JPH0515165Y2 - - Google Patents

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JPH0515165Y2
JPH0515165Y2 JP1988127815U JP12781588U JPH0515165Y2 JP H0515165 Y2 JPH0515165 Y2 JP H0515165Y2 JP 1988127815 U JP1988127815 U JP 1988127815U JP 12781588 U JP12781588 U JP 12781588U JP H0515165 Y2 JPH0515165 Y2 JP H0515165Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案自動車用前照灯装置を以下の項目に従つ
て説明する。
A 産業上の利用分野 B 考案の概要 C 背景技術 D 考案が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段 F 実施例 a 前照灯ユニツト[第1図乃至第4図] b 前照灯ユニツトの支持構造[第1図乃至第7
図] b−1 傾動支点部[第3図] b−2 左右エイミング調整部[第1図] b−3 下エイミング調整部[第1図、第4図
乃至第7図] b−3−a 調整軸 b−3−b ブラケツト b−3−c 球受部材 b−3−d 調整軸と球受部材との結合及び
球受部材のブラケツトへの支持 b−3−e 上下可動支点 c エイミング調整 c−1 上下方向での調整 c−2 水平方向での調整 G 考案の効果 (A 産業上の利用分野) 本考案は新規な自動車用前照灯装置に関する。
詳しくは、照射方向の調整、即ち、エイミングの
方式が所謂ユニツト可動式である自動車用前照灯
装置、特に、左右方向でのエイミング調整が行な
われる際、上下エイミング調整部における前照灯
ユニツトが車体に対して支持された部分が略水平
な方向へ移動される自動車用前照灯装置に関する
ものであり、上記支持が為される部分において摺
接する部材相互の接触構造を工夫することによつ
て、左右方向でのエイミング調整がスムーズに行
なわれるようにした新規な自動車用前照灯装置を
提供しようとするものである。
(B 考案の概要) 本考案自動車用前照灯装置は、前照灯ユニツト
を傾動させることによつてエイミング調整を行な
うと共に上下エイミング調整部が前照灯ユニツト
から突出しかつ傾動支点を中心とした円弧状に延
びる案内溝が形成されたブラケツトと上記案内溝
に摺動自在に支持された受体と略上下方向に延び
る姿勢で車体側に支持されかつ下端部が上記受体
に回動自在に連結され回転されることによりブラ
ケツトを上下方向へ移動せしめる調整軸とから成
る自動車用前照灯装置であつて、上記受体が案内
溝の2つの側縁に対し上方から見て3つの点で摺
接するようにしてこれら案内溝と受体との間に摩
擦抵抗が小さくなるようにし、それにより、左右
方向でのエイミング調整がスムーズに行なわれる
ようにしたものである。
(C 背景技術) 自動車用前照灯装置は照射方向のエイミング調
整を行なうことができるようにされることが必要
である。
このため、自動車用前照灯装置にあつては、一
般に、照射方向を規定する部材、例えば、前照灯
ユニツトや反射鏡を車体もしくはランプボデイ等
の支持部材に対して上下方向及び左右方向に傾動
させることができるように支持すると共に前照灯
ユニツトや反射鏡を傾動せしめるエイミング調整
手段が設けられる。
尚、ここで前照灯ユニツトとは、ランプボデイ
とその前面開口を覆うレンズとこれらランプボデ
イ及びレンズにより画成された灯具空間内に配置
された光源とから成るものを指称する そして、このような前照灯ユニツトを傾動させ
ることによつて照射方向の調整を行なうユニツト
可動タイプの自動車用前照灯装置においては、通
常、前照灯ユニツトを3つの点において車体と回
動自在に連結すると共に該3つの点の1つの傾動
支点部とし、他の2つの点の一方を上下方向での
エイミング調整を行なう上下エイミング調整点と
し他方を左右方向でのエイミング調整を行なう左
右エイミング調整点とし、上下エイミング調整点
と車体との間の上下方向における間隔を調整する
