JP2000057726A - ディスクハブ - Google Patents
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- JP2000057726A JP2000057726A JP10228322A JP22832298A JP2000057726A JP 2000057726 A JP2000057726 A JP 2000057726A JP 10228322 A JP10228322 A JP 10228322A JP 22832298 A JP22832298 A JP 22832298A JP 2000057726 A JP2000057726 A JP 2000057726A
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- plate portion
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- disk
- disk hub
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 円盤状記録媒体を射出成形する金型内で基体
に接合する際、基体に対する取付け強度が向上したディ
スクハブを提供する。 【解決手段】 円盤状記録媒体100は、基体110と
ディスクハブ120を備えている。ディスクハブ120
は装着部120Aと接合部120Bを備えている。装着
部120Aは第1環板部121と、この第1環板部12
1の中心に形成された中心孔123とを有している。接
合部120Bは、第1環板部121の外周に接続され基
体110の厚み方向の中間部において基準面121Bと
ほぼ平行な面内で環状に延在する第2環板部122を有
している。第2環板部122には周方向に所定間隔を隔
てて形成された複数の貫通孔122dが形成されてい
る。第2環板部122は射出成形の工程によって基体1
10に埋めこまれた状態で基体110に接合されるよう
に構成されている。
に接合する際、基体に対する取付け強度が向上したディ
スクハブを提供する。 【解決手段】 円盤状記録媒体100は、基体110と
ディスクハブ120を備えている。ディスクハブ120
は装着部120Aと接合部120Bを備えている。装着
部120Aは第1環板部121と、この第1環板部12
1の中心に形成された中心孔123とを有している。接
合部120Bは、第1環板部121の外周に接続され基
体110の厚み方向の中間部において基準面121Bと
ほぼ平行な面内で環状に延在する第2環板部122を有
している。第2環板部122には周方向に所定間隔を隔
てて形成された複数の貫通孔122dが形成されてい
る。第2環板部122は射出成形の工程によって基体1
10に埋めこまれた状態で基体110に接合されるよう
に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円盤状記録媒体のデ
ィスクハブに関する。
ィスクハブに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、光磁気ディスクなど
の円盤状記録媒体2は、剛性樹脂を円盤状に射出成形し
た基体21と、基体21の中央部に取付けられ、記録再
生装置のスピンドルマグネットに装着(吸着)するため
の金属製のディスクハブ22とから構成されている。基
体21に対するディスクハブ22の取付けは次のように
行われている。すなわち、図8に示すように、基体21
に刻まれているスパイラル状の溝(グルーブ)の中心
と、ディスクハブ22の中心孔22aの中心を一致させ
た状態で、基体21の接着面21aに紫外線硬化型樹脂
50をリング状に塗布する。次いで、図9に示すよう
に、上記ディスクハブ22に形成された接着部22bを
基体21の接着面21aに押し当てた状態で、紫外線を
紫外線硬化型樹脂50が塗布された箇所に照射すること
によってディスクハブ22を基体21に接着している。
また、ディスクハブの接着部に溶着リブを形成してお
き、この溶着リブを基体に超音波溶着する方法も提案さ
れている。
の円盤状記録媒体2は、剛性樹脂を円盤状に射出成形し
た基体21と、基体21の中央部に取付けられ、記録再
生装置のスピンドルマグネットに装着(吸着)するため
の金属製のディスクハブ22とから構成されている。基
体21に対するディスクハブ22の取付けは次のように
行われている。すなわち、図8に示すように、基体21
に刻まれているスパイラル状の溝(グルーブ)の中心
と、ディスクハブ22の中心孔22aの中心を一致させ
た状態で、基体21の接着面21aに紫外線硬化型樹脂
50をリング状に塗布する。次いで、図9に示すよう
に、上記ディスクハブ22に形成された接着部22bを
基体21の接着面21aに押し当てた状態で、紫外線を
紫外線硬化型樹脂50が塗布された箇所に照射すること
