JPH0337430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は食物用包装材に関するが、特に海苔巻
おにぎりを包装すると共に食用時にパリパリの海
苔巻おにぎりを食することができる海苔巻おにぎ
り包装材に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の海苔巻おにぎりは、あらかじめ海苔巻お
にぎりを作り、それをセロハン等のフイルムで包
装されていたが、最近おにぎりと海苔とを別々に
包装して食用時に海苔巻おにぎりにして食べる方
法や、その包装材が開発され市場化されている。
例えば、三角形状の外袋と内袋との２重袋とから
なり、外袋と内袋との間に海苔を差込み更に内袋
の中におにぎりを入れて包装シールし、食用時に
内袋を引抜いてパリパリの海苔巻おにぎりを作る
方法や、袋状に成形した長方形状の袋体に海苔を
入れ、一方適当なフイルムにおにぎりを包み込み
前記海苔入りの袋体にて包装シールし、食用時に
袋体から海苔を取出しておにぎりを包み食べる方
法などがある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は上記従来方法のうち、後者の方法に改
良を加えたものであり、その包装方法と食用時に
おいて海苔巻おにぎりを簡単容易に作ることので
きる包装材にするところに本考案が解決しようと
する問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記の如き問題点を解決するために
開発したものであつて、透明かつ軟質性の合成樹
脂材からなるフイルムを設け、該フイルムを長方
形状に成形しかつほぼ中央部に色付のカツトテー
プを付着してなる表側フイルムと、該表側フイル
ムの裏側両端部に表側フイルムと同素材からなる
帯状のフイルムを圧着シールしてなる裏側フイル
ムと、該裏側フイルムのいずれか一方に重ね合わ
せておにぎりを包む適宜素材でかつ適宜形状から
なる内フイルムと、前記表側フイルムより多少小
形に成形してなる海苔とからなり、前記表側フイ
ルムの裏側と裏側フイルムとの間に前記海苔を巻
込み、更にいずれか一方の裏側フイルム及び海苔
上に前記内フイルムを乗せておにぎりを包込んで
シールしてなることを特徴とする海苔巻おにぎり
包装材の提供にあり、また前記、各裏側フイルム
の両側縁部のみを熱シールにて圧着してなり、更
に上記、各裏側フイルムの代りに３縁面をシール
して内側両縁部に突出片を成形してなる海苔巻お
にぎり包装材の提供にある。

〔作用〕

(1) 透明かつ軟質性の合成樹脂材からなるフイル
ムを設け、該フイルムを長方形状に成形しかつ
ほぼ中央部に色付のカツトテープを付着してな
る表側フイルムと、該表側フイルムの裏側両端
部に表側フイルムと同素材からなる帯状のフイ
ルムを圧着シールしてなる裏側フイルムと、該
裏側フイルムいずれか一方に重ね合わせておに
ぎりを包む適宜素材でかつ適宜形状からなる内
フイルムと、前記表側フイルムより多少小形に
成形してなる海苔とからなり、前記表側フイル
ムの裏側と裏側フイルムとの間に前記海苔を巻
込み、更にいずれか一方の裏側フイルム及び海
苔上に前記内フイルムを乗せておにぎりを包込
んでシールしてなる構成となつているので、表
側フイルムの裏側に簡単に海苔を差込みことが
できると共に、内フイルム上におにぎりを乗
せ、そのまま表側フイルムを巻き付けてシール
すれば簡単容易に海苔巻おにぎりを方包装する
ことができる。そして、食用時には、シールを
剥して表側フイルムのカツトテープを剥すだけ
で簡単容易にパリパリの海苔巻おにぎりを作る
ことができる。

(2) 前記、各裏側フイルムの両側付帯部のみを熱
シールにて圧着してなり、また上記、各裏側フ
イルムの代りに３縁面をシールして内側両縁部
に突出片を成形してなる構成になつているの
で、包装材の成形加工が簡単であり、しかも安
価な材料で量産加工が可能となり、市場化も容
易となる。

〔実施例〕

以下、図面い従つて本考案の実施例について説
明する。

第１図は、本考案の海苔巻おにぎり包装材を示
したものであり、イは包装材本体１の表側、ロは
その裏側、ハはその断面図をそれぞれ図示したも
のである。包装材本体１は、透明かつ軟質性の合
成樹脂材からなるフイルムを素材にして表側フイ
ルム２は長方形状に一体成形されている。そし
て、その中央部には色付のカツトテープ３が付着
されている。また裏側フイルム４，５は表側フイ
ルム２の両端にシールされるように帯状に成形さ
れている。すなわち、裏側フイルム４，５は、表
側フイルム２の裏側の両端が開封された状態にな
るように各両側縁面に熱シールされ、６，７はそ
の圧着シール部である。８は、おにぎりを包むた
めの内フイルムであり、本図に示すように裏側フ
イルム４，５のいずれか一方の裏側フイルム５
（裏側フイルム４でも同じ）上にのせうか又は簡
単に剥れるようにシールされている。

