JPH05139962A - 経皮投与用貼付剤及びその製造法 - Google Patents

経皮投与用貼付剤及びその製造法

Info

Publication number
JPH05139962A
JPH05139962A JP13045691A JP13045691A JPH05139962A JP H05139962 A JPH05139962 A JP H05139962A JP 13045691 A JP13045691 A JP 13045691A JP 13045691 A JP13045691 A JP 13045691A JP H05139962 A JPH05139962 A JP H05139962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
parts
styrene
patch
isoprene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13045691A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3199770B2 (ja
Inventor
Akira Nakagawa
晃 中川
Munehiko Hirano
宗彦 平野
Tatsuya Meya
龍也 目野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority to JP13045691A priority Critical patent/JP3199770B2/ja
Publication of JPH05139962A publication Critical patent/JPH05139962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199770B2 publication Critical patent/JP3199770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体を医療用貼付基剤に応用し、更に、
それに薬効成分を配合してなる経皮投与用貼付剤及びそ
の製造法に関する。 【構成】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体を含有してなる医
療用貼付基剤又は経皮投与用貼付剤であり、更に詳しく
は放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体、軟化剤、粘着付与剤および光重合開始剤か
らなる基剤を放射線で架橋した医療用貼付基剤あるいは
これらの基剤に薬効成分を含有する経皮投与用貼付剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線架橋型スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体を医療用貼付基
剤に応用し、更に、それに薬効成分を配合してなる経皮
投与用貼付剤及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体やスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体などの熱可塑性エラストマーを使用した貼付剤
(例えば、特開昭55−35633号公報、特開昭55
−133310号公報)が検討され、すでに硬膏剤とし
て実用化されているものもある。
【0003】しかしながら、本発明で使用する基剤の放
射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体は特公昭62−39184号公報、接着31巻1
号30〜33頁(1987)及びプラスチック38巻9
号22〜24頁等において記載されているのみで、その
用途としても感圧接着テープまたはラベルの製造等に限
定されている。
【0004】尚、この放射線架橋型の熱可塑性ポリマー
を医療用途に使用した報告例や文献等に関しあらゆる調
査を行ったが、該当するものは全く存在せず、医療用途
としては何ら研究されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上述した感圧接着剤の放射線架橋型スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体〔商品名:Kraton D-132
0X(シェル化学(株)製〕が医療用途としては全く研究
されておらず、しかも医療として使用できるかどうか全
く未知のものである点に興味をいだき、そこで医療用貼
付基剤としての利用可能性の研究並びに経皮適用可能な
貼付剤の開発を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、か
かる上記の医療基剤として特に経皮適用を目的とした貼
付剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、医療用貼付基
剤並びに経皮適用貼付剤として適用可能なことを見い出
し、本発明を完成した。
【0007】詳しくは、放射線架橋型スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体単独あるいは一般に使
用されている熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体等)を併用した
ポリマー成分に、公知の軟化剤、粘着付与剤、無機充填
剤、老化防止剤等を適宜配合して加熱溶融し、更に薬効
成分又は必要に応じて光重合開始剤を加える。次に任意
の支持体、またはライナー上に展膏する前、あるいはし
たのちに必要に応じて放射線照射による架橋をすること
により、良好な物性の貼付剤を得ることで上記目的が達
成される。
【0008】以下に各基剤および配合割合について述べ
る。放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体単独あるいは一般の熱可塑性エラストマー
の併用による配合割合は全体量の5〜45重量%、好ま
しくは10〜30重量%の範囲で使用される。
【0009】軟化剤としては、アーモンド油、オリーブ
油、ツバキ油、バーシック油、ラッカセイ油、プロセス
オイル、ポリブテン、ラノリン、流動パラフィン等が挙
げられるが、その中でも流動パラフィンが最も好まし
い。又、その配合量は全体量の10〜80重量%、好ま
しくは25〜60重量%である。
【0010】粘着付与剤としては、ロジン系樹脂〔エス
テルガム、KE-311(荒川化学)、ハリエスター(播磨化
成)、ハリタック(播磨化成)〕、テルペン系樹脂〔Y
Sレジン(安原原脂)、ピコライト(ハーキュリー
ズ)〕、石油系樹脂〔アルコン(荒川化学)、レガレッ
シ(ハーキュリーズ)、エスコレッツ(エクソン)、ウ
イングタック(グッドイヤー)〕、フェノール系樹脂、
キシレン系樹脂等が挙げられる。又、その配合量として
は全体量の15〜50重量%、好ましくは20〜45重
量%である。
【0011】又、亜鉛華、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、シリカ類等の無機充填剤やブチルヒドロキシトルエ
ン等の老化防止剤は必要に応じてそれぞれ全体量の3重
量%以下でもって配合される。
【0012】薬効成分としては、例えば非ステロイド性
解熱鎮痛消炎剤として、ケトプロフェン、インドメタシ
ン、ピロキシカム、ジクロフェナク、ナプロキセン、フ
ェンブフェン、フルルビプロフェン、トルフェナム酸、
ロキソプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル、
メロキシカム、ベルモプロフェン、ロルノキシカム、ケ
トロラック等。
【0013】コルチコステロイド類として、ヒドロコル
チゾン、プレドニゾロン、ファルネシール酸プレドニゾ
ロン、コハク酸プレドニゾロン、パラメタゾン、プロピ
オン酸ベクロメタゾン、フルメタゾン、ベタメタゾン、
デキサメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、トリア
ムシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニ
ド、プロピオン酸クロベタゾール、フルドロキシコルチ
ド等。
【0014】鎮痛薬として、モルヒネ、ブプレノルフィ
ン、ブトルファノール、ペンタゾシン、フェンタニー
ル、エプタゾシン等。
【0015】抗真菌剤として、クロトリマゾール、サリ
