JP2007283115A - 被牽引機構の位置決め制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作対象の湾曲位置を操作指令値に瞬値に追従させる。
【解決手段】本発明の被牽引機構の位置決め制御装置は、ジョイスッチック10から出力される指令値信号に応じた駆動信号を出力するコントローラ40と、コントローラから出力される駆動信号に応じて駆動されるモータ20の駆動力に基づき牽引動作を行う牽引ワイヤ14,16と、牽引ワイヤの動作量を検出して検出信号を出力するセンサ28、30とを備え、コントローラ40は、センサから出力される検出信号に基づき補正量が変化可能なフィルタ82と、このフィルタに基づき指令値信号を補正した信号を駆動信号としてフィードフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御器52とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被牽引機構の位置決め制御装置に係り、特に、湾曲自在に形成された被牽引機構を操作対象として、操作対象の先端側を上下・左右方向に湾曲させるに好適な被牽引機構の位置決め制御装置に関する。
従来、体腔内の臓器を観察したり、体腔内の患部に各種の治療を施したりするときに内視鏡が用いられている。この内視鏡は、円筒状に形成された細長の挿入部先端側の湾曲部に設けられているとともに、モニタに接続されている。このため、体腔内に挿入部を挿入することにより、湾曲部の内視鏡で体腔内の臓器を観察することができるとともに、内視鏡で体腔内を観察しながら、必要に応じ、処置具などを挿入部に挿入することで、患部に各種の治療や処置を施すことができる。また、医療分野に限らず、工業分野においても、ボイラ、タービン、エンジン、化学プラントなどの内部の傷や腐食を観察したり、検査したりするために、工業用内視鏡が広く用いられている。
内視鏡が設けられた湾曲部を駆動するに際しては、例えば、特許文献1に記載されているように、内視鏡挿入部の先端側に設けられた湾曲部にワイヤを接続し、このワイヤを電動モータの駆動力によって牽引することによって、湾曲部を上下/左右に湾曲させるようにしたものがある。この電動モータを駆動するに際しては、操作部に設けられた操作レバーからの操作量に比例して電動モータを駆動するモータ駆動回路が採用されている。この場合、電動モータによって牽引ワイヤを牽引して湾曲部を上下あるいは左右方向に移動させることで、湾曲部の湾曲角を設定できるようになっている。
また、特許文献2には、内視鏡挿入部の先端側に設けられている湾曲部に牽引用ワイヤを取り付け、この牽引用ワイヤを、操作部に設けられた中継プーリを介してユニバーサルコード内を通し、牽引用ワイヤを電動モータの駆動力によって牽引するようにしたものが記載されている。さらにこの公報には、操作部に設けたプーリの回転角と電動モータの回転角とを比較することで、牽引ワイヤの弛緩状態を検出し、牽引ワイヤが弛緩状態にあるときには電動モータを最高速度で回転させて、牽引ワイヤの弛みを瞬時に解除する手法が示されている。
特公昭63−59329号公報 特開平6−22904号公報
上記従来技術のうち前者のものは、操作レバーに取り付けられた歪みゲージなどを用いて操作量を検出し、検出された操作量にしたがった電圧を直接モータに印加する構成になっているため、操作レバーの操作量に比例して電動モータを駆動することはできるが、牽引ワイヤと牽引ワイヤをガイドするためのコイルシース内面との摩擦や、牽引ワイヤの弛みなどについて十分配慮されておらず、操作量と湾曲部先端の湾曲量とが対応せず、観察者(内視鏡操作者)の操作性を高めるには十分ではない。
また、従来技術のうち後者のものは、操作性向上のために、モータと中継プーリとの間のユニバーサルコードにおいて発生するワイヤの弛みを解除する手法を採用しているが、操作部に設けた中継プーリから先の内視鏡挿入部の牽引ワイヤに発生する弛みや摩擦について配慮されていないとともに、中継プーリが存在しない場合についての弛みの解除についても配慮されておらず、操作性を高めるには十分ではない。
本発明の課題は、操作対象の湾曲位置を操作指令値に瞬値に追従させることができる被牽引機構の位置決め制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、操作に応じた指令値信号を出力可能な指令値信号出力手段と、前記指令値信号出力手段から出力される前記指令値信号に応じた駆動信号を出力する駆動信号生成手段と、前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号に応じた駆動力を発生する駆動手段と、前記駆動手段により発生された駆動力に基づき牽引動作を行う牽引手段と、前記牽引手段の動作量を検出するとともに、前記動作量に応じた検出信号を出力するセンサとを備え、前記駆動信号生成手段は、前記センサから出力される前記検出信号に基づき補正量が変化可能なフィルタと、当該フィルタに基づき前記指令値信号を補正した信号を前記駆動信号としてフィードフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手段とを有する被牽引機構の位置決め制御装置を構成とする。
また、本発明は、操作に応じた指令値信号を出力可能な指令値信号出力手段と、前記指令値信号出力手段から出力される前記指令値信号に応じた駆動信号を出力する駆動信号生成手段と、前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号に応じた駆動力を発生する駆動手段と、前記駆動手段により発生された駆動力に基づき牽引動作を行う牽引手段と、前記検索手段により湾曲可能な湾曲部を有する被牽引機構と、前記牽引手段の動作量を検出するとともに、前記動作量に応じた検出信号を出力するセンサと、前記指令値信号出力手段から出力される前記指令信号及び前記センサから出力される前記検出信号に応じて被検索機構の形状を推定する状態推定手段と、前記検出信号及び前記状態推定手段の推定結果に基づいて、前記被牽引機構の湾曲部の湾曲位置を推定する位置推定手段とを備え、前記駆動信号生成手段は、前記位置推定結果に基づき補正量が変化可能なフィルタと、当該フィルタに基づき前記指令値信号を補正した信号を前記駆動信号としてフィードフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手段とを有する被牽引機構の位置決め制御装置を構成とする。
また、上記いずれかの発明において、前記センサは、前記牽引手段に係る張力を検出するとともに、検出した張力に応じた張力検出信号を出力する張力センサを用いることができる。
