JP3633662B2 - ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具 - Google Patents

ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具 Download PDF

Info

Publication number
JP3633662B2
JP3633662B2 JP06347995A JP6347995A JP3633662B2 JP 3633662 B2 JP3633662 B2 JP 3633662B2 JP 06347995 A JP06347995 A JP 06347995A JP 6347995 A JP6347995 A JP 6347995A JP 3633662 B2 JP3633662 B2 JP 3633662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
sleeve
face plate
closure
cable insertion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06347995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08237851A (ja
Inventor
皓平 佐々木
敏弘 山本
忠 服部
謹司 峰島
孝次 山際
浩二 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP06347995A priority Critical patent/JP3633662B2/ja
Priority to TW84103608A priority patent/TW399354B/zh
Publication of JPH08237851A publication Critical patent/JPH08237851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3633662B2 publication Critical patent/JP3633662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光ケーブルなどの通信ケーブルの接続部を保護するためのクロージャ、特に光ケーブル用クロージャにおけるケーブル把持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ケーブル接続用クロージャは、ケーブル接続部の両側のケーブルを貫通して取付けられた端面板と、前記接続部をかぶせて収容する縦割りの円筒状のスリーブとからなり、両端面板間にスリーブを装架して、該スリーブの互いに対向した分割突き合わせ部分をボルトまたはバンドなどの固定手段で連結して一体化し、ケーブル接続部を気密に保護する構造のものが多用されている。
【0003】
従来のケーブルの接続部を保護する収容体のスリーブは、スリーブの変形防止の剛性を保ち、湿気の浸入を阻止しなければならないために、スリーブの各構成部分は互いに密に結合され、かつケーブル端との間の結合も密で、その上、導出されるケーブルの固定化を強固に維持しなければならず、気密材を設けたケーブル収容体は、ケーブルの固定化の取扱いが面倒で製作煩雑で高価となり経費を要するし、耐久性の面でも問題があり、気密確保のために締め付け力の管理や組立作業性が煩雑となって問題があった。
本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、スリーブからの導出ケーブルの固定を簡便化し、安全性と気密性をも高めると共に、組立作業性を大幅に向上できるケーブル接続用のケーブル把持具を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーブル接続部の周囲を覆い、ケーブルを導出しうる円筒状のスリーブを軸方向に二分割する突き合わせ接合面を形成し、該分割スリーブの互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化したクロージャにおいて、前記スリーブ内に、ケーブルを嵌挿する挿通部を備えたケーブル把持金具を連結金具に備えたものであって、該ケーブル把持金具が、板状部材の両側面の上下位置に径の異なる円弧状のケーブル挿通凹部を形成した受具と、各ケーブル挿通凹部にそれぞれ対応してケーブル挿通凹部があり、ネジ孔を有する取付部が先端に備えられ、開閉自在にピンで他端を枢着されたアーム状の弯曲保持片とからなるものであって、上下の弯曲保持片の前記取付部を重合してネジ孔を接続挿通して取付ネジによって受具に固着すると共に、前記受具および彎曲保持片のケーブル挿入凹部の内面に山形状の突起を設けたものである。
【0005】
【作用】