ことによつて前照灯ユニツトを上下方向で傾動せ
しめ、また、左右エイミング調整点と車体との間
の水平方向における間隔を調整することによつて
前照灯ユニツトを左右方向で傾動せしめるように
構成されている。
また、従来のユニツト可動タイプの自動車用前
照灯装置は、上下エイミング調整点を傾動支点部
の略真下もしくは真上の位置に設けると共に左右
エイミング調整点を傾動支点部の略真横の位置に
設け、上下方向でのエイミング調整は前照灯ユニ
ツトを傾動支点と左右エイミング調整点とを結ぶ
直線を傾動中心軸として傾動させ、左右方向での
エイミング調整は前照灯ユニツトを傾動支点と上
下エイミング調整点とを結ぶ直線を傾動中心軸と
して傾動させるものが多く、このような自動車用
前照灯装置においてはエイミング調整点における
車体に支持されたエイミング用操作部材と前照灯
ユニツトとの連結部は回動自在に連結されている
だけで事が足りていた。
(D 考案が解決しようとする課題) ところが、前照灯ユニツトの形状がその高さが
小さく左右方向に細長い形状であつて上下エイミ
ング調整点を傾動支点の真上もしくは真下に配置
することができない場合は、当該上下エイミング
調整点が傾動支点を回動中心として水平方向へ移
動し得るように構成する必要がある。即ち、この
ような場合は、傾動支点を中心として略水平方向
へ円弧状に延びる案内部を有したブラケツトを前
照灯ユニツトを設けると共に上下方向でのエイミ
ング調整を行なうための調整軸を略上下方向に延
びる姿勢で車体側に支持し、かつ、この調整軸の
先端部が回動自在に結合される受体を上記案内部
に摺動自在に支持し、上記調整軸を操作すること
によりブラケツトが上下方向へ変位されて前照灯
ユニツトが上下方向へ傾動され、左右方向でのエ
イミング調整が行なわれるときは前記ブラケツト
が受体に対して水平方向へ移動するように構成す
る必要がある。
従つて、このような自動車用前照灯装置におい
ては、前照灯ユニツトの左右方向での傾動を行な
う場合、前記ブラケツトの案内部と受体との間の
摩擦抵抗によつて前照灯ユニツトの動きが重くな
り、このため、左右方向でのエイミング調整をス
ムーズに行なうことができなくなるという問題が
ある。
(E 課題を解決するための手段) そこで、本考案自動車用前照灯装置は、ユニツ
ト可動タイプであり、かつ、上下方向でのエイミ
ング調整を行なうエイミング調整部が、前照灯ユ
ニツトかつ突出しかつ傾動支点を中心とした円弧
状に延びる案内溝が形成されたブラケツトと上記
案内溝に摺動自在に支持された受体と略上下方向
に延びる姿勢で車体側に支持されかつ下端部が上
記受体に回動自在に連結され回転されることによ
りブラケツトを上下方向へ移動せしめる調整軸と
から成る自動車用前照灯装置であつて、受体の互
いに反対側に位置した2つの面の一方が案内溝の
2つの側縁の一方に上方から見て2点で摺接し他
方の面が案内溝の他方の側縁に上方から見て1点
で摺接するようにしたものである。
従つて、本考案自動車用前照灯装置によれば、
ランプボデイの案内溝に摺動自在に支持された受
体は上方から見て3つの点で上記案内溝の側縁に
摺接するので、これら側縁と受体との間の摩擦抵
抗をかなり軽減することができ、これにより、左
右方向でのエイミング調整が為されるときの前照
灯ユニツトの動きを軽くすることができて左右方
向でのエイミング調整をスムーズに行なうことが
できる。
(F 実施例) 以下に、本考案自動車用前照灯装置を図示した
実施例に従つて説明する。
(a 前照灯ユニツト)[第1図乃至第4図] 1は自動車用前照灯装置であり、2はその前照
灯ユニツトである。
3は前照灯ユニツト2のランプボデイであり、
該ランプボデイ3は前面が開口した主反射鏡部4
と該主反射鏡部4に右斜め後方から隣接しこれも
前面が開口した副反射鏡部5とが一体に連設され
て成り該ランプボデイ3の前面開口6は稍上向き
にかつ稍右向き(前方から見て)に傾斜されてい
る。
そして、反射鏡4,5の各後部中央に電球取付
孔7,7′が形成され、該電球取付孔7,7′に電
球8,8′が支持されている。
また、ランプボデイ3の開口部6に略前方に向
つて開口したレンズ据付溝9が形成されている。
10は透明な合成樹脂又はガラスで形成された
レンズであり、略前方を向き前下がりにかつ右向
