JPH05141504A - ローラ駆動用歯車 - Google Patents

ローラ駆動用歯車

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JPH05141504A
JPH05141504A JP29472691A JP29472691A JPH05141504A JP H05141504 A JPH05141504 A JP H05141504A JP 29472691 A JP29472691 A JP 29472691A JP 29472691 A JP29472691 A JP 29472691A JP H05141504 A JPH05141504 A JP H05141504A
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JP
Japan
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gear
lubricating oil
roller
gears
slit
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Application number
JP29472691A
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English (en)
Inventor
Kunio Hibi
邦雄 日比
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0427Guidance of lubricant on rotary parts, e.g. using baffles for collecting lubricant by centrifugal force

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ローラ駆動用歯車に関し、歯車が酸
化して錆等が発生したり、騒音や摩耗が発生するのを防
止して円滑に駆動できるように、適量の潤滑油を歯車に
容易に供給することができるローラ駆動用歯車を提供す
ることを目的としている。 【構成】定着歯車24の外周面に、歯車24のピッチ円より
も深く、かつ円周方向に延在するスリット状の溝24aを
設け、該スリット状の溝24aに潤滑油を貯留することに
より、該スリット状の溝24から歯車24に潤滑油を供給し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機の定着装置等に
用いられるローラ駆動用歯車に関し、詳しくは、加熱ロ
ーラを駆動する歯車の潤滑を容易に行うことができるロ
ーラ駆動用歯車に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機の定着装置等にあって
は、用紙にトナー像を定着させるためにパイプ状の加熱
ローラを用いており(特開昭52−64935号公報ま
たは特開昭54−24034号公報参照)、この加熱ロ
ーラは加圧ローラに当接しているとともに、内部に加熱
用のヒータランプを有し、加圧ローラと共に転写紙を狭
持して転写紙の搬送速度と同一回転速度で回転すること
により該転写紙にトナー像を転写するようになってい
る。
【0003】これら加熱ローラおよび当接ローラは主に
平歯車によって駆動されるようになっており、平歯車は
加熱ローラおよび当接ローラにそれぞれ設けられるとと
もに互いに歯合している。加熱ローラは歯車およびチェ
ーンを介して駆動源を接続されており、駆動源からの駆
動力がチェーンを介して加熱ローラに設けられた歯車に
伝達されると加熱ローラが駆動されるとともに、この駆
動力を当接ローラに設けられた歯車に伝達することによ
り、当接ローラを回転駆動するようになっている。
【0004】上述した平歯車は加熱ローラの負荷が大き
いことから引張り強度が大きく硬質でしかも耐熱性の高
い部材、例えば、焼入れされた鉄系の部材から製造され
ており、互いに高強度で歯合して加熱ローラを高負荷で
回転させることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のローラ駆動用歯車にあっては、加熱ローラお
