JP2000050795A - 粉粒体状油脂およびその製造方法 - Google Patents

粉粒体状油脂およびその製造方法

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JP2000050795A JP10224126A JP22412698A JP2000050795A JP 2000050795 A JP2000050795 A JP 2000050795A JP 10224126 A JP10224126 A JP 10224126A JP 22412698 A JP22412698 A JP 22412698A JP 2000050795 A JP2000050795 A JP 2000050795A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体状の油脂の保存安定性および流動性を
向上させ、油脂保持量が50重量%を越えてもブロッキ
ングを起こさず、油脂が滲みださない粉粒体状油脂およ
びその製造方法を提供し、特に保香性が優れた粉粒体状
の油脂を提供することである。 【解決手段】 澱粉またはデキストリン等の吸油性のあ
る多孔質食品素材からなる粉粒体に、35℃での固体脂
指数が20以上でありかつ40℃での固体脂指数が10
以上であり、好ましくは香味成分を含む油脂類の溶融液
を吸着させ、次いで前記油脂類を冷却固化し、得られた
含油粉粒体の表面に前記多孔質食品素材に吸着される油
脂類に比べて固体脂指数が35℃で5以上かつ40℃で
5以上大きい油脂類の溶融液を被覆し、この被覆の油脂
類を冷却固化して粉粒体状油脂を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工食品の材料
として使用される粉粒体状油脂およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、菓子類やパン類、麺類、乳製品、
練り製品、飲料などの加工食品が大量に生産されている
が、特にインスタント麺や粉末飲料、即席スープなどの
即席食品の分野において、消費者の高級志向や本物志向
の要求が高まり、より複雑な風味の調味料、シーズニン
グオイル、油性香料または精油などを添加するための技
術が要求されている。
【0003】風味を改良する際に用いる油脂類を即席食
品に配合する際には、その添加を容易にする等の理由で
これを粉末化する技術が求められるが、従来、香味成分
を含む油脂類をその香味成分を保持した状態で粉末化す
ることは容易ではなく、通常は粉末化せずに小容器に収
容して喫食時に混ぜ合わせたり、その他の調味料と混ぜ
てペースト状にしたり、粉末状の基材に少量の油脂類を
保持させるようにしていた。
【0004】従来の粉末状油脂の代表的な製造方法とし
ては、以下の(1)〜(4)の方法が挙げられる。 (1) 油脂類と水に溶かした乳化剤、タンパク質、澱
粉などを配合してエマルジョンを作成し、これを噴霧乾
燥する方法(いわゆるスプレードライ法)。 (2) 油脂類を澱粉加工品などに吸着させる方法。 (3) 高融点の固型油脂を低温で粉砕して粉末化する
凍結粉砕法。 (4) 溶融した油脂を低温室内で噴霧して粉末化する
方法(いわゆるスプレークーリング法)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法で粉末状油脂を製造すると、以下のような問題が起こ
る。すなわち、上記(3)の凍結粉砕法や(4)のスプ
レークーリング法では常温で流動性を有する粉末を製造
するために高融点の油脂を使用する必要がある。このよ
うな粉末状油脂は口溶け性の点でスープなどの用途には
用い難いものであった。