きに傾斜した前面部11と該前面部11の周縁か
ら略後方へ向つて突出した周壁部12とが一体に
形成されており、周壁部12の後端部がランプボ
デイ3の据付溝9内に嵌合結合さている。
しかして、主反射鏡部4と電球8とレンズ10
のうち主反射鏡部4に対応した部分とによつて主
ビーム照射部13、即ち、所謂走行用ビームを照
射する部分が構成され、また、副反射鏡部5と電
球8′とレンズ10のうち副反射鏡部5に対応し
た部分とによつて副ビーム照射部14、即ち、所
謂すれ違い用ビームを照射する部分が構成され
る。
(b 前照灯ユニツトの支持構造)[第1図乃至
第7図] 15は車体部材、16は該車体部材15の前端
部に固定されたランプハウジングであり、該ラン
プハウジング16は前後が開放された略枠状をし
ている。そして、前記前照灯ユニツト2は、ラン
プボデイ3の大部分が上記ランプハウジング16
内に配置されると共に以下に述べる傾動支点部と
2つのエイミング調整部とを介して車体に対して
上下方向及び左右方向へ傾動自在に支持される。
(b−1 傾動支点部)[第3図] 17は前照灯ユニツト2を車体に対して傾動自
在に支持した傾動支点部である。
18はランプハウジング16の底部16aのう
ち右端部の前端縁から下方へ向けて突出した受体
取付片であり、該受体取付片18に合成樹脂製の
球受部材19が支持され、該球受部材19にはそ
の前面に開口した球状凹部20が形成され、該球
状凹部20の開口部20aは前方へ行くに従つて
その開口面が広くなるように形成されている。
21はランプボデイ3の底板部22の右端部か
ら下方へ向けて突出するように形成された取付ボ
スであり、該取付ボス21から支点軸23が後方
へ向けて突設されている。該支点軸23はその中
間部に形成されたフランジ23aから前の部分が
螺軸部23bとされると共に後端に球体23cが
一体に形成されており、螺軸部23bが上記取付
ボス21に後方から螺合され、これにより、支点
軸23が取付ボス21から後方へ向けて突出する
ように設けられる。
そして、このような支点軸23の球体23cが
ランプハウジング16に固定された前記球受部材
19の球状凹部20に回動自在に嵌合され、従つ
て、この部分で前照灯ユニツト2が略全ゆる方向
に傾動することができる傾動支点24(この点は
第1図及び第2図にも示してある。)が構成され
る。
(b−2 左右エイミング調整部)[第1図] 25は前照灯ユニツト2を左右方向へ傾動させ
るための左右エイミング調整部である。
26は前記車体部材15に略前方へ向けて突出す
るように固定されたブラケツトであり、その前端
部26aにナツト状をした支持部材27が支持さ
れている。
28は左右エイミング調整用の調整軸であり、
その大部分28aが螺軸に形成されると共にその
前端に球体28bが、また、その後端に頭部28
cがそれぞれ一体に形成されている。
そして、該調整軸28はその螺軸部28aが前
記支持部材27に螺合されることによつて、ブラ
ケツト26の前端部に略前後方向に延びる向きで
支持されている。
29はランプボデイ3の左側面の前端寄りの位
置の下端部から左下方に向けて突設されたブラケ
ツトであり、該ブラケツト29に球受部材30が
支持されている。該球受部材30にはこれを略前
後方向に貫通した貫通孔31が形成されており、
そして、この貫通孔31の中間部に該貫通孔31
のその余の部分の径より大きい径を有する球状凹
部31aが形成されている。
そして、前記調整軸28の先端に形成された球
体28bが球受部材30の球状凹部31aに嵌合
され、ここに水平可動支点32(この点32は第
2図にも示してある。)が形成される。
しかして、調整軸28を支持部材27に対して
捩じ込む方向に回転すると、調整軸28は略前方
へ移動し、これによつて、前照灯ユニツト2の左
側が前方へ移動する。逆に、調整軸28を支持部
材27に対して捩じ戻し方向に回転すると、調整
軸28は後方へ移動し、これによつて、前照灯ユ
ニツト2の左側が後方へ移動することになる。
(b−3 上下エイミング調整部)[第1図、第
4図乃至第7図] 33は前照灯ユニツト2を上下方向へ傾動させ
るための上下エイミング調整部であり、車体部材
15に支持された調整軸とランプボデイ3に固定
