JPH0514771U - 防振クランプ - Google Patents

防振クランプ

Info

Publication number
JPH0514771U
JPH0514771U JP6975691U JP6975691U JPH0514771U JP H0514771 U JPH0514771 U JP H0514771U JP 6975691 U JP6975691 U JP 6975691U JP 6975691 U JP6975691 U JP 6975691U JP H0514771 U JPH0514771 U JP H0514771U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
clamp
hole
brake pipe
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6975691U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2543371Y2 (ja
Inventor
孝行 近藤
雄二 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp filed Critical Togo Seisakusho Corp
Priority to JP1991069756U priority Critical patent/JP2543371Y2/ja
Publication of JPH0514771U publication Critical patent/JPH0514771U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543371Y2 publication Critical patent/JP2543371Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け作業を容易にせしめる。 【構成】 薄肉ヒンジ部21を介して接続された第一挟
持片22と第二挟持片23の内側には軟質樹脂材により
一体的に第一防振部材31と第二防振部材32が成形さ
れ、かつ、その上面には対面時に貫通孔を形成する溝状
の凹部31a,32aが形成されるとともに互いに段違
いに当接する突起面とへこみ面が形成されている。第一
挟持片22と第二挟持片23とを折り重ねることにより
両凹部31a,32aで管状体からなるブレーキパイプ
40を挟持せしめると、第一防振部材31と第二防振部
材32における突起面とへこみ面とが当接し、貫通孔の
周面にクランク状の切れ目を形成する。当該切れ目は第
一防振部材31と第二防振部材32のいずれかにずれて
いるため、ブレーキパイプ40が貫通孔の内周面に押し
付けられたときに当該切れ目部分を押し開いてしまうこ
とがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パイプやチューブなどの管状体を車体の所定位置で保持するクラン プに関し、特に、その管状体の内部を流れる流体の流動音や管状体内部の脈動( 圧力変化)に伴う振動を車体へ伝えないように防振機能を有する防振クランプに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防振クランプとして、図6及び図7に示すような自動車のブレ ーキシステムにおけるブレーキパイプ(管状体)をボディパネル(車体)に固定 するものが知られている。 同図において、両端に太径部1a1,1a2を有する円柱体状に形成されたゴ ム製のインナクランプ1には軸心方向に沿って切れ目1cをつけてあり、当該切 れ目1cによってブレーキパイプ2を挟持することができるようになっている。
【0003】 また、金属製のアウタクランプ3は、貫通孔3a1を有する基部3aの一端側 に断面U字状の折り返し部3bが形成されるとともに他端側に断面J字状に起立 せしめた係合部3cが形成されており、さらに上記折り返し部3bの端部には貫 通孔3b1を有する締め付け片3b2が形成されている。
【0004】 かかる構成において、ブレーキパイプ2の固定位置に接着剤を塗布し、インナ クランプ1の切れ目1cで当該固定位置を挟持せしめる。次に、上記インナクラ ンプ1の細径部1bをアウタクランプ3の折り返し部3bで挟み込み、当該折り 返し部3bの端部に形成された締め付け片3b2を上記基部3a上に折り重ねる 。
【0005】 この状態で、締め付け片3b2の先端がJ字状に形成された係合部3cの端部 に係合し、アウタクランプ3がインナクランプ1を軽く挟持した状態の仮止め状 態となる。
