JPH05151620A - エアサンドイツチ型光デイスクおよび光デイスク基板製造装置 - Google Patents
エアサンドイツチ型光デイスクおよび光デイスク基板製造装置Info
- Publication number
- JPH05151620A JPH05151620A JP3316224A JP31622491A JPH05151620A JP H05151620 A JPH05151620 A JP H05151620A JP 3316224 A JP3316224 A JP 3316224A JP 31622491 A JP31622491 A JP 31622491A JP H05151620 A JPH05151620 A JP H05151620A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- optical disk
- adhesive
- injection molding
- stamper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアサンドイッチ型光ディスクおよびその基
板の製造装置の改良に関する。 【構成】 エアサンドイッチ型光ディスクの基板側接着
面に1つ以上の凸部11又は凹部を設け、この個所で接
着剤層が途切れている構造のものである。又、プラスチ
ック基板の射出成形装置のスタンパ側内周金型の少くと
も1つの部材に凹部又は凸部を設けてなるものである。 【効果】 基板に凸部又は凹部が設けられているので、
スペーサに微細な細工をせずに内周接着部に正確に調圧
孔を得ることができ、気圧変化があっても変形すること
のない光ディスクが簡単確実に得られる。
板の製造装置の改良に関する。 【構成】 エアサンドイッチ型光ディスクの基板側接着
面に1つ以上の凸部11又は凹部を設け、この個所で接
着剤層が途切れている構造のものである。又、プラスチ
ック基板の射出成形装置のスタンパ側内周金型の少くと
も1つの部材に凹部又は凸部を設けてなるものである。 【効果】 基板に凸部又は凹部が設けられているので、
スペーサに微細な細工をせずに内周接着部に正確に調圧
孔を得ることができ、気圧変化があっても変形すること
のない光ディスクが簡単確実に得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアサンドイッチ型光
ディスクおよびそのプラスチック基板の射出成形装置の
改良に関するものである。
ディスクおよびそのプラスチック基板の射出成形装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアサンドイッチ構造の光ディスクは、
気圧変化による変形を防止するために、中空部と外気と
の気圧が等しくなるような調圧構造が必要であり、次の
ような方法が用いられてきた。すなわち、大別すると2
つの方法であり、その中の1つは基板に穴を開ける方法
であり、他は接着剤層に途切れをつくって調圧孔を形成
する方法である。そして後者の方法としては、接着剤を
C字状に塗布し、これがリング状につながらないように
すなわちC字状のまま硬化させる方法と、内周スペーサ
に凹部(溝)を2個所設けて、接着剤の途切れ巾を制御
する方法とが知られている。
気圧変化による変形を防止するために、中空部と外気と
の気圧が等しくなるような調圧構造が必要であり、次の
ような方法が用いられてきた。すなわち、大別すると2
つの方法であり、その中の1つは基板に穴を開ける方法
であり、他は接着剤層に途切れをつくって調圧孔を形成
する方法である。そして後者の方法としては、接着剤を
C字状に塗布し、これがリング状につながらないように
すなわちC字状のまま硬化させる方法と、内周スペーサ
に凹部(溝)を2個所設けて、接着剤の途切れ巾を制御
する方法とが知られている。
【0003】又、プラスチック基板の射出成形装置のス
タンパ側内周金型は図10に示すように、スタンパ1の
内周を固定する円周スタンパ押え2、摺動部を補強する
パンチスライダー3、基板をスタンパ1から押し離すフ
ローティングパンチ4、基板に中心穴を開けるセンター
パンチ5から構成されている。ここで、内周スタンパ押
え2、パンチスライダー3、フローティングパンチ4と
成形される樹脂とのリング状の接触面は、内周スタンパ
押え2の外周にあるスタンパ1固定用の爪6以外は同一
平面内になるように配置されている。
タンパ側内周金型は図10に示すように、スタンパ1の
内周を固定する円周スタンパ押え2、摺動部を補強する
パンチスライダー3、基板をスタンパ1から押し離すフ
ローティングパンチ4、基板に中心穴を開けるセンター
パンチ5から構成されている。ここで、内周スタンパ押
え2、パンチスライダー3、フローティングパンチ4と
成形される樹脂とのリング状の接触面は、内周スタンパ
押え2の外周にあるスタンパ1固定用の爪6以外は同一
平面内になるように配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における
基板に穴をあける方法は往々にして穴が大きくなりすぎ
て、侵食性ガスの拡散侵入を防ぎきれない。又、射出成
形と同時に基板に穴を開けることは困難であり無理に開
けると基板の歪みの原因となる。又、接着剤層の途切れ
による方法は、調圧も可能で侵食性ガスの拡散侵入もな
い隙間が基板とスペーサの間にできる方法であるが、接
着剤をC字状に塗布する方法では調圧孔の巾の制御が不
確実であり、又、内周スペーサに凹部を設ける方法で
は、微細加工を施したスペーサが必要となり、コストア
ップになる。さらに、射出成形装置のスタンパ側内周金