によってディスクハブ22を基体21に接着している。
また、ディスクハブの接着部に溶着リブを形成してお
き、この溶着リブを基体に超音波溶着する方法も提案さ
れている。
【0003】ところが、上述したディスクハブを基体に
接着して取り付ける場合には、基体21に刻まれている
スパイラル状の溝(グルーブ)の中心と、ディスクハブ
22の中心孔22aの中心を10μm程度の精度で一致
させなければならず、高価な設備が必要で、製造時間も
長くかかり、生産効率が低いものとなっている。また、
接着や溶着が不完全であった場合にはディスクハブの基
体に対する取付け強度が不十分になるおそれもある。こ
のような欠点を取り除くために、円盤状記録媒体を射出
成形する金型のキャビティ内にディスクハブを配設して
おき、キャビティ内に溶融樹脂を充填することで溶融樹
脂によって形成される円盤状記録媒体の基体に上記ディ
スクハブを一体的に接合する方法が提案されている(例
えば特開平8−11165公報)。
接着して取り付ける場合には、基体21に刻まれている
スパイラル状の溝(グルーブ)の中心と、ディスクハブ
22の中心孔22aの中心を10μm程度の精度で一致
させなければならず、高価な設備が必要で、製造時間も
長くかかり、生産効率が低いものとなっている。また、
接着や溶着が不完全であった場合にはディスクハブの基
体に対する取付け強度が不十分になるおそれもある。こ
のような欠点を取り除くために、円盤状記録媒体を射出
成形する金型のキャビティ内にディスクハブを配設して
おき、キャビティ内に溶融樹脂を充填することで溶融樹
脂によって形成される円盤状記録媒体の基体に上記ディ
スクハブを一体的に接合する方法が提案されている(例
えば特開平8−11165公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た円盤状記録媒体の基体に上記ディスクハブを一体的に
接合する方法においては、基体を構成する合成樹脂とス
テンレスなどの金属材料で構成されたディスクハブとの
熱膨張率の相違が大きいため、温度変化の激しい使用環
境ではディスクハブの基体に対する取付け強度が低下す
るおそれがある。そこで本発明の目的は、円盤状記録媒
体を射出成形する金型内で基体に接合する際、基体に対
する取付け強度を向上させたディスクハブを提供するこ
とにある。
た円盤状記録媒体の基体に上記ディスクハブを一体的に
接合する方法においては、基体を構成する合成樹脂とス
テンレスなどの金属材料で構成されたディスクハブとの
熱膨張率の相違が大きいため、温度変化の激しい使用環
境ではディスクハブの基体に対する取付け強度が低下す
るおそれがある。そこで本発明の目的は、円盤状記録媒
体を射出成形する金型内で基体に接合する際、基体に対
する取付け強度を向上させたディスクハブを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、円盤状記録媒体を射出成形する金型のキャビ
ティ内に配設され、前記キャビティ内に溶融樹脂を充填
することで前記溶融樹脂によって形成される円盤状記録
媒体の基体の中心部に一体的に接合されるディスクハブ
であって、前記ディスクハブは装着部と接合部を備え、
前記装着部は第1環板部と、この第1環板部の中心に形
成された中心孔を有し、前記第1環板部の一方の面は基
体の中心部の面に当接されると共に、第1環板部の他方
の面は、前記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着され
たときに基体の厚み方向の装着基準面となるように形成
され、前記中心孔は、前記円盤状記録媒体が記録再生装
置に装着されて回転されるときの回転中心となるように
形成され、前記接合部は、前記第1環板部の外周に接続
され基体の厚み方向の中間部において前記基準面とほぼ
平行な面内で環状に延在する第2環板部を有し、前記第
2環板部が前記基体に埋めこまれた状態で前記基体に接
合されるように構成されていることを特徴とする。
本発明は、円盤状記録媒体を射出成形する金型のキャビ
ティ内に配設され、前記キャビティ内に溶融樹脂を充填
することで前記溶融樹脂によって形成される円盤状記録
媒体の基体の中心部に一体的に接合されるディスクハブ
であって、前記ディスクハブは装着部と接合部を備え、
前記装着部は第1環板部と、この第1環板部の中心に形
成された中心孔を有し、前記第1環板部の一方の面は基
体の中心部の面に当接されると共に、第1環板部の他方
の面は、前記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着され
たときに基体の厚み方向の装着基準面となるように形成
され、前記中心孔は、前記円盤状記録媒体が記録再生装
置に装着されて回転されるときの回転中心となるように
形成され、前記接合部は、前記第1環板部の外周に接続
され基体の厚み方向の中間部において前記基準面とほぼ
平行な面内で環状に延在する第2環板部を有し、前記第
2環板部が前記基体に埋めこまれた状態で前記基体に接
合されるように構成されていることを特徴とする。
【0006】本発明では、ディスクハブに形成された接
合部を構成する第2環板部が基体に埋め込まれた状態で
接合されるため、ディスクハブの基体に対する取付け強
度が向上される。
合部を構成する第2環板部が基体に埋め込まれた状態で
接合されるため、ディスクハブの基体に対する取付け強
度が向上される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のディ
スクハブと基体の接合状態を示す平面図、図2は図1の
XX線断面図、図3は同実施の形態のディスクハブの平
面図、図4乃至図6は同実施の形態のディスクハブを基
体に接続する工程を示す説明図であり、図4はディスク
ハブを金型に装着した状態を示す図、図5は溶融樹脂を
金型のキャビティ内に充填した状態を示す図、図6は完
成した円盤状記憶媒体を金型から取り外す状態を示す図
である。
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のディ
スクハブと基体の接合状態を示す平面図、図2は図1の
XX線断面図、図3は同実施の形態のディスクハブの平
面図、図4乃至図6は同実施の形態のディスクハブを基
体に接続する工程を示す説明図であり、図4はディスク
ハブを金型に装着した状態を示す図、図5は溶融樹脂を
金型のキャビティ内に充填した状態を示す図、図6は完
成した円盤状記憶媒体を金型から取り外す状態を示す図
である。
【0008】まず、図1、図2、図3を参照して本実施
の形態のディスクハブを備えた円板状記録媒体の構成に
ついて説明する。円盤状記録媒体100は、基体110
とディスクハブ120を備えている。基体110の表面
110aにはグルーブと呼ばれるスパイラル状の溝や、
ピットと呼ばれる微細な凹凸が後述する射出成形の工程
によって形成されるようになっている。また、表面11
0aには情報の記録再生のための磁性膜や反射膜がスパ
ッタリングによって形成されるようになっている。
の形態のディスクハブを備えた円板状記録媒体の構成に
ついて説明する。円盤状記録媒体100は、基体110
とディスクハブ120を備えている。基体110の表面
110aにはグルーブと呼ばれるスパイラル状の溝や、
ピットと呼ばれる微細な凹凸が後述する射出成形の工程
によって形成されるようになっている。また、表面11
0aには情報の記録再生のための磁性膜や反射膜がスパ
ッタリングによって形成されるようになっている。
【0009】ディスクハブ120は、ステンレスなどの
金属材料によって一体的に形成されており、装着部12
0Aと接合部120Bを備えている。装着部120Aは
第1環板部121と、この第1環板部121の中心に形
成された中心孔123とを有している。第1環板部12
1の一方の面121Aは基体110の中心部の面110
Aに当接されると共に、第1環板部121の他方の面1
21Bは、円盤状記録媒体100が記録再生装置に装着
されたときに基体110の厚み方向の装着基準面となる
ように形成されている。中心孔123は、円盤状記録媒
体100が記録再生装置に装着されて回転されるときの
回転中心となるように形成されている。
金属材料によって一体的に形成されており、装着部12
0Aと接合部120Bを備えている。装着部120Aは
第1環板部121と、この第1環板部121の中心に形
成された中心孔123とを有している。第1環板部12
1の一方の面121Aは基体110の中心部の面110
Aに当接されると共に、第1環板部121の他方の面1
21Bは、円盤状記録媒体100が記録再生装置に装着
されたときに基体110の厚み方向の装着基準面となる
ように形成されている。中心孔123は、円盤状記録媒
体100が記録再生装置に装着されて回転されるときの
回転中心となるように形成されている。
【0010】一方、接合部120Bは、第1環板部12
1の外周に接続され基体110の厚み方向の中間部にお
いて基準面121Bとほぼ平行な面内で環状に延在する
第2環板部122を有している。第1環板部121と第
2環板部122は基体110の厚み方向に軸心が延在す
る筒状部124によって接続されている。第2環板部1
22は、図2に示すように、上方に面した上面122
a、下方に面した下面122b、側方に面した端面12
2cを有している。
1の外周に接続され基体110の厚み方向の中間部にお
いて基準面121Bとほぼ平行な面内で環状に延在する
第2環板部122を有している。第1環板部121と第
2環板部122は基体110の厚み方向に軸心が延在す
る筒状部124によって接続されている。第2環板部1
22は、図2に示すように、上方に面した上面122
