JP3897159B2 - リフレクター可動型ヘッドランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源を装着したリフレクターがエイミング機構によってランプボディに対し傾動可能に支持されたリフレクター可動型ヘッドランプに係り、特に、リフレクターと光源とをそれぞれ備えた3種の光源ユニットがエイミング機構によって傾動調整可能に設けられたリフレクター可動型ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のヘッドランプとしては、図13に示されるように、ランプボディと前面レンズで画成された灯室内に、それぞれのリフレクター2a,3a,4aに光源2b,3b,4bを装着したフォグランプ形成用,走行ビーム形成用,すれ違いビーム形成用の3種類の光源ユニット2,3,4が収容されている。そして、それぞれの光源ユニット2,3,4は、それぞれのリフレクター2a,2b,2cとランプボディ間に配設されたエイミング機構E1,E2,E3によってそれぞれ傾動調整可能に設けられている。そしてエイミング機構E1,E2,E3は、それぞれ上下エイミング点を構成するエイミングスクリュー6,左右エイミング点を構成するエイミングスクリュー7およびエイミング支点8で構成されている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】
しかし前記した従来技術では、3種の光源ユニット2,3,4のそれぞれにエイミング機構(上下エイミング点を構成するエイミングスクリュー6,左右エイミング点を構成するエイミングスクリュー7,エイミング支点8)が設けられているため、以下の問題があった。
【0004】
第1に、エイミング機構を構成する部品点数が多く、エイミング機構が複雑で重量がかさみ、コストもかかる。第2に、隣接リフレクター同士が互いに干渉しないように離間させる必要があるため、灯室すなわちランプが大型となる。第3に、隣接リフレクター間に生じる隙間が前面レンズから透けて見えて、見栄えが悪い。
【0005】
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、エイミング機構が簡潔で、小型,軽量,低コストにして見栄えのよい、エイミング可能な3種の光源ユニットを内蔵するリフレクター可動型ヘッドランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係るリフレクター可動型ヘッドランプにおいては、ランプボディと前面レンズで画成された灯室内に、リフレクターと光源とをそれぞれ備えた3種類の光源ユニットがエイミング機構によって傾動調整可能に設けられたリフレクター可動型ヘッドランプにおいて、
前記光源ユニットを、走行ビーム形成用,すれ違いビーム形成用および補助ビーム形成用の3種で構成するとともに、前記各光源ユニットにおけるリフレクターを単一のリフレクターユニットに一体的に形成するとともに、前記光源ユニットとランプボディ間に介装した単一のエイミング機構によって前記リフレクターユニットをランプボディに対し傾動調整可能に設けるようにした。
【0007】
なお、補助ビーム形成用の光源ユニットは、主にすれ違いビーム形成用の光源ユニットや走行ビーム形成用の光源ユニットとともに点灯されて、すれ違いビームや走行ビームを補助するために使用されるもので、例えば、フォグ対応ビーム形成用の光源ユニット、側方を照明するベンディングビーム形成用の光源ユニット、高速走行中の遠方照明ビーム形成用の光源ユニット、雨天対応ビーム形成用の光源ユニット等がある。
(作用)3種のリフレクターが単一のリフレクターユニットに一体的に形成されているため、従来構造において3種の光源ユニットそれぞれに必要であったエイミング機構がリフレクターユニットに対応する単一のエイミング機構で済み、エイミング機構を構成する部品点数が少なくなる。
【0008】
また、隣接する光源ユニットのリフレクター間に隙間がないので、リフレクターを隣接配置する従来構造に場合に比べて、灯室が小さくできるとともに、前面レンズを通した灯室内の見栄えが良好となる。
【0009】
また、請求項1においては、前記3種の光源ユニットのいずれかで構成された第1の光源ユニットと、上下に並び前記第1の光源ユニットと異なるビームを形成する第2,第3の光源ユニットとを前記灯室内の左右に隣接するように配置するとともに、前記リフレクターユニットの左右いずれか一方の側縁部および左右に隣接する前記光源ユニット間に、協働して前記エイミング機構を構成するエイミング機構構成部材を配設するようにした。
第1、第2、第3の光源ユニットの配置としては、例えば、前記リフレクターユニットの車両幅方向内側寄りに前記走行ビーム形成用または補助ビーム形成用の第1の光源ユニットを配置し、前記リフレクターユニットの車両幅方向外側寄りに前記第1の光源ユニットと異なるビームを形成する第2,第3の光源ユニットを上下に並べて前記第1の光源ユニットに隣接するように配置する形態が考えられる。
