JP3609886B2 - ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材 - Google Patents

ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ケーブルやメタルケーブルの通信ケーブルの接続分岐配線するための接続部を保護収容するケーブル接続用ケースにおける端面シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ケーブル接続装置は、ケーブルの接続部を被包して保護する収容凾体が用いられるが、この収容凾体は縦割りの筒状ケースと、該ケースの両端面を閉塞しケーブルを挿通する端面部とからなり、ケースの分割面を突き合わせて取付ネジまたはバンドなどの固定手段で連結して密着一体化し、コネクタを含むケーブル接続部を気密状態に維持する構造のものが知られている。
【0003】
そして、支持線若しくは架空配線や基線のケーブルの出入孔に使用される端面部に於ては、従来はあらかじめ準備された嵌挿孔(適用ケーブルの最大径)に細径ケーブルを取り付ける場合、端面部嵌挿孔とケーブル間の隙間をスペーサ、又は一定厚さのゴムテープを巻回すると共に気密性、水密性を確保するためシーリングテープを合せて使用しているタイプがあり、その他にテーパ状の筒を持つ端面部を用い、ケーブル径に対応し現地にてテーパ部の所定位置を切断して使用されるタイプがある。このタイプもケーブルとの接合部はシール性を考慮してシーリングテープやPVCテープによって固定する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、各種ケーブルの出入孔を水密性確保にシールするための従来方法であると、部品的にケーブル対応でスペーサを要したり、ゴムテープ、シーリングテープを巻回するなどで作業が煩雑であり、ケーブルの増設、保守時には特にシーリングテープの除去交換等がやっかいであり、しかもテーパ状端面部やスペーサ、ゴムテープ等の交換が必要となって、作業時間や補修費のロスが生じるので問題であった。
本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、異径の各種ケーブルを収容凾体の出入にシーリングテープなしで安全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく低コストで対応できるケーブル接続用ケースにおける端面シール部材を構成簡単で安価な形態で提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、ケーブル方向に延びるケースであって、ケースの天板部と両側板部との間にヒンジ部が形成され、該ヒンジ部を中心として両側板部を開閉自在に連結された構成で、さらに該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の略中央部に支持線とケーブルとを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおける前記端面シール部材において、該端面シール部材が、一対の圧縮板と、該圧縮板間に介在される熱可塑性エラストマに可塑性油を含浸させた柔軟弾性樹脂によるゲル部材とからなり、該圧縮板及びゲル部材に前記支持線並びにケーブルを挿通する嵌挿孔を形成し、ゲル部材に設けた該嵌挿孔の内周にシール用のうね部を形成し、かつ該嵌挿孔に連通するスリットを形成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
ケースを底板より取り外して底板上のケーブル把持金具にケーブルを接続してから、ケーブル外皮を円周方向に研磨して、スペーサを嵌装したのちテンションメンバ把持金具を添わせて取付ボルトで均等に締め付ける。
次いで、端面シール部材のケーブル嵌挿孔にケーブルを装入して、該端面シール部材をケーブル上に配備し、前記ケースをヒンジ部を中心として両端面を拡開させながら、端面シール部材へケース側壁部の凹溝を嵌入して連結し、さらに底板にケースの両端縁部を嵌着すると共に、一対の圧縮板を締め付けて圧縮板間のゲル部材を内外に膨出させ端面シール部材を密着固定化すると、ケーブル周囲並びに端面シール部材外周側に膨出したゲル部材で密封性を高め、取付け姿勢を安定強固にすると共に、ケースに備えられたロック機構を締結しロックして密封性も大幅に高められ、安全に用いられるものである。
【0007】