ケーブル外被を必要長さ剥ぎ取り、内部のスロットロッドを剥ぎ取り際から所定寸法で切断したのち、テンションメンバを所定寸法になるようスロットロッドをカッタ等を使用して裸にしてケーブルの接続の準備を終了させる。ケーブルの所定位置の外被を円周方向に研磨清掃し、ケーブルスペーサを嵌挿させたのち端面板のケーブル挿入孔になる薄肉キャップ部と斜スリット部を切除開口し、スリット端末を拡開してケーブルを挿入しケーブル挿入孔に貫通させ、スリット部に山溝付のシール部材を装着し、接続片を嵌装してスリットを閉塞保持させ、該端面板外周部のスリット部を覆うようにテープ状ガスケットをなじませるように接着させる。その後、受具と弯曲保持片とからなるケーブル把持金具のケーブル挿入部に必要なスペーサを介してケーブル外被が装着され取付ネジにより所定トルクで締結してから、テンションメンバをテンションメンバ把持金具にテンションメンバ把持具を用いて締結ネジにて必要トルクにて締め付ける。そして下スリーブに端面板を押しつけつつ、端面板ガスケットになじませてから、上スリーブをかぶせ、スリーブ相互を押えつけて中央部分から外へ相互に締結具を順次締めつけ取り付けて、所定のトルクで数回に分けて締結して組立てられ、ケーブルシール材や端面板の取付け姿勢を安定強固にすると共に、密封性も大幅に高められ、バルブより注入されたガスによってクロージャとして安全に用いられるものである。
【0006】
【実施例】
本発明を図1乃至図12の円筒状のスリーブ1と、スリーブ1の側面嵌合部2に嵌装された端面板3とを備えたクロージャの例で説明すると、端面板3,3に、幹線光ケーブルが貫通されてケーブル把持金具4で固定され、かつ、該ケーブルのテンションメンバが、テンションメンバ把持金具5に接続連結されている。前記スリーブ1は円筒状のハウジングで、軸方向に沿って両側が分離接合面で上下に分割できるようにしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いはガラス繊維を充填した難燃性のFRPP或いはスチレン系、またはオレフィン系の熱可塑性エラストマーなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割する突き合わせ接合面と、該スリーブ1の両端に、嵌装される端面板3、例えば耐候性、耐オゾン性等の諸特性に優れたEPDMなどのゴム板材とを備え、該端面板3にケーブル挿通孔20を少なくとも一つ形成し、該ケーブル挿通孔20に孔を覆い切離しうる薄肉キャップ部21を一体に備えると共に、ケーブル挿通孔20に連通するスリット22を端面板外側面に貫通して設けて、スリット22で切開された端末を拡開しうるように構成してあり、この端面板3の対面する接合面を含み、前記スリーブ1の分割接合面にガスケット7を嵌合挾持しうる凹溝6を備えると共に、端面板3に対向する内面に、ケーブル外周に沿う押え保持片からなるケーブル把持金具4と、テンションメンバ把持金具5およびテンションメンバ接続具9とを設けた連結金具8を固定装備し、さらに分割スリーブの対向接合面を締結するバックル30を備えると共に、必要に応じ前記スリーブ1の外周にネジからなる締結具11のあるバンド12を着脱自在に巻回配備し、分離面での密封性が高められて連結できるようにしてある。
【0007】
このバンド12としては、スリーブ1に巻回できる帯状金属板などで形成され、その両端にフックを設け、該フックに係合された係合片を介してボルト11が螺合されてフック間を接離自在に連結できるようにしてあるが、スリーブ1の外周にリブ(図示せず)を突設して、リブ間の凹部にバンド12を巻回装着して外れ防止に役立たせることも配慮される。
【0008】
前記スリーブ1は、上下に分割可能の形態として端面板3間にシール材を介在させて、前記スリーブガスケット7と共に、クロージャ内の気密性を維持できるようにしてあり、互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化できるようにしてある。即ち、スリーブの長手方向の片側を固定ヒンジまたは脱着ヒンジのヒンジ機構で連結し、他側に締め付け或いは締め付け、増し締めできるバックル30とを備えてある。
そして前記端面板3としては、図5乃至図8に示すように小判形或いは楕円形、円形などのゴム弾性体からなり、複数のケーブル挿通孔20にそれぞれ薄肉キャップ部21を有し、該薄肉キャップ部21を選択的に切除開口して貫通孔として用いるようになっていて、ケーブルを嵌挿しやすく水平面に対して傾斜したスリット22を有するケーブル挿通孔とし、該スリット22を挟んで両側に跨がって接続片24を嵌合保持する凹面部23に備えていて、スリット22にシール部材25を当てがって、接続片24により締結される構成となっていて、ケーブル挿通孔をクロージャの内外に貫通するようにしてある。
【0009】
なお、前記端面板3としては、ゴムスペーサで等経または異径の4穴のケーブル挿通孔20があって、穴ごとにスリット22があり、その端末を開けることで、ケーブルを挿入嵌合できる形態となっていて、ケーブル挿通孔20の穴径とケーブル径の変化対応は、端面板3を介して行うようにしてある。前記スリット22の中間部にプラスチックで両面に山溝を設けた合わせ目スペーサが、挿入可能となる構造としてあり、斜めのスリット22は、ケーブルが挿入されない時は端面板3の片面と外周面が薄肉で塞がれてあり、ケーブル挿入時に挿入孔のキャップ部21を切除すると同時に、切除して開くことができ、作業性の向上と気密信頼性の向上をはかっている。
前記スリット22を切除して使用する場合には、ケーブル挿入後、再度閉じる工程時に切除された外周部の開く作用やズレを防止するために開き止め金具としての接続片24が凹面部23に付設される。
また、端面板3の最外周面は、全周に渡って複数の山溝26を設けてあり、スリーブ内面との圧縮力が得られて気密性を保つと共に、内部へ伝達される圧縮力によりケーブルとの気密性が得られるようにしてある。
