JPH05152585A - 定電圧ダイオード - Google Patents

定電圧ダイオード

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Publication number
JPH05152585A
JPH05152585A JP33597591A JP33597591A JPH05152585A JP H05152585 A JPH05152585 A JP H05152585A JP 33597591 A JP33597591 A JP 33597591A JP 33597591 A JP33597591 A JP 33597591A JP H05152585 A JPH05152585 A JP H05152585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
junction
constant voltage
voltage diode
small
noise
Prior art date
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Pending
Application number
JP33597591A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yoshino
功 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP33597591A priority Critical patent/JPH05152585A/ja
Publication of JPH05152585A publication Critical patent/JPH05152585A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電圧ダイオードの低雑音化を図る一方でサ
ージ耐量を向上する。 【構成】 半導体基板1にブレイクダウン電圧の異なる
2以上の接合3,5を形成し、これらの接合を並列接続
する。ブレイクダウン電圧の小さい接合5の面積を可及
的に小さくする。これにより、ブレイクダウン電圧の小
さい接合5の電流密度を上げて低雑音化を図り、ブレイ
クダウン電圧の大きい接合3でサージ耐量を増大させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電圧ダイオードに関
し、特に低雑音及び高サージ耐量の定電圧ダイオードに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の定電圧ダイオードは、例えば図6
に示すように、N型半導体基板1の表面に絶縁膜6を形
成し、この絶縁膜6の開口を通してP型不純物を拡散し
てP型層4を形成することでPN接合を構成している。
P型層4には表面電極7を接続し、N型半導体基板1の
裏面には裏面電極8を形成している。図7はこの定電圧
ダイオードのブレイクダウン特性図である。
【0003】このような定電圧ダイオードでは、接合の
雑音を抑制して低雑音特性を得るために、接合面積を小
さくしている。即ち、図8に示すように定電圧ダイオー
ドに発生する雑音は通電する電流密度により発生する雑
音形態が相違する。接合のブレイクダウン直後のイオン
注入状態はキャリアの揺らぎによるショット雑音が発生
し(ショット雑音)、更に電流密度を上げると接合全体
が均一にブレイクダウンするようになり、雑音の低い領
域(低雑音領域)となる。更に、電流密度を上げると発
熱による熱雑音が発生する。したがって、従来の定電圧
ダイオードは、接合面積を可及的に小さくして電流密度
を上げ、低雑音化を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合面
積を小さくすると、定電圧ダイオードのサージ耐量が低
くなるという問題が生じる。即ち、接合面積AJ とサー
ジ耐量(非繰り返しピーク逆電力:PRSM )は比例の関
係にあり、次式で示される。 PRSM M=α・AJ (α:定数) つまり、接合面積AJ を小さくすれば、PRSM が低下さ
れることになる。本発明の目的は、低雑音化を図る一方
でサージ耐量を向上した定電圧ダイオードを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の定電圧ダイオー
ドは、半導体基板にブレイクダウン電圧の異なる2以上
の接合を形成し、これらの接合を並列接続した構成とす
る。この場合、ブレイクダウン電圧の小さい接合の面積
を可及的に小さくする。
【0006】
【作用】ブレイクダウン電圧の小さい接合の電流密度を
上げて低雑音化を図り、ブレイクダウン電圧の大きい接
合でサージ耐量を増大させる。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の第1実施例の断面図である。N型半
導体基板1の表面に絶縁膜6を形成し、この絶縁膜6の
開口を通してP型不純物を導入してP型層2,4を形成
し、半導体基板1とP型層2,4との間に夫々PN接合
3,5を形成する。このとき、P型層4は接合5のブレ
イクダウン電圧VZ1が4V程度となるようにし、かつそ
の面積を可及的に小さくする。又、P型層2は接合3の
ブレイクダウン電圧VZ2が5V程度となるようにし、か
つその面積を可及的に大きくする。そして、前記各P型
層2,4を表面電極7で電気接続する。又、半導体基板
1の裏面には裏面電極8を形成する。
【0008】このように構成される定電圧ダイオードの
ブレイクダウン特性は図2に示す通りである。接合5の
ブレイクダウン電圧VZ1は接合3のブレイクダウン電圧