されたブラケツトと該ブラケツトに摺動自在に支
持されかつ上記調整軸の下端部が結合された球受
部材等からなる。
(b−3−a 調整軸) 34は車体部材15に固定された調整軸支持部
材(第1図では図示を省略してある。)であり、
その前面から互いに上下方向に離間した2つの支
持部35,36が突設されており、上側の支持部
35にはここを上下方向へ貫通した支持孔35a
が形成され、下側の支持部36にはここを上下方
向へ貫通した螺孔36aが形成されている。
37は上下方向でのエイミング調整を行なうた
めの調整軸であり、その下半分37aが螺軸に形
成され、上半分37bが細い円柱状に形成される
と共に、下端部に球体37cが、又、上端部に頭
部37dがそれぞれ一体に形成されており、螺軸
部37aと球体37cとの間の部分37eは下方
へ行くに従つて径が小さくなる略円錐状に形成さ
れている。
そして、かかる調整軸37は調整軸支持部材3
4に略上下方向に延びる姿勢で支持される。即
ち、調整軸37の円柱部37bが調整軸支持部材
34の上側の支持部35の支持孔35aに回転自
在にかつ摺動可能に支持され、螺軸部37aが下
側の支持部36の螺孔36aに螺合される。
(b−3−b ブラケツト) 38はランプボデイ3に固着されたブラケツト
である。該ブラケツト38は、水平な板状をした
水平部39と、該水平部39の前端から上方へ突
出した垂直部40と、これら水平部39及び垂直
部40の右側端同士を連結するように位置した三
角形の板状を為す補強部41とが一体に形成され
て成り、水平部39には円弧状に延びる案内溝4
2が形成され、また、垂直部40には互いに上下
方向に離間した2つのねじ挿通孔43,43が形
成されている。
44はランプボデイ3の主反射鏡部4の後部中
央より稍右方へ寄つた位置の下部から後方へ向け
て突設された取付突部であり、ランプボデイ3と
一体に形成され、その後端面44aに上下方向へ
離間した2つの取付下穴45,45が形成されて
いる。
そして、前記ブラケツト38の垂直部40に形
成されたねじ挿通孔43,43を挿通されたねじ
46,46が取付突部44に形成されている取付
下穴45,45に螺着され、これによつて、ブラ
ケツト38がランプボデイ3に固定される。
なお、ブラケツト38の水平部39に形成され
た案内溝42は、ブラケツト38がこのようにし
てランプボデイ3の取着された状態で前記傾動支
点24を中心とした円弧状に延びるように形成さ
れている。
(b−3−c 球受部材) 47は上記案内溝42に摺動自在に支持された
球受部材であり、その各部が合成樹脂により一体
に形成されて成る。
48は球受部材47の主部であり、水平断面が
略長方形状をし、前記ブラケツト38の水平部3
9の板厚の2倍余りの高さを有しており、その4
つの側面のうち少なくとも左右両側面49と50
の下端部を除く大部分は互いに平行でかつ平坦な
面に形成されている。
そして、主部48の上面には上方から見た外形
が円形をした背の低い環状の突部51が形成さ
れ、また、主部48の中心部には上下方向に延び
る貫通孔52が形成されると共に該貫通孔52の
略中間部に該貫通孔52の孔径より稍大径な球状
凹部53が形成され、貫通孔52の上記球状凹部
53から上方の部分52aは上方へ行くに従つて
開口面が広くなる略テーパ状に形成されている。
更に、主部48の左右両側面49,50の上端
部からは前後方向に略庇状に延びる比較的小さな
上部係合片54,54が側方へ向けて突設され、
また、左右両側面49,50と貫通孔52の下部
との間の壁部にはここに側方から見て冂状をした
切溝を設けることにより下部係合片55,55が
形成されている。そして、この下部係合片55,
55の外側面の上端より稍下の位置から突部55
a,55aが主部48の側面49,50より外側
に位置するように突設され、これにより、主部4
8の左側面49の中間部56と上部係合片54と
下部係合片55の突部55aとにより左方に向つ
て開口した略コ字状を為す係合溝57が形成さ
れ、主部48の右側面50の中間部58と上部係
合片54と下部係合片55の突部55aとにより
右方に向つて開口したコ字状を為す係合溝57′
が形成される そして、上部係合片54,54の下面には前後
方向へ離間して位置した2つの突起54a,54
