JPH0514733U - ピストンリング - Google Patents

ピストンリング

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JPH0514733U
JPH0514733U JP6359491U JP6359491U JPH0514733U JP H0514733 U JPH0514733 U JP H0514733U JP 6359491 U JP6359491 U JP 6359491U JP 6359491 U JP6359491 U JP 6359491U JP H0514733 U JPH0514733 U JP H0514733U
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JP
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ring
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surface portion
peripheral surface
piston
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一憲 日馬
照男 今井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 特にバレルフェイス形(BF形)の圧力リン
グを対象として運転初期から安定したオイル消費性能が
得られるピストンリングを提供する。 【構成】 外周面11をバレルフェイス形に成形したも
ので、外周面の一部にリング中心軸線に対して傾斜した
テーパ面部12が設けられ、テーパ面部の傾斜角度とし
ては、20’〜1°が好適であり、テーパ面部の長さは
リング巾の1/3〜1/2が好適である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関用ピストンリングにおいて、圧力リングの特にファースト リング外周形状のバレルフェイス形(以下、BF形と略称する)を改良したもの に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディーゼル機関用ピストンリングでは、オイル消費量の低減対策とし てシリンダ壁上部に油膜形成を助長するBF形リングが採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、特にディーゼル機関用圧力リングの場合、表面に窒化処理されたG Nピストンリングが用いられることから、シリンダ壁との初期なじみ性が良好で あることが条件となる。また、運転中、ピストンは往復運動によって約1°程度 の角度で首振り揺動することが知られている。そのため、従前形の圧力リングで は、ピストンの首振り運動への追従が困難であり、シリンダ壁上部における油膜 形成に不利な問題がある。 従って、本考案の目的は、特にBF形の圧力リングを対象として運転初期から 安定したオイル消費性能が得られるピストンリングを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案によるピストンリングは、外周面をバレルフェイス形に成形したもので 、外周面の一部にリング中心軸線に対して傾斜したテーパ面部が設けられている 。 また、テーパ面部の傾斜角度としては、20’〜1°が好適であり、テーパ面 部の長さはリング巾の1/3〜1/2が好適である。
【0005】
【作用】 運転中、ピストンリングは、シリンダ壁に摺接するバレルフェイス形の外周面 の一部に設けられたテーパ面部がリング中心軸線に対して20’〜1°のテーパ 角度で傾斜しているので、ピストンの首振り運動にも対応することができる。即 ち、運転初期から安定したオイル消費率を低下させ、好適な初期なじみ性能が得 られる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案によるピストンリングの実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、BF形の外周面11を有する圧力リング10を示し、シリンダ壁(図 示せず)に摺接する外周面11はこの一部にテーパ面部12が設けられている。 外周面11は異なる曲率または同一曲率の複数の上側BF部11a、下側BF部 11bからなっており、これら両BF部11a、11b間にリング巾(B)の方 向に延びるテーパ面部12が設けられている。図示のような実施例では、上側B F部11aの曲率は下側BF部11bの曲率よりも大きくしてある。また、テー パ面部12の長さLはリング巾(B)の約1/3〜1/2を有し、リング中心軸 線に対して20’〜1°のテーパ角度θで傾斜している。テーパ角度θは例えば 30’で油膜厚さが最適であり、このことは理論計算値にもほぼ合致し、オイル 消費量を低下させることが確かめられている。また、テーパ角度θはリング下面 13からリング上面14に向かって開いており、上下側BF部11a、11bの それぞれとテーパ面部12との境界は極力エッジが生じないように円滑に成形さ れている。
【0007】 このような形状に成形された圧力リング10は、シリンダ内装着による運転時 は次の作用が得られる。運転中、ピストンは往復運動によって約1°程度の角度 で首振り揺動することが知られている。従って、運転中、圧力リング10はシリ ンダ壁に摺接するBF形の外周面の一部に設けられたテーパ面部12が、リング 中心軸線に対して20’〜1°のテーパ角度θで傾斜しているので、ピストンの 首振り運動にも対応することができる。特に、ディーゼルエンジン用の場合は、 運転初期の段階でのなじみ性が望まれるので、この意味で本考案の圧力リング1 0は、運転初期から安定したオイル消費性能が得られる。
【0008】 ここで、図3及び図4は、本考案の実施例による圧力リング10と従前型圧力 リングとのオイル消費性能、ならびに初期なじみ性の比較を示したグラフである 。図3で明らかなように、実施例の圧力リング10のオイル消費量が大幅に低下 している。また、図4の初期なじみ性能の面でも、テスト時間が200(hr) で実施例の圧力リング10のオイル消費量が初期の段階から従前型に比較してか なりの低下を示し、時間の経過と共にさらに低下していることが理解されよう。 初期なじみ性が改善されることは、ならし運転の短縮が可能なことを意味するも のである。
【0009】 なお、図2は、本考案による他の実施例の圧力リング20を示す。この第2の 実施例の場合、外周面21の一部に設けられたテーパ面部22が、図1の実施例 のテーパ面部12よりも、リング巾(B)に対して長さL2が大きくしてある。 その他の部分には図1の実施例に対応した符号を付して説明を省略する。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によるピストンリングは、特にディーゼル機関用 ピストンリングの圧力リングに好適であり、シリンダ壁に摺接するバレルフェイ ス形の外周面の一部に設けられたテーパ面部がリング中心軸線に対して好適なテ ーパ角度で傾斜しているため、ピストンの首振り運動にも対応して運転初期から 安定したオイル消費率を低下させ、好適な初期なじみ性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による実施例のピストンリングの断面
図。
【図2】 第2の実施例の断面図。
【図3】 オイル消費率について実施例と従来例のピス
トンリングを比較した性能グラフ。
【図4】 初期なじみ性について実施例と従来例のピス
トンリングを比較した性能グラフ。
【符号の説明】
10..圧力リング、11..BF形外周面、12..
テーパ面部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面をバレルフェイス形に成形したピ
    ストンリングにおいて、外周面の一部にリング中心軸線
    に対して傾斜したテーパ面部を設けたことを特徴とする
    ピストンリング。
  2. 【請求項2】 テーパ面部の傾斜角度が20’〜1°で
    ある「請求項1」に記載のピストンリング。
  3. 【請求項3】 テーパ面部の長さがリング巾の1/3〜
    1/2である「請求項1」に記載のピストンリング。
JP1991063594U 1991-08-12 1991-08-12 バレルフェイス形ピストンリング Expired - Fee Related JP2564947Y2 (ja)

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