【0010】
(作用)上下に隣接配置した第2,第3の光源ユニットを第1の光源ユニットの側方に配置するため、左右方向に3個の光源ユニットを並べて配置する場合に比べて、リフレクターユニットの左右方向の幅が小さく、灯室の左右方向の幅も小さくてよい。
【0011】
特に、第1の光源ユニット(のリフレクター)の上下幅を第2,第3の光源ユニット(のリフレクター)の上下幅の総和にほぼ等しい大きさに形成すれば、リフレクターユニット全体の上下幅を第1の光源ユニット(のリフレクター)の上下幅にほぼ等しくできて、リフレクターユニットの上下方向の大きさもコンパクト化できる。
【0012】
また、リフレクターは後方に凸の湾曲形状であるため、リフレクターユニットの側縁部および左右に隣接する光源ユニット間では、ランプボディとの間にエイミング機構構成部材を配設するに十分なスペースがあり、この広いスペースにエイミング機構構成部材を設けることで、エイミング機構を配設するためのスペースを別途設ける工夫がいらない。
【0013】
また、請求項においては、前記エイミング機構が、前記リフレクターユニットの傾動支点を構成するエイミング機構構成部材であるエイミング支点と、前記エイミング支点を通る垂直傾動軸周りに前記リフレクターユニットを傾動させるべく前後方向に進退動作可能なエイミング機構構成部材である左右エイミング点を備え、
ランプを正面視して、前記リフレクターユニットの左右いずれかの側縁部に前記エイミング支点を、左右に隣接する前記光源ユニット間に前記左右エイミング点をそれぞれ設けるとともに、前記リフレクターユニットにおける前記左右エイミング点と前記エイミング支点非配設側の側縁部間に、ランプボディ側のリフレクターユニット担持面に摺接する摺接ガイドを設けるように構成した。
【0014】
なお、左右エイミング点は、リフレクターユニットに装着されたナット部材であって、ランプボディに回転可能に支承された左右エイミングスクリューに螺合し、左右エイミングスクリューの回動に連係して前後に進退するナット部材で構成し、エイミング支点は、玉部と前記玉部を支承する玉受け部からなるピボットで構成することが望ましい。そして、相対回動可能な玉部と玉受け部間にはガタがないので、リフレクターユニットの左右方向いずれの側縁部にエイミング支点を配設してもよいが、第2,第3の光源ユニットが配置されてエイミング機構に作用する重量負荷がより大きいと思われる車両幅方向外側の側縁部をエイミング支点で支持させることが最も望ましい。
(作用)左右エイミングは、左右エイミング点を前後方向に進退動作(左右エイミングスクリューを回動)させて、リフレクターユニットをエイミング支点を通る垂直傾動軸周りに傾動させることで行われるが、左右に隣接する光源ユニット間に左右エイミング点を設けたので、リフレクターユニットの左右方向側縁部に左右エイミング点を設ける場合に比べて、リフレクターユニットを左右方向に所定角度傾動させるために必要な左右エイミング点の前後方向進退量(左右エイミングスクリューの回動操作量)が少なくてよい。即ち、左右エイミング点の僅かな進退動作(左右エイミングスクリューの僅かな回動操作)によって、ランプ(各光源ユニット)の光軸を左右方向に大きくエイミングできる。
【0015】
また、左右に隣接する光源ユニット間に左右エイミング点が設けられることで、エイミングスクリューにより片持ち支持された左右エイミング点にはリフレクターレクタユニットを介して大きな重量負荷が作用し、左右エイミング点が垂れ下がったり、左右エイミング点の前後方向へのスムーズな進退動作(左右エイミングスクリューのスムーズな回動操作)が阻害される等の不具合が発生するおそれがあるが、ランプボディ側のリフレクターユニット担持面にバックアップされた摺接ガイドが左右エイミング点に作用するこの大きな重量負荷の一部を担持するので、リフレクターレクタユニットを介して左右エイミング点に作用する重量負荷が軽減されて、前記した不具合が発生しない。そして、摺接ガイドが摺接するランプボディ側の担持面は、リフレクターユニットの左右方向への傾動中心軸である垂直傾動軸に対し直交する平面で形成されており、左右エイミング(リフレクターユニットの垂直傾動軸周りの傾動)の際には、摺接ガイドがランプボディ側の担持面に沿って摺動し、摺接ガイドとランプボディ側の担持面との摺接部に作用する圧接力は変化せず、摺動ガイドおよびランプボディ側の担持面が担持する重量負荷は常に一定に保持される。
【0016】
請求項においては、前記エイミング機構が、前記エイミング支点と前記左右エイミング点を通る水平傾動軸周りに前記リフレクターユニットを傾動させるべく前後方向に進退動作可能なエイミング機構構成部材であって、前記エイミング支点と協働して前記垂直傾動軸を形成する上下エイミング点を備え、
前記水平傾動軸の延長線上において前記摺接ガイドがランプボディ側のリフレクターユニット担持面に摺接するように構成した。