チル酸、硝酸エコナゾール、ビフォナゾール、オモコナ
ゾール等。
【0016】局所麻酔剤として、リドカイン、テトラカ
イン、ジブカイン、ベンゾカイン等。
【0017】皮膚潰瘍治療剤として、塩化リゾチーム
等。
【0018】抗アレルギー剤として、トラニラスト、ア
ゼラスチン、ケトチフェン等。
【0019】抗ヒスタミン剤として、クロルフェニラミ
ン、ジフェンヒドラミン、クレマスチン等。
【0020】冠血管拡張薬として、硝酸イソソルビド、
イソソルビド−5−モノニトレート等。
【0021】中枢性抗高血圧剤として、クロニジン、グ
アナベンズ等。
【0022】β遮断薬として、プロプラノロール、チモ
ール、ブプラノロール、ピンドロール、ラベタロール、
インデノロール、メトプロロール等。
【0023】降圧利尿剤として、ヒドロクロロチアジ
ド、シクロペンチアジド、ブメタニド、スピロノラクト
ン等。
【0024】Ca拮抗薬として、ニフェジピン、ジルチ
アゼム、ニカルジピン、ベラパミル等。
【0025】α遮断薬として、プラゾシン、ブナゾシン
等。
【0026】ACE阻害剤として、カプトプリル、エナ
ラプリル、アラセプリル、ラミプリル、デラプリル、シ
ラザプリル等。
【0027】キサンチン誘導体として、テオフィリン、
ジプロフィリン等。
【0028】β2 刺激薬として、エフェドリン、メチル
エフェドリン、イソプロテレノール、サルブタモール、
プロカテロール、ツロブテロール、フォルモテロール
等。
【0029】偏頭痛治療薬として、酒石酸エルゴタミ
ン、メシル酸ジメトチアジン等。
【0030】催眠鎮静剤として、フェノバルビタール、
アモバルビタール、ヘキソバルビタール、ニメタゼパ
ム、ニトラゼパム、トリアゾラム、フルニトラゼパム、
フルラゼパム等。
【0031】精神安定剤として、イミプラミン、クロミ
プラミン、ジアゼパム等。
【0032】抗てんかん薬として、クロナゼパム等。
【0033】骨格筋弛緩剤として、エペリゾン等。
【0034】急性循環不全改善剤として、ドパミン等。
【0035】呼吸促進剤として、ジメフリン等。
【0036】男性ホルモンとして、テストステロン等。
【0037】卵胞ホルモンとして、エストラジオール、
エストリオール、エチニルエストラジオール、メストラ
ノール等。
【0038】黄体ホルモンとして、プロゲステロン、ク
ロルマジノン、ノルゲストレル、ノルエチステロン、酢
酸エチノジオール、リネストレノール、ゲソゲストレル
等。
【0039】禁煙補助剤として、ニコチン
【0040】等が挙げられる。尚、これらの薬効成分
中、分解点または沸点において80〜200℃の物性値
を有するものが特に好ましい。又、薬効補助剤として、
ハッカ油、l−メントール、ユーカリ油、グリチルレチ
ン酸、グリチルリチン酸、ロートエキス、dl−カンフ
ル、ボルネオール、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイ
シン、ニコチン酸ベンジル、トウガラシ、テレビン油、
酢酸dl−α−トコフェロール等を必要に応じて適宜配
合することができる。
【0041】尚、これらの薬効成分および薬効補助剤は
全体量の0.001〜10重量%の範囲内で処方され
る。またこれらの成分をよりよく吸収促進させる目的で
公知又は文献記載の吸収促進剤を使用することもでき
る。
【0042】又、放射線に対する感応性の向上のために
配合される光重合開始剤としては、例えばベンゾイン、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾ
フェノン、メチル−o−ベンゾインベンゾエート等のベ
ンゾフェノン類、アセトフェノン、トリクロロアセトフ
ェノン、p−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、p
−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン
類、キサントン、チオキサントン、2−クロロキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサント
ン類、ベンジル、2−エチルアントラキノン、メチルベ
ンゾイルホーメート、2−ヒドロキシ−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−4−イソプロピル
−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、テトラメチルチウラムモノサ
ルファイド、アリルジアゾニウム塩等があり、これらは
通常全体量の1重量%以下、好ましくは0.5重量%以
下使用される。尚、これらの光重合開始剤は紫外線照射
するときは必須基剤であるが、電子線照射の場合は不要
である
【0043】次に本発明の貼付剤に使用される支持体と
しては、特に限定されるものではないが、綿布等の織物
や不織布、さらにプラスチックフィルムなどがあげられ
る。フィルムの材質としては、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル系、ナイロン6やナイロン
66のようなポリアミド系、ポリビニルアルコール、塩
化ビニリデン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、金属箔、ゴム等を単独、または張り合わせたも
のを使用することができる。
【0044】次に、本発明の経皮投与用貼付剤の製造法
について説明する。本発明の放射線架橋による貼付剤は
通常のホットメルト法で上述した放射線架橋型基剤を溶
融させた後、基剤の温度を下げ、薬効成分、また、必要
ならば光重合開始剤を添加する。該貼付剤は支持体、ま
たはライナーの上で直接、放射線架橋を行ったり、あら
かじめ別の装置で放射線架橋を行い、転写法により基剤
を支持体上に移すことも可能である。薬物添加時、また
は展膏時の温度は80〜200℃、好ましくは80〜1
60℃であり、更に好ましくは90〜120℃である。
照射する放射線としては、特公昭62−39184号公
報記載に準じて行うことができる。その中でも例えば、
電子線や紫外線等が挙げられる。例えば、紫外線の場合
300〜680nmで5〜30分照射、電子線の場合3〜
10Mradで、照射時間0.1〜2秒である。
【0045】
【実施例】以下、実施例、試験例を挙げて本発明を詳細
に説明する。なお、実施例、比較例中、部とあるのはす
べて重量部を意味する。
【0046】実施例1 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16.0 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.2 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 38.8 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0047】実施例2 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 15.3 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.7 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.7 部 (商品名 エステルガム) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.3 部 (商品名 イルガキュア 184) この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として紫