即ち、スリーブ1の嵌合部2と、端面板3との気密保持機構は、端面板3の外周に山溝26を設け、バンドの締め付け力をスリーブ1が受け山溝26に伝わって気密を保持できるようにし、端面板ガスケットを不要として組立解体作業性を向上できるようにしてある。
【0010】
前記ケーブル把持金具4としては、図9のようにケーブル挿通凹部16のある受具16にケーブル外周に沿う彎曲保持片17をピン18で回動自在に設けて開閉させて、ネジ19でケーブルを挾持固定化するようにしてケーブル把持が簡便にできるようにしてある。即ち、ケーブル挿通凹部16を複数設けた受具16と、該受具16に着脱可能なピン18によるヒンジ機構で回転自在に枢着された彎曲保持片17と、彎曲保持片17の取付部17を前記受具16に脱着する取付ネジ19で固着する構成によりケーブルを把持できるもので、受具内面、彎曲保持片内面には山形状の突起16が複数設けてあり、ケーブル外被に噛み込んで把持力を得られるようにしてある。なお、前記弯曲保持片17は、受具16に着脱自在に設けた脱着構造とすることもできる。
【0011】
前記ケーブル挿入部20を形成する前記受具16または弯曲保持片17のいずれかの内面に山形状の突起16を多数設けてもよく、さらに前記受具16としては板状部材であって、両側面の上下位置に径の異なる円弧状のケーブル挿通凹部16,16を形成し、各ケーブル挿通凹部16にそれぞれ対応してアーム状の弯曲保持片17,17を開閉自在に備え、ケーブルを挿通しうるケーブル挿入部20が前記端面板3のケーブル挿通孔20に対設させた配備とし、また、前記弯曲保持片17は、ピン18で枢着されたアーム状の弯曲保持片であって、先端にネジ孔19を有する取付部17を備え、該取付部17を重合して取付ネジ19で受具16に固着される。
【0012】
また、前記端面板3の内面側に対向してスリーブ1に固着した連結金具8上の両端にケーブル把持金具4、4を取付ネジで、またテンションメンバを把持金具5に固定ネジで順次取付け、中央部に一対のリング14、14のある収納用取付金具、例えば収納トレイ15を設け、芯線を分配ガイドして接続できるように、テンションメンバ接続具9を配備しうるようにしてある。(図1及び図10)
この前記心線取付金具の収納用トレイ15は、図10に示す如く1テープ毎に固定方式として5〜20テープ/1トレイの実装ができるようにし、この収納用トレイを多段に重積しヒンジ部で連結して、必要トレイの位置が開放でき作業性を向上できるようにしてある。
なお、前記スリーブ1としては、長手方向に沿って縦割りで上下に二分割される半円筒体の対で構成され、スリーブの分割接合面に行くに従って厚肉部に形成し、かつ外接合面に凹溝6を備えていて気密性の維持を確実化できるようにしてあるが、前記端面板3を省略したケーブル直接挿入形状とすることも選んでできる。
【0013】
なお、前記ケーブル挿通孔20、20で形成される貫通孔またはケーブル導出孔には、ゴム製などでのスペーサ43或いはエアタイトテープを巻き付けてケーブルの外周面を密着できるようにすることが配慮されている。
この場合、前記スリーブ1から導出されるケーブルの周囲に備えられる中空円筒状のスペーサ43は、一方に拡開できるように該スペーサ43の片側にケーブル差込み挿入用のスリット44を設けると共に、スペーサ43の内周および外周にリング状に山溝45,46をそれぞれ備え、気密性の確保を容易にし、かつ組立、解体性の取扱作業の簡便化をはかるのがよい。(図11)
【0014】
このスペーサ43は、ゴム弾性体を自然環境化で使用するので、環境温度に対応して収縮、膨張できるように、外周とスリーブ間、ケーブル挿入孔の内径とケーブル外周間に圧力変化に対応するスペーサと、圧力変化を極力少なくすることで、圧縮応力の確保、低温収縮防止を図り、さらにスペーサ43はスリット加工してケーブル挿入しやすくし、外周面または/及び内周面にはリング状の山部を複数突出設けてある。前記端面板3のケーブル挿入孔20に於いて、外径の異なるケーブルが挿入される場合、同一径の挿入孔で対応可能とするために、外径は挿入孔と同一とし内径はケーブル外径に対応したケーブルスペーサ43にてその内径、外径に山溝を設けて、ケーブルにセットすることで気密性を確保出来る構造とするのがよい。
【0015】
また、テンションメンバ把持金具5に取付けたケーブルテンションメンバは、単穴或いは複数穴タイプを用いるが、取付板にアームを介してケーブル挿入部を1から複数まで設けたもので、スリーブ1内に固着されてケーブルを保持する。例えば、前記スリーブ内に設けられるケーブルテンションメンバ把持具51は、図12の如くケーブルを嵌挿する挿通部47を単数または複数アーム48を介して取扱板49に備え、前記挿通部47に固定締付ネジ50を備えたものを用い、前記テンションメンバ把持金具5に取付けて1本または複数本のケーブル中心のテンションを掛けた装備が容易にできる。
なお、前記スリーブ1或いは端面板3にはバルブのあるガス注入口部(図示せず)を設けて、該ガス注入口部から封入ガスを注入してクロージャ接続部の保護を確実にするようにしてある。
【0016】