a,……が形成され、また、下部係合片55,5
5の突部55a,55aの上面の略中央部にも突
起55b,55bが形成され、そして、これら突
起54a,54a,……及び55b,55bは略
半球状をしている。
また、主部48の前後両面と貫通孔52との間
の部分の左右方向における中間部には上端から下
端の稍手前まで延びるスリツト59,59が形成
されており、このスリツト59,59によつて、
球受部材47の下端部を除く大部分が側方への撓
み弾性を備えている。
尚、主部48の左右両側面49と50との間の
距離L(第7図参照)は前記ブラケツト38に形
成された案内溝42の幅w(第7図参照)より僅
かに小さくされ、また、上側の突起54a,54
a,……と下側の突起55b,55bとの間の垂
直間隔は上記ブラケツト38の水平部39の板厚
と略同じにされている。
(b−3−d 調整軸と球受部材との結合及び球
受部材のブラケツトへの支持) そして、球受部材47の貫通孔52に形成され
ている球状凹部53に前記調整軸37の球体37
cが回動自在に嵌合される。
更に、球受部材47はブラケツト38の水平部
39の案内溝42に摺動自在に支持される。即
ち、球受部材47をその主部48の左右両側面4
9,50が案内溝42の長手方向に沿つて延びる
2つの側縁42a,42bと略平行になる向きで
上方から対向させて案内溝42に押し込むように
すると、下部係合片55,55が上記側縁42
a,42bによつて互いに略内側へ向けて押圧さ
れることにより撓まされ、この状態で主部48が
案内溝42に挿入されて行き、下部係合片55,
55の突部55a,55aの上面が案内溝42よ
り下方に来たところで、該下部係合片55,55
がそれまで内側へ撓まされることにより蓄えられ
た弾発力によつて元の位置に戻り、これと略同時
に上部係合片54,54が水平部39の上面に当
接される。
しかして、球受部材47の係合溝57,57′
にブラケツト38の水平部39のうち案内溝42
の2つの側縁42a,42bに沿う部分が係合さ
れ、これによつて、球受部材47が案内溝42に
その長手方向へ摺動自在に支持される。
そして、案内溝42の側縁42a,42bには
主部48の左右両側面49,50の各中間部5
6,58が対向することになるが、これら左右両
側面49と50は、前記したように、互いに平行
でかつ平坦な面に形成されると共にこれら2つの
側面の間の距離Lは案内溝42の幅wより僅かに
小さくされているので、案内溝42の側縁のうち
凹円弧面状をした左側縁42aには左側面49の
中間部56の前後両端の稜線部56a,56bの
みが接触し、凸円弧面状をした右側縁42bには
主部の右側面50の中間部58の前後方向におけ
る略中央部58dのみが線接触状に接触される。
即ち、球受部材47は案内溝42の2つの側縁4
2a及び42bに対して上方から見て3つの点で
接触される。
また、ブラケツト38の水平部39の上下両面
のうち案内溝42に沿う部分には上部係合片5
4,54及び下部係合片55,55が対向する
が、これら係合片54,54と55,55の互い
に対向する面には小さな半球状をした突起54
a,54a,……55b,55bが形成されてい
るので、球受部材47は水平部39の上下両面に
対してはこれら突起54a,54a,……55
b,55bの頂点のみが接触される。
しかして、球受部材47はブラケツト38の水
平部39の上下両面及び案内溝42の側縁42
a,42bに対して複数の箇所が点接触状態及び
線接触状態で接触するので、ブラケツト38の水
平部39との接触部における摩擦抵抗が極めて小
さくされ、従つて、水平部39に対する動きが非
常にスムーズになるように支持される。
(b−3−e 上下可動支点) しかして、ランプボデイ3の後面部がブラケツ
ト38、球受部材47及び調整軸37を介して車
体部材15に支持され、調整軸37の球体37c
が球受部材47の球状凹部53に嵌合された点が
上下可動支点60(この点60は第2図にも示し
てある。とされる。
即ち、調整軸37を調整軸支持部材34の支持
部36に対する捩じ込み方向に回転すれば、該調
整軸37は下方へ移動し、また、調整軸37を支
持部36に対する捩じ戻し方向へ回転すれば、調
整軸37は上方へ移動する。そして、かかる調整
軸37の上下方向への移動に伴なつて調整軸37