【0006】また、加熱乾燥工程を要する粉末状油脂の
製造方法(1)では、低沸点である香味成分が揮散し易
く、また香味成分がスプレー時の加熱により変質し易く
なって本来の香り、味、色を損じる場合もあり、またそ
の配合特性上スープを乳化させるため、透明性を求める
ようなものには用い難い。
【0007】上記(2)油脂類を澱粉加工品などに吸着
させる方法では、製造設備その他の製造上のコストが低
く、また過度の高温の熱処理工程を要しないので、香味
成分を保存しやすい点で好ましい粉末状油脂の製造方法
ではあるが、単に吸着させるのみでは油脂吸着量が多く
ても全体の40〜50重量%に止まり、それ以上に油脂
を吸着させればブロッキング(塊状化)を起こしたり、
油脂が滲みだすという欠点を有していた。
【0008】また、保存条件や保存期間の長さにおける
香気成分の変化や保香性の悪さ、香気成分を溶解してい
る油脂自身の安定性の問題等のいくつかの問題を有して
おり、その改善が望まれていた。
【0009】そこで、本願の発明の第1の課題は、前記
(2)の吸着法の問題点を解決し、粉または粒状の油脂
の保存安定性が優れており、かつ粉粒体での流動性にも
優れていると共に、油脂保持量が60重量%を越えても
ブロッキング(塊状化)を起こさず、油脂が滲みだすこ
とがない粉粒体状油脂およびその製造方法を提供するこ
とである。また、他の粉末材料との混合が良好であり、
温湯で速やかに融解し、かつ清澄な溶解液を得ることが
できる粉粒体状の油脂およびその製造方法を提供するこ
とをも課題としている。
【0010】また、本願の発明の第2の課題は、上記問
題点を解決すると共に、保香性が優れた粉粒体状の油脂
およびその製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第1の課題を解決
するため、常温で固体状の油脂類を吸着した多孔質食品
素材からなる含油粉粒体の表面に、前記油脂類より固体
脂指数が高い油脂類の被覆層を設けた粉粒体状油脂とし
たのである。
【0012】この発明でいう常温とは、10〜35℃で
あり、固体脂指数とは、固体含有率係数またはSolid Fa
t Index (SFI) とも称される油脂中の固体含量を示す数
値であり、油脂1kg中の固体部分が所定の測定温度
(例えば35℃、40℃)において、完全に溶解するま
でに膨張した体積をmlで表したものである。また、固
体脂指数は、近似的には固体脂肪の%を示す。固体脂指
数の測定方法は、A.O.S.C.に記載のディラメト
リー法による。
【0013】前記粉粒体状油脂における多孔質食品素材
は、比容積5〜20cm3 /gのものを採用することがで
き、例えば澱粉またはデキストリンを主成分とする澱粉
加工品を採用することができる。
【0014】前記粉粒体状油脂における含油粉粒体は、
常温で固体状の油脂類を吸油限度量まで吸着した多孔質
食品素材からなる含油粉粒体を採用できる。
【0015】また、粉粒体状の油脂の製造方法に係る発
明では、上記の第1の課題を解決するため、吸油性のあ
る多孔質食品素材からなる粉粒体に、常温で固体状の油
脂類の加熱溶融液を吸着させ、次いで前記油脂類を冷却
固化し、得られた含油粉粒体の表面に前記油脂類より固
体脂指数が高い油脂類の加熱溶融液を被覆し、この被覆
の油脂類を冷却固化する粉粒体状油脂の製造方法とした
のである。
【0016】上記粉粒体状油脂またはその製造方法に係
る発明では、含油粉粒体の表面に被覆する油脂類とし
て、多孔質食品素材に吸着される油脂類に比べて35℃
での固体脂指数が5以上大きくかつ40℃での固体脂指
数が5以上大きい油脂類を採用することができる。
【0017】また、粉粒体状油脂またはその製造方法に
係る発明における多孔質食品素材に吸着させる油脂類