【0017】
なお、上下エイミング点は、リフレクターユニットに装着されたナット部材であって、ランプボディに回転可能に支承された上下エイミングスクリューに螺合し、上下エイミングスクリューの回動に連係して前後に進退するナット部材で構成することが望ましい。
【0018】
(作用)上下エイミング操作により、リフレクターユニットはエイミング支点と左右エイミング点を通る水平傾動軸周りに傾動し、摺動ガイドもリフレクターユニットと一体に傾動(揺動)するが、摺動ガイドのリフレクターユニット担持面との摺接部はリフレクターユニットの水平傾動軸の延長線上に位置するため、摺動ガイドとリフレクターユニット担持面との摺接部は殆ど移動(変化)しない。このため、摺動ガイドとランプボディ側担持面間の摺接部に作用する圧接力は、上下エイミング(リフレクターユニットの水平傾動軸周りの傾動)によっても殆ど変化せず、摺動ガイドを介してランプボディ側担持面で担持される重量負荷は常に一定に保持される。
【0019】
請求項においては、前記摺接ガイドのリフレクターユニット担持面との摺接部を左右方向に所定幅をもつU字形状に形成するとともに、ランプを正面視して、前記摺接部が光源の真下にくるように摺接ガイドを配置した。
(作用)摺接ガイドとランプボディ側の担持面とは、光源ユニットの重心の作用線上に略一致する光源の真下において摺接し、左右エイミング点に作用するリフレクターレクタユニットにおけるエイミング支点非配設側の重量負荷の殆どが、ランプボディ側の担持面にバックアップされた摺接ガイドで担持される。このため、左右エイミング点に作用する重量負荷は、エイミング支点に作用する重量負荷と略同等となって、左右エイミング点のよりスムーズな進退(左右エイミングスクリューのよりスムーズな回動)が確保される。
【0020】
また、摺接ガイドはU字形状に形成されて、ランプボディ側の担持面との摺動摩擦が小さいので、ランプボディ側の担持面に沿ってスムーズに摺動できる。
【0021】
さらに、U字形状の摺動ガイドは、上下方向に作用する慣性重量に対して振動を抑制したり寸法精度上の誤差や組み付け誤差のばらつきを吸収するばね部材としても作用する。
【0022】
【発明の詳細な説明】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0023】
図1〜図7は本発明の第1の実施例を示すもので、図1は本発明の一実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図、図2は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3,4は同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III−III,線IV−IVに沿う断面図)、図5,6は同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線V−V,線VI−VIに沿う断面図)、図7は要部である摺動ガイドの斜視図である。
【0024】
これらの図において、符号10は容器状のランプボディで、ランプボディ10の前面開口部に透明な前面レンズ11が組み付けられて灯室Sが画成され、灯室S内には、エイミング機構Eによって傾動調整可能なリフレクターユニット20が設けられている。
【0025】
リフレクターユニット20には、走行ビーム形成用のリフレクター21,すれ違いビーム形成用のリフレクター22およびフォグ対応ビーム形成用のリフレクター23が一体化的に形成されており、走行ビーム形成用のリフレクター21は、リフレクターユニット20の車両幅方向内側(図1右側)寄りに形成され、車両幅方向外側(図1左側)寄りには、すれ違いビーム形成用のリフレクター22とフォグ対応ビーム形成用のリフレクター23がそれぞれ上下方向に並び、走行ビーム形成用のリフレクター21の真横となるように配置されている。
【0026】
そして、リフレクタ21,22,23のそれぞれの後頂部には、光源であるバルブ24,25,26が装着されて、第1の光源ユニットU1を構成する走行ビーム形成用の光源ユニット,第2の光源ユニットU2を構成するすれ違いビーム形成用の光源ユニットおよび第3の光源ユニットU3を構成するフォグ対応ビーム形成用の光源ユニットがリフレクターユニット20において一体化されている。即ち、第2の光源ユニット(すれ違いビーム形成用の光源ユニット)U2と第3の光源ユニット(フォグ対応ビーム形成用の光源ユニット)U3が上下に並び、その真横に第1の光源ユニット(走行ビーム形成用の光源ユニット)U1が配置されている。
【0027】