また、(1)湾曲自在に形成された被牽引機構を操作対象として前記操作対象を駆動力に応じて牽引する牽引手段と、操作に応答して前記操作対象の目標位置に対応した操作指令値信号を出力する操作指令値信号出力手段と、前記操作指令値信号をフィードフォワード補償値に従って補償してフィードフォワード制御信号を生成するフィードフォワード制御手段と、前記フィードフォワード制御信号に基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記駆動信号に従った駆動力で前記牽引手段を駆動する駆動手段とを備えた構成とすることができる。
(2)前記(1)に記載の前記被牽引機構の位置決め制御装置において、前記駆動状態検出信号を出力する駆動検出手段と、前記フィードフォワード制御手段の生成によるフィードフォワード制御信号を前記駆動手段に対する指令信号として前記指令信号と前記駆動検出手段の検出信号との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差算出手段の算出による偏差を基に前記偏差を零に抑制するための演算を行って駆動信号を生成する演算手段とを備えた構成とすることができる。
(3)前記(1)、(2)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記牽引手段として互いに連結されて前記駆動手段の駆動による駆動力を順次伝達する複数の牽引手段を備えているとともに、前記複数の牽引手段のうち前記駆動手段からの駆動力を他の牽引手段から受ける中継用牽引手段の駆動に伴う位置を検出して中継状態信号を出力する駆動検出手段と、前記フィードフォワード制御手段の生成によるフィードフォワード制御信号を前記駆動検出手段に対する指令信号として前記指令信号と前記駆動検出手段から出力される信号との偏差を算出する偏差算出手段と、前記偏差算出手段の算出による偏差を基に前記偏差を零に抑制するための演算を行って駆動信号を生成する演算手段とを備えた構成とすることができる。
(4)前記(1)、(2)または(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記フィードフォワード制御手段の生成によるフィードフォワード制御信号は前記操作指令値信号に対して位相が進んでだものとすることができる。
(5)前記(1)、(2)または(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、駆動状態検出信号は駆動位置を出力する駆動検出手段とすることができる。
(6)前記(1)、(2)または(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、駆動状態検出信号は牽引手段の牽引に伴う張力を出力する駆動検出手段であり、操作指令値信号を張力指令値信号に変換する指令値変換手段を備えてなるものとすることができる。。
(7)前記(1)、(2)または(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記牽引手段の牽引状態量を検出して牽引状態量検出信号を出力する牽引状態量検出手段と、前記操作指令値信号出力手段の出力による操作指令値信号と前記牽引状態量検出信号との偏差を算出する指令値・状態量偏差算出手段と、前記指令値・状態量偏差算出手段の算出による偏差を基に前記偏差を零に抑制するためのフィードバック制御信号を生成するフィードバック制御信号生成手段と、前記フィードフォワード制御手段の生成によるフィードフォワード制御信号を前記フィードバック制御信号で補正して前記駆動手段に対する位置指令値信号を生成する位置指令値信号生成手段とを備えて構成することができる。
(8)前記(7)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記牽引状態量検出手段は、前記牽引手段の牽引に伴う変位を検出して前記操作対象の湾曲位置に対応した位置信号を牽引状態量検出信号として出力する湾曲位置検出手段で構成することができる。
(9)前記(7)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記牽引状態量検出手段は、前記牽引手段の牽引に伴う張力を検出する張力検出手段と、前記張力検出手段の検出による張力と前記駆動位置検出手段の出力による駆動位置検出信号とから前記操作対象の湾曲位置を推定しこの推定結果を牽引状態量検出信号として出力する位置推定手段とから構成することができる。
(10)前記(7)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記牽引状態量検出手段は、前記牽引手段の牽引に伴う張力を検出する張力検出手段と、前記操作指令値信号出力手段の出力による操作指令値信号と前記張力検出手段の検出による張力とから前記操作対象の状態を推定する状態推定手段と、前記状態推定手段により前記フィードフォワード制御手段、フィードバック制御手段各々のダイナミクスを変更するダイナミクス変更手段とから構成することができる。
(11)前記(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記中継状態信号は中継位置を出力する中継状態量検出手段とすることができる。
(12)前記(3)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、前記中継状態信号は中継用牽引手段の牽引に伴う張力を出力する中継状態量検出手段から出力することができる。
(13)前記(10)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、フィードフォワード制御手段のダイナミクスを変更するダイナミクス変更手段とから構成されてなるものとすることができる。
(14)前記(10)に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、フィードバック制御手段のダイナミクスを変更するダイナミクス変更手段とから構成されてなるものとすることができる。
(1)〜(14)に記載した手段によれば、操作者の操作に応答して操作指令値信号が出力されると、操作指令値信号がフィードフォワード制御手段によって補償され、フィードフォワード制御手段の生成によるフィードフォワード制御信号に基づいて生成された駆動信号にしたがった駆動力で牽引手段が駆動されるため、牽引時に、牽引手段の駆動に伴う遅れが生じても、この遅れはフィードフォワード制御手段によって補償され、操作対象の湾曲位置を操作指令値に瞬時に追従させることができ、操作性の向上に寄与することができる。
さらに、牽引手段の牽引状態量として、摩擦や弛みによって減衰した牽引手段の牽引に伴う変位(ワイヤの位置)を検出し、牽引状態量をフィードバックし、牽引状態量検出信号と操作指令値信号との偏差を基にフィードバック制御信号を生成し、フィードフォワード制御信号をフィードバック信号で補正する制御を行うことで、牽引手段の内部に含まれる摩擦や弛み(ワイヤの弛み)に起因した非線形性を補償することができる。
