JPH05153923A - おむすびサンド包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 おむすびサンドをミシン目付き海苔入り包装
フイルムで包装したおむすびサンド包装体において、食
べる時に海苔巻おむすびサンドを正確かつ容易に分割で
きるようにする。 【構成】 包装体Ａを構成する外装フイルム１と隔離フ
イルム２、３とによって構成される海苔収納部５に巻付
用海苔７が収納されている。外装フイルム１の中央縦方
向にはフイルム切断手段６が設けられ、また巻付用海苔
７の中央縦方向には２枚の海苔片７ａに分割可能なミシ
ン目８が施されている。一方、おむすび用に成形した御
飯１０どうしの間に、板状成形具材１１を挾持すること
でおむすびサンド９を作る。板状成形具材１１は、異種
のおむすび用具材１１ａを中央で併設しつゝ食品糊料１
１ｃで成形固形化することによって作られる。板状成形
具材１１の中央併設部のラインが巻付用海苔７中央のミ
シン目８に略合致するようにしておむすびサンド９を包
装体Ａに載置包装する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、巻付用海苔と板状成形
具材付きのおむすびを備えたおむすびサンド包装体に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のおむすび包装体として
は、矩形状の外装フイルムとその内面のほゞ中央におい
て重合するよう配置された一対の隔離フイルムとを具備
し、上記外装フイルムのほゞ中央で隔離フイルムの重合
端縁に沿った位置にカットテ−プあるいはミシン目を設
けると共に、当該外装フイルムの外縁に対して隔離フイ
ルムの外縁を重合しつゝ上記カットテ−プ等を除いて熱
シ−ルし、これにより外装フイルムと一対の隔離フイル
ムとの間におむすび用御飯と非接触状態で巻付用海苔を
収納可能な袋状の海苔収納部を形成し、該収納部に巻付
用海苔を収納する包装用フイルムが公知である。（実開
昭６１−７３５６４号、同６１−１９４６５８号）

【０００３】ところで、上記包装用フイルムの海苔収納
部に収納されている巻付用海苔は、この種の海苔の特性
として、通常、ハサミ等の切断具を使わなければ直線状
に切断することは到底でいないものである。

【０００４】一方、海苔巻おむすびの食べ方としては、
一個のおむすびを丸ごとかじって食べることもできる
が、半分に割ってから食べると食べ易いものである。

【０００５】しかるに、上記包装用フイルム中央をカッ
トテ−プ等によって各々切離したのち、おむすび用御飯
に海苔を巻いて食べる時に手だけでおむすびを半分に割
る場合、食べる人のだいたいの目安でなされるのと、海
苔の上記特性により、正確に２分割することができない
のは勿論のこと、半分に割ったおむすびの一方に海苔が
片寄ってしまい、他方は海苔の付着量が少なく、御飯が
不体裁に露出する等の問題があった。また、割った時に
御飯やその中の具材がポロポロと落ち易いという問題も
あった。

【０００６】本出願人は、以上の欠点を解消することを
目的として、先に、外装フイルムと一対の隔離フイルム
により形成した袋状の海苔収納部に、縦方向中央にミシ
ン目を施した巻付用海苔を収納することで、開封後のお
むすびを正確かつ容易に分割できるようにした巻付用海
苔を備えたおむすび包装体を提案している。（実願平３
−７６３２８号）

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、単に海苔巻
おむすびの一部分、即ち外周に巻いた海苔にだけ分割用
のミシン目を設けても、その中の御飯や具材がそのまゝ
では、必ずしも正確に二分割することができるものでは
なく、また、半分に割った時おむすびの一方に具材の量
が片寄ってしまい、他方は具材の量が少なくなったり、
あるいは具材がポロポロこぼれ落ちる等の不都合は依然
解消されていない。