【0006】 仮止め状態のクランプをボディパネル4に設けられたスタッドボルト5上に位 置せしめ、同スタッドボルト5を基部3aの貫通孔3a1と締め付け片3b2の 貫通孔3b1に挿入し、ナット6で締め付けると折り返し部3bがインナクラン プ1を十分に挟み込んで本止め状態となる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の防振クランプにおいては、インナクランプ1の取り付け作業と 当該インナクランプ1をアウタクランプ3に取り付ける作業とが別作業であるの で、作業工程を減らしたいという希望があり、また、アウタクランプ3は金属製 で高価であるとともに、ボディパネル4に傷を付けてしまうことがあるという問 題があった。
【0008】 このため、本件出願人はこのような問題を解決する防振クランプを考案し、実 用新案登録出願(実願平第2−118348号)を行なっている。同出願にかか る防振クランプは、図8に示すようにヒンジ部7cを介して接続された第一及び 第二の挟持片7a,7bからなるクランプ部材7を樹脂で形成するとともに、こ の第一及び第二の挟持片7a,7bの内側面に溝状の凹部8a1,8b1を有す る一対の防振部材8a,8bをそれぞれ固定して構成されており、第一及び第二 の挟持片7a,7bに固定された防振部材8a,8bの間にブレーキパイプ2を 位置せしめて当該第一及び第二の挟持片7a,7bを重ね合わせるという一つの 作業だけで、図9に示すように防振部材8を介してブレーキパイプ2を挟持する 。この後、ボディパネル4に固定したスタッドボルト5を第一及び第二の挟持片 7a,7bの開放端側に形成した貫通孔7a1,7b1に挿入してナット6で締 め付ければボディパネル4に対する固定も終了する。
【0009】 ところで、第一及び第二の挟持片7a,7bを重ね合わせると、一対の防振部 材8a,8bにおける溝状の凹部8a1,8b1が対面するため、略円筒状の貫 通孔8cが形成される。また、この貫通孔においては、二つの防振部材8a,8 bが対面して形成されているので周面には両防振部材8a,8bの中間に沿って 切れ目8dが生じている。
【0010】 一方、最後にナット6を締め付けると、図10に示すように第一及び第二の挟 持片7a,7bもナット6に沿って回転しようとするため、ブレーキパイプ2は 両防振部材8a,8bの中間部分で横方向に回転する力を受け、この部分に生じ ている切れ目8d部分に押し付けられる。
【0011】 従って、回転しようとする力が大きいと最悪の場合にはブレーキパイプ2が図 11に示すように上記切れ目8dを押し開き、第一及び第二の挟持片7a,7b に接触してボディパネル4に振動を伝えてしまうことになる。このため、作業時 には第一及び第二の挟持片7a,7bが回転しないように手で保持し、ナット6 を締めつけなければならない。
【0012】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、取り付け作業を容易にせし めることが可能な防振クランプの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、ヒンジ部を介して接続さ れた第一及び第二の挟持片を有するとともに当該第一及び第二の挟持片における 上記ヒンジ部と反対側の端部には相対面する位置に貫通孔が形成されたクランプ 部材と、それぞれ当該第一及び第二の挟持片における内側面に保持された一対の 弾性材であって相対面する位置に溝状の凹部が形成されて対面時に円筒状の貫通 孔を形成し、かつ、両弾性材の当接面により同貫通孔内の周面に生じる切れ目が 両弾性材の中間よりいずれかの弾性材側にずらした位置に形成されるようにした 第一及び第二の防振部材とを備えた構成としてある。
【0014】 また、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載の防振クランプにおいて、上 記第一及び第二の防振部材の当接面を互い違いの凹凸面として上記貫通孔内の周 面に生じる切れ目が互い違いに両弾性材の側にずれて形成されるように構成して ある。
【0015】 さらに、請求項3にかかる考案は、請求項1に記載の防振クランプにおいて、 上記第一及び第二の防振部材の当接面を傾斜面として上記貫通孔内の周面に生じ る切れ目が徐々にいずれかの弾性材の側にずらして形成されるように構成してあ る。
【0016】
【作用】
上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、第一及び第二の挟持 片における内側面に固定された防振部材の間に管状体を位置せしめ、第一及び第 二の挟持片を閉じていって両防振部材の凹部にて管状体を押さえ込むようにすれ ば、一つの作業工程で防振部材を介してクランプ部材により管状体を締め付ける という作業が行なわれる。
【0017】 一方、このときに防振部材を構成する両弾性材の当接面により貫通孔内の周面 には切れ目が両弾性材の中間よりいずれかの弾性材側にずらした位置に形成され るので、第一及び第二の挟持片に形成された孔にボルトを挿入してナットで締め 付けたときに当該第一及び第二の挟持片が回転する力を受けても、管状体は貫通 孔内の周面における切れ目以外の部分に押し付けられる。