本発明によれば、操作指令値をフィードフォワード制御手段によって補償するようにしたため、操作対象の湾曲位置を操作指令値に瞬時に追従させることができ、操作性の向上に寄与することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す電動内視鏡の湾曲位置決め制御装置の全体構成図である。図1において、電動内視鏡には、操作部に取付られて上下/左右に操作可能なジョイスティック10、湾曲自在に構成された湾曲部12、湾曲部12の先端側を上下方向に湾曲させるための牽引ワイヤ14、16、牽引ワイヤ14、16が巻き付けられて牽引ワイヤ14、16に牽引力を付与するプーリ18、プーリ18にギア機構を介して連結され、プーリ18を回転駆動するためのモータ(電動モータ)20が設けられており、牽引ワイヤ14、16は連続した1本のワイヤで構成され、牽引ワイヤ14、16はそれぞれコイルシース22、24内を通って湾曲部12に連結されている。湾曲部12は、被牽引機構の主要素を構成する操作対象として、複数の節輪26が互いに回転自在に連結された蛇管から構成されており、この湾曲部12はほぼ円筒状に形成されて、上下/左右方向に湾曲自在に構成されている。
そして本実施形態においては、湾曲部12は、牽引ワイヤ14、16の牽引により上下方向に湾曲するようになっている。具体的には、モータ20が正回転または逆回転してプーリ18が回転すると、プーリ18に巻き付けられたワイヤ14、16のうち一方のワイヤが引かれ、他方が繰り出され、湾曲部12が上下方向に湾曲するようになっている。すなわち、牽引ワイヤ14、16、プーリ18はモータ20の駆動によって、操作対象としての湾曲部12を牽引する牽引手段として構成されている。
なお、本実施形態では、図の簡略化のために、湾曲部12を上下に湾曲させるための一対の牽引ワイヤ14、16のみを図示しており、湾曲部12を左右方向に湾曲させるのに必要な牽引ワイヤ、プーリ、モータ、制御装置については、湾曲部12を上下に湾曲させるものと基本的には同じもので構成することができるため省略してある。
また、湾曲部12とコイルシース22、24は細長の弾性パイプで構成された挿入部(図示省略)内に挿入されて保護されており、この挿入部先端となる湾曲部12の先端には、CCDなどで構成されたCCDカメラが取付られており(図示省略)、このCCDカメラは挿入部内に配線されたケーブルを介してモニタ(図示省略)に接続されている。そして、このCCDカメラで撮像された体腔内の臓器や工業用の配管などの画像がモニタの画面上に映し出されるようになっている。この場合、操作者は、基本的には、モニタの画面上に映し出された画像を見ながら、左手でジョイスティック10を上下または左右に湾曲操作するとともに、挿入部の途中を右手で保持し、挿入部を前後に移動させるとともに、時には挿入部に回転を加えて挿入部を体腔内などに押し込み、挿入部の先端側が観測点に到達した後は、湾曲部12の先端を湾曲操作することで、適切な状態で観測点を撮影したり、挿入部に挿入された処置具を用いて適切な処置を施すことができる。
このため、操作者はモニタを見て挿入部の先端から見た動きをリアルタイムに観察することができるため、モータ20を適切に制御することにより、湾曲部12先端の動きを自在に制御できれば、操作者の操作負担が軽減され、操作性が大幅に向上することになる。
電動でワイヤ駆動する内視鏡において、モータの駆動力にしたがい挿入部先端側の湾曲部12を牽引ワイヤ14、16によって牽引する。牽引する際に考慮しなければならないことは、牽引ワイヤ14、16とコイルシース22、24間の摩擦、プーリ18によって牽引されていない側の牽引ワイヤ(繰り出される牽引ワイヤ)に発生する弛みの発生、または、挿入部途中の屈曲形状の変化によって牽引ワイヤ14、16とコイルシース22、24間の摩擦や弛みの量が変動することである。すなわち、摩擦、弛み、特性変動の課題を克服しなければ、湾曲部12の湾曲位置を操作指令値に瞬時に追従させることはできない。
そこで、本実施形態においては、操作指令値の位相を進ませるフィードフォワード制御系を用いて、位相が遅れるプーリ位置から牽引ワイヤ14または16の先端位置までのダイナミックスを動かし、フイードフォワード制御系では補償しきれない追従誤差をフィードバック制御系で補償する構成を採用することとしている。
具体的には、フィードフォワード制御系とフィードバック制御系を含む制御系は以下のように構成されている。
まず、フィードバック制御系を構成するに際して、本実施形態においては、まず、コイルシース22、24の先端側に、各牽引ワイヤ14、16の移動量を観測するためのセンサ28、30が取り付けられている。センサ28、30は、牽引ワイヤ14、16の移動量を検出するセンサとして、例えば、光学式リニアエンコーダ、抵抗型リニアポテンショメータによって、各牽引ワイヤ14、16の移動量を検出するようになっている。この場合、各センサ28、30から湾曲部12の先端までの距離は、挿入部全体の長さに比べて短いため、各センサ28、30によって検出された牽引ワイヤ14、16の位置は、湾曲部12先端側の移動量、すなわち湾曲位置に等しい。各センサ28、30の検出によるワイヤ位置信号32、34はそれぞれワイヤ位置検出器36に入力されている。この場合、ワイヤ位置信号32、34は、牽引ワイヤ14、16がそれぞれ矢印の方向に移動したときに正の値を示すようになっており、ワイヤ位置検出器36は、ワイヤ位置信号32、34の和の平均を求め、この平均値を湾曲部12先端の位置としてワイヤ先端位置信号38を出力するようになっている。
すなわち、センサ28、30、ワイヤ位置検出器36は牽引状態量検出手段とともに牽引ワイヤ14、16の牽引に伴う変位を検出して湾曲部12の湾曲位置に対応したワイヤ先端位置信号38を牽引状態量検出信号として出力する湾曲位置検出手段として構成されている。
ワイヤ先端位置信号38はコントローラ40の加算器42に入力されており、この加算器42には指令値検出器44から指令値信号46が入力されている。指令値検出器44は、ジョイスティック10が上下/左右方向に操作されるときに、ジョイスティック10の操作に応答して、湾曲部12の目標湾曲位置に対応した指令値信号(操作指令値信号)46を出力する操作指令値信号出力手段として構成されている。加算器42は、指令値信号46とワイヤ先端位置信号38との偏差を算出し、算出した偏差に関する信号をフィードバック制御器48に出力する指令値・状態量偏差算出手段として構成されている。フィードバック制御器48は、加算器42の算出による偏差に対してゲイン補償のみを実施して前記偏差を零に抑制するためのフィードバック制御信号を生成し、フィードバック制御信号を加算器50に出力するフィードバック制御信号生成手段として構成されている。
加算器50には、フィードフォワード制御器52からフィードフォワード信号が入力されるようになっている。フィードフォワード制御器52は、指令値検出器44から指令値信号46を入力したときに、この指令値信号46の位相を進ませるための処理として、指令値信号46をフィードフォワード補償値にしたがって補償する演算を行い、この演算結果としてフィードフォワード制御信号を生成するフィードフォワード制御手段として構成されている。具体的には、フィードフォワード制御器52は、次の(1)式で示すように、二次の位相進みフィルタで構成されている。
Figure 2007283115
ここで、sはラプラス演算子、w1とw2は設定する周波数で、w1<w2の関係にあり、z1とz2は減衰係数で、z1>z2の関係に設定されている。このフィルタの特性は、加算器50の生成によるモータ位置指令値54から牽引ワイヤ14、16の先端位置までの伝達特性を測定し、その逆モデルを近似して得られたものである。このため、基本的には、操作指令値が指令値信号46としてフィードフォワード制御器52を通過し、後述するモータフィードバック閉ルーループ系、牽引ワイヤ14、16の先端位置までの伝達関数はほぼ1となり、牽引ワイヤ14、16の先端位置である湾曲部12の湾曲位置は操作指令値とほぼ等しい動きをすることとなる。
フィードフォワード制御信号が入力される加算器50は、フィードフォワード制御信号をフィードバック制御信号で補正し、モータ20に対する位置指令値信号としてのモータ位置指令値信号54を生成する位置指令値信号生成手段として構成されており、モータ位置指令値信号54は加算器56に入力されている。加算器56にはモータ位置指令値信号54の他にモータ位置検出器58からモータ位置信号60が入力されている。モータ位置検出器58には、モータ20の回転角度を検出するロータリエンコーダ62から回転角度を示す信号が入力されており、モータ位置検出器58はロータリエンコーダ62の検出によるモータ20の回転角度にしたがってモータ位置信号60を生成するようになっている。すなわち、ロータリエンコーダ62、モータ位置検出器58はモータ20の駆動に伴う位置を検出して駆動位置検出信号としてのモータ位置信号60を加算器56に出力する駆動位置検出手段として構成されている。
加算器56はモータ位置指令値信号54とモータ位置信号60との偏差を算出する位置偏差算出手段として構成されており、加算器56の算出による位置偏差に関する信号はモータ用制御器64に入力されている。モータ用制御器64は、例えば、PID(比例・積分・微分)補償器を備え、加算器56の生成による偏差を零にするための演算を行って駆動信号を生成し、駆動信号をモータアンプ66に出力する演算手段として構成されている。モータアンプ66は駆動信号を増幅し、増幅した駆動信号をモータ20に出力するようになっている。
上記構成において、操作者がジョイスティック10を操作すると、この操作にしたがった操作指令値が指令値信号46として出力され、指令値信号46とワイヤ先端位置信号38との偏差が加算器42で算出され、この偏差にしたがったフィードバック制御信号がフィードバック制御器48で生成されるとともに、位置指令値信号46の位相を進めるためのフィードフォワード補償演算がフィードフォワード制御器52で行われ、フィードフォワード制御信号が生成される。そしてフィードフォワード制御信号がフィードバック制御信号で補正されてモータ位置指令値信号54が生成され、モータ位置指令値信号54とモータ位置信号60との偏差に応じた位置偏差が加算器56で求められ、この位置偏差に基づいた駆動信号がモータ用制御器64で生成され、この駆動信号によってモータ20が正回転または逆回転駆動されると、牽引ワイヤ14または16による牽引が行われ、湾曲部12の先端側が上方または下方に湾曲する。この場合、モータ20は、プーリ18に加わる牽引ワイヤ14、16の張力の反力を打消し、モータ20の回転位置はモータ位置指令値54にほぼ遅れなく追従することができる。このためギアのがたなどを無視すれば、プーリ18の回転によって移動したプーリ18近傍のワイヤ移動量は、モータ位置指令値信号54にギア比とプーリ18の半径とを積演算することで算出することができる。
しかし、プーリ18が回転することによって移動したプーリ18近傍の牽引ワイヤ14または16の移動量と湾曲部12先端側の牽引ワイヤ14または16の移動量は比例関係にはならない。これは、牽引ワイヤ14、16とコイルシース22、24との間の摩擦によって牽引ワイヤ14、16の引っ張り張力が途中で減衰するとともに、プーリ18の回転方向が逆転したときに弛みを巻取るまでの時間的空白(デッドゾーン)による位相の遅れ、さらに湾曲部12を構成する蛇管とチューブからなる湾曲部12の曲げを阻止しようとするダイナミックスが原因として考えられる。
そこで、本実施形態においては、指令値信号46の位相を進ませるフィードフォワード制御器52を用いて、位相が遅れるプーリ18位置から湾曲部12先端位置までのダイナミックスを動かし、それでは補償できない追従誤差をフィードバック制御器46で補償するようにしているため、湾曲部12の先端位置(湾曲位置)を操作指令値に遅れなく追従させることができる。
また本実施形態においては、牽引ワイヤ14、16の移動量をセンサ28、30によって検出しているため、摩擦や弛みによって減衰した牽引ワイヤ14、16の位置を検出することができるとともに、この検出信号をフィードバックすることで、牽引手段を構成する系の内部に含まれる摩擦やワイヤの弛みに起因した非線形性を補償することができる。
また本実施形態においては、挿入部のワイヤ機構は基本的には安定な系であることと、操作指令値とのオフセットは操作者がモニタを見て調整すればよいことから、フィードバック制御器48には、積分特性や微分特性を持たせず、ゲイン補償のみを実施することとしている。ただし、フィードバックを施すことにより特定の周波数帯域ではゲインが増大することもあるため、ノッチフィルタなどにより閉ループ系の特性を必要に応じて修正する。
またフィードバック制御器48のゲインを高くすると、目標である操作指令値に追従するが、ゲインをあまり高くすると、急激なモータの反転動作を繰り返して振動的になるため、フィードバックゲインは1倍から2倍に設定されている。この場合、フィードバックゲインを低くする分だけ操作指令値と湾曲部12の先端位置は完全に一致しないが、操作指令値信号46の位相をフィードフォワード制御器52で進ませることで、湾曲部12先端位置を操作指令値に瞬時に追従させることができる。
次に、本発明に係る装置と従来技術の実験結果を図2および図3にしたがって説明する。図2は図1に示す制御装置によって内視鏡の湾曲位置決め動作を実施したときの実験結果の1例を示す。図3はジョイスティックの操作による位置指令値を直接モータ位置指令値として生成するようにした従来技術による応答結果である。図2および図3において、上段の(a)には上下の牽引ワイヤの先端位置における時間波形を、下段の(b)には、内視鏡挿入部の上下の牽引ワイヤに作用する張力をプーリ側で測定した時間波形を示す。各図において、上段と下段の図には、ともに7秒周期の三角波形が図示されているが、これはジョイスティックからの指令値を想定して指令値300として印加したものである。また区間Aにおいて、図1に示すプーリ18は矢印方向(時計周り)に回転し、区間Bでは反時計周りに回転するものとしている。
図3において、従来技術のものは、上下のワイヤの先端位置307、308は目標指令値300に対し位相が20度程度遅れ、ゲインも三角形の頭がつぶれた台形形状となっていることが分かる。よって、従来技術のものでは、操作者が仮に湾曲部先端の移動を三角波に追従させようと思った場合には、ジョイスティックから三角波の指令値を入力しただけでは、湾曲部先端位置の位相が遅れるだけでなく、台形波形となっていることから、操作者は正確な位置決めを行うことができないことを意味する。したがって、目的を達成するためには、操作者はモニタを見ながら自分で湾曲部先端位置が三角波に追従するように指令値を修正することが余儀なくされる。このため、操作に熟練を要し、内視鏡を電動化することによってかえって操作者の負担が増加することになる。
これに対し、本発明のものは、図2に示すように、上下の牽引ワイヤの先端位置303、304と目標指令値(操作指令値)300とはほぼ一致する。このため操作者は、指令値通りに牽引ワイヤ14、16の先端位置が動くので、電動化することで操作の負担が減り、精度良く湾曲部の先端を目的の個所に素早く位置決めすることが可能になる。
次に、張力に比較するに際して、図3(b)の従来技術の波形を観察すると、A区間からB区間において、回転の方向(操作方向)が代わる瞬間における張力305が1番大きく、回転の方向が代わったにも関わらず張力は徐々に下がり、逆に、下側のワイヤの張力306は張力がない(0)、すなわち弛みの状態からB区間に移行し、回転の方向が変わったにも関わらず弛みの影響で0.7秒程経ってから張力が張り始め、それとともに先端位置の方向が変化していることが分かる。
これに対して、本発明のものは、図2(b)に示すように、B区間になってからほぼ瞬時に張力302が張り始めていることが分かる。これは、目標指令値(操作指令値)の位相を進ませたフィードフォワード制御器52とワイヤの先端位置をフィードバック制御するフィードバック制御器48の効果である。牽引ワイヤ14、16の張力が張ることにより、牽引ワイヤ14、16の先端位置をプーリ18で制御することができる。なお、弛みに着目し、弛みを早急に解除する他の従来技術では、その間にワイヤの先端位置が目標の指令値から大きくずれてしまうため、操作者はワイヤの先端位置を指令値に合わせるための修正を自分自身で試みなければならないため、熟練を要し、電動化することによってかえって操作者の負担が増加することになる。
次に、本発明の第2実施形態を図4にしたがって説明する。本実施形態は、図1に示す制御装置から牽引ワイヤの先端位置をフィードバック制御するためのフィードバック制御系を取り除いたものであり、他の構成は図1と同様である。
本実施形態においては、指令値検出器44の出力による指令値信号46の位相をフィードフォワード制御器52で進ませてフィードフォワード制御信号を生成し、フィードフォワード制御信号とモータ位置信号60との偏差を加算器56で求め、この偏差を零にするための駆動信号をモータ用制御器64で生成し、この駆動信号をモータアンプ66で増幅してモータ20を回転駆動する構成を採用しているので、操作指令値に対して牽引ワイヤ14、16の牽引による湾曲部12の先端位置を遅れなく追従させることができる。すなわち、プーリ18の動きから牽引ワイヤ14、16の先端位置までは牽引ワイヤ14、16とコイルシース22、24との摩擦や牽引ワイヤ14、16の弛みなどの非線形性の影響で位相は遅れるが、この位相の遅れをフィードフォワード制御器52によって補償することができる。このため、操作指令値の位相をフィードフォワード制御器52で進ませることで、操作指令値に対してプーリ18の動きを進ませることが可能になる。
本実施形態において、牽引ワイヤ14、16の先端位置と操作指令値との関係を測定したところ図5に示すような実験結果が得られた。図5の下段である(b)には、操作指令値を示す三角波300とフィードフォワード制御器52から出力されるモータ位置指令値の波形311の特性を示す。図5から、ジョイスティック10の操作によって操作方向が変化する度に、適切なオフセットが指令に加わり、その指令値はその位相が進む方向に修正されていることが分かる。これにより、図3上段に示した先端位置307、308に比べて、図5上段に示す(a)では、牽引ワイヤ14、16の先端位置307、308が指令値の三角波300に近づいていることが分かる。
このように、本実施形態においては、前記実施形態とは異なりフィードバック系がないため、挿入部の摩擦などの特性変動には対応することはでいないが、操作指令値の位相を進ませることにより、湾曲部12先端の動きはより操作指令値に近づくことが分かる。
また本実施形態におけるフィードフォワード制御器52としては、次の(2)式で示すように、符号が変化する構成を用いても良い。
Figure 2007283115
ここで、Rは目標指令値、sgnはその符号を表す。またゲインgの大きさは、一定値よりも指令値の速度が小さいときにはその速度に比例し、指令値の速度が一定値以上大きくなったときには一定値とするように構成した方が良い。これにより、速度の符号の変化に対し、モータ20の速度を徐々に変化させることができ、牽引ワイヤ14、16などの振動を抑えることができる。
また本実施形態においては、内視鏡挿入部には、特殊なセンサ28、30やフィードバック制御系がないため、前記実施形態よりも低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態を図6ないし図11にしたがって説明する。本実施形態は、牽引ワイヤの先端位置をフィードバックする代わりに、牽引ワイヤ14、16の張力を検出し、この張力をフィードバックするようにしたものであり、牽引ワイヤ14、16のプーリ18側に牽引ワイヤ14、16の張力を検出する張力センサ68、70が設けられており、各張力センサ68、70の検出値はそれぞれワイヤ張力検出器72に入力されている。
各張力センサ68、70は、例えば、図7に示すように、歪みゲージ74、ブリッジ回路76、差動増幅回路78を備えて構成されており、牽引ワイヤ14、16に微小細長の歪みゲージ74がそれぞれ装着されている。歪みゲージ74によって歪み量の変化が検出されると、この歪み量の変化を示す信号は、歪み量の変化に比例して抵抗の変化するブリッジ回路76を介して差動増幅回路78で増幅されるようになっている。この場合、牽引ワイヤ14、16に外力が加わらないときには、歪みゲージ74の抵抗値でブリッジ回路76のバランスが保たれており、差動増幅回路78の出力は0である。一方、牽引ワイヤ14または16がプーリ18によって引っ張られると、牽引ワイヤ14または16に外力が加わり、歪みゲージ74の抵抗値が変化し、ブリッジ回路76のバランスが崩れ、差増増幅回路78の出力端に電圧が発生する。この出力電圧は、各牽引ワイヤ14または16に作用する張力を示す信号としてワイヤ張力検出器72に出力されるようになっている。ワイヤ張力検出器72は各張力センサ68、70の検出による張力を加算して、湾曲部12の先端を引っ張る実質の内部張力を示す内部張力信号80を出力するようになっている。すなわち、張力センサ68、70、ワイヤ張力検出器72は張力検出手段として構成されており、内部張力信号80は内視鏡状態推定器82と位置推定器84に出力されるようになっている。なお、ここで張力センサ68、70の検出による張力の正負は、図2(b)に示す特性と同じ関係となっている。
位置推定器84は、内部張力信号80と内視鏡状態推定器82の推定結果86とから湾曲部12の湾曲位置を推定し、この推定結果88を牽引状態量検出信号として加算器42に出力する位置推定手段として構成されている。この位置推定器84は、内部張力信号80から牽引ワイヤ14、16の先端位置までのダイナミックスをモデル化したもので構成されており、状態推定結果86にしたがって複数のモデルの中から指定のモデルを選択することで挿入部の先端位置を推定できるようになっている。この位置推定器84に用いられるモデルとしては、例えば、一次のローパスフィルタを複数個用いて構成されている。そして、状態推定結果86からモデルを選択する場合、内視鏡の挿入部の状態に応じて指定のモデルを選択する必要がある。すなわち、挿入部は体腔内などに挿入されることから、挿入開始はほぼストレート状態であるが、腸などの形状に沿って挿入される際、挿入部の途中の屈曲率は場所によって大きくなることがある。屈曲率が大きくなると、コイルシース22、24と牽引ワイヤ14、16との間の摩擦力が大きくなり、測定した内部張力信号80から牽引ワイヤ14、16先端位置までのダイナミックスは挿入部がストレート状態の時と比べてその特性が変動する。さらに、内視鏡の使用環境状態や経時的な変化によってもダイナミックスの特性は変動する。よって、より牽引ワイヤの先端位置(湾曲位置)の推定精度を上げるためには、それらの状態を推定し、この推定にしたがったモデルを選択するとともに、選択したモデルにしたがってフィードバック制御器48を制御する必要がある。
そこで、本実施形態においては、内視鏡状態推定器82において、操作指令値を示す指令値信号46と内部張力の大きさを示す内部張力信号80との関係比から予め定めた関数にしたがって適切なモデルを選択するための状態推定結果86を求め、この状態推定結果86を位置推定器84に出力することとしている。この状態推定結果86は、内部張力信号80から牽引ワイヤ14、16先端位置までのダイナミックスの特性変動が張力に最も現われることを考慮して求められるようになっている。すなわち、同じ操作指令値であっても、操作指令値に基づいてモータ20を駆動したときに、挿入部がストレート状態のときには、牽引ワイヤ14、16に加わる張力は小さく、逆に挿入部の屈曲率が大きく、挿入部の途中がぐるりと回転しているときには、牽引ワイヤ14、16に加わる張力は大きくなる。このため、内視鏡状態推定器82は、操作指令値と内部張力とから湾曲部12の状態を推定するようになっており、内視鏡状態推定器82は操作指令値信号46と内部張力信号80とから湾曲部12の状態を推定する状態推定手段として構成されている。
位置推定器84に用いるモデルとしては、例えば、図8に示すように、4つの一次ローパスフィルタを用いることができる。4つのモデルは特性320、321、322、323で表されており、各特性のクロスオーバー周波数はそれぞれ1Hz、2Hz、4Hz、8Hzになっている。そして、挿入部がストレート状態のときには、クロスオーバー周波数が4Hzで特性322のものを使用する。また挿入部の途中が回転していて摩擦などが大きい場合には、例えば、クロスオーバー周波数が1Hzで特性320のものを使用する。ここで、モデルとしてクロスオーバー周波数が4Hzのローパスフィルタを用いてワイヤの先端位置を推定したところ、図9に示すような実験結果が得られた。この場合、ワイヤ先端の位置を示す台形波形の形状は指令値とは完全に形状は一致していないが、位相特性が一致しており、牽引ワイヤの先端位置307、308と位置推定器84によって推定した推定結果312とは一致することが確認できた。
また内視鏡状態推定器82は、図10に示すように、ローパスフィルタ90、92、絶対値演算回路94、96、積分回路98、100、評価値算出回路102、関数参照回路104、モデル決定回路106を備えて構成されている。ジョイスティック10の操作に基づく指令値信号46はローパスフィルタ90に入力されており、指令値信号46がローパスフィルタ90を通過することでノイズ成分がカットされるとともに必要な帯域の信号のみが通過する。ローパスフィルタ90を通過した信号は絶対値演算回路94で正のみの信号に変換され、その信号は積分回路98で一定時間T0だけ積分され、その積分値は操作指令値の大きさRIとして評価値算出回路102に出力される。この場合、操作指令値をRとすると、RIは次の(3)式で示すように、
Figure 2007283115
となる。
一方、内部張力信号80はローパスフィルタ92に入力されており、この内部張力信号80はローパスフィルタ92でノイズ成分が除去されるとともに必要な帯域の信号のみがローパスフィルタ92を通過し、ローパスフィルタ92を通過した信号は絶対値演算回路96で正のみの信号に変換される。そしてこの信号が積分回路100で一定時間T0だけ積分されると、この積分値は内部張力Cの大きさCIを示す信号として評価値算出回路102に出力される。この場合、内部張力Cの大きさCIは、次の(4)式で示すように、
Figure 2007283115
となる。
評価値算出回路102において操作指令値の大きさRIを内部張力の大きさCIで除算することで、内視鏡挿入部の状態に関する評価値が算出される。この評価値にしたがって関数参照回路104において関数を参照するに際しては、図11に示すような評価値とモデル折れ点周波数(クロスオーバ周波数)との関係が設定されている。この関係は次の(5)式で示すように、
Figure 2007283115
で表される。
評価値に対応したモデル折れ点周波数(クロスオーバー周波数)が決定されると、評価値に対応したモデル折れ点周波数のモデルがモデル決定回路106によって決定され、この決定が状態推定結果86として出力される。
例えば、評価値が8より大きい場合、すなわち、操作指令値に対して張力の大きさが大きい場合には、摩擦などにより挿入部のダイナミックスの遅れが大きくなることを意味し、モデルには折れ点周波数1Hzのローパスフィルタのものが選択される。一方、評価値が1から8の間のときには、(5)式にしたがってモデル折れ点周波数を算出し、評価値が1より小さい場合には、モデル折れ点周波数として8Hzに設定する。例えば、評価値が2で関数との交点がAのときにはストレート状態の評価値であり、このときのモデルとしては折れ点周波数4Hzものが選択される。
なお、絶対値演算回路94、96を通過した信号を所定時間積分する代わりに、所定時間だけ0.1Hz程度のローパスフィルタを通過した信号を用いることもできる。またモデルの更新は一定時間ごとに実施すれば良い。
このように、本実施形態において、位置推定器84によって推定された推定結果88がフィードバックされてフィードバック制御が実行されるため、フィードフォワード制御器52では補償しきれない追従誤差をフィードバック制御系で補償することができる。
さらに、本実施形態においては、フィードフォワード制御器52とフィードバック制御器48において一定時間ごとに内視鏡挿入部の状態に応じてモデルを更新することで、より高精度な位置決めを達成することができる。
なお、本実施形態においては、モデルの更新とともに、フィードバック制御器48のパラメータやフイードフォワード制御器52のパラメータも調整することができる。
次に、本発明の第4実施形態を図12にしたがって説明する。本実施形態は、図6に示す内視鏡状態設定器82、位置推定器84の代わりに、プーリ18の回転移動量を示すモータ位置信号60と内部張力信号80とから牽引ワイヤ14、16の先端位置を推定する位置推定器108を設けたものであり、他の構成は図6のものと同様である。この位置推定器108は、モータ位置検出器58の検出によるモータ位置信号60とワイヤ張力検出器72の検出による内部張力信号80とを受け、これらの信号を基に牽引ワイヤ14、16の先端位置(湾曲部12の湾曲位置)を推定し、この推定結果110を牽引状態量検出信号として加算器42に出力する位置推定手段として構成されている。
位置推定器108において、プーリ18の回転移動量に相当するモータ位置信号60と内部張力を示す内部張力信号80とから牽引ワイヤ14、16の先端位置を推定するに際しては、牽引ワイヤ14、16の剛性が既知であるとして牽引ワイヤの先端位置を推定することとしている。この場合、内部張力Tenは次の(6)式によって発生すると考えられる。
Figure 2007283115
ここで、Kは牽引ワイヤ14、16の剛性、Pospはプーリ18が回転することによって移動した牽引ワイヤ14、16の移動量、Posfは牽引ワイヤの先端位置である。この式を牽引ワイヤの先端位置について解くと、次の(7)式となる。
Figure 2007283115
上記(7)式において、牽引ワイヤ14、16の剛性を予め測定しておくことで、Pospのワイヤ移動量は、ロータリエンコーダ62の検出値からギア比とプーリ18の半径とを積演算することにより算出することができる。これにより、牽引ワイヤの先端位置をリアルタイムに推定することが可能である。
本実施形態においては、位置の推定結果110と操作指令値との偏差に応じたフィードバック制御が実行されるため、牽引ワイヤの先端位置を操作指令値に追従させることができる。
次に、本発明の第5実施形態を図13にしたがって説明する。本実施形態は、ジョイスティック10の操作による操作指令値は位置の関数であることを考慮し、指令値信号46を指令値変換器112において張力指令値114に変換し、張力指令値114と内部張力信号80との偏差を加算器42で求め、この偏差をフィードバック制御器48でフィードバック制御を実行するようにしたものであり、他の構成は図4のものと同様である。
指令値変換器112は、例えば一次のハイパスフィルタを備え、指令値信号46を張力指令値114に変換する指令値変換手段として構成されている。
本実施形態においては、内部張力信号80と張力指令値(張力指令値信号)114との偏差に従ってフィードバック制御するようにしているため、牽引ワイヤ14、16の先端位置を張力指令値に追従させることがでいる。
なお、ジョイスティック10などの入力手段に張力指令を直接入力できる場合には、その信号と内部張力との偏差を取ってフィードバック制御器48に入力する構成を採用することもできる。
次に、本発明の第6実施形態を図14にしたがって説明する。本実施形態は、図1に示す牽引ワイヤ14、16を操作部116に設けられた中継プーリ118に巻き付け、さらに中継プーリ118に牽引ワイヤ120、122の一端側を巻き付けるとともにコイルシース124、126内を通し、牽引ワイヤ120、122の他端側をプーリ118に巻き付け、牽引ワイヤ14、16と牽引ワイヤ120、122とを中継プーリ118を介して互いに連結して複数の牽引手段を構成するようになっている。中継プーリ118には中継プーリ118の回転角を検出するポテンショメータ128が設けられており、ポテンショメータ128の検出による回転角信号130は中継位置検出器132に出力されるようになっている。すなわち、本実施形態においては、操作部116を、挿入部の途中に中継プーリ118を介して設けることで、挿入部の長さを短くするようになっている。また、モータ20から中継プーリ118までの牽引ワイヤ120、122とコイルシース124、126は、先端湾曲部26に取り付けられたCCD用の電送系などが配設されたユニバーサルコード内に配置されている。そして、操作者は、中継プーリ118を覆う操作部116に取り付けられているジョイスティック10などの入力手段(図示しない)を親指などで操作できるようになっている。
中継位置検出器132は回転角信号130を基に中継プーリ118の回転角を示す中継位置信号134を加算器136に出力するようになっている。すなわちポテンショメータ128、中継位置検出器132は牽引手段のうち中継用牽引手段の駆動に伴う位置を検出して中継位置信号134を出力する中継位置検出手段として構成されている。加算器136は加算器50の出力によるモータ位置指令値信号54を中継プーリ位置指令値として受け、この中継プーリ位置指令値と中継位置信号134との偏差を求め、この偏差を中継位置フィードバック制御器138に出力するようになっている。中継位置フィードバック制御器138は加算器136の算出による偏差を零に抑制するための中継位置フィードバック制御信号を生成し、この中継位置フィードバック制御信号をモータ位置指令値として加算器56に出力するようになっている。加算器56では、モータ位置指令値とモータ位置信号60との偏差が求められ、この偏差に応じた駆動信号がモータ用制御器64で生成され、この駆動信号がモータアンプ66で増幅されてモータ20が駆動されるようになっている。すなわち、モータ用制御器64においては、プーリ18に加わる張力の反作用を打消し、モータ20の回転角をモータ位置指令値に追従させる制御が行われる。
一方、中継位置フィードバック制御器138においては、モータ20に連結されたプーリ18の端部で生じる弛みやユニバーサルコード内の牽引ワイヤ120、122の摩擦などの影響を打消し、中継プーリ118の回転角を中継プーリ位置指令値54に追従させる制御が行われる。
また、フィードバック制御器48においては、中継プーリ118から先端の内視鏡挿入部に存在する弛みや摩擦の影響を打消し、牽引ワイヤ先端位置を操作指令値に追従させる制御が行われる。
さらにフィードフォワード制御器52においては、操作指令値の位相を進ませる制御が行われ、位相が遅れるプーリの位置からワイヤ先端位置までのダイナミックスを動かす制御が行われるようになっている。
本実施形態において、中継プーリ118にポテンショメータ128などを取り付けると、操作部116が大きく且つ重くなるため、中継プーリ118の回転角を検出できない場合があるときには、モータ位置のフィードバック系とワイヤ位置のフィードバック系を実施すればよい。また、センサ28、30を取り付けることができないときには、位相進みフィルタで構成したフィードフォワード制御器52のみでモータ位置指令値を作成すればよい。さらに、挿入部に張力センサを取付け、張力センサの検出による張力からワイヤの先端位置を推定する構成を採用してもよい。またモータ側の牽引ワイヤに張力センサを取付け、牽引ワイヤの位置を推定してフィードバックする構成を採用してもよい。
本実施形態は、基本的には、2つの内視鏡挿入部の組み合わせであるため、第1実施形態から第5実施形態においても複数の牽引手段を設けることを実施することができる。さらに中継プーリ118をもう1段増やす構成を採用することもできる。
前記各実施形態においては、電動内視鏡の湾曲部12を操作対象にしたものについて述べたが、牽引ワイヤなどで牽引して先端部を操作するための他の装置、例えば、ワイヤ駆動ロボットアーム(ハンド)や鉗子などの口部の開閉をワイヤなどを利用して実施する装置などを操作対象として本発明を適用することができる。
また、前記実施形態のうち、フィードバック制御器とフィードフォワード制御器を用いたものについて述べたが、一方のみを設けることによっても各制御器を設けたことによる効果を達成することができる。
さらに、前記各実施形態では、制御装置をアナログ回路で構成したものについて述べたが、マイクロコンピュータなどを用いてデジタル制御することも可能である。
また、前記各実施形態によれば、ジョイスティック10の操作に伴う操作指令値とモータ20によって牽引ワイヤが牽引されることによって湾曲する湾曲部12の湾曲動作の応答性を向上させることができ、電動内視鏡の位置決めの操作性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態を示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。 本発明の第1実施形態によるワイヤ先端位置とワイヤ張力の応答波形図である。 従来技術によるワイヤ先端位置とワイヤ張力の応答波形図である。 本発明の第2実施形態示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。 本発明の第2実施形態によるワイヤ先端位置とフィードフォワード制御器の応答波形図である。 本発明の第3実施形態を示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。 ワイヤ張力検出器の回路構成図である。 位置推定器で用いるモデルの特性図である。 本発明の第3実施形態におけるワイヤ先端位置の推定結果を示す応答波形図である。 内視鏡状態推定器のブロック構成図である。 内視鏡状態推定器に用いる評価値とモデルとの関係を示す線図である。 本発明の第4実施形態を示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。 本発明の第5実施形態を示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。 本発明の第6実施形態を示す電動内視鏡の位置決め制御装置の全体構成図である。
符号の説明
10 ジョイスティック
12 湾曲部
14、16 牽引ワイヤ
18 プーリ
20 モータ
22、24 コイルシース
28、30 センサ
36 ワイヤ位置検出器
40 コントローラ
42 加算器
44 指令値検出器
46 指令値信号
48 フィードバック制御器
50 加算器
52 フィードフォワード制御器
54 モータ位置指令値
56 加算器
58 モータ位置検出器
60 モータ位置信号
62 ロータリエンコーダ
64 モータ用制御器
66 モータアンプ
82 内視鏡状態推定器
84 位置推定器
108 位置推定器
112 指令値変換器
118 中継プーリ
128 ポテンショメータ
132 中継位置検出器
136 加算器
138 中継位置フィードバック制御器

Claims (3)

  1. 操作に応じた指令値信号を出力可能な指令値信号出力手段と、
    前記指令値信号出力手段から出力される前記指令値信号に応じた駆動信号を出力する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号に応じた駆動力を発生する駆動手段と、
    前記駆動手段により発生された駆動力に基づき牽引動作を行う牽引手段と、
    前記牽引手段の動作量を検出するとともに、前記動作量に応じた検出信号を出力するセンサとを備え、
    前記駆動信号生成手段は、前記センサから出力される前記検出信号に基づき補正量が変化可能なフィルタと、当該フィルタに基づき前記指令値信号を補正した信号を前記駆動信号としてフィードフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手段とを有する被牽引機構の位置決め制御装置。
  2. 操作に応じた指令値信号を出力可能な指令値信号出力手段と、
    前記指令値信号出力手段から出力される前記指令値信号に応じた駆動信号を出力する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号生成手段から出力される前記駆動信号に応じた駆動力を発生する駆動手段と、
    前記駆動手段により発生された駆動力に基づき牽引動作を行う牽引手段と、
    前記検索手段により湾曲可能な湾曲部を有する被牽引機構と、
    前記牽引手段の動作量を検出するとともに、前記動作量に応じた検出信号を出力するセンサと、
    前記指令値信号出力手段から出力される前記指令信号及び前記センサから出力される前記検出信号に応じて被検索機構の形状を推定する状態推定手段と、
    前記検出信号及び前記状態推定手段の推定結果に基づいて、前記被牽引機構の湾曲部の湾曲位置を推定する位置推定手段とを備え、
    前記駆動信号生成手段は、前記位置推定結果に基づき補正量が変化可能なフィルタと、当該フィルタに基づき前記指令値信号を補正した信号を前記駆動信号としてフィードフォワード制御信号を出力するフィードフォワード制御手段とを有する被牽引機構の位置決め制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の被牽引機構の位置決め制御装置において、
    前記センサは、前記牽引手段に係る張力を検出するとともに、検出した張力に応じた張力検出信号を出力する張力センサであることを特徴とする被牽引機構の位置決め制御装置。
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