は、シーズニングオイル、油性香料および精油類から選
ばれる一種以上の香味成分を含む油脂類を採用すること
ができ、また、そのような油脂類として35℃での固体
脂指数が20以上でありかつ40℃での固体脂指数が1
0以上の油脂類を採用することができる。
【0018】また、粉粒体状油脂の製造方法に係る発明
においても、粉粒体に油脂類の加熱溶融液を吸着させる
際、多孔質食品素材の吸油限度量まで吸着させることが
でき、材料その他の条件として、前記の粉粒体状油脂に
係る発明における条件を採用できるのは勿論である。
【0019】また、前記第2の課題を解決するため、前
記粉粒体状油脂およびその製造方法に係る発明におい
て、多孔質食品素材に吸着された油脂類が、シーズニン
グオイル、油性香料および精油類から選ばれる一種以上
の香味成分を含む油脂類としたのである。
【0020】上記したように構成される本願の各発明で
は、固体状油脂を加熱溶解した液状の油脂を多孔質食品
素材に吸着させた後、固化して含油粉粒体を作製し、こ
の含油粉粒体の表面に前記油脂よりも固体脂指数が高い
油脂類の溶融液を被覆し、これを冷却固化するという2
段階の油脂保持工程または複数の油保持構造を複合した
ことによって、多孔質食品素材にその空隙内に充填可能
な限界量まで油脂を吸着保持させることができ、油脂保
持量が50重量%を越えても粉末状油脂がブロッキング
を起こしたり、油脂の滲みだしがなく、安定して良好な
品質の粉粒体状の油脂を提供できる。
【0021】また、含油粉粒体の表面に吸着された油脂
よりも固体脂指数が高い油脂類の溶融液を被覆し、この
油脂を冷却固化したことにより、製造された粉粒体状油
脂の表面にべたつき(粘着性)がなくなり、さらさらと
した流動性のよい粉粒体になり、従来製品の粉粒体状油
脂よりも流動性が改善される。
【0022】また、多孔質食品素材に香味成分を含む油
脂を吸着させ、その含油粉粒体の表面に前記吸着させた
油脂よりも固体脂指数の高い油脂類で被覆固化して粉粒
体状油脂を製造することにより、保存状態で芳香が揮散
し難く保香性に優れた粉粒体状の香味性油脂を製造でき
る。
【0023】このようにして製造された粉末状油脂を温
湯に投入すると、速やかに分散して油脂を分離し、澱粉
またはデキストリンからなる多孔質食品素材は温湯に溶
け、水層および油層共に透明な液になる。
【0024】
【発明の実施の形態】本願の発明に用いる多孔質食品素
材は、例えば澱粉加工品のように、その内部または表面
に多数の小孔を有して空隙率の高い、比容積の大きい不
定形の粉粒体(粉体または顆粒体を含む)であり、好ま
しくはその比容積が約5〜20cm3/g、粒度が10
〜300メッシュのものである。このような多孔質食品
素材は、無味無臭にちかいもの、水または温湯に容易に
溶解するものが好ましい。
【0025】上記した条件を満たす多孔質食品素材とし
ては、各種の植物由来の澱粉分解物を水に溶かした液を
乾燥粉末化したもの、エクストルーダー、パフガンなど
の装置で多孔質化した澱粉加工品などが適当である。
【0026】澱粉加工品の製造例としては、馬鈴薯澱
粉、トウモロコシ澱粉、モチトウモロコシ澱粉、甘藷澱
粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉などの
天然澱粉、アミロースやアミロペクチン分画物などを
酸、アルカリまたは酵素により加水分解した液体をドラ
ム式乾燥機(ドラムドライヤー)などを用いて乾燥して
粉末化したもの、エクストルーダー、パフガンなどの装
置を使用することにより多孔質化したもの、または前記
澱粉類をデキストリン化し、これをアルカリ触媒の存在
下に無水アルケニルコハク酸エステルと反応させ、また
は前記澱粉に無水アルケニルコハク酸を反応させた後、
