JP3609885B2 - ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材 - Google Patents

ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材 Download PDF

Info

Publication number
JP3609885B2
JP3609885B2 JP30338295A JP30338295A JP3609885B2 JP 3609885 B2 JP3609885 B2 JP 3609885B2 JP 30338295 A JP30338295 A JP 30338295A JP 30338295 A JP30338295 A JP 30338295A JP 3609885 B2 JP3609885 B2 JP 3609885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
face
insertion hole
elastic
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30338295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09130953A (ja
Inventor
大二郎 佐々木
忠 服部
兼吾 深津
紀明 林
洋 横須賀
康博 玉木
博 渡辺
剛 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd, Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
Priority to JP30338295A priority Critical patent/JP3609885B2/ja
Publication of JPH09130953A publication Critical patent/JPH09130953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3609885B2 publication Critical patent/JP3609885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ケーブルやメタルケーブルの通信ケーブルの接続分岐配線するための接続部を保護収容するケーブル接続用ケースにおける端面シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ケーブル接続装置は、ケーブルの接続部を被包して保護する収容凾体が用いられるが、この収容凾体は縦割りの筒状ケースと、該ケースの両端面を閉塞しケーブルを挿通する端面部とからなり、ケースの分割面を突き合わせて取付ネジまたはバンドなどの固定手段で連結して密着一体化し、コネクタを含むケーブル接続部を気密状態に維持する構造のものが知られている。
【0003】
そして、支持線若しくは架空配線や基線のケーブルの出入孔に使用される端面部に於ては、従来はあらかじめ準備された嵌挿孔(適用ケーブルの最大径)に細径ケーブルを取り付ける場合、端面部嵌挿孔とケーブル間の隙間をスペーサ、又は一定厚さのゴムテープを巻回すると共に、気密性、水密性を確保するためにシーリングテープを合せて使用しているタイプがあり、その他にテーパ状の筒を持つ端面部を用い、ケーブル径に対応し現地にてテーパ部の所定位置を切断して使用されるタイプがある。このタイプもケーブルとの接合部はシール性を考慮してシーリングテープやPVCテープによって固定する方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、各種ケーブルの出入孔を水密性確保にシールするための従来方法であると、部品的にケーブル対応でスペーサを要したり、ゴムテープ、シーリングテープを巻回するなどで作業が煩雑であり、ケーブルの増設、保守時には特にシーリングテープの除去交換等がやっかいであり、しかもテーパ状端面部やスペーサ、ゴムテープ等の交換が必要となって作業時間や補修費のロスが生じ問題であった。
本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、異径の各種ケーブルを異径スリットの切除により収容凾体の出し入れにシーリングテープなしで安全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく低コストで対応できるケーブル接続用ケースにおける端面シール部材を構成簡単で安価な形態で提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおいて、前記端面シール部材が、硬度30度の高い硬度の弾性端面板を外側とし、硬度0度の低い硬度の弾性端面板を内側とする一対の弾性端面板を重合したものからなり、該弾性端面板にケーブル嵌挿孔を備え、このケーブル嵌挿孔の周囲に端面板肉厚部位の一部を残して複数の異径スリットを設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
ケーブル接続用ケースを底板より取り外して底板上のケーブル把持金具にケーブルを接続してから、ケーブル外皮を円周方向に研磨して、スペーサを嵌装したのちテンションメンバ把持金具を添わせて取付ボルトで均等に締め付ける。
次いで、端面シール部材にある異径スリットの一つをケーブル径対応で選んで切開してから、端面シール部材の内外両弾性端面板を重合一体化してケーブルをケーブル挿入用のスリットからケーブル嵌挿孔に装入して、該端面シール部材をケーブル上に配備し、前記ケースをヒンジ部を中心として両端部を拡開させながら端面シール部材へケース側壁部の凹溝を嵌入して連結し、さらに底板にケースの両端縁部を嵌着すると共に、端面シール部材をも密着固定化し、取付け姿勢を安定強固にし、かつ、ケースに備えられたロック機構を締結して密封性も大幅に高めて、安全に用いられるものである。
【0007】
前記ケーブル嵌挿孔にケーブルを装入する際に、ケーブル径が大きい場合には、ケーブル嵌挿孔の周囲にある同等寸法径のスリットの残存肉部位を現場にて切除して開口対応させ、ケーブル装入組立後に水密性を確保できる。特に端面シール部材の弾性端面板の外側は硬度の高い弾性端面板に、また内側には硬度の低い弾性端面板を用いてあるので、この硬度の差により支持線とケーブルとの間に接続部があっても、一方の半分が硬度が低いためにケーブル接続部の厚み分だけ押し拡げることとなって、他方の半分は硬度が高くケーブル接続部に適応する形状となってシーリングテープなしでもケーブルの水密性確保を容易にし、また複数の異径スリットの選定使用で各異径のケーブルの出入対応も簡単にでき、シーリングテープは不要であるため大幅な組立、解体作業時間が短縮化が図れ、増設、保守時に於ても部品等の交換不要でコストの大幅な低減も図れることになる。
【0008】
【実施例】
本発明を図1乃至図7の例で説明すると、光ケーブル接続部1の周囲を被包する筒状のケース2は、軸方向に沿設されたヒンジ部3と、該ヒンジ部3に対向配備された分割端縁部4,4とを備えて、拡開自在に構成され、該ケース2の両端面に側壁部5を一体に形成し、該側壁部5の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材6を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記ケース2の両端縁部4,4を底板7に嵌合配備して、即ち、両端縁部4の凹溝に底板7を嵌合し、かつ両端縁部4の鉤状凸部を底板7の係止用突部に掛止して密着一体化でき、前記端面シール部材6をケース2に嵌着保持したケーブル接続用ケースとし、前記端面シール部材6が、硬度の高い弾性端面板を外側とし、硬度の低い弾性端面板を内側とする一対の弾性端面板6,6をヒンジ部6で折曲重合自在に連設したものからなり、該弾性端面板6,6にケーブル嵌挿孔12,13と支持線嵌挿孔14とを備え、このケーブル嵌挿孔12,13の周囲に端面板肉厚部位の一部をそれぞれ残して複数の異径スリット6,6,6を偏心円状または同心円状に設けてある。
前記筒状ケース2は、円筒体または角筒体であって、その側壁部5としては上下方向に嵌合溝8を形成した分割間隙部9を備え、弾性端面板6と前記底板7の両端に突設した側板11とを嵌装するようになっていて、前記端面シール部材6の外周縁を高密度に当接一体化できるようにしてある。
【0009】
また、前記端面シール部材6は、互に重合対向する弾性端面板6,6で外側の弾性端面板を硬度30度の高い硬度のものとし、内側の弾性端面板を硬度0の低い硬度のものとして両者の接合面に外周縁に沿って周囲を囲む係止用凹凸10,10を備えると共に、下端部にケーブル接続用ケースの底板7に嵌合する段付部10を形成し、光ケーブル嵌挿孔12と、架空配線若しくは基線ケーブル嵌挿孔13と、支持線嵌挿孔14とを形成した弾性端面板6であって、該弾性端面板6の周側面から前記各嵌挿孔12,13に連通するケーブル差込みスリット15を接離自在にそれぞれ備え、ケーブル等配線の挿入を簡易に行ない、挿入後はスリットが密接してシール性を適確に保つようにしてある。
【0010】
さらに、前記端面シール部材6が、ケーブルなどの嵌挿孔12,13,14の内周面に凹凸条のガスケット部16をリング状に備えると共に、光ケーブル嵌挿孔12は貫通孔としてあるが、切開可能の薄肉キャップ部17を必要に応じ外側端面に備え、該薄肉キャップ部17を切除して貫通孔としてから用いられるようにしてもよい。
【0011】
前記ケーブル接続用ケースの底板7としては、前記端面シール部材6の下端を嵌合する凹溝を形成した側板11を両端に立設したものであって、脚片26を有し、該側板11を前記ケース2の側板5の嵌合溝8に嵌入し、かつケースの分割端縁部4,4に底板両側端を嵌着するものを用いるのがよい。
【0012】
なお、前記端面シール部材6の嵌挿孔12に幹線光ケーブルが貫通されてケーブル把持金具21で固定されていて、該ケーブルのテンションメンバは支持クランプのテンションメンバ把持金具20に接続連結されている。前記ケース2は円筒状のハウジングで、軸方向に沿って片側が分離接合面で二つに分割できるようにしたもので、合成樹脂、例えばPP樹脂或いは難燃性のFRPPなどから構成され、軸方向に縦割りに二分割する突き合わせ接合面と、該ケース2の両端に、前記ケーブル接続部の両側のケーブルを貫通する端面シール部材6とを備え、該端面シール部材6を側壁部5に締め付けロックバー22で連結できるようにしてあり、この対面する接合面を含み、前記ケース2の分割接合面にガスケットを嵌合挟持しうる凹溝の嵌合溝8を備えると共に、底板7の内面に、ケーブル外周に沿う押え挟持片からなるケーブル把持金具21のテンションメンバ把持金具20および屋外線把持金具23とを設けた連結金具19を固定装備し、さらに必要に応じ前記ケース2の外周にネジからなる締結具のあるバンド(図示せず)を着脱自在に巻回配備してもよいが、ケース両端縁と底板とを突起または凹溝を対応する部材で嵌装する方法でワンタッチで締結するか、ケース外周にネジからなる締結具で一体化して、分離面での密封性を高められて連結できるようにしてある。
【0013】
なお、前記ケーブル嵌挿孔12、架空配線ケーブル嵌挿孔13などで形成される貫通孔には、その周囲に異径スリット6,6,6があるので、スペーサ或いはエアタイトテープを巻き付けることなくケーブル径対応で選んだスリットを切取りケーブルの外周面を密着できる。
前記支持線嵌挿孔14と架空配線ケーブル嵌挿孔13とはスリット15で連通して
いて、支持線とケーブルの接続部が被覆体で連続しているケーブルタイプと、連結片で間隔をおいて接続しているケーブルタイプとのいずれのケーブルについても使用できるようにしてある。即ち、一対の弾性端面板6,6はヒンジ部6より折曲げて重合して用いられ、厚さの半分となる一方の弾性端面板6には支持線嵌挿孔14と基線ケーブル嵌挿孔13との間に隙間のないスリットが入っていて、他の半分の弾性端面板6は若干隙間をあけたスリットが設けてあるが、両方とも隙間のないスリットを設けることもできる。この場合、支持線とケーブルとの接続部が被覆体で連続しているケーブルタイプは必要に応じ分離して組み立てて用いる。さらに、前者内側の弾性端面板6は全体若しくは一部の硬度が著しく低い(硬度0度)ゴムで、後者外側の弾性端面板6は、外圧等に耐え得る硬度の高い(硬度30度)のゴムとなっていて、前記構造と硬度の差とにより、前者のケーブルの場合、支持線とケーブルとの間に接続部があっても一方の半分が硬度が低いためにケーブル接続部の厚み分だけ押し拡げることとなって、他方の半分は硬度が高くケーブル接続部に適応する形状としてあることにより組立後の水密性が確保される。また後者の支持線付きケーブルの場合、硬度の高い方の弾性端面板6が外側となるように組立てることで内側の硬度の低い弾性端面板6の方で水密性を容易に確保することとなる。
【0014】
この場合、前記端面シール部材6の一方の弾性端面板6を硬度の低い硬度0のゴムで、また他方の弾性端面板6を硬度の高い硬度30度のゴムで作成するか、一方の弾性端面板6の外側を硬度30で、かつ内側特に嵌挿孔の周囲を硬度0のゴムを積層させるか或いは、一方の弾性端面板6の支持線嵌挿孔14と基線ケーブル嵌挿孔13との間周辺を硬度0度のゴムを部分的に要求特性上、最小限に用いて一体成形するのがよく、またゴムに代えて合成樹脂で単独または併用して弾性端面板6を作成することができるが、前記弾性端面板6を作成することができるが、前記弾性端面板6を適度な硬度、例えばショア硬度5〜20度とすることで、両者に近似した硬度で弾性端面板6をつくることもできる。
ケーブル径や支持線径は種々あるので、各ケーブルに対応する数本のスリットを弾性端面板6の厚さ方向の途中まで入れてあり、現場にて切り落すことで、選ばれた嵌合孔径にしてケーブル径に対応して合わせられるようになっている。
【0015】
なお、前記端面シール部材6は、一対の弾性端面板6,6をヒンジ部6で連設してあるが、分離した弾性端面板6,6を一対重合し一体化して用いられるようにすることもできる。
【0016】
図8乃至図12の実施例では、一対の端面板6,6をヒンジ部6で折曲げ重ねた端面シール部材6に基線ケーブル嵌挿孔13及び支持線嵌挿孔14を備えて、異径スリット6を複数形成し、かつ周側面からケーブル嵌挿孔13に連通するスリット15を設けると共に、下端部に底板7に嵌合する段付部10を形成したもので、該底板7に突設した側板11に端面シール部材6が嵌着されて密封性を高めた形態としたものである。
この実施例では、前例と同様な構成となっていて、カマボコ形ケースを高密度収容ケースとし内部構造は、屋外線把持金具23を備え、さらにファイバ芯線を入れる収納シートを収容する余長収納ケースを多数装入できる棚収容方式のコード収納部及びコネクタホルダーを備えた構成からなっている。
そして前記ケース2の底面に底板7を着脱自在に嵌着するもので、ケース2の内周面に補強用リブ2を間隔をあけて複数突設すると共に、底板7はケース2の端縁に形成したガイド溝に嵌合し、ケース2と底板7とに突設した一直線状に接続される継合レール7にスナップ70を係脱自在に設けて一体締結できるようにし、分離面での密封性が高められロックできるように考慮されている。
なお、前記底板7上にはケーブル把持金具21が取付片21で固着され連結杆21で他端例のケーブル把持金具と接続されている。
【0017】
図13乃至図16の例では、前記端面シール部材6として弾性端面板が外周を硬度(30度)のゴム材または樹脂材などの弾性材からなる枠状体61で形成され、該枠状体61の内部、特に嵌挿孔の周囲、即ち支持線並びにケーブルの嵌挿孔の周囲に硬度0度の軟質材からなるゲル部材62、例えば形状記憶樹脂、その他形状回復可能の機能材料を充填配備したもので、該ゲル部材62に支持線嵌挿孔64と、基線ケーブル嵌挿孔63とをケーブル挿入用のスリット65で連通して形成してあって、該端面シール部材6をケース72の側壁部71に組み込み底板73で締め付けてゲル部材62を圧縮させて支持線及びケーブルの周囲に膨出させて隙間なく密着させて水密性を確保してある。
【0018】
この場合、前記枠状体61は、ヒンジ部6で連設する(図13〜14)か、下方部
で拡開する(図15)かした構成のものを用い、下端部に底板73に嵌合する段付部66を形成したもので、下端外側面からゲル部材62を介してケーブル嵌挿孔63に連通する分離スリット69を設け、該分離スリット69を拡開してその隙間からケーブルなどを挿入して簡便にセットできるようにしてあるが、この枠状体61及びゲル部材62に形成したケーブル差込み用の分離スリット69が、両端面板の対称位置に設けられ両端面板重合時に喰い違い位置にあるようにし、外圧がかかっても内部へのスリットからの外気或いは水分の侵入を阻止できる形態としてある。また、前記ゲル部材62としては、例えば、熱可塑性エラストマ(ポリスチレン−ポリエチレン/ブチレン−ポリスチレン)に可塑性油を含侵させてゲル化したもの、即ち、伸び率約350〜1600%、ジェル硬度200〜700g、引張強度約8×10で、100〜350(10−1mm)のコーン貫入値、少なくとも約200%の極限伸びを有するゼラチンエラストマを用いるのがよい。
【0019】
なお、前記ケーブル嵌挿孔63は、一つに限らず図1の例のように複数設けた例でも同様の構成として異径ケーブルに対応できる形態とすることもできるし、支持線嵌挿孔64とともにその内周面にリング状のリブ67,68を突設して、配線周囲に隙間ができないように考慮してある。そして端面シール部材6としてはケーブル接続用筒状ケース72の側壁部71に形成した嵌合部73に嵌装して締め付けロックバー74で連結して用いられる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおいて、前記端面シール部材が、硬度30度の高い硬度の弾性端面板を外側とし、硬度0度の低い硬度の弾性端面板を内側とする一対の弾性端面板を重合したものからなり、該端面板にケーブル嵌挿孔を備え、このケーブル嵌挿孔の周囲に端面板肉厚部位の一部を残して複数の異径スリットを設けたことにより、ケーブルまわりのシール材が着脱自在であるためケーブル増設、張り替え等の工事の際に容易に作業ができ、しかも重合された内外弾性端面板の硬度の差により支持線とケーブルとの間に接続部があっても、一方の半分が硬度が低いためにケーブル接続部の厚み分だけ押し拡げることとなって、他方の半分は硬度が高くケーブル接続部に適応する形状となって、組立後の水密性が確実に確保できるし、また弾性端面板の内外に硬度の軟・硬があって挿通されるケーブルのケーブル径差異のバラツキがあっても隙間が生じないで馴染みがよく、ケーブル接続時の被覆作業も迅速に行えるし、さらに支持線付きケーブルでも繋ぎ部分を切り離して仕上げることになるが、切り離し作業にバラツキがあっても密着性がよく対応でき硬度の高い方の弾性端面板が外側となるように組み立てると内側の硬度の低い弾性端面板の方でバランス良く水密性を確保することが容易にできて、端面シール部材の品質保証にも寄与できるほか、端面板からのケーブルの導出に水密性を確実にし、異径の各種ケーブルを異径スリットの選定切除により対応させケーブルの収容凾体の出入にシーリングテープなしで安全に適用でき、組立、解体作業時間も大幅に短縮化し、しかもケーブルの増設、保守時にも部品等の交換もなく低コストで対応できると共に、端面シール部材のケースでの姿勢も安定して取扱い良好で、組立作業の容易性に役立ち、しかもケーブル接続部の収容体の変形防止を図り、安全性と気密性をも高めて信頼性を大幅に向上できる。
また、本発明は前記弾性端面板が硬度30度の硬度の高い弾性材の枠状体と、該枠状体の内部に充填配備された硬度0度の硬度の低い形状回復可能の熱可塑性エラストマのゲル部材とから一体形成されたものからなり、該ゲル部材に支持線並びにケーブルの嵌挿孔と、嵌挿孔の内周面に突出したリング状のリブと嵌挿孔間を連通するケーブル差込みスリットとを形成したことにより、前述と同様な良好な安全性と作業性とを発揮できるほかに、ゲル材を圧縮させて支持線およびケーブルの周囲に膨出させて隙間なく密着させて水密性を確保できてケーブル接続時の被覆作業が著しく迅速に行え、ケーブルの優れたたシール性を維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の展開状態を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図2】図1の組立状態の縦断面図である。