第２図及び第３図は、本考案からなる海苔巻お
にぎり包装材の使用状態を示したものであり、第
２図は包装方法を第３図はパリパリ海苔巻おにぎ
りの作り方をそれぞれ図示したものである。

まず、第２図イに示すように包装材本体１の表
側フイルム２を裏側にして、両端にシールされて
いる裏側フイルム４，５に海苔Ａを差込み、更に
裏側フイルム５の上に乗せてある内フイルム８上
におにぎりＢをのせ、ついで、第２図ロに示して
あるように内フイルム８でおにぎりＢを包みその
まま表側フイルム２を巻付けてシール９すれば海
苔巻おにぎりを包装材本体１に包装することがで
きる。

次に、食用時には第３図のイからハに示した順
序で行えば、パリパリの海苔巻おにぎりを作るこ
とができる。すなわち、イ図に示すように表側フ
イルムのシール９を剥して裏側フイルム４を引抜
き、裸になつている海苔Ａの上に内フイルム８上
のおにぎりＢを移し、更にロ図に示すように内フ
イルム８を取除きおにぎりＢ上に被せれば、ハ図
に示すようなパリパリの海苔おにぎりができる。
なお、本実施例での海苔おにぎりの作り方は一例
にすぎず、これ以外の手順や方法でも構わない。

第４図は、第１図に示した本考案の包装材本体
１の他の実施例を示したものであり、裏側フイル
ム４，５の変形である。本図からも明らかのよう
にこの包装材本体１０は裏側フイルム４，５を用
いずに内側縁部に突出片１１，１２を構成したも
のであり、あとは第１図に示した包装材本体１と
同じである。すなわち、包装材本体１０は内側縁
部に突出片１１，１２を成形したフイルムを単に
熱シールしただけであり、１３，１４はその圧着
シール部である。このような構成でも第１図に示
した包装材本体１と同一効果が得られる。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成されているので、い
つでも食べたい時に新鮮なパリパリ海苔巻おにぎ
りを食べることができ、しかも店頭売りが可能と
なる。また、包装状態が大変良いので輸送等の運
搬や店頭売りの際の持ち運びが簡単容易にでき、
しかも誰でも手軽に海苔巻おにぎりを作ることが
できる。更に包装材の構造がいたつて簡単である
ばかりか安価な材料で量産が可能となるので、加
工面、取扱面、製造面、運搬面、経済面、実用面
等あらゆる面から見ても斬新でユニークな海苔巻
おにぎり包装材を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の海苔巻おにぎり包装材を示し
た表裏面図と断面図、第２図及び第３図は本考案
からなる包装材の使用状態を示した説明概要図、
第４図は本考案の他の実施例を示した平面図であ
る。 １，１０……包装材本体、２……表側フイル
ム、３……カツトテープ、４，５……裏面フイル
ム、６，７，１３，１４……圧着シール部、８…
…内フイルム、９……シール、１１，１２……突
出片、Ａ……海苔、Ｂ……おにぎり。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 透明かつ軟質性の合成樹脂材からなるフイル
   ムを設け、該フイルムを長方形状に成形しかつ
   ほぼ中央部に色付のカツトテープを付着してな
   る表側フイルムと、該表側フイルムの裏側両端
   部に表側フイルムと同素材からなる帯状のフイ
   ルムを圧着シールしてなる裏側フイルムと、該
   裏側フイルムのいずれか一方に重ね合わせてお
   にぎりを包む適宜素材でかつ適宜形状からなる
   内フイルムと、前記表側フイルムより多少小形
   に成形してなる海苔とからなり、前記表側フイ
   ルムの裏側と裏側フイルムとの間に前記海苔を
   巻込み、更にいずれか一方の裏側フイルム及び
   海苔上に前記内フイルムを乗せておにぎりを包
   込んでシールしてなることを特徴とする海苔巻
   おにぎり包装材。 (2) 前記、各裏側フイルムの両側縁部のみを熱シ
   ールにて圧着してなる実用新案登録請求の範囲
   第１項に記載の海苔巻おにぎり包装材。 (3) 上記、各裏側フイルムの代りに３縁面をシー
   ルして内側両縁部に突出片を成形してなる実用
   新案登録請求の範囲第１項及び第２項記載の海
   苔巻おにぎり包装材。