JP2552191Y2 - 防振クランプ - Google Patents

防振クランプ

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JP2552191Y2
JP2552191Y2 JP1990118348U JP11834890U JP2552191Y2 JP 2552191 Y2 JP2552191 Y2 JP 2552191Y2 JP 1990118348 U JP1990118348 U JP 1990118348U JP 11834890 U JP11834890 U JP 11834890U JP 2552191 Y2 JP2552191 Y2 JP 2552191Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、パイプ、チューブ等の管状体をボディに
保持させるためのクランプに係り、特に管状体内部を流
れる流体の流動音あるいは管状体内部の脈動(圧力変
化)に伴う振動をボディ側へ伝えないようにした防振機
能を有するクランプに関するものである。
(従来の技術) 例えば、自動車のブレーキシステムにおいてはブレー
キパイプ(以下、管状体と呼ぶ)によって油圧配管がな
されている。この管状体はその途中の数箇所をボディパ
ネルへ固定するようにしており、各固定箇所には従来よ
り第14,15図に示すようなクランプが使用されてきた。
これらの図に示すように、クランプの構成としては、管
状体3に取付けられるゴム製のインナークランプ50と、
このインナークランプ50を挟み込んでボディ側への固定
を行う金属製のアウタークランプ51との2部材により構
成されてきた。このように、ゴム製のものを介在させる
理由は、管状体3内で圧油の流動音が生じた場合、ある
いは圧油の脈動に伴う振動が生じた場合に、これらを有
効に吸収してボディ側へ伝えないようにするためであ
る。
従来の固定作業を説明すると、まずインナークランプ
50を管状体3の所定位置に接着剤を介して取付ける。実
際には、管状体3に接着剤を塗布しておいた後、作業者
がナイフによってインナークランプ50を縦方向に切り裂
き、その切り口を拡げながら管状体3へ嵌め付けること
によってなされる。次に、インナークランプ50の両フラ
ンジ50aの間の部分へアウタークランプ51の折り返し部
に形成された管状体保持部52をあてがって閉じる。この
閉じた状態では、一方の片は他方に形成された弾性係合
片53と弾性的に係合して再び開放状態に戻ってしまうの
が規制され、これによりアウタークランプ51はインナー
クランプ50に対して仮の取付け状態となる。こうして、
管状体3に対してクランプを取付けた後、ボディパネル
B側に立設されたスタッドボルト6へアウタクランプ51
のボルト挿通孔54a,bを差込み、ナット55にて締付けて
やることにより管状体3の固定が完了する。
(考案が解決しようとする課題) 従来形式のクランプには次のような問題点がある。
まず、上記形式のクランプはインナー・アウターの2
部材で構成されているため、しかもアウタークランプ51
は金属製であるため製造コストが高くなり、また取り付
け作業時にボディパネルBを傷付けてしまうこともあ
る。さらに、管状体3に対しては別個に取付けを行う必
要があるため、工数が増えて作業効率がよくない。
また、アウタークランプ51自体はボルト6に対して単
に差込むだけで保持機能がないため、ナット55で締め付
けを行う場合にはアウタークランプ51が抜け落ちないよ
う、手で押さえていなければならず作業がしずらい。
本考案は上記した問題点に鑑み、管状体を確実に固定
することができ、併せて製造コストの低減と、作業性の
向上を図ることのできる防振クランプを提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成は、管状体
をボディ側へ固定するための防振クランプにおいて、 硬質の樹脂材により形成された一対のクランプ片が薄
肉ヒンジ部を介して開閉可能に接続されるとともに、前
記クランプ片の対向面には吸振・吸音性を有する軟質の
樹脂材により形成され前記管状体を挟持可能な防振部が
抜け止めされた状態で配設されていることを特徴とする
ものである。
また、クランプ片には前記ボディ側への固定のための
スタッド固着部を形成し、このスタッド固着部には前記