の球体37cと連結されている球受部材47が上
下方向に移動することになり、従つて、ランプボ
デイ3の主反射鏡部4の右後部が上下方向に移動
することになる。
尚、前記各支点、即ち、傾動支点24、上下可
動支点60及び水平可動支点32は略一つの水平
面61(第2図参照)上に位置されている。尤
も、上下可動支点60はその部分が調整操作され
ることによつて若干上下に移動するので、厳密な
意味で同一水平面61上にあることは必要ではな
く、実用上同一水平面61上にあると同視できる
ものであれば良い。
(c エイミング調整) そこで、このような自動車用前照灯装置1にお
けるエイミング調整は次のように行なわれる。
(c−1 上下方向での調整) 前照灯ユニツト2による照射方向を上下方向で
調整する場合は、調整軸37を所定の方向に回転
する。すると、調整軸37の回転の方向に応じて
上下可動支点60が上方へ又は下方へ移動するた
め、前照灯ユニツト2は傾動支点24と水平可動
支点32を結ぶ線62(第1図参照)を回動軸と
して上下方向に回動し、これによつて、照射方向
が上方へ又は下方へ調整される。
そして、この場合、傾動支点24と水平可動支
点32は同一の水平面61上に位置しているた
め、回動軸62は水平に延びており、従つて、前
照灯ユニツト2の回動には左右方向の成分が殆ど
含まれておらず、従つて、照射方向の上下方向で
の調整のみを行なうことができる。
(c−2 水平方向での調整) 前照灯ユニツト2による照射方向を水平方向で
調整する場合は、もう一つの調整軸28を操作す
る。
調整軸28を回転すると、その回転の方向に応
じて水平可動支点32が略前方又は後方へ移動す
るため、前照灯ユニツト2は傾動支点24を中心
として回動する。そして、このとき上下可動支点
60の球受部材47はブラケツト38の水平部3
9に形成された案内溝42に対して相対的に摺動
するため、、上下可動支点60の部分が前照灯ユ
ニツト2の水平方向における傾動支点24を中心
とする回動を妨げることはない。
そして、傾動支点24、上下可動支点60及び
水平可動支点32は略同一の水平面61上に位置
しているため、このときの前照灯ユニツト2の回
動に水平方向以外の要素が殆ど生ずることがな
く、従つて、前照灯ユニツト2の照射方向の水平
方向の調整のみを行なうことができる。
また、球受部材47はブラケツト38に対して
その複数の箇所が点接触又は線接触していてブラ
ケツト38に対する摩擦抵抗を非常に小さくされ
ているので、これら球受部材47とブラケツト3
8との間の摺動が前照灯ユニツト2の水平方向へ
の動きを重くすることが無く、上下方向でのエイ
ミング調整がスムーズに行なわれる。
(G 考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本
考案自動車用前照灯装置は、ランプボデイとその
前面開口を覆うレンズとこれらランプボデイ及び
レンズにより画成された灯具空間内に配置された
光源とから成る前照灯ユニツトと、該前照灯ユニ
ツトを車体に対して傾動自在に支持した傾動支点
部と、上下方向でのエイミング調整を行なう上下
エイミング調整部と、左右方向でのエイミング調
整を行なう左右エイミング調整部とを備え、上下
エイミング調整部は前照灯ユニツトから突出しか
つ傾動支点を中心とした円弧状に延びる案内溝が
形成されたブラケツトと上記案内溝に摺動自在に
支持された受体と略上下方向に延びる姿勢で車体
側に支持されかつ下端部が上記受体に回動自在に
連結され回転されることによりブラケツトを上下
方向へ移動せしめる調整軸とから成る自動車用前
照灯装置であつて、受体の互いに反対側に位置し
た2つの面の一方が案内溝の2つの側縁の一方に
上方から見て2点で摺接し他方の面が案内溝の他
方の側縁に上方から見て1点で摺接するようにし
たことを特徴とする。
従つて、本考案自動車用前照灯装置によれば、
ランプボデイの案内溝に摺動自在に支持された受
体は上方から見て3つの点で上記案内溝の側縁に
摺接するので、これら側縁と受体との間の摩擦抵
抗をかなり軽減することができる。しかして、左
右方向でのエイミング調整が試されるときの前照
灯ユニツトの動きを軽くすることができて左右方
向でのエイミング調整をスムーズに行なうことが
