JP2000271982A - 水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置 - Google Patents
水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置Info
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- JP2000271982A JP2000271982A JP11077251A JP7725199A JP2000271982A JP 2000271982 A JP2000271982 A JP 2000271982A JP 11077251 A JP11077251 A JP 11077251A JP 7725199 A JP7725199 A JP 7725199A JP 2000271982 A JP2000271982 A JP 2000271982A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水密材層の設定厚さが安定して得られる水密
電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置を提供す
る。 【解決手段】 水密電線製造装置7は芯線部2の外周に
水密材料を押出被覆する水密材押出機8と、水密材押出
機8により押出被覆された水密材層4aの外周に絶縁材
料を押出被覆する絶縁材押出機9とを備える。水密材層
4aが被覆された芯線部2が通過される絶縁材押出機9
における絶縁材側ポイント9bのポイント孔径Sが、芯
線部2の外径Qと水密材層4aの設定厚さの2倍との和
の内径に設定されている。芯線部2は複数の素線が撚ら
れた撚り線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべ
く、水密材料を押出被覆する際の水密材押出機8の押出
圧力が、50〜120kg/cm2 とされている。
電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置を提供す
る。 【解決手段】 水密電線製造装置7は芯線部2の外周に
水密材料を押出被覆する水密材押出機8と、水密材押出
機8により押出被覆された水密材層4aの外周に絶縁材
料を押出被覆する絶縁材押出機9とを備える。水密材層
4aが被覆された芯線部2が通過される絶縁材押出機9
における絶縁材側ポイント9bのポイント孔径Sが、芯
線部2の外径Qと水密材層4aの設定厚さの2倍との和
の内径に設定されている。芯線部2は複数の素線が撚ら
れた撚り線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべ
く、水密材料を押出被覆する際の水密材押出機8の押出
圧力が、50〜120kg/cm2 とされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水密性に優れるい
わゆる水密電線の皮剥性の向上を図った水密電線製造装
置における水密材層の厚さ調整装置に関するものであ
る。
わゆる水密電線の皮剥性の向上を図った水密電線製造装
置における水密材層の厚さ調整装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水密電線製造装置とし
て、複数本の導体からなる素線を撚り合わせつつ、内層
水密材押出機により各素線間に水密材料としてのEVA
(エチレン酢酸ビニル共重合体)、EEA(エチレンア
クリル酸エステル共重合体)等からなる水密性混和物を
押出充填し、次に、その外周に外層水密材押出機により
同様材料の水密性混和物を押出被覆し、その後、絶縁材
押出機によりPVC(ポリ塩化ビニル)やPE(ポリエ
チレン)等の絶縁材料を押出被覆して水密電線を製造す
る製造装置があった。
て、複数本の導体からなる素線を撚り合わせつつ、内層
水密材押出機により各素線間に水密材料としてのEVA
(エチレン酢酸ビニル共重合体)、EEA(エチレンア
クリル酸エステル共重合体)等からなる水密性混和物を
押出充填し、次に、その外周に外層水密材押出機により
同様材料の水密性混和物を押出被覆し、その後、絶縁材
押出機によりPVC(ポリ塩化ビニル)やPE(ポリエ
チレン)等の絶縁材料を押出被覆して水密電線を製造す
る製造装置があった。
【0003】例えば、特開平5−159652号公報、
特開平7−141943号公報等に開示の如くである。