【0018】 従って、管状体が切れ目を押し開いて第一及び第二の挟持片に当接することは ない。
【0019】 また、上記のように構成した請求項2及び請求項3にかかる考案においては、 防振部材の当接面が両防振部材の中間位置に対して突出したり引き込んだりした 形となっており、管状体が押し開くことが可能な直線状の切れ目を形成しないよ うにしている。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、防振部材を介してクランプ部材で管状体を保持 せしめる作業と、クランプ部材を車体のスタッドボルトに対してナットで締め付 ける作業とを容易にせしめることが可能な防振クランプを提供することができる 。
【0021】
【実施例】
以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説明する。 図1は、本考案の一実施例にかかる防振クランプの斜視図である。
【0022】 同図において、防振クランプ10は、ポリプロピレンやポリアセタール等の硬 質樹脂材により一体的に成形されたクランプ部材20と、タフテックやペルプレ ン(タフテックとペルプレンは登録商標である。)等に代表される熱可塑性エラ ストマーの軟質樹脂材(弾性材)により当該クランプ部材20に対して二材成形 で成形された防振部材30とから構成されている。
【0023】 クランプ部材20は、薄肉ヒンジ部21を介して接続された第一挟持片22と 第二挟持片23とを備えており、第一挟持片22は上記薄肉ヒンジ部21に隣接 したU溝部22aを有している。当該U溝部22aは薄肉ヒンジ部21に接する 側から三つの壁部22a1,22a2,22a3がそれぞれ90度の角度で隣接 されて形成され、壁部22a1,22a2の接合部位と壁部22a2,22a3 の接合部位には防振部材30の抜け止めのための凹部22a4,22a5が形成 されている。
【0024】 U溝部22aにおける上記薄肉ヒンジ部21と反対側の壁部22a3の上部に は傾斜壁22a6を介して外方に延設されたスタッド固着部22bが形成され、 当該スタッド固着部22bの中心部分には角孔22b1が形成されるとともに当 該角孔22b1における相対向する縁部より角孔22b1の中心に向けて仮止め 用の係止片22b2,22b3が突出されている。また、スタッド固着部22b における上記U溝部22aと反対側の先端には第二挟持片23の先端部と係合す るための断面くさび形の係止縁22b4が形成されている。
【0025】 第二挟持片23は、薄肉ヒンジ部21に接続された連絡壁23a1に対して9 0度屈曲されて外方に延設された基壁23aを有しており、基壁23aの先端に は薄肉ヒンジ部21にて第二挟持片23を第一挟持片22の側に折り重ねたとき に上記スタッド固着部22bの先端に形成された係止縁22b4と係合するロッ ク爪23bが上記第一挟持片22の側に向けて起立されている。
【0026】 また、この基壁23aにおける上記第一挟持片22と第二挟持片23とを折り 重ねたときにスタッド固着部22bの角孔22b1に対面する部位には丸孔23 cが形成されており、さらに当該丸孔23cを形成した側方には第一挟持片22 との係合時に上記スタッド固着部22bの横ずれを防止する立て爪23d1,2 3d2が上記第一挟持片22の側に向けて起立されている。そして、連絡壁23 a1と基壁23aとの接続部分には凹部23e1が形成され、基壁23aにおけ る上記ロック爪23bが起立する部位には当該ロック爪23bが外方にしなりや すくするために基壁23aの厚みを薄くする切り込み23f1が形成されている 。
【0027】 防振部材30は、上記第一挟持片22に取り付けられた第一防振部材31と上 記第二挟持片23に取り付けられた第二防振部材32とから構成されている。
【0028】 第一防振部材31は、第一挟持片22におけるU溝部22aの内側に軟質樹脂 材を充填せしめて一体的に形成されており、第二挟持片23を折り曲げたときに 当該第二挟持片23の基壁23aと対面することになる上面にはU溝部22aの 軸心方向と同一方向の軸心を有する断面略半円形の溝状の凹部31aが形成され るとともに、この凹部31aの両側においては一の側に突起面31b1とへこみ 面31c1が形成され、他の側にへこみ面31c2と突起面31b2とが形成さ れている。なお、この突起面31b1,31b2とへこみ面31c1,31c2 は凹部31aの中間を境に軸心方向の一方に突起面31b1とへこみ面31c2 とが形成され、他方にへこみ面31c1と突起面31b2とが形成されている。
【0029】 また、この第一防振部材31はU溝部22a内に軟質樹脂材を充填するときに U溝部22a内の角に形成された凹部22a4,22a5内にも浸入するため、 当該凹部22a4,22a5内で硬化して抜け止めが図られている。
