JPH0514732B2 - - Google Patents

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JPH0514732B2
JPH0514732B2 JP13838884A JP13838884A JPH0514732B2 JP H0514732 B2 JPH0514732 B2 JP H0514732B2 JP 13838884 A JP13838884 A JP 13838884A JP 13838884 A JP13838884 A JP 13838884A JP H0514732 B2 JPH0514732 B2 JP H0514732B2
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JP
Japan
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bis
hydroxyphenyl
group
diol
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JP13838884A
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Mitsuhiko Masumoto
Shigeo Yanada
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication of JPH0514732B2 publication Critical patent/JPH0514732B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/64Polyesters containing both carboxylic ester groups and carbonate groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/22General preparatory processes using carbonyl halides
    • C08G64/24General preparatory processes using carbonyl halides and phenols

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、流動性、耐溶剤性に優れた新規なコ
ーポリカーボネート樹脂の製法であり、該製法に
よるコーポリカーボネート樹脂は、その特性を利
用することにより、精密成形材料、成形材料、フ
イルムもしくはシート、その他種々の用途に好適
に使用される。 〔従来の方法およびその問題点〕 従来、ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、透明
性、機械的強度、電気的特性および毒性がないこ
となどに優れた素材として知られているが、流動
性や耐溶剤性が不充分であるという欠点がある。 上記のような欠点をうち、流動性を改良する方
法としては、ポリカーボネート樹脂に可塑剤を添
加する方法(特公昭45−39941号公報、特公昭48
−4100号公報、その他)、分子量調節剤若しくは
末端停止剤として、可塑化効果のある脂肪族長鎖
アルキル基をもつた脂肪酸、その塩化物、或いは
長鎖アルキルフエノール等を使用する方法(特公
昭52−50078号公報)がある。 可塑剤を使用する方法の場合、ポリカーボネー
ト樹脂の流動性は向上するが、成形時において特
有の臭気を伴つた可塑剤蒸気が発生して、金型面
に凝縮付着し、これが成形品の表面に転写され
て、外観不良の原因となる他、臭気による作業環
境の悪化、その他種々の弊害を生じる。又、分子
末端に長鎖アルキル基を導入する方法は、可塑剤
によるような臭気などの欠点もなく、流動性もか
なり改良されるが、末端に導入可能な長鎖アルキ
ル基の量が制限されるため、大幅な流動性の改良
は望めない他、耐溶剤性については、不充分にし
か改良されない。 また、耐溶剤性を改良する方法としては、ポリ
カーボネート樹脂の製造過程に、テレフタル酸、
イソフタル酸等の芳香族カルボン酸、或いはその
酸塩化物を添加して、所謂、ポリエステルカーボ
ネートを合成する方法(特開昭55−25427号、特
開昭55−38824号、特開昭56−44092号等)があ
り、この方法により耐溶剤性はかなり改良され
る。しかしこの方法では、耐溶剤性を改良するた
めに導入した芳香族カルボン酸エステルの為、逆