特開平7−141943号公報等に開示の如くである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、この種の水密電
線にあっては、単に水密性に優れるだけでなく、必要に
応じて、撚り合わされた各素線から構成される芯線部上
の水密性混和物からなる水密材層を、その外周部の絶縁
材料からなる絶縁被覆層と共に剥ぎ取って使用しなけれ
ばならず、絶縁被覆層や水密材層を剥ぎ取る際の皮剥性
も要求される。
線にあっては、単に水密性に優れるだけでなく、必要に
応じて、撚り合わされた各素線から構成される芯線部上
の水密性混和物からなる水密材層を、その外周部の絶縁
材料からなる絶縁被覆層と共に剥ぎ取って使用しなけれ
ばならず、絶縁被覆層や水密材層を剥ぎ取る際の皮剥性
も要求される。
【0005】そこで、この皮剥性の向上を図るべく、特
開平7−141926号公報、特開平9−180549
号公報、特開平10−204227号公報、特開平10
−208551号公報等にも開示のように、各種の水密
材料が提案されている。
開平7−141926号公報、特開平9−180549
号公報、特開平10−204227号公報、特開平10
−208551号公報等にも開示のように、各種の水密
材料が提案されている。
【0006】しかしながら、水密材料の種類だけに起因
せず、水密材層の厚さが厚ければ皮剥性が悪くなる傾向
にあり、この皮剥性を左右する要因に水密材層の厚さが
大きく影響することを知見した。
せず、水密材層の厚さが厚ければ皮剥性が悪くなる傾向
にあり、この皮剥性を左右する要因に水密材層の厚さが
大きく影響することを知見した。
【0007】そして、現状においては、水密材層の厚さ
を所望に構成すべく、水密材押出機の押出圧等の各種製
造条件で管理しているが、気温等の外的要因に左右さ
れ、安定性に欠けるという欠点があった。
を所望に構成すべく、水密材押出機の押出圧等の各種製
造条件で管理しているが、気温等の外的要因に左右さ
れ、安定性に欠けるという欠点があった。
【0008】そこで、本発明の課題は、水密材層の設定
厚さが安定して得られる水密電線製造装置における水密
材層の厚さ調整装置を提供することを目的とする。
厚さが安定して得られる水密電線製造装置における水密
材層の厚さ調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの技術的手段は、芯線部の外周に水密材料を押出被覆
する水密材押出機と、該水密材押出機により押出被覆さ
れた水密材層の外周に絶縁材料を押出被覆する絶縁材押
出機とを備えた水密電線製造装置において、前記水密材
層が被覆された芯線部が通過される絶縁材押出機におけ
るポイントのポイント孔径が、芯線部の外径と水密材層
の設定厚さの2倍との和の内径に設定されてなる点にあ
る。
めの技術的手段は、芯線部の外周に水密材料を押出被覆
する水密材押出機と、該水密材押出機により押出被覆さ
れた水密材層の外周に絶縁材料を押出被覆する絶縁材押
出機とを備えた水密電線製造装置において、前記水密材
層が被覆された芯線部が通過される絶縁材押出機におけ
るポイントのポイント孔径が、芯線部の外径と水密材層
の設定厚さの2倍との和の内径に設定されてなる点にあ
る。
【0010】また、前記芯線部は複数の素線が撚られた
撚り線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべく、
前記水密材料を押出被覆する際の押出圧力が、50〜1
20kg/cm2 とされてなる構造としてもよい。
撚り線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべく、
前記水密材料を押出被覆する際の押出圧力が、50〜1
20kg/cm2 とされてなる構造としてもよい。
【0011】さらに、前記絶縁材料がPVCとされ、前
記水密材料がPVCをベースとする水密性混和物とされ
てなる構造としてもよい。
記水密材料がPVCをベースとする水密性混和物とされ
てなる構造としてもよい。
【0012】また、前記水密材層の設定厚さが、0.0
50〜0.100mmとされてなる構造としてもよい。
50〜0.100mmとされてなる構造としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1は、水密電線1の断面図を示
しており、複数本の導体(例えば硬銅)からなる素線2
aを撚り合わせてなる芯線部2と、外周を被覆する絶縁
材料(例えばPVC)からなる絶縁被覆層3と、芯線部
2の各素線2a間および芯線部2と絶縁被覆層3間に充
填された水密材料4(例えばPVCをベースとした水密