外線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0048】実施例3 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 6.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 45.3 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 45.3 部 (商品名 アルコン P-80) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は80℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0049】実施例4 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 9.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 9.7 部 (商品名 カリフレックス TR-1107) 流動パラフィン 38.8 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.8 部 (商品名 KE-311) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 フェルビナク 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0050】実施例5 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 13.5 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 56.8 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 37.2 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 l−メントール 3.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は90℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0051】実施例6 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 19.8 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 35.6 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 43.6 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 フルドロキシコルチド 0.1 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0052】実施例7 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 37.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 34.8 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 5.0 部 エストリオール 0.5 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0053】実施例8 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 38.5 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.8 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 4.0 部 フェンタニール 3.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は105℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0054】実施例9 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.6 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 43.1 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 32.3 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 エペリゾン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0055】実施例10 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 20.2 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 40.4 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.4 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロニジン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0056】実施例11 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 12.5 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.1 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.4 部 (商品名 アルコン P-80) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 4.0 部 硝酸イソソルビド 4.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0057】実施例12 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 18.3 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 40.3 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 38.4 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトチフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0058】実施例13 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 35.6 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 33.0 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ニコチン 5.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0059】実施例14 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 19.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 37.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 37.0 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 5.0 部 エチニルエストラジオール 0.1 部 d−ノルゲストレル 0.5 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0060】実施例15 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 14.2 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 49.7 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 35.1 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて医療用貼付基剤とした。
【0061】実施例16 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 15.0 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 45.3 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.7 部 (商品名 KE-311) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて医療用貼付基剤とした。