よび当接ローラに設けられた歯車に温度変化によって水
滴が発生してしまい、これら歯車に錆等が発生してしま
った。すなわち、定着時に高温状態の加熱ローラに設け
られた歯車が加熱ローラからの熱を受けて高温になると
ともに、この歯車に歯合している当接ローラの歯車にも
この熱が伝達されて高温になり、一方、非定着時に加熱
ローラの温度が低下してこれら歯車が常温になるため、
この急激な温度低下によって歯車に水滴が発生してしま
い、歯車が酸化して錆等が発生してしまった。また、急
激な温度上昇に伴って酸化が促進してしまい、錆が大量
に発生してしまった。
【0006】このため、この錆粉が歯車の歯面および周
辺部を汚してしまい、特に歯面の錆粉によって歯合部が
偏摩耗してしまうという不具合が発生してしまった。ま
た、歯車の歯合時の抵抗が大きい場合に歯面の摩耗の発
生に加えて騒音やあるいは駆動源に多大な負荷をかけて
しまうため、軸受や定着装置の制御に悪影響を及ぼして
しまうという不具合が発生してしまった。
【0007】このような不具合を解消するために、歯面
に潤滑油を供給することが考えられるが、潤滑油の供給
量が多いと歯車の周辺部に潤滑油が飛散してしまい、ま
た、供給量が少ないと上記不具合を解消する手立てにな
らないため、適量な潤滑油を歯面に供給しなければなら
ず、そのための供給作業が面倒になってしまう。そこで
本発明は、歯車が酸化して錆等が発生したり、騒音や摩
耗が発生するのを防止して円滑に駆動できるように、適
量の潤滑油を歯車に容易に供給することができるローラ
駆動用歯車を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、加熱ローラおよび該加熱ロ
ーラに当接するローラの所定箇所にそれぞれ設けられ、
互いに歯合して両ローラを回転駆動させるローラ駆動用
歯車において、前記歯車の少なくとも1つ以上の外周面
に、歯車のピッチ円よりも深く、かつ円周方向に延在す
る1つ以上のスリット状の溝を設け、該スリット状の溝
に潤滑油を貯留することにより、該スリット状の溝から
歯車に潤滑油を供給することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記スリット状の溝が歯車の円周方向の一部
分にのみ延在していることを特徴としている。請求項3
記載の発明は、上記課題を解決するために、前記スリッ
ト状の溝が歯車の円周方向全周に亘って斜めに延在して
いることを特徴としている。請求項4記載の発明は、上
記課題を解決するために、前記スリット状の溝が歯車の
歯底円よりも深く形成され、該スリット状の溝の底部お
よび歯車の側端部を連通する連通孔が歯車の幅方向に形
成されていることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るために、加熱ローラおよび該加熱ローラに当接するロ
ーラの所定箇所にそれぞれ設けられ、互いに歯合して両
ローラを回転駆動させるローラ駆動用歯車において、前
記歯車のうちの少なくとも1つ以上を複数の板状歯車を
積層したものから構成し、各板状歯車間に潤滑油を貯留
することにより、該各板状歯車間から歯車に潤滑油を供
給することを特徴としている。
【0011】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記板状歯車の間にそれぞれ潤滑油の浸透し
易い耐熱性部材を介装し、該耐熱性部材に潤滑油を浸透
させることにより、該耐熱性部材から歯車に潤滑油を供
給することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、歯車のうちの少なく
とも1つ以上の外周面に、歯車のピッチ円よりも深く、
かつ円周方向に延在する1つ以上のスリット状の溝が設
けられ、該スリット状の溝に潤滑油が貯留されることに
より、該スリット状の溝から歯車に潤滑油が供給され
る。したがって、溝から適量の潤滑油が歯面ににじむよ
うにして容易に供給され、歯面が酸化するのが防止され
る。このため、歯車の歯合部分や周辺部に錆粉が飛散す
ることがない。この結果、歯車の歯合部に偏摩耗や摩耗
が発生することがなく、歯車が円滑に駆動されてその信
頼性が向上する。また、歯車の歯合時に抵抗が小さくな
り、騒音が発生することがなく、歯車が円滑に駆動され
