JP3914309B2 - ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ケーブルなどの通信ケーブルの接続部を保護するためのクロージャ、特に光ケーブル接続用クロージャの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ケーブル接続用クロージャは、ケーブル接続部の両側のケーブルを挿通して取付けられた端面板と、前記接続部をかぶせて収容する筒状スリーブとからなり、両端面板間に装架したスリーブの互いに対向した分割突き合わせ部分をボルトまたはバンドなどの固定手段で連結して一体化して、ケーブル接続部を気密に保護する構造のものが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のケーブルの接続部を保護する収容体のスリーブは、支持線若しくは架空配線や基線のケーブルはクロージャ内部でケーブル把持金具で固着されるが、このケーブル把持金具ではあらかじめ準備された嵌挿孔(適用ケーブルの最大径)に細径ケーブルを取り付ける場合には嵌挿孔とケーブル間の隙間をスペーサ、乃至ブッシュ、又は一定厚さテープを巻回して固着性を確保させて使用しているタイプであり、ケーブル径に対応し現地にて外径調整して固定する方法がとられていた。
【0004】
ところが、の従来方法であると、ケーブルの把持固定化にはケーブルと把持部の嵌挿孔との間を埋めて固着するためにケーブル外周に合致するように、スペーサを取替えたりテープを巻回するなどしているが、その作業が煩雑であり、ケーブルの増設、保守時には特にテープ類ではその除去交換等がやっかいであって、しかもケーブル径のバラツキが大きいためにテープ等の交換が必要となって、そのための作業時間や補修費のロスが生じ問題であったし、またスペーサやブッシュを用いる場合、ケーブル外径に合わせたケーブル挿通孔を持ったスペーサブッシュを多数持ち合わせていて選んで用いなくてはならず異径のケーブルに対応したスペーサブッシュを各種保管しなければならないのできわめて取扱いが煩しい欠点があった。
本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、異径の各種ケーブルに対応して安全に適用でき、ケーブルの固着、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換も少なく、ケーブル固定組立作業性を大幅に向上できるケーブル接続用クロージャを構成簡単で安価な形態で提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、スリーブの両端からケーブルを導入する筒状のスリーブ内に、ケーブルを嵌挿する把持スペーサを設けたケーブル把持金具と、該ケーブル把持金具に固定したケーブルから導出されるケーブル心線の心線接続部及び該心線接続部に連なる心線余長の収納部を備えた心線ケースとを連結金具に固着したケーブル接続用クロージャにおいて、前記ケーブル把持金具のケーブル挿通凹部と、これに対向配備される弯曲保持片とにそれぞれ嵌合面を介して把持スペーサが着脱自在に備えられると共に、該把持スペーサは中空円筒状体を縦割りに分割し、さらに二つ以上の異なるケーブル外周に沿った円弧状周面によって分割自在とし同心円の円周面とした複数の把持スペーサを順次内外周面で嵌合組み合わせならなり、この把持スペーサの加徐によって異なる径のケーブルの外周に対応する構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態では、スリーブ内のケーブル把持金具にケーブルを固着する際に、ケーブル把持金具のケーブル挿通凹部に対向配備された弯曲保持片を開いてから、嵌合面を介して備えられる把持スペーサの一部をケーブル把持金具と弯曲保持片とから外してケーブル外周に沿う円弧周面位置に合わせる。