デキストリン化し、これを含有する水分散液を常法に従
ってドラムドライヤーなどで乾燥粉末化したもの(特開
平5−301906号公報)などがある。これらの処方
によって得られる澱粉加工品は、多孔質であり、油吸着
能が極めて優れたものである。
【0027】多孔質食品素材に吸着させる常温で固体状
の油脂類は、常温(10〜35℃)で固体または半固体
である周知の食用油脂を採用できるが、特に香味成分を
含む香味性油脂類を採用できる。ここでいう香味性油脂
類は、たとえば野菜類、魚介類、畜肉類などの香味性素
材を動植物性油脂で加熱抽出法などで抽出したシーズニ
ングオイル、前記したような香味性素材をヘキサンやア
セトン等の溶剤を用いて香味成分を抽出したオレオレジ
ン、または油性香料などを油脂中に配合した食用油脂類
である。
【0028】香味成分を配合する油脂(基材)として
は、パーム油、菜種油、大豆油、コーン油、米油、オリ
ーブ油、ごま油などの植物性油脂、その硬化油もしくは
分別油、またはラード、牛脂などの動物性油脂、その硬
化油もしくは分別油を採用することができる。これら例
示した油脂の一種、または二種以上の混合油を採用して
もよい。
【0029】このような多孔質食品素材に吸着させる油
脂類の硬さは、固体脂指数(SFI)が35℃で20以
上かつ40℃で10以上、好ましくは35℃で25以
上、40℃で15以上であるものが好ましい。前記所定
温度でのSFI値未満の軟らかい油脂を採用すると、外
部温度で油脂の一部が溶解し、粉粒体外部に滲み出した
り、調製された粉粒体状油脂の流動性が好ましくなくな
り、粉粒体状油脂の輸送時や使用時にブロッキングを起
こす可能性が生じるからである。
【0030】なお、本願の発明における香味成分を溶解
した油脂として、比較的硬い油脂を採用することは、加
工された粉粒体状油脂の香味成分の揮発を抑制するため
に好ましい。
【0031】含油粉粒体の表面を被覆する油脂として
は、先述したように、吸着用油脂よりも固体脂指数の高
い油脂を用いるが、具体的には固体脂指数が吸着用油脂
に比べて35℃で5以上、40℃で5以上大きな油脂を
用いることが好ましい。使用される油脂の種類として
は、パーム油、菜種油、大豆油、コーン油、米油、オリ
ーブ油、ごま油等の植物性油脂、それらの硬化油(極度
硬化油でもよい)、またはラード、牛脂などの動物性油
脂、それらの硬化油(極度硬化油でもよい)またはこれ
らの油脂を2種以上混合したものを採用できる。また、
吸着用油脂よりも固体脂指数が大きなものであれば吸着
用油脂と同様に香味成分を含む油脂類も使用可能であ
る。
【0032】なお、使用される油脂の固体脂指数として
は、吸着用油脂よりも固体脂指数が高い条件以外に被覆
用油脂自体としては、固体脂指数が35℃で25以上、
40℃で15以上、好ましくは35℃で30以上、40
℃で20以上のものを採用することが好ましい。
【0033】また、従来の粉粒体状油脂では、油脂吸着
量が40〜50重量%に止まり、それ以上に油脂を吸着
させればブロッキング(塊状化)を起こしたり、油脂が
滲みだすという欠点があったが、本願の発明における粉
粒体状油脂では、吸着および被覆により総油脂含量は、
50重量%以上、好ましくは60〜90重量%とするこ
とができる。
【0034】このように、粉粒体中の油脂含量を高める
ことができた理由としては、第1に従来技術ではブロッ
キングなどが起こり、流動性が極めて悪くなるため、吸
油能のある澱粉加工品などの多孔質食品素材に多量の油
脂類を吸着させることができなかったのに対して、本願
の発明では、多孔質食品素材の表面を所定の油脂で被覆
して固めることにより、多孔質食品素材に吸油能の限界
量まで油脂類を吸着させることができるようになったこ
