JPH0514446U - 自動車のバツクドアロツク装置 - Google Patents

自動車のバツクドアロツク装置

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JPH0514446U
JPH0514446U JP6836591U JP6836591U JPH0514446U JP H0514446 U JPH0514446 U JP H0514446U JP 6836591 U JP6836591 U JP 6836591U JP 6836591 U JP6836591 U JP 6836591U JP H0514446 U JPH0514446 U JP H0514446U
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JP
Japan
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case
cover
back door
flange
latch plate
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Application number
JP6836591U
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English (en)
Inventor
一幸 山岸
明弘 斉藤
Original Assignee
株式会社城南製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケースとそのケースのフランジに接合されるカ
バーと、ケース内に回転可能に内装支持されるラッチプ
レートとロックレバーとからなる自動車のバックドアロ
ック装置において、バックドアへの取付前における上記
ケースとカバーとの相対的ずれを防止し、組立体として
の取扱いを容易とする。 【構成】ケース4のフランジ41の端部に切欠き部41
aを複数個所設け、フランジ41に接合されるカバー5
の端部を上記切欠き部41a内にプレス加工にて切り曲
げ、切欠き部41aと切り曲げ部5aとの嵌合によって
ケース4とカバー5との相対的ずれを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車のバックドアロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のバックドアロック装置は、基本的にはバックドア閉時車体側に設けた ストライカが嵌入係合する係合溝をもったラッチプレートと、該ラッチプレート の爪部に係合するロックレバーと、これらを回転可能に支持するベースとからな り、バックドア閉時ストライカがラッチプレートに当ってこれを一方向に回転さ せつつ係合溝内に嵌入係合すると同時にロックレバーがラッチプレートの爪部に 係合してロック状態となり、該ロックレバーを回動操作してラッチプレートの爪 部との係合を解除するとラッチプレートは前記とは逆方向に回転してストライカ が係合溝より抜け出せるアンロック状態となるよう構成されているのが普通であ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記バックドアロック装置のベースは、ラッチプレート及びロックレバーを内 装するケースと、該ケースを覆うカバーとから構成され、ラッチプレート及びロ ックレバーをそれぞれ回転可能に支持する軸はその両端部がケース底面とカバー とに設けた挿通孔を貫通してカシメ固定され、該ケースの外周フランジとカバー との接合面をバックドアの取付面に重ねボルト及びナットにて締付取付けられる ものであるから、バックドアへの取付前にはケースとカバーとは上記軸の両端カ シメだけで組み合わさった状態を保っており、バックドアロック装置の製作から バックドアへの取付けに至る間にケースとカバーとの相対位置関係がずれること があり、そのようなずれが生じるとバックドアへの取付けに際し一々そのずれを 修正しなければならず取付作業能率が低下する。
【0004】 特に、オートロック機構(実開平1−142771号公報参照)をもったバッ クドアロック装置のように、ラッチプレートの軸の一端をカバーの挿通孔より外 方に突出させ、その突出した軸端にオートロック用のレバーを取付けたようなも のでは、ロックレバーの軸の両端カシメ固定のみにてケースとカバーとの組合せ を保持することになるので、取扱い中にケースとカバーとがロックレバーの軸を 中心としてほとんど自由に相対的に回動変位するので、従来はケースのフランジ とカバーとの接合部の端部に部分的(2,3ケ所)にガス溶接を行って上記相対 的回動変位を防止している。
【0005】 ところが、上記のように溶接で仮止めする従来の方法は、溶接金属Wが図2の (A)に示すようにバックドアへの取付面へはみ出すので、このはみ出しを削り 取って図2の(B)に示すようにしなければならず、又溶接熱や上記はみ出しの 削り取り作業等によって防錆用表面処理層が破壊されるので、溶接のはみ出しを 削り取った後に溶接部及びその周辺の広い範囲にわたり防錆剤を塗布するといっ たタッチアップ作業を行わねばならず、厄介で手数がかかるという課題を有して いる。
【0006】 本考案は上記のような従来の課題に対処することを主目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記のようなバックドアロック装置において、ケースのフランジの端 部に切欠き部を2,3個所設けると共に、カバーの端部に該切欠き部に嵌合する 切り曲げ部を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
上記のように切欠き部と切り曲げ部の嵌合により、ケースとカバーとの相対的 ずれを防止する構造としたことにより、従来溶接で仮止めしていたものに比し、 単純なプレス加工ですみ、はみ出した溶接金属を削り落す作業は不要となり、又 防錆剤塗布も切り曲げ部のみの極めてせまい範囲ですみ、タッチアップ作業の簡 単容易化をはかることができる。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図1を参照して説明する。
【0010】 図1は本考案をオートロック機構つきのバックドアロック装置に適用した例を 示しており、1はバックドア11の下縁部に取付けられるロック装置であり、該 ロック装置1はラッチプレート2とロックレバー3とこれらを回転可能に内装支 持するケース4とカバー5とからなる。
【0011】 ラッチプレート2は図1の(B)に示すように車体12に設けたストライカ1 3が嵌入係合する係合溝21とロックレバー3が係合する第1爪部22と第2爪 部23とをもち、ケース4の底面とカバー5とに回転可能に支持された回転軸2 5に固定され、該回転軸と一体となって回転するよう構成される。該ラッチプレ ート2は図示しないスプリングにより図1(B)において時計廻り方向の回動力 を附勢されている。ロックレバー3はケース4底面とカバー5とに両端部をカシ メ固着された軸32に回転可能に取付けられ、その先端部31がラッチプレート 2の外周面に当接する方向即ち図1(B)において反時計廻り方向に図示しない スプリングにて回転力を附勢されている。
【0012】 6はカバー5の一部を切り起し成形して構成した切り起し面51に回転可能に 取付けられたインナレバーであり、該インナレバー6を回動させるとその下端部 がロックレバー3を直接又は他の部材を介して時計廻り方向に回動させるように なっている。該インナレバー6にも図示しないリターンスプリングが設けられて いる。
【0013】 上記ラッチプレート2を固定した回転軸25は、その上端部がカバー5の上方 部に突出し、その上端部に被動レバー7が固定され、ラッチプレート2,回転軸 25及び被動レバー7は一体となって回転するようになっている。
【0014】 カバー5上面にはブラケット9が固設され、該ブラケット9には駆動レバー8 が回転可能に取付けられ、該駆動レバー8が回動するとその下端部81が被動レ バー7に当接してこれを押圧回動させるよう構成される。
【0015】 該駆動レバー8の上端部にはギヤドワイヤ10の一端部が固着され、ギヤドワ イヤ10は図示しない電動モータ(バックドアの内部に設けられている)の駆動 によりアウタチューブ10a内を長手方向に摺動して上記駆動レバー8を回動さ せる。
【0016】 上記において、バックドア11を閉じるとストライカ13がラッチプレート2 の係合溝21の一側縁に当って該ラッチプレート2を回動させつつ係合溝21内 に嵌入し、ロックレバー3はその先端部31がラッチプレート2の外周面を相対 的に摺動しつつ第2爪部23を乗り越え第1爪部22に係合し、図1の(B)の 実線示のようなロック状態となり、このロック状態からキー操作又は運転席部か らの遠隔操作によりインナレバー6を回動させるとロックレバー3が回動して第 1爪部22との係合を解除し、ラッチレバー2は図示しないスプリングのばね力 により回動してストライカ13が自由に係合溝21より抜け出せるアンロック状 態となり、バックドア11を開くことができる。
【0017】 バックドア11を閉めたとき、その閉め力が不足ぎみであると、図1(B)の 鎖線示のごとく、ストライカ13が係合溝21に充分に嵌入しないで止まり、ロ ックレバー3の先端部31が第2爪部23に係合したハーフラッチ状態となって しまう。
【0018】 この場合は、ラッチプレート2の突起部24がハーフラッチ検出スイッチ14 の作動部材14aを押圧作動させたままの状態となり、該ハーフラッチ検出スイ ッチ14がオン信号を発し、それにより電動モータが駆動してギヤドワイヤ10 を介して駆動レバー8を回動させ、被動レバー7を図1(B)の鎖線示から実線 示のところまで回動させる。すると被動レバー7と一体となってラッチプレート 2が回動し図1(B)の実線示のようなフルラッチ状態即ちロック状態とする。 このように駆動レバー8の回動によるオートロック作動が終了すると、それを検 知するスイッチ(図示省略)の信号により電動モータは前記とは逆方向に駆動し 、ギヤドワイヤ10を介して駆動レバー8はもとの位置に戻される。
【0019】 上記のようなオートロック機構付きのバックドアロック装置において、ケース 4とカバー5はケース4の外周のフランジ41とカバー5との接合部に図1の( C)に示すようにバックドアへの取付ボルト孔15が4個所程度設けられ、バッ クドア11にボルトにて締付固定することにより取付けられるものであるが、そ の取付前のバックドアロック装置組立体(アッセンブリ)の段階ではケース4と カバー5とは軸32の両端部のカシメ固定によってつき合されているのみである ので、組立体としての取扱い中にケース4とカバー5との相対的なずれが生じる おそれがある。
【0020】 本考案では、図1の(C)及び(D)に示すように、ケース4のフランジ41 の端部にほぼ矩形状の切欠き部41aを左右2個所程度設けておき、組立体を構 成した後カバー5の端部をプレス加工にて切り曲げて該切欠き部41a内に嵌め 込み、該切欠き部41aとカバー5の切り曲げ部5aとの嵌合によりケース4と カバー5との相対的ずれを防止したものである。
【0021】 このようにすると、従来ケース4のフランジ端とカバー5端を溶接にて仮止め していたものに比し、組立体構成後プレスによる切り曲げ加工のみですみ且つケ ース4のフランジ41に設けられている切欠き部41aが切り曲げ加工の下型と なるので、工数がかからずコスト的にも有利であるばかりか、防錆剤の塗布を必 要とする部分は切り曲げ部のみであるから、タッチアップ作業はほとんどワンタ ッチですみ、作業能率の向上をはかり得る。
【0022】 尚、オートロック機構をもたないバックドアロック装置の場合は、ロックレバ ー3を回転可能に支持する軸32とラッチプレート2を回転可能に支持する軸と の2本の軸共に、ケース4の底面とカバー5とに両端部をそれぞれカシメ固定す るので、バックドアロック装置組立体の状態でケース4とカバー5との相対位置 のずれはオートロック機構付きバックドアロック装置の場合よりはるかに少ない が、それでもなお上記切欠き部41aと切り曲げ部5aとの嵌合による仮止め構 造を適用すれば、一層確実に上記ずれを防止し組立体の取扱いを容易とすること ができる。
【0023】 又本考案は、バックドアロック装置を車体12側に,ストライカ13をバック ドア11側に取付ける形式のものにも適用可能である。
【0024】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、極めて簡単なる施策により、バックドアロック 装置組立体のケースとカバーとの相対的ずれを防止することができるもので、該 組立体の取扱いを容易とし、自動車への組付けも簡単容易とすることができるも ので、コスト低廉なることと相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、(A)はオート
ロック機構付きバックドアロック装置の側面図、(B)
はラッチプレートとロックレバーとの関係を示す平面
図、(C)は(A)のX部の平面図、(D)は(C)の
Y−Y断面図である。
【図2】従来のケースとカバーとの仮止め構造例を示す
部分断面図で、(A)はタッチアップ作業前,(B)は
タッチアップ作業後の状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 ロック装置 2 ラッチプレート 3 ロックレバー 4 ケース 5 カバー 5a 切り曲げ部 41 フランジ 41a 切欠き部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にフランジを有するケースと、該ケー
    スのフランジに接合されるカバーと、該ケース内に回転
    可能に内装支持されるラッチプレートとロックレバーと
    からなり、上記ケースのフランジとカバーとの接合部を
    バックドア又は車体に接合しボルト等にて締付取付けら
    れる自動車のバックドアロック装置において、上記ケー
    スのフランジ端部に切欠き部を複数個所設け、ケースの
    フランジに接合されるカバー端部に上記切欠き部に嵌合
    する切り曲げ部を設けたことを特徴とする自動車のバッ
    クドアロック装置。
JP6836591U 1991-08-01 1991-08-01 自動車のバツクドアロツク装置 Pending JPH0514446U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007039973A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Johnan Seisakusho Co Ltd バックドアロック装置

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JPS5521215B2 (ja) * 1973-06-06 1980-06-07

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