即ち、挿入固着されるケーブル径と同等寸法径となるように、分割把持スペーサの一部を取り除き、或いは円弧周面をケーブル外周に沿わせた状態に組み替えて用い、把持ケーブルの状態にそれぞれに合った内径を持った把持スリーブのあるケーブル把持金具とすることができ、各種のケーブル径に応じた巾広い範囲に対応して適確に固着でき、締結性も大巾に高めて安全に用いられるものであり、各異径のケーブルの出し入れ対応も簡単にでき、組み付けも確実で安全であり調整用テープ類は不要であるため大幅な組立、解体作業時間が短縮化が図れ、増設、保守時に於ても部品等の交換不要でコストの大幅な低減も図れることになる。
【0007】
【実施例】
本発明を図1乃至図12に示された下スリーブ1と上スリーブ2とからなる円筒状のスリーブと、スリーブの側面嵌合部3に嵌装された端面板3とを備えたクロージャの例で説明すると、端面板3,3に、ケーブルが貫通されてケーブル把持金具4で固定され、かつ、該ケーブルのテンションメンバがテンションメンバ把持金具5に接続連結されて用いられる。前記スリーブ1,2は、円筒状のハウジングで、軸方向に沿って両側が分離接合面で上下に分割できるようにしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いはガラス繊維を充填した難燃性のFRPP或いは熱可塑性エラストマーなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割する突き合わせ接合面と、該スリーブ1,2の両端に、嵌装される端面板3、例えば耐候性、耐オゾン性等の諸特性に優れたEPDMなどのゴム板材とを備えてあり、この端面板3の対面する接合面を含み、下スリーブ1の分割接合面に形成した凹溝6にガスケット7を嵌合挾持して備えると共に、該端面板3に対設されるケーブル把持金具4と、テンションメンバ把持金具5及び心線ケースの心線収納トレイ15とを設けた連結金具8を固定装備してある。
【0008】
前記ケーブル把持金具4としては、図1及び図10のようにケーブル把持金具本体のケーブル挿通凹部16と、これに対向配備される弯曲保持片17とにそれぞれ嵌合面を介して把持スペーサ33が着脱自在に備えられると共に、該把持スペーサ33は二つ以上の異なるケーブル外周に沿った円弧状内周面C,C,Cによって分割自在とした最内周の把持スペーサ33中間層の把持スペーサ33最外周の把持スペーサ33複数の嵌合組み合わせからなり、この把持スペーサ33,33,33の加徐によって円弧状内周面C ,C ,C を選ぶことで異なる径のケーブル10の外周に対応する構成としたものである。
この把持スペーサ33としては、中空円筒状体を縦割りに分割し、さらにその外周と内周に同心円の円弧状円周面C,C,C によって分割して備えたものを順次内外周で重合組合せたもので、ケーブル外周に沿う円弧内周面C,C,Cにケーブル軸線に直交するシールリブ31を間隔をあけて複数突設してある。 即ち、図3乃至図6に示すように最内周の把持スペーサ33 と最外周の把持スペーサ33 とはそれぞれ両サイドに大径のフランジ部32 ,32 を備え、中間周の把持スペーサ33 には片サイドにフランジ部32 を設けて、該フランジ部32 には最内周の把持スペーサ33 にあるフランジ部32 の一部を嵌合する凹部35 と、前記最外周の把持スペーサ33 にあるフランジ部32 の一部を嵌合する凹部35 とを設け、前記最外周の把持スペーサ33 に設けたフランジ部32 には中間周の把持スペーサ33 にあるフランジ部32 の一部を嵌合する凹部35 と、該凹部35 に連なる係止凹凸部とを嵌合対応面部に備えている。(図3乃至図6)
【0009】
また、前記把持スペーサ33が、最外周の把持スペーサ33 の外周で両フランジ部32 ,32 間に、連結用ボス34を突設し、該連結用ボス34を把持スペーサ33の嵌合される前記ケーブル把持金具4に設けたケーブル挿通凹部16と、これに対向配備される弯曲保持片17に設けられた嵌合面とに開口形成された嵌挿孔36に嵌入する構成としてある。
図7乃至図9に示すように、前記把持スペーサ33の他の実施例では、ケーブルの外周径が大きいものの適用例で、複数からなる把持スペーサ33,33,33の同心円の円弧状円周面C,C,Cを大径に弯曲し嵌合組み合わせたもので、各把持スペーサ33,33,33の厚みを適宜選ぶか、図9の如く組み合わせ数を増やした形態とすることで、円弧状内周面C ,C ,C を選んで異なる径のケーブルの外周に対応する構成としたものである。この場合、各把持スペーサの嵌着用ノブ34を突設するのがよい。
なお、各把持スペーサ33 ,33 ,33 のフランジ部32及びその一部を嵌合する凹部35を含む係止凹凸部の嵌合対応面部は図示のように形成するのがよい。
【0010】
さらに、前記ケーブル把持金具4としては、図10の如く前記分割把持スペーサ33を嵌合する嵌合面のケーブル挿通凹部16と、該分割把持スペーサ33の両フランジ32間に嵌入する湾曲保持片17を備え、弯曲保持片17を取付部材のネジ19で固着しケーブルを挾持固定化するようにしてケーブル把持が簡便にできるようにしてある。即ち、ケーブル挿通凹部16を複数設け、該ケーブル挿通凹部16に対応する弯曲保持片17が、分割把持スペーサ33を嵌装して、ケーブル外周に沿ったチャツキングができるようになっている。
【0011】
なお、前記連結金具8としては、図1乃至図3に示すようにケーブル把持金具本体4と、テンションメンバ把持金具5とを両側に一体に形成し、中央部に心線収納トレイ15を載置固定できる載置台となっていて、この載置台に取付ネジによって心線収納トレイ15を載置固定する。
【0012】
また、下スリーブ1と上スリーブ2とからなる円筒状のスリーブの側面嵌合部3に嵌装された端面板3で組み立てられるが、分割スリーブ1,2の接合面を突き合わせて、該スリーブの外周一側にある脱着ヒンジ部60で掛け止め、かつ他側を締結部70をロックレバー75で締め付け、必要に応じバンドを巻回して締め付けて固定するもので、順次所定間隔ごとに締結部70の締め付けを繰り返してスリーブ1,2の全長にわたって気密維持を強固にし信頼性の高い密封構造にすることができる。(図1乃至図3)
一方、前記スリーブ1,2の締結状態を解除するときには、脱着ヒンジ60の締結を解除して端面板3からスリット開き止め用の接続片24を端面板3から外してから、スリーブ1,2の接合面を離間して分割すれば、ケーブル10の交換も容易にすることができる。
【0013】
なお、この組立状態において、縦割りの接合面間には凹溝6にあるスリーブガスケット7が径方向に圧縮されていることで、比較的小さい挾持力で高い気密性を保持することができ、また端面板3とケーブル10との間にはスペーサ43が、ケーブル長さ方向に介在されてシール機能を果たし、スリーブ1、2の姿勢が安定すると共に、組立てを容易にして気密性を著しく向上できる。このスリーブガスケット7は、断面形状を長方形として角部に丸味をつけて、上下面に凹溝を形成してリップ効果を持たせるようにし、組立性・気密性の向上を図ることが考慮されている。さらに、この端面板3を通過するケーブル10の外周にシールテープを巻き付けてシール性を高めて使用することも選んでできる。
【0014】
前記ケーブル把持金具4としては、図10に示すように、ケーブル挿通凹部16を複数設けた本体と、該ケーブル挿通凹部16に対応する弯曲保持片17を備えたものからなり、即ち前記ケーブル把持金具4のケーブル挿通凹部16に対向配備される弯曲保持片17を枢支用ピン18により着脱かつ回動自在に備えて、該湾曲保持片17の自由端17をネジ19で締着連結し、このケーブル挿通凹部16と湾曲保持片17とには嵌合面を介してそれぞれ分割スペーサ33を着脱自在に対向配備してある。この場合、該弯曲保持片17はその一端に枢支用ピン18を突設し、他端の自由端17にネジ19の嵌挿孔17を形成したアーム状片であって、該枢支用ピン18が、ケーブル把持金具4に抜け防止構造、例えば狭隘開口形成された係止凹部18に着脱自在に挿入され回動自在に支持される。また、前記弯曲保持片17を締着する取付部のネジ19は、ケーブル把持金具4に螺合されるネジ杆であって、該ネジ19の頭部19を弯曲保持片17の自由端17に係止させ、さらにケーブル挿通凹部16の内面と、弯曲保持片17の内面には山形状の突起が複数間隔を開けて設けてあり、ケーブル外被に圧接される分割把持スペーサ33で密接されるようにしてある。
【0015】
前記把持スペーサ33としては、ケーブル外周に沿う少なくとも一つの円弧周面で分割され結合自在の把持スペーサ33,33,33として配備し、この把持スペーサ33,33,33の加徐によって異なる径のケーブル10の外周に対応する構成としてある。
また、前記分割把持スペーサ33は、最外周の把持スペーサ33 の外周で連結用ボス34を突設し、該連結用ボス34に前記ケーブル把持金具4に設けたケーブル挿通凹部16と、これに対向配備される弯曲保持片17に設けられた嵌合面とに開口形成された嵌挿孔に嵌入する構成とされていて、把持スペーサ33の差し換えやすくすることが配慮される。(図10)
【0016】
前記端面板3は、図11および図12に示す如く、ケーブル挿通孔20を少なくとも一つ形成し、該ケーブル挿通孔20に孔を覆い切離しうる薄肉キャップ部21を一体に備えると共に、ケーブル挿通孔20に連通する切除可能のスリット22を設けて、スリット22で切開された端末を拡開しうるように構成すると共に、スリット22及びケーブル挿通孔20に剛性保持部材25およびシール部材25を着脱自在に嵌装してある。
さらにこの端面板3は、小判形或いは楕円形、円形などのゴム弾性体からなり、複数のケーブル挿通孔20にそれぞれ薄肉キャップ部21及び剛性保持部材25を有し、該剛性保持部材25を取外したのち薄肉キャップ部21を選択的に切除開口して貫通孔として用いるようになっていて、ケーブルを嵌挿しやすく水平面に対して平行なスリット22を有するケーブル挿通孔とし、該スリット22を挟んで両側に跨がる開き止め接続片24を嵌合保持する凹面部23、即ち開き止め接続片24に突設した突部24が嵌合される取付孔24のある凹面部23を一側面に備え、他側面にケーブル挿通孔20,20間で中央部位に、前記ケーブル把持金具4に突設されるボス40が嵌入する狭隘部30を形成する一対の突起31を備えていて、スリット22を切開後はケーブルを通してから戻したスリット22にシール部材を当てがって、必要に応じ接着剤で連結し、さらに接続片24により締結される構成となっていて、ケーブル挿通孔20をクロージャの内外に貫通するようにしてある。
【0017】
さらに、前記開き止め接続片24及び剛性保持部材25とシール部材25とは、前記端面板外側面に形成した凹部に嵌合されるが、対向面に凹凸係合部を備えていて嵌着維持を確実にし脱落防止構造とするのがよい。
また、前記端面板3としては、ゴムまたは樹脂スペーサで等経または異径の2穴又はそれ以上のケーブル挿通孔20があって、穴ごとにスリット22があり、その端末を開けることで、ケーブルを挿入嵌合できる形態となっていて、ケーブル挿通孔20の穴径とケーブル径の変化対応は、端面板3を介して行うようにするのがよく、前記スリット22の中間部にプラスチックで両面に山溝を設けた合わせ目スペーサのシール部材が、挿入可能となる構造としてあり、斜めのスリット22は、ケーブルが挿入されない時は端面板3の片面と外周面が薄肉で塞がれてあり、ケーブル挿入時に挿入孔のキャップ部21を切除して開くことができ、作業性の向上と気密信頼性の向上をはかっている。
【0018】
前記スリット22を切除して使用する場合には、ケーブル挿入後、再度閉じる工程時に切除された外周部の開く作用やズレを防止するために開き止め金具としての接続片24が凹面部23に付設される。
さらに、端面板3の最外周面は、全周にわたって複数の山溝26を設けてあり、スリーブ内面との圧縮力が得られて気密性を保つと共に、内部へ伝達される圧縮力によりケーブルとの気密性が得られるようにしてある。
即ち、スリーブ1の嵌合部3と、端面板3との気密保持機構は、端面板3の外周に山溝26を設け、バンドの締め付け力をスリーブ1が受け山溝26に伝わって気密を保持できるようにし、端面板ガスケットを不要として組立解体作業性を向上できるようにしてある。
なお、前記ケーブル挿通孔20、20で形成される貫通孔またはケーブル導出孔に挿通するケーブル外周には、ゴム製などでのスペーサ、或いはエアタイトテープを巻き付けてケーブルの外周面を密着できるようにすることが配慮されている。