とが挙げられる。
【0035】また、多孔質食品素材に吸着させる油脂類
として、常温で固体状の油脂を採用したことにより、多
孔質食品素材に吸着されそのまま固化した油脂類が、外
部に溶出することがないため、多孔質食品素材に吸油能
の限界量まで油脂類を吸着させても粉粒体の表面はべた
付きがない。
【0036】なお、吸着させる油脂類として、常温で液
状の油脂を採用すると、少量しか吸着できず、粉粒体か
ら油脂が不適当に滲み出しやすくなる。
【0037】また、第2に多孔質食品素材の表面を所定
の油脂で被覆して固めたものは、油脂含量が増加するば
かりでなく、被覆表面の潤滑性が単に油脂を多孔質食品
素材に吸着させたものよりはるかに向上する。
【0038】ところで、多孔質食品素材に吸着させる油
脂(以下、吸着用油脂と略記する。)と、多孔質食品素
材の表面を被覆する油脂(以下、被覆用油脂と略記す
る。)の違いとしては、吸着用油脂よりも固体脂指数の
高い油脂を被覆用油脂として採用する。すなわち、比較
的硬い被覆用油脂の内部に香料やシーズニングオイルを
含有して比較的柔らかい吸着用油脂を採用することによ
り、粉末状油脂の内部から香料やシーズニングオイルの
揮発性香味成分などが抜け出たり、香味成分を含む油脂
が不適当に滲みだすことが防止され、また空気中での酸
化が抑制され、製造直後と同様の風味を持続する粉末状
油脂になる。
【0039】さらに、これらの香味成分を含む風味油
は、製造工程上、比較的柔らかい油脂の方が製造しやす
く、取り扱いも容易であることは勿論であり、一方、固
体脂指数が高くてより硬い油脂で含油粉粒体の表面を被
覆することは、粉末油脂の流動性を高めるためにも好ま
しい。
【0040】また、極度硬化油は、常温で非常に固体脂
指数が高くて硬くかつそのトリグリセリド組成における
不飽和の二重結合が殆どないものであるから、これを多
孔質食品素材の表面を被覆する油脂として採用すると、
酸化による風味劣化や変色が少なくて長期保存に適した
粉粒体状の油脂を製造できる。
【0041】上述の条件で製造されるこの発明に係る粉
粒体状油脂は、温湯に投入すると速やかに融解するとほ
ぼ同時に油脂を分離し、水層および油層共に透明な液に
なり、溶解した油脂から変質のない香味成分本来の成分
が放出される。
【0042】本願の発明における粉粒体状の油脂の製造
工程を以下に説明する。まず、吸着用油脂類として、好
ましくは香味成分を含有する油脂類を採用し、これを適
当な加熱装置を用いて溶融する。その際の加熱温度は、
採用する油脂の融点により異なるが、好ましくは油脂類
の融点より10℃以上高く、しかも溶融した油脂液の温
度が100℃以下になるようにする。
【0043】油脂液の温度が100℃を越えると、澱粉
加工品等からなる多孔質食品素材に混合して含浸させる
際にこれを変性して凝固させ、また油脂中の香味成分が
揮発したり、変性する可能性もあって好ましくない。ま
た、油脂類の融点より10℃未満の低温では油脂の粘度
が大きいため澱粉加工品などの多孔質食品素材と油脂を
均一に分散させ難くなり、このため油脂含量(吸着量)
が不均一な粉粒体状油脂が製造される。
【0044】油脂類は、通常、多孔質食品素材の吸油能
(液状の油脂を吸着する能力)の限界量まで吸着させる
が、その量は使用する多孔質食品素材の種類によって異
なる。吸着させる油脂類の硬さは、そのSFIや融点、
結晶化速度(測定値)によって示される。これらの量や
硬さを調整する場合の目安は、多孔質食品素材と油脂類
を混合し均一化して、固化させた後の状態が容易に粉体
になるか否かである。
【0045】吸油性のある多孔質食品素材からなる粉粒
体に、常温で固体状の油脂類の溶融液を吸着させる際に
は粉粒体と油脂類とを混合する。使用する混合機の型式