【0062】比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.6 部 (商品名 カリフレックス TR-1111) 流動パラフィン 35.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 40.4 部 (商品名 アルコン P-100) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で通常のホットメルト法に従い作製し、経皮投
与用貼付剤とした。薬物添加時の温度は140℃で、薬
物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0063】比較例2 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.1 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 36.1 部 粘着付与剤(ロジンエステル) 38.8 部 (商品名 エステルガムH) ブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法において放射線を照射しない条
件で作製し、経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0064】試験例1(薬物安定性試験) 実施例1及び比較例1について、配合薬物について、配
合薬物であるピロキシカムの膏体中の残存率を高速液体
クロマトグラフィーにより測定した。結果を表1に示
す。
【0065】
【表1】
【0066】試験例2(熱安定性試験) 実施例1、実施例2及び比較例2を用い、各々3×3cm
2 の正方形に打抜き、60℃で3ヶ月密封保存した。開
封後、粘着剤の舌出し面積を測定した。結果を表2に示
す。
【0067】
【表2】
【0068】試験例3(経皮吸収実験) 実施例1、実施例2を用いてヘアレスマウス皮膚透過試
験を行った。図1に示されるように本発明の経皮投与用
貼付剤は高い皮膚透過性を示した。
【0069】試験例4(粘着試験) 実施例1、比較例1を用いて対ベーク180℃剥離試験
を行った。表3に示すごとく、本発明は比較例よりも高
い値を示した。
【0070】
【表3】
【0071】試験例5(貼付試験) 実施例1、実施例2、実施例15及び比較例を6×8cm
に打抜き、ボランティア30名の上腕で8時間貼付試験
を行った。結果を表4に示す。
【0072】
【表4】 上記結果より、本発明は剥離時の痛み、付着性、膏体残
りの評価において、比較例より全てにおいて優れてお
り、理想的な経皮投与用貼付剤といえる。
【0073】
【作用】本発明の放射線架橋されたスチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体を含有してなる貼付剤
は、展膏時の温度を低くおさえることができるという利
点により薬物安定性試験における残存率において高濃度
を維持するのに対し、単なるスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体を含有する貼付剤の残存率は著
しく低下する。又、熱安定性試験においても本発明の放
射線架橋の貼付剤は粘着剤の舌出し率にほとんど影響を
与えないのに対し、放射線を照射しない放射線架橋型ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を単に
基剤として使用貼付剤は粘着剤の舌出し率が大きく熱安
定性の点で著しく劣る。さらに、粘着力試験、貼付試
験、経皮吸収試験においても、経皮投与製剤として充分
なものを保持している。
【0074】以上の試験結果より、本発明の貼付剤は放
射線で架橋されるにもかかわらず、薬物の安定保持には
何ら問題はないし、低温での加工、展膏が可能なため、
通常のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体を含有する貼付剤に比較、薬物の保持安定性は大幅に
向上している。また粘着性及び接着性にも大変優れ容易
に剥離しない特性を示すにもかかわらず、剥離時の痛み
は緩和される。また高温時によく問題となるダレやべた
つきあるいは膏体残りが極めて少なく、使用感において
大変優れている。更に薬効成分の経皮吸収性においても
大変好ましい作用を示すものである。
【0075】
【発明の効果】このように本発明の放射線で架橋された
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は医
療用貼付基剤としての重要性が確認され、しかも人体に
対する経皮投与用貼付剤としての適用可能性が示唆され
るものである。特に基剤に対する物理的特性、薬物放
出、経皮吸収並びに持続作用等の点において優れた特徴
を有するため経皮適用の貼付剤として医薬産業上非常に
有用である。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘアレスマウスにおける皮膚透過試験を示す。
横軸は経過時間を示す。縦軸は皮膚透過量を示す。
【符号の説明】
□ 実施例1の貼付剤 ○ 実施例2の貼付剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線架橋型スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体を医療用貼付基
剤に応用し、更に、それに薬効成分を配合してなる経皮
投与用貼付剤及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体やスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体などの熱可塑性エラストマーを使用した貼付剤
(例えば、特開昭55−35633号公報、特開昭55
−133310号公報)が検討され、すでに硬膏剤とし
て実用化されているものもある。
【0003】しかしながら、本発明で使用する基剤の放
射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体は特公昭62−39184号公報、接着31巻1
号30〜33頁(1987)及びプラスチック38巻9
号22〜24頁等において記載されているのみで、その
用途としても感圧接着テープまたはラベルの製造等に限
定されている。
【0004】尚、この放射線架橋型の熱可塑性ポリマー
を医療用途に使用した報告例や文献等に関しあらゆる調
査を行ったが、該当するものは全く存在せず、医療用途
としては何ら研究されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上述した感圧接着剤の放射線架橋型スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体〔商品名:Kraton D-132
0X(シェル化学(株)製〕が医療用途としては全く研究
されておらず、しかも医療として使用できるかどうか全
く未知のものである点に興味をいだき、そこで医療用貼
付基剤としての利用可能性の研究並びに経皮適用可能な
貼付剤の開発を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、か
かる上記の医療基剤として特に経皮適用を目的とした貼
付剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、医療用貼付基
剤並びに経皮適用貼付剤として適用可能なことを見い出
し、本発明を完成した。
【0007】詳しくは、放射線架橋型スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体単独あるいは一般に使
用されている熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体等)を併用した
ポリマー成分に、公知の軟化剤、粘着付与剤、無機充填
剤、老化防止剤等を適宜配合して加熱溶融し、更に薬効
成分又は必要に応じて光重合開始剤を加える。次に任意
の支持体、またはライナー上に展膏する前、あるいはし
たのちに必要に応じて放射線照射による架橋をすること
により、良好な物性の貼付剤を得ることで上記目的が達
成される。
【0008】以下に各基剤および配合割合について述べ
る。放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体単独あるいは一般の熱可塑性エラストマー