このような構造の接続部を組み立てる場合、各ケーブルにスペーサ43を装着し、或いはケーブルシール材を巻き付け、ケーブルの端部の外被をケーブル把持金具4により固定したのち、端面板3の接合面にシール材及びスリーブ1の接合面にガスケット7を介して分割スリーブ1、1の接合面を突き合わせて、該スリーブの外周にあるバックル30を締め付け、さらに締結具11のあるバンド12を巻回して締結具11を締め付けて固定するもので、順次所定間隔ごとにバックル30の取付けと、締め付けを繰り返してスリーブ1の全長にわたって気密維持を強固にし信頼性の高い密封構造にすることができる。
なお、この組立状態において、縦割りの接合面間にはスリーブガスケット7が径方向に圧縮されていることで、比較的小さい挾持力で高い気密性を保持することができ、また端面板3とケーブルとの間にはスペーサが、ケーブル長さ方向に介在されシール材があって、スリーブ1、1の姿勢が安定すると共に組立てを容易にするし、気密性を著しく向上できる。このスリーブガスケット7は、断面形状を長方形として角部に丸味をつけて、上下面に凹溝を形成してリップ効果を持たせるようにし、組立性・気密性の向上を図ることが考慮されている。
【0017】
一方、前記スリーブ1,1の締結状態を解除するときには、締結具11のボルトを緩めてバンド12をスリーブ1、1から外し、バックル30の締結を解除して端面板3の凹面部23からスリット開き止め用の接続片24を外し、スリーブ1の接合面を離間して分割すれば、ケーブルの交換も容易にすることができる。
【0018】
前記スリーブ1の分割縁部には、図2のように対応して、引掛ヒンジ27,挿入穴28のヒンジ機構を設けて脱着できるようにしてあって、該引掛ヒンジ27を挿入穴28に現場にて嵌合後、バックル30を掛止してしめつけるだけで、上下スリーブ1,1が簡単に正合できるようにしてある。即ち、前記ヒンジ機構は、複数本のピンとそれらに対応する挿通孔とからなり、或いは複数の挿入孔に貫通する単一の支杆で固着または着脱自在に設けられている固定ヒンジまたは脱着ヒンジとする。
【0019】
前記スリーブ1,1の分割接合面の密接固定化には、図13の如く、スリーブの分割縁部の長手方向の片側をピンの引掛ヒンジ27と挿入穴とからなる脱着ヒンジとし、他側を回転自在のバックル30にて締め付け可能にすることで、作業性の向上を図り、また、ヒンジ側のスリーブ凹溝6に設置したスリーブガスケット7が、ヒンジを支点としてスリーブ1を閉じる方向に回転することにより、自動的に上下スリーブ1,1の凹溝6に収まるようにすることもできる。なおヒンジ機構としては、上下スリーブ1に固着したり、一方のスリーブにピンを長手方向に装着され、他方のスリーブに挿入孔を対設して脱着することが選べる。
【0020】
前記バックル30としては、フックを引掛け、ハンドル操作によるワンタッチで上下スリーブ1,1を所定の寸法まで締結後に、さらにその寸法を接近できる増し締め機構、例えば、ネジ杆とナットを備えて調整できるようにしたものを用いるのがよい。
【0021】
また、スリーブ1は、図14及び図15に示すような端面板3を選んでスリーブとの組立密封構造としてもよく、該端面板3には外周に全周にわたって複数山溝26を設けて、スリーブ内面との圧縮力が得られて気密性を保つと共に、内部へ伝達される圧縮力によりケーブルとの気密性を保つようにしてある。
なお、前記端面板3に中央スペーサ29を必要に応じ設け、複数のケーブル挿通孔20に形成した薄肉キャップ部21を選択的に切除開口して貫通孔として用いるようになっていて、さらにケーブルを嵌挿しやすく水平面に対して傾斜した或いは平行なスリット22を設け、該スリット22を挟んで両側に跨がって接続片を嵌合保持する凹面部23に備えていて、スリット22にシール部材25を当てがって、接続片により締結される構成となっていて、ケーブル挿通孔20をクロージャの内外に貫通するようにしてある。
【0022】
図16の例では、ケーブル接続部の周囲を覆い、軸方向に二分割する円筒状スリーブ1を互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化し、ケーブルをスペーサを介して挿入導出しうる嵌挿用凹部52とガスケット用凹溝とを分割接合面54に形成した端板部1を前記スリーブ1の両端に一体に備えて端面板の並びにその組込作業を省略し直接ケーブルを挿入でき、気密性の確保も容易であり、取扱簡便な形態とし、さらに分割スリーブ1,1が、その長手方向の片側を固定ヒンジまたは脱着ヒンジ27のヒンジ機構で連結し、他側に締め付けと、必要に応じ増し締めできるバックル30を備えてあって、スリーブの組立、解体の作業を容易にしてある。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、ケーブル接続部の周囲を覆い、ケーブルを導出しうる円筒状のスリーブを軸方向に二分割する突き合わせ接合面を形成し、該分割スリーブの互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化したクロージャにおいて、前記スリーブ内にケーブル把持金具を連結金具に備えたものであって、該ケーブル把持金具が、板状部材の両側面の上下位置に径の異なる円弧状のケーブル挿通凹部を形成した受具と、各ケーブル挿通凹部にそれぞれ対応してケーブル挿通凹部があり、ネジ孔を有する取付部が先端に備えられ、開閉自在にピンで他端を枢着されたアーム状の弯曲保持片とからなるものであって、上下の弯曲保持片の前記取付部を重合してネジ孔を接続挿通して取付ネジによって受具に固着すると共に、前記受具および彎曲保持片のケーブル挿入凹部の内面に山形状の突起を設けたことにより、スリーブからの導出ケーブルの固定を強固で簡便にでき、ケーブル接続部の被覆収容作業を著しく迅速に行うことができ、しかもケーブルのすべりやゆるみなど移動変位がなく信頼性の高い密封を確保できると共に、高所作業に際しても受具に弯曲保持片がすべてピン止めされ開放時に脱落するおそれもなく簡単迅速にケーブルの挿入固定作業が行なえケーブルの姿勢も安定して取扱い良好で、組立作業の容易化に役立ち、ケーブル接続固定も楽に安全に行え、構成も簡単で、安価な形態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、一部を分離し、切欠して内部を表した使用状態の斜視図である。