a、下方に面した下面122b、側方に面した端面12
2cを有している。
【0011】図3に示すように、第2環板部122には
周方向に所定間隔を隔てて形成された複数の円形の貫通
孔122dが形成されている。そして、第2環板部12
2は、後述する射出成形の工程によって基体110に埋
めこまれた状態で基体110に接合されるように構成さ
れている。
周方向に所定間隔を隔てて形成された複数の円形の貫通
孔122dが形成されている。そして、第2環板部12
2は、後述する射出成形の工程によって基体110に埋
めこまれた状態で基体110に接合されるように構成さ
れている。
【0012】次に、図4乃至図6を参照して上述した構
成のディスクハブと基体の接合を行う射出成形の工程に
ついて説明する。まず、金型の構成について説明する。
金型160は、キャビティブロック130とコアブロッ
ク140から構成されている。キャビティブロック13
0には、後述するキャビティ162の中心部から溶融樹
脂164を注入するためのスプルー部111と、スタン
パーの中心に形成された貫通孔の内周縁を保持する内周
側スタンパー押えリング131と、スタンパーの外周縁
を保持する不図示の外周側スタンパー押えリングとが設
けられている。上述したグルーブやピットを基体110
の表面110aに形成するスタンパー150は内周側ス
タンパー押えリング131と外周側スタンパー押えリン
グによってキャビティブロック130に取り付けられる
ようになっている。
成のディスクハブと基体の接合を行う射出成形の工程に
ついて説明する。まず、金型の構成について説明する。
金型160は、キャビティブロック130とコアブロッ
ク140から構成されている。キャビティブロック13
0には、後述するキャビティ162の中心部から溶融樹
脂164を注入するためのスプルー部111と、スタン
パーの中心に形成された貫通孔の内周縁を保持する内周
側スタンパー押えリング131と、スタンパーの外周縁
を保持する不図示の外周側スタンパー押えリングとが設
けられている。上述したグルーブやピットを基体110
の表面110aに形成するスタンパー150は内周側ス
タンパー押えリング131と外周側スタンパー押えリン
グによってキャビティブロック130に取り付けられる
ようになっている。
【0013】コアブロック140には、ゲートカットパ
ンチ141とエジェクターリング142が設けられてい
る。ゲートカットパンチ141は、図6において矢印B
方向と逆方向に移動されることによってスプルー部11
1に形成された余分な樹脂を基体110から切断するよ
うに構成されている。エジェクターリング142は、図
6において矢印B方向と逆方向に移動されることによっ
てコアブロック140から基体110を剥離するように
構成されている。
ンチ141とエジェクターリング142が設けられてい
る。ゲートカットパンチ141は、図6において矢印B
方向と逆方向に移動されることによってスプルー部11
1に形成された余分な樹脂を基体110から切断するよ
うに構成されている。エジェクターリング142は、図
6において矢印B方向と逆方向に移動されることによっ
てコアブロック140から基体110を剥離するように
構成されている。
【0014】次に、射出成形の工程について説明する。
図4に示すように、コアブロック140はキャビティブ
ロック130から離間した所定位置に保持されている。
そして、ディスクハブ120は、中心孔123がゲート
カットパンチ141の先端部に挿入された状態でコアブ
ロック140上に載置されている。ここで、第1環板部
121の他方の面121Bがコアブロック140の面1
40Aに密着された状態となっている。また、第2環板
部122の下面122bは、筒状部124に近い箇所が
コアブロック140の面140Aに設けられた環状凸条
部140Bに密着された状態となっている。したがっ
て、第2環板部122の下面122bと面140Aとの
間には溶融樹脂164が充填される空間が形成されてい
る。
図4に示すように、コアブロック140はキャビティブ
ロック130から離間した所定位置に保持されている。
そして、ディスクハブ120は、中心孔123がゲート
カットパンチ141の先端部に挿入された状態でコアブ
ロック140上に載置されている。ここで、第1環板部
121の他方の面121Bがコアブロック140の面1
40Aに密着された状態となっている。また、第2環板
部122の下面122bは、筒状部124に近い箇所が
コアブロック140の面140Aに設けられた環状凸条
部140Bに密着された状態となっている。したがっ
て、第2環板部122の下面122bと面140Aとの
間には溶融樹脂164が充填される空間が形成されてい
る。
【0015】図5に示すように、コアブロック140は
キャビティブロック130に近接する方向(矢印A方
向)に移動して、基体110の厚みに相当する隙間dを
形成する所定位置で停止されその位置で停止される。こ
れにより、コアブロック140とキャビティブロック1
30の間に基体110を形成するためのキャビティ16
2が形成されることになる。キャビティ162の形成
後、溶融樹脂164がスプルー部111からキャビティ
162内に注入される。
キャビティブロック130に近接する方向(矢印A方
向)に移動して、基体110の厚みに相当する隙間dを
形成する所定位置で停止されその位置で停止される。こ
れにより、コアブロック140とキャビティブロック1
30の間に基体110を形成するためのキャビティ16
2が形成されることになる。キャビティ162の形成
後、溶融樹脂164がスプルー部111からキャビティ
162内に注入される。
【0016】スプルー部111からキャビティ162の
中心部に注入された溶融樹脂164は、キャビティ16
2の中心部から外側に向かって流動して充填される。こ
こで、溶融樹脂164は、ディスクハブ120の第1環
板部121の一方の面121A側と筒状部124の内周
面側に充填される。また、溶融樹脂164は、第2環板
部122の上面122a、下面122b、端面122c
を全て埋め込むように充填される。この際、溶融樹脂1
64は、第2環板部122に設けられた複数の貫通孔1
22dを通過することで第2環板部122の上面122
aから下面122bとコアブロック140の面140A
の間の空間にも容易に到達するので、第2環板部122
を隙間なく埋め込むことができる。また、溶融樹脂16
4は、スタンパー150の中心部から周縁部の全域に対
応する箇所に充填される。
中心部に注入された溶融樹脂164は、キャビティ16
2の中心部から外側に向かって流動して充填される。こ
こで、溶融樹脂164は、ディスクハブ120の第1環
板部121の一方の面121A側と筒状部124の内周
面側に充填される。また、溶融樹脂164は、第2環板
部122の上面122a、下面122b、端面122c
を全て埋め込むように充填される。この際、溶融樹脂1
64は、第2環板部122に設けられた複数の貫通孔1
22dを通過することで第2環板部122の上面122
aから下面122bとコアブロック140の面140A
の間の空間にも容易に到達するので、第2環板部122
を隙間なく埋め込むことができる。また、溶融樹脂16
4は、スタンパー150の中心部から周縁部の全域に対
応する箇所に充填される。
【0017】キャビティ162内への溶融樹脂164の
充填終了後、溶融樹脂164が冷却され固化されること
によって、スタンパー150によってグルーブやピット
が形成された基体110が成形されるとともに、基体1
10とディスクハブ120の接合が完了する。そして、
図6に示すように、コアブロック140を矢印B方向
(キャビティブロック130から離間する方向)に移動
させ、ゲートカットパンチ141をディスクハブ120
の中心孔123の部分から矢印Bと反対方向に突出させ
ることでスプルー部111に充填され基体110の中心
部に接続されていた余分な樹脂111Aを基体110か
ら切断する。次いで、エジェクターリング142を矢印
B方向と反対方向に突出させることで基体110がコア
ブロック140から剥離され、円盤状記録媒体100が
完成する。
充填終了後、溶融樹脂164が冷却され固化されること
によって、スタンパー150によってグルーブやピット
が形成された基体110が成形されるとともに、基体1
10とディスクハブ120の接合が完了する。そして、
図6に示すように、コアブロック140を矢印B方向
(キャビティブロック130から離間する方向)に移動
させ、ゲートカットパンチ141をディスクハブ120
の中心孔123の部分から矢印Bと反対方向に突出させ
ることでスプルー部111に充填され基体110の中心
部に接続されていた余分な樹脂111Aを基体110か
ら切断する。次いで、エジェクターリング142を矢印
B方向と反対方向に突出させることで基体110がコア
ブロック140から剥離され、円盤状記録媒体100が
完成する。
【0018】上述したように、本実施の形態のディスク
ハブによれば、第2環板部122が基体110に埋めこ
まれた状態で基体110に接合されるように構成されて
いる。すなわち、図2に示すように、第2環板部122
の上面122a、下面122b、端面122cの箇所が
基体110に埋め込まれた状態で接合されているので、
ディスクハブ120と基体110との接合が強固なもの
となる。したがって、温度変化の激しい使用環境であっ
てもディスクハブの基体に対する取付け強度が低下する
ことがないという効果を奏する。
ハブによれば、第2環板部122が基体110に埋めこ
まれた状態で基体110に接合されるように構成されて
いる。すなわち、図2に示すように、第2環板部122
の上面122a、下面122b、端面122cの箇所が
基体110に埋め込まれた状態で接合されているので、
ディスクハブ120と基体110との接合が強固なもの
となる。したがって、温度変化の激しい使用環境であっ
てもディスクハブの基体に対する取付け強度が低下する
ことがないという効果を奏する。
【0019】なお、上述した実施の形態では、図3に示
すように、第2環板部122に複数の貫通孔122dを
設けたが、この貫通孔122dの形状は円形に限定され
ない。また、図7に示すように、第2環板部122に周
方向に所定間隔を隔てて第2環板部122の半径方向に
外方に開放された複数の溝部122eを形成するように
してもよい。また、本発明は光磁気ディスクに限定され
るものではなく、ディスクハブを備えた円盤状記録媒体
に広く適用することができる。
すように、第2環板部122に複数の貫通孔122dを
設けたが、この貫通孔122dの形状は円形に限定され
ない。また、図7に示すように、第2環板部122に周
方向に所定間隔を隔てて第2環板部122の半径方向に
外方に開放された複数の溝部122eを形成するように
してもよい。また、本発明は光磁気ディスクに限定され
るものではなく、ディスクハブを備えた円盤状記録媒体
に広く適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
円盤状記録媒体を射出成形する金型のキャビティ内に配
設され、前記キャビティ内に溶融樹脂を充填することで
前記溶融樹脂によって形成される円盤状記録媒体の基体
の中心部に一体的に接合されるディスクハブであって、
前記ディスクハブは装着部と接合部を備え、前記装着部
は第1環板部と、この第1環板部の中心に形成された中
心孔を有し、前記第1環板部の一方の面は基体の中心部
の面に当接されると共に、第1環板部の他方の面は、前
記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着されたときに基
体の厚み方向の装着基準面となるように形成され、前記
中心孔は、前記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着さ
れて回転されるときの回転中心となるように形成され、
前記接合部は、前記第1環板部の外周に接続され基体の
厚み方向の中間部において前記基準面とほぼ平行な面内
で環状に延在する第2環板部を有し、前記第2環板部が
前記基体に埋めこまれた状態で前記基体に接合されるよ
うに構成した。そのため、ディスクハブに形成された接
合部を構成する第2環板部が基体に埋め込まれた状態で
接合されるため、ディスクハブの基体に対する取付け強
度が向上される。したがって、温度変化の激しい使用環
境であってもディスクハブの基体に対する取付け強度が
低下することがない。
円盤状記録媒体を射出成形する金型のキャビティ内に配
設され、前記キャビティ内に溶融樹脂を充填することで
前記溶融樹脂によって形成される円盤状記録媒体の基体
の中心部に一体的に接合されるディスクハブであって、
前記ディスクハブは装着部と接合部を備え、前記装着部
は第1環板部と、この第1環板部の中心に形成された中
心孔を有し、前記第1環板部の一方の面は基体の中心部
の面に当接されると共に、第1環板部の他方の面は、前
記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着されたときに基
体の厚み方向の装着基準面となるように形成され、前記
中心孔は、前記円盤状記録媒体が記録再生装置に装着さ
れて回転されるときの回転中心となるように形成され、
前記接合部は、前記第1環板部の外周に接続され基体の
厚み方向の中間部において前記基準面とほぼ平行な面内
で環状に延在する第2環板部を有し、前記第2環板部が
前記基体に埋めこまれた状態で前記基体に接合されるよ
うに構成した。そのため、ディスクハブに形成された接
合部を構成する第2環板部が基体に埋め込まれた状態で
接合されるため、ディスクハブの基体に対する取付け強
度が向上される。したがって、温度変化の激しい使用環
境であってもディスクハブの基体に対する取付け強度が
低下することがない。
【図1】本発明の実施の形態のディスクハブと基体の接
合状態を示す平面図である。
合状態を示す平面図である。
【図2】図1のXX線断面図である。
【図3】同実施の形態のディスクハブの平面図である。
【図4】ディスクハブを金型に装着した状態を示す説明
図である。
図である。
【図5】溶融樹脂を金型のキャビティ内に充填した状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】完成した円盤状記憶媒体を金型から取り外す状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図7】ディスクハブの変形例を示す平面図である。
【図8】従来のディスクハブを基体に取り付ける際の工
程を示す説明図である。
程を示す説明図である。
【図9】従来のディスクハブと基体との構造を示す説明
図である。
図である。
100……円盤状記憶媒体、110……基体、120…
…ディスクハブ、121……第1環板部、122……第
2環板部、120A……装着部、120B……接合部、
123……中心孔。
…ディスクハブ、121……第1環板部、122……第
2環板部、120A……装着部、120B……接合部、
123……中心孔。
Claims (5)
- 【請求項1】 円盤状記録媒体を射出成形する金型のキ
ャビティ内に配設され、前記キャビティ内に溶融樹脂を
充填することで前記溶融樹脂によって形成される円盤状
記録媒体の基体の中心部に一体的に接合されるディスク
ハブであって、 前記ディスクハブは装着部と接合部を備え、 前記装着部は第1環板部と、この第1環板部の中心に形
成された中心孔を有し、 前記第1環板部の一方の面は基体の中心部の面に当接さ
れると共に、第1環板部の他方の面は、前記円盤状記録
媒体が記録再生装置に装着されたときに基体の厚み方向
の装着基準面となるように形成され、 前記中心孔は、前記円盤状記録媒体が記録再生装置に装
着されて回転されるときの回転中心となるように形成さ
れ、 前記接合部は、前記第1環板部の外周に接続され基体の
厚み方向の中間部において前記基準面とほぼ平行な面内
で環状に延在する第2環板部を有し、 前記第2環板部が前記基体に埋めこまれた状態で前記基
体に接合されるように構成されている、 ことを特徴とするディスクハブ。 - 【請求項2】 前記第2環板部には周方向に所定間隔を
隔てて形成された複数の貫通孔が形成されていることを
特徴とする請求項1記載のディスクハブ。 - 【請求項3】 前記第2環板部には周方向に所定間隔を
隔てて前記第2環板部の半径方向に外方に開放された複
数の溝部が形成されていることを特徴とする請求項4記
載のディスクハブ。 - 【請求項4】 前記第1環板部と前記第2環板部は前記
基体の厚み方向に軸心が延在する筒状部によって接続さ
れていることを特徴とする請求項1記載のディスクハ
ブ。 - 【請求項5】 前記ディスクハブは金属製であることを
特徴とする請求項1記載のディスクハブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10228322A JP2000057726A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ディスクハブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10228322A JP2000057726A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ディスクハブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000057726A true JP2000057726A (ja) | 2000-02-25 |
Family
ID=16874643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10228322A Pending JP2000057726A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ディスクハブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000057726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347060A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-04 | Nok Corp | 成形品 |
JP2012241860A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Bridgestone Corp | ワッシャ、発泡成形体、並びに発泡成形体の製造方法及び取付構造 |
-
1998
- 1998-08-12 JP JP10228322A patent/JP2000057726A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002347060A (ja) * | 2001-05-25 | 2002-12-04 | Nok Corp | 成形品 |
JP2012241860A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Bridgestone Corp | ワッシャ、発泡成形体、並びに発泡成形体の製造方法及び取付構造 |
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