ボディに立設された係止軸が挿入される差込み孔が貫通
されかつこの差込み孔には前記係止軸と係脱自在な仮止
め手段が設けられるようにしてもよい。
さらに、管状体を挟み込んだ状態で、薄肉ヒンジ部が
高さ方向へ伸び変形するのを規制するためには、両クラ
ンプ片の少なくとも一方の対向面に対向するクランプ片
あるいは薄肉ヒンジ部に対して両クランプ片が閉止され
たときに係合する規制手段が設けられるようにすればよ
い。
さらにまた、差込み孔には前記係止軸に対する締着用
のナットが、その回動操作に伴って破断される接続手段
を介して取付けられるようにしてもよい。
(作用) クランプを管状体に取り付ける場合には、両クランプ
片を閉じて挟み込んでやればよく、これにより管状体は
吸振・吸音性を有する防振部によってその外周部分が覆
われる。管状体をボディに固定する場合には、まずクラ
ンプ片の差込み孔を係止軸へ挿入する。この場合におい
て、差込み孔に仮止め手段が設けられたものでは、これ
が係止軸に係合するため、クランプ全体をボディに対し
て仮保持させた状態で、例えばナット等の締着手段によ
って固定を行うことができる。
クランプが管状体を取付けた状態では、規制手段が両
クランプ片間、あるいは一方のクランプ片と薄肉ヒンジ
部との間の間隔が広がるのを規制するため、薄肉ヒンジ
が高さ方向へ伸び変形し、ついには破断に至るような事
態が未然に回避される。
さらに、クランプに予めナットを一体化させておいた
ものでは、締着操作に伴ってクランプ側との接続を解離
させることができる。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって
詳細に説明する。
−第1実施例− 第1図から第3図はそれぞれ第1実施例を示すもので
ある。この例におけるクランプC1は一対のクランプ片1
a,bを薄肉ヒンジ部2を介して開閉自在に接続したもの
であり、共にポリプロピレン、ポリアセタール等の硬質
樹脂材により成形された硬質部分と、後述するように管
状体3を挟み付けるためのペルプレン等の軟質樹脂材に
より成形された軟質部分とからなり、これらを一体化し
た構成となっている(一体化させるための構成について
も後述する)。
まず、硬質部分から説明すると、一方のクランプ片1a
(第2図における左側のクランプ片。以下、第1クラン
プ片1aという)は管状体3を受け入れるためのU溝部4
が、薄肉ヒンジ部2に連続して形成されており、このU
溝部4の内部は管状体3の外径とほぼ同じ高さを有する
と共に、その開口側は管状体3の受け入れを容易にする
ために、拡開して形成されている。また、U溝部4にお
ける薄肉ヒンジ部2と反対側の上縁部にはボディパネル
Bへの固定のためのスタッド固着部5が外方へ張出し形
成されている。このスタッド固着部5にはボディパネル
Bに植設されたスタッドボルト6へ差込むための第1差
込み孔7aが形成されている。また、スタッド固着部5の
外側縁には係止縁8が形成されており、クランプC1の閉
止動作に伴って他方側のクランプ片1b(第2図における
右側の片。以下、第2クランプ片1bという)の先端縁に
形成されたロック爪9と係合可能となっている。このロ
ック爪9が形成されている折り曲げ片10の付け根部分の
中央部は肉抜き11がされており、折曲げ片10の撓み変形
を容易にして係止縁8に対するロック爪9の係合が円滑
になされるようにしてある。また、第2クランプ片1bに
は両クランプ片1a,bを閉止しロック爪9が係止縁8に係
合した時に、前記第1差込み孔7aと整合してスタッドボ
ルト6を挿通可能とする第2差込み孔7bが開口してい
る。この第2差込み孔7bは第1図に示すように、本実施
例においては角孔となっており、その開口縁において向
い合う位置にはスタッドボルト6のねじ軸の基部に係脱
自在な一対の仮止め爪12が形成されている。なお、この
実施例では第2差込み孔7bに仮止め爪12を形成したが、
第1差込み孔7aに設けても良く、また双方に設けても良
い。
次に、軟質部分について説明すると、軟質部分は管状
体3の内部の流動音や脈動に伴う振動を吸収するための
防振部としての役割を果たすものであり、この実施例に
おいては防振部13a,bはU溝部4の内側と第2クランプ
片1bにおいてU溝部4と対向する位置にそれぞれ独立し
て配置されている。そして、両クランプ片1a,bを閉じた
状態では両防振部13a,bは管状体3の外周部分を全周に