【0030】 第一防振部材31に対応して第二挟持片23には当該第一防振部材31と対面 する位置に第二防振部材32が一体的に形成されている。第二防振部材32は連 絡壁23a1と基壁23aの一部に対して固着されるとともに上面には第一防振 部材31に対応して断面略半円形の溝状の凹部32aが形成され、この凹部32 aの両側においては一の側にへこみ面32c1と突起面32b1が形成され、他 の側に突起面32b2とへこみ面32c2とが形成されている。第二防振部材3 2におけるこれらのへこみ面32c1と突起面32b1と突起面32b2とへこ み面32c2とは、それぞれ第一防振部材31における突起面31b1とへこみ 面31c1とへこみ面31c2と突起面31b2とに対応しており、第二挟持片 23を第一挟持片22の側に折り重ねたときに第一防振部材31の凹部31aと 第二防振部材32の凹部32aとによって円柱状の貫通孔が形成されるとともに 、それぞれ突起面31b1,31b2(以下、総称して突起面31bという。) と突起面32b1,32b2(以下、総称して突起面32bという。)が対応す るへこみ面31c1,31c2(以下、総称してへこみ面31cという。)とへ こみ面32c1,32c2(以下、総称してへこみ面32cという。)とが当接 して当該貫通孔の周面には図3に示すような段違いの切れ目33が形成される。
【0031】 なお、第一防振部材31の凹部31aと第二防振部材32の凹部32aとによ って形成される貫通孔の内径は当該防振クランプ10がクランプして保持するブ レーキパイプ40の外径よりもわずかに小さな径となっている。
【0032】 次に、上記構成からなる本実施例における防振クランプの使用方法を説明する 。 まず、クランプ部材20における第一挟持片22と第二挟持片23とを開いた 状態とし、ブレーキパイプ40に対して直角に保持して第一挟持部22に固定さ れている第一防振部材31の凹部31aを当該ブレーキパイプ40にあてがう。 次に、第一挟持片22を保持して第二挟持片23を薄肉ヒンジ部21より折り曲 げ、同薄肉ヒンジ部21を支点としてブレーキパイプ40を挟み込みつつ当該第 二挟持片23を第一挟持片22の上方に折り重ねる。
【0033】 第二挟持片23が第一挟持片22上に折り重なるにつれ、第一防振部材31と 第二防振部材32とはブレーキパイプ40を挟み込んだ状態で徐々に接近する。 第一防振部材31の突起面31bは第二防振部材32のへこみ面32cに対応す る位置に形成され、第二防振部材32の突起面32bは第一防振部材31のへこ み面32cに対応する位置に形成されているので、第二挟持片23が第一挟持片 22上に折り重なったときには第一防振部材31と第二防振部材32におけるそ れぞれの突起面31b,32bは対応するへこみ面31c,32cに当接し、か つ、それぞれの凹部31a,32aはブレーキパイプ40の周囲に沿って貫通孔 を形成する。
【0034】 ただし、貫通孔の内径はブレーキパイプ40の外径よりもわずかに小さく設計 されているので、両防振部材31,32は凹部31a,32aの表面にてブレー キパイプ40の周面を所定圧力で押圧する。
【0035】 また、第二挟持片23を第一挟持片22上に折り重ねたときにはロック爪23 bが係止縁22b4と係止し、第二挟持片23が第一挟持片22から離れてしま うのを防止して仮止めを行なう。なお、このときに第二挟持片23の立て爪23 d1と23d2はスタッド固着部22bの両側縁に当接して挟み込み、横ずれを 防いでいる。
【0036】 仮止めされた状態の防振クランプ10を保持して第二挟持片23の丸孔23c の側からボディパネル51に立設されたスタッドボルト52上に押し込むと、第 一挟持片22の角孔22b1の縁部に形成された係止片22b2,22b3が同 スタッドボルト52のネジ山に係合し、防振クランプ10はスタッドボルト52 に仮止めされる。この状態でスタッドボルト52上にワッシャ53を通し、その 上からナット54を螺合して締め上げる。
【0037】 ところで、この状態でナット54を締め上げていくと、締め上がる直前にクラ ンプ部材20はナット54の回転にともなって回転しようとする。このため、ブ レーキパイプ40は当該回転面と平行に捻れることになり、ブレーキパイプ40 は貫通孔の内周面に押圧される。しかるに、第一防振部材31と第二防振部材3 2がブレーキパイプ40を挟み込んだ状態では段違いの突起面31b,32bと へこみ面31c,32cとが当接し、当該当接状態を側面からみると当接面は図 3に示すようにクランク状となっており、かつ、ブレーキパイプ40の軸心と平 行な当接面の位置は両防振部材31,32の中間よりいずれかの側にずれている 。