の併用による配合割合は全体量の5〜45重量%、好ま
しくは10〜30重量%の範囲で使用される。
【0009】軟化剤としては、アーモンド油、オリーブ
油、ツバキ油、バーシック油、ラッカセイ油、プロセス
オイル、ポリブテン、ラノリン、流動パラフィン等が挙
げられるが、その中でも流動パラフィンが最も好まし
い。又、その配合量は全体量の10〜80重量%、好ま
しくは25〜60重量%である。
【0010】粘着付与剤としては、ロジン系樹脂〔エス
テルガム、KE-311(荒川化学)、ハリエスター(播磨化
成)、ハリタック(播磨化成)〕、テルペン系樹脂〔Y
Sレジン(安原原脂)、ピコライト(ハーキュリー
ズ)〕、石油系樹脂〔アルコン(荒川化学)、リガレッ
ツ(ハーキュリーズ)、エスコレッツ(エクソン)、ウ
イングタック(グッドイヤー)〕、フェノール系樹脂、
キシレン系樹脂等が挙げられる。又、その配合量として
は全体量の15〜50重量%、好ましくは20〜45重
量%である。
【0011】又、亜鉛華、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、シリカ類等の無機充填剤やブチルヒドロキシトルエ
ン等の老化防止剤は必要に応じてそれぞれ全体量の3重
量%以下でもって配合される。
【0012】薬効成分としては、例えば非ステロイド性
解熱鎮痛消炎剤として、ケトプロフェン、インドメタシ
ン、ピロキシカム、ジクロフェナク、ナプロキセン、フ
ェンブフェン、フルルビプロフェン、トルフェナム酸、
ロキソプロフェン、フェルビナク、サリチル酸メチル、
メロキシカム、ベルモプロフェン、ロルノキシカム、ケ
トロラック等。
【0013】コルチコステロイド類として、ヒドロコル
チゾン、プレドニゾロン、ファルネシール酸プレドニゾ
ロン、コハク酸プレドニゾロン、パラメタゾン、プロピ
オン酸ベクロメタゾン、フルメタゾン、ベタメタゾン、
デキサメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、トリア
ムシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニ
ド、プロピオン酸クロベタゾール、フルドロキシコルチ
ド等。
【0014】鎮痛薬として、モルヒネ、ブプレノルフィ
ン、ブトルファノール、ペンタゾシン、フェンタニー
ル、エプタゾシン等。
【0015】抗真菌剤として、クロトリマゾール、サリ
チル酸、硝酸エコナゾール、ビフォナゾール、オモコナ
ゾール等。
【0016】局所麻酔剤として、リドカイン、テトラカ
イン、ジブカイン、ベンゾカイン等。
【0017】皮膚潰瘍治療剤として、塩化リゾチーム
等。
【0018】抗アレルギー剤として、トラニラスト、ア
ゼラスチン、ケトチフェン等。
【0019】抗ヒスタミン剤として、クロルフェニラミ
ン、ジフェンヒドラミン、クレマスチン等。
【0020】冠血管拡張薬として、硝酸イソソルビド、
イソソルビド−5−モノニトレート等。
【0021】中枢性抗高血圧剤として、クロニジン、グ
アナベンズ等。
【0022】β遮断薬として、プロプラノロール、チモ
ール、ブプラノロール、ピンドロール、ラベタロール、
インデノロール、メトプロロール等。
【0023】降圧利尿剤として、ヒドロクロロチアジ
ド、シクロペンチアジド、ブメタニド、スピロノラクト
ン等。
【0024】Ca拮抗薬として、ニフェジピン、ジルチ
アゼム、ニカルジピン、ベラパミル等。
【0025】α遮断薬として、プラゾシン、ブナゾシン
等。
【0026】ACE阻害剤として、カプトプリル、エナ
ラプリル、アラセプリル、ラミプリル、デラプリル、シ
ラザプリル等。
【0027】キサンチン誘導体として、テオフィリン、
ジプロフィリン等。
【0028】β2 刺激薬として、エフェドリン、メチル
エフェドリン、イソプロテレノール、サルブタモール、
プロカテロール、ツロブテロール、フォルモテロール
等。
【0029】偏頭痛治療薬として、酒石酸エルゴタミ
ン、メシル酸ジメトチアジン等。
【0030】催眠鎮静剤として、フェノバルビタール、
アモバルビタール、ヘキソバルビタール、ニメタゼパ
ム、ニトラゼパム、トリアゾラム、フルニトラゼパム、
フルラゼパム等。
【0031】精神安定剤として、イミプラミン、クロミ
プラミン、ジアゼパム等。
【0032】抗てんかん薬として、クロナゼパム等。
【0033】骨格筋弛緩剤として、エペリゾン等。
【0034】急性循環不全改善剤として、ドパミン等。
【0035】呼吸促進剤として、ジメフリン等。
【0036】男性ホルモンとして、テストステロン等。
【0037】卵胞ホルモンとして、エストラジオール、
エストリオール、エチニルエストラジオール、メストラ
ノール等。
【0038】黄体ホルモンとして、プロゲステロン、ク
ロルマジノン、ノルゲストレル、ノルエチステロン、酢
酸エチノジオール、リネストレノール、ゲソゲストレル
等。
【0039】禁煙補助剤として、ニコチン
【0040】等が挙げられる。尚、これらの薬効成分
中、分解点または沸点において80〜200℃の物性値
を有するものが特に好ましい。又、薬効補助剤として、
ハッカ油、l−メントール、ユーカリ油、グリチルレチ
ン酸、グリチルリチン酸、ロートエキス、dl−カンフ
ル、ボルネオール、ノニル酸ワニリルアミド、カプサイ
シン、ニコチン酸ベンジル、トウガラシ、テレビン油、
酢酸dl−α−トコフェロール等を必要に応じて適宜配
合することができる。
【0041】尚、これらの薬効成分および薬効補助剤は
全体量の0.001〜10重量%の範囲内で処方され
る。またこれらの成分をよりよく吸収促進させる目的で
公知又は文献記載の吸収促進剤を使用することもでき
る。
【0042】又、放射線に対する感応性の向上のために
配合される光重合開始剤としては、例えばベンゾイン、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾ
フェノン、メチル−o−ベンゾインベンゾエート等のベ
ンゾフェノン類、アセトフェノン、トリクロロアセトフ
ェノン、p−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、p
−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン
類、キサントン、チオキサントン、2−クロロキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサント
ン類、ベンジル、2−エチルアントラキノン、メチルベ
ンゾイルホーメート、2−ヒドロキシ−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−4−イソプロピル
−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、テトラメチルチウラムモノサ
ルファイド、アリルジアゾニウム塩等があり、これらは
通常全体量の1重量%以下、好ましくは0.5重量%以
下使用される。尚、これらの光重合開始剤は紫外線照射
するときは必須基剤であるが、電子線照射の場合は不要
である
【0043】次に本発明の貼付剤に使用される支持体と
しては、特に限定されるものではないが、綿布等の織物
や不織布、さらにプラスチックフィルムなどがあげられ
る。フィルムの材質としては、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル系、ナイロン6やナイロン
66のようなポリアミド系、ポリビニルアルコール、塩
化ビニリデン、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、金属箔、ゴム等を単独、または張り合わせたも
のを使用することができる。
【0044】次に、本発明の経皮投与用貼付剤の製造法
について説明する。本発明の放射線架橋による貼付剤は
通常のホットメルト法で上述した放射線架橋型基剤を溶
融させた後、基剤の温度を下げ、薬効成分、また、必要
ならば光重合開始剤を添加する。該貼付剤は支持体、ま
たはライナーの上で直接、放射線架橋を行ったり、あら
かじめ別の装置で放射線架橋を行い、転写法により基剤
を支持体上に移すことも可能である。薬物添加時、また
は展膏時の温度は80〜200℃、好ましくは80〜1
60℃であり、更に好ましくは90〜120℃である。
照射する放射線としては、特公昭62−39184号公
報記載に準じて行うことができる。その中でも例えば、
電子線や紫外線等が挙げられる。例えば、紫外線の場合
300〜680nmで5〜30分照射、電子線の場合3〜
10Mradで、照射時間0.1〜2秒である。
【0045】
【実施例】以下、実施例、試験例を挙げて本発明を詳細
に説明する。なお、実施例、比較例中、部とあるのはす
べて重量部を意味する。
【0046】実施例1 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16.0 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.2 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 38.8 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0047】実施例2 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 15.3 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.7 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.7 部 (商品名 エステルガムH) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.3 部 (商品名 イルガキュア 184) この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として紫
外線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0048】実施例3 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 6.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 45.3 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 45.3 部 (商品名 アルコン P-80) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は80℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0049】実施例4 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 9.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 9.7 部 (商品名 カリフレックス TR-1107) 流動パラフィン 38.8 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.8 部 (商品名 KE-311) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 フェルビナク 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0050】実施例5 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 13.5 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 56.8 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 37.2 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 l−メントール 3.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は90℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0051】実施例6 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 19.8 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 35.6 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 43.6 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 フルドロキシコルチド 0.1 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0052】実施例7 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 37.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 34.8 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 5.0 部 エストリオール 0.5 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0053】実施例8 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16.7 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 38.5 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.8 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 4.0 部 フェンタニール 3.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は105℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0054】実施例9 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.6 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 43.1 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 32.3 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 エペリゾン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0055】実施例10 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 20.2 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 40.4 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.4 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロニジン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0056】実施例11 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 12.5 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 42.1 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 36.4 部 (商品名 アルコン P-80) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 4.0 部 硝酸イソソルビド 4.