型は、前述のように内周スタンパ押え2、パンチスライ
ダ3、フローティングパンチ4などで構成され単一のブ
ロックではないので、各ブロック間の隙間に樹脂が入り
込みバリが生じることがあった。
基板に穴をあける方法は往々にして穴が大きくなりすぎ
て、侵食性ガスの拡散侵入を防ぎきれない。又、射出成
形と同時に基板に穴を開けることは困難であり無理に開
けると基板の歪みの原因となる。又、接着剤層の途切れ
による方法は、調圧も可能で侵食性ガスの拡散侵入もな
い隙間が基板とスペーサの間にできる方法であるが、接
着剤をC字状に塗布する方法では調圧孔の巾の制御が不
確実であり、又、内周スペーサに凹部を設ける方法で
は、微細加工を施したスペーサが必要となり、コストア
ップになる。さらに、射出成形装置のスタンパ側内周金
型は、前述のように内周スタンパ押え2、パンチスライ
ダ3、フローティングパンチ4などで構成され単一のブ
ロックではないので、各ブロック間の隙間に樹脂が入り
込みバリが生じることがあった。
【0005】そこで、本発明では気圧変化による変形を
防止する調圧が可能で、侵食性ガスの拡散侵入もない隙
間を、接着剤の途切れにより基板とスペーサの間に精度
良く簡単に設けることを目的とするものである。
防止する調圧が可能で、侵食性ガスの拡散侵入もない隙
間を、接着剤の途切れにより基板とスペーサの間に精度
良く簡単に設けることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面に記
録層を設けた2枚のディスク状プラスチック基板を記録
層が内になるようにリング状内外周スペーサを介して接
着剤で貼り合せたサンドイッチ構造よりなり、内周の接
着部の基板側接着面に設けられた1つ以上の凸部あるい
は凹部により接着剤層が途切れていることを特徴とする
エアサンドイッチ型光ディスクである。
録層を設けた2枚のディスク状プラスチック基板を記録
層が内になるようにリング状内外周スペーサを介して接
着剤で貼り合せたサンドイッチ構造よりなり、内周の接
着部の基板側接着面に設けられた1つ以上の凸部あるい
は凹部により接着剤層が途切れていることを特徴とする
エアサンドイッチ型光ディスクである。
【0007】基板側に凸部あるいは凹部を設けたことに
より、基板の射出成形と同時に該凸部あるいは凹部を形
成することができ、従来のようにスペーサに精度加工を
施す必要がない。
より、基板の射出成形と同時に該凸部あるいは凹部を形
成することができ、従来のようにスペーサに精度加工を
施す必要がない。
【0008】本発明は又、プラスチック基板の射出成形
装置のスタンパ側内周金型における内周スタンパ押え、
パンチスライダー、フローティングパンチの1つ以上の
樹脂接触面に、1つ以上の凹部あるいは凸部を設けたこ
とを特徴とする光ディスク用基板の射出成形装置であ
る。
装置のスタンパ側内周金型における内周スタンパ押え、
パンチスライダー、フローティングパンチの1つ以上の
樹脂接触面に、1つ以上の凹部あるいは凸部を設けたこ
とを特徴とする光ディスク用基板の射出成形装置であ
る。
【0009】金型の内周スタンパ押え、パンチスライダ
ー等の各境目には前述のようにバリがでることがあるの
で、途切れガイドを形成する凹部あるいは凸部は金型の
1つの部材にのみ設け、内周スペーサはその金型により
形成される部位からはみ出ない寸法にすれば、より正確
に調圧孔を形成することができる。凹部はスタンパ等で
加圧して基板を変形して形成してもよく、同様の効果が
期待できる。成形時の樹脂の流れの不均一さは、第2ゲ
ートより内周での数10μmの凹凸によって発生しても
基板の歪みとなることはない。
ー等の各境目には前述のようにバリがでることがあるの
で、途切れガイドを形成する凹部あるいは凸部は金型の
1つの部材にのみ設け、内周スペーサはその金型により
形成される部位からはみ出ない寸法にすれば、より正確
に調圧孔を形成することができる。凹部はスタンパ等で
加圧して基板を変形して形成してもよく、同様の効果が
期待できる。成形時の樹脂の流れの不均一さは、第2ゲ
ートより内周での数10μmの凹凸によって発生しても
基板の歪みとなることはない。
【0010】
【実施例】以下実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】図1は射出成形装置のパンチスライダーに
凸部を設けて成形した場合の基板のグルーブ形成面内周
接着部の平面図で、巾5mm、高さ20μmの凹部11
を1つ設けた場合である。図中、13はセンター穴、1
4は第2ゲート跡である。
凸部を設けて成形した場合の基板のグルーブ形成面内周
接着部の平面図で、巾5mm、高さ20μmの凹部11
を1つ設けた場合である。図中、13はセンター穴、1
4は第2ゲート跡である。
【0012】図2は巾100μm、高さ20μmの凹部
11、12を5mm間隔で2つ設けた場合である。
11、12を5mm間隔で2つ設けた場合である。
【0013】図3は巾100μm、高さ20μmの凹部
11、10°間隔で放射状に設けた場合である。
11、10°間隔で放射状に設けた場合である。
【0014】図1の場合以外は凸部、凹部が逆でもよ
い。
い。
【0015】上記の凸部又は凹部は途切れガイド部を形
成するが、図5に示すように接着剤17をスペーサ18
にC字形に塗布し、これを基板19と重ね合せた場合
の、前記凸部11又は凹部15で形成される途切れガイ
ド部での接着部の断面を図6並びに図7に示す。各図の
左側の接着剤17は凸部11又は凹部15の右には広が
らないで、途切れガイドの間隔(図1の場合は巾)の調
圧孔20が基板19とスペーサ18との間にできた。調