は特に限定されるものではなく、ニーダー、ブレンダ
ー、エアーミックスなどの均一に混合できるものを適宜
に採用するが、混合機の内部を一定温度に保てるジャケ
ットや恒温装置を具備したものが好ましい。
【0046】混合時の攪拌速度は、均一に混合できる状
態であれば良く、なるべく低速であることが好ましい。
なぜなら、澱粉加工品からなる多孔質食品素材からなる
粉粒体は、その内部およびまたは表面に空隙を有してお
り、この空隙は攪拌の際に破壊されやすいからである。
空隙が破壊されると空隙内に吸着されている油脂類が流
出するので、流動性が悪く粘着性のある粉粒体油脂が製
造されることになる。そして、上記同様の理由によっ
て、混合機の攪拌羽の形態も被攪拌物に負荷の少ない形
態であるものが好ましい。
【0047】油脂類と澱粉加工品等からなる多孔質食品
素材を均一に混合した後は、混合物を冷却して固化させ
る。冷却法としては、攪拌しながら混合物に冷風を吹き
込むか、混合機のジャケットに冷媒を通すか、混合物を
別容器に移して放冷するか、または低温室に放置する。
固化した粉末は、必要であればシフターにかけ粉砕して
粒度を揃える。
【0048】その後、油脂類の融点よりも10℃以上低
い温度に設定された場所に12時間以上放置して吸着さ
れた油脂成分を安定させ、すなわち熟成させる。
【0049】このような熟成操作を行なうと、多孔質食
品素材に吸着された油脂のトリグリセリドの結晶転移が
起こるためか、油脂の状態が安定化する。そして、次工
程で含油粉粒体に加熱溶融した油脂を被覆するときに、
吸着された油脂が溶出せず、また吸着された油脂の表面
状態が改善され、製造工程が容易になって安定した品質
の粉粒体状油脂を製造できる。
【0050】また、澱粉加工品等からなる多孔質食品素
材に揮発しやすい香味成分を含む油脂を吸着させ、粉粒
体の外側に比較的硬い油脂で被覆を設けると、前記熟成
操作によって香味成分の被覆油脂への染みだしをある程
度抑制でき、また空気との接触を遮断することができ、
香味物質が変質することなく保香性を維持できる粉粒体
状油脂を製造できる。
【0051】次に、前記のように油脂吸着後に熟成させ
た含油粉粒体に対して、吸着用油脂よりも固体脂指数の
高い溶融した液状の被覆用油脂を混合して被覆する。す
なわち、前述したシフターおよび粉砕機で粒度調整(分
級)した含油粉粒体を混合機に入れ、この混合機に溶融
した油脂類を供給して攪拌混合し含油粉粒体の表面を溶
融液状油脂で被覆する。
【0052】混合時に配合する油脂類の量は、含油粉粒
体100重量部に対して10〜150重量部であり、好
ましくは20〜120重量部である。前記所定量より油
脂類を多く配合すると、粒子同士が結着造粒して粉体に
ならず、ぺーストまたはルウ状のように半固体状にな
り、前記所定量未満に油脂類を少なく配合すると、被覆
が完全でなく均一な油脂含量の粉粒体を製造できない。
【0053】被覆工程では、予め、含油粉粒体温度を被
覆用の油脂類の温度より10〜30℃低い温度に調整
(加温)しておくことが好ましい。このように温度調整
すると、被覆する油脂類の含油粉粒体表面での固化所要
時間を調節することができ、被覆する油脂類が含油粉粒
体表面に均等な厚さで付着し、攪拌時間を可及的に短く
することができる。
【0054】その後は、前工程と同様に放冷などによっ
て冷却し、油脂類を固化させ、次いでシフターおよび粉
砕機で粒度を揃える。
【0055】ここで、前記工程と同様に、油脂の融点よ
り10℃以上低い所定温度に調整した場所で12時間以
上熟成(テンパリング)して、油脂の表面状態を安定さ
せることが好ましい。
【0056】以上のようにして製造した粉粒体状油脂
は、澱粉加工品などの多孔質食品素材と油脂以外の原料