できる。
尚、前記実施例においては受体の係合部のう
ち、ブラケツトの上下両面に接触する面に略半球
状をした複数の突起を設け、これら突起の頂点が
ブラケツトの上下両面と摺接するようにしたが、
このようにすることによつて、受体とブラケツト
との間の接触部における摩擦抵抗を更に軽減する
ことができる。
尤も、本考案を実施するに際して、受体とブラ
ケツトの上下両面との接触を必ずしもこのような
突起を介した接触にする必要は無く、係合部の互
いに上下方向で対向する面の全部又は一部のブラ
ケツトの上下両面と接触するようにしても良い。
また、前記実施例においては、受体の側面のう
ち案内溝の2つの側縁と各別に対向する2つの面
を互いに平行でかつ全体が平坦な面とし、これら
2つの面の一方の両端の稜線部と他方の面の略中
央部とが案内溝の2つの側縁に格別に摺接するよ
うにしたが、本考案における受体の案内溝の側縁
に対する接触態様がこのようなものに限られるこ
とは無い。例えば、受体の上記2つの面の一方に
上下方向に互いに平行に延びる2つの突条を形成
すると共に他方の面の上記2つの突条の間の略中
央に対応した位置に上下方向に延びる1つの突条
を形成し、こられ突条を案内溝の側縁に摺接させ
るようにしても良い。即ち、受体の2つの面が案
内溝の側縁に対して上方から見て3つの点で接触
する態様であればどのような形態であつても良
い。
そして、前記実施例においては、傾動支点と上
下エイミング調整点と左右エイミング調整点とが
いずれも一つの水平な平面内に位置するようにし
たが、本考案はこれら傾動支点とエイミング調整
点がこのような位置関係で配置されるものに限ら
れることは無く、また、前照灯ユニツトの構造も
実施例に示したようなものに限られることは無
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案自動車用前照灯装置の実施の一例
を示すものであり、第1図は水平断面図、第2図
は正面図、第3図は第1図の−線に沿う断面
図、第4図は第1図の−線に沿う断面図、第
5図は上下エイミング調整部を拡大して示す分解
斜視図、第6図は第1図の−線に沿う拡大断
面図、第7図は第6図の−線に沿う要部の拡
大断面図である。 符号の説明、1……自動車用前照灯装置、2…
…前照灯ユニツト、3……ランプボデイ、8,
8′……光源、10……レンズ、15……車体、
17……傾動支点部、24……傾動支点、25…
…左右エイミング調整部、33……上下エイミン
グ調整部、37……調整軸、37c……(調整軸
の)下端部、38……ブラケツト、42……案内
溝、42a……(案内溝の)一方の側縁、42b
……(案内溝の)他方の側縁、47……受体、5
6……(受体の)一方の面、58……(受体の)
他方の面、56a,56b……(一方の面の)摺
接点、58a……(他方の面の)摺接点。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ランプボデイとその前面開口を覆うレンズとこ
    れらランプボデイ及びレンズにより画成された灯
    具空間内に配置された光源とから成る前照灯ユニ
    ツトと、該前照灯ユニツトを車体に対して傾動自
    在に支持した傾動支点部と、上下方向でのエイミ
    ング調整を行なう上下エイミング調整部と、左右
    方向でのエイミング調整を行なう左右エイミング
    調整部とを備え、上下エイミング調整部は前照灯
    ユニツトから突出しかつ傾動支点を中心とした円
    弧状に延びる案内溝が形成されたブラケツトと上
    記案内溝に摺動自在に支持された受体と略上下方
    向に延びる姿勢で車体側に支持されかつ下端部が
    上記受体に回動自在に連結され回転されることに
    よりブラケツトを上下方向へ移動せしめる調整軸
    とから成る自動車用前照灯装置であつて、 受体の互いに反対側に位置した2つの面の一方
    が案内溝の2つの側縁の一方に上方から見て2点
    で摺接し他方の面が案内溝の他方の側縁に上方か
    ら見て1点で摺接するようにした ことを特徴とする自動車用前照灯装置。
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