【図3】図1の例の組立前の分離状態を示す正面図である。
【図4】図1の使用状態を示す一部切断側面図である。
【図5】図4のA−A線における平面図である。
【図6】図4のB−B線における内面図である。
【図7】図4の例のケースを示し、(a)は外側からの正面図、(b)は図4のC−C線における縦断面図、(c)は図4のD−D線における縦断面図を示す。
【図8】本発明の他の実施例の端面シール部材を示し、(a)は展開正面図、(b)は展開平面図、(c)はE−E線における縦断面図、(d)はF−F線における拡大縦断面図である。
【図9】図8の例の使用状態の一部切断側面図である。
【図10】図9のG−G線における切断平面図である。
【図11】図9のH−H線における切断内面図である。
【図12】図9の例のケースを示し、(a)は正面図、(b)は図9のI−I線における切断背面図、(c)は図9のJ−J線における切断正面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の端面シール部材で(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図14】図13の例の端面シール部材の内面側を示す展開正面図である。
【図15】図13の例の端面シール部材拡開状態の正面図である。
【図16】図13の端面シール部材の一使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル接続部
2 ケース
3 ヒンジ部
4 分割端縁部
5 側壁部
6 端面シール部材
弾性端面板
ヒンジ部
,6,6 異径スリット
7 底板
8 嵌合溝
9 分割間隔部
10 係止用凸部
10 係止用凹部
11 側板
12,13,14 嵌挿孔
15 スリット
16 ガスケット部
17 薄肉キャップ
21 ケーブル把持金具
61 枠状体
62 ゲル部材
63 ケーブル嵌挿孔
64 支持線嵌挿孔
65 スリット
66 段付部
69 分離スリット
71 側壁部
72 ケース

Claims (6)

  1. ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおいて、前記端面シール部材が、硬度30度の高い硬度の弾性端面板を外側とし、硬度0度の低い硬度の弾性端面板を内側とする一対の弾性端面板を重合したものからなり、該弾性端面板にケーブル嵌挿孔を備え、このケーブル嵌挿孔の周囲に端面板肉厚部位の一部を残して複数の異径スリットを設けたことを特徴とするケーブル接続用ケースにおける端面シール部材。
  2. 前記端面シール部材が、硬度の高い外側の弾性端面板と、硬度の低い内側の弾性端面板ヒンジ部で折曲重合自在に連設し、互に重合対向する弾性端面板の接合面に外周縁に沿って周囲を囲う係止用凹凸を備えると共に、下端部にケーブル接続用ケースの底板に嵌合する段付部を形成した請求項1記載の端面シール部材。
  3. 前記端面シール部材が、ケーブル嵌挿孔と、架空配線若しくは基線ケーブル嵌挿孔と、支持線嵌挿孔とを形成した弾性端面板或いはケーブル嵌挿孔と支持線嵌挿孔とを形成した弾性端面板であって、該弾性端面板の周側面から前記各ケーブル嵌挿孔に連通するケーブル挿入用のスリットを備えた請求項1または2記載の端面シール部材。
  4. 前記端面シール部材が、弾性端面板に形成したケーブル嵌挿孔の内周面に凹凸条のガスケット部をリング状に備えると共に、該ケーブル嵌挿孔の外側端面に切開可能の薄肉キャップ部を備えた請求項1,2または3記載の端面シール部材。
  5. ケーブル接続部の周囲を被包する筒状ケースが、軸方向に沿設されたヒンジ部と、該ヒンジ部に対向配備された分割端縁部とを備えて拡開自在に構成され、該筒状ケースの両端面に側壁部を一体に形成し、該側壁部の中央部にケーブルを嵌挿する端面シール部材を着脱自在に嵌合配備すると共に、前記筒状ケースの両端縁部を底板に嵌合配備して前記端面シール部材を筒状ケースに嵌着保持したケーブル接続用ケースにおいて、前記端面シール部材が、外側と内側との一対の弾性端面板を重合したものからなり、該弾性端面板が硬度30度の硬度の高い弾性材の枠状体と、該枠状体の内部に充填配備された硬度0度の硬度の低い形状回復可能の熱可塑性エラストマのゲル部材とから一体形成されたものからなり、該ゲル部材に支持線並びにケーブルの嵌挿孔と、嵌挿孔の内周面に突出したリング状のリブと嵌挿孔間を連通するケーブル差込みスリットとを形成したことを特徴とするケーブル接続用ケースにおける端面シール部材。
  6. 前記枠状体が、下端部にケーブル接続用ケースの底板に嵌合する段付部を形成したもので、下端外側面からゲル部材を介してケーブル嵌挿孔に連通するケーブル挿入用の分離スリットを両端面板重合時に喰い違い位置に設けた請求項5記載の端面シール材。