亘って密着できる空間を保有して向き合うような配置、
および形状となっている。
両防振部13a,bにおいて軟質部分と硬質部分とを一体
化させるための手段を説明すると(第2図参照)、第1
実施例においては硬質部分にブリッジ14a〜dを形成し
ている。すなわち、ブリッジ14a,bは第1クランプ片1a
においてはU溝部4の底面と両側面とをつなぐ部分にお
いて、共にほぼ全幅に亘って形成され、第2クランプ片
1bにおいては防振部13bの両側の裾野を形成する部分に
対して共にほぼ全幅に亘って形成されている。そして、
軟質部分を成形するに際してこのような各ブリッジ14a
〜dに対してブリッジの内側へ軟質樹脂が入り込ませ、
ブリッジ14a〜dの内側に入り込んだ部分とブリッジの
上側を覆う部分とを、ブリッジの端面(第2図における
手前側の面と奥側の面)において繋げ、これによって防
振部13a,bの抜け止めを図っている。
次に、管状体3の固定作業について説明すると、まず
管状体3に対してクランプC1の取付けを行うために、管
状体3を第1クランプ片1a側の防振部13aに適合させ、
第2クランプ片1bを薄肉ヒンジ部2を中心として閉止さ
せる。これによって、ロック爪9が係止縁8に係合する
と、管状体3はその外周面の全周が防振部13a,bにより
弾性力をもって挟み付けられる。なお、この際に、接着
剤を介在させておいてもよい。
こうして、管状体3に対するクランプC1の先付け作業
が完了したら、第2クランプ片1b側をボディパネルBに
密着させるようにして、整合状態にある両差込み孔7a,b
をボディパネルB側のスタッドボルト6へ押し込む。こ
れにより、仮止め爪12がスタッドボルト6のねじ軸部に
緩く係合するため、クランプC1および管状体3はボディ
パネルB側にそのまま保持される。したがって、管状体
3を第2図に示すような天井面へ固定する場合に、作業
者が手でクランプC1を押さえていなくともナット15の締
付け作業を行うことができるため、作業がしやすい。以
上のようにしてボディパネルBに対する固定作業が完了
すれば、管状体3は防振部13a,bの防振・防音機能によ
り、内部を流れる液体による流動音あるいは振動がボデ
ィパネルBに伝わるのが有効に抑制される。そして、第
1実施例ではクランプC1が従来と異なり、単一の部材に
よって構成されるため、製造コストの低減と共に、組付
け作業を行う場合にも工数が減少するため、作業効率の
向上が期待できる。さらに、第1実施例では防振部13a,
bを両クランプ片1a,bに配して成形金型(防振部成形用
の金型)の型割り方向を上下方向としたため、2色成形
機を使用することにより、硬質部分と軟質部分の2材成
形を自動的に行うことが可能であり、結果としてクラン
プの成形が容易となる効果も得られる。
−第2実施例− 第4図は本考案の第2実施例を示すものであり、第1
実施例のものが防振部13a,bを両クランプ片1a,bに別個
に配したのに対し、この実施例のクランプC2では防振部
13a,bを薄肉のヒンジ縁16によって接続している。こう
することにより、軟質部分を成形するための金型のゲー
トが1つですみ、金型におけるゲート設定が容易となる
利点が得られる。他の構成は第1実施例と同様であるた
め、図面に同一符号を付して説明は省略する。
−第3実施例− 第5図乃至第8図は本考案の第3実施例を示すもので
ある。この実施例のクランプC3ではU溝部4におけるス
タッド固着部5と反対側の外側面の中央部には縦向きに
補強片17が形成されており、その上部には規制爪18が形
成されている。
また、第3実施例では第1,第2の両実施例に比べて薄
肉ヒンジ部2が長めに形成されている。そして、この薄
肉ヒンジ部2には2つの窓部が開口されており、一方の
もの(第6図における右側のもの)は規制爪18と係合す
るロック窓19であり、上記した規制爪18と係合すること
によって薄肉ヒンジ部2が高さ方向に伸び変形するのを
規制する役割を果たす。また、他方のもの(第6図にお
ける左側のもの)は規制爪18とロック窓19とが係合した
時に補強片17と干渉しないようにするための逃がし窓20
となっている。
さらに、スタッド固着部5の下面には両差込み孔7a,b
と同心で整合可能な筒状のナット部材21が備えられてい
る。このナット部材21は硬質部分と同時に成形されるも
のであり、第7図に示すようにしてスタッド固着部5と