【０００８】本発明は、上記従来の技術の有するこのよ
うな問題点に鑑みてなされたもので、板状成形具材を、
異種の具材を中央で併設することによって容易に分断で
きるように構成し、かかる板状成形具材をおむすび用御
飯と御飯の間に挾持したおむすびサンドを、ミシン目付
きの海苔入り包装フイルムで当該ミシン目と板状成形具
材の中央併設部のラインとが略合致するよう載置包装す
ることで、フイルム開封後のおむすびサンドを正確にか
つ容易に分割できるようにしたおむすびサンド包装体を
提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のおむすびサンド包装体は、外装フイルムと
その内面のほゞ中央において重合するよう配置された一
対の隔離フイルムとを有し、上記外装フイルムのほゞ中
央で隔離フイルムの重合端縁に沿った位置にフイルム切
断手段を設けると共に、当該外装フイルムの外縁に対し
て隔離フイルムの外縁を重合しつゝ上記フイルム切断手
段を除いて熱シ−ルし、これにより外装フイルムと一対
の隔離フイルムとの間に巻付用海苔を収納可能な袋状の
海苔収納部を形成し、該収納部に、縦方向中央に２枚の
海苔片に分割可能なミシン目を施した巻付用海苔が、そ
のミシン目が上記外装フイルム中央のフイルム切断手段
に略沿うようにして収納されている海苔入り包装フイル
ムを設け、この海苔入り包装フイルムで、おむすび用に
成形した御飯と御飯の間に、おむすび用具材を食品糊材
で板状に成形固形化した板状成形具材を挾持して成るお
むすびサンドを包装したおむすびサンド包装体におい
て、上記板状成形具材は異種の具材を中央で分断可能に
併設することによって構成され、当該板状成形具材をそ
の中央併設部のラインが上記海苔入り包装フイルム内の
巻付用海苔中央のミシン目に略合致するようにして上記
おむすびサンドを載置包装したことを特徴とする。

【００１０】

【作用】フイルム切断手段によっておむすびサンドを包
装した包装体を切断した後、当該包装体を側方へ引抜く
ことで外周に海苔を巻かれたおむすびサンドが露出する
が、この海苔巻おむすびサンドの中央にはそのほゞ全周
に亘ってミシン目が形成される。そして、このおむすび
サンドの中には、異種の具材を中央で分断可能に併設す
ることによって構成された板状成形具材が挾持されてい
るが、該板状成形具材の中央併設部のラインと上記巻付
用海苔のミシン目とは略合致状態で配置されている。

【００１１】このような状態において、おむすびサンド
を中央で２つ割りすると、当該おむすびサンドは巻付用
海苔のミシン目と板状成形具材の分断可能な中央併設部
のラインに沿って正確かつ容易に分割することができ
る。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１及び図２において、１は長方形状に形成され
ている透明ポリセロファン等よりなる外装フイルム、２
と３はその内面のほゞ中央において重合するよう配置さ
れた同素材の一対の隔離フイルムで、四周外縁に後述す
るフイルム切断手段の部分を除いて熱シ−ル４を施して
外装フイルム１と接着し、後述する長方形状の巻付用海
苔の袋状の海苔収納部５が形成される。

【００１３】次に、６は外装フイルム１のほゞ中央縦方
向に設けられたフイルム切離し用のフイルム切断手段
で、前記隔離フイルム２、３の重合端縁に沿った位置に
直線状に設けられている。このフイルム切断手段６は、
図示例ではカットテ−プ６ａが用いられこれが最適であ
るが、それ以外のもの、例えばミシン目でも良い。

【００１４】７は上記フイルムの袋状の海苔収納部５に
収納されている巻付用海苔で、上記収納部５に収まる大
きさで長方形状に形成されている。そして、その縦方向
中央に２枚の海苔片７ａ、７ａに分割可能なミシン目８
が施されている。

【００１５】而して、このような巻付用海苔７を海苔収
納部５に収納すると、図１及び図２に示したように当該
海苔７の左右の海苔片７ａ、７ａが隔離フイルム２、３
へ各々配設されると共に、中央のミシン目８は上記外装
フイルム１のフイルム切断手段６にほゞ沿うようにして
収納される。

