JP2511693Y2 - 防振クランプ - Google Patents

防振クランプ

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JP2511693Y2
JP2511693Y2 JP12090090U JP12090090U JP2511693Y2 JP 2511693 Y2 JP2511693 Y2 JP 2511693Y2 JP 12090090 U JP12090090 U JP 12090090U JP 12090090 U JP12090090 U JP 12090090U JP 2511693 Y2 JP2511693 Y2 JP 2511693Y2
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vibration
clamp
tubular body
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fixing
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正英 佐藤
雄二 山田
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Togo Seisakusho Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、パイプ、チューブ等の管状体をボディに
保持させるためのクランプに係り、特に管状体内部を流
れる流体の流動音あるいは管状体内部の脈動(圧力変
化)に伴う振動をボディ側へ伝えないようにした防振機
能を有するクランプに関するものである。
(従来の技術) 例えば、自動車のブレーキシステムにおいてはブレー
キパイプ(以下、管状体と呼ぶ)によって油圧配管がな
されている。この管状体はその途中の数箇所をボディパ
ネルへ固定するようにしており、各固定箇所には従来よ
り第7,8図に示すようなクランプが使用されてきた。同
図に示すように、クランプの構成としては、管状体3に
取付けられるゴム製のインナークランプ50と、このイン
ナークランプ50を挟み込んでボディ側への固定を行う金
属製のアウタークランプ51との2部材により構成されて
きた。このように、ゴム製のものを介在させる理由は、
管状体3内で圧油の流動音が生じた場合、あるいは圧油
の脈動に伴う振動が生じた場合に、これらを有効に吸収
してボディ側へ伝えないようにするためである。
従来の固定作業を説明すると、まずインナークランプ
50を管状体3の所定位置に接着剤を介して取付ける。実
際には、管状体3に接着剤を塗布しておいた後、作業者
がナイフによってインナークランプ50を縦方向に切り裂
き、その切り口を拡げながら管状体3へ嵌め付けること
によってなされる。次に、インナークランプ50の両フラ
ンジ50aの間の部分へアウタークランプ51の折り返し部
に形成された管状体保持部52をあてがって閉じる。この
閉じた状態では、一方の片は他方に形成された弾性係合
片53と弾性的に係合して再び開放状態に復帰するのが規
制され、これによりアウタークランプ51はインナークラ
ンプ50に対して仮の取付け状態となる。こうして、管状
体3に対してクランプを取付けた後、ボディパネルB側
に立設されたスタッドボルト6へアウタクランプ51のボ
ルト挿通孔54a,bを差込み、ナット55にて締付けてやる
ことにより管状体3の固定が完了する。
(考案が解決しようとする課題) 従来形式のクランプには次のような問題点がある。
まず、上記形式のクランプはインナー・アウターの2
部材で構成されているため、しかもアウタークランプ51
は金属製であるため製造コストが高くなり、また取付け
作業時にボディパネルBを傷付けてしまうこともある。
さらに、管状体3に対しては別個に取付けを行う必要が
あるため、工数が増えて作業効率がよくない。
そこで、本考案は製造コストの低減と作業効率の向上
が期待できる防振クランプを提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成は、管状体
をボディ側へ固定するための防振クランプにおいて、 硬質の樹脂材により形成されたクランプ本体には、前
記ボディ側への固定のための固着部と、前記管状体を収
納するためにその一部に差込み口が開口する収納部とが
形成され、 また前記差込み口の開口縁には吸振・吸音性を有する
軟質の樹脂材により形成され常には前記差込み口の上方
を覆うようにして延出された防振シートの一端側が取付
けられるとともに、この防振シートは前記管状体が差込
み口を介して収納部へ押し込まれたときには、管状体と
共に収納部内へ巻込まれ管状体の外周を包み込むように
形成されていることを特徴とするものである。
(作用) 管状体をクランプに保持させるには、管状体をクラン
プの差込む口に適合した位置で防振シートの表面に当て
て防振シートと共に収納部へと押し込む。これにより、
防振シートは管状体と共に収納部内へ巻込まれ、収納部
内で管状体の外周を包み込んで保持する。しかる後、あ
るいはこれに先立ち固着部がボディ側に固定されること
によってクランプ全体の固定がなされる。
(実施例) 以下、本考案を具体化した実施例を図面にしたがって
詳細に説明する。
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示すもの
である。この例におけるクランプCはクランプ本体1と
防振シート2とからなっており、クランプ本体1はポリ
プロピレン、ポリアセタール等の硬質樹脂材により成形
されるが、防振シート2はペルプレン等の軟質樹脂材に
より成形され、防振シート2は後述するようにしてクラ
ンプ本体1との一体化が図られている。
まず、クランプ本体1から説明すると、クランプ本体
1は左右対称形状をなしており、その中央部にはボディ
Bに対する固着部5が形成されている。固着部5はその
上面からスタッド差込み孔7が貫通しており、ボディB
に植設されたスタッドボルト6へ差込み可能である。ま
た、スタッド差込み孔7の上面側開口縁には一対の仮止
め爪8が斜め下向きに対向して形成されており、スタッ
ドボルト6(ねじ軸の基部)のねじ山に弾性的に係合す
ることによってクランプ全体をボディB側に対して仮保
持できるようにしている。なお、固着部5の側面には材
料軽減のための左右一対の肉抜き9がそれぞれ水平に貫
通している。
固着部5の左右両側には管状体3を受け入れるための
収納部10が配設されており、この実施例では収納部10の
外周側において、管状体3および防振シート2の抜けを
規制するためのカバー片11(後述する)を配置した構成
となっている。収納部10は固着部5の両側面に前記肉抜
き9と同様の肉抜き12を介しかつ固着部5と同幅をもっ
て連設されている。そして、収納部10は管状体3の外周
に適合できるような円弧形状をしており、その上部はや
や斜め上方へ向けて拡開可能に開口する管状体3の差込
み口13となっている。この差込み口13は管状体3を受入
れ易くするために、自由端側の開口縁に外向きに拡開す
る案内縁14が形成されている。
一方、カバー片11は収納部10の外周側に所定の隙間を
保有して配置されており、管状体3および防振シート2
の差込み時あるいは抜取りの際に、撓み変形した案内縁
14の先端がその内壁に圧着するようにしてある。しかし
て、カバー片11は差込み時には差込み操作に節度感を与
える一方、管状体3が収納部10から容易に抜け落ちない
ようにする。この場合、本例のようにカバー片11の肉厚
を収納部10より厚めに形成したものでは、管状体3は柔
軟な収納部10へ差込みが行われるものの、抜取りに当た
っては剛性の高いカバー片11を撓まねばならないことか
ら、差込みが容易で抜け落ちにくい効果を発揮すること
ができる。
次に、防振シート2について説明すると、防振シート
2は前述したように、軟質樹脂材にてシート状に成形さ
れ、良好な吸音・防振性を有する。この防振シート2は
固着部5と収納部10とを接続する部分の上面に形成され
た取付け面15に対し、次述するような要領でその一端側
が取付けられているが、この取付け面15は防振シート2
の厚み分にほぼ相当するだけの段差を介して形成されて
おり、ボディBにクランプ本体1と面一で接するように
してある(第2図参照)。また、防振シート2の取付け
に関し、取付け面15にはクランプ本体1の成形時に予め
T字型の突起16が前後に並列して形成され、その後に防
振シート2はこれらT字型突起16を引っ掛かりとして成
形されるため、成形後にはクランプ本体1に対して抜け
止めされた状態で取付けられる。但し、防振シート2の
取付けは、本例のように防振シート2の成形時において
行うのでなく、T字型突起16に対向する位置に孔を成形
しておいたものを、成形後に嵌め合って取付けるように
してもよい。
また、第1図に示すように、防振シート2は自然状態
ではクランプ本体1とほぼ同幅で収納部10の上方を通過
しカバー片11よりやや外側にまで延出しているが、管状
体3と共に収納部10へ押し込んだときには管状体3のほ
ぼ全周を覆った状態で収納部10内に収められる程度の長
さおよび厚みに設定されている。
第1実施例のクランプは上記のように構成されたもの
であり、管状体3の固定を行う場合には管状体3を差込
み口13に適合する位置で防振シート2の表面に当て、そ
のまま防振シート2と共に収納部10へと押し込む。これ
により、管状体3は防振シート2を巻き込みながら、収
納部10内へ収められる。その結果、管状体3は防振シー
ト2で包み込まれ、吸音・防振効果が発揮される。上記
の要領で左右の収納部10へ管状体3を収め、その後スタ
ッド差込み孔7へスタッドボルト6を差込む。この場合
には、仮止め爪8がスタッドボルト6のねじ山に係合す
るため、クランプCおよび管状体3はボディBに保持さ
れる。したがって、作業者がクランプCを手で押さえて
いなくともナット17による締着作業を行うことができ
る。したがって、第2図のように管状体3を天井面へ固
定させるような場合に有効となる。
ところで、この実施例では防振シート2を常には露出
させておき管状体3の収納部10への押込み動作を利用し