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0057】実施例12 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 18.3 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 40.3 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 38.4 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトチフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は110℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0058】実施例13 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 35.6 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 33.0 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ニコチン 5.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0059】実施例14 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 19.4 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 37.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 37.0 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 クロタミトン 5.0 部 エチニルエストラジオール 0.1 部 d−ノルゲストレル 0.5 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は120℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0060】実施例15 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 14.2 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 49.7 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 35.1 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて医療用貼付基剤とした。
【0061】実施例16 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 15.0 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 45.3 部 粘着付与剤(ロジングリセリンエステル) 38.7 部 (商品名 KE-311) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 この処方で上記の製造法に従い作製し、放射線として電
子線を用いて医療用貼付基剤とした。
【0062】比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.6 部 (商品名 カリフレックス TR-1111) 流動パラフィン 35.0 部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 40.4 部 (商品名 アルコン P-100) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ピロキシカム 2.0 部 この処方で通常のホットメルト法に従い作製し、経皮投
与用貼付剤とした。薬物添加時の温度は140℃で、薬
物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0063】比較例2 放射線架橋型スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.1 部 (商品名 クレイトン D 1320X) 流動パラフィン 36.1 部 粘着付与剤(ロジンエステル) 38.8 部 (商品名 エステルガムH) ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 部 ケトプロフェン 2.0 部 この処方で上記の製造法において放射線を照射しない条
件で作製し、経皮投与用貼付剤とした。薬物添加時の温
度は130℃で、薬物添加後の攪拌時間は5分とした。
【0064】試験例1(薬物安定性試験) 実施例1及び比較例1について、配合薬物であるピロキ
シカムの膏体中の残存率を高速液体クロマトグラフィー
により測定した。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】試験例2(熱安定性試験) 実施例1、実施例2及び比較例2を用い、各々3×3cm
2 の正方形に打抜き、60℃で3ヶ月密封保存した。開
封後、粘着剤の舌出し面積を測定した。結果を表2に示
す。
【0067】
【表2】
【0068】試験例3(経皮吸収実験) 実施例1、実施例2を用いてヘアレスマウス皮膚透過試
験を行った。図1に示されるように本発明の経皮投与用
貼付剤は高い皮膚透過性を示した。
【0069】試験例4(粘着試験) 実施例1、比較例1を用いて対ベーク180°剥離試験
を行った。表3に示すごとく、本発明は比較例よりも高
い値を示した。
【0070】
【表3】
【0071】試験例5(貼付試験) 実施例1、実施例2、実施例15及び比較例を6×8cm
に打抜き、ボランティア30名の上腕で8時間貼付試験
を行った。結果を表4に示す。
【0072】
【表4】 上記結果より、本発明は剥離時の痛み、付着性、膏体残
りの評価において、比較例より全てにおいて優れてお
り、理想的な経皮投与用貼付剤といえる。
【0073】
【作用】本発明の放射線架橋されたスチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体を含有してなる貼付剤
は、展膏時の温度を低くおさえることができるという利
点により薬物安定性試験における残存率において高濃度
を維持するのに対し、単なるスチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体を含有する貼付剤の残存率は著
しく低下する。又、熱安定性試験においても本発明の放
射線架橋の貼付剤は粘着剤の舌出し率にほとんど影響を
与えないのに対し、放射線を照射しない放射線架橋型ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を単に
基剤として使用貼付剤は粘着剤の舌出し率が大きく熱安
定性の点で著しく劣る。さらに、粘着力試験、貼付試
験、経皮吸収試験においても、経皮投与製剤として充分
なものを保持している。
【0074】以上の試験結果より、本発明の貼付剤は放
射線で架橋されるにもかかわらず、薬物の安定保持には
何ら問題はないし、低温での加工、展膏が可能なため、
通常のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体を含有する貼付剤に比較、薬物の保持安定性は大幅に
向上している。また粘着性及び接着性にも大変優れ容易
に剥離しない特性を示すにもかかわらず、剥離時の痛み
は緩和される。また高温時によく問題となるダレやべた
つきあるいは膏体残りが極めて少なく、使用感において
大変優れている。更に薬効成分の経皮吸収性においても
大変好ましい作用を示すものである。
【0075】
【発明の効果】このように本発明の放射線で架橋された
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体は医
療用貼付基剤としての重要性が確認され、しかも人体に
対する経皮投与用貼付剤としての適用可能性が示唆され
るものである。特に基剤に対する物理的特性、薬物放
出、経皮吸収並びに持続作用等の点において優れた特徴
を有するため経皮適用の貼付剤として医薬産業上非常に
有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体を配合してな
    る経皮投与用貼付剤。
  2. 【請求項2】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体および薬効成
    分を含有してなる請求項1記載の経皮投与用貼付剤。
  3. 【請求項3】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体、軟化剤、粘
    着付与剤および薬効成分を含有してなる請求項1又は請