【００１６】次に、図中９は、おむすび用に成形した御
飯１０と御飯１０の間に板状成形具材１１をサンドイッ
チ状に挾持したおむすびサンドで、外形は従来のおむす
びと同様に略三角形状に形成されている。

【００１７】板状成形具材１１は、異種のおむすび用具
材１１ａ、１１ｂを中央で併設しつゝ食品糊料１１ｃで
成形固形化することによって作られる。

【００１８】おむすび用具材１１ａ、１１ｂの種類とし
ては、梅肉、鮭、たらこ、山菜、サラダ、ハンバ−グ、
おかか、沢庵、その他好みに応じて各々選択することが
できる。

【００１９】食品糊料１１ｃの種類としては、植物性蛋
白質、動物性蛋白質、糖類等従来より天然食品糊料とし
て使用されているものであれば何れでも良く、これら食
品糊料１１ｃを上記具材１１ａ及び１１ｂに各々適量混
合して所定の形状、大きさに成形固形化したものを中央
併設状態で接合することで、上記おむすび用御飯１０と
同形、同大の一枚の板状成形具材１１とするものであ
る。

【００２０】本発明の板状成形具材１１は、食品糊料１
１ｃの有する増粘性によりおむすび用具材１１ａ同志あ
るいは１１ｂ同志が食べた時ポロポロとこぼれ落ちない
程度の固形（半固形）の結合状態にあれば良い。

【００２１】１２はおむすび用御飯１０に対する剥離を
容易にするため、隔離フイルム２、３を延長して設けた
折返し部、１３は包装後カットテ−プ６ａによる切開き
を容易にするため、フイルム上端両側に設けた切欠きを
示す。

【００２２】以上のようにして構成されるミシン目８付
きの巻付用海苔７入りの包装体Ａを用いて、異種のおむ
すび用具材１１ａ、１１ｂを併設して成る板状成形具材
１１入りのおむすびサンド９を包装する場合は、図１及
び図２に示したように先ず、おむすびサンド９を隔離フ
イルム２、３側の中央の下辺側に片寄せて載置する。次
いで、包装体Ａの下側の両角部を折り曲げおむすびサン
ド９の上に重ね合せる。そしてさらに、包装体Ａの上辺
をおむすびサンド側へ折り曲げ、引き続き図３に示した
ように両方の切欠き１３、１３部分を外装フイルム１側
まで折り曲げる。この後、シ−ル片等（図示しない）に
より固定される。

【００２３】おむすびサンド９を食べる時は、フイルム
切断手段６の一端を摘んで引張ると外装フイルム１はそ
の中央でカットされる。次いで、図３矢視の如く包装体
Ａの一方を側方へ引張ると、外装フイルム１の半分と一
対の隔離フイルム２、３の一方が外されるので、図４に
示したように残りの外装フイルムと隔離フイルム側に残
ったおむすびサンド９の半分が露出する。次いで、残り
のフイルムを外す。

【００２４】このようにして完全露出したおむすびサン
ド９はその縦方向中央ほゞ全周に亘ってミシン目８が形
成されている。それをそのまゝかじって食べることもで
きるが、図５に示したように各海苔片７ａごとの２つ割
にして食べると食べ易い。しかしながら、従来の海苔巻
おむすびでは図示のように中央部分で正確に２分割する
ことは難しいが、本発明のように海苔７にミシン目８が
施されているおむすびサンド９ではそのミシン目８に沿
って分割することは易しい。

【００２５】更に、一個のおむすびサンド９の中には、
例えばシ−チキンとオカカ等のような二種の具材１１
ａ、１１ｂをミシン目を堺に併設された板状成形具材１
１が挾持されているので、おむすびサンド９の分割がい
っそう容易になると共に、一個のおむすびで２種類のお
むすびを味わうことができる、商品価値の高いものが出
来上がる。

