JPH05151848A - 水密電線の製造方法 - Google Patents

水密電線の製造方法

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JPH05151848A
JPH05151848A JP3317002A JP31700291A JPH05151848A JP H05151848 A JPH05151848 A JP H05151848A JP 3317002 A JP3317002 A JP 3317002A JP 31700291 A JP31700291 A JP 31700291A JP H05151848 A JPH05151848 A JP H05151848A
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JP
Japan
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watertight
wire
electric wire
insulator
watertightening
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3317002A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Kajiki
勇 加治木
Hajime Tanimoto
元 谷本
Kenji Oyoshi
顕治 大吉
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観が良好でかつ水密効果に優れた信頼性の
高い水密電線を得る。 【構成】 複数本の素線17を撚り合せるとともに、各
素線間に内層用水密材を充填する。次いで、高周波誘導
加熱装置に通して素線を予熱した後、外周に外層用水密
材押出機10により水密材を被覆する。続いて、その外
周に、水密材の融点より高く、かつ上層に被覆するゴム
・プラスチック絶縁体の融点より低い融点を有するセパ
レータテープ11を縦添えする。しかる後、このセパレ
ータテープ11上にゴム・プラスチック絶縁体13を押
出被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外観が良好でかつ水密
性に優れた水密電線を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、架空配電線や水底ケーブルにおい
ては、導体に浸入した雨水や海水などが原因で異常断線
事故が生じることがあった。
【0003】このため、導体素線間およびその外周に、
ポリエチレンなどをべースにした水密混和物を充填、被
覆して、導体への水の浸入および長さ方向の走水を防止
することが行われている。
【0004】図5はこのような水密電線の一例を示した
もので、撚合された複数本の素線1、1、1………間の
間隙および外周に水密混和物2が被覆充填され、その外
周にゴム・プラスチック絶縁体3が押出被覆されてい
る。
【0005】しかして、このような水密電線は、従来、
次のような方法で製造されている。すなわち、図6に示
すように、複数本の導体素線1を撚り合せつつ、内層用
水密材押出機4により各素線1間に水密混和物を押出充
填する。次いで、その外周に外層用水密材押出機5によ
り水密混和物をさらに押出被覆するが、その直前に、高
周波誘導加熱装置6に通して素線1を加熱しておく。こ
れによって内層の水密混和物が再溶融し、この上に被覆
される水密混和物との密着性が増し、水密性を高めるこ
とができる。このようにして外層素線外周に水密混和物
を被覆した後、さらに、その上に絶縁体押出機7により
ポリエチレンやポリ塩化ビニルのようなプラスチック絶
縁体3を押出被覆して水密電線が製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の製造方法においては、外層用の水密混和物押
出前の導体予熱の影響で、その外層用の水密混和物の被
覆表面が十分に冷却硬化しないまま、絶縁体押出機7に
送り込まれることになるため、前記被覆表面が絶縁体押
出機7のニップルによりしごかれて変形し、その上に被
覆される絶縁体の外観が不良になるおそれがあった。
【0007】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、外観が良好でかつ水密効果に優れた信
頼性の高い水密電線を製造することができる方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の水密電線の製造
方法は、撚合わせ素線の外周に水密材を被覆した後、そ
の外周にゴム・プラスチック絶縁体を被覆して水密電線
を製造する方法において、水密材を被覆した後、その上
に前記水密材より高融点で、前記ゴム・プラスチック絶
縁体より低融点の材料からなる絶縁性のセパレータテー
プを縦添えし、この上にゴム・プラスチック絶縁体を被
覆することを特徴とする。
【0009】本発明において使用するセパレータテープ
を上記のように限定したのは、融点が水密材より低いテ
ープを使用した場合には、押出被覆直後の温度の高い水
密材に触れた場合に、それ自体が溶融軟化して下層を抑
える強度が不十分となり、また融点が絶縁体を越えるテ
ープを使用した場合には、絶縁体および水密材との接着
性が十分に得られなくなるおそれがあるからである。特
に、融点が、絶縁体押出機のニップルの設定温度より10
℃以上高くかつ絶縁体の融点より低いテープの使用が望
ましい。
【0010】具体的な例をあげると、たとえば絶縁体に
架橋ポリエチレンを用いる場合、ショウレックスS4002E
(昭和電工社製 商品名)やハイゼックス5000(三井石
油化学社製 商品名)を材料とした高密度ポリエチレン
テープや直鎖状低密度ポリエチレンテープのような、融
点が 110〜180 ℃、より好ましくは 120〜180 ℃範囲に
あるテープが適している。
【0011】また、本発明においては、上記セパレータ
テープとして、表裏を貫通する適当な大きさの透孔が多
数穿設されたものを用いることができる。このようなテ
ープを使用した場合には、透孔を通して下層の水密材と
上層の絶縁体とが融着するため、剥ぎ取り性の良好な水
密電線が得られる。
【0012】
【作用】本発明の水密電線の製造方法においては、水密
材の外側に絶縁性のセパレータテープが縦添えされ、そ
の上にゴム・プラスチック絶縁体が被覆されるので、た
とえば絶縁体押出機のニップルなどにより、外層用水密
材被覆の表面が削られて変形することがなくなり、外観
が良好でかつ水密性に優れた信頼性の高い電線が得られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0014】図1は本発明の一実施例の水密電線の製造