【0019】
前記スリーブ1,2は、上下に分割可能の形態として端面板3間にシール材を介在させて、前記スリーブガスケット7と共に、クロージャ内の気密性を維持できるようにしてあり、互いに対向した接合面を固定手段で連結一体化できるようにしてある。即ち、前記分割スリーブ1,2を締結するのに、一方の下スリーブ1から他方の上スリーブ2に着脱自在に掛止されるループ状リングからなるヒンジ部60と締結部70とで連結一体化するものであり、締結部70には締め付けロック片75で定着を確実にできるようにしてある。
【0020】
前記端面板3のケーブル挿通孔20に於いて、外径の異なるケーブルが挿入される場合、同一径の挿入孔で対応可能とするために、外径は挿入孔と同一とし内径はケーブル外径に対応したケーブルスペーサにてその内径、外径に山溝を設けて、ケーブルにセットすることで気密性を確保出来る構造とするのがよい。
【0021】
また、前記端面板3の内面側に対向して下スリーブ1に固着した連結金具8上の両端にケーブル把持金具4、4を取付ネジで、またテンションメンバを把持金具5に固定ネジで順次取付け、中央部に収納用取付金具、例えば収納トレイ15を設け、芯線を分配ガイドして接続できるように、テンションメンバ接続具9を配備するのがよい。(図1乃至図4)
【0022】
このような構造の接続部を組み立てる場合、各ケーブル10にスペーサを挿入し、或いはケーブルシール材を巻き付け、ケーブルの端部の外被をケーブル把持金具4により把持スペーサ33を介して固定したのち、端面板3の接合面にシール材及びスリーブ1の接合面にガスケット7を介して分割スリーブ1,2の接合面を突き合わせて、該スリーブの外周にあるヒンジ部60で掛け止め、かつ締結部70を締め付け、必要に応じバンドを巻回して締め付けて固定するもので、順次所定間隔ごとに締結部70の締め付けを繰り返してスリーブ1,2の全長にわたって気密維持を強固にし信頼性の高い密封構造にすることができる。
なお、この組立状態において、縦割りの接合面間にはスリーブガスケット7が径方向に圧縮されていることで、比較的小さい挾持力で高い気密性を保持することができ、また端面板3とケーブルとの間にはスペーサが、ケーブル長さ方向に介在されシール材があって、スリーブ1,2の姿勢が安定すると共に、組立てを容易にするし、気密性を著しく向上できる。このスリーブガスケット7は、断面形状を長方形として角部に丸味をつけて、上下面に凹溝を形成してリップ効果を持たせるようにし、組立性・気密性の向上を図ることが考慮されている。
【0023】
一方、前記スリーブ1,2の締結状態を解除するときには、脱着ヒンジ60の締結を解除して端面板3からスリット開き止め用の接続片24を外し、スリーブ1,2の接合面を離間して分割すれば、ケーブルの交換も容易にすることができる。
【0024】
前記スリーブ1,2の分割接合面の密接固定化には、スリーブの分割縁部の長手方向の片側を脱着ヒンジ60とし、他側を回動自在の締結部にて締め付け可能にすることで、作業性の向上を図り、また、ヒンジ側のスリーブ凹溝6に設置したスリーブガスケット7が、ヒンジを支点として上スリーブ2を閉じる方向に回転することにより、自動的に上下スリーブ1,2の凹溝6に収まるようにすることもできる。なおヒンジ機構としては、上下スリーブ1,2に固着したり、脱着することが選べる。
【0025】
この実施例では、分割スリーブの連結、締結は一側縁側のみで操作でき、他側縁側に作業空間が十分確保できない場合、例えばマンホール内のように狭い場所においても、作業者側(一側縁側)に作業空間があれば容易にクロージャの取付作業が行えるようにしたもので、2つの分割スリーブ1,2をヒンジ部60と、で連結し、スリーブ1,2を開いた状態とした場合、ヒンジ部60に設けた斜面によって、両分割スリーブの開放角度が一定角度で制限される。即ち、両分割スリーブを開く方向への回転が一定角度で止まるようにしたもので、一方の分割スリーブを接続部に係合させた場合に、他方の分割スリーブが必要以上に開き、反作業側に他方の分割スリーブが回転して、作業側から遠くに位置してしまい作業性を悪化させる不都合を防ぐことができる。