    求項2記載の経皮投与用貼付剤。
  4. 【請求項4】 放射線架橋型スチレン−イソプレン−ス
    チレンブロック共重合体、軟化剤、粘着付与剤、薬効成
    分および光重合開始剤からなる基剤を放射線で架橋した
    請求項1、請求項2又は請求項3記載の経皮投与用貼付
    剤。
  5. 【請求項5】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体を含有する医
    療用貼付基剤。
  6. 【請求項6】 放射線で架橋した放射線架橋型スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体、軟化剤およ
    び粘着付与剤からなる請求項5記載の医療用貼付基剤。
  7. 【請求項7】 放射線架橋型スチレン−イソプレン−ス
    チレンブロック共重合体、軟化剤、粘着付与剤および光
    重合開始剤からなる基剤を放射線で架橋した請求項5又
    は請求項6記載の医療用貼付基剤。
  8. 【請求項8】 放射線架橋型スチレン−イソプレン−ス
    チレンブロック共重合体、軟化剤、粘着付与剤および光
    重合開始剤の存在下又は不存在下よりなる貼付用膏体
    に、放射線を照射し架橋することを特徴とする経皮投与
    用貼付剤の製造法。
JP13045691A 1991-05-02 1991-05-02 経皮投与用貼付剤及びその製造法 Expired - Lifetime JP3199770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13045691A JP3199770B2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 経皮投与用貼付剤及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13045691A JP3199770B2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 経皮投与用貼付剤及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05139962A true JPH05139962A (ja) 1993-06-08
JP3199770B2 JP3199770B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=15034676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13045691A Expired - Lifetime JP3199770B2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 経皮投与用貼付剤及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199770B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012397A1 (de) * 1993-11-06 1995-05-11 Bayer Aktiengesellschaft Pflaster zur behandlung von nagelmykosen
WO1998024423A1 (fr) * 1996-12-06 1998-06-11 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Timbre contenant du felbinac
US6620430B2 (en) 1996-12-06 2003-09-16 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Plaster containing felbinac
JPWO2004024155A1 (ja) * 2002-09-13 2006-01-05 久光製薬株式会社 貼付剤
JP2007031427A (ja) * 2005-06-21 2007-02-08 Nitto Denko Corp ニコチン含有経皮吸収製剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012397A1 (de) * 1993-11-06 1995-05-11 Bayer Aktiengesellschaft Pflaster zur behandlung von nagelmykosen
WO1998024423A1 (fr) * 1996-12-06 1998-06-11 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Timbre contenant du felbinac
US6620430B2 (en) 1996-12-06 2003-09-16 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Plaster containing felbinac
US6833138B2 (en) 1996-12-06 2004-12-21 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Plaster containing felbinac
US6844007B2 (en) 1996-12-06 2005-01-18 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Ltd. Plaster containing felbinac
JPWO2004024155A1 (ja) * 2002-09-13 2006-01-05 久光製薬株式会社 貼付剤
JP4758101B2 (ja) * 2002-09-13 2011-08-24 久光製薬株式会社 貼付剤
JP2007031427A (ja) * 2005-06-21 2007-02-08 Nitto Denko Corp ニコチン含有経皮吸収製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3199770B2 (ja) 2001-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705301B2 (ja) 貼付剤
KR101045785B1 (ko) 피부외용 첩부제
JP4399044B2 (ja) 吸収促進剤及び該吸収促進剤を有してなる経皮吸収製剤
EP0787488A1 (en) Percutaneously absorbable patch
JP4422430B2 (ja) エストロゲン及び/又はプロゲストゲン含有外用貼付剤
JPH09511987A (ja) 溶解度増強剤としてポリビニルピロリドンを含む経皮部材
JPWO2002032431A1 (ja) 外用剤組成物
WO2019124261A1 (ja) ロチゴチン含有貼付剤
WO2016109483A1 (en) Transdermal drug delivery systems for agomelatine
JPH0624969A (ja) ケトプロフェン含有外用貼付剤
JP3199770B2 (ja) 経皮投与用貼付剤及びその製造法
EP3744321B1 (en) Patch
JP5043664B2 (ja) エトフェナマート含有外用貼付剤
JP3276188B2 (ja) 貼付剤及びその製造方法
JPH0271745A (ja) 含水ゲル組成物
WO2001001990A1 (fr) Preparation adhesive pour absorption percutanee
JPS63203613A (ja) 親水性経皮投与製剤
JP4073517B2 (ja) 経皮吸収貼付剤用粘着剤及び経皮吸収貼付剤
JPH01297069A (ja) 粘着剤組成物
JP6963663B2 (ja) 貼付剤の製造方法
JP2632838B2 (ja) 外用貼付剤
JP7202450B2 (ja) ロピニロール含有貼付剤の粘着剤層保持力向上方法、及びロピニロール含有保持力改善貼付剤
WO2022091925A1 (ja) ロピニロール含有貼付剤及びロピニロールの皮膚透過性向上方法
JPS62116509A (ja) 経皮用貼付剤
JP2844262B2 (ja) エストラジオール経皮投与製剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term