ラインの要部を概略的に示す図である。
【0015】この実施例において、連続的に送り出され
る複数本の素線が撚り合されつつ、その撚合わせ層ごと
に内層用水密材押出機により水密材、たとえばEVA
(エチレン酢酸ビニル共重合体)、EEA(エチレンア
クリル酸エステル共重合体)などが押出されて、各素線
間に充填される。次いで、この撚合わせ素線は高周波誘
導加熱装置に通され、各素線がたとえば50〜60℃の温度
にまで予備加熱された後、外周に外層用水密材押出機に
より、EVAやEEAなどの水密材が再度押出被覆され
る。なお、以上は、図6に示した従来の工程と同じであ
り、素線が予熱されることによって内層素線間の水密材
が再溶融し、外層の水密材と良好に密着する。 しかし
て、本発明においては、図1に示すように、外層用水密
材押出機10により押出された水密材の被覆上に、この
水密材の融点より高く、かつ次に被覆されるゴム・プラ
スチック絶縁体の融点より低い融点を有するゴム・プラ
スチック製のセパレータテープ11が縦添えされて絶縁
体押出機12に送られ、ここで、セパレータテープ11
上にゴム・プラスチック絶縁体13が押出被覆されて水
密電線が製造される。
【0016】このような方法においては、図2に拡大し
て示すように、撚合わせ素線外周に被覆された水密材1
4の外周面がセパレータテープ11で被包された状態
で、絶縁体押出機12のニップル15に入る。このセパ
レータテープ11は、水密材14より融点の高いプラス
チック材料で構成されているので、被覆直後の温度の高
い水密材14の被覆上に縦添えされてもそれ自体軟化す
ることなく形状を保つため、外観の良い絶縁体13が押
出被覆される。
【0017】しかも、このセパレータテープ11は、ゴ
ム・プラスチック絶縁体13の融点より低い融点を有し
ているので、上層に絶縁体13が押出被覆されると軟化
溶融し、水密材14と絶縁体13とがセパレータテープ
11を介して隙間なく融着一体化される。したがって、
信頼性の高い水密電線が製造される。なお図2中、16
は、後で説明するようにニップル15内を減圧するため
の減圧装置である。図3はこのようにして製造された水
密電線を示す断面図で、撚合わされた複数本の素線17
間間隙および外周に水密材14が充填被覆され、かつそ
の外周にセパレータテープ11を介してゴム・プラスチ
ック絶縁体13が設けられた構造となっている。
【0018】なお、上記実施例において、絶縁体押出し
時に真空ポンプなどの減圧装置16を用いてニップル1
5内を減圧するようにすれば、セパレータテープ11の
水密材14および絶縁体13との両界面への空気の巻き
込みを防止することができる。 上記実施例は、セパレ
ータテープ11として透孔などのない通常の形状のテー
プを用いた例であるが、本発明においては、多数の透孔
が全面にほぼ均一に穿設された形状のものを使用しても
よく、同様に外観が良く各層の密着性も良好な水密性に
優れた水密電線を得ることができる。
【0019】図3に共通する部分に同一符号を付して示
した図4は、このような多数の透孔18を有するセパレ
ータテープ11を用いた以外は、上記実施例と同様にし
て製造した水密電線を示す断面図である。
【0020】この例では、図4に示すように、溶融軟化
した水密材14が、セパレータテープ11の透孔18を
通って滲出し、絶縁体13と一体に融着することによ
り、良好な密着性が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製造方法に
よれば、撚合わせ素線の外周に被覆した水密材上に絶縁
性のセパレータテープが縦添えされた後、プラスチック
絶縁体が被覆されるので、絶縁体被覆の際に水密材の表
面がしごかれて変形するようなことがなくなり、外観が
良好で水密性に優れた信頼性の高い水密電線を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水密電線の製造方法を概略的に示
す図。
【図2】図1に示す実施例の要部を拡大して示す断面
図。
【図3】本発明の一実施例により製造された水密電線を
示す横断面図。
【図4】本発明の他の実施例により製造された水密電線
を示す横断面図。
【図5】従来の水密電線を示す横断面図。
【図6】従来の水密電線の製造方法を概略的に示す図。
【符号の説明】
10………外層用水密材押出機 11………セパレータテープ 12………絶縁体押出機 13………ゴム・プラスチック絶縁体 14………水密材 17………素線 18………透孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚合わせ素線の外周に水密材を被覆した
    後、その外周にゴム・プラスチック絶縁体を被覆して水
    密電線を製造する方法において、 水密材を被覆した後、その上に前記水密材より高融点
    で、前記ゴム・プラスチック絶縁体より低融点の材料か
    らなる絶縁性のセパレータテープを縦添えし、この上に
    ゴム・プラスチック絶縁体を被覆することを特徴とする
    水密電線の製造方法。
JP3317002A 1991-11-29 1991-11-29 水密電線の製造方法 Withdrawn JPH05151848A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0720179A2 (en) 1994-12-28 1996-07-03 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Water-cutoff cable and its manufacturing method for the water-cutoff cable

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0720179A2 (en) 1994-12-28 1996-07-03 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Water-cutoff cable and its manufacturing method for the water-cutoff cable
US5888323A (en) * 1994-12-28 1999-03-30 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Waterproof cable and method of manufacture thereof

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Effective date: 19990204