前記ケーブル嵌挿孔にケーブルを装入する際に、ケーブル径が大きい場合にはケーブル嵌挿孔の周囲にあるゲル部材が変形してケーブル外周に沿い対応させてケーブル装入組立後に水密性を確保できる。特に端面板の外側または内側にゲル部材が膨出してケーブル外周に絡みつくので、シーリングテープなしでケーブルの水密性確保を容易にし、各異径のケーブルの出入対応も簡単にでき、シーリングテープは不要であるため大幅な組立、解体作業時間が短縮化が図れ、増設、保守時に於ても部品等の交換不要でコストの大幅な低減も図れることになる。
【0008】
【実施例】
本発明を図1乃至図7の例で説明すると、光ケーブル接続部1の周囲を被包する筒状ケース2が、軸方向に沿設されたヒンジ部3と、該ヒンジ部3に対向配備された分割端縁部4,4とを備えて、拡開自在に構成され、該筒状ケース2の両端面に側壁部5を一体に形成し、該側壁部5の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材6を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケース2の両端縁部4,4を底板7に嵌合配備して、即ち、両端縁部4の凹溝に底板7を嵌合し、かつ両端縁部4の鉤状凸部を底板7の係止用突部に掛止して密着一体化でき、前記端面シール部材6を筒状ケース2に嵌着保持したケーブル接続用ケースとし、前記端面シール部材6が、一対の圧縮板6,6と、該圧縮板間に介在される柔軟弾性樹脂からなるゲル部材6とからなり、前記圧縮板6及びゲル部材6に支持線嵌挿孔14並びにケーブル嵌挿孔13と、各嵌挿孔13,14に連通するスリット13,14と、各嵌挿孔13,14の内周に突設したシール用のうね部13,14とを形成してあって、前記ゲル部材6は、ヒンジ部6で折曲重合自在に連設した一対の板状材に成形してあるが、この二つ割りにならない一つのブロック状板材に成形したものを用いてもよい。
【0009】
前記圧縮板6としては、前記各嵌挿孔13,14の中心を通る縦割り線の分割面により二分割される部材からなり、内外に対向配備した圧縮板6,6間に貫通孔15に備えた螺杆16または支杆とナット16でゲル部材6を挟持締め付けるもので、該ゲル部材6を各嵌挿孔13,14に挿通した支持線及びケーブルの周囲に膨出しシール性を良好にし、且つスリット13,14を隙間なく密閉しつつ端面板外周側にも膨出させてゲル部材6をケース側壁部5に押しつけて端面シール部材6の水密性をも良好に維持できるようにしてある。
【0010】
ゲル部材6としては、例えば、熱可塑性エラストマ(ポリスチレン−ポリエチレン/ブチレン−ポリスチレン)に可塑性油を含侵させてゲル化したもの即ち、伸び率約350〜1600%・ジエル硬度200〜700g・引張強度役8×10で、100〜350(10−1mm)のコーン貫入値・少なくとも約200%の極限伸びを有するゼラチンエラストマを用いるのがよい。
【0011】
なお、前記圧縮板6及びゲル部材6には螺杆16または支杆の貫通孔15を複数備えて組立やすくしてあって、ゲル部材6の両面からバランスよく圧縮板6で圧縮できるようにしてある。またこの圧縮板6は、縦方向に二分割される板状部材を用いてあるが、該板状部材の対向面に係脱自在の嵌合係止部を対設し連結結合状態を確実にしたものを用いてもよい。
さらに、前記圧縮板6,6間に備える支杆16が、その先端に段付部16を介して鍔状の抜止部16があって拡開自在に摺割りされている差込留部16を備えて取付孔に圧入されて固定するもので、組立作業性を向上させるタイプを用いるのもよい。
【0012】
この実施例では、筒状ケース2の底面に底板7を着脱自在に嵌着するもので、ケース2の内周面に補強用リブ2を間隔をあけて複数突設すると共に、底板7はケース2の端縁部4に形成したガイド溝に嵌合し、ケース2と底板7とに突設した一直線状に接続される継合レール7にスナップ70を係脱自在に設けて一体締結できるようにし、分離面での密封性が高められロックできるように考慮されている。
なお、前記底板7上にはケーブル把持金具21が取付片21で固着され連結杆21で他端例のケーブル把持金具と接続されている。
前記筒状ケース2がカマボコ型若しくは円筒体または角筒体であって、その側壁部5としては上下方向に嵌合溝8を形成した分割間隙部9を備え、端面シール部材6と前記底板7の両端に突設した側板11とを嵌装するようになっていて、前記端面シール部材6の外周縁を高密度に当接一体化できるようにしてある。
【0013】
