JP3741802B2 - ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドホールやフィンガーホール等に配置される接続用クロージャ、特に、光ケーブル等の心線接続部への光ファイバ心線とテンションメンバを有する光ケーブル接続や分岐配線に用いる光ケーブル用クロージャ、詳しくはケース本体にテンションメンバを含む光ケーブルなどの各ケーブルを止着状態に保持して心線接続部を収容支持し、アクセスが容易に行えるカプセル型のケーブル接続用クロージャに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ケーブル等のケーブルの接続に際しては、コネクタを用いてケーブル心線の接続を行いコネクタをクロージャで保護する。このようなクロージャ、特に、地下配線接続用のクロージャは内部への浸水を確実に防止できる高度な密閉性が求められる反面、また、心線接続部に容易にアクセスできることが望まれる。このため、従来のクロージャにあっては、シール部材を介してビス等により接合される2つのケースハーフからケースを構成するケース構造、あるいは、ケースに心線接続部に臨む開口を形成し、この開口にシール部材を介して蓋をビス止めするケース構造を採用し、密閉性と接続作業性の両立を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のクロージャにあっては、ケーブルの接続等に際して既布設された光ケーブルで分岐または加入者引き込み(ドロップ)が必要となった時点でハンドホールなどにおいて、短余長接続ができにくいため全心切断後、必要な分岐・ドロップケーブルを接続して取り出し、残りは再接続する中間後分岐工法が普通で心線識別の管理や余分な接続作業が必要となって、さらに心線接続部にアクセスするにはテンションメンバの取外しや取付を行わなければならないので、その作業が煩雑であるという問題があり、しかも、光ファイバの分岐・引込接続には接続作業の失敗を見越して心線に余裕を持たせた余長処理が不可欠であって、任意の心線のハンドリングも厄介であって、識別性も困難であるばかりか、心線の交換や増設もむずかしく、心線接続の安全性や、作業性の上でも構造が複雑化してコスト高となる問題があった。特に、全心接続工法だけでなく後分岐接続や変換心線接続並びにドロップ接続など各種の接続工法に対応して用いられるクロージャではなく専用タイプのためアクセス系ケーブル或いはユーザー系ケーブルに適用できない不便があり、かつハンドホールやフィンガーホール内に配設されるクロージャにあっては、ホール内の空間が狭く作業時に工具がホール壁面と干渉しやすいため、作業性の簡素化が望まれていた。
本発明は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、布設済みのケーブル外被を必要長さだけ除去し、ケーブルスロットより分岐・ドロップに必要な心線のみを切断後、簡易に取り出し分岐・ドロップケーブルと短余長接続収納し、しかも各種接続工法に対応して容易に用いられ、一目でわかる配線ができて識別性良好であり、心線接続部へのアクセスが簡便に行え、配線作業性を大巾に向上し組立解体も容易でかつ、ケーブル収納の高密度化とケーブルシールの作業性もよく、組立解体作業も良好で高い密閉性が得られるクロージャを提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のケーブル挿通孔が形成されるベース部材と、該ベース部材にキャップ状のカバー部材の開口端を嵌合して締結具で着脱自在に連結されるカバー部材とでカプセル型のクロージャケースを構成し、該クロージャケース内に複数のケーブル接続部及び心線余長をそれぞれ収容する心線収容体を備えたケーブル接続用クロージャにおいて、前記ケーブル挿通孔にゴム様弾性材からなるケーブルブッシュを嵌入配備すると共に、ケーブル挿通孔の周りでベース部材の内外面にそれぞれ前記ケーブル挿通孔の周りで被係止部が形成された筒状の係止部を弾性屈曲可能に突設し、内面の係止部には係止片が形成されたケーブル把持金具を着脱自在に備え、また外面の係止部には係止穴或いは取付孔のある筒状体を呈するケーブルシールキャップを着脱自在に嵌着して前記ケーブルブッシュをケーブルに弾接させると共に、前記心線収容体が心線余長収容部と、心線接続部収容部とを形成し、さらに、内部に心線並びに心線接続部を収納しうる心線収納シートを内装した偏平状ケースであって、アームを介して連結ピンによりベース部材に取付けた支持体の連結孔に着脱自在で、かつ回動自在に配備したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明は、地下配線接続用のクロージャに適し、特に、配置空間が狭いハンドーホールやフィンガーホール内などへ配設されるクロージャに適する。このクロージャのベース部材およびカバー部材は、樹脂の射出成形等によって係止部とともに一体成形され、該係止部は、リング状のフランジや突起等からなり、この係止部にケーブル把持金具とシールキャップが嵌着されるが、ケーブル挿通孔にケーブルが挿通したケーブルブッシュを嵌入して、該ブッシュケーブルシールをキャップにより保持し、このキャップを係止部に係止させて取り付け、また、カバー部材がその係止部でベース部材の被係止部に係止取り付けて、カバー部材とベース部材の筒状嵌合部との間にはシール部材が介装されて、ケーブルの導入やケーブルの心線接続部へのアクセスが工具を用いることなく容易に行える。
特に、ケーブル把持部にケーブルのテンションメンバを止着し、引き出された心線は内配線材料に接続し、分岐配線される心線はケーブル導出部を経てケース本体外に出されて配索される。カバー部材内では、心線収容体によって接続部が収納され、しかも、心線接続の交換並びに増設が簡単にでき、かつ心線収納シートで心線余長の収容の余分な外力のかからないででき捻回、巻き癖を生じないで一目でわかる配線ができて識別性良好であると共に、任意の心線のハンドリングが容易で取扱いも簡便であり、各心線余長の収容保持も確実で、心線の捻り防止に寄与し交換及び増設もワンタッチで可能で接続、分岐の作業を安全かつ容易にすることができる。
【0006】
前記ケーブルブッシュは、エラストマやゴム等の熱可塑性ゴム組成物から、または樹脂の射出成形等により構成されケーブルの弾接により弾性変形を生じて挿通孔内面およびケーブルと弾着して密着性を確保する。即ち、ケーブルブッシュはケーブル外周に沿って接触する貫通孔を有し、ケーブル挿通孔に嵌合配備されるケーブルに密着される。また、パッキンなどのシール部材はベース部材の筒状嵌合部とカバー部材の開口端面との間に介在してバンドなどの締結具で嵌着され密着性を保持する。ケーブルの挿通孔には切除可能のキャップが設けられ使用されない挿通孔を密閉させてベース部材に備えられる。
【0007】
また、心線収容体が心線余長収容部と、テープ接続収容部、変換心線分離部収容部並びに単心接続部収容部とを備えたことで、各種の心線接続工法での心線収納が可能となりドロップケーブルの接続配線作業を簡便に行うことができ、心線識別の管理等も容易に行える。
【0008】
【実施例】
この発明の実施例を図1乃至図7を参照して説明する。
複数のケーブル挿通孔1が形成された端面板のベース部材2にキャップ状のカバー部材3の開口端を嵌合してカプセル型のクロージャケースを構成し、該クロージャケース内に複数のケーブルの接続部及び心線余長をそれぞれ収納する心線収容体4及び保留心線収容体5を備えたケーブル接続用クロージャであって、前記ベース部材2の挿通孔1にゴム様弾性材例えば、熱可塑性ゴム組成物からなる筒状のケーブルブッシュ11を嵌入して、該ケーブルブッシュ11に前記ケーブルを貫通させ、ベース部材2の内外面にそれぞれ前記ケーブル挿通孔1の周りで被係止部が形成された筒状の係止部12、13を弾性屈曲可能に突設し、内面の係止部12には係止片が形成されたケーブル把持金具6,7を着脱自在に備え、また外面の係止部13には係止穴或いは取付孔のある筒状体を呈するケーブルシールキャップ14を着脱自在に嵌着して前記ケーブルブッシュ11をケーブルに弾接させると共に、前記心線収容体4が心線余長収容部16と、心線接続部収容部17とを形成し、さらに、内部に心線並びに心線接続部を収納しうる心線収納シート30を内装した偏平状ケースであって、アーム4を介して連結ピン4によりベース部材2に取付けた支持体10の連結孔10に着脱自在で、かつ回動自在に配備すると共に、前記ベース部材2の外周面に形成した筒状嵌合部にリング状の、パッキン8を介してカバー部材3を嵌合し、締結具のバンド9を着脱自在に備えてケーブル接続用クロージャとしてある。(図1及び図2)
【0009】
この場合、ケーブル挿通孔1としては引込ケーブルと引出ケーブルとは一つの孔とし、ドロップは別に複数単位で設けるのがよく、各ケーブル挿通孔1の周りにある前記ベース部材2の係止部12にはケーブル把持金具6,7を、また係止部13にはケーブルシールキャップ14で前記ケーブルブッシュ11を締めあげてケーブル挿入孔1に嵌着されているようになっている。
また、前記カバー部材3の外周面に前記ベース部材2と共に嵌合するバンド9は、ヒンジ9で開閉自在に連結してバックル9で締付けてベース部材2と、カバー部材3とをシール部材のパッキン8を介して接続連結してある。
【0010】
前記ベース部材2にはガス注入ノズル22があり、さらに取付部材を介して備えられる支持体10に複数の心線収容体4を着脱自在でかつ回動自在に設けてある。この心線収容体4は心線押え片15と、心線余長巻取部からなる心線余長収容部16および心線接続部(コネクタ)の嵌込用の心線接続部収容部17、例えばテープ接続部収容部、単心線接続部収容部及び/または変換心線分離部収容部を有する偏平状のケースで、この心線収容体4をアーム4を介して連結ピン4で着脱もできるし、回動自在、例えば90度回動できるよう備え、前記カバー部材3の中に複数重積配備されやすくなっていて、固定用テープ24でバラつかないようにカバー部材3内に内装される。
また、前記心線収容体4としては、図3に示すように舌状の心線押さえリブを互い違いに突設した心線導出入部18と、心線余長をループ状に巻回させる心線余長収容部16に、心線ねじれ防止治具19の取付片20のある治具収容部21を設けるのがよく、前記連結ピン4を前記支持体10のベース10に複数設けた切欠のある連結孔10に着脱させて、前記心線収容体14を重積取付けた構成としてある。(図1)
【0011】
さらに、前記心線接続部収容部17は、図4に示す如く格子状に突設した仕切リブ17と心線挿通用スリット17との組合せで区画した保持部で心線接続部のコネクタを整列収容保持できるように構成してある。即ち、差込スリットを複数間隔をあけて設けた側壁に跨がって間隔をあけて複数の仕切壁で区画されるコネクタ嵌入凹部を複数並列したものであって、心線を周方向に案内するガイド壁を両側壁に連設し、該ガイド壁の上縁に心線押え片15を複数備えて心線余長収容部16を形成するのがよい。仕切壁では対向面にコネクタを入れたカセットを挾持する当接リブ、或いは隙間巾をカセット巾より小さくしてカセットを挾持し係止しやすくしてもよい。
【0012】
また、図5に示す心線収容体4或いは保留心線収容体5では、心線余長収容部16を備え前記心線接続部収容部17を省略した心線余長収納ケースとしたもので、心線並びに心線接続部を保持しうる心線収納シート(後記掲載)を併用するタイプを用いてもよいし、裏面側に心線接続部収容部17を設けたものや上下2段ケースに区画した余長収納ケースを用いることもできる。
【0013】
図6の心線収容体4では、心線接続部収納部17の下面側を心線余長収納部26に併用できるように上面側に片寄せて区画したタイプで、心線押え片15のある心線余長収容部16の両サイドに変換心線分離部材収納部27,27を区画し、ケースのコンパクト化を図ったものを用いるものも有効である。
【0014】
このクロージャは、ハンドホール或いはフィンガーホール内に収容され、分岐ドロップケーブルの複数(本実施の形態では6本)の引き込み光ケーブルへの分岐接続に用いられる。そしてクロージャ内に支持体10を介して取付けられた心線収容体4がベース部材10に取り付けられて収納される。
【0015】
図1に示すようにクロージャの端面板となるベース部材2にはケーブル挿通孔1が多数形成され、該ケーブル挿通孔1に薄肉のキャップ1を有し、このキャップ1を切除してケーブルの分岐、並びに引き込み用のケーブル挿通孔1として使用できるようにし、該ケーブル挿通孔1の周囲で上下面に筒状ボス部を設けて係止部12,13とし、この係止片12,13にケーブル把持金具6,7及びケーブルシールキャップ14が係止方式のワンタッチ嵌着、或いは嵌着後ネジ止めして保持されるようになっている。
【0016】
前記ケーブル把持金具6,7としては、前記ベース部材2のケーブル挿通孔1の周りにある係止部に嵌合する係止部とテンションメンバ把持部とを上下に備え、さらに係止部に対応して定着片を着脱自在に設けてベース部材2に嵌着できるようにしてある。また、ケーブル把持金具と定着片とにはケーブル径の差異によって必要に応じ付設される円弧状のスペーサが着脱自在に備えられる。
【0017】
前記ケーブル挿通孔1に圧着するケーブルブッシュ11は、ゴムやエラストマ、あるいはゲル等の熱可塑性ゴム組成物の硬度40〜80Hsの外層と硬度0〜30Hs〔針入度40〜90(10−1mm)で伸び1500〜2000%及び引張応力0.5〜1.5Kgf/cm〕の内層とから一体成形され、或いはいずれからの硬度の中空筒状部材でケーブル挿通孔1に嵌合配備されるブッシュを用いてある。
例えば、ケーブルブッシュ11は、ケーブル挿入孔1を円形または略ヒョウタン形状、若しくはマユダマ形状の単一孔或いは、複数孔の集合タイプとした筒状体で、その一端或いは、両端部が若干高硬度の熱可塑性ゴム組成物(硬度30〜100Hs好ましくは40〜80Hs)からなる外層11でその中央部が低硬度の熱可塑性ゴム組成物(硬度0〜30Hs好ましくは2〜10Hs)がらなる内層11のサンドウィッチ構造の3層或いは2層積層成形品(図7)を用いるのがよく、前記キャップ14の嵌着で押し付け挾持することにより、確実なシール性を保つことができる。即ち、高低硬度の積層構造でキャップの締結力の低減がはかられると共に高硬度外層により低硬度内層のフロー止めになってシール性を大巾に向上できるようになっている。
【0018】
なお、前記ケーブルシールキャップ14としては、係止孔のある筒状体で前記係止部13の係止爪13にワンタッチ嵌着されてケーブルブッシュ11をケーブルに弾接させるようにしてあるが、筒状体の外周に舌状の取付片を一対または複数突接し、各取付片に形成した取付孔にネジを挿入してネジ止め方式のキャップで嵌着することもできる。
【0019】
図8乃至図18の具体例では、ケーブルブッシュ11を嵌入配備したケーブル挿通孔1の周りでベース部材2の内外面にある係止部12,13にケーブル把持金具6とケーブルシールキャップ14を着脱自在に備え、さらに前記心線収容体4に心線接続部収容部27と心線余長収容部16とを備えると共に、心線並びに心線接続部を収容保持しうる心線収納シート30を着脱自在に配備したもので、集合ドロップ部に8本のケーブル挿入孔1を設け、8本のケーブルを一括してケーブルシールキャップ14でシールできるようにしてある。(図9及び図10)
【0020】
この場合、ドロップケーブル把持金具6は複数ケーブルを止着できるようにしてあり、また、外側にはドロップケーブル把持金具6を付設して保全タイプとしてある。その他の構成は前記実施例のものと同様のものとしてある。さらに、心線収容体4には心線収納シート30の取付孔36を形成してあり、心線収納シート30を脱着できるようにしてある。(図11)
【0021】
前記心線収納シート30としては、図12に示す如くコネクタ収容部31と心線押え片32,33,34とを周辺に折曲げ対向配備された二つ折りのシートであって、前記心線収容体に挿脱する取付舌片35を備え心線収容体4に着脱自在に設けてあって、単心接続部と心線余長をそれぞれ区別して整列収納できる構成とし、識別容易としてある。
【0022】
そして図13では、心線収容体4に心線収納シート30を一枚収納した場合であり、図14のように複数板の心線収納シート30を実装して用いることもできる。さらに、図15乃至図17のように変換心線のある場合の使用例では、4心テープ(IN)の4心接続部を心線収容体4の心線接続部収容部27にて保持し、(図15(a))、次に4心接続部−分離部を心線接続部収容部27にて保持し(図15(b))、単心接続部−心線収納シート30(OUT)を用いる(図16図17)、即ち、コネクタを心線収容シート30のコネクタ収納部31に挿入し、心線余長をシート内に整とんして処理する。
【0023】
図18では、変換心線なしの場合の使用例で、4心テープ・分離部を心線収容体4の心線接続部収容部27に保持し、単心接続部−単心線(OUT)として心線収納シート30を用いる。即ち、図18(a)のように収納シート(図18(b))を使用するか、図18(c)のように心線収納シート30(図18(d))を用いることができる。