て管状体3に対する包み込みを行っており、予め防振シ
ート2を収納部10の内面に沿わせて接着しておき、ここ
へ管状体3のみ単独で押し込む、という形式を採用しな
かった。この理由は二つあり、一つは防振シート2の先
端部が収納部10の案内縁14から剥離し易く、そうなると
管状体3の入口を閉ざしてしまい、作業が困難になるこ
とを考慮したものである。また、他の一つは防振シート
2を成形によってクランプ本体1と一体化させようとす
ると、第1実施例のようにT字型の突起16を設ける等の
手段を講じることになるが、こうしたのでは突起等が設
けられている箇所において防振シート2の肉厚低下を招
き、その部分で防振・吸音効果が低下することを考慮し
たことによるものである。その点、本例のものではクラ
ンプ本体1に対する防振シート2の取付けを管状体3の
包み込みに関与しない箇所で行っているため、防振シー
ト2の防振・吸音効果を何等損なうものでない。
第3図は本考案の第2実施例を示すものであり、防振
シート2の抜け止め手段としてT字型突起16に代えて側
面にテーパー面18を有する突起19を設け、段差面20との
間で上方へ行くにしたがって間隔が狭まる食込み空間21
を形成するようにしたものである。このような方式によ
っても防振シート2とクランプ本体1との一体化を達成
することができる。
第4図は本考案の第3図実施例を示すものであり、こ
の実施例では段差面20の中央部から取付け面15にかけて
装着部22を張出し形成し、この装着部22の側面に貫通孔
23を設けこれを防振シート2の食い込み手段としたもの
である。
第5図および第6図は本考案の第4実施例を示すもの
であり、この実施例では管状体3の抜け止めをカバー片
11に代えて、収納部10内に撓み変形可能に設けられた押
さえ片24によって行うようにしたものである。すなわ
ち、管状体3と防振シート2を押さえ片24の弾性力によ
って収納部10からの脱落を阻止しようとするものであ
る。
(考案の効果) 本考案の効果は次のようである。
防振シートをクランプ本体と一体に形成して、クラン
プの単一部材化を実現したため、製造コストの低減と、
作業工数の減少による作業効率の向上が期待できる。ま
た、防振シートは常には露出され収納部への押込みに伴
ってクランプ本体内に収められるようにしたため、当初
より収納部内に収められている形式に比べて管状体の差
込み操作および防振・吸音性に優れる効果も期待でき
る。
なお、ナットはクランプ本体に一体に成形しておくこ
とも可能であり、この場合にはナットの回動操作によっ
てクランプ本体との連結を比較的容易に断つことができ
るようにしておくことが望ましい。また、いずれの実施
例もボディのスタッドボルトを利用して固定する方式を
説明したが、通常に使用される樹脂ボルトを差し込んで
固定するようにしてもよい。この場合、ナットをボディ
側に予め溶接等によって取り付けておくようにするとよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示すもので
あり、第1図はクランプ全体を示す斜視図、第2図はボ
ディへの組み付け状態を示す断面図、第3図は第2実施
例の要部を示す断面図、第4図は第3実施例の要部を示
す断面図、第5図および第6図は共に第4実施例の要部
の作用を示す拡大図、第7図および第8図はそれぞれ従
来の防振クランプによる作業を示す斜視図である。 1……クランプ本体 2……防振シート 3……管状体 5……固着部 7……スタッド差込み孔 10……収納部 B……ボディ C……クランプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状体をボディ側へ固定するための防振ク
    ランプにおいて、 硬質の樹脂材により形成されたクランプ本体には、前記
    ボディ側への固定のための固着部と、前記管状体を収納
    するためにその一部に差込み口が開口する収納部とが形
    成され、 また前記差込み口の開口縁部には吸振・吸音性を有する
    軟質の樹脂材により形成され常には前記差込み口の上方
    を覆うようにして延出された防振シートの一端側が取付
    けられるとともに、この防振シートは前記管状体が差込
    み口を介して収納部へ押し込まれたときには、管状体と
    共に収納部内へ巻込まれ管状体の外周を包み込むように
    形成されていることを特徴とする防振クランプ。
JP12090090U 1990-11-19 1990-11-19 防振クランプ Expired - Lifetime JP2511693Y2 (ja)

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WO2011145756A1 (ko) * 2010-05-17 2011-11-24 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계용 유압배관 고정장치

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