る。
【0013】請求項2記載の発明では、スリット状の溝
が歯車の円周方向の一部分にのみ延在しているので、歯
面に潤滑油が過渡に供給されることがない。請求項3記
載の発明では、スリット状の溝が歯車の円周方向全周に
亘って斜めに延在しているので、歯車の幅方向に潤滑油
が一様に供給され、歯面の酸化がより一層防止される。
【0014】請求項4記載の発明では、スリット状の溝
が歯車の歯底円よりも深く形成され、該スリット状の溝
の底部および歯車の側端部を連通する連通孔が歯車の幅
方向に形成されている。したがって、潤滑油が十分に貯
留されるとともに、潤滑油が連通孔を通して歯車の端部
から複数の溝に容易に貯留され、潤滑油の貯留作業の作
業性が向上する。
【0015】請求項5記載の発明では、歯車のうちの1
つ以上が複数の板状歯車を積層したものから構成され、
各板状歯車間に潤滑油が貯留されることにより、該各板
状歯車間から歯車に潤滑油が供給される。したがって、
溝から適量の潤滑油が歯面ににじむようにして容易に供
給され、歯面が酸化するのが防止される。このため、歯
車の歯合部分や周辺部に錆粉が飛散することがない。こ
の結果、歯車の歯合部に偏摩耗や摩耗が発生することが
なく、歯車が円滑に駆動されてその信頼性が向上する。
また、歯車の歯合時に抵抗が小さくなり、騒音が発生す
ることがなく、歯車が円滑に駆動される。また、複数の
板状歯車が積層されるだけであるので、潤滑油が貯留さ
れる溝等を加工する必要がなく、歯車の加工が容易にな
り、その加工コストが低減される。
【0016】請求項6記載の発明では、板状歯車の間に
それぞれ潤滑油の浸透し易い耐熱性部材が介装され、該
耐熱性部材に潤滑油が浸透されることにより、該耐熱性
部材から歯車に潤滑油が供給される。したがって、潤滑
油が貯留されるスペースが十分に確保される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜4は本発明に係るローラ駆動用歯車の第1実施例
を示す図であり、本発明を複写機に適用した例を示して
いる。まず、構成を説明する。図1において、1は複写
機の本体であり、該本体1の上面にはコンタクトガラス
2が設けられている。このコンタクトガラス2には図示
しない原稿が載置されるようになっており、この原稿の
画情報は光学ユニット3によって走査された後、該ユニ
ット3から該走査光がレンズ4を通して感光体ドラム5
に照射されるようになっている。
【0018】このドラム5は予め高圧電圧を有する帯電
チャージャ6によって表面が一様に帯電されており、走
査光が照射されると表面が露光されて静電潜像が形成さ
れるようになっている。この静電潜像は現像装置7によ
って可視像化された後、ロールペーパー8から供給され
る転写紙に転写チャージャ9によって転写される。転写
紙はロールペーパー8からローラ対10に搬送された後、
カッタ11によって所定サイズに切断、分離されたもので
あり、分離後にローラ対12、13によって転写チャージャ
9まで搬送される。転写チャージャ9によって可視像が
転写された転写紙は搬送ベルト14によって定着装置15に
搬送され、該定着装置15によって可視像(トナー)が定
着された後、排出ローラ対16によって本体1外部に排出
される。
【0019】図2、3に示すように定着装置15は加熱ロ
ーラとしての定着ローラ21および該定着ローラ21と共に
転写紙を十分に狭持することができるように該定着ロー
ラ21に当接するローラとしての加圧ローラ22から構成さ
れ、図示しない軸受を介して本体1に回転自在に支持さ
れている。定着ローラ21の回転軸21aの軸芯部には該ロ
ーラ21を加圧する定着ランプ23が設けられており、定着
ローラ21の表面にはトナーが付着しずらい剥離性の良好
でしかも耐熱性のテフロン等の部材がコーティングされ
ている。また、加圧ローラ22は耐熱性で材質的に柔軟な
シリコンゴムあるいは表面にテフロンチューブを有する
シリコンゴムから構成されており、定着ローラ21に加圧
されている。
【0020】また、定着ローラ21および加圧ローラ22の
回転軸21a、22aの端部には平歯車からなる定着歯車24
および加圧歯車25が設けられており、これら歯車24、25
は互いに歯合している。定着歯車24は駆動歯車26と同軸