性混和物)とから構成されており、芯線部2と絶縁被覆
層3との相互間に水密材料4による所望の設定厚さtの
水密材層4aが構成されている。
基づいて説明すると、図1は、水密電線1の断面図を示
しており、複数本の導体(例えば硬銅)からなる素線2
aを撚り合わせてなる芯線部2と、外周を被覆する絶縁
材料(例えばPVC)からなる絶縁被覆層3と、芯線部
2の各素線2a間および芯線部2と絶縁被覆層3間に充
填された水密材料4(例えばPVCをベースとした水密
性混和物)とから構成されており、芯線部2と絶縁被覆
層3との相互間に水密材料4による所望の設定厚さtの
水密材層4aが構成されている。
【0014】また、本実施形態では、絶縁被覆層3の外
周部に長手方向に沿った突条部5が一体に備えられてい
る。
周部に長手方向に沿った突条部5が一体に備えられてい
る。
【0015】図2はこの水密電線1を製造する本実施形
態に係る水密電線製造装置7の要部説明図を示し、ま
た、図3はその拡大図を示しており、図示省略の芯線供
給機構から順次供給される芯線部2の供給方向Pに沿っ
て、水密材料4を押出被覆する水密材押出機8と絶縁材
料を押出被覆する絶縁材押出機9とを順次備えた構造と
されている。
態に係る水密電線製造装置7の要部説明図を示し、ま
た、図3はその拡大図を示しており、図示省略の芯線供
給機構から順次供給される芯線部2の供給方向Pに沿っ
て、水密材料4を押出被覆する水密材押出機8と絶縁材
料を押出被覆する絶縁材押出機9とを順次備えた構造と
されている。
【0016】そして、水密材押出機8と絶縁材押出機9
とは、ほぼ1.5m程度の間隔Lを有して配置された構
造とされている。
とは、ほぼ1.5m程度の間隔Lを有して配置された構
造とされている。
【0017】また、水密材押出機8および絶縁材押出機
9は、押出ダイとしてのダイス8a、9aとポイント8
b、9bとをそれぞれ備えている。
9は、押出ダイとしてのダイス8a、9aとポイント8
b、9bとをそれぞれ備えている。
【0018】そして、芯線供給機構から水密材押出機8
に供給された芯線部2は、水密材側ポイント8bのポイ
ント孔8cを通過し、その後、水密材側ダイス8aのダ
イス孔8dを通過する際、水密材押出機8により水密材
料4が押出被覆される。この場合、芯線部2の各素線2
a間にも水密材料4が充填されるべく、水密材押出機8
による水密材料4の押出圧力は所定の押出圧力に設定さ
れている。例えば、50〜120kg/cm2 程度の押
出圧力に設定されている。
に供給された芯線部2は、水密材側ポイント8bのポイ
ント孔8cを通過し、その後、水密材側ダイス8aのダ
イス孔8dを通過する際、水密材押出機8により水密材
料4が押出被覆される。この場合、芯線部2の各素線2
a間にも水密材料4が充填されるべく、水密材押出機8
による水密材料4の押出圧力は所定の押出圧力に設定さ
れている。例えば、50〜120kg/cm2 程度の押
出圧力に設定されている。
【0019】そして、水密材側ダイス8aを通過した芯
線部2の外周には、芯線部2の外径Qとダイス孔8dの
ダイス孔径Rとの差の1/2にほぼ相当する厚さの水密
材層4aが被覆されている。
線部2の外周には、芯線部2の外径Qとダイス孔8dの
ダイス孔径Rとの差の1/2にほぼ相当する厚さの水密
材層4aが被覆されている。
【0020】その後、水密材層4aによって被覆された
芯線部2は、供給方向P下流側に位置する絶縁材押出機
9に供給され、絶縁材側ポイント9bのポイント孔9c
を通過される。この際、ポイント孔9cのポイント孔径
Sは、水密材層4aの厚さを設定厚さtとした場合、S
=Q+2tの内径を有する円形孔に設定されている。
芯線部2は、供給方向P下流側に位置する絶縁材押出機
9に供給され、絶縁材側ポイント9bのポイント孔9c
を通過される。この際、ポイント孔9cのポイント孔径
Sは、水密材層4aの厚さを設定厚さtとした場合、S
=Q+2tの内径を有する円形孔に設定されている。
【0021】従って、水密材層4aによって被覆された
芯線部2がポイント孔9cを通過する際、そのポイント
孔9c内への侵入位置において、図4に示される如く、
芯線部2に被覆されている水密材層4aのポイント孔径
Sより外方に位置する余分厚み部分4bは拭い取られ、
所定の設定厚さtの水密材層4aで被覆された状態の芯
線部2が絶縁材側ダイス9a位置に案内され、絶縁材側
ダイス9aのダイス孔9dを通過する際、絶縁材押出機
9により絶縁材料が押出被覆される。この場合、絶縁材
側ダイス9aのダイス孔径Tと絶縁材側ポイント9bの
ポイント孔径Sとの差の1/2にほぼ相当する厚さの絶