を使用しない製法で得られ、かつ乾燥などの高温処理工
程を経ることなく製造するので、含有する香味性成分な
どの風味が劣化せず、油脂の酸化安定性、長期保香性に
優れ、前記した従来例(2)の吸着型の粉末状油脂に比
べて油脂含有量が高く、粒子表面の硬質油脂によって流
動性にも優れたものになる。
【0057】
【実施例】以下の配合割合で油脂Aおよび油脂Bをそれ
ぞれ混合調製し、吸油性澱粉加工品を用いて顆粒状油脂
を製造した。
【0058】 〔実施例1〕 吸油性澱粉加工品(日澱化学社製:オイルQS、比容積12.5±2.5cm3/ g で粒径16メッシュ98%以上の粉末) 30重量部 油脂A: ごま油 10重量部 菜種白絞油 20重量部 牛脂極度硬化油 40重量部 油脂B: ラード 5重量部 牛脂極度硬化油 15重量部 上記油脂Aを70℃まで加温して溶解後、予め澱粉加工
品であるオイルQSを入れたミキサーに投入し、数分間
攪拌した。低温(15℃)で固化した後、シフター(8
メッシュ)及び粉砕機にかけて顆粒状の含油粉体を得
た。
【0059】この含油粉体を庫内温度35℃のインキュ
ベータ内で24時間保温して熟成させ、その後、釜温度
40℃に保温したミキサーに加熱溶融した80℃の油脂
Bと共に投入し、数分間攪拌した。次いで、混合物を1
5℃で固化し、シフター(8メッシュ)および粉砕機に
かけて粒度を揃え、さらに庫内温度35℃のインキュベ
ータ内で24時間保温してテンパリングし、顆粒状油脂
を製造した。
【0060】 〔実施例2〕 澱粉加工品(松谷化学社製:パインフロー、比容積8.5±2.5cm3/g で粒 径16メッシュ98%以上の粉末) 40重量部 油脂A: オニオンフレーバー 0.5重量部 なたね油 20重量部 牛脂極度硬化油 40重量部 油脂B: 牛脂 5重量部 牛脂極度硬化油 20重量部 上記油脂Aを70℃まで加温して溶解後、予め澱粉加工
品であるデキストリンを入れたミキサーに投入し、数分
間攪拌した。低温(15℃)で固化した後、シフター
(8メッシュ)及び粉砕機にかけて顆粒状の含油粉体を
得た。
【0061】それを釜温度40℃に保温したミキサーに
加熱溶融した80℃の油脂Bと共に投入し、数分間攪拌
した。次いで、混合物を15℃で固化し、シフター(8
メッシュ)および粉砕機にかけて粒度を揃え、さらに庫
内温度35℃のインキュベータ内で24時間保温してテ
ンパリングし、顆粒状油脂を製造した。
【0062】実施例1および実施例2で得られたそれぞ
れの顆粒状油脂は、さらさらとした非常に流動性がよい
ものであり、90℃の温湯に投入すると、速やかに分散
して溶解し、ゴマ油またはオニオンフレーバーの香ばし
い香りを溶出拡散させた。また、実施例1および実施例
2で得られたそれぞれの顆粒状油脂は、常温で5カ月間
保存し、上記同じ試験をしたところ、香りや分散・溶解
性が良好で製造直後のものと変化がなく、保香性に優れ
たものであった。
【0063】
【発明の効果】本願の粉粒体状油脂およびその製造方法
に係る発明は、以上説明したように、多孔質食品素材に
加熱溶融した液状の油脂を吸着固化させると共に、その
表面に固体脂指数の高い油脂類を被覆固化した粉粒体状
油脂とすることによって、粉粒体状油脂の保存安定性が
優れており、かつ流動性にも優れていると共に、油脂保
持量が50重量%を越えてもブロッキング(塊状化)を
起こさず、油脂が滲みだすこともなく他の粉末材料との
混合が良好であり、清澄な溶解液を得ることができる粉
粒体状油脂を提供できるという利点がある。
【0064】また、吸油性のある多孔質食品素材が、澱
粉またはデキストリンを主成分とする澱粉加工品などか
らなり、また比容積5〜20cm3 /gで粉粒体状の多孔
質食品素材であるという条件を採用すると、油脂吸着力