上に設けられたプーリ27およびプーリ27に巻回されたベ
ルト28を介して図示しない駆動源に接続されており、定
着歯車24はこれらベルト28、プーリ27および駆動歯車26
を介して駆動源からの駆動力が伝達されるようになって
いる。このため、定着ローラ21は定着歯車24によって回
転駆動されるとともに、加圧ローラ22も加圧歯車25によ
って回転駆動される。
【0021】図4に示すように定着歯車24の外周部には
スリット状の溝24aが設けられており、この溝24aは歯
車24のピッチ円よりも深く、かつ円周方向に延在してい
る。この溝24aは幅が約0.01〜0.5mm程度に形成されて
おり、内部に潤滑油が貯留されている。なお、この幅は
潤滑油の粘度によって決定され、粘度が高い潤滑油を使
用する場合には広めに設定するのが好ましい。また、定
着歯車24は中央部がD型に形成されており、回転軸21a
はこの中央部に係合している。
【0022】このような構成を有する本実施例では、溝
24a内に潤滑油が貯留されているため、適量の潤滑油が
定着歯車24の歯面およびこの歯車24に歯合する加圧歯車
25および駆動歯車26の歯面ににじみ出るようにして容易
に供給され、従来のように急激な温度変化に伴って歯車
24、25、26に水滴を発生させたりして錆が発生したり、
あるいは錆の発生を促進させたりするのを防止すること
ができる。
【0023】このため、歯車24、25、26の歯合部分や周
辺部に錆粉が飛散することがない。この結果、歯車24、
25、26の歯合部に偏摩耗や摩耗が発生することがなく、
歯車24、25、26が円滑に駆動されてその信頼性を向上さ
せることができる。また、歯車24、25、26の歯合時に抵
抗を小さくすることができ、騒音が発生するのを防止し
て歯車24、25、26を円滑に駆動することができる。
【0024】なお、本実施例では、定着歯車24に溝24a
を形成しているが、これに限らず加圧歯車25および駆動
歯車26に溝を形成しても良く、また、各歯車24、25、26
は平歯車でなくとも良い。また、定着歯車24の中央部を
D型に形成しているが、これに限らず回転軸21aにスプ
ライン結合するような構造にしても良い。また、本実施
例では、定着装置を駆動する歯車に適用しているが、ロ
ーラを駆動するための歯車であれば、その他何でも良
い。
【0025】また、本実施例では、溝24aを1つだけ設
けているが、図5に示すように歯車31の外周部に、歯車
31の歯底円よりも深いスリット状の溝31a、31bを互い
に離隔させて2つ設けるとともに、該溝31a、31b同士
および歯車31の側端部を連通する連通孔32a、32bを上
下に2つ設けても良い。このようにすれば、上記実施例
と同様の効果に加えて、連通孔32a、32bから溝31a、
31b内に潤滑油を容易に貯留することができ、潤滑油の
貯留作業を容易に行うことができる。なお、この連通孔
の数は、潤滑油の粘度に応じて適宜設定するようにすれ
ば良い。
【0026】図6は本発明に係るローラ駆動用歯車の第
2実施例を示す図である。なお、本実施例では、歯車の
構造が第1実施例と異なるのみであるため歯車の構造の
みを説明する。本実施例では、歯車41の外周部の一部分
にのみスリット状の溝41aを延在させている。このよう
にすれば、第1実施例と同様の効果に加えて歯車41の歯
面に潤滑油が過渡に供給されることがないため、潤滑油
を少なくすることができる。また、このようにすれば、
図示しない他の歯車と歯合したときの歯車比が1以外で
偶数歯あるいは奇数歯の組合せで用いると効果的であ
る。なお、本実施例にあっても、ローラを駆動するため
の歯車であれば、その他何に適用しても良い。
【0027】また、本実施例では、溝41aを1箇所だけ
設けているが、図7に示すように歯車歯車51の外周部
に、歯車51の歯底円よりも深い幅0.01〜1mm程度のスリ
ット状の溝51a、51bを2つ設けても良い。また、この
他に図8に示すように歯車53の溝53a、53bのうちの一
方側の溝53bをカッタ等で逆円弧状になるようなR面に
形成するとともに、該溝53a、53b同士および歯車53の
側端部を連通する直径1〜3mm程度の連通孔54a、54bを
2つ設けても良い。
【0028】このようにすれば、上記実施例と同様の効
果に加えて、連通孔54a、54bから溝53a、53b内に潤
滑油を容易に貯留することができ、潤滑油の貯留作業を
容易に行うことができる。また、潤滑油を溝53bにより
多く貯留させることができるとともに、該潤滑油をR面
に沿ってスムースに流動させることができる。なお、こ
の連通孔の数は、潤滑油の粘度に応じて適宜設定するよ
うにすれば良い。
【0029】図9は本発明に係るローラ駆動用歯車の第
3実施例を示す図である。なお、本実施例では、歯車の
構造が第1実施例と異なるのみであるため歯車の構造の
みを説明する。本実施例では、歯車61の外周部にスリッ
ト状の溝61aを歯車の円周方向全周に亘って斜めに延在
させるようにしている。このようにすれば、第1実施例
と同様の効果に加えて歯車61の幅方向に潤滑油を一様に
供給することができ、歯面の酸化をより一層防止するこ
とができる。また、このようにすれば、図示しない他の
歯車と歯合したときの歯車比が1以外で偶数歯あるいは
奇数歯の組合せで用いると効果的である。なお、本実施
例にあっても、ローラを駆動するための歯車であれば、
その他何に適用しても良い。
【0030】また、本実施例では、溝61aを1つだけ設
けているが、図10に示すように歯車歯車62の外周部に、
歯車62の歯底円よりも深いスリット状の溝62aを設ける
とともに、該溝62aの底部および歯車62の側端部を連通
する直径1〜3mm程度の連通孔63a、63bを上下に2つ設
けても良い。このようにすれば、上記実施例と同様の効
果に加えて、連通孔63a、63bから溝62a内に潤滑油を
容易に貯留することができ、潤滑油の貯留作業を容易に
行うことができる。なお、この連通孔の数は、1つでも
2つ以上でも良い。
【0031】図11は本発明に係るローラ駆動用歯車の第
4実施例を示す図である。なお、本実施例では、歯車の
構造が第1実施例と異なるのみであるため歯車の構造の
みを説明する。本実施例の歯車71は、ベース歯車72と、
この歯車72にピン73によって積層されて一体化された複
数の板状歯車74a、74b、74cと、これら板状歯車74
a、74b、74cの間に介装されたスペーサリンク75a、
75b、75cと、から構成されており、板状歯車74a、74
b、74cはこれらスペーサリンク75a、75b、75cによ
って所定幅の溝が形成され、この溝には潤滑油が貯留さ
れている。
【0032】本実施例にあっても、溝から歯車71の歯面
に潤滑油を供給することができ、第1実施例と同様の効
果を得ることができる。また、この効果に加えて、本実
施例では、複数の板状歯車74a、74b、74cを積層して
いるだけであるので、潤滑油を貯留するための溝等を加
工する必要がなく、歯車71の加工を容易に行うことがで
き、その加工コストを低減することができる。
【0033】なお、本実施例では、スペーサリンク75
a、75b、75cを溝を成形するために使用しているが、
このスペーサリンク75a、75b、75cを潤滑油の浸透し
易い多孔性の部材から構成し、このスペーサリンク75
a、75b、75cにも潤滑油を貯留するようにしても良
い。このようにすれば、溝に加えてさらに多くの潤滑油
を貯留することができる。また、このスペーサリンク75
a、75b、75cを使用せず、板状歯車74a、74b、74c
の間隔を0.001mm程度にして該微小な溝に潤滑油を充填
するようにしても良い。
【0034】また、これに限らず、図12に示すように歯
車81をベース歯車82と、この歯車82にピン83によって積
層されて一体化された複数の板状歯車84a、84b、84c
と、これら板状歯車84a、84b、84cの間に介装され、
潤滑油が浸透し易すく、耐熱性のある、例えば、多孔性
の金属あるいはフェルトからなる耐熱性部材85a、85
b、85c、85dと、から構成し、この耐熱性部材85a、
85b、85c、85dに潤滑油を貯留するようにしても上記
実施例と同様の効果を得ることができる。また、このよ
うに板状歯車84a、84b、84cの間に耐熱性部材85a、
85b、85c、85dを介装すれば、潤滑油を貯留するスペ
ースを十分に確保することができる。
【0035】また、この他に図13に示すようにベース歯
車91の軸部91aに板状歯車92およびスペーサリンク93を
スプライン結合するようにしても良い(但し、図13で
は、板状歯車92およびスペーサリンク93を1つのみ図示
している。)。このようにすれば、ピンを無くすことが
でき、歯車の部品点数を低減させることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、歯車のう
ちの少なくとも1つ以上の外周面に、歯車のピッチ円よ
りも深く、かつ円周方向に延在する1つ以上のスリット
状の溝を設け、該スリット状の溝に潤滑油を貯留するこ
とにより、該スリット状の溝から歯車に潤滑油を供給し
ているので、溝から適量の潤滑油を歯面に容易に供給す
ることができ、歯面が酸化するのを防止することができ
る。このため、歯車の歯合部分や周辺部に錆粉が飛散す
るのを防止することができる。この結果、歯車の歯合部
に偏摩耗や摩耗が発生するのを防止することができ、歯
車を円滑に駆動してその信頼性を向上させることができ
る。また、歯車の歯合時に抵抗を小さくすることがで
き、騒音が発生するの防止して歯車を円滑に駆動するこ
とができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、スリット状
の溝が歯車の円周方向の一部分にのみ延在しているの
で、歯面に潤滑油を過渡に供給するのを防止することが
できる。請求項3記載の発明によれば、スリット状の溝
が歯車の円周方向全周に亘って斜めに延在しているの
で、歯車の幅方向に潤滑油を一様に供給することがで
き、歯面の酸化をより一層防止することができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、スリット状
の溝を歯車の歯底円よりも深く形成し、該スリット状の
溝の底部および歯車の側端部を連通する連通孔を歯車の
幅方向に形成しているので、潤滑油を十分に貯留するこ
とができるとともに、潤滑油を連通孔を通して歯車の端
部から複数の溝に容易に貯留して潤滑油の貯留作業の作
業性を向上させることができる。
【0039】請求項5記載の発明によれば、歯車のうち
の1つ以上を複数の板状歯車を積層したものから構成
し、各板状歯車間に潤滑油を貯留することにより、該各
板状歯車間から歯車に潤滑油を供給しているので、溝か
ら適量の潤滑油を歯面に容易に供給することができ、歯
面が酸化するのを防止することができる。このため、歯
車の歯合部分や周辺部に錆粉が飛散するのを防止するこ
とができる。この結果、歯車の歯合部に偏摩耗や摩耗が
発生するのを防止することができ、歯車を円滑に駆動し
てその信頼性を向上させることができる。
【0040】また、歯車の歯合時に抵抗を小さくするこ
とができ、騒音が発生するの防止して歯車を円滑に駆動
することができる。また、複数の板状歯車を積層してい
るだけであるので、潤滑油を貯留するための溝等を加工
するのを不要にすることができ、歯車の加工を容易にし
てその加工コストを低減させることができる。請求項6
記載の発明によれば、板状歯車の間にそれぞれ潤滑油の
浸透し易い耐熱性部材を介装し、該耐熱性部材に潤滑油
を浸透させることにより、該耐熱性部材から歯車に潤滑
油を供給しているので、潤滑油を貯留するスペースを十
分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラ駆動用歯車の第1実施例を
示すそのローラ駆動用歯車が適用される複写機の構成図
である。
【図2】第1実施例の定着ローラの外観図である。
【図3】第1実施例のローラ駆動用歯車の外観図であ
る。
【図4】第1実施例のローラ駆動用歯車の構成図であ
り、(a)はその要部概略構成図、(b)はその側面図であ
る。
【図5】第1実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
す図であり、(a)はその概略正側面図、(b)はその概略
側面図である。
【図6】本発明に係るローラ駆動用歯車の第2実施例を
示すその要部概略構成図である。
【図7】第2実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
す図であり、(a)はその概略正面図、(b)はその概略側
面図である。
【図8】第2実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
すその概略正面図である。
【図9】本発明に係るローラ駆動用歯車の第3実施例を
示す図であり、(a)はその要部概略構成図、(b)はその
側面図である。
【図10】第3実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
すその概略正面図である。
【図11】本発明に係るローラ駆動用歯車の第4実施例を
示す図であり、(a)はその斜視図、(b)はその断面図で
ある。
【図12】第4実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
すその断面図である。
【図13】第4実施例のローラ駆動用歯車の他の態様を示
すその分解図である。
【符号の説明】
21 定着ローラ(加熱ローラ) 22 加圧ローラ(ローラ) 24 定着歯車(歯車) 24a 溝 25 加圧歯車(歯車) 26 駆動歯車(歯車) 31、41、51、53、61、62、71、81 歯車 31a、31b、41a、51a、51b、53a、53b、61a、62
a 溝 32a、32b、54a、54b、63a、63b 連通孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱ローラおよび該加熱ローラに当接する
    ローラの所定箇所にそれぞれ設けられ、互いに歯合して
    両ローラを回転駆動させるローラ駆動用歯車において、
    前記歯車の少なくとも1つ以上の外周面に、歯車のピッ
    チ円よりも深く、かつ円周方向に延在する1つ以上のス
    リット状の溝を設け、該スリット状の溝に潤滑油を貯留
    することにより、該スリット状の溝から歯車に潤滑油を
    供給することを特徴とするローラ駆動用歯車。
  2. 【請求項2】前記スリット状の溝が歯車の円周方向の一
    部分にのみ延在していることを特徴とする請求項1記載
    のローラ駆動用歯車。
  3. 【請求項3】前記スリット状の溝が歯車の円周方向全周
    に亘って斜めに延在していることを特徴とする請求項1
    記載のローラ駆動用歯車。
  4. 【請求項4】前記スリット状の溝が歯車の歯底円よりも
    深く形成され、該スリット状の溝の底部および歯車の側
    端部を連通する連通孔が歯車の幅方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のローラ駆
    動用歯車。
  5. 【請求項5】加熱ローラおよび該加熱ローラに当接する
    ローラの所定箇所にそれぞれ設けられ、互いに歯合して
    両ローラを回転駆動させるローラ駆動用歯車において、
    前記歯車のうちの少なくとも1つ以上を複数の板状歯車
    を積層したものから構成し、各板状歯車間に潤滑油を貯
    留することにより、該各板状歯車間から歯車に潤滑油を
    供給することを特徴とするローラ駆動用歯車。
  6. 【請求項6】前記板状歯車の間にそれぞれ潤滑油の浸透
    し易い耐熱性部材を介装し、該耐熱性部材に潤滑油を浸
    透させることにより、該耐熱性部材から歯車に潤滑油を
    供給することを特徴とする請求項5記載のローラ駆動用
    歯車。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5507703A (en) * 1992-07-16 1996-04-16 Gkn Viscodrive Gmbh Differential drive
KR20060017383A (ko) * 2004-08-20 2006-02-23 주식회사 대우일렉트로닉스 윤활유 자동 공급 기어
US8266978B2 (en) 2008-01-30 2012-09-18 Ricoh Company, Ltd. Gear train assembly and image forming apparatus including same
CN103133647A (zh) * 2013-03-01 2013-06-05 江苏保捷锻压有限公司 具有润滑功能的新型齿轮
JP2020076910A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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