縁被覆層3が被覆される。
芯線部2がポイント孔9cを通過する際、そのポイント
孔9c内への侵入位置において、図4に示される如く、
芯線部2に被覆されている水密材層4aのポイント孔径
Sより外方に位置する余分厚み部分4bは拭い取られ、
所定の設定厚さtの水密材層4aで被覆された状態の芯
線部2が絶縁材側ダイス9a位置に案内され、絶縁材側
ダイス9aのダイス孔9dを通過する際、絶縁材押出機
9により絶縁材料が押出被覆される。この場合、絶縁材
側ダイス9aのダイス孔径Tと絶縁材側ポイント9bの
ポイント孔径Sとの差の1/2にほぼ相当する厚さの絶
縁被覆層3が被覆される。
【0022】以上のように、本実施形態の水密電線製造
装置7によれば、絶縁材料により押出被覆する直前に位
置する、絶縁材側ポイント9bのポイント孔9c内への
侵入位置で水密材層4aの余分厚み部分4bを拭い取る
構造としているため、水密材層4aの厚さとして所望の
設定厚さtが安定して得られ、ここに、絶縁被覆層3を
水密材層4aと共に皮剥する際に、所望の皮剥性が安定
して確保できる利点がある。
装置7によれば、絶縁材料により押出被覆する直前に位
置する、絶縁材側ポイント9bのポイント孔9c内への
侵入位置で水密材層4aの余分厚み部分4bを拭い取る
構造としているため、水密材層4aの厚さとして所望の
設定厚さtが安定して得られ、ここに、絶縁被覆層3を
水密材層4aと共に皮剥する際に、所望の皮剥性が安定
して確保できる利点がある。
【0023】また、単一の水密材押出機8による水密材
料4の押出被覆工程で、各素線2a間に水密材料4を充
填させると共に、適宜厚みの水密材層4aで被覆する方
式であり、従来のような内層水密材押出機による押出充
填工程と外層水密材押出機による押出被覆工程との2工
程が必要とされず、製造工程数の削減が図れ、生産性に
優れる。しかも、この連続する工程数の削減によって装
置全体としての設置スペースの削減も図れる。
料4の押出被覆工程で、各素線2a間に水密材料4を充
填させると共に、適宜厚みの水密材層4aで被覆する方
式であり、従来のような内層水密材押出機による押出充
填工程と外層水密材押出機による押出被覆工程との2工
程が必要とされず、製造工程数の削減が図れ、生産性に
優れる。しかも、この連続する工程数の削減によって装
置全体としての設置スペースの削減も図れる。
【0024】さらに、水密材押出機8と絶縁材押出機9
との相互間隔Lを1.5m程度、離して配置する構造と
しているため、水密材押出機8から絶縁材押出機9に至
るまでの間に、水密材押出機8から押し出された水密材
料4中に巻き込まれた気泡を外部に逃す利点もある。
との相互間隔Lを1.5m程度、離して配置する構造と
しているため、水密材押出機8から絶縁材押出機9に至
るまでの間に、水密材押出機8から押し出された水密材
料4中に巻き込まれた気泡を外部に逃す利点もある。
【0025】例えば、水密材料4は、EVA(例えば積
水化学工業株式会社製、商品名「TG−40」)が10
0重量部、接着剤(例えばユニチカ株式会社製、商品名
「エリエーテル UE−3700A」)が150重量
部、可塑剤として例えばDOP(Dioctyl ph
thalate)が60重量部、安定剤として例えばT
N−5B(三塩基性硫酸鉛)が5重量部、顔料として例
えば一般ビニル用カラーバッチ1.5重量部からなる水
密性混和物を使用し、絶縁材料としてPVCを使用した
場合、水密材層4aの設定厚さtを0.050〜0.1
00mmの範囲に設定すると皮剥性が良好に確保でき
る。
水化学工業株式会社製、商品名「TG−40」)が10
0重量部、接着剤(例えばユニチカ株式会社製、商品名
「エリエーテル UE−3700A」)が150重量
部、可塑剤として例えばDOP(Dioctyl ph
thalate)が60重量部、安定剤として例えばT
N−5B(三塩基性硫酸鉛)が5重量部、顔料として例
えば一般ビニル用カラーバッチ1.5重量部からなる水
密性混和物を使用し、絶縁材料としてPVCを使用した
場合、水密材層4aの設定厚さtを0.050〜0.1
00mmの範囲に設定すると皮剥性が良好に確保でき
る。
【0026】そして、芯線部2の外径Qが10.0mm
の場合、ポイント孔8cのポイント孔径Uを10.16
mm、ダイス孔8dのダイス孔径Rを10.16mm、
ポイント孔9cのポイント孔径Sを10.16mm、ダ
イス孔9dのダイス孔径Tを13.0mmとすれば、所
望の設定厚さt(0.08mm)の水密材層4aを有す
る水密電線1が製造される。
の場合、ポイント孔8cのポイント孔径Uを10.16