圧孔20の通気量は孔の断面積に比例し、図1の場合は
途切れガイドの深さ、図2、図3の場合は接着層の厚さ
と基板あるいはスペーサの調圧孔部の表面粗さ、図4の
場合は途切れガイドの高さでそれぞれの通気量を調節で
きる。又、図3の場合は、スペーサに接着剤を塗布して
も接着剤のC字形の途切れと途切れガイドとの位置合せ
の必要がない。
成するが、図5に示すように接着剤17をスペーサ18
にC字形に塗布し、これを基板19と重ね合せた場合
の、前記凸部11又は凹部15で形成される途切れガイ
ド部での接着部の断面を図6並びに図7に示す。各図の
左側の接着剤17は凸部11又は凹部15の右には広が
らないで、途切れガイドの間隔(図1の場合は巾)の調
圧孔20が基板19とスペーサ18との間にできた。調
圧孔20の通気量は孔の断面積に比例し、図1の場合は
途切れガイドの深さ、図2、図3の場合は接着層の厚さ
と基板あるいはスペーサの調圧孔部の表面粗さ、図4の
場合は途切れガイドの高さでそれぞれの通気量を調節で
きる。又、図3の場合は、スペーサに接着剤を塗布して
も接着剤のC字形の途切れと途切れガイドとの位置合せ
の必要がない。
【0016】途切れガイドは図8のように、ジグザグ状
に設ければ、調圧孔長が長くなるので侵食性ガスの拡散
侵入を防ぎ易くなる。又、途切れガイドは図9に示すよ
うにドット列でもよい。
に設ければ、調圧孔長が長くなるので侵食性ガスの拡散
侵入を防ぎ易くなる。又、途切れガイドは図9に示すよ
うにドット列でもよい。
【0017】
【発明の効果】基板に凸部又は凹部が設けられているの
で、スペーサに微細な加工をせずに内周接着部に正確に
調圧孔を得ることができ、気圧変化があっても変形する
ことのない光ディスクが簡単確実に得られる。又このよ
うな基板は、従来の射出成形金型の組立部材の1つを交
換するだけで成形することができ、製作が容易である。
で、スペーサに微細な加工をせずに内周接着部に正確に
調圧孔を得ることができ、気圧変化があっても変形する
ことのない光ディスクが簡単確実に得られる。又このよ
うな基板は、従来の射出成形金型の組立部材の1つを交
換するだけで成形することができ、製作が容易である。
【図1】本発明の実施例の平面図である。
【図2】本発明の他の実施例の平面図である。
【図3】本発明の他の実施例の平面図である。
【図4】本発明の他の実施例の平面図である。
【図5】スペーサに設けたC字形の接着剤の説明図であ
る。
る。
【図6】基板に凹部を形成した場合の説明図である。
【図7】基板に凸部を形成した場合の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の平面図である。
【図9】本発明の他の実施例の平面図である。
【図10】従来の射出成形装置における型組の説明図で
ある。
ある。
1 スタンパ 2 円周スタンパ押え 3 パンチスライダー 4 フローティングパンチ 5 センターパンチ 6 爪 11 凸部 12 凹部 13 センター穴 14 第2ゲート跡 15 凹部 16 凹部 17 接着剤 18 スペーサ 19 基板 20 調圧孔
Claims (2)
- 【請求項1】 一方の面に記録層を設けた2枚のディス
ク状プラスチック基板を記録層が内になるようにリング
状内外周スペーサを介して接着剤で貼り合せたサンドイ
ッチ構造よりなり、内周の接着部の基板側接着面に設け
られた1つ以上の凸部あるいは凹部により接着剤層が途
切れていることを特徴とするエアサンドイッチ型光ディ
スク。 - 【請求項2】 プラスチック基板の射出成形装置のスタ
ンパ側内周金型における内周スタンパ押え、パンチスラ
イダー、フローティングパンチの1つ以上の樹脂接触面
に、1つ以上の凹部あるいは凸部を設けたことを特徴と
する光ディスク用基板の射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3316224A JPH05151620A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エアサンドイツチ型光デイスクおよび光デイスク基板製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3316224A JPH05151620A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エアサンドイツチ型光デイスクおよび光デイスク基板製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05151620A true JPH05151620A (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=18074691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3316224A Pending JPH05151620A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | エアサンドイツチ型光デイスクおよび光デイスク基板製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05151620A (ja) |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP3316224A patent/JPH05151620A/ja active Pending
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