符号25aは、光源ユニットU2のバルブ25の前方に配置されて、リフレクタ22の有効反射面以外に向かう光を遮光してクリアカットラインの形成に寄与し、かつグレア光の発生を阻止するためのシェードである。符号26aは、光源ユニットU3のバルブ26を包囲するように配置された円筒形状のイエローグローブで、バルブ26の発光はこのイエローグローブ26aを透過することで黄色光となる。符号26bは、バルブ26の前方に配置されたシェードで、リフレクタ23の有効反射面以外に向かう光を遮光するとともに、グレア光の発生を阻止するためのものである。
【0028】
また、すれ違いビーム形成用のリフレクター22と走行ビーム形成用のリフレクター21間には、ポジションランプ用のリフレクター27が一体的に形成され、リフレクター27に設けられたバルブ挿着孔に光源であるバルブ28が挿着されて、ポジションランプ用光源ユニットU4もリフレクターレクターユニット20に一体化されている。
【0029】
そして、本実施例では、前面レンズ11を通して灯室S内が透けて見えるが、各光源ユニットのリフレクター21,22,23,27はリフレクターユニット20として連続しており、灯室S内全体に鏡面色のリフレクターユニット20が延在して、見栄えが良好となっている。
【0030】
また、本実施例では、左右方向に2個の光源ユニットU1,U2(U3)を配置するため、従来のように左右方向に3個の光源ユニットを配置する場合に比べて、リフレクターユニット20の左右方向の幅が小さくなって、灯室Sの左右方向の幅が小さくてよい。
【0031】
また、本実施例では、光源ユニットU1(のリフレクター21)の上下幅H1が他の光源ユニットU2,U3(のリフレクター22,23)の上下幅の総和H2+H3にほぼ等しい大きさに形成されて、リフレクターユニット20の上下方向の大きさもコンパクトで、ランプが上下左右方向にコンパクト化されている。
【0032】
また、リフレクターユニット20とランプボディ10間に配設されたエイミング機構Eは、リフレクターユニット20の傾動支点である1個のエイミング支点e0と、エイミング支点e0の上方に位置し、前後方向に進退動作してリフレクターユニット20を上下方向に傾動させる上下エイミング点e1と、エイミング支点e0の上方に位置し、前後方向に進退動作してリフレクターユニット20を左右方向に傾動させる左右エイミング点e2の3点で構成されている。
【0033】
即ち、エイミング支点e0は、図5に示すように、ランプボディ10に突設された玉部18aと、この玉部18aを支承するリフレクターユニット20背面側の玉受け部18bで構成され、図1に示すように、ランプを正面視して、リフレクターユニット20の車両幅方向外側の側縁下部に設けられている。符号19は、リフレクターユニット20の背面に取着された上下に長いブラケットで、このブラケット19の下端部に玉受け部18bが嵌着されている。
【0034】
また、上下エイミング点e1は、ランプボディ10の背面壁のスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて前方に延出するエイミングスクリュー14と、リフレクターユニット20の背面に突出形成されたブラケット19の上端部に嵌着されかつエイミングスクリュー14に螺合するナット部材15で構成され、図1,5に示すように、エイミング支点e0の真上に設けられている。
【0035】
また、左右エイミング点e2は、図6に示すように、ランプボディ10の背面壁のスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて前方に延出するエイミングスクリュー16と、リフレクターユニット20の背面に突出形成されたブラケット19aに嵌着されかつエイミングスクリュー16に螺合するナット部材17で構成され、ランプを正面視して、図1に示すように、エイミング支点e0と同一レベルに設けられている。なお、符号14a(16a)は、エイミングスクリュー14(16)に後端部に一体化された冠状歯車で、ドライバー50の歯先を係合させた形態で冠状歯車14a(16a)を回動させることで、エイミングスクリュー14(16)を回動操作できる。
【0036】
そして、エイミングスクリュー14を回動すると、上下エイミング点e1(ナット部材15)がスクリュー14に沿って進退して、リフレクターユニット20がエイミング支点e0(玉継手18)と左右エイミング点e2(ナット部材17)を通る水平傾動軸Lx周りに傾動し、リフレクターユニット20として一体化されている走行ビーム形成用光源ユニットU1,すれ違いビーム形成用光源ユニットU2,フォグ対応ビーム形成用光源ユニットU3およびポジションランプ用光源ユニットU4それぞれの光軸を上下方向に傾動調整、即ち上下方向にエイミングすることができる。
【0037】
一方、エイミングスクリュー16を回動すると、左右エイミング点e2(ナット部材17)がスクリュー16に沿って進退して、リフレクターユニット20がエイミング支点e0(玉継手18)と上下エイミング点e1(ナット部材15)を通る垂直傾動軸Ly周りに傾動し、リフレクターユニット20として一体化されている走行ビーム形成用光源ユニットU1,すれ違いビーム形成用光源ユニットU2,フォグ対応ビーム形成用光源ユニットU3およびポジションランプ用光源ユニットU4それぞれの光軸を左右方向に傾動調整、即ち左右方向にエイミングできる。