Z2よりも小さいため、低電流領域では接合5がブレイ
クダウンする。接合5は接合面積が小さいため、接合の
電流密度を上げることができ、低雑音の特性が得られ
る。一方、高電流領域では、接合5の動作抵抗が大きく
なりブレイクダウン電圧が高くなる。しかしながら、こ
のときには接合3がブレイクダウンするようになり、高
電流を吸収することができる。したがって、低電流領域
では低雑音特性が得られ、かつ一方では高電流によるサ
ージ耐量を上げることが可能となる。
【0009】因みに、接合3の面積が接合5の面積の5
倍となるように構成したときのサージ耐量をみると、 IZ =1A(PRSM =IZ ×VZ =1A×5V=5W) で破壊したものが、 IZ =5A(PRSM =IZ ×VZ =5A×5V=25
W) の耐量に増大させることが可能となる。
【0010】図3は本発明の第2実施例の断面図であ
り、図1の構造と等価な部分には同一符号を付してあ
る。この実施例では、低ブレイクダウン電圧側の接合5
Aを、N型半導体基板1の表面に形成したP型多結晶シ
リコン膜4Aで形成している点が第1実施例とは異なっ
ている。この構成においても、低電流領域では、接合5
Aがブレイクダウンし、この接合5Aの面積を小さくし
ておくことで低雑音特性を得ることができる。又、接合
3によりサージ耐量を上げることが可能となる。
【0011】図4は本発明の第3実施例の断面図であ
る。この実施例では、第1実施例の構造に加えて更にP
型層2Aを形成し、このP型層2Aによって第1実施例
の接合3よりも更にブレイクダウン電圧が大きい接合3
Aを形成している。この定電圧ダイオードのブレイクダ
ウン特性は図5に示す通りであり、接合3Aによって更
に高いサージ耐量を得ることができる。尚、接合の数を
更に増大することでサージ耐量を大きくできることは言
うまでもない。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体基
板にブレイクダウン電圧の異なる2以上の接合を形成
し、これらの接合を並列接続しているので、ブレイクダ
ウン電圧の小さい接合の電流密度を上げて低雑音化を図
り、かつ一方ではブレイクダウン電圧の大きい接合でサ
ージ耐量を増大することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定電圧ダイオードの第1実施例の断面
図である。
【図2】図1の定電圧ダイオードのブレイクダウン特性
図である。
【図3】本発明の第2実施例の断面図である。
【図4】本発明の第3実施例の断面図である。
【図5】図4の定電圧ダイオードのブレイクダウン特性
図である。
【図6】従来の定電圧ダイオードの一例の断面図であ
る。
【図7】図6の定電圧ダイオードのブレイクダウン特性
図である。
【図8】定電圧ダイオードの雑音−電流密度特性図であ
る。
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2,2A,4,4A P型層 3,3A,5,5A PN接合 6 絶縁膜 7 表面電極 8 裏面電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型半導体とN型半導体の接合からなる
    定電圧ダイオードにおいて、半導体基板にブレイクダウ
    ン電圧の異なる2以上の接合を形成し、これらを並列接
    続したことを特徴とする定電圧ダイオード。
  2. 【請求項2】 ブレイクダウン電圧の小さい接合の面積
    を可及的に小さくする請求項1の定電圧ダイオード。
JP33597591A 1991-11-27 1991-11-27 定電圧ダイオード Pending JPH05152585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33597591A JPH05152585A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 定電圧ダイオード

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33597591A JPH05152585A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 定電圧ダイオード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05152585A true JPH05152585A (ja) 1993-06-18

Family

ID=18294405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33597591A Pending JPH05152585A (ja) 1991-11-27 1991-11-27 定電圧ダイオード

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JP (1) JPH05152585A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0685290A (ja) * 1991-12-16 1994-03-25 Philips Gloeilampenfab:Nv ツェナーダイオード

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0685290A (ja) * 1991-12-16 1994-03-25 Philips Gloeilampenfab:Nv ツェナーダイオード

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