mm、ダイス孔8dのダイス孔径Rを10.16mm、
ポイント孔9cのポイント孔径Sを10.16mm、ダ
イス孔9dのダイス孔径Tを13.0mmとすれば、所
望の設定厚さt(0.08mm)の水密材層4aを有す
る水密電線1が製造される。
【0027】また、絶縁被覆層3を構成する絶縁材料と
してPVC材料を使用し、水密材料4としてPVCをベ
ースとした水密性混和物を使用することにより、水密材
押出機8や絶縁材押出機9による押出被覆時における温
度をほぼ同じにでき、また相互に相溶性があるため、相
互の良好な接着力が得られ、この点からも皮剥性が良好
となる。
してPVC材料を使用し、水密材料4としてPVCをベ
ースとした水密性混和物を使用することにより、水密材
押出機8や絶縁材押出機9による押出被覆時における温
度をほぼ同じにでき、また相互に相溶性があるため、相
互の良好な接着力が得られ、この点からも皮剥性が良好
となる。
【0028】なお、適宜選択される絶縁材料や水密材料
4に応じて、それぞれ皮剥性の最適な設定厚さtを採用
すればよく、上記設定厚さtに何ら限定されない。ま
た、使用される絶縁材料や水密材料4も、従来から知ら
れているものを適宜採用すればよく、上記開示のものに
何ら限定されない。
4に応じて、それぞれ皮剥性の最適な設定厚さtを採用
すればよく、上記設定厚さtに何ら限定されない。ま
た、使用される絶縁材料や水密材料4も、従来から知ら
れているものを適宜採用すればよく、上記開示のものに
何ら限定されない。
【0029】さらに、水密材押出機8と絶縁材押出機9
との間隔Lも必要に応じて適宜決定すればよい。
との間隔Lも必要に応じて適宜決定すればよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の水密電線製造装
置における水密材層の厚さ調整装置によれば、水密材層
が被覆された芯線部が通過される絶縁材押出機における
ポイントのポイント孔径が、芯線部の外径と水密材層の
設定厚さの2倍との和の内径に設定されてなるものであ
り、絶縁材料により押出被覆する直前に位置する、絶縁
材押出機のポイントのポイント孔内への侵入位置で水密
材層の余分厚み部分が拭い取られるため、水密材層の厚
さとして所望の設定厚さが安定して得られ、ここに、絶
縁被覆層を水密材層と共に皮剥する際に、所望の皮剥性
が安定して確保できる利点がある。
置における水密材層の厚さ調整装置によれば、水密材層
が被覆された芯線部が通過される絶縁材押出機における
ポイントのポイント孔径が、芯線部の外径と水密材層の
設定厚さの2倍との和の内径に設定されてなるものであ
り、絶縁材料により押出被覆する直前に位置する、絶縁
材押出機のポイントのポイント孔内への侵入位置で水密
材層の余分厚み部分が拭い取られるため、水密材層の厚
さとして所望の設定厚さが安定して得られ、ここに、絶
縁被覆層を水密材層と共に皮剥する際に、所望の皮剥性
が安定して確保できる利点がある。
【0031】また、芯線部は複数の素線が撚られた撚り
線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべく、水密
材料を押出被覆する際の押出圧力が、50〜120kg
/cm2 とされてなる構造とすれば、単一の水密材押出
機による水密材料の押出被覆工程で、各素線間に水密材
料を充填させると共に、適宜厚みの水密材層で被覆する
ことができ、製造工程数の削減が図れ、生産性に優れ、
装置全体としての設置スペースの削減も図れるという利
点がある。
線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべく、水密
材料を押出被覆する際の押出圧力が、50〜120kg
/cm2 とされてなる構造とすれば、単一の水密材押出
機による水密材料の押出被覆工程で、各素線間に水密材
料を充填させると共に、適宜厚みの水密材層で被覆する
ことができ、製造工程数の削減が図れ、生産性に優れ、
装置全体としての設置スペースの削減も図れるという利
点がある。
【0032】さらに、絶縁材料をPVCとし、水密材料
をPVCをベースとする水密性混和物とすれば、押出被
覆時における温度がほぼ同じにでき、また相互に相溶性
があり、相互の良好な接着力が得られ、この点からも皮
剥性が良好となるという利点がある。そして、水密材層
の設定厚さを、0.050〜0.100mmとすれば、
良好な皮剥性が確保できるという利点がある。
をPVCをベースとする水密性混和物とすれば、押出被
覆時における温度がほぼ同じにでき、また相互に相溶性
があり、相互の良好な接着力が得られ、この点からも皮