【0038】
また、エイミング機構Eを構成する左右エイミング点e2は、走行ビーム形成用光源ユニットU1と上下に並設された光源ユニットU2,U3間に設けられて、左右方向のエイミングの迅速化が図られている。即ち、左右エイミング点e2を垂直傾動軸Lyから大きく離れたフレクターユニット20の車両幅方向内側の側縁部に設けた場合に比べると、左右エイミング点e2と垂直傾動軸Ly間の距離が短いため、リフレクターユニット20を左右方向に所定角度傾動させるために必要な左右エイミング点e2の前後方向進退量(左右エイミングスクリュー16の回動操作量)が少なくてよい。したがって、左右エイミングスクリュー16の僅かな回動操作によって、左右方向に大きくエイミングできる。
【0039】
また、左右に隣接する光源ユニット間に左右エイミング点e2が設けられることで、エイミングスクリュー16により片持ち支持された左右エイミング点e2にはリフレクターレクタユニット20を介して大きな重量負荷が作用し、左右エイミング点e2が垂れ下がったり、左右エイミング点e2の前後方向へのスムーズな進退動作(左右エイミングスクリュー16のスムーズな回動操作)が阻害される等の不具合が発生するおそれがある。しかし、本実施例では、図4に示すように、リフレクターユニット20の背面側にランプボディ10の底面壁10aに摺接する摺接ガイド40が設けられており、ランプボディの底面壁10aにバックアップされた摺接ガイド40が左右エイミング点e2に作用するこの大きな重量負荷の一部を担持するので、リフレクターユニット20を介して左右エイミング点e2に作用する重量負荷が軽減されて、前記した不具合は発生しない。
【0040】
また、摺接ガイド40は、ポリプロピレン樹脂製ランプボディ10との摺動性に優れた、強靱なポリアセタール樹脂製のU字型成形体で構成され、平坦な基端部側をねじ44でリフレクターユニット20(リフレクター21)側のボス21aに固定することで、リフレクターユニット20(リフレクター21)に一体化されている。
【0041】
また、摺接ガイド40の下方に延出する先端側のU字状部は、ランプボディ底面壁10aに圧接状態に保持されており、左右エイミング点e2(ナット部材17)に作用する重量負荷の一部がこの摺動ガイド40を介してランプボディ底面壁10aに担持されることで、左右エイミング点e2(ナット部材17)に作用する重量負荷が軽減され、エイミングスクリュー16の回動により摺動ガイド40はランプボディの底面壁10aに沿って滑らかに摺動する。
【0042】
また、摺接ガイド40が摺接するランプボディ底面壁10aにおける摺接面10a1は、図4に示すように、ランプボディ底面壁の一部が内側に窪んで垂直傾動軸Lyに対し直交する平面で形成されており、左右エイミング(リフレクターユニット20の垂直傾動軸Ly周りの傾動)の際には、摺接ガイド40がランプボディ底面壁10a1に沿って摺動し、摺接ガイド40のランプボディ底面壁10aとの摺接部に作用する圧接力は殆ど変化せず、摺動ガイド40を介してランプボディ底面壁10aが担持する重量負荷は常に一定に保持される。
【0043】
また、摺動ガイド40におけるランプボディ底面壁10a1との摺接部40aは、図1,4に示すように、水平傾動軸Lxの延長線上に位置するように構成されて、上下エイミング(リフレクターユニット20の水平傾動軸Lx周りの傾動)によっても、摺動ガイド40を介してランプボディ底面壁10aが担持する重量負荷は常に一定に保持されている。即ち、上下エイミング操作により、リフレクターユニット20が水平傾動軸Lx周りに傾動し、摺動ガイド40もリフレクターユニット20と一体に傾動(揺動)するが、これらは水平傾動軸Lxの延長線上に位置する摺接部40aを中心に揺動するため、摺接部40aは殆ど移動(変化)しない。このため、摺動ガイド40のランプボディ10との摺接部40aに作用する圧接力は、上下エイミング(リフレクターユニット20の水平傾動軸Lx周りの傾動)によっても殆ど変化せず、摺動ガイド40を介してランプボディ底面壁10aが担持する重量負荷は常に一定に保持される。
【0044】
このように、上下左右のエイミングが行われても、摺動ガイド40が担持するリフレクターユニット20の重量負荷はほぼ一定に保持されるので、左右エイミングスクリュー16のスムーズな回動が確保される。
【0045】