接続されている。すなわち、ナット部材21は第1差込み
孔7a,bの孔縁に対し複数本の連結片22によって繋がれて
いるが、これら連結片22はナット部材21の回転操作によ
って比較的容易に破断されるようにしてある。また、ナ
ット部材21においてフランジ面23より下側に形成された
筒部24は、スタッドボルト6へのねじ込みによって両差
込み孔7a,b内へ没入できるようになっている。
上記のように形成された第3実施例においても、両ク
ランプ片1a,bを閉じ、防振部13a,bによって管状体3を
挟み付けておく。そして、スタッドボルト6へ差込んだ
後にナット部材21を回転操作すると、ナット部材21は各
連結片22との連結関係が絶たれ、操作の進行にしたがっ
て筒部24は差込み孔7a,b内へ没入し、フランジ面23がス
タッド固着部5の下面に接する位置までねじ込まれた時
点でクランプC3および管状体3の固定が完了する。
この固定した状態で、管状体3に図示上下方向の外力
が作用すると、薄肉ヒンジ部2には特にその両端部に応
力が集中し、破断の虞が生じることになるが、第3実施
例では規制爪18がロック窓19と係合することによって薄
肉ヒンジ部2の伸びを抑制して上記した事態を未然に回
避している。こうした効果に加えて、第3実施例ではナ
ット部材21の一体化により、別体のものに比べて取扱や
すく、かつ作業がしやすい利点も得られる。
他の構成は第1実施例と同様であり、もって同様の作
用効果を発揮することができる。
−第4実施例− 第9図は本考案の第4実施例を示すものであり、1つ
のクランプC4で2つの管状体を同時に保持できるように
したものである。そして、第1クランプ片1aの中央部に
はスタッド固着部5が台状に形成されており、第1差込
み孔7aはその中央に貫通し、仮止め爪12がその上面側開
口縁に形成されている。また、図に示すように、スタッ
ド固着部5の側面には横向きに貫通して形成された左右
一対の肉抜き25が施され、材料軽減が図られている。そ
して、防振部13a〜dはスタッド固着部5の両側、およ
び第2クランプ片1b側においてこれらと対向する位置に
配置され、それぞれは第10図に示すようにして硬質部分
と軟質部分との一体化が図られている。すなわち、硬質
部分には予めT字形状の突片26を形成しておき、軟質部
分を形成する場合にこれを引っ掛かりとして成形するこ
とで、軟質部分の脱落を回避している。
−第5実施例− 第11図は本考案の第5実施例を示すものであり、第4
実施例と同様、1つのクランプで2本の管状体3を固定
可能としたものであるが、第3実施例と異なり、管状体
3をクランプする部分が個々に独立して開閉可能な構成
となっている。すなわち、この実施例のクランプC5はス
タッド固着部5を中央に配置し、ここから左右方向へ上
下二段の接続片27a,bを平行に延出させている。そし
て、このうちの図示上側の接続片27aに第2クランプ片1
bが薄肉ヒンジ部2を介して接続されるとともに、第1
クランプ片1aの基端が接続され、第1クランプ片1aはさ
らに図示下側の接続片27bに接続された後に、外方へ円
弧状に張り出している。そして、防振部13a〜dは第2
クランプ片1b側に1箇所,第1クランプ片1a側に3箇所
設けられ、閉止状態で等角度間隔で円周位置となるよう
に配置されている。
第12図は管状体3を後付けする場合を示すものであ
り、この場合はボディパネルBに対するクランプC5の取
付け方向を第5実施例とは逆にし、ボディパネルB側に
予め固定されているウェルドナット29へボルト30を捩じ
込むことによってクランプC5の固定がなされている。こ
うすることによって、クランプC5をボディパネルBに固
定した後でも、第2クランプ片1bを開放して管状体3の
嵌込みが可能となるため、作業手順の自由度が高められ
る効果が得られる。
なお、このように使用するものでは、仮止め爪12は省
略しても良い。
−第6実施例− 第5実施例では各防振部13a〜dを別個独立して配置
したが、この実施例のクランプC6は第13図に示すように
薄肉のヒンジ縁28を形成しながら、これらを軟質部分で
接続することも可能であり、こうした場合には成形用金
型の軟質樹脂注入用ゲートが単一で済む。
なお、第4〜第6のいずれの実施例についても、クラ
ンプの両防振部の設定を非対称として異径の管状体をク
ランプできるようにすることが可能である。また、以下
のいずれの実施例についてもクランプ片相互の閉止手段
