JPH0514707Y2 - - Google Patents

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JPH0514707Y2
JPH0514707Y2 JP1988115200U JP11520088U JPH0514707Y2 JP H0514707 Y2 JPH0514707 Y2 JP H0514707Y2 JP 1988115200 U JP1988115200 U JP 1988115200U JP 11520088 U JP11520088 U JP 11520088U JP H0514707 Y2 JPH0514707 Y2 JP H0514707Y2
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brush
rib
base
holding groove
brush device
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小型モータのブラシ装置、特に導電
性金属板により形成されたブラシ装置にリブをも
うけて、「へ」の字状のブラシ保持用溝に係合せ
しめた小型モータのブラシ装置において、ターミ
ナル半田付け時の熱によつて上記ブラシ装置の支
持態様が変化することを防止することにより、ブ
ラシとコミテータとの接触不良の発生を防止する
ようにした小型モータのブラシ装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
第3図は本考案が適用される小型モータであ
り、周知の小型モータと基本的に同様な構成を有
するものである。即ち、合成樹脂製のモータ蓋板
1により保持されているブラシ装置2、当該ブラ
シ装置2と接触しかつ軸受3に支持されたモータ
軸4に固定されているコミテータ5を介して、上
記モータ軸4に固定されている回転子6の回転子
巻線(図示省略)に電流が供給されることによ
り、モータ・ケース7の内周面に固定された永久
磁石8により形成されている界磁中に存在する上
記回転子6が回転するように構成された小型モー
タである。以下、第4図に関連して、上記ブラシ
装置2の構成を説明し、第5図ないし第7図に関
連して当該ブラシ装置2の支持態様を説明する。
なお、第4図Aはブラシ装置2の斜視図、第4図
Bは第4図A図示矢印B−Bの夫々における断面
図、第4図Cは第4図A図示矢印C−Cにおける
断面図を示している。
上記ブラシ装置2は、第4図Aに図示されてい
る如く、弾性を有する導電性金属板(例えば銅・
ベリリユーム合金板)により、ホーク状に形成さ
れたブラシ部2−1、ブラシ基部2−2およびタ
ーミナル部2−3が一体に構成されているもので
ある。そして、上記ブラシ部2−1は、第4図C
に図示されている如く、コミテータ5と接触する
先端部はいわゆるL字状に折り曲げられており、
その端縁がコミテータ5と弾性的に接触するよう
構成されている。また、上記ブラシ基部2−2
は、例えばプレス加工により膨突させて形成され
たリブ9をそなえるよう構成されている。なお、
当該リブ9の断面形状が第4図Bに図示されてい
る。
上記ブラシ装置2は、第5図に図示されている
ような状態でモータ蓋板1に装着されたブラシ・
ホールダ11に支持されている(ブラシ・ホール
ダ11の装着態様は第6図および第7図に関連し
て後述する)。即ち、当該ブラシ・ホールダ11
には上記ブラシ基部2−2を嵌合し得るいわゆる
「へ」の字状ブラシ保持用溝10が形成されてお
り、第5図に図示されている如く、当該ブラシ保
持用溝10に上記ブラシ基部2−2を嵌合せしめ
ることにより、上記ブラシ装置2がブラシ・ホー
ルダ11に支持されている。即ち、上記ブラシ保
持用溝10を形成するためにブラシ・ホールダ1
1の一部分を突起させてもうけられホールダ突起
部11−2が同じく「へ」の字状に屈曲されて上
記リブ9により押しつけられた状態で、ブラシ装
置2が支持されている。
上記ブラシ装置2は一対即ち2個設置されてお
り、第3図においては図示省略されているが、他
方のブラシ装置2も同様な状態でモータ蓋板1に
支持されている。そして、上記ブラシ装置2の支
持状態において、ブラシ部2−1は、所定の押圧
力(以下、ブラシ圧と呼ぶ)でもつてコミテータ
5と接触するよう構成されている。
次いで、上記ブラシ・ホールダ11の装着態様
を第6図に関連して説明する。ブラシ・ホールダ
11は、モータ蓋板1に装着するための装着孔1
1−1をそなえると共に、ブラシ装置2を支持す
るブラシ保持用溝10を形成するためにブラシ・
ホールダ11の一部分を突起させてもうけられた
ホールダ突起部11−2をそなえている。また、
上記モータ蓋板1は、上記装着孔11−1と嵌合
するホールダ装着用突起1′をそなえている。従
つて、上記ブラシ・ホールダ11は、ホールダ装
着用突起1′を装着孔11−1に圧入することに
より、モータ蓋板1に装着される。そして、ブラ
シ装置2は、第7図に図示されている如く、上記
モータ蓋板1に装着されたブラシ・ホールダ11
により支持されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
第3図図示の如き小型モータに対する給電は、
電源線を上記ブラシ装置2のターミナル部2−3
に接続することにより行う。当該ターミナル部2
−3に対する電源線の接続手段としては、通常、
半田付け手段を用いることが多い。当該ターミナ
ル部2−3に対する電源線の半田付け作業時に、
ターミナル部2−3に加えられた熱は、当該ター
ミナル部2−3よりブラシ基部2−2にも伝導さ
れ、モータ蓋板1およびブラシ・ホールダ11が
合成樹脂であるため、当該モータ蓋板1およびブ
ラシ・ホールダ11の第5図に斑点で示されてい
る部分が溶融または軟化して、上記ブラシ装置2
の支持が緩くなる。一方、上記ブラシ装置2のブ
ラシ部2−1のブラシ圧のため、当該ブラシ部2
−1には第5図図示矢印方向に反力がかかつてい
る。従つて、上記ブラシ装置2は第5図図示破線
により示されている状態となる。そして、半田付
け作業の終了に伴い、上記溶融または軟化した部
分が固化して、上記ブラシ装置2の支持状態は第
5図図示破線により示されている状態のままとな
る。その結果、折角の上記リブ9の働きが役立た
ないものとなり、かつブラシ圧が低下してブラシ
装置2とコミテータ5との間に接触不良が生じる
という非所望な問題があつた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記の如き問題点を解決することを
目的としており、そのため本考案の小型モータの
ブラシ装置は、界磁形成用の永久磁石を有する固
定子と、 回転子コアに回転子巻線が巻回されてなる回転
子と、 導電性金属板によりブラシ部とブラシ基部とタ
ーミナル部とが形成され、かつ上記ブラシ基部に
おいて合成樹脂製のモータ蓋板に対応してもうけ
られている「へ」の字状の屈曲をもつブラシ保持
用溝に支持されたブラシ装置と、 上記ブラシ部と摺動するコミテータとをそな
え、 上記ブラシ装置およびコミテータを介して上記
回転子巻線に電流を供給するよう構成された小型
モータのブラシ装置において、 上記ブラシ基部は、板状の当該ブラシ基部の面
から膨突させたリブをそなえると共に、当該ブラ
シ基部の側辺にもうけられた突起片をカールさせ
て形成されたカール部をそなえ、 上記ブラシ基部が上記リブの存在位置で当該リ
ブが上記「へ」の字状の屈曲をもつブラシ保持用
溝の形状に見合うように屈曲されるよう折り曲げ
られて、当該屈曲されたリブが上記ブラシ保持用
溝に係合されると共に、 上記カール部が、上記リブよりもブラシ部側の
位置において、上記ブラシ保持用溝に当接されて
いる ことを特徴としている。
以下、図面を参照しつつ説明する。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を説明するための斜
視図、第2図は本考案の支持態様を説明するため
の説明図を示す。図中の符号12はカール部、1
2′は突起片を表し、その他の符号は第4図およ
び第5図に対応している。なお、第1図Aは本考
案の一実施例の斜視図であり、第1図Bは上記カ
ール部12の形成に関する説明図である。
第1図Aにおいて、本考案のブラシ装置にはカ
ール部12が形成されており、その他の部分は本
願明細書の冒頭に説明した第4図図示従来例と基
本的に同様な構成を有するものと考えて良い。上
記カール部12は、第1図Bに図示されている如
く、予めブラシ基部2−2のブラシ部2−1側に
突起片12′,12′を形成しておき、当該突起片
12′,12′を内側にカールさせることにより、
第1図A図示の如きカール部12,12が形成さ
れる。当該カール部12,12が形成される位置
は、第2図に関連して後述する支持態様におい
て、ターミナル部2−3に対する電源線の半田付
け作業時に、ブラシ・ホールダ11が溶融または
軟化しない部分と当接する位置である。次に、第
2図に関連して、本考案におけるブラシ装置の支
持態様を説明する。
第2図において、本考案が適用される小型モー
タのモータ蓋板1にはブラシ・ホールダ11が装
着され、当該ブラシ・ホールダ11には、第5図
図示従来例と同様にして、ブラシ保持用溝10が
形成されている。そして、当該ブラシ保持用溝1
0に上記ブラシ基部2−2を嵌合せしめ、ホール
ダ突起部11−2が上記リブ9およびカール部1
2により押しつけられた状態で、ブラシ装置が支
持される。
ターミナル部2−3に対する電源線の半田付け
作業時に、ターミナル部2−3に加えられた熱
は、当該ターミナル部2−3よりブラシ基部2−
2にも伝導され、ブラシ・ホールダ11が合成樹
脂により形成されているため、第2図に斑点で示
されている部分が溶融または軟化する。なお、上
記半田付け作業は、通常、短時間で終了するもの
であるため、上記溶融または軟化する部分は、第
2図図示斑点部分の範囲に止まることが普通であ
る。従つて、上記ブラシ装置のブラシ部2−1の
ブラシ圧のため、当該ブラシ部2−1には第2図
図示矢印方向に反力がかかつているが、上記カー
ル部12がホールダ突起部11−2の溶融または
軟化しない部分を押しつけているため、上記反力
によつてブラシ装置の支持態様が変化することは
無い。
即ち、本考案におけるブラシ装置の支持態様
は、上記ターミナル部2−3に対する電源線の半
田付け作業の前後において変化しないため、ブラ
シ圧を一定に保持することが可能となる。また、
上記カール部12は、ブラシ装置と一体に形成さ
れるため製作コストも従来品と殆ど同様であつ
て、当該カール部12をもうけることによるコス
ト上昇は考えなくても良い。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、本考案によれば、ターミナ
ル半田付け時の熱によつて上記ブラシ装置の支持
態様が変化することを防止することが可能とな
り、その結果、半田付け作業の前後においてもブ
ラシ圧を一定に保持することが可能となり、ブラ
シとコミテータとの接触不良の発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を説明するための斜
視図、第2図は本考案の支持態様を説明するため
の説明図、第3図は本考案が適用される小型モー
タの一般的な構造図、第4図は従来のブラシ装置
の説明図、第5図は従来のブラシ装置における課
題を説明するための説明図、第6図は第5図図示
ブラシ・ホールダの装着態様を説明するための説
明図、第7図はブラシ・ホールダによるブラシ装
置の支持態様に関する説明図を示す。 図中、1はモータ蓋板、1′はホールダ装着用
突起、2−1はブラシ部、2−2はブラシ基部、
2−3はターミナル部、3は軸受、4はモータ
軸、5はコミテータ、6は回転子、7はモータ・
ケース、8は永久磁石、9はリブ、10はブラシ
保持用溝、11はブラシ・ホールダ、11−1は
装着孔、11−2はホールダ突起部、12はカー
ル部、12′は突起片を表す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 界磁形成用の永久磁石を有する固定子と、 回転子コアに回転子巻線が巻回されてなる回転
    子と、 導電性金属板によりブラシ部とブラシ基部とタ
    ーミナル部とが形成され、かつ上記ブラシ基部に
    おいて合成樹脂製のモータ蓋板に対応してもうけ
    られている「へ」の字状の屈曲をもつブラシ保持
    用溝に支持されたブラシ装置と、 上記ブラシ部と摺動するコミテータとをそな
    え、 上記ブラシ装置およびコミテータを介して上記
    回転子巻線に電流を供給するよう構成された小型
    モータのブラシ装置において、 上記ブラシ基部は、板状の当該ブラシ基部の面
    から膨突させたリブをそなえると共に、当該ブラ
    シ基部の側辺にもうけられた突起片をカールさせ
    て形成されたカール部をそなえ、 上記ブラシ基部が上記リブの存在位置で当該リ
    ブが上記「へ」の字状の屈曲をもつブラシ保持用
    溝の形状に見合うように屈曲されるよう折り曲げ
    られて、当該屈曲されたリブが上記ブラシ保持用
    溝に係合されると共に、 上記カール部が、上記リブよりもブラシ部側の
    位置において、上記ブラシ保持用溝に当接されて
    いる ことを特徴とする小型モータのブラシ装置。
JP1988115200U 1988-09-01 1988-09-01 Expired - Lifetime JPH0514707Y2 (ja)

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JP1988115200U JPH0514707Y2 (ja) 1988-09-01 1988-09-01

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JP1988115200U JPH0514707Y2 (ja) 1988-09-01 1988-09-01

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JPH0237572U JPH0237572U (ja) 1990-03-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821326U (ja) * 1981-08-05 1983-02-09 高山 定基 携帯用ケ−ス

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