に流動性はかなり低下するものであつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記の点を改良するために、鋭
意検討を重ねた結果、二価フエノール系化合物の
一部として、ジオールのヒドロキシベンゼンカル
ボン酸ジエステルを使用することにより、流動
性、耐溶剤性の両者が改良されることを見出し、
本発明を完成させるに至つた。 すなわち、本発明は、溶液法で、二価フエノー
ルとホスゲンとを反応させてポリカーボネートを
製造するにあたり、二価フエノール系化合物とし
て、下記一般式(1)で表されるビスフエノールおよ
び(2)で表されるジオールのヒドロキシベンゼンカ
ルボン酸ジエステルを用いることを特徴とする流
動性、耐溶剤性の改良されたコーポリカーボネー
ト樹脂の製法であり、 一般式(1): (式中のRは、炭素数1〜15の二価の脂肪族炭
化水素基、脂環族炭化水素基、もしくはフエニル
置換アルキル基、又は、−O−,−S−,−SO−,
−SO2−,−CO−であり、Xはアルキル基、アリ
ール基、又はハロゲン原子であり、p、qは0〜
2の整数である。) 一般式(2): (式中のR′は、炭素数2〜30の二価の脂肪族
炭化水素基、脂環族炭化水素基又は脂肪族エーテ
ル基であり、Xはアルキル基、アリール基、又は
ハロゲン原子であり、p、qは0〜2の整数であ
る。) 好ましい実施態様においては、一般式(2)のジオ
ールのヒドロキシベンゼンカルボン酸ジエステル
の使用量が使用する全ての二価フエノールに対し
て、1〜95モル%、特に5〜50モル%の範囲で用
いてなるものである。 以下、本発明の構成について説明する。 本発明の二価フエノール系化合物のうち、一般
式(1)で表されるビスフエノールとして好ましいも
のは、ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン、
ビス(4−ヒドロキシフエニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフエニル)スルホン、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)スルホキシド、ビス(4
−ヒドロキシフエニル)スルフイド、ビス(4ヒ
ドロキシフエニル)ケトン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)エタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)ブタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロ
モフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジクロロフエニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフエ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−クロロフエニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフエニル)
プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)−1−フエニルエタン、ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)ジフエニルメタンが例示される。 又、一般式(2)で示されるジオールのヒドロキシ
ベンゼンカルボン酸ジエステルとしては、一般
に、ヒドロキシベンゼンカルボン酸類とジオール
とのエステル化反応により製造されるものであ
り、ジオール類としては、エチレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ペンタメチレングリコール、1,5−ヘキ
サンジオール、ヘキサメチレングリコール、1,
7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−
ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオー
ル、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オ
クタデカンジオールなどの脂肪族ジオール類;ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリプロピレングリコール、ジブチレング
リコールなどの脂肪族エーテルジオール;1,4
−ジヒドロキシシクロヘキサン、1,3−ジヒド
ロキシシクロヘキサンなどの脂肪族ジオールなど
が具体的例として挙げられ、これらは、エステル
形成後の構造としてエステル中にあれば良いもの
であり、エステル化反応を促進する目的等のため
に、例えばエチレンオキサイドなどの環状のエー
テル、その他の化合物の形であつてもよい。 又、ヒドロキシベンゼンカルボン酸としては、
メタ−又はパラ−ヒドロキシ安息香酸およびその
誘導体であり、具体的には、メタ−又はパラ−ヒ
ドロキシ安息香酸メチル、メタ−又はパラ−ヒド
ロキシ安息香酸エチル、メタ−又はパラ−ヒドロ
キシ安息香酸プロピル、およびベンゼン核に低級
アルキル基、ハロゲンなどの入つた核置換のメタ
−又はパラ−ヒドロキシ安息香酸類が挙げられる
ものである。 本発明のポリカーボネート樹脂の製法は、従来
のポリカーボネート樹脂の製法と比較して、前記
した一般式(2)のジオールのヒドロキシベンゼンカ
ルボン酸ジエステルを二価フエノールの一部とし
て使用する他は、界面重合法或いはピリジン法な
どの従来公知の溶液法によるポリカーボネート樹
脂の製法と同様の製法でよい。、即ち、界面重合
法では、不活性有機溶媒、アルカリ水溶液の存在
下に前記の一般式(1)、(2)の二価フエノール系化合
物及び分子量調節剤を添加し、これらとホスゲン
を反応させ、反応終了後、重合触媒として、第三
級アミン、第四級アンモニウム塩を添加し、界面
重合を行うことによつてポリカーボネート樹脂の
コーポリマーを得る。又、ピリジン法では、上記
の一般式(1)、(2)の二価フエノール及び分子量調節
剤をピリジン又はピリジンと不活性溶媒との混合
溶媒に溶解し、この溶液にホスゲンを吹き込んで
直接ポリカーボネート樹脂のコーポリマーを得る
方法である。 また、上記の方法において、一般式(1)又は(2)の
二価フエノールの種類及びその使用量比によつて
は、これら化合物の不活性溶媒への溶解性が不充
分の場合があり、この場合には、特に、一般式(1)
の二価フエノールとホスゲンとの反応をまず行
い、ついで一般式(2)の二価フエノールを添加して
もよく、逆に一般式(2)の二価フエノールとホスゲ
ンとの反応をまず行い、ついで一般式(1)の二価フ
エノールを添加する方法や希釈系で行う方法その
他がよく、例えば、二価フエノール1が80モル%
以下、二価フエノール2が20モル%以上のコーポ
リマーの合成において、二価フエノール1と2を
ホスゲンとの反応前に同時添加するより、使用量
の多い二価フエノールをまずホスゲン化し、つい
でその後使用量の少ない二価フエノールを添加
し、重合を行う事が好ましい。 尚、重合反応に用いる反応に不活性な溶媒とし
ては、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロ
ロホルム、1,1,1−トリクロロエタン、四塩
化炭素、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン
等の塩素化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素;ジ
エチルエーテル等のエーテル化合物を挙げること
が出来、これらの有機溶媒は二種以上を混合して
使用することも出来る。また、所望により、上記
に挙げた水不混和性溶媒は、前記以外のエーテル
類;ケトン類;エステル類;ニトリル類等の水と
親和性のある溶媒を混合して用いる事も出来る
が、その混合割合は、混合溶媒系が水と完全に相
溶しない限度内である事は無論である。 本発明で使用する分子量調節剤としては、従来
公知の一価芳香族ヒドロキシ化合物であり、m−
及びp−メチルフエノール、m−及びp−プロピ
ルフエノール、p−ブロモフエノール、トリブロ
モフノール、p−tert−ブチルフエノールおよび
長鎖アルキル置換フエノール、長鎖アルキル酸ク
ロライドなどが使用される。 重合触媒としては、公知の第3級アミン、第4
級アンモニウム塩を使用する。この具体的な例と
しては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリブチルアミン、トリプロピルアミン、トリヘ
キシルアミン、トリデシルアミン、N,N−ジメ
チルシクロヘキシルアミン、ピリジン、キノリ
ン、ジメチルアニリンなどの第3級アミン類、ト
リメチルベンジルアンモニウムクロライド、テト
ラメチルアンモニウムクロライド、トリエチルベ
ンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベン
ジルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモ
ニウム塩が挙げられる。 又、本発明においては、上記の二価フエノール
と共に、フエノール性OH基を有する三官能性有
機化合物を添加して、分岐化ポリカーボネート樹
脂とすることもできる。三官能性の有機化合物と
しては、フロログリシン、2,6−ジメチル−
2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフエニル)ヘ
プテン−3、4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リ(4−ヒドロキシフエニル)ヘプテン−2、
1,3,5−トリ(2−ヒドロキシフエニル)ベ
ンゾール、1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフ
エニル)エタン、2,6−ビス(2−ヒドロキシ
−5−メチルベンジル)−4−メチルフエノール、
α,α′,α″−トリ(4−ヒドロキシフエニル)−
1,3,5−トリイソプロピルベンゼンなどで例
示されるポリヒドロキシ化合物、及び3,3−ビ
ス(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール
(=イサチンビスフエノール)、5−クロルイサチ
ン、5,7−ジクロルイサチン、5−ブロムイサ
チンなどが例示され、一般式(1)、(2)の全二価フエ
ノール系化合物に対して分岐化剤であるフエノー
ル性水酸基を有する三官能以上の多官能性有機化
合物は、通常0.01〜3モル%、好ましくは0.1〜
1.0モル%の範囲で用いられる。 本発明の製造方法によつて製造されるコーポリ
カーボネート樹脂の成形時の流動性或いは成形品
の耐溶剤性は、主に到達分子量、前記の一般式(2)
で表されるジオールジエステルの脂肪族鎖の種
類、および一般式(1)と(2)との二価フエノールの使
用量比によつて決定される。 即ち、分子量調節剤の添加量と二価フエノール
(2)の脂肪族鎖の炭素数、及び二価フエノール(2)の
添加量を適宜選択して組み合わせることにより、
所望の流動性及び耐溶剤性を有する樹脂が得られ
る。 ここに、上記一般式(2)のジオールのヒドロキシ
ベンゼンカルボン酸ジエステルの脂肪族鎖の炭素
数は、2〜30、好ましくは2〜10である。炭素数
が30を越えると、その使用量にもよるが、重合液
の水洗が、系の乳化により困難となる他、耐熱性
の低下が起こり好ましくない。また、一般式(2)の
ジオールジエステルの使用量は、全二価フエノー
ルの1〜95モル%の範囲が通常好ましく、95モル
%を越えて使用すると、同様に脂肪族鎖の長さに
もよるが、通常、耐熱性が低下する傾向があり、
好ましくない。特に、5〜50モル%の範囲がポリ
カーボネート樹脂の耐熱性を生かし、耐溶剤性を
改良するという観点からは好ましい。 また、本発明の製法によるコーポリカーボネー
ト樹脂の分子量としては、フエノール:テトラク
ロロエタン=1:1の混合溶媒、25℃に於ける極
限粘度[η]が0.3〜2.0、好ましくは0.4〜1.0の
範囲となるようにするのが、機械的強度および流
動性の面より好ましい。 〔実施例〕 以下、実施例、比較例により本発明を具体的に
説明する。 比較例 1 水酸化ナトリウム3.7Kgを水42に溶解し、20
℃に保ちながら、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)プロパン(=BPA)7.3Kg、ハイドロ
サルフアイト8gを溶解した。 これにメチレンクロライド28を加えて撹拌し
つつパラーターシヤリーブチルフエノール(=
TBP)180gを加え、ついでホスゲン3.5Kgを60
分で吹き込んだ。 ホスゲン吹き込み終了後、激しく撹拌して反応
液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチルアミン
を加え約1時間撹拌を続け重合させた。 重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリ
ン酸で中和した後、洗液のPHが中性となるまで水
洗を繰り返した後、イソプロパノールを35加え
て、重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過し、その
後乾燥する事により、白色粉末状のポリカーボネ
ート樹脂を得た。 つぎに、このポリカーボネート樹脂をベント付
き40mm押出機で、240〜260℃の温度で押し出しし
てペレツトを得た。 このペレツトを使用して、粘度、流値、耐溶剤
性などについて試験した結果を第1表に示した。 比較例 2,3 使用する二価フエノールをBPAに代えて、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロヘキ
サン(=BPZ)8.6Kg(比較例2)、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)スルホン(=BPS)8.0Kg
(比較例3)とする他は比較例1と同様にした。
結果を第1表に示した。 実施例 1 水酸化ナトリウム3.7Kgを水42に溶解し、20
℃に保ちながら、BPA6.2Kg、エチレン−ビス
(p−ヒドロキシベンゾエート)(=EBHB)1.45
Kg、ハイドロサルフアイト8gを溶解した。 これにメチレンクロライド28を加えて撹拌し
つつTBP455gを加え、ついでホスゲン3.5Kgを
60分で吹き込んだ。 ホスゲン吹き込み終了後、激しく撹拌して反応
液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチルアミン
を加え約1時間撹拌を続け重合させた。 重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリ
ン酸で中和した後、洗液のHzが中性となるまで水
洗を繰り返した後、イソプロパノールを35加え
て、重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過し、その
後乾燥する事により、白色粉末状のポリカーボネ
ート樹脂を得た。 つぎに、このポリカーボネート樹脂をベント付
き40mm押出機で、240〜260℃の温度で押し出しし
てペレツトを得た。 このペレツトを使用して、粘度、流値、耐溶剤
性などについて試験した結果を第1表に示した。 実施例 2〜5 実施例1において、BPA6.2Kgから5.47Kgに変
更し、且つEBHBを1.45Kgから2.42Kgとしたもの
(実施例2)、EBHB1.45Kgをブチレン−ビス(p
−ヒドロキシベンゾエート)(=BBHB)1.58Kg
としたもの(実施例3)、BPA6.2Kgから5.47Kgに
変更し、EBHB1.45KgをBBHB1.58Kgとしたもの
(実施例4)、BPA6.2Kgから6.57Kgに変更し、且
つEBHBを1.45Kgをオクチレン−ビス(p−ヒド
ロキシベンゾエート)(=OBHB)1.24Kgとした
もの(実施例5)の他は実施例1と同様にした。
結果を第1表に示した。 実施例 6 水酸化ナトリウム3.7Kgを水42に溶解し、20
℃に保ちながら、BPZ4.29Kg、EBHB4.83Kg、ハ
イドロサルフアイト8gを溶解した。 これにメチレンクロライド28を加えて撹拌し
つつTBP180gを加え、ついでホスゲン3.5Kgを
60分で吹き込んだ。 ホスゲン吹き込み終了後、激しく撹拌して反応
液を乳化させ、乳化後、8gのトリエチルアミン
を加え約1時間撹拌を続け重合させた。 重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリ
ン酸で中和した後、洗液のPHが中性となるまで水
洗を繰り返した後、イソプロパノールを35加え
て、重合物を沈澱させた。沈澱物を濾過し、その
後乾燥する事により、白色粉末状のポリカーボネ
ート樹脂を得た。 つぎに、このポリカーボネート樹脂をベント付
き40mm押出機で、240〜260℃の温度で押し出しし
てペレツトを得た。 このペレツトを使用して、粘度、流値、耐溶剤
性などについて試験した結果を第1表に示した。 実施例 7,8 実施例6において、BPZを4.29Kgから5.57Kgに
変更し、且つEBHBをBBHBに代え3.7Kgとした
もの(実施例7)、BPZを4.29Kgから6.86Kgに変
更し、且つEBHBをHBHBに代え2.29Kgとした
もの(実施例8)の他は実施例6と同様にした。
結果を第1表に示した。 実施例 9 水酸化ナトリウム3.7Kgを水42に溶解し、20
℃に保ちながら、BPS5.6Kg、ハイドロサルフア
イト8gを溶解した。 これにメチレンクロライド28を加えて撹拌し
つつTBP180gを加え、ついでホスゲン3.5Kgを
60分で吹き込んだ。 ホスゲン吹き込み終了後、EBHB2.9Kgを添加
し、激しく撹拌して反応液を乳化させ、乳化後、
8gのトリエチルアミンを加え約1時間撹拌を続
け重合させた。 重合液を、水相と有機相に分離し、有機相をリ
ン酸で中和した後、洗液のPHが中性となるまで水
洗を繰り返した後、イソプロパノールを35加え
て、重合物を沈殿させた。沈殿物を濾過し、その
後乾燥することにより、白色粉末状のポリカーボ
ネート樹脂を得た。 つぎに、このポリカーボネート樹脂をベント付
き40mm押出機で、240〜260℃の温度で押しし出し
てペレツトを得た。 このペレツトを使用して、粘度、流値、耐溶剤
性などについて試験した結果を第1表に示した。 実施例 10 実施例9において、BPSを5.6Kgから6.4Kgに変
更し、且つEBHBをBBHBに代え2.11Kgとする他
は実施例9と同様にした。結果を第1表に示し
た。 実施例 11 実施例1においてEBHB1.45Kgをオキシジエチ
ル−ビス(p−ヒドロキシベンゾエート)(=
OEBHB)1.66Kgに変更した他は実施例1と同様
にした。結果を第1表に示した。 実施例 12 実施例1においてEBHB1.45Kgをオキシジイソ
プロピル−ビス(p−ヒドロキシベンゾエート)
(=OPBHB)1.80Kgに変更した他は実施例1と
同様にした。結果を第1表に示した。 尚、第1表中において、 一般式(1)の化合物の欄: BPA:2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
プロパン BPZ:1,1−ビス(4−4ヒドロキシフエニ
ル)シクロヘキサン BPS:ビス(4−4ヒドロキシフエニル)スル
ホン 一般式(2)の化合物の欄: EBHB:エチレン−ビス(P−ヒドロキシ ベ
ンゾエート) BBHB:ブチレン−ビス(P−ヒドロキシ ベ
ンゾエート) OBHB:オクチレン−ビス(P−ヒドロキシ
ベンゾエート) HBHB:ヘキシレン−ビス(P−ヒドロキシ
ベンゾエート) OEBHB:オキシジエチル−ビス(P−ヒドロキ
シ ベンゾエート) OPBHB:オキシジイソプロピル−ビス(P−ヒ
ドロキシ ベンゾエート) 使用量:(2)/((1)+(2))×100(モル%) 極限粘度[η]の欄: フエノール:テトラクロエタン=1:1の混合
溶媒、25℃にて測定した値。 流れ値「Q」の欄: 高架式フローテスターで測定した溶融粘度であ
り、280℃、160Kg/cm2の圧力下に、1mmφ×10mm
Lのノズルから流出する溶融樹脂量を単位×102
c.c./secで表したもの。 耐溶剤性の欄: 抗張片をガソリンに23℃下に30日間浸漬した後
の伸びの保持率(%)。
【表】
〔発明の作用および効果〕
以上の如くである本発明の製法によるコーポリ
カーボネート樹脂は、従来のポリカーボネート樹
脂に比較して、溶融粘度は低下し流動性が著しく
向上し、且つ耐溶剤性に優れたている。従つて、
本発明によれば従来困難とされていた成形が容易
に行われ、通常の成形においても成形温度を低下
せしめることが可能となり、成形時の樹脂の熱分
解が著しく抑制され、精密成形等に適した材料と
なる。更に、得られた成形品は、耐溶剤性に優れ
ているので、このような用途、自動車部品などの
耐溶剤性の用途としてその応用が可能となり、そ
の他の形、例えばフイルムもしくはシート材料と
しても有用なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶液法で二価フエノールとホスゲンとを反応
    させてポリカーボネートを製造するにあたり、二
    価フエノール系化合物として、下記一般式(1)で表
    されるビスフエノールおよび(2)で表されるジオー
    ルのヒドロキシベンゼンカルボン酸ジエステルを
    もちいることを特徴とする流動性、耐溶剤性の改
    良されたコーポリカーボネート樹脂の製法。 一般式(1): (式中のRは、炭素数1〜15の二価の脂肪族炭
    化水素基、脂環族炭化水素基、もしくはフエニル
    置換アルキル基、又は、−O−、−S−、−SO2−、
    −C−、である。Xはアルキル基、アリール基、
    又はハロゲン原子であり、p、qは0〜2の整数
    である。) 一般式(2): (式中R′は、炭素数2〜30の二価の脂肪族炭
    化水素基、脂環族炭化水素基、又は脂肪族エーテ
    ル基であり、Xはアルキル基、アリール基、又は
    ハロゲン原子であり、p、qは0〜2の整数であ
    る。) 2 一般式(2)のジオールのヒドロキシベンゼンカ
    ルボン酸ジエステルの使用量が使用する全ての二
    価フエノールに対して、1〜95モル%の範囲であ
    る特許請求の範囲第1項記載のコーポリカーボネ
    ート樹脂の製法。 3 一般式(2)のジオールのヒドロキシベンゼンカ
    ルボン酸ジエステルの使用量が使用する全ての二
    価フエノールに対して、5〜50モル%の範囲であ
    る特許請求の範囲第1項記載のコーポリカーボネ
    ート樹脂の製法。
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