【図2】図1のスリーブの一部の分離斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図1の例の組立状態の一部切断側面図である。
【図5】図1の例の端面板の拡大正面図である。
【図6】図5のA−A線における切断平面図である。
【図7】図5のB−B線における切断側面図である。
【図8】図5の外側からみた側面図である。
【図9】図1のケーブル把持金具の作業状態の側面図である。
【図10】図1の例の収納用トレイで、(a)は側面図、(b)はその平面図である。
【図11】スペーサの一実施例で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)はY−Y線における縦断面図である。
【図12】ケーブルテンションメンバの一実施例で、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図13】本発明の他の実施例の一部を切欠したスリーブの斜視図。
【図14】端面板の他の実施例で、(a)は正面図、(b)は一部切断平面図、(c)は縦断面図である。
【図15】端面板のさらに他の実施例で、(a)は正面図、(b)は一部切断平面図、(c)は側面図である。
【図16】本発明のスリーブの他の実施例の一部切欠状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 スリーブ
2 側面嵌合部
3 端面板
4 ケーブル把持金具
5 テンションメンバ把持金具
6 凹溝
7 スリーブガスケット
8 連結金具
9 テンションメンバ接続具
11 締結具
12 バンド
14 リング
15 収納用トレイ
16 受具
16ケーブル挿通凹部
16突起
17 弯曲保持具
17 取付部
17 ケーブル挿通凹部
18 ピン
19 ネジ
19 ネジ孔
20 ケーブル挿通孔
20 ケーブル挿入部
21 薄肉キャップ部
22 スリット
23 凹面部
24 接続片
25 シール部材
26 山溝
27 ヒンジ
28 挿入穴
29 スペーサ
30 バックル
31 ブラケット
32 ハンドル
33 回動部材
34 ネジ杆
35 ピン
36 ナット
37 フック部
38 ピン
43 スペーサ
44 スリット
45,46 山溝
51 ケーブルテンションメンバ把持具

Claims (1)

  1. ケーブル接続部の周囲を覆い、ケーブルを導出しうる円筒状のスリーブを軸方向に二分割する突き合わせ接合面を形成し、該分割スリーブの互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化したクロージャにおいて、前記スリーブ内に、ケーブルを嵌挿する挿通部を単数または複数備えたケーブル把持金具4を連結金具8に備えたものであって、該ケーブル把持金具4が、板状部材の両側面の上下位置に径の異なる円弧状のケーブル挿通凹部16 ,16 を形成した受具16と、各ケーブル挿通凹部16 ,16 にそれぞれ対応してケーブル挿通凹部17 があり、ネジ孔19 を有する取付部17 が先端に備えられ、開閉自在にピン18で他端を枢着されたアーム状の弯曲保持片17,17とからなるものであって、上下の弯曲保持片17,17の前記取付部17 ,17 を重合してネジ孔19 ,19 を接続挿通して取付ネジ19によって受具16に固着すると共に、前記受具16および彎曲保持片17のケーブル挿入凹部16 ,17 の内面に山形状の突起16 を設けたことを特徴とするケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具。
JP06347995A 1995-02-28 1995-02-28 ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具 Expired - Fee Related JP3633662B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06347995A JP3633662B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具
TW84103608A TW399354B (en) 1995-02-28 1995-04-13 Cable holder for the closure for a cable connection

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06347995A JP3633662B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08237851A JPH08237851A (ja) 1996-09-13
JP3633662B2 true JP3633662B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=13230423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06347995A Expired - Fee Related JP3633662B2 (ja) 1995-02-28 1995-02-28 ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3633662B2 (ja)
TW (1) TW399354B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY125832A (en) 1995-11-06 2006-08-30 Japan Recom Ltd Closure for cable connection
ES2129350B1 (es) * 1997-02-11 2000-01-01 Japan Recom Ltd Cierre para conexion de cable.
FR2759503B1 (fr) * 1997-02-11 1999-04-30 Japan Recom Ltd Organe de fermeture de raccord de cable
KR101838082B1 (ko) 2013-11-01 2018-03-13 엘지전자 주식회사 방송 신호를 송신하는 장치, 방송 신호를 수신하는 장치, 방송 신호를 송신하는 방법 및 방송 신호를 수신하는 방법
CN106853932B (zh) * 2016-12-13 2018-12-25 上海三菱电梯有限公司 旁路装置
JP7024596B2 (ja) * 2018-05-16 2022-02-24 住友電装株式会社 ワイヤハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
TW399354B (en) 2000-07-21
JPH08237851A (ja) 1996-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3560090B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
EP0320236B1 (en) Cable closure end cap
US5742982A (en) Cable strain relief apparatus
US6721483B2 (en) Cable closure and assembly
EP0316911A2 (en) Cable closure
US4822954A (en) Cable closure end cap
JPH11262161A (ja) ケーブル配線用クロージャにおける端面シール部材
JP3633662B2 (ja) ケーブル接続用クロージャにおけるケーブル把持具
JP3629746B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
JP3666823B2 (ja) ケーブル接続用クロージャにおける端面板
JP3628059B2 (ja) ケーブル接続用クロージャにおけるケーブルシール材
JPH08237847A (ja) ケーブル接続用クロージャにおけるテンションメンバ把持具
JP3730337B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
JP2000348812A (ja) コネクタの保護ケース
JP3914309B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
JPH08237852A (ja) ケーブル接続用クロージャにおける締結装置
JP3560295B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
CA2231616A1 (en) Device for closing and sealing of cutouts for cable bushings for cables with premounted plugs
JP3570805B2 (ja) ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材
JPH1042443A (ja) ケーブル配線用クロージャにおける端面シール部材
JPH10224977A (ja) ケーブル接続用クロージャ
JPH0980255A (ja) ケーブル接続用クロージャ
KR100540017B1 (ko) 케이블접속용밀폐구조체
JP3645039B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
JPH09298826A (ja) ケーブル接続用クロージャにおける端面シール部材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees