JP2009093952A - 絶縁電線および絶縁電線の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 生産性の向上を図ることができるとともに、安価な絶縁電線および絶縁電線の製造方法を提供する。
【解決手段】 導体に少なくともポリアミド系の材質からなる融着絶縁層が被覆されている自己融着電線11と、自己融着電線11の外側に押し出し成形により被覆され、ポリエチレン系の材質からなる外被12とからなり、水密性確保のため自己融着電線11と外被12とが融着されている絶縁電線10。
【選択図】 図1
【解決手段】 導体に少なくともポリアミド系の材質からなる融着絶縁層が被覆されている自己融着電線11と、自己融着電線11の外側に押し出し成形により被覆され、ポリエチレン系の材質からなる外被12とからなり、水密性確保のため自己融着電線11と外被12とが融着されている絶縁電線10。
【選択図】 図1
Description
本発明は、導体の外側に外被を被覆した絶縁電線およびその製造方法に関する。
従来の絶縁電線の一例として、図3に示すように、撚線導体51に水密コンパウンド52を充填して成る架橋ポリエチレン53を有する絶縁電線50がある。この撚線導体51の最外層素線表面と架橋ポリエチレン53との間に少なくとも厚さt(0.05mm≦t≦0.5mm)の水密コンパウンド52層が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の絶縁電線の他の一例として、フェノール系、フェノキシ系、エポキシ系およびホルマール系樹脂の少なくとも一種からなる熱硬化性樹脂100重量部に対し、メラミン、トリエチルメラミン、トリフエニルメラミン、ジアルリルメラミン、トリス第3ブチルメラミン、N−第3ブチルメラミン、ポリアクリルアミド、p−トルエンスルホンアミド、ビウレット、こはく酸ニトリルおよびジフエニルグアニジンから選ばれる安定剤の少なくとも一種とジシアンジアミドとの混合剤(ただし、ジシアンジアミドはこの混合物重量の85%まで含み得る)5〜50重量部を配合した接着剤を、複数本の素線からなる転移導体に塗布し、各素線を固着させたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところが、上記特許文献1に開示された絶縁電線50では、水密を保持するため、架橋ポリエチレン絶縁体53に水密コンパウンド52を充填する工程を設けなければならない。
また、上記特許文献2に開示された絶縁電線では、各素線を固着させるために、接着剤を、複数本の素線からなる転移導体に塗布しているため、接着剤の塗布工程を設けなければならない。
上述したように、従来の絶縁電線に水密性を与えるには、水密処理を実施する必要がある。
上述したように、従来の絶縁電線に水密性を与えるには、水密処理を実施する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、生産性の向上を図ることができるとともに、安価な絶縁電線および絶縁電線の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る絶縁電線は、導体に少なくともポリアミド系の材質からなる融着樹脂層が被覆されている自己融着電線と、該自己融着電線の外側に押し出し成形により被覆される外被と、からなり、撚り合わされた前記自己融着電線同士及び/又は前記自己融着電線と前記外被が融着していることを特徴としている。
前記記載の発明によれば、導体に少なくとも融着樹脂層が被覆されている自己融着電線と、該自己融着電線の外側に押し出し被覆される外被とからなり、導体にポリアミド系の融着樹脂層が被覆され、撚り合わされている自己融着電線同士及び/又は前記自己融着電線と前記外被が融着されているので、自己融着電線間及び/又は自己融着電線と外被との水密性が確保される。これにより、従来のもののように、水密コンパウンドを充填したり、接着剤を塗布したりすることなく、水密を保持して、生産性の向上を図ることができるとともに、安価な絶縁電線を得ることができる。
好ましくは、複数本の自己融着電線が撚り合わされて中心導体を形成していることを特徴としている。
前記記載の発明によれば、複数本の自己融着電線が撚り合わされて中心導体を形成しているので、融着樹脂層がより一層緊密に配置されて折り曲げ等に対する耐久性の向上を図ることができる。