また、前記端面シール部材6のゲル部材6は、図8及び図9に示すように、互に重合対向する板状材の接合面に係止用凹凸10,10を備えると共に、下端部に底板7に嵌合する段付部10を形成し、光ケーブル嵌挿孔13と、支持線嵌挿孔14とを形成したものであって、周側面から嵌挿孔13,14に連通するスリット13,14を接離自在にそれぞれ備え、ケーブル等配線の挿入を簡易に行ない、挿入後はスリットが密接してシール性を適確に保つようにしてある。特に、圧縮板6を締め付けて圧縮板間のゲル部材6を内外に膨出させ、端面シール部6の密封性を高めてある。
【0014】
さらに、前記端面シール部材6のゲル部材6は、図10に示す如く支持線やケーブルなどの嵌装孔13,14を通る縦割り線の分割面により二分割され、この二分割面の合わせ面がケーブルなどを嵌装孔13,14に導入するスリットとなって用いられるブロック状板材を用い、ケーブルなどの嵌挿孔13,14の内周面に凹凸条のうね部13,14をリング状に備えると共に、光ケーブル嵌挿孔13は貫通孔としてあるが、切開可能の薄肉キャップ部(図示せず)を必要に応じ備え、該薄肉キャップ部を切除して貫通孔としてから用いられるようにしてもよい。なお、前記圧縮板6は貫通孔15に挿入される螺杆で締め付け結合される。
【0015】
前記底板7としては、前記端面シール部材6の下端を嵌合する凹溝を形成した側板11を両端に立設したものであって、脚片26を有し、該側板11を前記筒状ケース2の側板5の嵌合溝8に嵌入し、かつケースの分割端縁部4,4に底板両側端を嵌着するものを用いるのがよい。
【0016】
なお、前記端面シール部材6の嵌挿孔12に幹線光ケーブルが貫通されてケーブル把持金具21で固定されていて、該ケーブルのテンションメンバは、支持クランプのテンションメンバ把持金具20に接続連結されている。前記分割ケース2は円筒状のハウジングで、軸方向に沿って片側が分離接合面で二つに分割できるようにしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いは難燃性のFRPPなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割する突き合わせ接合面と、該ケース2の両端に、前記ケーブル接続部の両側のケーブルを貫通する端面シール部材6とを備え、該端面シール部材6を側壁部5に締め付けロックバー22で連結できるようにしてあり、この対面する接合面を含み、前記ケース2の分割接合面にガスケットを嵌合挟持しうる凹溝の嵌合溝8を備えると共に、底板7の内面に、ケーブル外周に沿う押え挟持片からなるケーブル把持金具21のテンションメンバ把持金具20および屋外線把持金具23とを設けた連結金具19を固定装備し、さらに必要に応じ前記ケース2の外周にネジからなる締結具のあるバンド(図示せず)を着脱自在に巻回配備してもよいが、ケース両端縁と底板とを突起または凹溝を対応する部材で嵌装する方法でワンタッチで締結するか、ケース外周にネジからなる締結具で一体化して、分離面での密封性を高められて連結できるようにしてある。
【0017】
なお、前記支持線嵌挿孔14、ケーブル嵌挿孔13などで形成される貫通孔には、その周囲偏心円状または同心円状に異径スリットを設けて配線径に対応して切除しうるようにしてあるのでスペーサ或いはエアタイトテープを巻き付けることなくケーブルの外周面を密着できる。
前記支持線嵌挿孔14とケーブル嵌挿孔13とはスリットで連通してもよく、支持線とケーブルの接続部が被覆体で連続しているケーブルタイプと、連結片で間隔をおいて接続しているケーブルタイプとのいずれのケーブルについても使用できるようにしてもよい。即ち、ケーブル径や支持線径は種々あるが現在のケーブルにおいては、支持線の径種は数少ないためケーブルに対応する数本のスリットを端面板6の厚さ方向の途中まで入れてあり、現場にて切り落すことで選ばれた嵌合孔径にしてケーブル径に合わせられるようになっている。
【0018】
図11の例では、端面シール部材6の圧縮結合をワンタッチ操作で行えるようにしたもので、硬質ゴムまたは硬質プラスチックや金属製の、前記圧縮板6,6間に備える支杆16が、その先端に段付部16を介して鍔状の抜止部16があって拡開自在に摺割りされている差込留部16を備えて取付孔に圧入されて弾性を利用して固定するもので組立作業性を向上させるタイプで、ゲル部材6の両面からバランスよく圧縮板6で圧縮できるようにしてある。
【0019】