【００２６】

【発明の効果】以上のように本発明では、おむすび包装
体の中に隔離収納した巻付用海苔を、その縦方向中央
に、包装体中央に設けたカットテ−プ等のフイルム切断
手段に沿うようにしてミシン目を施したものであるか
ら、フイルム開封後のおむすびサンドにも、その外側中
央のほゞ全周に亘ってミシン目が連続形成されることに
なる一方、おむすびサンドの中央にサンドイッチ状に挾
持した板状成形具材を異種の具材を中央で分断状態に併
設することによって構成したものであるから、異種具材
の中央併設部のラインが上記巻付用海苔のミシン目に略
合致するよう配置されることになるものであるから、下
記のごとき効果を有する。 （１）海苔を巻付けたおむすびサンドを食べる時に、海
苔に設けられたミシン目と異種具材毎に設けられた併せ
目によって、確実かつ容易に分割することができるか
ら、誰もが簡単に海苔巻おむすびサンドを食べ易い小片
にして食べることができるという利便性において著しく
優れている。 （２）海苔や具材の切断縁がほゞ直線状に揃えられるの
で、食べる時に御飯や具材がポロポロとこぼれ落ちるこ
とがないから、非常に食べ易い上に、衛生的に食べるこ
とができる。 （３）海苔巻おむすびサンドを端からかじっても御飯と
具材を同時に口中に入れることができるから、食べ初め
から食べ終りまでおいしく食べることができる。 （４）一個のおむすびの中に異種の具材が中央併設状態
で挾持されているので、単一具材のおむすびと比べて多
彩な風味を有するとともに、栄養価が高く、しかも異種
具材を撹拌混合するのとは違い、各具材はそのまゝ保持
される。 （５）天然の食品糊材は食べた時に口中で溶け、御飯や
具材の味覚に影響を及ぼさないので、おむすびサンド全
体のおいしさを低下させることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解状態のおむすびサンドとフイルム
の一部破断したおむすびサンド包装体を各示す斜視図で
ある。

【図２】図１に示す組合せ状態のおむすびサンドと包装
体を各示す断面図である。

【図３】図１に示す包装体でおむすびサンドを完全に包
んだ状態を示す外面図である。

【図４】図３に示す包装体の半分を切離して海苔巻おむ
すびサンドの半分を露出した状態を示す外面図である。

【図５】包装体全部を切離し完全露出したおむすびサン
ドを２分割した状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 外装フイルム ２、３ 隔離フイルム ５ 海苔収納部 ６ フイルム切断手段 ７ａ 海苔片 ８ ミシン目 ９ おむすびサンド １０ おむすび用御飯 １１ 板状成形具材 １１ａ、１１ｂ 異種のおむすび用具材 １１ｃ 食品糊料 Ａ 包装体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外装フイルムとその内面のほゞ中央にお
   いて重合するよう配置された一対の隔離フイルムとを有
   し、上記外装フイルムのほゞ中央で隔離フイルムの重合
   端縁に沿った位置にフイルム切断手段を設けると共に、
   当該外装フイリムの外縁に対して隔離フイルムの外縁を
   重合しつゝ上記フイルム切断手段を除いて熱シ−ルし、
   これにより外装フイルムと一対の隔離フイルムとの間に
   巻付用海苔を収納可能な袋状の海苔収納部を形成し、該
   収納部に、縦方向中央に２枚の海苔片に分割可能なミシ
   ン目を施した巻付用海苔が、そのミシン目が上記外装フ
   イルム中央のフイルム切断手段に略沿うようにして収納
   されている海苔入り包装フイルムを設け、この海苔入り
   包装フイルムで、おむすび用に成形した御飯と御飯の間
   におむすび用具材を食品糊材で板状に成形固形化した板
   状成形具材を挾持して成るおむすびサンドを包装したお
   むすびサンド包装体において、 上記板状成形具材は異種の具材を中央で分断可能に併設
   することによって構成され、当該板状成形具材をその中
   央併設部のラインが上記海苔入り包装フイルム内の巻付
   用海苔中央のミシン目に略合致するようにして上記おむ
   すびサンドを載置包装したことを特徴とするおむすびサ
   ンド包装体。