剥性が良好となるという利点がある。そして、水密材層
の設定厚さを、0.050〜0.100mmとすれば、
良好な皮剥性が確保できるという利点がある。
【図1】本発明に係る水密電線1の断面図である。
【図2】水密電線製造装置の要部説明図である。
【図3】同拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面説明図である。
1 水密電線 2 芯線部 2a 素線 3 絶縁被覆層 4 水密材料 4a 水密材層 7 水密電線製造装置 8 水密材押出機 8a 水密材側ダイス 8b 水密材側ポイント 8c ポイント孔 8d ダイス孔 9 絶縁材押出機 9a 絶縁材側ダイス 9b 絶縁材側ポイント 9c ポイント孔 9d ダイス孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:34 B29L 31:34 Fターム(参考) 4F207 AA15 AD03 AD15 AG14 AH35 AR02 AR12 KA01 KA17 KB18 KL58 KL63 KL74 KL83 KL88 KM15 5G327 EA01 EA05
Claims (4)
- 【請求項1】 芯線部の外周に水密材料を押出被覆する
水密材押出機と、該水密材押出機により押出被覆された
水密材層の外周に絶縁材料を押出被覆する絶縁材押出機
とを備えた水密電線製造装置において、 前記水密材層が被覆された芯線部が通過される絶縁材押
出機におけるポイントのポイント孔径が、芯線部の外径
と水密材層の設定厚さの2倍との和の内径に設定されて
なることを特徴とする水密電線製造装置における水密材
層の厚さ調整装置。 - 【請求項2】 前記芯線部は複数の素線が撚られた撚り
線構造とされ、素線間にも水密材料を充填すべく、前記
水密材料を押出被覆する際の押出圧力が、50〜120
kg/cm2 とされてなることを特徴とする請求項1記
載の水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装
置。 - 【請求項3】 前記絶縁材料がPVCとされ、前記水密
材料がPVCをベースとする水密性混和物とされてなる
ことを特徴とする請求項1または2記載の水密電線製造
装置における水密材層の厚さ調整装置。 - 【請求項4】 前記水密材層の設定厚さが、0.050
〜0.100mmとされてなることを特徴とする請求項
3記載の水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077251A JP2000271982A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11077251A JP2000271982A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000271982A true JP2000271982A (ja) | 2000-10-03 |
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ID=13628649
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---|---|---|---|
JP11077251A Abandoned JP2000271982A (ja) | 1999-03-23 | 1999-03-23 | 水密電線製造装置における水密材層の厚さ調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000271982A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102303399A (zh) * | 2011-08-31 | 2012-01-04 | 湖北瀛通电子有限公司 | 超薄护套押出模具 |
KR102021576B1 (ko) * | 2019-06-28 | 2019-09-16 | 신한스틸파이프 주식회사 | 수밀성이 향상된 피복 내부 평활식 이중 파형 강관. |
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1999
- 1999-03-23 JP JP11077251A patent/JP2000271982A/ja not_active Abandoned
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