図12乃至図14の例では、前記圧縮板6を縦方向に二分割される板状部材を用いる場合に、分割面を結合するのに該板状部材の対向面に係脱自在の嵌合係止部60,61を対設し連結結合状態を確実にしたもので、圧縮板6,6間は螺杆62または支杆で締め付け結合し、前例のスリットのあるゲル部材6を圧縮できるようにしてあって、支持線SとケーブルSの嵌挿孔14,13の周囲、並びに外周部にゲル部材6を膨出して隙間なく密着することができシール性を高めてある。
【0020】
図15乃至図21の例では、前記端面シール部材6に支持線嵌挿孔14及びケーブル嵌挿孔13のほかに架空配線ケーブル嵌挿孔12を備え、各嵌挿孔に各配線径に対応した異径スリット13,12を嵌挿孔と同心円状または偏心円状に複数設けておき、各種配線径に選んだスリット13,12を切除して嵌挿孔として用いられるようにしてある。
この場合架空配線ケーブル嵌挿孔12では、切開可能の薄肉キャップ17を備え、この薄肉キャップを切除して貫通孔としてからケーブル配線用の一つとして用いられるようにするのがよい。(図16)
【0021】
この実施例では、他の各部は前例の同様な構成となっていて、角筒形ケースを高密度収容ケースとし内部構造は、屋外線把持金具23を備え、さらにファイバ芯線を入れる収納シートを収容する余長収納ケースを多数装入できる棚収容方式のコード収納部及びコネクタホルダーを備えた構成からなっている。
筒状ケース2の底面に底板7を着脱自在に嵌着するもので、ケース2の内周面に補強用リブ2を間隔をあけて複数突設すると共に、底板7はケース2の端縁部4に形成したガイド溝に嵌合し、ケース2と底板7とに突設した一直線状に接続される継合レール7にスナップ70を係脱自在に設けて一体締結できるようにし、分離面での密封性が高められロックできるように考慮されている。
なお、前記底板7上にはケーブル把持金具21が取付片21で固着され連結杆21で他端例のケーブル把持金具と接続されている。
【0022】
図22乃至図24の実施例では、端面シール部材6を縦方向に分割したゴム材または樹脂材などの弾性材からなる枠体63を取付ネジ64で着脱自在に設けたものに、該枠体63内にケーブル及び支線の嵌挿孔12,14のあるゲル部材65と圧縮板66とを重合内装したものからなり、この圧縮板66を締着ピン67で前記枠体63に押圧締付け固着できるようにして、ゲル部材65を内外に膨出させ嵌挿孔12,14及び枠体63内での密封性を相互に高められるようにしてある。
【0023】
この場合、前記ゲル部材65及び圧縮板66はケーブルなど挿入しやすいように二分割構成として、前記枠体63に嵌合組み込まれるようにしてあり、また枠体63には図示例ではケーブル嵌挿孔12のあるゲル部材65を2個組込める構成としてあるが、単数または2個以上の複数組込めるようにすることもでき、さらに前記圧縮板66の二分割構成も一端部のヒンジ部(図示せず)に連結して拡開自在の一体構成とすることもでき、この形態は前記枠体63及びゲル部材65に適用することもできる。
【0024】
前記締結ピン67としては、各部材に設けたピン孔68,68,68を挿通して枠体63に締着できるように、先端を二叉状にして係止突部69を複数設け、ピン67の押込時に拡開して前記圧縮板66の押込み位置が段階的に調整されワンタッチで組込まれるように配慮してある。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおいて、前記端面シール部材が、一対の圧縮板と、該圧縮板間に介在される柔軟弾性樹脂からなるゲル部材とからなり、前記圧縮板及びゲル部材に支持線並びにケーブルの嵌挿孔と各嵌挿孔に連通するスリットとを形成したことにより、各種ケーブルをゲル部材の膨出密着により収容凾体の出入にシーリングテープなしで水密性を確保して安全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく低コストで対応できると共に、端面シール部材のケースでの姿勢も安定して取扱い良好で、組立作業の容易性に役立ち、しかもケーブル接続部の収容体の変形防止を図り、安全性と気密性をも高めて信頼性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用状態の一部の正面図である。
【図2】図1のK−K線における縦断面図である。
【図3】図1の例のゲル部材を示し、(a)は展開状態の正面図、(b)はその折畳状態の縦断面図、(c)は展開状態の平面図である。
【図4】図1の例のケースを示し、(a)は正面図、(b)は図5のI−I線における切断背面図、(c)は図5のJ−J線における切断正面図である。
【図5】図1の例の使用状態の一部切断側面図である。
【図6】図5のG−G線における切断平面図である。
【図7】図5のH−H線における切断内面図である。
【図8】本発明の他の実施例の端面シール部材で、(a)は正面図、(b)は切断側面図である。
【図9】図8の例の斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の端面シール部材で(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図11】本発明の端面シール部材の他の結合状態を示す一部の縦断面図で、(a)は組立状態、(b)は結合状態を示す。
【図12】本発明の端面シール部材の他の実施例の斜視図である。
【図13】図12の例の一部の分離状態を示す正面図である。
【図14】図13の組立状態を示す側面図である。
【図15】本発明の他の端面シール部材の実施例の展開状態を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図16】図15の組立状態の縦断面図である。
【図17】図15の例の組立前の分離状態を示す一部切断正面図である。
【図18】図15の例のケースを示し、(a)は外側からの正面図、(b)は図19のC−C線における縦断面図、(c)は図19のD−D線における縦断面図を示す。
【図19】図15の使用状態を示す一部切断側面図である。
【図20】図19のA−A線における平面図である。
【図21】図19のB−B線における内面図である。
【図22】本発明の端面シール部材の他の実施例で(a)は正面図、(b)はL−L線における縦断面図である。
【図23】図22の例の分離状態の正面図である。
【図24】図22の例の締着ピンで(a)は平面図、(b)はその側面図、(c)はピン孔挿入状態の一作動説明図、(d)はその先端部の作動正面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル接続部
2 筒状ケース
3 ヒンジ部
4 分割端縁部
5 側壁部
6 端面シール部材
圧縮板
ゲル部材
ヒンジ部
7 底板
8 嵌合溝
9 分割間隔部
10 係止用凸部
10 係止用凹部
11 側板
12,13,14 嵌挿孔
13,14 スリット
13,14 うね部
15 貫通孔
16 螺杆
16 ナット
16 支杆
16 段付部
16 抜止部
16 差込留部
17 薄肉キャップ
21 ケーブル把持金具
60,61 嵌合係止部
63 枠体
64 取付ネジ
65 ゲル部材
66 圧縮板
67 締着ピン

Claims (5)

  1. ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、ケーブル方向に延びるケースであって、ケースの天板部と両側板部との間にヒンジ部が形成され、該ヒンジ部を中心として両側板部を開閉自在に連結された構成で、さらに該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の略中央部に支持線とケーブルとを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおける前記端面シール部材において、
    該端面シール部材が、一対の圧縮板と、該圧縮板間に介在される熱可塑性エラストマに可塑性油を含浸させた柔軟弾性樹脂によるゲル部材とからなり、該圧縮板及びゲル部材に前記支持線並びにケーブルを挿通する嵌挿孔を形成し、ゲル部材に設けた該嵌挿孔の内周にシール用のうね部を形成し、かつ該嵌挿孔に連通するスリットを形成したことを特徴とするケーブル接続用ケースにおける端面シール部材。
  2. 前記圧縮板が、前記嵌挿孔の中心を通る縦割り線の分割面により二分割される板状部材からなり、該圧縮板間に備えた螺杆または支杆で前記ゲル部材を挟持締め付けるものである請求項1記載の端面シール部材。
  3. 前記ゲル部材が、一対の板状材をヒンジ部で折曲重合自在に連設されたものからなり、前記螺杆または支杆の嵌挿孔を複数備えた請求項記載の端面シール部材。
  4. 前記圧縮板が、二分割される前記板状部材の対向面に係脱自在の嵌合係止部を対設した請求項2または3記載の端面シール部材。
  5. 前記圧縮板間に備える支杆が、その先端に段付部を介して鍔状の抜止部があって拡開自在に摺割りされている差込留部を備えて取付孔に圧入されて固定する請求項2,3または4記載の端面シール部材。
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