上記課題を解決することのできる本発明に係る絶縁電線の製造方法は、融着樹脂層が被覆された複数本の自己融着電線を撚り合わせ、該撚り合わされた自己融着電線の外側に外被を押し出し形成する絶縁電線の製造方法であって、外被の押し出し温度が、自己融着電線の融着樹脂層の融点よりも高く設定されており、外被の押し出し時に、自己融着電線同士及び/又は自己融着電線と外被が融着されることを特徴としている。
前記記載の発明によれば、外被の押し出し温度が、自己融着電線の融着樹脂層の融点よりも高く設定されているので、自己融着電線の外側に外被を押し出し形成する際に、融着樹脂層が融解して自己融着電線同士及び/又は自己融着電線と外被が融着され、自己融着電線間及び/又は自己融着電線と外被との間の水密性が確保される。これにより、従来のように水密コンパウンドを充填したり、接着剤を塗布したりすることなく、水密を保持して生産性の向上を図ることができるとともに、安価な絶縁電線を得ることができる。
本発明に係る絶縁電線および絶縁電線の製造方法によれば、特別な水密処理が不要であるので、生産性の向上を図ることができるとともに、水密性を有する安価な絶縁電線を提供することができる。
以下、図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1および図2は本発明に係る絶縁電線の一実施形態を示すもので、図1は本発明の一実施形態に係る絶縁電線の一部破断外観斜視図、図2は図1の絶縁電線の断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態である絶縁電線10は、自己融着電線11と、該自己融着電線の外側に被覆された外被12とからなる。
自己融着電線11は、導体13の外側に、絶縁樹脂層14と融着樹脂層15とが、この順に被覆されている。導体13は、メッキされていない軟銅線、軟銅線に錫メッキを施した錫メッキ軟銅線、軟銅線を撚り合わせてから錫メッキを一括で施した一括錫メッキ付錫メッキ軟銅線、銅合金線、アルミニウム線等の導電性を有する線材からなる。
図2の絶縁電線では、自己融着電線11は、1本の中心線の周りに6本が等間隔に配置されており、それぞれが軸方向に沿って螺旋状に撚り合わされている。自己融着電線11の本数は、この例に限らず1本であっても良い。
外被12は、塩化ビニール(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFA)等のフッ素系樹脂等の可撓性を有する絶縁樹脂材を自己融着電線11の外側に押し出し成形することで被覆している。
絶縁樹脂層14は、ポリウレタン、ポリエステルイミドウレタン、耐熱性ポリウレタン、ポリエステルイミド等の熱可塑性を有する絶縁樹脂材を用いて、予め定められた薄い被膜厚で成形されている。例えば、導体の外径が、0.03mm〜0.1mmであれば、絶縁樹脂層14の厚さは、0.002mm〜0.01mmである。
融着樹脂層15は、ポリビニルブチラール、ポリアミド、変形ポリアミド等の熱可塑性を有する融着樹脂材を用いて、予め定められた薄い被膜厚で絶縁樹脂層14の外側に被覆されている。例えば、導体の外径が、0.03mm〜0.1mmであれば、融着樹脂層15の厚さは、0.003mm〜0.01mmである。
このような絶縁電線10は、製造時に7本の自己融着電線11が軸方向に沿って螺旋状に撚り合わされてから、その外周に外被12が押し出し成形されていく。そのとき、外被12を成形するための外被用樹脂材の温度は、融着樹脂層15の融点以上であり、外被用樹脂材の熱によって融着樹脂層15が融解され、隣接する自己融着電線11,11間の隙間が埋められる。外被用樹脂材の押し出し時の温度は、180℃〜230℃程度であり、これより低い融点を有する融着樹脂材を使用する。また、その後冷却されると、隣り合う融着樹脂層15同士が固着され、外被12と融着樹脂層15とが固着され、それらの間に隙間が生じないように密着される。これにより、水密コンパウンドを充填したり、接着剤を塗布したりすることなく、自己融着電線11と外被12との水密が保持され、生産性の向上を図ることができ、安価な絶縁電線10を得ることができる。なお、外被12を押し出し成形する直前に自己融着電線11を加熱しても良い。
(実施例)
上述した絶縁電線の水密性の試験について説明する。
軟銅線(素線)にポリウレタンの絶縁樹脂層を被覆して、その外側にポリアミドの融着樹脂層を被覆して自己融着電線を形成する。この自己融着電線を7本撚りにして、その外側にポリエチレンの外被を押し出し成形により被覆した(押し出し時のポリエチレンの温度は200℃)。
絶縁電線の寸法諸元;
導体(素線)の外径0.1mm
絶縁樹脂層の厚さ0.005mm
融着樹脂層の厚さ0.005mm
自己融着電線の外径0.12mm
自己融着電線7本撚りの外径0.36mm
外被の厚さ0.27mm
絶縁電線の外径0.9mm
上述した絶縁電線の水密性の試験について説明する。
軟銅線(素線)にポリウレタンの絶縁樹脂層を被覆して、その外側にポリアミドの融着樹脂層を被覆して自己融着電線を形成する。この自己融着電線を7本撚りにして、その外側にポリエチレンの外被を押し出し成形により被覆した(押し出し時のポリエチレンの温度は200℃)。
絶縁電線の寸法諸元;
導体(素線)の外径0.1mm
絶縁樹脂層の厚さ0.005mm
融着樹脂層の厚さ0.005mm
自己融着電線の外径0.12mm
自己融着電線7本撚りの外径0.36mm
外被の厚さ0.27mm
絶縁電線の外径0.9mm
水密試験の方法;
5mの絶縁電線を外径200mmの束として、水圧1kg/cm2の水中に24時間漬ける。その後、水から取り出し、絶縁電線の端部から外被を除去して、浸水の有無を目視で確認した。
評価基準の内容;
自己融着電線内への浸水が1cm未満の場合、水密性あり、
自己融着電線内への浸水が1cm以上の場合、水密性なし、とする。
5mの絶縁電線を外径200mmの束として、水圧1kg/cm2の水中に24時間漬ける。その後、水から取り出し、絶縁電線の端部から外被を除去して、浸水の有無を目視で確認した。
評価基準の内容;
自己融着電線内への浸水が1cm未満の場合、水密性あり、
自己融着電線内への浸水が1cm以上の場合、水密性なし、とする。
その結果、全ての絶縁電線で浸水はなかった。自己融着電線と外被は融着して一体となっていた。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の絶縁電線は、特に自動車等の車両、工作機械、電子機器等に用いられることで、生産性の向上や安価な絶縁電線を提供できる。
10 絶縁電線
11 自己融着電線
12 外被
13 導体
15 融着絶縁層
11 自己融着電線
12 外被
13 導体
15 融着絶縁層
Claims (3)
- 導体に少なくともポリアミド系の材質からなる融着樹脂層が被覆されている自己融着電線と、
該自己融着電線の外側に押し出し成形により被覆される外被と、からなり、
撚り合わされた前記自己融着電線同士及び/又は前記自己融着電線と前記外被が融着していることを特徴とする絶縁電線。 - 複数本の前記自己融着電線が撚り合わされて中心導体を形成していることを特徴とする請求項1に記載の絶縁電線。
- 融着樹脂層が被覆された複数本の自己融着電線を撚り合わせ、該撚り合わされた自己融着電線の外側に外被を押し出し形成する絶縁電線の製造方法であって、
前記外被の押し出し温度が、前記自己融着電線の前記融着樹脂層の融点よりも高く設定されており、前記外被の押し出し時に、前記自己融着電線同士及び/又は前記自己融着電線と前記外被が融着されることを特徴とする絶縁電線の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2007264476A JP2009093952A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | 絶縁電線および絶縁電線の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012252930A (ja) * | 2011-06-06 | 2012-12-20 | Yazaki Corp | 同軸ケーブル |
CN107845453A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-03-27 | 东莞市佳超五金科技有限公司 | 一种无焊接动力电池软连接线的制作方法 |
-
2007
- 2007-10-10 JP JP2007264476A patent/JP2009093952A/ja active Pending
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