【0024】
この場合での心線接続作業では、クロージャのカバー部材3を開いて多心ケーブル外被を切除して心線を露呈して、これに接続する心線相互をコネクタによって接続し、心線の接続余長を心線余長収容部16にある心線ねじれ防止治具19に保持させつつ心線ガイド板に沿わせ、コネクタを心線接続部収容部17に収納するので、心線の接続作業や接続状況の確認を容易に行うことができる。
そして、前記心線余長収容部16での心線余長の収納作業が終了したのち、心線収容体4を積み重ねて載置固定すればよく、心線接続部を個別単位で心線接続部収容部17に嵌挿できるので瞬断防止も確実であり、しかも心線導出入部18からテープ心線または単心線がストレートで出入させることで、MH、HH等へのクロージャ設置に対しても伝送特性に悪影響がなく、しかもクロージャ形状の小型化ができる。
即ち、心線余長収容部16では、心線余長を収納するため接続作業終了後に心線にたるみが生じないし、伝送特性に影響を与えない配線整理ができ、余長取扱い作業も著しく簡便化できる。
【0025】
例えば、図6の心線収容体4の場合の接続手順としては、図19に示すように4心ケーブルと変換心線の接続には、ケーブルの4心テープの余長を測定し、変換心線の4心テープ端末と接続したのち変換心線の単心線端末とドロップケーブルの単心線を接続する。次いで4心テープ(IN)の余長を巻き点線の配線経路として心線収容体4に収納し、4心接続部を一方の心線接続部収容部17(図の位置)に収納する(INされた4心テープは単心接続収納部の下に収納する)。この場合、4心接続部と心線分離部とをそれぞれ両サイドの心線接続部収納部27,27に振り分けて収納し配線することもできる。
【0026】
また、施工時に心線分離部を一方の心線接続部収容部27に入れ、接続1回目のときは単心接続部の上段1〜4番目のいずれかに収納し(図19(b))、接続が一回失敗して2回目の時は単心接続部を上段から3〜6番目に収納して識別機能を良好にする(図示せず)。さらに、接続2回目のときに単心接続部を心線接続部収容部17の上段から5〜8番目に収納し点線のような配線径路とする。(図19(c))
【0027】
ドロップケーブルの収納の際には、変換心線の単心接続部からの単心線の収納を図20aの如く配線経路として二つのルートとして用いるのがよい。即ち、心線余長を巻き収納後に単心線をOUTさせるルートとして点線のように心線接続部収容部27の横を通ってOUTするか一点鎖線の如く心線接続部収容部27の下を通ってOUTされる。この接続収納が終了したら透明蓋を心線収容体4に取り付け面状ファスナーで固定するのがよい。また、図20bに示す如く、単心接続部の収納位置を心線接続部収容部17の右上方に現行品1回目、接続2回目を配置し、左下方に新型品接続1回目、接続2回目にずらせて配置し取扱い易くするのがよい。
【0028】
カバー部材3は、図1乃至図3に示すように、一端(上端)が略半球状に閉止して、下端が開口した有底円筒状をなし、樹脂の射出成形等により成形される。このカバー部材3の外周面には、複数の滑り止め用の突条が一体に形成される。
【0029】
各ケーブルの光ファイバは、心線収容体4の心線導出入部18から導いてコネクタにより接続し、コネクタを心線接続部収容部17,27またはコネクタ収納部31の空間内に収容し、また、余長部分を心線ねじれ防止治具に巻き付け、或いは心線収納シート30に挿入して保持するので、安全かつ高密度で高信頼性が得られる。なお心線収容体4は、カバー部材内径に合わせた高収納効率形状となっており、ケーブル挿入部からのファイバ配線の曲げ極小でカセットによるどのスプライスにも適用可能でスプライス固定位置共通化が図れるほか、片方向配線により作業の自由度が大きく、ハンドリング時の安全確保も可能で簡単な心線識別と任意のファイバーが容易に取り出し可能である。
【0030】
前記ベース部材2にカバー部材3が取り付けられた状態では、該ベース部材2の嵌合筒部外周面と、カバー部材3の開口端内周面との間に全周にわたってシール部材のパッキン8が介在して弾着するため、内部への水の浸入等を確実に防止できる。
【0031】
また、ケーブルの再接続等は、前述した手順と逆に、カバー部材3をベース部材2から取外し、さらに、必要に応じて心線収容体4を取り外して行うが、これらカバー部材3等の取外しも工具を用いることなく行えて、ケーブルの再接続も容易に行える。
【0032】
上述したように、この実施の形態にかかるクロージャにあっては、ケーブルの接続等に際してのケース内部へのアクセスが工具を用いることなく行え、また、テンションメンバの止着も最少工具で行える。このため、ケーブルの接続作業を容易かつ短時間で行え、ケーブルの設置費用の低減等が図れる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、複数のケーブル挿通孔が形成されるベース部材と、該ベース部材に開口端を嵌合して締結具で着脱自在に連結されるキャップ状のカバー部材とでカプセル型のクロージャケースを構成し、該クロージャケース内に複数のケーブル接続部及び心線余長をそれぞれ収納する心線収容体を備えて、前記ケーブル挿通孔にゴム様弾性材からなるケーブルブッシュを嵌入配備すると共に、ケーブル挿通孔の周りでベース部材の内外面にそれぞれ前記ケーブル挿通孔の周りで被係止部が形成された筒状の係止部を弾性屈曲可能に突設し、内面の係止部には係止片が形成されたケーブル把持金具を着脱自在に備え、また外面の係止部には係止穴或いは取付孔のある筒状体を呈するケーブルシールキャップを着脱自在に嵌着して前記ケーブルブッシュをケーブルに弾接させると共に、前記心線収容体が心線余長収容部と、心線接続部収容部とを形成し、さらに、内部に心線並びに心線接続部を収納しうる心線収納シートを内装した偏平状ケースであって、アームを介して連結ピンによりベース部材に取付けた支持体の連結孔に着脱自在で、かつ回動自在に配備したことにより布設済みのケーブル外被を必要長さだけ除去し、ケーブルスロットより分岐・ドロップに必要な心線のみを切断後、簡易に取り出し分岐・ドロップケーブルと短余長接続収納し、しかも各種接続工法に対応して容易に用いられ、しかもベース部材のケーブル着脱やベース部材へのカバー部材の着脱が工具を用いることなく行えると共に、高い密閉性が維持できるため、ケーブルの接続作業が容易に行え、また内部への水の浸入等も確実に防止できる。
そして、簡易な心線識別と任意心線のハンドリングもしやすく、かつケーブル取り付けが1個のベース部材のみによる作業のため作業向上が得られると共に、スリーブシール部分に粘着シール材・コンパウンドを使用しないので組立・解体作業が容易であり、ハンドーホールやフィンガーホール内でのクロージャの設置自由度も大きく設置作業が容易である。
また、テンションメンバ把持部とケーブル把持部との一体化でケーブル把持構成の部品数削減化でき、需要に応じた把持部品追加もでき、ケーブル把持とケーブルシール機構の一体化で作業性を大巾に向上できる。
さらに本発明にかかるベース部材に備えられる心線収容体では、心線収納シートをも用いられるので各種の心線接続工法に兼用して使用できるし、カバー部材スリーブ内径に合わせた高収納効率形状としケーブル挿入部からのファイバ配線の曲げ極少カセットによるどのスプライスにも適用可能であり、スプライス固定位置共通化したことで安全かつ高密度・高信頼性が得られ、片方向配線により作業の自由度が大きく、ハンドリング時の安全確保と簡単な心線識別と任意のファイバーが容易に取り出し可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の一部切断側面図である。
【図2】 図1の例のベース部材で、(a)は底面図、(b)は平面図、(c)はA−A線における縦断面図である。
【図3】 図1の心線収容体の例で、(a)は平面図、(b)は中央縦断面図である。
【図4】 図3の例の一部の拡大詳細図で、(a)はその平面図、(b)は中央縦断面図、(c)は中央断面図である。
【図5】 本発明で用いられる他の例の心線収容体を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)は中央縦断面図である。
【図6】 本発明で用いられるさらに他の心線収容体を示し、(a)はその平面図、(b)は中央縦断面図、(c)は中央横断面図である。
【図7】 本発明で用いられるケーブルブッシュを示し、(a)はその平面図、(b)は一部切断側面図、(c)は単一孔のブッシュの例の平面図、(d)はその縦断面図である。
【図8】 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図9】 図8の例の底面図である。
【図10】 図8の例で用いられるベース部材を示し、(a)はその平面図、(b)はB−B線における切断側面図、(c)は底面図で、(d)はC−C線における拡大切断側面図である。
【図11】 図8の例で用いられる心線収容体を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図12】 図8の例で用いられる心線収納シートを示し、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は縦断面図、(d)は底面図である。
【図13】 図11の例での他の使用状態を示し、(a)はその正面図、(b)は縦断面図である。
【図14】 図10の例での他の使用状態を示し、(a)はその平面図、(b)は縦断面図である。
【図15】 本発明で用いられる心線収納シートの使用例を示し、(a)はその心線収容体で心線取りまわしの1例、(b)は心線取りまわし2例の平面図、(c)は心線取りまわし3例を示す平面図である。
【図16】 本発明で用いられる心線収納シートの使用例を示し、(a)はその心線取り回しの1例の平面図、(b)は心線取り回し2例の平面図である。
【図17】 本発明のまた他の使用例を示し、(a)はその組合せ例の平面図、(b)は他の組合せ例の平面図である。
【図18】 図17(b)の使用例を示し、(a)は心線収容体の平面図、(b)は心線収納シートの平面図で、(c)は他の組合せ例の平面図、(d)は心線収納シートの平面図である。
【図19】 本発明での接続作業手順の一例を示し、(a)は心線取り回し例の平面図、(b)は他の心線取りまわし例の平面図、(c)はさらに他の心線取りまわし例の平面図である。
【図20】 本発明での配線経路の一例を示し、(a)はその平面図、(b)は接続部の配置列の平面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル挿通孔
2 ベース部材
3 カバー部材
4 心線収容体
5 保留心線収容体
6,7 ケーブル把持金具
8 パッキン
9 バンド
10 支持体
11 ケーブルブッシュ
12,13 係止部
14 ケーブルシールキャップ
15 心線押え片
16 心線余長収容部
17,27 心線接続部収容部
18 心線導出入部
19 心線ねじれ防止治具
20 取付片
21 治具収容部
22 ガス注入ノズル
24 固定テープ
26 心線余長収納部
30 心線収納シート
31 コネクタ収納部
32,33,34 心線押え片
35 取付舌片
36 取付孔

Claims (1)

  1. 複数のケーブル挿通孔が形成されるベース部材と、該ベース部材にキャップ状のカバー部材の開口端を嵌合して締結具で着脱自在に連結されるカバー部材とでカプセル型のクロージャケースを構成し、該クロージャケース内に複数のケーブル接続部及び心線余長をそれぞれ収する心線収容体を備えたケーブル接続用クロージャにおいて、前記ケーブル挿通孔にゴム様弾性材からなるケーブルブッシュ11を嵌入配備すると共に、ケーブル挿通孔の周りでベース部材2の内外面にそれぞれ前記ケーブル挿通孔1の周りで被係止部が形成された筒状の係止部12、13を弾性屈曲可能に突設し、内面の係止部12には係止片が形成されたケーブル把持金具6,7を着脱自在に備え、また外面の係止部13には係止穴或いは取付孔のある筒状体を呈するケーブルシールキャップ14を着脱自在に嵌着して前記ケーブルブッシュ11をケーブルに弾接させると共に、前記心線収容体4が心線余長収容部16と、心線接続部収容部17とを形成し、さらに、内部に心線並びに心線接続部を収納しうる心線収納シート30を内装した偏平状ケースであって、アーム4 を介して連結ピン4 によりベース部材2に取付けた支持体10の連結孔10 に着脱自在で、かつ回動自在に配備したことを特徴とするケーブル接続用クロージャ。
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