JPH09298826A - ケーブル接続用クロージャにおける端面シール部材 - Google Patents

ケーブル接続用クロージャにおける端面シール部材

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JPH09298826A
JPH09298826A JP8130559A JP13055996A JPH09298826A JP H09298826 A JPH09298826 A JP H09298826A JP 8130559 A JP8130559 A JP 8130559A JP 13055996 A JP13055996 A JP 13055996A JP H09298826 A JPH09298826 A JP H09298826A
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cable
face
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face seal
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JP8130559A
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Daijiro Sasaki
大二郎 佐々木
Tadashi Hattori
忠 服部
Ikuya Tsuruta
育也 鶴田
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JAPAN RIICOM KK
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4439Auxiliary devices
    • G02B6/444Systems or boxes with surplus lengths
    • G02B6/4441Boxes
    • G02B6/4446Cable boxes, e.g. splicing boxes with two or more multi fibre cables
    • G02B6/4447Cable boxes, e.g. splicing boxes with two or more multi fibre cables with divided shells

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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル接続部収容体のケーブル出入にシー
リングテープなしで、クロージャの水密性確保を図り、
安全性と気密性をも高めると共に、組立て作業性を大幅
に向上する。 【解決手段】 端面シール部材3が端面板と、端面板に
備えられるケーブル嵌挿孔4を端面板肉厚部位の一部を
残したスリット5で構成したものからなり、前記ケーブ
ル嵌挿孔4に嵌装される弾性中空筒体のブッシュ6が針
入度40〜90(10-1mm)で、伸び1500〜20
00%及び引張応力0.5〜1.5kgf/cm2 の熱
可塑性ゴム組成物から構成され、中空筒体壁に外周面か
ら内周面に連通する切目とを備えたブッシュを前記ケー
ブル嵌挿孔4に配備し配線、周りの隙間を埋めて水密・
気密性確保に対応できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルやメタ
ルケーブルの通信ケーブルの接続分岐配線するための接
続部を保護収容するケーブル接続用クロージャにおける
端面シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーブル接続装置は、ケーブル
の接続部を被包して保護する収容凾体が用いられるが、
この収容凾体は縦割りの筒状ケースと、該ケースの両端
面を閉塞しケーブルを挿通する端面部とからなり、ケー
スの分割面を突き合わせて取付ネジまたはバンドなどの
固定手段で連結して密着一体化し、コネクタを含むケー
ブル接続部を気密または水密状態に維持する構造のもの
が知られている。
【0003】そして、支持線若しくは架空配線や基線の
ケーブルの出入孔に使用される端面部に於ては、従来は
あらかじめ準備された嵌挿孔(適用ケーブルの最大径)
に細径ケーブルを取り付ける場合、端面部嵌挿孔とケー
ブル間の隙間をスペーサ、乃至ブッシュ、又は一定厚さ
のゴムテープを巻回すると共に、気密性、水密性を確保
するためにシーリングテープを合せて使用しているタイ
プがあり、その他にテーパ状の筒を持つ端面部を用い、
ケーブル径に対応し現地にてテーパ部の所定位置を切断
して使用されるタイプがある。このタイプもケーブルと
の接合部はシール性を考慮してシーリングテープやPV
Cテープによって固定する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各種ケーブ
ルの出入孔を水密性確保にシールするための従来方法で
あると、部品的にケーブル対応でスペーサを要したり、
ゴムテープ、シーリングテープを巻回するなどで作業が
煩雑であり、ケーブルの増設、保守時には特にシーリン
グテープの除去交換等がやっかいであり、光ケーブルで
は光ファイバーに添設された支持線を連結片、即ち首部
で一体に被覆した外皮があるため、連結片を切り裂いて
分離すると、連結片が光ケーブル及び支持線の外皮に突
条として残り端面板の嵌挿孔に装入する際に、該突条部
がシール性に支障を来たすことが多く、シーリングテー
プを巻きつけても隙間を埋めることが困難であり、突条
部をきれいに切除する作業が伴って作業性が悪いし、し
かもケーブル径のバラツキが大きいためにテーパ状端面
部やスペーサ、ゴムテープ等の交換が必要となって作業
時間や補修費のロスが生じ問題であったし、多数の鋼心
をよじって結束したメタルケーブルでは外周が凸凹とな
るためテーピィングしても隙間ができてシール性が維持
できなく、また外周に合わせたブッシュを用いると外径
に合わせたケーブル挿通孔を持ったブッシュを用いなく
てはならず異径のケーブルに対応したブッシュを各種保
管しなければならないのできわめて取扱いが煩しい欠点
があった。本発明は、これら従来の欠点を排除しようと
するもので、異径の各種ケーブルをケーブル接続用収容
凾体の出入にシーリングテープなしで安全に適用でき、
組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブル
の増設、保守時にも部品等の交換もなく低コストで対応
できるケーブル接続用クロージャにおける端面シール部
材を構成簡単で安価な形態で提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル接続
部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設された
ヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部と
を備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に
側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを
嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌着保持したケー
ブル接続用クロージャにおける端面シール部材であっ
て、該端面シール部材が端面板と、端面板に備えられる
ケーブル嵌挿孔を端面板肉厚部位の一部を残したスリッ
トで構成したものからなり、前記ケーブル嵌挿孔に嵌装
される弾性中空筒体が針入度40〜90(10-1mm)
で、伸び1500〜2000%及び引張応力0.5〜
1.5kgf/cm2 の熱可塑性ゴム組成物から構成さ
れ、中空筒体壁に外周面から内周面に連通する切目とを
備えたブッシュを前記ケーブル嵌挿孔に配備したもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】ケースを底板より取り外して底板
上のケーブル把持金具にケーブルを接続してから、ケー
ブル外皮の連結片を切断して支持線と切り離し、ケーブ
ル外皮上にブッシュを拡開嵌装し、連結片の突部を持っ
たままのケーブル或いは外周が凸凹のメタルケーブルを
そのままブッシュ内周に沿わせて圧着すると、ブッシュ
が弾性変形して隙間なく密着させたのちテンションメン
バ把持金具を支持線を添わせて取付ボルトで均等に締め
付ける。次いで、端面シール部材にある異径スリットの
一つをケーブル径対応で選んで切除してから、端面板の
ケーブル嵌挿孔にブッシュ付きケーブルを装入して、該
端面シール部材をケーブル上に配備し、前記ケースをヒ
ンジ部を中心として両端部を拡開させながら端面シール
部材へケース側壁部の凹溝を嵌入して連結し、さらに底
板にケースの両端縁部を嵌着すると共に、端面シール部
材をも密着固定化し、取付け姿勢を安定強固にし、か
つ、ケースに備えられたロック機構を締結して密封性も
大幅に高めて、安全に用いられるものである。
【0007】前記ケーブル嵌挿孔にケーブルを装入する
際に、ケーブル径が大きい場合にはケーブル嵌挿孔の周
囲にある同等寸法径のスリットの残存肉部位を現場にて
切除して開口対応させ、ブッシュを介してケーブル装入
組立後に水密性を確保できる。また端面板の支持線挿入
孔に嵌入される支持線もブッシュを嵌合して用いシーリ
ングテープなしでケーブルの気密性並びに水密性確保を
容易にし、各異径のケーブルの出入対応も簡単にでき、
シーリングテープは不要であるため大幅な組立、解体作
業時間が短縮化が図れ、増設、保守時に於ても部品等の
交換不要でコストの大幅な低減も図れることになる。
【0008】
【実施例】本発明を図1乃至図3の例で説明すると、光
ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケース1が、軸方
向に沿設されたヒンジ部11 と、該ヒンジ部11 に対向
配備された分割端縁部12 ,12 とを備えて、拡開自在
に構成され、該筒状ケース1の両端面に側壁部2を一体
に形成し、該側壁部2の中央部にケーブルを嵌挿する端
面シール部材3を着脱自在に嵌着保持したケーブル接続
用クロージャにおける端面シール部材3であって、該端
面シール部材3が端面板と、端面板に備えられるケーブ
ル嵌挿孔4を端面板肉厚部位の一部を残したスリット5
で構成したものからなり、前記ケーブル嵌挿孔4に嵌装
される弾性中空筒体のブッシュ6が針入度40〜90
(10-1mm)で、伸び1500〜2000%及び引張
応力0.5〜1.5kgf/cm2 の熱可塑性ゴム組成
物から構成され、中空筒体壁に外周面から内周面に連通
する切目8とを備えたブッシュ6を前記ケーブル嵌挿孔
4に配備してある。
【0009】前記端面シール部材3としては、端面板の
外周面にシール用リブ9を突設すると共に、下端部に底
板に嵌合する段付部11を必要に応じ形成してもよく、
またケーブル嵌挿孔41 ,42 と、架空配線若しくは基
線ケーブル嵌挿孔4と支持線嵌挿孔14とを形成した弾
性端面板或いはケーブル嵌挿孔4と支持線嵌挿孔14と
を形成した弾性端面板であって、該弾性端面板の周側面
から各嵌挿孔4,41,42 に貫通するスリット10,
101 ,102 を備えたものからなり、このケーブル嵌
挿孔4,41 ,42 の周囲に端面板肉厚部位の一部をそ
れぞれ残して複数の異径スリット5を同心円状または偏
心円状に設けてある。前記筒状ケース1は、円筒体また
は角筒体であって、その側壁部2としては端面シール部
材3の嵌合溝12を形成した分割ケースで両分割端縁部
2 ,12 を嵌装するようになっていて、前記端面シー
ル部材3の外周縁を高密度に当接一体化できるようにし
てある。
【0010】また、前記端面シール部材3に形成される
光ケーブル嵌挿孔41 ,42 と、架空配線若しくは基線
ケーブル嵌挿孔4と、支持線嵌挿孔14とは弾性端面板
の周側面から各嵌挿孔に連通するスリット10,1
1 ,102 を接離自在にそれぞれ備え、基線ケーブル
嵌挿孔4と支持線嵌合孔14との間にスリット11を設
けて、ケーブル等配線の挿入を簡易に行ない、挿入後は
スリットが密接してシール性を適確に保つようにしてあ
る。
【0011】なお、前記端面シール部材3での、ケーブ
ルなどの嵌挿孔4,41 , 2 、切開可能の薄肉キャッ
プ部(図示せず)を必要に応じ備え、該薄肉キャップ部
を切除して貫通孔としてから用いられるようにしてもよ
い。さらに、前記弾性中空筒体のブッシュ6は、ケーブ
ル嵌挿孔5及び支持線嵌挿孔14にそれぞれ配備される
ものであって、外周円周方向にリング状のシールリブ1
6を軸方向に間隔をおいて複数突設してガスケット機能
をはたすものを用いる。この場合、前記ブッシュ6が、
伸びが大きく引張応力(モジュラス)も大きい低硬度ゴ
ム(ショアー硬度1〜3)を用い、即ち、針入度40〜
90、好ましくは50〜70(10-1mm・JIS K
2560)で、伸び1500〜2000、好ましくは1
700〜1900%(JIS K6301)及び引張応
力100%−0.5,300%──1.0,400%─
─1.4kgf/cm2 (JIS K6301)の熱可
塑性ゴム組成物、例えばEPDM、シリコーンゴム、ブ
チルゴム、スチレン・ブタジェンゴム或いはフッソゴム
など低硬度(HS)のもの、さらに詳しくは、比重1.
0〜1.05、引張強度31.0kgf/cm2 で圧縮
永久歪(70℃×22H)は63.0%のものを用い、
支持線、若しくはケーブル外被に連結片の突条部が残っ
ていても、或いはよじりメタルケーブルの外周が凸凹し
ていてもブッシュが弾性変形して隙間なく密着されて防
滴性を確保できるものであって、さらに該ブッシュ6に
形成される切目8は軸方向に平行な直線状、或いは軸方
向に対して喰込み継目、例えば凸凹状、Z状、S状或い
はΩ状となっているもので密接するもの、或いは若干隙
間があっても軸方向に対する面で密接面が存在する形態
であれば有効に用いられる。
【0012】なお、前記端面シール部材3の嵌挿孔4に
幹線光ケーブルが貫通されてケーブル把持金具21で固
定されていて、該ケーブルのテンションメンバは支持ク
ランプのテンションメンバ把持金具20に接続連結され
ている。前記分割ケース1は円筒状のハウジングで、軸
方向に沿って片側が分離接合面で二つに分割できるよう
にしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いは難燃性
のFRPPなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割
する突き合わせ接合面と、該ケース1の両端に、前記ケ
ーブル接続部の両側のケーブルを貫通する端面シール部
材3とを備え、該端面シール部材3を側壁部2に締め付
けロック係止具22で連結できるようにしてあり、前記
ケース1内には接続部のあるサブユニット23と接続余
長収納トレイ24が備えられる。
【0013】なお、前記ケーブル嵌挿孔41 ,42 架空
配線ケーブル嵌挿孔4などで形成される貫通孔には、そ
の周囲に異径スリット5があるので、スペーサ或いはエ
アタイトテープを巻き付けることなくケーブル径対応で
選んだスリットを切取りケーブルの外周面を密着でき
る。前記支持線嵌挿孔14と基線ケーブル嵌挿孔4とは
スリット11で連通していて、支持線とケーブルの接続
部が被覆体で連続しているケーブルタイプと、連結片で
間隔をおいて接続しているケーブルタイプとのいずれの
ケーブルについても使用できるようにしてある。また、
ケーブル径や支持線径は種々あるので、各ケーブルに対
応する数本のスリットを端面板の厚さ方向の途中まで入
れてあり、現場にて切り落すことで選ばれた嵌合孔径に
してケーブル径に対応して合わせられるようになってい
る。なお、前記端面シール部材3は、一対の端面板をヒ
ンジ部で連設して、分離した端面板を一対重合し一体化
して用いられるようにすることもできる。
【0014】図4乃至図7の実施例では、筒状ケース1
の側壁部2に設けた端面シール部材3の端面板に基線ケ
ーブル嵌挿孔4及び支持線嵌挿孔14を備えて、異径ス
リット5,15を複数形成し、かつ周側面からケーブル
嵌挿孔4に連通するスリット10と両嵌合孔4,14を
つなぐスリット11を設けると共に、下端部に底板17
に嵌合する段付部18を形成したもので、該底板18に
突設した側板に端面シール部材3が嵌着されて密封性を
高めた形態としたもので端面シール部材3にドロップワ
イヤの導出部28を多数設けてある。この実施例では、
前例と同様な構成となっていて、カマボコ形ケースを高
密度収容ケースとし内部構造は、屋外線把持金具25を
備え、さらにファイバ芯線を入れる収納シートを収容す
る余長収納ケース26を多数装入できる棚収容方式のコ
ード収納部及びコネクタホルダー27を備えた構成から
なっている。
【0015】また、各嵌挿孔4,14に嵌挿される弾性
中空筒体のブッシュ6は、外周円周方向にリング状のシ
ールリブ16を突設し、かつ外周面から内周面に連通す
るΩ状またはZ状の切目8を備えて導線挿通後の防滴性
を高め、ケースの内外を確実に遮断出来るように配慮し