【0038】 従来であれば、この当接面が形成する貫通孔の周面の切れ目33は両防振部材 31,32の中間で一直線状となっており、ブレーキパイプ40が捻れて貫通孔 内の周面に押圧されるとこの切れ目33に食い込んでしまう。しかし、本実施例 においてはこの切れ目33がクランク状となっているとともにブレーキパイプ4 0が押圧される部位には上記突起面31b,32bへ至る第一防振部材31また は第二防振部材32の一部が存在するため、ブレーキパイプ40は切れ目33内 に食い込めない。
【0039】 このため、ブレーキパイプ40はさほど捻れることができず、クランプ部材2 0とブレーキパイプ40とのなす角度は90度に近い状態となる。すなわち、ナ ット54を締め上げていってもクランプ部材20は回転することができないので 、ナット54の締め付け時にクランプ部材20を押さえておく必要はないことに なる。
【0040】 このようにして防振クランプ10を介してブレーキパイプ40をボディパネル 51に固定せしめると、防振部材30がブレーキパイプ40内を流れるブレーキ フルードの脈動を吸収し、ボディパネル51に伝達されるのを防止する。
【0041】 なお、上述した実施例においては、第一防振部材31と第二防振部材32との 当接面が段違いの凹凸面となってクランク状となっているが、図4に示すように 当接面を傾斜面に形成したり、図5に示すように当接面自体は一直線状であるも ののいずれかの防振部材31,32の側にずれるように形成してもよい。
【0042】 このような構成とすると、ブレーキパイプ40が捻れて押圧される部位に防振 部材30の一部が存在し、切れ目33内に食い込むことができなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる防振クランプの斜視
図である。
【図2】防振クランプの組み付け状態を示す断面図であ
る。
【図3】防振クランプの組み付け状態における第一防振
部材と第二防振部材の当接面を示す側面図である。
【図4】防振クランプの変形例を示す側面図である。
【図5】防振クランプの変形例を示す側面図である。
【図6】従来の防振クランプを示す斜視図である。
【図7】従来の防振クランプにおける組み付け方法を示
す斜視図である。
【図8】先の出願にかかる防振クランプの斜視図であ
る。
【図9】先の出願にかかる防振クランプの組み付け状態
を示す図である。
【図10】先の出願にかかる防振クランプでナットを締
め上げた状態を示す上面図である。
【図11】先の出願にかかる防振クランプでブレーキパ
イプが捻れた状態を示す図である。
【符号の説明】
10…防振クランプ 20…クランプ部材 21…薄肉ヒンジ部 22…第一挟持片 22b1…角孔 23…第二挟持片 23c…丸孔 30…防振部材 31…第一防振部材 31a…凹部 31b1,31b2,32b1,32b2…突起面 31c1,31c2,32c1,32c2…へこみ面 32…第二防振部材 32a…凹部 33…切れ目 40…ブレーキパイプ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジ部を介して接続された第一及び第
    二の挟持片を有するとともに当該第一及び第二の挟持片
    における上記ヒンジ部と反対側の端部には相対面する位
    置に貫通孔が形成されたクランプ部材と、 それぞれ当該第一及び第二の挟持片における内側面に保
    持された一対の弾性材であって相対面する位置に溝状の
    凹部が形成されて対面時に円筒状の貫通孔を形成し、か
    つ、両弾性材の当接面により同貫通孔内の周面に生じる
    切れ目が両弾性材の中間よりいずれかの弾性材側にずら
    した位置に形成されるようにした第一及び第二の防振部
    材とを具備することを特徴とする防振クランプ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の防振クランプにお
    いて、上記第一及び第二の防振部材の当接面を互い違い
    の凹凸面として上記貫通孔内の周面に生じる切れ目が互
    い違いに両弾性材の側にずれて形成されるように構成し
    たことを特徴とする防振クランプ。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の防振クランプにお
    いて、上記第一及び第二の防振部材の当接面を傾斜面と
    して上記貫通孔内の周面に生じる切れ目が徐々にいずれ
    かの弾性材の側にずらして形成されるように構成したこ
    とを特徴とする防振クランプ。