は種々の変更例が考えられ、図示のものに限定される性
質のものでない。また、1つのクランプに適用される管
状体の数は必要に応じて増加することができる。さら
に、本考案の使用箇所は自動車のボディに限らず、広範
に使用可能である。
(考案の効果) 本考案の効果は次のようである。
防振部をクランプに一体に形成して、クランプの単一
部材化を実現したため、製造コストの低減と、作業工数
の減少による作業効率の向上が期待できる。また、仮止
め爪をボディ側の係止軸に係合させることにより、クラ
ンプ全体をボディ側に仮止めすることができる。したが
って、本止め作業に際して作業者がクランプを手で支え
ている必要がなくなり、作業が容易となる。さらに、薄
肉ヒンジ部の伸び変形を規制する手段を設けたもので
は、管状体に作用する外力によって薄肉ヒンジ部が破断
するような事態を未然に防ぎ、管状体の良好な固定状態
を保持することができる。さらにまた、締着用のナット
を予め一体に備えたものでは、クランプとしての持ち運
びが容易となり、また作業もしやすい。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本考案の第1実施例を示すものであ
り、第1図はクランプの斜視図、第2図はその展開状態
を示す断面図、第3図は管状体の固定状態を示す断面
図、第4図は第2実施例に係るクランプの正面図、第5
図から第8図は本考案の第3実施例を示すものであり、
第5図はクランプの斜視図、第6図はその展開状態を示
す断面図、第7図はナット部材を示す斜視図、第8図は
管状体の固定状態を示す断面図、第9図は第4実施例に
係るクランプの斜視図、第10図は防振部の取付け状況を
示す断面図、第11図は第5実施例のクランプの斜視図、
第12図は管状体を後付けする場合を示す斜視図、第13図
は第6実施例の要部を示す断面図、第14図および第15図
はそれぞれ従来のクランプによる作業を示す斜視図であ
る。 1a,b…クランプ片 2…薄肉ヒンジ部 3…管状体 5…スタッド固着部 6…スタッドボルト(係止軸) 7a,b…差込み孔 12…仮止め爪 13a〜d…防振部 18…規制爪 19…ロック窓 C1〜C6…クランプ

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状体をボディ側へ固定するための防振ク
    ランプにおいて、硬質の樹脂材により一次成形された一
    対のクランプ片が薄肉ヒンジ部を介して開閉可能に接続
    されるとともに、前記クランプ片の対向面には前記管状
    体を挟持可能でかつ吸振・吸音性を有する軟質樹脂材に
    よって二次成形される防振部が積層状に配設され、 前記クランプ片の対向面には前記防振部に対する連結部
    が、前記対向面との間に隙間を有するようなブリッジ状
    に形成され、この連結部においては前記防振部を成形す
    るときに前記隙間内へ前記防振部の成形肉が回り込み、
    前記連結部を全周から取り囲むようになることで、前記
    防振部の剥離を規制可能な構成となっていることを特徴
    とする防振クランプ。
  2. 【請求項2】前記クランプ片には前記ボディ側への固定
    のためのスタッド固着部を形成し、このスタッド固着部
    には前記ボディに立設された係止軸が挿入される差込み
    孔が貫通されかつこの差込み孔には前記係止軸と係脱自
    在な仮止め手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の防振クランプ。
  3. 【請求項3】両クランプ片の少なくとも一方の対向面に
    は前記薄肉ヒンジ部が高さ方向へ伸び変形するのを規制
    するために、反対側のクランプ片あるいは薄肉ヒンジ部
    に対して両クランプ片が閉止されたときに係合する規制
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の防振クランプ。
  4. 【請求項4】前記差込み孔には前記係止軸に対する締着
    用のナットが、その回動操作に伴って破断される接続手
    段を介して取り付けられていることを特徴とする請求項
    2又は3記載の防振クランプ。
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