JP30338295A 1995-10-30 1995-10-30 ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材 Expired - Fee Related JP3609885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30338295A JP3609885B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30338295A JP3609885B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09130953A JPH09130953A (ja) 1997-05-16
JP3609885B2 true JP3609885B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=17920350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30338295A Expired - Fee Related JP3609885B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3609885B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4293498B2 (ja) * 2001-01-29 2009-07-08 株式会社昭電 クロージャ用の端面部材
DE102019132868A1 (de) * 2019-12-03 2021-06-10 Henkel Ag & Co. Kgaa Schottteil

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09130953A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6314229B1 (en) End seal structure for cable closure
JP3393859B2 (ja) 長形の物体を保持し、導き通すための装置と方法
US5545854A (en) Grommet for wire sealing
EP0514174B1 (en) Cable closure including grommet having enhanced sealing capability
JP3560090B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
KR100684024B1 (ko) 케이블 클로저 및 케이블의 밀폐 방법
US5426715A (en) Oval port seal and method used for an optical fiber cable closure
JP2004515189A (ja) ブッシュ
US5598499A (en) Seal for cable splice closure
AU657812B2 (en) A cable sleeve composed of a longitudinally-divided housing
EP0883006A2 (en) Closure for cable connection
JP3609885B2 (ja) ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材
US10811862B2 (en) Sealable cable port assemblies for telecommunications enclosure
US4994630A (en) Suspended lightweight cable splice enclosure sleeve
JP3570805B2 (ja) ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材
JP3035210B2 (ja) ケーブル接続部のシール構造及びそれに用いられるケーブルシール部材
JPH1042443A (ja) ケーブル配線用クロージャにおける端面シール部材
JP5339183B2 (ja) ケーブル接続用クロージャにおける端面板
JPH09130954A (ja) ケーブル接続用ケースにおける端面シール部材
JP3666823B2 (ja) ケーブル接続用クロージャにおける端面板
JP3914309B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ
JP3666684B2 (ja) 光ケーブル接続用ケース
JPH09298826A (ja) ケーブル接続用クロージャにおける端面シール部材
JP3050806B2 (ja) ケーブルクロージャ用グロメット
JP3980196B2 (ja) ケーブル接続用クロージャ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040730

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees