JPH05144545A - スパークプラグ中心電極の製造方法 - Google Patents
スパークプラグ中心電極の製造方法Info
- Publication number
- JPH05144545A JPH05144545A JP3304689A JP30468991A JPH05144545A JP H05144545 A JPH05144545 A JP H05144545A JP 3304689 A JP3304689 A JP 3304689A JP 30468991 A JP30468991 A JP 30468991A JP H05144545 A JPH05144545 A JP H05144545A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- center electrode
- base material
- spark plug
- tip
- recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱ニッケル合金製の母材に貴金属チップを
抵抗溶接する際、電力および圧力の許容範囲が広く、溶
接作業が容易で接合強度に優れ、生産性が向上できるス
パークプラグ中心電極の製造方法の提供。 【構成】 一端が閉じた耐熱ニッケル合金製の円筒状中
心電極母材1の内部に、柱状の良熱伝導性金属芯材2を
嵌め込み、前記状中心電極母材1の端面中心に円錐形の
凹所11を設け、該凹所11内に貴金属チップ3を溶接
し、しかるのち押出成形により外径を径小に成形し、母
材1の先端部を成形する。
抵抗溶接する際、電力および圧力の許容範囲が広く、溶
接作業が容易で接合強度に優れ、生産性が向上できるス
パークプラグ中心電極の製造方法の提供。 【構成】 一端が閉じた耐熱ニッケル合金製の円筒状中
心電極母材1の内部に、柱状の良熱伝導性金属芯材2を
嵌め込み、前記状中心電極母材1の端面中心に円錐形の
凹所11を設け、該凹所11内に貴金属チップ3を溶接
し、しかるのち押出成形により外径を径小に成形し、母
材1の先端部を成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、先端に貴金属チップ
を溶接したスパークプラグ中心電極の製造方法に関す
る。
を溶接したスパークプラグ中心電極の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグの中心電極は、円柱状の
耐熱ニッケル合金製の母材の内部に、銅など良熱伝導性
金属芯を埋設したクラッド材が用いられ、耐火花消耗性
向上のため、その先端に、白金合金などの貴金属チップ
が抵抗溶接される。この中心電極は、一端が閉じた耐熱
ニッケル合金製の円筒状中心電極母材の内部に、柱状の
良熱伝導性金属芯材を嵌め込み、押出成形により外径を
中心電極の太さのクラッド材に成形した後、先端に貴金
属チップを溶接して製造されていた。
耐熱ニッケル合金製の母材の内部に、銅など良熱伝導性
金属芯を埋設したクラッド材が用いられ、耐火花消耗性
向上のため、その先端に、白金合金などの貴金属チップ
が抵抗溶接される。この中心電極は、一端が閉じた耐熱
ニッケル合金製の円筒状中心電極母材の内部に、柱状の
良熱伝導性金属芯材を嵌め込み、押出成形により外径を
中心電極の太さのクラッド材に成形した後、先端に貴金
属チップを溶接して製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、クラッド材
は、中心電極の太さに成形した状態では直径が2〜3m
mと細く、先端面に貴金属チップを抵抗溶接する作業に
おいて電力および圧力が少しでも過大であると先端部で
溶融による座屈が生じ、また貴金属チップは融点が高い
ので、電力および圧力が少しでも不足ですると溶接不良
が発生する。このため、貴金属チップの溶接作業に極め
て精密な電力および圧力の制御が必要となり、生産性が
悪い欠点があった。この発明の目的は、耐熱ニッケル合
金製の母材に貴金属チップを抵抗溶接する際、電力およ
び圧力の許容範囲が広く、溶接作業が容易で接合強度に
優れ、生産性が向上できるスパークプラグ中心電極の製
造方法の提供にある。
は、中心電極の太さに成形した状態では直径が2〜3m
mと細く、先端面に貴金属チップを抵抗溶接する作業に
おいて電力および圧力が少しでも過大であると先端部で
溶融による座屈が生じ、また貴金属チップは融点が高い
ので、電力および圧力が少しでも不足ですると溶接不良
が発生する。このため、貴金属チップの溶接作業に極め
て精密な電力および圧力の制御が必要となり、生産性が
悪い欠点があった。この発明の目的は、耐熱ニッケル合
金製の母材に貴金属チップを抵抗溶接する際、電力およ
び圧力の許容範囲が広く、溶接作業が容易で接合強度に
優れ、生産性が向上できるスパークプラグ中心電極の製
造方法の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グ中心電極の製造方法は、一端が閉じた耐熱ニッケル合
金製の円筒状中心電極母材の内部に、柱状の良熱伝導性
金属芯材を嵌め込み、前記円筒状中心電極母材の端面中
心に円錐形の凹所を設け、該凹所内に貴金属チップを溶
接し、押出成形により外径を径小に成形し、母材の先端
部を整形加工する。
グ中心電極の製造方法は、一端が閉じた耐熱ニッケル合
金製の円筒状中心電極母材の内部に、柱状の良熱伝導性
金属芯材を嵌め込み、前記円筒状中心電極母材の端面中
心に円錐形の凹所を設け、該凹所内に貴金属チップを溶
接し、押出成形により外径を径小に成形し、母材の先端
部を整形加工する。
【0005】
【発明の作用、効果】この発明では、押出成形前の太い
状態にある中心電極母材の端面に円錐形の凹所を設けこ
の凹所内に白金合金など貴金属チップを抵抗溶接してい
るので、溶接作業における電力および圧力の過剰にはあ
まり注意する必要はなく、溶接作業が迅速にでき、生産
性に優れる。また貴金属チップは接合面積が大きく、か
つ押出成形時に圧縮されるため、強固に固着され、耐剥
離性を増大することができる。
状態にある中心電極母材の端面に円錐形の凹所を設けこ
の凹所内に白金合金など貴金属チップを抵抗溶接してい
るので、溶接作業における電力および圧力の過剰にはあ
まり注意する必要はなく、溶接作業が迅速にでき、生産
性に優れる。また貴金属チップは接合面積が大きく、か
つ押出成形時に圧縮されるため、強固に固着され、耐剥
離性を増大することができる。
【0006】
【実施例】図1から図5は、この発明にかかるスパーク
プラグ中心電極の製造工程の概略を示す。図1の(イ)
に示す如く、所定長さに切断した耐熱ニッケル合金の線
材の両端面を、軸の直交する平面とするための端面打ち
した素材10を、図1の(ロ)に示す如く、ダイとパン
チとによる鍛造で一端が閉じた耐熱ニッケル合金製の円
筒状中心電極母材1を成形し、これと同時の鍛造または
後工程の切削で端面中心に円錐形状の凹所11を形成す
る。
プラグ中心電極の製造工程の概略を示す。図1の(イ)
に示す如く、所定長さに切断した耐熱ニッケル合金の線
材の両端面を、軸の直交する平面とするための端面打ち
した素材10を、図1の(ロ)に示す如く、ダイとパン
チとによる鍛造で一端が閉じた耐熱ニッケル合金製の円
筒状中心電極母材1を成形し、これと同時の鍛造または
後工程の切削で端面中心に円錐形状の凹所11を形成す
る。
【0007】つぎに、図2の(イ)に示す如く、母材1
の内部に、柱状の銅(Cu)、銀(Ag)等の良熱伝導
性金属芯材2を圧入する。この圧入は図2の(ロ)に示
すダイdとパンチpとによりなされる。つぎに図3に示
す如く、凹所11内に貴金属チップ3を溶接する。この
チップ3の溶接は、円錐形状の凹所11の形成も芯材2
の嵌め込みの前または後のいずれであってもよく、たと
えば間欠的に作動するコンベア上に凹所11を上に向け
て母材1を列設し、白金線を一定長さに切断したチップ
3を前記凹所11上に乗せ、上方から凹所11に電極棒
の先端を降下させ、抵抗溶接する。なお、白金線は、長
棒状のまま凹所11内に載置して抵抗溶接した後、カッ
プ端面に沿って切断してもよい。
の内部に、柱状の銅(Cu)、銀(Ag)等の良熱伝導
性金属芯材2を圧入する。この圧入は図2の(ロ)に示
すダイdとパンチpとによりなされる。つぎに図3に示
す如く、凹所11内に貴金属チップ3を溶接する。この
チップ3の溶接は、円錐形状の凹所11の形成も芯材2
の嵌め込みの前または後のいずれであってもよく、たと
えば間欠的に作動するコンベア上に凹所11を上に向け
て母材1を列設し、白金線を一定長さに切断したチップ
3を前記凹所11上に乗せ、上方から凹所11に電極棒
の先端を降下させ、抵抗溶接する。なお、白金線は、長
棒状のまま凹所11内に載置して抵抗溶接した後、カッ
プ端面に沿って切断してもよい。
【0008】つぎに図4に示す如く、これを押出成形の
型(ダイ)D内に嵌め込み、プランジャーPで押出成形
を行い、外径を絞ってクラッド材4の先端に貴金属チッ
プ3が溶接された押出成形体5を形成する。この押出成
形による外径の低減は2工程以上で段階的に行ってもよ
い。
型(ダイ)D内に嵌め込み、プランジャーPで押出成形
を行い、外径を絞ってクラッド材4の先端に貴金属チッ
プ3が溶接された押出成形体5を形成する。この押出成
形による外径の低減は2工程以上で段階的に行ってもよ
い。
【0009】つぎに図5に示す如く、押出成形体5の後
端部を分岐させ、先端部を切削または押出成形により径
小化して中心電極100を製造する。この切削などによ
る先端部の径小化は、中心電極100による消炎作用を
低減させ、スパークプラグの着火性を向上させるために
なされる。
端部を分岐させ、先端部を切削または押出成形により径
小化して中心電極100を製造する。この切削などによ
る先端部の径小化は、中心電極100による消炎作用を
低減させ、スパークプラグの着火性を向上させるために
なされる。
【0010】なお、貴金属チップ104にイリジウム
(Ir)20重量%、白金(Pt)80重量%の合金を
用いて、第5図に示した円錐底部直径d=1.6mm、
深さh=0.42mmのこの発明のスパークプラグと、
鍔部を備えてIr20重量%、Pt80重量%の合金の
チップを中心電極に抵抗溶接した従来のスパークプラグ
を用意し、机上にて2分過熱(中心電極先端温度930
℃±20℃)−1分冷却を1000サイクル繰り返した
冷熱テストの結果、この発明のスパークプラグの酸化ス
ケールは、従来のスパークプラグの1/2〜1/4であ
り、耐剥離性の向上が確認された。
(Ir)20重量%、白金(Pt)80重量%の合金を
用いて、第5図に示した円錐底部直径d=1.6mm、
深さh=0.42mmのこの発明のスパークプラグと、
鍔部を備えてIr20重量%、Pt80重量%の合金の
チップを中心電極に抵抗溶接した従来のスパークプラグ
を用意し、机上にて2分過熱(中心電極先端温度930
℃±20℃)−1分冷却を1000サイクル繰り返した
冷熱テストの結果、この発明のスパークプラグの酸化ス
ケールは、従来のスパークプラグの1/2〜1/4であ
り、耐剥離性の向上が確認された。
【0011】以上の如く図5に示す、耐熱ニッケル合金
製外皮101と良熱伝導性芯102とからなるクラッド
材103の先端に、貴金属チップ104が溶接された中
心電極100が製造される。この中心電極100は、押
出成形時に貴金属チップ104が円錐形の凹所11の径
方向の圧縮により耐熱ニッケル合金製外皮101に強固
に固着されるため、貴金属チップ104の固着強度が大
きい利点がある。
製外皮101と良熱伝導性芯102とからなるクラッド
材103の先端に、貴金属チップ104が溶接された中
心電極100が製造される。この中心電極100は、押
出成形時に貴金属チップ104が円錐形の凹所11の径
方向の圧縮により耐熱ニッケル合金製外皮101に強固
に固着されるため、貴金属チップ104の固着強度が大
きい利点がある。
【図1】この発明のスパークプラグ中心電極の製造工程
図である。
図である。
【図2】この発明のスパークプラグ中心電極の製造工程
図である。
図である。
【図3】この発明のスパークプラグ中心電極の製造工程
図である。
図である。
【図4】この発明のスパークプラグ中心電極の製造工程
図である。
図である。
【図5】この発明により製造したスパークプラグ中心電
極の正面図である。
極の正面図である。
1 母材 2 良熱伝導性金属芯材 3 貴金属チップ 4 クラッド材 5 押出成形体 11 凹所 100 スパークプラグ中心電極
Claims (1)
- 【請求項1】 一端が閉じた耐熱ニッケル合金製の円筒
状中心電極母材の内部に、柱状の良熱伝導性金属芯材を
嵌め込み、前記円筒状中心電極母材の端面中心に円錐形
の凹所を設け、該凹所内に貴金属チップを溶接し、押出
成形により外径を径小に成形し、母材の先端部を整形加
工するスパークプラグ中心電極の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304689A JPH05144545A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | スパークプラグ中心電極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304689A JPH05144545A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | スパークプラグ中心電極の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05144545A true JPH05144545A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=17936039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304689A Pending JPH05144545A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | スパークプラグ中心電極の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05144545A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073256B2 (en) | 2002-10-25 | 2006-07-11 | Denso Corporation | Method of manufacturing center electrode for spark plug |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304689A patent/JPH05144545A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7073256B2 (en) | 2002-10-25 | 2006-07-11 | Denso Corporation | Method of manufacturing center electrode for spark plug |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6386423B1 (en) | Soldering iron tips | |
US3857145A (en) | Method of producing spark plug center electrode | |
US4288024A (en) | Method for making a bimetal resistance welding electrode | |
JPH05502751A (ja) | 点火栓の電極の製法及び点火栓電極 | |
JPWO2013015262A1 (ja) | 点火プラグ用クラッド電極及びその製造方法 | |
JPH05144545A (ja) | スパークプラグ中心電極の製造方法 | |
JP2004146235A (ja) | スパークプラグ用中心電極の製造方法 | |
JP3492478B2 (ja) | スパークプラグ用電極の製造方法 | |
CN111531100B (zh) | 一种新型的三冲式冷镦铆钉触头的加工方法 | |
JPH07161448A (ja) | 圧着端子製造方法 | |
US4410309A (en) | Method of making a spark-plug center electrode | |
KR100811237B1 (ko) | 고기능성 솔더링 팁의 제조방법과 솔더링장치 | |
JP2004335446A5 (ja) | ||
JP3194488B2 (ja) | スパークプラグの放電電極の製作方法 | |
JP2633655B2 (ja) | 良熱伝導金属が包み込まれたスパークプラグの外側電極製造方法 | |
JPH02121289A (ja) | 良熱伝導金属が包み込まれたスパークプラグの外側電極製造方法および溶接方法 | |
JPH0582235A (ja) | スパークプラグの製造方法 | |
JP3140065B2 (ja) | スパークプラグ用中心電極の製造方法 | |
JPS643012B2 (ja) | ||
JPH05242953A (ja) | 多極スパークプラグとその外側電極の成形方法 | |
JPS59101787A (ja) | 配線基板に植設する端子とろう材との複合体の製造方法 | |
JPH09120882A (ja) | 点火栓用中心電極の製造方法 | |
JPH0230131B2 (ja) | ||
JPH01143176A (ja) | 端子等の製造方法 | |
JPH0663736A (ja) | 電気半田鏝用ティップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030 |