たものを用いてある。そして、ケース1の底面に底板1
7を着脱自在に嵌着するので、ケース1の内周面に補強
用リブ13 を間隔をあけて複数突設すると共に、底板1
7はケース1の端縁に形成したガイド溝に嵌合し、ケー
ス1と底板17とに突設した一直線状に接続される継合
レールにスナップを係脱自在に設けて一体締結できるよ
うにし、分離面での密封性が高められロックできるよう
に考慮されている。なお、前記底板17上にはケーブル
把持金具25が、取付片で固着され連結杆251 で他端
例のケーブル把持金具と接続されている。
【0016】
【発明の効果】本発明は、ケーブル接続部の周囲を被包
する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該
ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自
在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に
形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シ
ール部材を着脱自在に嵌着保持したケーブル接続用クロ
ージャにおける端面シール部材であって、該端面シール
部材が端面板と、端面板に備えられるケーブル嵌挿孔を
端面板肉厚部位の一部を残したスリットで構成したもの
からなり、前記ケーブル嵌挿孔に嵌装される弾性中空筒
体のブッシュが針入度40〜90(10-1mm)で、伸
び1500〜2000%及び引張応力0.5〜1.5k
gf/cm2 の熱可塑性ゴム組成物から構成され、中空
筒体壁に外周面から内周面に連通する切目とを備えたブ
ッシュを前記ケーブル嵌挿孔に配備したことにより、支
持線、若しくはケーブル外被に連結片の突条部が残って
いても、或いはよじりメタルケーブルの外周が凸凹して
いてもブッシュが弾性変形して隙間なく密着されて防滴
性を確保できるものであって、ケーブルの導出に水密性
を確実にし、異径の各種ケーブルを対応させてケーブル
の収容凾体の出入にシーリングテープなしで安全に適用
でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケ
ーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく低コスト
で対応できると共に、端面シール部材のケースでの姿勢
も安定して取扱い良好で、組立作業の容易性に役立ち、
しかもケーブル接続部の収容体の変形防止を図り、安全
性と水密・気密性をも高めて信頼性を大幅に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一使用展開状態を示す斜視図
である。
【図2】図1の例の端面シール部材で、(a)は正面
図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は平面
図を示す。
【図3】図1の例で用いられるブッシュで、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は平面図、(d)は底
面図である。
【図4】本発明の他の実例の一使用展開状態を示す斜視
図である。
【図5】図4の例の端面シール部材で、(a)は正面
図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は平面
図である。
【図6】図4の例で用いられるブッシュで、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図7】図4の例のケースを示し、(a)は外方からの
正面図、(b)は縦断面図を示す。
【符号の説明】
1 筒状ケース 11 ヒンジ部 12 分割端縁部 2 側壁部 3 端面シール部材 4,41 ,42 ケーブル嵌挿孔 5 スリット 6 ブッシュ 8 切目 9 シール用リブ 10,101 ,102 ,11,15 スリット 14 支持線嵌挿孔 16 リング状リブ 17 底板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ケーブル接続用クロージャにおける
端面シール部材
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルやメタ
ルケーブルの通信ケーブルの接続分岐配線するための接
続部を保護収容するケーブル接続用クロージャにおける
端面シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ケーブル接続装置は、ケーブル
の接続部を被包して保護する収容凾体が用いられるが、
この収容凾体は縦割りの筒状ケースと、該ケースの両端
面を閉塞しケーブルを挿通する端面部とからなり、ケー
スの分割面を突き合わせて取付ネジまたはバンドなどの
固定手段で連結して密着一体化し、コネクタを含むケー
ブル接続部を気密または水密状態に維持する構造のもの
が知られている。
【0003】そして、支持線若しくは架空配線や基線の
ケーブルの出入孔に使用される端面部に於ては、従来は
あらかじめ準備された嵌挿孔(適用ケーブルの最大径)
に細径ケーブルを取り付ける場合、端面部嵌挿孔とケー
ブル間の隙間をスペーサ、乃至ブッシュ、又は一定厚さ
のゴムテープを巻回すると共に、気密性、水密性を確保
するためにシーリングテープを合せて使用しているタイ
プがあり、その他にテーパ状の筒を持つ端面部を用い、
ケーブル径に対応し現地にてテーパ部の所定位置を切断
して使用されるタイプがある。このタイプもケーブルと
の接合部はシール性を考慮してシーリングテープやPV
Cテープによって固定する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各種ケーブ
ルの出入孔を水密性確保にシールするための従来方法で
あると、部品的にケーブル対応でスペーサを要したり、
ゴムテープ、シーリングテープを巻回するなどで作業が
煩雑であり、ケーブルの増設、保守時には特にシーリン
グテープの除去交換等がやっかいであり、光ケーブルで
は光ファイバーに添設された支持線を連結片、即ち首部
で一体に被覆した外皮があるため、連結片を切り裂いて
分離すると、連結片が光ケーブル及び支持線の外皮に突
条として残り端面板の嵌挿孔に装入する際に、該突条部
がシール性に支障を来たすことが多く、シーリングテー
プを巻きつけても隙間を埋めることが困難であり、突条
部をきれいに切除する作業が伴って作業性が悪いし、し
かもケーブル径のバラツキが大きいためにテーパ状端面
部やスペーサ、ゴムテープ等の交換が必要となってその
ための作業時間や補修費のロスが生じ問題であったし、
多数の鋼心をよじって結束したメタルケーブルでは外周
が凸凹となるためテーピィングしても隙間ができてシー
ル性が維持できなく、また外周に合わせたブッシュを用
いると、外径に合わせたケーブル挿通孔を持ったブッシ
ュを用いなくてはならず異径のケーブルに対応したブッ
シュを各種保管しなければならないので、きわめて取扱
いが煩しい欠点があった。本発明は、これら従来の欠点
を排除しようとするもので、異径の各種ケーブルをケー
ブル接続用収容由体の出入にシーリングテープなしで安
全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、
しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく
低コストで対応できるケーブル接続用クロージャにおけ
る端面シール部材を構成簡単で安価な形態で提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーブル接続
部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設された
ヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部と
を備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に
側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを
嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌着保持したケー
ブル接続用クロージャにおける端面シール部材であっ
て、該端面シール部材が端面板と、端面板に備えられる
ケーブル嵌挿孔を端面板肉厚部位の一部を残したスリッ
トで構成したものからなり、前記ケーブル嵌挿孔に嵌装
される弾性中空筒体が針入度40〜90(10−1
m)で、伸び1500〜2000%及び引張応力0.5
〜1.5kgf/cmの熱可塑性ゴム組成物から構成
され、中空筒体壁に外周面から内周面に連通する切目と
を備えたブッシュを前記ケーブル嵌挿孔に配備したもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】ケースを底板より取り外して底板
上のケーブル把持金具にケーブルを接続してから、ケー
ブル外皮の連結片を切断して支持線と切り離し、ケーブ
ル外皮上にブッシュを拡開嵌装し、連結片の突部を持っ
たままのケーブル或いは外周が凸凹のメタルケーブルを
そのままブッシュ内周に沿わせて圧着すると、ブッシュ
が弾性変形して隙間なく密着させたのちテンションメン
バ把持金具を支持線を添わせて取付ボルトで均等に締め
付ける。次いで、端面シール部材にある異径スリットの
一つをケーブル径対応で選んで切除してから、端面板の
ケーブル嵌挿孔にブッシュ付きケーブルを装入して、該
端面シール部材をケーブル上に配備し、前記ケースをヒ
ンジ部を中心として両端部を拡開させながら端面シール
部材へケース側壁部の凹溝を嵌入して連結し、さらに底
板にケースの両端縁部を嵌着すると共に、端面シール部
材をも密着固定化し、取付け姿勢を安定強固にし、か
つ、ケースに備えられたロック機構を締結して密封性も
大幅に高めて、安全に用いられるものである。
【0007】前記ケーブル嵌挿孔にケーブルを装入する
際に、ケーブル径と同等寸法径のスリットの残存肉部位
を現場にて切除して開口対応させ、ブッシュを介してケ
ーブル装入組立後に水密性を確保できる。また端面板の
支持線挿入孔に嵌入される支持線もブッシュを嵌合して
用いシーリングテープなしでケーブルの気密性並びに水
密性確保を容易にし、各異径のケーブルの出入対応も簡
単にでき、シーリングテープは不要であるため大幅な組
立、解体作業時間が短縮化が図れ、増設、保守時に於て
も部品等の交換不要でコストの大幅な低減も図れること
になる。
【0008】
【実施例】本発明を図1乃至図3の例で説明すると、光
ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケース1が、軸方
向に沿設されたヒンジ部1と、該ヒンジ部1に対向
配備された分割端縁部1,1とを備えて、拡開自在
に構成され、該筒状ケース1の両端面に側壁部2を一体
に形成し、該側壁部2の中央部にケーブルを嵌挿する端
面シール部材3を着脱自在に嵌着保持したケーブル接続
用クロージャにおいて、該端面シール部材3が端面板
と、端面板に備えられるケーブル嵌挿孔4を端面板肉厚
部位の一部を残した異径リング状のスリット5で構成し
たものからなり、前記ケーブル嵌挿孔4に嵌装される弾
性中空筒体のブッシュ6が針入度40〜90(10−1
mm)で、伸び1500〜2000%及び引張応力0.
5〜1.5kgf/cmの熱可塑性ゴム組成物から構
成され、中空筒体壁に外周面から内周面に連通する切目
8を備えたブッシュ6を前記ケーブル嵌挿孔4に配備し
てある。
【0009】前記端面シール部材3としては、端面板の
外周面にシール用リブ9を複数条突設すると共に、側壁
部2に嵌合する段付部を必要に応じ形成してもよく、ま
たケーブル嵌挿孔4,4と、架空配線若しくは基線
ケーブル嵌挿孔4と支持線嵌挿孔14とを形成した弾性
端面板或いはケーブル嵌挿孔4と支持線嵌挿孔14とを
形成した弾性端面板であって、該弾性端面板の周側面か
ら各嵌挿孔4,4,4に貫通するスリット10,1
,10を備えたものからなり、このケーブル嵌挿
孔4,4,4の周囲に端面板肉厚部位の一部をそれ
ぞれ残して複数の異径スリット5を同心円状または偏心
円状に設けてある。前記筒状ケース1は、円筒体または
角筒体であって、その側壁部2としては端面シール部材
3の嵌合溝12を形成した分割ケースで、両分割端縁部
,1を嵌装するようになっていて、前記端面シー
ル部材3の外周縁を高密度に当接一体化できるようにし
てある。
【0010】また、前記端面シール部材3に形成される
光ケーブル嵌挿孔4,4と、架空配線若しくは基線
ケーブル嵌挿孔4と、支持線嵌挿孔14とは弾性端面板
の周側面から各嵌挿孔に連通するスリット10,1
,10を接離自在にそれぞれ備え、基線ケーブル
嵌挿孔4と支持線嵌合孔14との間にスリット11を設
けて、ケーブル等配線の挿入を簡易に行ない、挿入後は
スリットが密接してシール性を適確に保つようにしてあ
る。
【0011】なお、前記端面シール部材3での、ケーブ
ルなどの嵌挿孔4,4,4、切開可能の薄肉キャッ
プ部(図示せず)を必要に応じ備え、該薄肉キャップ部
を切除して貫通孔としてから用いられるようにしてもよ
い。さらに、前記弾性中空筒体のブッシュ6は、ケーブ
ル嵌挿孔5及び支持線嵌挿孔14にそれぞれ配備される
ものであって、中空筒状のブッシュ6の外周または内周
のいずれか或いはいずれにもシールリブ16を軸方向に
間隔をあけて複数条突設してガスケット機能を発揮でき
るようにするものを用いる。
【0012】この場合、シールリブ16の数や高さ或い
は巾をケーブル径の変動に対応して選んで設けられる。
また、前記ブッシュ6が、伸びが大きく引張応力(モジ
ュラス)も大きい低硬度ゴム(ショアー硬度0〜30)
を用い、即ち、針入度40〜90)好ましくは50〜7
0(10−1mm・JIS K2560)で、伸び15
00〜2000、好ましくは1700〜1900%(J
IS K6301)及び引張応力100%−0.5,3
00%−1.0,400%−1.4kgf/cm(J
IS K6301)の熱可塑性ゴム組成物、例えばEP
DM、シリコーンゴム、ブチルゴム、スチレン・ブタジ
ェンゴム或いはフッソゴムなど低硬度(Hs)のもの、
さらに詳しくは、比重1.0〜1.05、引張強度3
1.0kgf/cmで圧縮永久歪(70℃×22H)
は63.0%のものを用い、支持線、若しくはケーブル
外被に連結片の突条部が残っていても、或いはよじりメ
タルケーブルのように外周が凸凹していてもブッシュが
弾性変形して隙間なく密着されて防滴性を確保できるも
のであって、さらに該ブッシュ6に形成される切目8は
軸方向に平行な直線状、或いは軸方向に対して喰込み継
目、例えば凸凹状、Z状、S状或いはΩ状となっている
もので密接するもの、或いは若干隙間があっても軸方向
に対する面で密接面が存在する形態であれば有効に用い
られる。
【0013】さらに前記ブッシュ6に設けた前記切目8
としては半径方向に対しては直線状に切離する場合でも
なるべく長い距離のものとして接着面積を多くとるのが
よく凸凹状、鉤状或いは波状若しくは螺旋状に切離する
ことが配慮される。特に、ケーブルスペーサ6はケーブ
ルに巻き付けたのちに端面板3にセットする工程となる
ためスペーサ6の切目8の合せ部が開かないように円周
方向に長くずらせて、例えばケーブル挿通孔から外周面
に向って渦巻状に切離して接着面積を多くとってベロの
ように開いてケーブルを導入するようにすれば、接着力
のある低硬度のケーブルスペーサ6は切目8の合わせ部
位が開くことがなく適確なシール性が発揮されて有効で
ある。
【0014】なお、前記端面シール部材3の嵌挿孔4に
幹線光ケーブルが貫通されてケーブル把持金具21で固
定されていて、該ケーブルのテンションメンバは支持ク
ランプのテンションメンバ把持金具20に接続連結され
ている。前記分割ケース1は円筒状のハウジングで、軸
方向に沿って片側が分離接合面で二つに分割できるよう
にしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いは難燃性
のFRPPなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割
する突き合わせ接合面と、該ケース1の両端に、前記ケ
ーブル接続部の両側のケーブルを貫通する端面シール部
材3とを備え、該端面シール部材3を側壁部2に締め付
けロック係止具22で連結できるようにしてあり、前記
ケース1内には接続部のあるサブユニット23と接続余
長収納トレイ24が備えられる。
【0015】また、前記ケーブル嵌挿孔4,4及び
架空配線ケーブル嵌挿孔4などで形成される貫通孔に
は、その周囲に異径スリット5があるので、スペーサ或
いはエアタイトテープを巻き付けることなくケーブル径
対応で選んだスリットを切取りケーブルの外周面を密着
できる。前記支持線嵌挿孔14と基線ケーブル嵌挿孔4
とは、スリット11で連通していて、支持線とケーブル
の接続部が被覆体で連続しているケーブルタイプと、連
結片で間隔をおいて接続しているケーブルタイプとのい
ずれのケーブルについても使用できるようにしてある。
また、ケーブル径や支持線径は種々あるので、各ケーブ
ルに対応する数本のスリットを端面板の厚さ方向の途中
まで入れてあり、現場にて切り落すことで選ばれた嵌合
孔径にしてケーブル径に対応して合わせられるようにな
っている。なお、前記端面シール部材3は、一対の端面
板をヒンジ部で連設して、分離した端面板を一対重合し
一体化して用いられるようにすることもできる。
【0016】図4乃至図7の実施例では、筒状ケース1
の側壁部2に設けた端面シール部材3の端面板に基線ケ
ーブル嵌挿孔4及び支持線嵌挿孔14を備えて、異径ス
リット5,15を複数形成し、かつ周側面からケーブル
嵌挿孔4に連通するスリット10と両嵌合孔4,14を
つなぐスリット11を設けると共に、下方部に底板17
に嵌合する段付部18を形成したもので、該底板17に
突設した側板に端面シール部材3が嵌着されて密封性を
高めた形態としたもので端面シール部材3にドロップケ
ーブル挿通孔を多数設け、側壁部2のドロップワイヤの
導出部28に対向させてある。この実施例では、前例と
同様な構成となっていて、カマボコ形ケースを高密度収
容ケースとし内部構造は、屋外線把持金具25を備え、
さらにファイバ芯線を入れる収納シートを収容する余長
収納ケース26を多数装入できる棚収容方式のコード収
納部及びコネクタホルダー27を備えた構成からなって
いる。
【0017】また、各嵌挿孔4,14に嵌挿される弾性
中空筒体のブッシュ6は、外周円周方向にリング状のシ
ールリブ16を突設し、かつ外周面から内周面に連通す
るΩ状またはZ状の切目8を備えて導線挿通後の防滴性
を高め、ケースの内外を確実に遮断出来るように配慮し
たものを用いてある。そして、ケース1の底面に底板1
7を着脱自在に嵌着するので、ケース1の内周面に補強
用リブ1を間隔をあけて複数突設すると共に、底板1
7はケース1の端縁に形成したガイド溝に嵌合し、ケー
ス1と底板17とに突設した一直線状に接続される継合
レールにスナップを係脱自在に設けて一体締結できるよ
うにし、分離面での密封性が高められロックできるよう
に考慮されている。なお、前記底板17上にはケーブル
把持金具25が、取付片で固着され連結杆25で他端
例のケーブル把持金具と接続されている。
【0018】
【発明の効果】本発明は、ケーブル接続部の周囲を被包
する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該
ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自
在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に
形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シ
ール部材を着脱自在に嵌着保持したケーブル接続用クロ
ージャにおける端面シール部材であって、該端面シール
部材が端面板と、端面板に備えられるケーブル嵌挿孔を
端面板肉厚部位の一部を残したスリットで構成したもの
からなり、前記ケーブル嵌挿孔に嵌装される弾性中空筒
体のブッシュが針入度40〜90(10−1mm)で、
伸び1500〜2000%及び引張応力0.5〜1.5
kgf/cmの熱可塑性ゴム組成物から構成され、中
空筒体壁に外周面から内周面に連通する切目とを備えた
ブッシュを前記ケーブル嵌挿孔に配備したことにより、
異径の支持線、若しくはケーブル外被に連結片の突条部
が残っていても、或いはよじりメタルケーブルの外周が
凸凹していてもブッシュが弾性変形して隙間なく密着さ
れて防滴性を確保できるものであって、ケーブルの導出
に水密性を確実にし、異径の各種ケーブルを対応させて
ケーブルの収容凾体の出入にシーリングテープなしで安
全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、
しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく
低コストで対応できると共に、端面シール部材のケース
での姿勢も安定して取扱い良好で、組立作業の容易性に
役立ち、安全性と水密・気密性をも高めて信頼性を大幅
に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一使用展開状態を示す斜視図
である。
【図2】図1の例の端面シール部材で、(a)は正面
図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は平面
図を示す。
【図3】図1の例で用いられるブッシュで、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は平面図、(d)は底
面図である。
【図4】本発明の他の実例の一使用展開状態を示す斜視
図である。
【図5】図4の例の端面シール部材で、(a)は正面
図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は平面
図である。
【図6】図4の例で用いられるブッシュで、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図7】図4の例のケースを示し、(a)は外方からの
正面図、(b)は縦断面図を示す。
【符号の説明】 1 筒状ケース 1 ヒンジ部 1 分割端縁部 2 側壁部 3 端面シール部材 4,4,4 ケーブル嵌挿孔 5 スリット 6 ブッシュ 8 切目 9 シール用リブ 10,10,10,11,15 スリット 14 支持線嵌挿孔 16 リング状リブ 17 底板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/00 H05K 7/00 M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケ
    ースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該ヒンジ部に
    対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自在に構成さ
    れ、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該
    側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材を
    着脱自在に嵌着保持したケーブル接続用クロージャにお
    ける端面シール部材であって、該端面シール部材が端面
    板と、端面板に備えられるケーブル嵌挿孔を端面板肉厚
    部位の一部を残したスリットで構成したものからなり、
    前記ケーブル嵌挿孔に嵌装される弾性中空筒体が針入度
    40〜90(10-1mm)で、伸び1500〜2000
    %及び引張応力0.5〜1.5kgf/cm2 の熱可塑
    性ゴム組成物から構成され、中空筒体壁に外周面から内
    周面に連通する切目とを備えたブッシュを前記ケーブル
    嵌挿孔に配備したことを特徴とするケーブル接続用クロ
    ージャにおける端面シール部材。
  2. 【請求項2】 前記ブッシュが、ケーブル嵌挿孔及び支
    持線嵌挿孔にそれぞれ配備されるものであって、外周に
    円周方向にリング状のシールリブを軸方向に間隔をおい
    て複数突設した請求項1記載の端面シール部材。
  3. 【請求項3】 前記ブッシュが、硬度1〜3HSのEP
    DMであって、切目が軸方向に対して屈折する継目とな
    っている請求項1または2記載の端面シール部材。
  4. 【請求項4】 前記端面シール部材が、ケーブル嵌挿孔
    と支持線嵌挿孔とを形成した弾性端面板であって、ドロ
    ップワイヤの導出孔を複数配列した請求項1,2または
    3記載の端面シール部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007149104A1 (en) * 2006-06-23 2007-12-27 3M Innovative Properties Company Cable closure end cap
JP2014142257A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Chugoku Electric Power Co Inc:The チェックターミナルの作業用上蓋
CN103995327A (zh) * 2014-01-10 2014-08-20 杭州华宏通信设备有限公司 一种光缆接头盒

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