JPH0515347A - 料理用固形ソース - Google Patents

料理用固形ソース

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JPH0515347A
JPH0515347A JP3166803A JP16680391A JPH0515347A JP H0515347 A JPH0515347 A JP H0515347A JP 3166803 A JP3166803 A JP 3166803A JP 16680391 A JP16680391 A JP 16680391A JP H0515347 A JPH0515347 A JP H0515347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooking
sauce
solid
gelling agent
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP3166803A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Mori
佳光 森
Junichi Muroi
淳一 室井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
QP Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オーブンなどによる加熱時、料理素材の上方、
中ほど及び下方を均一に味付けし易い、新規な料理用固
形ソースを提供することである。 【構成】流動状ソース中に、加熱凝固性タンパク質原料
と冷却凝固性及び加熱融解性を併有したゲル化剤を含
み、常温以下の温度で固体となっていることを特徴とす
る料理用固形ソース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な料理用固形ソース
に関する。
【0002】
【従来の技術】カレーソースやマヨネーズソースなどの
流動状ソースにゼラチンなどのゲル化剤を加えることで
保形性を与え、フィリングやトッピングなどに使用する
成形食品が知られている(特開昭59−45836
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オーブンなど
で加熱した際、皿に盛った料理素材の上面にかけたソー
ス類が、皿の底に溜まってしまう傾向があり、料理素材
の上方、中ほど及び下方を均一に味付けし難いという問
題がある。本発明の目的は、オーブンなどによる加熱時
に、料理素材の上方、中ほど及び下方を均一に味付けし
易い、新規な料理用固形ソースを提供することである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者は、上記の目的を達成
しようと鋭意検討し、ようやく本発明に到達した。すな
わち、本発明の料理用固形ソースは、流動状ソース中
に、加熱凝固性タンパク質原料と冷却凝固性及び加熱融
解性を併有したゲル化剤とを含み、常温以下の温度で固
形となっていることを特徴とする。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。なお、本
発明の説明において、「%」と表示するのは、全て「重
量%」を意味する。また、本発明でいう料理用固形ソー
スとは、固体としての形態を備えており、オーブンなど
による加熱に用いるソースをいい、形状の如何は問わな
い。
【0006】本発明の料理用固形ソースは、流動状ソー
ス中に、加熱凝固性タンパク質原料と冷却凝固性及び加
熱融解性を併有したゲル化剤とを含んでいる点に大きな
特徴がある。
【0007】本発明でいう流動状ソースとは、ドレッシ
ング、マヨネーズ、カレーソース、ミートソース、ウス
ターソースなど、液状から比較的高い粘性を有する半固
体状のものまで各種のソース類が含まれる。
【0008】冷却凝固性及び加熱融解性を併有したゲル
化剤とは、その水分散物が加熱時には液状もしくは流動
状(ゾル状)となり、冷却時には固形状(ゲル状)とな
る物質をいう。その種類としては、タンパク質系ではゼ
ラチン、多糖類系では寒天、ファーセレラン、ジェラン
ガムなどがあげられる。
【0009】本発明の料理用固形ソースは、流動状ソー
ス中に前記したゲル化剤を含むことにより、常温時には
固形である一方で、加熱された際に流動するようにな
る。ゲル化剤の含有割合は、料理用固形ソース中、タン
パク質系のゲル化剤では、一般的に1.5〜6%、より
好ましくは2〜4%、多糖類系のゲル化剤では0.2〜
1.5%、より好ましくは0.4〜1.0%である。こ
の割合があまり少ないと、常温以下の温度での固形化が
はかり難く、逆にあまり多いと食感を損なう傾向がある
からである。
【0010】なお、これらのゲル化剤の中では、料理用
固形ソースがクリーミーな食感を出し易いゼラチンが好
ましいが、食した際の歯切れ良さを適度に付与させたい
場合には、ゼラチン2〜4%と共に、寒天などの多糖類
系のゲル化剤を0.2〜0.6%程度を併用するとよ
い。
【0011】また、加熱凝固性タンパク質原料とは、加
熱した場合に凝固する性質があり、かつタンパク質を主
成分とする原料を指す。具体的には卵黄、全卵、卵白、
ラクトアルブミン、大豆蛋白などがあげられる。
【0012】このような加熱凝固性タンパク質原料と共
に、前記のゲル化剤を含んだ本発明の料理用固形ソース
を、料理素材の上に載せて加熱すると、初めにゲル化剤
が融解し、流動性が生じて流下を始め、次にタンパク質
原料が加熱凝固し、流動化が更に進行するのを抑制し、
料理素材からの過度な流下が抑えられるものと思われ
る。
【0013】加熱凝固性タンパク質原料の含有割合は、
料理用固形ソース中、固形分換算で一般的に0.2〜
3.0%、より好ましくは0.5〜2.5%である。こ
の割合があまり少ないと、前記した加熱時における流下
抑制力が生じ難く、一方、あまり多いと、凝固が強すぎ
て食感を損なうことになる。
【0014】次に本発明の料理用固形ソースの代表的な
製造方法を説明する。まずゼラチンなどのゲル化剤を清
水に分散させ、十分に膨潤させた後、約90℃まで昇温
してゲル化剤を十分溶解させる。一方、別にフレンチド
レッシングなどの水中油型乳化ソースを調製しておき、
その水相中に卵白液などの加熱凝固性タンパク質原料を
添加し、均一にしておく。およそ60℃まで冷却した前
記のゲル化剤水溶液を攪拌しながら、この乳化物を徐々
に添加し、よく混和する。その際、全体の品温を約60
℃に保持し、ゲル化剤が固化しないうちにケーシングな
ど各種の食品用容器へ充填し、密封する。そのあと品温
15℃以下に冷却する。
【0015】なお、別に調製しておくソースが、卵黄の
ような加熱凝固性タンパク質原料を含有しているマヨネ
ーズのような場合には、前記の加熱凝固性タンパク質原
料を添加する工程は省くことができる。
【0016】本発明の料理用固形ソースは、常温以下の
温度で固形状態であるが、オーブンなどで加熱すると軟
化して流動状態となる。そこで、前記したようなオーブ
ンなどでの加熱用の上かけソース代わりとして用いるの
が一般的である。
【0017】
【作用】料理素材の上に載せた料理用固形ソースがオー
ブンで加熱されると、その中に含まれる冷却凝固性及び
加熱融解性を併有したゲル化剤の融解により、この料理
用固形ソースは流動状に軟化して下方に流下し始める。
しかし、更に加熱が進むと、加熱凝固性タンパク質原料
の熱凝固が始まることで、前記の流下が途中で抑えられ
る。つまり、ゲル化剤による軟化と加熱凝固性タンパク
質原料による熱凝固との相反する作用をバランス良く利
用することで、料理用固形ソースが料理素材の表面全体
を被覆し、ひいては料理素材の上方、中ほど、及び下方
が均一に味付けされる。
【0018】
【実施例】
実施例1 市販のフレンチドレッシング(白色、乳化型)に卵白液
を均一混和した調合ドレッシングを調製し、あらかじめ
用意しておいた品温約60℃のゼラチン水溶液を攪拌し
つつ、この中に、前記の調合ドレッシングを徐々に添加
する。この後、折径7cmのケーシングに充填かつ密封
し、品温15℃以下に冷却して料理用固形ソースを得
る。なお、原料の配合割合は以下のとおりである。 (原料) (配合割合) 〔ゼラチン水溶液〕 ゼラチン 3.0% 清 水 23.0% 〔調合ドレッシング〕 フレンチドレッシング 64.0% 卵白液(固形分約10%) 10.0% ───────────────────── 合 計 100.0%
【0019】実施例2 実施例1におけるゼラチンの配合の一部を、下記のよう
に寒天へ置き換えてゲル化剤水溶液を調整した。その他
の点については、全て実施例1の方法に準じて料理用固
形ソースを得た。 (原料) (配合割合) 〔ゲル化剤水溶液〕 ゼラチン 2.7% 寒 天 0.3% 清 水 23.0% 〔調合ドレッシング〕 フレンチドレッシング 64.0% 卵白液 10.0% ───────────────────── 合 計 100.0%
【0020】実施例3 実施例1における市販のフレンチドレッシングの代わり
に、下記のように乳化物として市販のマヨネーズを用い
た。その他の点については、全て実施例1の方法に準じ
て料理用固形ソースを得た。 (原料) (配合割合) 〔ゼラチン水溶液〕 ゼラチン 3.0% 清 水 23.0% 〔乳化物〕 マヨネーズ 74.0% ───────────────────── 合 計 100.0% なお、マヨネーズ中の加熱凝固性タンパク質原料(卵黄
及び卵白)は、タンパク質分換算で約2.8%であり、
上記の料理用固形ソース中でのそれは約2.1%相当と
なる。
【0021】
【試験例】実施例1の配合から、表1に示すとおり、卵
白液及び/またはゼラチンを削除し、削除した各原料に
ついては同量の清水で補い、他は実施例1の方法に準じ
て表1に示すとおりの3種の水中油型乳化食品(比較品
A〜C、この内Aのみ固形状)を製造した。実施例1で
製した本発明の料理用固形ソースを前記比較品A〜Cと
共に、各別に20gづつ量り取り、皿(径約12cm、
深さ約4cmのオーブン皿)に盛り合わされたポテト、
ブロッコリー、人参、及びコーン(四つ切りにしたポテ
ト3個、ブロッコリー1片、輪切りにした人参2枚、コ
ーン20粒からなり、総量で約80g)の上に添えて、
約200℃のオーブンでおよそ12分間加熱した。な
お、室温において固形である本発明品と比較品Aは、2
0gになるように厚さ約2mmにスライスし、流動状で
ある比較品B、Cはそれぞれ20g宛秤取りしたものを
用いた。また、ポテト及びブロッコリーなどは、あらか
じめ茹でておいたものを用いた。加熱後の外観及び食感
のテスト結果を下表に示す。
【表1】 上表のテスト試験結果から明らかなように、本発明の料
理用固形ソースは、卵白液(加熱凝固性タンパク質原
料)と、ゼラチン(冷却凝固性及び加熱融解性を併有し
たゲル化剤)とを共存させることで、オーブンなどによ
る加熱時、料理素材の表面全体を均一に味付けできるこ
とが理解される。
【0022】〔効果〕以上、本発明により、オーブン等
での加熱時に、料理素材の表面全体を比較的均一に味付
けし易く、かつ視覚的価値をも高めた料理用固形ソース
が提供される。また、この食品は常温以下の温度におい
て固形であるので、切り分けが容易であり、味付けの程
度の調整に便利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 流動状ソースの中に、加熱凝固性タンパ
    ク質原料と冷却凝固性及び加熱融解性を併有したゲル化
    剤とを含み、常温以下の温度で固体となっていることを
    特徴とする料理用固形ソース
JP3166803A 1991-07-08 1991-07-08 料理用固形ソース Pending JPH0515347A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3166803A JPH0515347A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 料理用固形ソース

Applications Claiming Priority (1)

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JP3166803A JPH0515347A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 料理用固形ソース

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JP3166803A Pending JPH0515347A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 料理用固形ソース

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JP (1) JPH0515347A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001120217A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Sanei Gen Ffi Inc あわせ調味料
KR20030032322A (ko) * 2001-10-17 2003-04-26 (주)파인블루 열가역성 소스, 이것을 포함하는 고온가공 육제품 및이것의 제조 방법
JP2012010616A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Q P Corp クリームソース類及びその製造方法

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JP2001120217A (ja) * 1999-10-27 2001-05-08 Sanei Gen Ffi Inc あわせ調味料
KR20030032322A (ko) * 2001-10-17 2003-04-26 (주)파인블루 열가역성 소스, 이것을 포함하는 고온가공 육제품 및이것의 제조 방법
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