特に、摺接ガイド40のランプボディ底面壁10aとの摺接部40aは、ランプを正面視して光源ユニットU1におけるバルブ24の真下に配置されており、摺接ガイド40は光源ユニットU1の重量負荷のすべてを担持して、左右エイミング点e2(ナット部材17)には、エイミング支点e0に作用するリフレクターユニット20の重量負荷とほぼ同等の重量負荷が作用して、リフレクターユニット20がエイミング機構Eによって左右方向バランスよく支持されている。即ち、光源ユニットU1の重心はバルブ24の中心近傍であり、光源ユニットU1の重心の作用線はバルブ24の真下を通ることから、光源ユニットU1の重心の作用線上に摺接ガイド40のランプボディ底面壁10aとの摺接部40aを位置させることで、リフレクターユニット20における光源ユニットU1の重量負荷分のすべてを摺動ガイド40で担持し、左右エイミング点e2(ナット部材17)とエイミング支点e0(玉継手18)には、光源ユニットU2,U3,U4による重量負荷の略半分が均等に作用して、左右エイミングスクリューの安定したスムーズな回動が確保されている。
【0046】
また、U字形状の摺動ガイド40は、上下方向に作用する慣性重量に対して振動を抑制したり寸法精度上の誤差や組み付け誤差のばらつきを吸収するばね部材としても作用する。
【0047】
図8、9は、本発明の第2,第3の実施例を示すもので、それぞれの実施例におけるヘッドランプの正面図を示している。
【0048】
図8では、リフレクターユニット20の車両幅方向内側寄りにはフォグ対応ビーム形成用のリフレクター23Aが、車両幅方向外側寄りにはすれ違いビーム形成用のリフレクター22Aと走行ビーム形成用のリフレクター21Aが上下に並ぶように形成され、リフレクタ23A,22A,21Aのそれぞれの後頂部に光源であるバルブ26,25,24が装着されて、車両幅方向内側寄りの第1の光源ユニットU1がフォグ対応ビーム形成用の光源ユニット(リフレクター23Aとバルブ26)で、車両幅方向外側寄りの第2,第3の光源ユニッU2,U3がすれ違いビーム形成用の光源ユニット(リフレクター22Aとバルブ25)および走行ビーム形成用の光源ユニット(リフレクター21Aとバルブ24)で構成されている。
【0049】
そして、前記した第1の実施例におけるポジションランプ用光源ユニットU4(リフレクター27とバルブ28)が設けられていない点を除いて、その他は前記した第1の実施例に示す構造と同一であり、同一の符号を付すことでその重複した説明は省略する。
【0050】
図9では、第2,第3の光源ユニットU2,U3を構成する走行ビーム形成用の光源ユニット(リフレクター21Aとバルブ24)とすれ違いビーム形成用の光源ユニット(リフレクター22Aとバルブ25)が前記した第2の実施例の場合と上下逆に配置されており、その他は前記第1,第2の実施例と同一であり、同一の符号を付すことでその重複した説明は省略する。
【0051】
図10,11は、本発明の第4の実施例を示すもので、図10は第4の実施例に係るヘッドランプの正面図、図11は同ヘッドランプの縦断面図(図10に示す線XI−XIに沿う断面図)である。
【0052】
この実施例では、エイミング機構Eを構成するエイミング支点e0,上下エイミング点e1および左右エイミング点e2の配置が前記した第1の実施例における配置と異なり、その他は第1の実施例のヘッドランプと同一であり、異なる構成について説明し、その他の説明は省略する。
【0053】
前記した第1の実施例では、エイミング支点e0および左右エイミング点e2がリフレクターユニット20の下側縁近くに設けられ、上下エイミング点e1がエイミング支点e0の真上に設けられていたが、この第4の実施例では、エイミング支点e0および左右エイミング点e2がリフレクターユニット20の上側縁近くに設けられ、上下エイミング点e1がエイミング支点e0の真下に設けられている。
【0054】
そして、リフレクター21の背面側上部にはブラケット46が延出形成され、このブラケット46に摺接ガイド40が取着され、一方、ランプボディ10における車両幅方向内側の上部位置内側には、水平傾動軸Lxと平行に延びる水平プレート状延出部48が形成されている。そして、ブラケット46に一体化された摺接ガイド40が水平プレート状延出部48の上面に摺接し、摺接ガイド40と水平プレート状延出部48との摺接部が水平傾動軸Lxの延長線上となるように構成されている。即ち、摺接ガイド40が摺接する水平プレート状延出部48における摺接面48aによって、リフレクターユニット20に取着された摺接ガイド40をバックアップするランプボディ側のリフレクターユニット担持面が構成されている。なお、摺動ガイド40が摺接する水平プレート状延出部48の摺接面48aは、垂直傾動軸Lyに対し直交する平面である。
【0055】
したがって、この実施例においても、左右エイミング点e2に作用するリフレクターユニット20の重量負荷の一部が摺接ガイド40とこれをバックアップする水平プレート状延出部48で担持されて、左右エイミング点e2に特に大きな重量負荷が作用することがなく、リフレクターユニット20はエイミング機構Eによって左右方向にバランスよく支持されたものとなっている。
【0056】
図12は、本発明の第5の実施例のヘッドランプの正面図を示している。
【0057】
この実施例についても、エイミング機構Eを構成するエイミング支点e0,上下エイミング点e1および左右エイミング点e2の配置が前記した第1の実施例における配置と異なり、その他は第1の実施例のヘッドランプと同一であり、異なる構成について説明し、その他の説明は省略する。
