS
MAドライブ回路35に供給する。SMAドライブ回路
35は、制御回路34の出力を基にSMAワイヤ6へ加
熱用電力を供給し、SMAワイヤ6を通電加熱して収縮
させるようになっている。
【0018】図2に示すように、前記制御回路34は三
角波発生器36が設けられており、ここで生成された三
角波の信号が比較器37の負入力端に供給されるように
なっている。なお、ここではSMAワイヤ6はカテーテ
ル2内に2本配設されているため、同様の回路が2系統
構成されている。一方、比較器37の正入力端にはジョ
イスティック20aからの指示によって所定の電圧が供
給される。この比較器37で前記三角波の信号と正入力
端の電圧とを比較することによって、パルス幅変調(P
WM)信号が生成される。比較器37の出力は2つに分
岐され、一方は単安定マルチバイブレータ(以下、モノ
マルチと記す)38を介してアンド回路39の一入力端
へ入力され、他方は直接アンド回路39の他の入力端に
入力されるようになっている。
【0019】前記モノマルチ38及びアンド回路39
は、比較器37の出力であるPWM信号の最大デューテ
ィ比を設定するようになっている。例えば、カテーテル
2内にSMAワイヤ6を1本配設した一方向に湾曲可能
な可撓管の場合は、カテーテルの径を細く構成できるの
で、SMAワイヤ6の熱が保持され易い。このため、比
較器37の出力の最大デューティ比を0.13に設定す
る。また、図4に示したようなカテーテル2内にSMA
ワイヤ6を2本配設した二方向に湾曲可能な可撓管の場
合は、1本の場合に比べてカテーテルの径が太くなり、
SMAワイヤ6の熱が保持されにくくなるため、比較器
37の出力の最大デューティ比を0.15に設定する。
このように、カテーテルの径に応じてSMAワイヤ6に
通電する信号の最大デューティ比を0.13〜0.15
に設定する。なお、最大デューティ比はモノマルチ38
の出力だけではばらつきにより設定値以上になることが
あるため、アンド回路39の出力によって最大値を設定
するようにしている。
【0020】アンド回路39の出力端はSMAドライブ
回路35に接続されている。SMAドライブ回路35
は、抵抗40,FET41,絶縁トランス42で構成さ
れており、アンド回路39の出力は抵抗40を介してF
ET41のゲート端子に入力されるようになっている。
FET41のソース端子には+15Vの直流電圧が絶縁
トランス42の1次側を通して供給され、ドレイン端子
は接地されている。そして、絶縁トランス42の2次側
は通電ケーブル15,通電用リード線7を介してカテー
テル2内のSMAワイヤ6に接続されている。すなわ
ち、制御回路34からのPWM信号出力はSMAドライ
ブ回路35で電力増幅され、SMAワイヤ6に供給され
て通電加熱されるようになっているが、2次回路である
電源回路33とカテーテル2内の回路(以下、患者回路
と称する)とはSMAドライブ回路35内で絶縁トラン
ス42によって分離されている。
【0021】なお、SMAドライブ回路35は、図6に
示すように、FET41の代わりにトランジスタ43で
構成しても良い。この場合、供給する直流電圧が+24
Vと異なっているが、他は同様に構成されている。ま
た、リレーやフォトMOSリレー等のスイッチング素子
を用いて構成することもできる。
【0022】以上のように構成された可撓管装置1の作
用について説明する。カテーテル2の挿入部4を体腔内
等に挿入し、目的部位の観察、処置などを行う。このと
き、操作入力回路20を操作することにより、カテーテ
ル2内のSMAワイヤ6を通電加熱して収縮させ、挿入
部4の先端側を湾曲させる。
【0023】操作入力回路20の指示によって、SMA
ドライブ回路35よりPWM信号が出力され、SMAワ
イヤ6に供給される。SMAワイヤ6は通電加熱すると
軸方向に収縮するが、SMAワイヤ6は挿入部4の軸と
ずれた位置に配置され、両端は挿入部4内で固定されて
いるため、カテーテル2の先端部を引っ張る形となり挿
入部4の先端側が湾曲する。
【0024】なお、本実施例では、操作入力回路20は
オン/オフの指示によりSMAワイヤ6に通電するか否
かの制御を行っているが、操作入力回路20から出力さ
れる電圧を可変とし、PWM信号のデューティ比を変化
させてSMAワイヤ6への通電量を制御することもでき
る。
【0025】また、挿入部4の湾曲角を小さくする場合
は、駆動装置3のポンプ18を動作させ、ボトル19よ
り送水チューブ17,手元側チューブA13を介してカ
テーテル2内に冷却水を送水することにより、SMAワ
イヤ6を冷却して伸張させ、挿入部4をストレートの状
態となる方向に湾曲させる。
【0026】前述のように、SMAワイヤ6を含むカテ
ーテル2内の患者回路は、SMAドライブ回路35内の
絶縁トランス42により2次回路である電源回路33,
制御回路34,SMAドライブ回路35と分離されてい
るため、制御回路34,SMAドライブ回路35等にシ
ョートなどの異常が発生した場合においても、患者回路
には大電流が流れることはない。
【0027】従って、駆動装置3内の2次回路に異常が