が極めて高く、油脂保持量の特に多い粉粒体状油脂を提
供できるという利点もある。
【0065】また、常温で固体状の被覆用油脂類が、吸
着用油脂に比べてその固体脂指数が35℃で5以上かつ
40℃で5以上大きい油脂類であるという条件を採用し
た粉粒体状油脂およびその製造方法に係る発明では、温
湯によって速やかに溶解し、しかも油脂が多孔質食品素
材から滲みだしにくいという特性が顕著であるという利
点もある。
【0066】また、多孔質食品素材に香味成分を含む油
脂を吸着させ、その含油粉粒体の表面を油脂類で被覆固
化した粉粒体状油脂の発明、またはこれを製造する方法
の発明では、保存状態で油脂から芳香が揮散し難く保香
性に優れた粉粒体状の香味性油脂を提供できるという利
点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻脇 儀一 神戸市東灘区魚崎浜町17番地 植田製油株 式会社内 (72)発明者 井上 真理子 神戸市東灘区魚崎浜町17番地 植田製油株 式会社内 (72)発明者 蝉丸 義秀 大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清 食品株式会社内 (72)発明者 加守田 保 大阪市鶴見区鶴見1丁目6番117号 ベル 食品工業株式会社内 Fターム(参考) 4B026 DC04 DC06 DG01 DL03 DP10 DX08 4H059 BC03 BC13 BC15 BC16 BC23 CA99 DA03 EA35 EA40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体状の油脂類を吸着した多孔質
    食品素材からなる含油粉粒体の表面に、前記油脂類より
    も常温で固体脂指数が高い油脂類の被覆層を設けてなる
    粉粒体状油脂。
  2. 【請求項2】 多孔質食品素材が、澱粉またはデキスト
    リンを主成分とする澱粉加工品である請求項1記載の粉
    粒体状油脂。
  3. 【請求項3】 含油粉粒体が、常温で固体状の油脂類を
    吸油限度量まで吸着した多孔質食品素材からなる含油粉
    粒体である請求項1記載の粉粒体状油脂。
  4. 【請求項4】 多孔質食品素材に吸着した油脂類が、シ
    ーズニングオイル、油性香料および精油類から選ばれる
    一種以上の香味成分を含む油脂類である請求項1記載の
    粉粒体状油脂。
  5. 【請求項5】 多孔質食品素材に吸着した油脂類が、3
    5℃での固体脂指数が20以上でありかつ40℃での固
    体脂指数が10以上の油脂類である請求項1または4に
    記載の粉粒体状油脂。
  6. 【請求項6】 被覆層を形成する油脂類が、多孔質食品
    素材に吸着した油脂類に比べて35℃での固体脂指数が
    5以上大きくかつ40℃での固体脂指数が5以上大きい
    油脂類である請求項1または5に記載の粉粒体状油脂。
  7. 【請求項7】 吸油性のある多孔質食品素材からなる粉
    粒体に、常温で固体状の油脂類の加熱溶融液を吸着さ
    せ、次いで前記油脂類を冷却固化し、得られた含油粉粒
    体の表面に前記油脂類より固体脂指数が高い油脂類の加
    熱溶融液を被覆し、この被覆の油脂類を冷却固化するこ
    とからなる粉粒体状油脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 粉粒体に油脂類の加熱溶融液を吸着させ
    る際、多孔質食品素材の吸油限度量まで吸着させる請求
    項7記載の粉粒体状油脂の製造方法。
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