さらに、2つの分割スリーブ1,2の分割スリーブ本体を同一形状としているので、両分割スリーブ本体を連結するための締結部用連結部材とヒンジ用連結部材をそれぞれヒンジ部60に取り付ける際に、2つの分割スリーブ本体を区別することなく取付作業ができ、また、これら分割スリーブ本体を同一の金型によって製作できるようにしてある。
【0026】
前記心線取付金具の収納トレイ15は、1テープ毎に固定方式として5〜20テープ/1トレイの実装ができるようにし、この収納トレイを多段に重積しヒンジ部で連結して必要とされるトレイの位置が開放でき作業性を向上できるようにしてある。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、スリーブの両端からケーブルを導入する筒状のスリーブ内に、ケーブルを嵌挿する把持スペーサを設けたケーブル把持金具と、該ケーブル把持金具に固定したケーブルから導出されるケーブル心線の心線接続部及び該心線接続部に連なる心線余長の収納部を備えた心線ケースとを連結金具に固着したケーブル接続用クロージャにおいて、前記ケーブル把持金具に設けたケーブル挿通凹部と、これに対向配備される弯曲保持片とにそれぞれ嵌合面を介して把持スペーサが着脱自在に備えられると共に、該把持スペーサは中空円筒状体を縦割りに分割し、さらに二つ以上の異なるケーブル外周に沿った円弧状周面によって分割自在とし同心円の円周面とした複数の把持スペーサを順次内外周での嵌合組み合わせたものからなり、この把持スペーサの加徐によって異なる径のケーブルの外周に対応する構成としさらに各把持スペーサに大径のフランジ部をそれぞれ設け、該フランジ部の嵌合対応面部に係止凹凸部を備えたことにより、内外周のスペーサの結合が確実でケーブル接続固定も楽に安全に行えてケーブル接続部の被覆収容作業を異径の各種ケーブルに対応して迅速に適用でき、縦割り並びに異なる周面分割スペーサの組付け結合しやすく各種ケーブルの固着、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換も少なく、保管取扱いも楽で、分割スペーサの組付け結合処理作業も良好で一体化が強固で安全に用いられるし異径の各種ケーブルに対応して適確に固着でき固定、組立作業性を大幅に向上できると共に、構成も簡単で、安価な形態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示し、一部を分離し、切欠して内部を表した使用状態の斜視図である。
【図2】 図1の例のクロージャを示し、(a)はそのケースの分離状態の正面図、(b)は一部切断側面図である。
【図3】 本発明で用いられるケーブル把持スペーサを示し、(a)は組立状態の正面図(b)はその分離状態の正面図、(c)は分離状態の斜視図てにる。
【図4】 図3の例のケーブル把持スペーサの最内周に用いられるものを示し、(a)は平面図は平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図、(d)は縦断面図である。
【図5】 図3の例のケーブル把持スペーサの中間周に用いられるものを示し、(a)は平面図は平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図、(d)は縦断面図である。
【図6】 図3の例のケーブル把持スペーサの最外周に用いられるものを示し、(a)は平面図は平面図、(b)はその底面図、(c)はその側面図、(d)は縦断面図である。
【図7】 本発明で用いられる他のケーブル把持スペーサを示し、(a)は組立状態の正面図、(b)はその分離状態の正面図である。
【図8】 本発明で用いられる更に他のケーブル把持スペーサを示し、(a)は組立状態の正面図、(b)はその分離状態の正面図である。
【図9】 本発明で用いられるもう一つの他のケーブル把持スペーサを示す分離状態の正面図である。
【図10】 本発明で用いられるケーブル把持金具の使用状態を示し、(a)はその正面図(b)は湾曲保持片を閉じた状態の平面図である。
【図11】 本発明で用いられる端面板を示し、(a)はその正面図、(b)はその背面図(c)は平面図である。
【図12】 図11の例の各断面を示し、(a)は図11のD−D線における分離状態の切断側面図、(b)は図11のE−E線における分離状態の切断側面図、(c)は図11のF−F線における分離状態の切断側面図である。
【符号の説明】
,C ,C 円弧状円周面
1,2 スリーブ
3 端面板
側面嵌合部
4 ケーブル把持金具
5 テンションメンバ把持金具
6 凹溝
7 ガスケット
8 連結金具
10 ケーブル
15 収納用トレイ
16 ケーブル挿通凹部
17 弯曲保持片
18 枢支用ピン
19 ネジ
20 ケーブル挿通孔
21 薄肉キャップ部
22 スリット
24 接続片
25,29 剛性保持片
25 シール部材
26 山溝
31 シールリブ
32 フランジ
32 ,32 ,32 フランジ部
33 分割スペーサ
331,332,333 把持スペーサ
34 連結用ボス
35 係合凹部
35 ,35 ,35 凹部
36嵌挿孔

Claims (5)

  1. スリーブの両端からケーブルを導入する筒状のスリーブ内に、ケーブルを嵌挿する把持スペーサ33を設けたケーブル把持金具と、該ケーブル把持金具に固定したケーブルから導出されるケーブル心線の心線接続部及び該心線接続部に連なる心線余長の収納部を備えた心線ケースとを連結金具に固着したケーブル接続用クロージャにおいて、前記該ケーブル把持金具4に設けたケーブル挿通凹部16と、これに対向配備される弯曲保持片17とにそれぞれ嵌合面を介して把持スペーサ33が着脱自在に備えられると共に、該把持スペーサは中空円筒状体を縦割りに分割し、さらに二つ以上の異なるケーブル外周に沿った円弧状周面によって分割自在とし同心円の円周面とした複数の把持スペーサ33 ,33 ,33 を順次内外周で嵌合組み合わせたものからなり、この把持スペーサ33 ,33 ,33 の加徐によって異なる径のケーブルの外周に対応する構成とし、さらに各把持スペーサ33 ,33 ,33 に大径のフランジ部32 ,32 ,32 をそれぞれ設け、該フランジ部32 ,32 ,32 の嵌合対応面部に係止凹凸部を備えたことを特徴とするケーブル接続用クロージャ。
  2. 前記把持スペーサ33が、ケーブル外周に沿う円弧内周面にケーブル軸線に直交するシールリブ31を間隔をあけて複数突設したことを特徴とする請求項1記載のケーブル接続用クロージャ。
  3. 前記把持スペーサ33が、最内周の把持スペーサ33 と最外周の把持スペーサ33 との間に中間層の把持スペーサ33 を介在したものからなり、該中間層の把持スペーサ33 にあるフランジ部32 の一部を嵌合する凹部35 を最外周の把持スペーサ33 に設けると共に、前記内外周の把持スペーサ33 ,33 にあるフランジ部32 ,32 の一部を嵌合する凹部35 ,35 を前記中間層の把持スペーサ33 に備えて、各把持スペーサ33 ,33 ,33 の嵌合対応面部とした請求項1または2記載のケーブル接続用クロージャ。
  4. 前記把持スペーサが、最外周の把持スペーサ33 の外周に連結用ボス34を突設し、該連結用ボス34が、前記把持スペーサ33の嵌合される前記ケーブル把持金具4に設けたケーブル挿通凹部16と、これに対向配備される弯曲保持片17に設けられた嵌合面とに開口形成された嵌挿孔36に嵌入する構成としたことを特徴とする請求項3記載のケーブル接続用クロージャ。
  5. 前記ケーブル把持金具4が、前記ケーブル挿通凹部16に対向配備される弯曲保持片17を枢支用ピン18と係止凹部18 とからなる枢支部により着脱かつ回動自在に備えて、該湾曲保持片17の自由端17 をネジ19の取付部材で締着連結し、このケーブル挿通凹部16と湾曲保持片17とにそれぞれ分割スペーサを着脱自在に対向配備したことを特徴とする請求項3または4記載のケーブル接続用クロージャ。
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