JP1991069756U 1991-08-05 1991-08-05 防振クランプ Expired - Lifetime JP2543371Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069756U JP2543371Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 防振クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069756U JP2543371Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 防振クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0514771U true JPH0514771U (ja) 1993-02-26
JP2543371Y2 JP2543371Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=13411960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991069756U Expired - Lifetime JP2543371Y2 (ja) 1991-08-05 1991-08-05 防振クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543371Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011133003A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Toyoda Gosei Co Ltd パイプ保持具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5483058A (en) * 1977-12-14 1979-07-02 Tamura Electric Works Ltd Method of molding square cylinder with bottom
JPS59110267A (ja) * 1982-12-16 1984-06-26 Fujitsu Ltd 光走査素子

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5483058A (en) * 1977-12-14 1979-07-02 Tamura Electric Works Ltd Method of molding square cylinder with bottom
JPS59110267A (ja) * 1982-12-16 1984-06-26 Fujitsu Ltd 光走査素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011133003A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Toyoda Gosei Co Ltd パイプ保持具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2543371Y2 (ja) 1997-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3228694B2 (ja) ヒンジ構造
JP3841720B2 (ja) ブラケット付き筒型マウント装置
WO2011096537A1 (ja) 防振装置
JP4538213B2 (ja) 液状ガスケットを用いたシール構造
US6096108A (en) Air cleaner mounting arrangement and method
JPH0514771U (ja) 防振クランプ
JP2552191Y2 (ja) 防振クランプ
JP3748923B2 (ja) 防振クリップ
JP3901070B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP2002221212A (ja) ボルトの緩み防止装置およびこの緩み防止装置の製造方法
JP2004044394A (ja) 連結部材の取り付け構造
JP3433248B2 (ja) 薄肉ステンレス鋼管と継手の接続構造
JP3566189B2 (ja) 外装板の取付金具
JP2001221286A (ja) 防振マウント
KR100435273B1 (ko) 자동차용 엔진 마운트
JPH0625725Y2 (ja) 防振装置
JP2573880Y2 (ja) ビクトリック型管継手
JP2511693Y2 (ja) 防振クランプ
JPS6246935Y2 (ja)
JPH04185924A (ja) 防振装置
JPH0310339Y2 (ja)
JP4341954B2 (ja) 管継手及びパッキン輪ユニット
WO2021095724A1 (ja) 防振装置
JP4748834B2 (ja) 取付治具
JP2522291Y2 (ja) エンジンマウント取付部の構造