【0058】
即ち、この第5の実施例では、左右エイミング点e2の配置位置は前記した第1の実施例と同じであるが、エイミング支点e0および上下エイミング点e1がリフレクターユニット20の車両幅方向内側の側縁部に設けられている点が異なる。
【0059】
さらに、第3の光源ユニットU3の光源であるバルブ26の真下に、ランプボディ底面壁10aに摺接する摺接ガイド40が配置されて、左右エイミング支点e2に作用する重量負荷の一部(光源ユニットU2,U3の重量相当)がランプボディ底面壁10aにバックアップされた摺接ガイド40で担持されて、左右エイミング支点e2には特に大きな重量負荷が作用しないようになっている。
【0060】
摺接ガイド40が摺接するランプボディ底面壁10aにおける摺接面10a1は、図に示すように、ランプボディ底面壁10aの一部が内側に窪んで垂直傾動軸Lyに対し直交する平面で形成され、摺動ガイド40におけるランプボディ底面壁10aとの摺接部40aが水平傾動軸Lxの延長線上に位置するように構成されていることは、前記した第1の実施例と同様である。
【0061】
なお、前記した第1〜第5の実施例では、主にすれ違いビーム形成用光源ユニットや走行ビーム形成用光源ユニットとともに点灯されて、すれ違いビームや走行ビームを補助するために使用される補助ビーム形成用の光源ユニットの一例として、フォグ対応ビーム形成用の光源ユニットを示したが、その他の補助ビーム形成用の光源ユニットとしては、側方を照明するベンディングビーム形成用の光源ユニット、高速走行中の遠方照明ビーム形成用の光源ユニット、雨天対応ビーム形成用の光源ユニット等がある。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係るリフレクター可動型ヘッドランプによれば、エイミング機構が簡潔で軽量となり、ランプのコンパクト化,軽量化,低コスト化が達成され、車体のランプ収容スペースもそれだけ小さくてよい。また、隣接リフレクター間に隙間がないので、ランプの見栄えも良好となる。
【0063】
また、2つの光源ユニットが左右に並ぶように配置されて、灯室の左右方向の幅が小さくなる分、左右方向幅のコンパクトなヘッドランプが提供される。
【0064】
また、上下に並べた第2,第3の光源ユニット上下幅が第1の光源ユニットの上下幅にほぼ等しい場合には、リフレクターユニットの左右方向および上下方向の幅が小さくなって、上下左右方向にコンパクト化されたヘッドランプが提供される。
【0065】
また、リフレクターユニットとランプボディ間の比較的大きなスペースにエイミング機構構成部材を収容するので、ランプボディやフレクターユニットの形状を工夫するまでもなくエイミング機構を配設でき、ヘッドランプの設計が容易で、ランプが大型化することもない。
【0066】
また、左右エイミング点を僅かに進退動作(左右エイミングスクリューを僅かに回動操作)することで、左右方向に大きくエイミングできるので、左右エイミングを迅速に行うことができる。
【0067】
また、左右エイミン点に作用するリフレクターユニットの重量負荷は摺動ガイドとランプボディ側のリフレクターユニット担持面に生ずる圧接力相当だけ軽減されるので、左右エイミング点のスムーズな進退(左右エイミングスクリューのスムーズな回動)が確保されて、ランプの適正な左右エイミングが可能となる。特に、リフレクターユニットの左右方向の傾動位置に拘わらず、リフレクターユニットの重量負荷の軽減量は一定であるため、常に左右エイミング点のスムーズな進退(左右エイミングスクリューのスムーズな回動)が確保されて、ランプの適正な左右エイミングが可能となる。
【0068】
請求項によれば、左右エイミングに加えて上下左右のエイミングが行われても、摺動ガイドが担持するリフレクターユニットの重量負荷はほぼ一定に保持されるので、常に左右エイミング点のスムーズな進退(左右エイミングスクリューのスムーズな回動)が確保されて、ランプの適正な左右エイミングが可能となる。
【0069】
請求項によれば、リフレクターユニットがエイミング機構によって左右方向にバランスよく支持されるので、常に正確かつスムーズな左右エイミングを遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)である。
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III−IIIに沿う断面図)である。
【図4】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線IV−IVに沿う断面図)である。
【図5】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線V−Vに沿う断面図)である。
【図6】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線VI−VIに沿う断面図)である。
【図7】要部である摺動ガイドの斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【図9】本発明の第3の実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【図10】本発明の第4の実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【図11】同ヘッドランプの縦断面図(図10に示す線XI−XIに沿う断面図)である。
【図12】本発明の第5の実施例であるリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【図13】従来のリフレクター可動型ヘッドランプの正面図である。
【符号の説明】
S 灯室
10 ランプボディ
10a ランプボディの底面壁
10a1 ランプボディ底面壁に設けたリフレクターユニット担持面である摺接面
11 前面レンズ
E エイミング機構
e0 エイミング支点
e1 上下エイミング点
e2 左右エイミング点
14 エイミング機構構成部材である上下エイミングスクリュー
15 上下エイミング点を構成するナット部材
16 エイミング機構構成部材である左右エイミングスクリュー
17 左右エイミング点を構成するナット部材
18 エイミング機構構成部材(エイミング支点)である玉継手
20 リフレクターユニット
21,21A 走行ビーム形成用のリフレクター
22,22A すれ違いビーム形成用のリフレクター
23,23A フオグ対応ビーム形成用のリフレクター
24,25,26 光源であるバルブ
40 摺接ガイド
40a 摺接ガイドのランプボディ側摺接面との摺接部
48a1 ランプボディ側の水平プレート状延出部に設けたリフレクターユニット担持面である摺接面
U1 第1の光源ユニット
U2 第2の光源ユニット
U3 第3の光源ユニット
Lx 水平傾動軸
Ly 垂直傾動軸

Claims (3)

  1. ランプボディと前面レンズで画成された灯室内に、リフレクターと光源とをそれぞれ備えた3種類の光源ユニットがエイミング機構によって傾動調整可能に設けられたリフレクター可動型ヘッドランプにおいて、
    前記光源ユニットは、走行ビーム形成用,すれ違いビーム形成用および補助ビーム形成用の3種で構成されるとともに、前記各光源ユニットにおけるリフレクターが単一のリフレクターユニットに一体的に形成されるとともに、前記光源ユニットとランプボディ間に介装された単一のエイミング機構によって前記リフレクターユニットがランプボディに対し傾動調整可能に設けられ、
    前記3種の光源ユニットのいずれかで構成された第1の光源ユニットと、上下に並び前記第1の光源ユニットと異なるビームを形成する第2,第3の光源ユニットとが前記灯室内の左右に隣接するように配置されるとともに、前記リフレクターユニットの左右いずれか一方の側縁部および左右に隣接する前記光源ユニット間に、協働して前記エイミング機構を構成するエイミング機構構成部材が配設され、
    前記エイミング機構は、前記リフレクターユニットの傾動支点を構成するエイミング機構構成部材であるエイミング支点と、前記エイミング支点を通る垂直傾動軸周りに前記リフレクターユニットを傾動させるべく前後方向に進退動作可能なエイミング機構構成部材である左右エイミング点を備え、
    ランプを正面視して、前記リフレクターユニットの左右いずれかの側縁部に前記エイミング支点が、左右に隣接する前記光源ユニット間に前記左右エイミング点がそれぞれ設けられるとともに、前記リフレクターユニットにおける前記左右エイミング点と前記エイミング支点非配設側の側縁部間に、ランプボディ側のリフレクターユニット担持面に摺接する摺接ガイドが設けられたことを特徴とするリフレクター可動型ヘッドランプ。
  2. 前記エイミング機構は、前記エイミング支点と前記左右エイミング点を通る水平傾動軸周りに前記リフレクターユニットを傾動させるべく前後方向に進退動作可能なエイミング機構構成部材であって、前記エイミング支点と協働して前記垂直傾動軸を形成する上下エイミング点を備え、
    前記水平傾動軸の延長線上において前記摺接ガイドがランプボディ側のリフレクターユニット担持面に摺接することを特徴とする請求項1に記載のリフレクター可動型ヘッドランプ。
  3. 前記摺接ガイドのリフレクターユニット担持面との摺接部が左右方向に所定幅をもつU字形状に形成されるとともに、ランプを正面視して、前記摺接部が光源の真下にくるように配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のリフレクター可動型ヘッドランプ。
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