発生した場合においても、SMAワイヤ6等のカテーテ
ル2内の患者回路に大電流が流れることを防止でき、術
者や患者が感電するなどの不具合を防止することができ
る。
【0028】図7ないし図9は本発明の第2実施例に係
り、図7は内視鏡挿入部先端の構成を示す断面図、図8
は湾曲駆動装置の構成を示すブロック図、図9は図8中
の形状記憶合金駆動回路の詳細の構成を示す回路図であ
る。
【0029】第2実施例は、細径の内視鏡の挿入部内に
湾曲用アクチュエータとしての形状記憶合金ワイヤを配
置した例である。
【0030】図7に示すように、本実施例に用いられる
内視鏡は細径のファイバスコープで構成されている。内
視鏡の挿入部51は、先端側から硬性の先端構成部5
2、この先端構成部52に連設された湾曲駒55,…,
55を有する湾曲部53、湾曲部53に連設された可撓
管部54で構成されている。先端構成部52には、被写
体像を結像する対物光学系56が設けられており、対物
光学系56の結像位置にはイメージガイドファイバ57
の前端面が配置されている。イメージガイドファイバ5
7は挿入部51内を挿通され、後端側が図示しない接眼
部まで連通している。対物光学系56及びイメージガイ
ドファイバ57は、保護チューブ58で被覆されてお
り、保護チューブ58の外側にライトガイドファイバ5
9が設けられている。さらに、ライトガイドファイバ5
9の外側も同様に保護チューブ60で被覆されている。
ライトガイドファイバ59は、挿入部51内を挿通さ
れ、図示しない光源装置に接続されるようになってお
り、光源装置からの照明光がライトガイドファイバ59
を通って挿入部51の先端面から照射されるようになっ
ている。
【0031】また、挿入部51内にはチューブで被覆さ
れたSMAワイヤ61が配置されており、先端側は先端
構成部52内で固定されている。SMAワイヤ61は挿
入部51内を挿通し、後端側がカシメ部62で固定され
ている。このカシメ部62によってSMAワイヤ61と
湾曲駆動装置に接続される通電用リード線63とが接続
され、SMAワイヤ61が通電加熱されるようになって
いる。
【0032】なお、SMAワイヤ61は、チューブで被
覆されたものだけでなく、挿入部51内にシリコンチュ
ーブからなるSMA用のルーメンを設け、このルーメン
内にワイヤ状の形状記憶合金を配置するようにしても良
い。
【0033】前記SMAワイヤ61を通電加熱するため
の湾曲駆動装置は図8に示すように構成されている。
【0034】制御回路34には、正弦波発生回路65が
設けられており、ここで生成された正弦波の信号がプリ
アンプ66に入力されるようになっている。プリアンプ
66には、操作入力回路20の指示に応じて増幅度を設
定する増幅度設定回路67が接続されており、設定され
た増幅度で前記正弦波信号を増幅して形状記憶合金駆動
回路としてのB級プッシュプル電力増幅回路68へ供給
するようになっている。B級プッシュプル電力増幅回路
68は、入力された正弦波信号の電力を増幅し、内視鏡
挿入部51内のSMAワイヤ61に加熱用電力を供給し
てSMAワイヤ61を収縮させるようになっている。そ
の他は第1実施例と同様に構成されている。
【0035】前記B級プッシュプル電力増幅回路68
は、図9に示すように、入力側にトランス69が設けら
れ、プリアンプ66からの出力信号が入力される。入力
された正弦波信号は、正の半波,負の半波がそれぞれ抵
抗70,71を介してトランジスタ72,73のベース
に供給されるようになっている。トランジスタ72,7
3のコレクタには絶縁トランス74の1次側が接続され
ており、トランジスタ72,73のエミッタと絶縁トラ
ンス74の1次側センタータップとの間に直流電圧+2
4Vが供給されている。そして、絶縁トランス74の2
次側は、両端がダイオード75,76,通電用リード線
63を介して内視鏡挿入部51内のSMAワイヤ61の
一方に接続され、SMAワイヤ61の他方は絶縁トラン
ス74の2次側センタータップと接続されている。
【0036】すなわち、プリアンプ66からの正弦波信
号出力はB級プッシュプル電力増幅回路68で電力増幅
され、SMAワイヤ61に供給されて通電加熱されるよ
うになっているが、2次回路である電源回路33と内視
鏡挿入部51内のSMAワイヤ61を含む患者回路とは
B級プッシュプル電力増幅回路68内で絶縁トランス7
4によって分離されている。
【0037】第1実施例と同様に、内視鏡挿入部51を
体腔内等に挿入し、目的部位の観察、処置などを行う。
このとき、操作入力回路20を操作することにより、内
視鏡挿入部51内のSMAワイヤ61を通電加熱して収
縮させ、湾曲部53を湾曲させる。
【0038】操作入力回路20の指示に応じて、増幅度
設定回路67によってプリアンプ66の増幅度が設定さ
れる。すなわち、正弦波発生回路65からの正弦波信号
はプリアンプ66で増幅されるが、増幅度設定回路67
の設定値によってプリアンプ66から出力される正弦波
信号の振幅が変化する。これにより、SMAワイヤ61
への通電量を制御し、湾曲部53の湾曲状態を変化させ
る。プリアンプ66からの出力信号はB級プッシュプル
電力増幅回路68で電力増幅されてSMAワイヤ61に
供給される。SMAワイヤ61は通電加熱すると軸方向
に収縮するが、SMAワイヤ61は挿入部51内のライ
トガイドファイバ59の外側に配置され、両端は挿入部
51内で固定されているため、先端構成部52を引っ張
る形となり、湾曲駒55が回動して湾曲部53が湾曲す
る。
【0039】前述のように、SMAワイヤ61を含む挿
入部51内の患者回路はB級プッシュプル電力増幅回路
68内の絶縁トランス74により2次回路である電源回
路33,制御回路34,B級プッシュプル電力増幅回路
68と分離されているため、制御回路34,B級プッシ
ュプル電力増幅回路68等にショートなどの異常が発生
した場合においても、患者回路には大電流が流れること
はない。
【0040】従って、第1実施例と同様に、駆動装置内
の2次回路に異常が発生した場合においても、SMAワ
イヤ61等の内視鏡挿入部51内の患者回路に大電流が
流れることを防止でき、術者や患者が感電するなどの危
険の発生を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、形
状記憶合金を含む可撓管内の電気回路と形状記憶合金駆
動回路とを直接接続することなく電力を供給するように
しているので、駆動回路等の異常時における術者や患者
への感電などの危険性を防止することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1実施例に係り、
図1は湾曲駆動装置の構成を示すブロック図
【図2】図1中の制御回路、及び形状記憶合金駆動回路
の詳細の構成を示す回路図
【図3】可撓管装置全体の構成を示す説明図
【図4】可撓管部先端の構成を示す説明図
【図5】図4において形状記憶合金を含む面での断面を
示す断面図
【図6】形状記憶合金駆動回路の他の例を示す回路図
【図7】図7ないし図9は本発明の第2実施例に係り、
図7は内視鏡挿入部先端の構成を示す断面図
【図8】湾曲駆動装置の構成を示すブロック図
【図9】図8中の形状記憶合金駆動回路の詳細の構成を
示す回路図
【符号の説明】
1…可撓管装置 2…カテーテル 3…駆動装置 4…挿入部 6…形状記憶合金ワイヤ 7…通電用リード線 20…操作入力回路 33…電源回路 34…制御回路 35…SMAドライブ回路 42…絶縁トランス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管腔内に挿入される細長の可撓管と、 前記可撓管内に配置され、通電加熱することにより変形
    する形状記憶合金を有して前記可撓管を湾曲させるアク
    チュエータと、 前記形状記憶合金へ通電加熱用の電力を供給する形状記
    憶合金駆動回路と、 前記形状記憶合金駆動回路の出力電力を前記形状記憶合
    金に供給する電力供給線と、 前記形状記憶合金駆動回路の出力段側と前記形状記憶合
    金を含む可撓管内の電気回路とを分離する絶縁回路と、 を備えたことを特徴とする湾曲可能な可撓管装置。
JP3299021A 1990-12-26 1991-11-14 湾曲可能な可撓管装置 Pending JPH05130970A (ja)

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JP3299021A JPH05130970A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 湾曲可能な可撓管装置
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JP3299021A JPH05130970A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 湾曲可能な可撓管装置

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JP (1) JPH05130970A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5403297A (en) * 1993-09-03 1995-04-04 Intelliwire, Inc. Elongate device having steerable distal extremity and proximal bend and method
KR100396960B1 (ko) * 2000-11-07 2003-09-02 주식회사 디지탈바이오테크놀러지 내시경의 진행 방향 조절 작동부의 제어 장치
JP2008194178A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Olympus Medical Systems Corp アクチュエータ装置、撮像装置、及び内視鏡装置

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